JP3694163B2 - 気泡発生器付浴槽における水抜装置 - Google Patents
気泡発生器付浴槽における水抜装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自力では入浴できない身体的なハンディの有る人のための気泡発生器付入浴装置や一般の気泡発生器付入浴装置等に係わり、特に、気泡発生装置に残留してしまう残留水を排水する水抜装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、身体的なハンディの有る人のための入浴用の浴槽は、図6,7に示すように、入浴者を担架1ごと昇降台12で昇降して入出浴させるFRP製の槽本体10と、上記槽本体10の操作を行う操作部13とからなる。そして、上記浴槽本体10内に気泡発生器15を内蔵するとともに、操作部13には上記気泡発生器15に空気を送り込む吸引口とそのエアフィルタを内装させている。更に、お湯Wを張ったFRP製の浴槽11内の底面11Aを床面11Bとで二重底とし、床面11Bとの間に僅かな隙間室Xを形成して多数の小孔Aを底面11Aにあけた気泡面を形成している。上記隙間室X内に気泡発生器15から空気Eを送り込み、お湯Wに気泡水W1を発生させる。尚、浴槽本体10内の底面11Aには、排水弁Vが配置されている。
【0003】
上記浴槽本体10における隙間室Xによると、排水弁Vによる浴槽内のお湯抜きに際して、排水弁Vを開いて排水しても、隙間室X内に残る水の排水機能がない。このため、複数の入浴者が利用する気泡発生器付浴槽において、お湯Wの交換を行っても完全なお湯交換が行えず、衛生的といえない問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の気泡発生器付浴槽が持つ問題点に鑑みてなされたもので、浴槽内における隙間室内に残る水の排水を行う水抜装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の気泡発生器付浴槽における水抜装置は、浴槽底面の下側に床面を設けて二重底とし、この床面と底面との間に隙間室を形成しするとともに、上側の底面に多数の小孔をあけた気泡面を形成し、上記床面上に水抜装置を配置したことを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の気泡発生器付浴槽における水抜装置は、請求項1記載の気泡発生器付浴槽における水抜装置において、上記床面に凹所を設け、この凹所に外部に貫通する排水管を直立させるとともに、この排水管の上部を底面の気泡面に支持させ、上記凹所に入口を持つ上記排水管の内部に開閉操作棒を螺入させ、上記開閉操作棒の操作により開口・閉口されることを特徴とする。
【0007】
【作用】
本発明の請求項1によると、入浴後に浴槽内のお湯を排水した時、隙間室X内に残った水滴状の水は、この床面に配置した水抜装置ににより排水される。更に、隙間室X内に残る水滴は、これに圧入される圧縮空気Eにより水抜装置に吹き寄せられ、この水抜装置から完全排水される。
【0008】
また、入浴後に浴槽内のお湯を排水した時、隙間室X内に残った水滴状の水は、水抜装置の開閉操作棒を上昇することで、隙間室X内のお湯Bおよび気泡水を床面の凹所から完全排水される。更に、隙間室X内に残った水滴状の水は、これに圧入される圧縮空気Eにより凹所に吹き寄せられ、ここから排水される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の技術を含んだ図面の実施形態で説明する。図1は本発明の気泡発生器付浴槽を示す全体の平面図であり、図2は本発明の水抜装置を示す断面図である。図3は要部の断面図である。そして、図4は本発明の水抜装置を示す断面図である。
【0010】
上記気泡発生器付浴槽100の実施形態を図1〜4で説明する。上記気泡発生器付浴槽100の全体構成は、入浴者MをストレッチャーSから担架1ごとFRP製の浴槽10内の昇降台3により昇降して入浴させる浴槽本体20と、上記浴槽本体20の各種操作を行う操作部30と、上記浴槽10のお湯Wを殺菌循環させる循環濾過殺菌装置部40とからなる。
【0011】
上記気泡発生器付浴槽100における操作部30の下部空所には、気泡発生器13を内蔵させるとともに、該気泡発生器13に空気Eを送り込む吸引口31とそのエアフィルタ33を内装させている。尚、上記浴槽本体20内には、昇降台3と浴槽本体20を可逆方向に昇降させる油圧手段Oを内蔵する。
【0012】
続いて、気泡発生器付浴槽100の浴槽10に関し、図2,3に示すように、上記浴槽(FRP製)10は、側壁面11Aと、この下方に連続する底面11Bと、この底面11Bの下方に床面11Cを形成した二重底となっている。上記底面11Bと床面11Cとの空間に隙間室Xを形成している。上記底面11Bは、表面全体に多数の小孔Aをあけた気泡面15を形成している。この小孔Aから圧縮空気Eを吹き出すと、お湯Wと混ざって気泡水W1となる。
【0013】
上記床面11Cには、その側部(例えば、入浴者Mの足側となる隅部)に凹所11Fを設け、ここに水抜装置60を配置している。その構成は、凹所11Fに外部に貫通する排水管50を直立させるとともに、この排水管50の上部50Aを底面11Bに貫通して支持させている。上記排水管50は、凹所11Fの近傍に入口Bを開けており、この排水管の内部Cに設けた螺子Dに開閉操作棒51を螺入している。これにより、上記開閉操作棒51の下端部(弁体)53は、排水管50の弁座52に係合され、開閉操作棒51の右廻し又左廻しによる上動又は下動で開口又は閉口されるようになっている。しかして、図4,5において、開口時に経路70が形成され、閉口時にこの経路70が閉塞される。
【0014】
尚、E1は、開口させる時の目印であり、E2はOリングであって防水機能を果たしている。また、浴槽本体20内の底面11Bには、お湯Wの排水弁Vが配置されている。
【0015】
本発明の水抜装置60の実施形態は、上記のように構成されており、以下のように作用する。先ず、上記気泡発生器付浴槽100によると、入浴者Mを担架1ごと昇降して入浴させる浴槽本体20と、上記浴槽本体20の操作を行う操作部30と、上記浴槽本体のお湯Wを殺菌循環させる循環濾過殺菌装置部40とにより、入浴者Mの入浴が楽しめる。
【0016】
この入浴時は、上記排水弁Vが閉じられ、また、水抜装置60の開閉操作棒51のツマミ55を右廻し経路70が閉口されている。この状態にて、浴槽10内にお湯Wが張られ、気泡発生器13から空気Eが底面11Bと床面11Cとの空間の隙間室Xに送り込まれ、お湯Wと混ざった気泡水W1となって底面11Bの小孔Aから上方へ上昇し、入浴者Mの全身をマッサージする。
【0017】
入浴後は、浴槽10内の排水弁Vを開いて排水するとともに、水抜装置60により、その開閉操作棒51のツマミ55を左廻しで上昇することで、開口して隙間室X内のお湯Wおよび気泡水W1が凹所11Fから完全排水される。これで、入浴後の隙間室X内の気泡水W1の排水作用が円滑に行われると共に、隙間室X内の壁面に付着した水滴は、これに圧入される圧縮空気Eにより、凹所へ吹き寄せられ、残水を残さない。
【0018】
更に、水抜装置60は、浴槽10の下面の隅部に設けているから、介助者による排水操作も浴槽の片隅部から容易に行える。
【0019】
以上は、本発明の限られた実施形態を紹介したものであり、この実施形態に限定されず本発明要旨内での変形実施が可能である。例えば、水抜装置60おける詳細構成は、上記図4,5のものに限定されないし、浴槽本体20やこの付帯機器の形式や構成等にも限定されない。更に、一般の浴槽にも適用されること勿論である。
【0020】
【発明の効果】
本発明の請求項1によると、入浴後に隙間室内に残った水及び水滴状の水は、水抜装置により排水されるとともに、この隙間室内に圧入される圧縮空気により水抜装置から完全排水される効果が発揮される。
【0021】
また、水抜き装置は床面の隅部の凹所に設けてあるから、浴槽内のお湯及び気泡水を浴槽の床面隅部の凹所から効率良く排水されるとともに、隙間室の内壁面に付着した水滴が圧縮空気の吹き込みで、凹所側へ吹き寄せられ完全排水され、衛生的なお湯交換を可能とする効果が発揮される。
【0022】
更に、水抜装置は、浴槽の床面の隅部に設けているから、入浴時に入浴者の邪魔にならないほか、介助者による排水操作も浴槽の片隅部から容易に行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入浴装置を示す全体の平面図である。
【図2】本発明の入浴装置を示す全体の断面図である。
【図3】本発明の入浴装置の要部の断面図である。
【図4】本発明の水抜装置の作用を示す断面図である。
【図5】本発明の水抜装置の作用を示す断面図である。
【図6】従来の入浴装置を示す全体の平面図である。
【図7】従来の水抜装置の断面図である。
【符号の説明】
1 担架
3 昇降台
10 浴槽
11A 側壁部
11B 底面
11C 床面
11F 凹所
X 隙間室
13 気泡発生器
20 浴槽本体
30 操作部
40 循環濾過殺菌装置部
E 空気
W お湯
W1 気泡
50 配水管
51 開閉操作棒
52 弁座
53 下端部(弁体)
60 水抜弁装置
70 経路
100 気泡発生器付浴槽
Claims (1)
- 浴槽底面の下側に床面を設けて二重底とし、上側の底面に多数の小孔をあけた気泡面を形成させると共に、上記床面に凹所を設け、この凹所に外部に貫通する排水管を直立させると同時に、該排水管の上部を上記気泡面に支持させ、且つ上記凹所に入口を持つ排水管の内部に螺入する開閉操作棒を配置し、該開閉操作棒の操作により排水路を開閉させることを特徴とする気泡発生器付浴槽における水抜き装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP35236397A JP3694163B2 (ja) | 1997-12-04 | 1997-12-04 | 気泡発生器付浴槽における水抜装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35236397A JP3694163B2 (ja) | 1997-12-04 | 1997-12-04 | 気泡発生器付浴槽における水抜装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11164868A JPH11164868A (ja) | 1999-06-22 |
JP3694163B2 true JP3694163B2 (ja) | 2005-09-14 |
Family
ID=18423555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35236397A Expired - Fee Related JP3694163B2 (ja) | 1997-12-04 | 1997-12-04 | 気泡発生器付浴槽における水抜装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3694163B2 (ja) |
-
1997
- 1997-12-04 JP JP35236397A patent/JP3694163B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11164868A (ja) | 1999-06-22 |
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