JP3693866B2 - 缶ビン類の運搬保管用容器 - Google Patents

缶ビン類の運搬保管用容器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば缶ビン類の流通経路上でこれを運搬あるいは保管するときに用いて好適な缶ビン類の運搬保管用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、飲料等が充填された缶、ビン、ペットボトル、紙パック等の類(以下、「缶ビン類」と略称する)は、工場から商店までの流通経路上において、ケース等に所定数が収納されて、運搬あるいは保管等が行われている。
従来、このようなケースには、段ボール製のものが多用されているのは周知の通りである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、商店等で缶ビン類をケースから出した後には段ボール製のケースは廃棄されるのが通常であり、流通コストの面で無駄がある。加えて、天然資源保護の観点から、段ボールを使い捨てとすることは好ましくなく、また、廃棄物削減という環境的な観点からも問題がある。
このため、段ボールのリサイクル等も行われているが、回収コストや段ボールの再生コスト等の問題から、リサイクルが十分に行われているとは言い難い。
【0004】
このような問題を解決するため、ケースを樹脂製等とすることも考えられ、例えば酒類のビン等においては従来より樹脂製のケースが用いられているが、従来の樹脂製のケースは折り畳み不可能であり、このため空のケースの保管にスペースが必要であったり、回収のための運搬を効率良く行えない等の問題がある。
その一方、ケースを折り畳み式とするにしても、缶ビン類を収めた状態でケースを複数積み重ねるためには強度が要求され、その結果、ケースが重くなり、取り扱いに手間がかかるだけでなく、その材料コストにも影響を及ぼす。
また、ケースから缶ビン類を取り出す際、その取り出し方向は上方のみに制約されており、作業者の負担および作業効率の面から改善の余地がある。
【0005】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、再利用が可能でしかも運搬、保管および商店等での缶ビン類の取り出し時において取り扱いの容易な缶ビン類の運搬保管用容器を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、所定数の缶ビン類を立てる底板と、該底板の上方に設けられて前記缶ビン類の外周側に位置し、リンク部材を介して前記底板に対し上下可能に連結された枠体とを備えて構成された折り畳み式の運搬保管用容器であって、前記リンク部材は、その一端部が前記底板または枠体のいずれか一方に回動自在に連結され、他端部が前記底板または枠体のいずれか他方に前記底板に沿った方向にスライド自在に連結されて、該底板に缶ビン類が立てられた状態で前記運搬保管用容器を上下に複数段積み重ねるときには、下段側の前記運搬保管用容器の底板上に立てた缶ビン類の上面に、上段側の前記運搬保管用容器の底板を載置する構成となっており、前記底板には、上方に立ち上がる立ち上がり部の内側面が、前記底板状に立てた缶ビン類の外周部に位置するよう形成されるとともに、前記枠体が下降した状態において該枠体の内側面が前記立ち上がり部の外周側に位置する構成とされていることを特徴としている。
【0007】
これようにして、枠体をリンク部材を介して底板に連結することにより、運搬保管用容器が折り畳み可能となる。
また、運搬保管用容器を積み重ねるときには、下段側の運搬保管用容器に収めた缶ビン類の上面に、上段側の運搬保管用容器の底板を載置することにより、枠体およびリンク部材には荷重が作用しない。
【0008】
請求項2に係る発明は、前記立ち上がり部が、前記枠体を下降させた状態で該枠体よりも上方に突出するよう形成されて、前記枠体を下降させた状態で前記運搬保管用容器を複数積み重ねるときに、下段側の前記運搬保管用容器の前記立ち上がり部が、上段側の前記運搬保管用容器の前記底板に噛み合う構成とされていることを特徴としている。
【0009】
これにより、立ち上がり部で缶ビン類をホールドすることが可能である。またその外周側に枠体が位置する状態で、底板上に缶ビン類が有ってもこれに拘わらず枠体を昇降させることができる。
そのため、本発明によれば、ケースに収載された缶ビン類を、ケース上方に加えて側方からも取り出すことが可能となり、作業性を大きく改善させることが可能となる。
【0010】
請求項3に係る発明は、所定数の缶ビン類を立てる底板と、該底板の上方に設けられて前記缶ビン類の外周側に位置し、リンク部材を介して前記底板に対し上下可能に連結された枠体とを備えて構成された折り畳み式の運搬保管用容器であって、前記リンク部材は、その一端部が前記底板または枠体のいずれか一方に回動自在に連結され、他端部が前記底板または枠体のいずれか他方に前記底板に沿った方向にスライド自在に連結されて、該底板上に缶ビン類が立てられた状態で前記運搬保管用容器を上下に複数段積み重ねるときには、下段側の前記運搬保管用容器の底板上に立てた缶ビン類の上面に、上段側の前記運搬保管用容器の底板を載置する構成となっており、前記底板には、上方に立ち上がる立ち上がり部が、前記底板状に立てた缶ビン類の外周部に位置するよう形成されるとともに、前記枠体が下降した状態において該枠体が前記立ち上がり部の外周側に位置する構成とされ、前記立ち上がり部が、前記枠体を下降させた状態で該枠体よりも上方に突出するよう形成されて、前記枠体を下降させた状態で前記運搬保管用容器を複数積み重ねるときに、下段側の前記運搬保管用容器の前記立ち上がり部が、上段側の前記運搬保管用容器の前記底板に噛み合う構成とされていることを特徴としている。
【0011】
これにより、折り畳んだ状態の運搬保管用容器を確実に積み重ねることができる。
【0012】
請求項4に係る発明は、前記立ち上がり部の側面が製品識別用のラベル貼付面とされていることを特徴としている。
【0013】
請求項5に係る発明は、前記リンク部材が前記底板または枠体のいずれか一方に、少なくとも1つのロック部で前記底板に沿った方向にスライド自在に連結されることを特徴としている。
【0014】
請求項6に係る発明は、径方向の寸法が異なる複数種の缶ビン類を収めることができるよう、起伏可能な仕切部材が前記底板に備えられていることを特徴としている。
【0015】
請求項7に係る発明は、前記運搬保管用容器が樹脂製であることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る缶ビン類の運搬保管用容器の実施の形態の一例を、図1ないし図7を参照して説明する。
【0017】
図1〜図3に示すように、折り畳みケース(運搬保管用容器)Aは、例えばポリエチレン、ポリエチレン‐テレフタレート(PET)、ポリプロピレン、ポリカーボネート、あるいはそれらの再生材等からなる樹脂製である。この折り畳みケースAは、平面視略長方形状の底板10と、その上方に設けられた枠体20と、枠体20を底板10に対して上下可能に連結するリンク部材30とを備えて構成され、これによって折り畳み可能な構成となっている。
【0018】
底板10の上面側外周部には、上方に立ち上がる立ち上がり壁(立ち上がり部)11が形成されており、図2に示したように、この立ち上がり壁11の内方には、その容量が例えば350あるいは500mlの缶(缶ビン類)B1(直径約66mm)を4本×6列=計24本、缶どうしの隙間を最小限としてガタつきを少なくして収められるようになっている。
【0019】
図3に示したように、リンク部材30は、底板10の相対する例えば二つの短辺にそれぞれ二個一組が配置されている。各リンク部材30は、平板状のプレート部30aの外周部に、プレート部30aに直交する外周リブ30bが一体に形成された構成となっている。
【0020】
図2(b)に示したように、各リンク部材30は、その下端部に、プレート部30aから側方に突出するよう一体に形成された回転軸31が設けられている。この回転軸31が、立ち上がり壁11に形成された穴12に挿入されることによって、リンク部材30が、底板10の表面に直交する面内で回動自在となるよう連結されている。なお、回転軸31は、その基部31aが、穴12に係合する軸部31bよりも大径とされ、また先端部31cが、穴12と略同径あるいはそれよりも小径とされた先端側から、軸部31b側に向けて漸次拡径するテーパ状に形成されている。これによって、ピン31を穴12に押し込んで軸部31bが穴12に噛み合った後には、先端部31aにより回転軸31が抜けないようになっている。
【0021】
さらに、図3(b)に示したように、各リンク部材30の下端部には、その外周面に、リンク部材30の回転範囲を規制するためのガイド溝32が形成されている。一方、底板10の上面には、突起33が形成されており、この突起33にガイド溝32の両端部32a,32bが当たることによってリンク部材30の回転範囲(回転角度)が規制されるようになっている。なお、符号34は、突起33と一体に形成されたサポートリブで、このサポートリブ34は、リンク部材30がその回動方向以外に倒れるのを防止する。
【0022】
図2(b)に示したように、枠体20に連結される各リンク部材30の上端部には、穴35が形成されている。そして、逆U字状の断面を有した枠体20には、その外側面に、横方向に所定長を有したスライド穴21が形成されている。これらリンク部材30の穴35とスライド穴21には、ピン36が挿入されている。このピン36は、前記回転軸31と同様、先端部36aが軸部36bよりも大径のテーパ状とされており、枠体20とリンク部材30とがピン36の頭部36cと先端部36aとによって挟持されるようになっている。ピン36の軸部36bは、スライド穴21に沿ってスライド自在に係合しており、これによりリンク部材30は、その下端部側の回転軸31を中心として回動したときに、上端部のピン36がスライド穴21に沿ってスライドするようになっている。
このようにして、枠体20と底板10とがリンク部材30を介して連結されることにより、枠体20が底板10に対して上下可能となり、これによって折り畳みケースAが折り畳み開閉自在となっている。ここで、前記スライド穴21は、枠体20の上昇端位置と下降端位置とに合わせてリンク部材30の回動範囲を規制すべく形成されている。
【0023】
さらに、図3に示したように、スライド穴21の一端部には、その下側に凹部21aが形成されている。なお、図3には、スライド穴21の端部に1つの凹部21aを形成する例を示すが、収載される缶ビン類の高さに応じて選択可能な凹部21aを、スライド穴21に複数個形成するようにしても良い。また、スライド穴21の上方には押さえ部材22が形成されている。この押さえ部材22は、枠体20の上面に略コ字状のスリット24を形成することによって形成されており、凹部21aに対応して先端部22a側が上下方向に弾性変形可能とされ、この先端部22aは略く字状に形成されている。
折り畳みケースAにおいては、凹部21aと先端部22aからロック部が構成されている。
そして、ピン36がスライド穴21の一端部側に位置したときには、ピン36がスライド穴21の凹部21aに落ち込み、またリンク部材30の上端部外周面に形成された係合凹部37に押さえ部材22の先端部22aがはまり込むことによって、リンク部材30の角度を固定し、これによって枠体20をその上昇端位置にロックできるようになっている。また、リンク部材30自体を押したり、あるいは枠体20を上方から押し下げることによってリンク部材30を図中矢印(イ)方向に回動させると、押さえ部材22が弾性変形して先端部22aが上方に逃げ、これによってリンク部材30の位置決めが解除され、スライド穴21に沿って容易にスライドし、その結果、折り畳みケースAが折り畳まれるようになっている。
【0024】
図4に示すように、枠体20を下降させて折り畳みケースAを折り畳んだ状態では、枠体20が底板10の立ち上がり壁11の外周側に位置し、かつ各リンク部材30が、図2に示した如く断面視逆U字状の枠体20の内部に収められる形態となる。ここで、図1および図3に示したように、リンク部材30の中間部に形成された凹部38は、折り畳んだときに押さえ部材22の先端部22aとの干渉を避けるためのものであり、枠体20の内側面に形成された切り欠き25は、ピン31の軸部31bとの干渉を避けるためのものである。
【0025】
図5に示すように、このような折り畳みケースAの底板10には、その容量が200あるいは250mlの缶(缶ビン類)B2(直径約53mm)用の仕切部材40が備えられている。この仕切部材40は、缶B2を、底板10の両側に、それぞれ例えば5本×3列=15本ずつ(折り畳みケースA全体では15×2=30本)、がたつきが最小限となるよう仕切るものである。
図5および図6に示すように、仕切部材40は、両側の側板41,41と、これら側板41,41に設けられた仕切板42とから構成されている。側板41は、両側の立ち上がり壁11(図5参照)に沿って位置し、連結ピン43を介して立ち上がり壁11に沿った面内で回動自在に連結されている。図1に示したように、この側板41は、立ち上がり壁11に形成された逃げ13によって、その内側面が立ち上がり壁11の内側面と略同一面に位置するようになっている。図6に示したように、仕切板42は、側板41の一端面41aが底板10に当接して立ち上がった状態で、底板10に対して直交する面内に位置するようになっており、その上下端部には突条44が形成され、底板10上に置かれる缶の側面に接触するようになっている。そして、図2(b)に示したように、底板10には凹部14が形成され、仕切部材40を倒した状態で仕切板42を納め、仕切板42の背面が底板10の表面と略同一面となるようになっている。なお、側板41に設けられた爪45は、仕切部材40を引き起こす時に用いるためのものである。
【0026】
さらに、図1に示したように、立ち上がり壁11には、その四隅近傍に、上方に突出する突出プレート部15が形成されている。この突出プレート部15は、製品識別等のためのラベルを貼り付けるだけの面積を有している。図4に示したように、この突出プレート部15は、折り畳みケースAを折り畳んだ状態で、枠体20の上面よりも上方に所定寸法突出するような高さに設定されている。
【0027】
また、図2および図3に示したように、底板10の下面には、多数の補強リブ16が形成されており、さらに底板10の四隅外周部には、補強リブ16よりも下方に突出する外周リブ17が形成されている。図4に示したように、この外周リブ17には、前記突出プレート部15に対応した部分に逃げ18が形成されている。この逃げ18は、後述の如く折り畳みケースAを複数積み重ねるときに、下段側の折り畳みケースAの各突出プレート部15の内側に位置するよう、形成されている。
【0028】
この他、図1に示したように、底板10の外周部、枠体20の下面には、逃げ19,26が形成されており、これにより折り畳みケースAの展開時に枠体20が引き上げやすくなっている。
【0029】
このような折り畳みケースAでは、図2に示したように、容量350あるいは500mlの缶B1を収容するときには、仕切部材40を倒した状態としておき、枠体20を引き上げる。この状態で所定本数(この場合、24本)の缶B1を底板10上に立てると、これらの缶B1はその下部外周部が立ち上がり壁11によってホールドされた状態となり、枠体20によって、これらの缶B1の保護および倒れの防止がなされる。なお、この場合、図4の如く枠体20を降ろしたままとして、この状態で缶を載せることも可能である。
そして、このように缶B1を収めた折り畳みケースAを複数段積み重ねるときには、枠体20よりも上方に突出している缶B1の上面で、上段側の折り畳みケースAの底板10下面を支持する。このとき上段側の底板10の外周リブ17が、下段側の缶B1の外周部に位置して、上下の折り畳みケースAのズレを防止するようになっている。
【0030】
また、図2および図5に示したように、容量200あるいは250mlの缶B2を収容するときには、二カ所の仕切部材40をそれぞれ引き起こし、各仕切部材40と枠体20との間に、それぞれ15本ずつの缶B2を立てる。この場合も、枠体20を引き上げれば缶B2の保護および倒れが防止され、また枠体20を降ろしたままの状態としても良い。ところで、この折り畳みケースAでは、枠体20を引き上げた状態で容量200mlの缶B2を収容したときに、缶B2の上面で、その上段に積み上げる折り畳みケースAの底板10の下面を支持できるよう、枠体20の引き上げ高さが設定されている。
【0031】
そして、図7に示すように、折り畳んだ状態の折り畳みケースAを複数段積み重ねるときには、4カ所の突出プレート部15が枠体20よりも上方に突出しており、これを上段側の折り畳みケースAの外周リブ17の逃げ18の部分に差し込むことにより、上下の折り畳みケースAがズレること無く積み重ねることができるようになっているのである。
【0032】
上述した折り畳みケースAでは、樹脂製であり、缶B1,B2を工場等から商店等に搬送した後には、再度工場に回収することにより、流通経路を循環させて多数回利用することが可能である。その結果、廃棄物削減、天然資源保護等、環境的な見地において優れたものとなる。しかも、この折り畳みケースAは折り畳み可能であるため、折り畳んだ状態でスペースをとらず、保管や運搬等も効率良く行うことができ、回収コスト等も最小限とすることが可能である。
また、折り畳みケースAを複数積み重ねるときには、下段側に収めた缶B1あるいはB2の上面に、上段側の折り畳みケースAの底板10を載置するので、下段側の折り畳みケースAの枠体20およびリンク部材30には上段側の荷重が作用しない。したがって、枠体20およびリンク部材30の強度を最小限とすることができ、部材断面を最小限として、折り畳みケースAの軽量化および低コスト化に寄与できる。
【0033】
また、折り畳んだ状態では、突出プレート部15により、複数段の折り畳みケースAを確実に積み重ねることができるようになっている。しかもこの突出プレート部15はラベル貼付面を兼ねるものである。
【0034】
この他、リンク部材30は、折り畳みケースAから飛び出すことなく回動するようになっているので、折り畳んだ状態あるいは引き上げた状態のいずれにおいてもスペースを食うこともない。
【0035】
また、折り畳みケースAを構成する底板10,枠体20、リンク部材30、仕切部材40は、回転軸31,ピン36,連結ピン43を差し込むのみで組立が可能であり、その製造コストを抑えることが可能である。
【0036】
なお、上記実施の形態において、収容する缶ビン類の例として、缶B1,B2を例に挙げたが、これに限るものではなく、その容量や外形寸法、外径形状等を何ら問うものではない。例えば上記にあげた以外のサイズや形状の缶でも良いし、あるいはペットボトルやビン等であっても良く、もちろん、折り畳みケースAに収容する缶ビン類の本数についても上記にあげたものに限定するものではない。
また、仕切部材40を底板10の中央部寄りに設ける構成としたが、これを底板10の外周部寄りに設けるような構成としても良い。また、仕切部材40の形状等も、上記にあげた構成に限るものではない。さらには、折り畳みケースAに複数種の外径サイズの缶ビン類を収容しないので有れば、仕切部材40を省略する構成とすることも可能である。
この他、折り畳みケースAの各部の構成についても、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であれば、いかなる構成を採用しても良く、また上記したような構成を適宜選択的に組み合わせたものとしても良いのは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る缶ビン類の運搬保管用容器によれば、運搬保管用容器が折り畳み可能であり、工場や商店等の間の流通経路において循環させることによって、廃棄物削減、天然資源保護等、環境的な見地において優れたものとなる。しかも折り畳み可能であるため、折り畳んだ状態でスペースをとらず、保管や運搬等も効率良く行うことができ、回収コスト等も最小限とすることが可能である。
また、運搬保管用容器を積み重ねるときには、下段側の運搬保管用容器に収めた缶ビン類の上面に、上段側の運搬保管用容器の底板を載置することにより、枠体およびリンク部材には荷重が作用しない。その結果、枠体およびリンク部材の強度が低くても済み、容器の軽量化および低コスト化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る缶ビン類の運搬保管用容器の一例を示す斜視図である。
【図2】 前記容器の角部を示す平面図および正断面図である。
【図3】 図2を側面視したときの平面図および側面図である。
【図4】 前記容器を折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【図5】 同容器に備えた仕切部材を立てた状態を示す平面図および正面図である。
【図6】 前記仕切部材を示す斜視図である。
【図7】 折り畳んだ前記容器を複数積み上げた状態を示す側面図および正面図である。
【符号の説明】
10 底板
11 立ち上がり壁(立ち上がり部)
20 枠体
30 リンク部材
40 仕切部材
A 折り畳みケース(運搬保管用容器)
B1.B2 缶(缶ビン類)

Claims (7)

  1. 所定数の缶ビン類を立てる底板と、該底板の上方に設けられて前記缶ビン類の外周側に位置し、リンク部材を介して前記底板に対し上下可能に連結された枠体とを備えて構成された折り畳み式の運搬保管用容器であって、前記リンク部材は、その一端部が前記底板または枠体のいずれか一方に回動自在に連結され、他端部が前記底板または枠体のいずれか他方に前記底板に沿った方向にスライド自在に連結されて、該底板に缶ビン類が立てられた状態で前記運搬保管用容器を上下に複数段積み重ねるときには、下段側の前記運搬保管用容器の底板上に立てた缶ビン類の上面に、上段側の前記運搬保管用容器の底板を載置する構成となっており、前記底板には、上方に立ち上がる立ち上がり部の内側面が、前記底板状に立てた缶ビン類の外周部に位置するよう形成されるとともに、前記枠体が下降した状態において該枠体の内側面が前記立ち上がり部の外周側に位置する構成とされていることを特徴とする缶ビン類の運搬保管用容器。
  2. 前記立ち上がり部が、前記枠体を下降させた状態で該枠体よりも上方に突出するよう形成されて、前記枠体を下降させた状態で前記運搬保管用容器を複数積み重ねるときに、下段側の前記運搬保管用容器の前記立ち上がり部が、上段側の前記運搬保管用容器の前記底板に噛み合う構成とされていることを特徴とする請求項1に記載の缶ビン類の運搬保管用容器。
  3. 所定数の缶ビン類を立てる底板と、該底板の上方に設けられて前記缶ビン類の外周側に位置し、リンク部材を介して前記底板に対し上下可能に連結された枠体とを備えて構成された折り畳み式の運搬保管用容器であって、前記リンク部材は、その一端部が前記底板または枠体のいずれか一方に回動自在に連結され、他端部が前記底板または枠体のいずれか他方に前記底板に沿った方向にスライド自在に連結されて、該底板上に缶ビン類が立てられた状態で前記運搬保管用容器を上下に複数段積み重ねるときには、下段側の前記運搬保管用容器の底板上に立てた缶ビン類の上面に、上段側の前記運搬保管用容器の底板を載置する構成となっており、
    前記底板には、上方に立ち上がる立ち上がり部が、前記底板状に立てた缶ビン類の外周部に位置するよう形成されるとともに、前記枠体が下降した状態において該枠体が前記立ち上がり部の外周側に位置する構成とされ、
    前記立ち上がり部が、前記枠体を下降させた状態で該枠体よりも上方に突出するよう形成されて、前記枠体を下降させた状態で前記運搬保管用容器を複数積み重ねるときに、下段側の前記運搬保管用容器の前記立ち上がり部が、上段側の前記運搬保管用容器の前記底板に噛み合う構成とされていることを特徴とする缶ビン類の運搬保管用容器。
  4. 前記立ち上がり部の側面が製品識別用のラベル貼付面とされていることを特徴とする請求項2または3記載の缶ビン類の運搬保管用容器。
  5. 前記リンク部材が前記底板または枠体のいずれか一方に、少なくとも1つのロック部で前記底板に沿った方向にスライド自在に連結されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の缶ビン類の運搬保管用容器。
  6. 径方向の寸法が異なる複数種の缶ビン類を収めることができるよう、起伏可能な仕切部材が前記底板に備えられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の缶ビン類の運搬保管用容器。
  7. 前記運搬保管用容器が樹脂製であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の缶ビン類の運搬保管用容器。
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