JP3692095B2 - スイッチング電源 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、スイッチング半導体素子のスイッチング時の急激な電圧や電流の変化により発生するサ−ジ電圧からスイッチング半導体素子を保護するためのスナバ回路を備えたスイッチング電源に関する。
【0002】
【従来技術】
従来の代表的なスイッチング電源として図11に示すような回路構成のものがある。このスイッチング電源では、直流電源1と変圧器2の1次巻線とMOSFETのようなスイッチング半導体素子3とが直列接続されている。そして互いに直列接続された第1のダイオ−ド4と第1のコンデンサ5とが、図示の方向でスイッチング半導体素子3に跨がって並列接続される。変圧器2の2次巻線側には、整流用ダイオード6と、フリーホイリングダイオード7と、平滑用インダクタ8と、平滑用コンデンサ9と、負荷10とが接続される。なお、11" は第1のダイオ−ド4のカソ−ド側と直流電源1の正極の間に接続された抵抗、12はスイッチング半導体素子3の寄生容量、又はその寄生容量と並列接続されたコンデンサの合成容量、13は制御回路、14はスイッチング半導体素子3に並列接続された第2のダイオード、又はスイッチング半導体素子3がMOSFETの場合のボディドレインダイオードを示している。
【0003】
次にこの回路の代表的な動作を図12を参照して説明する。
【0004】
期間1(t1<t≦t2)
時刻t1で、スイッチング半導体素子3がオフすると、それまでスイッチング半導体素子3を流れていた電流がコンデンサ12に流れ込み、スイッチング半導体素子3の電圧V1が急速に上昇して直流電源1の電圧Eiと等しくなった時点で、変圧器2の巻線に印加されていた電圧がゼロとなる。この間、スイッチング半導体素子の電圧V1はほぼ直線的に上昇する。変圧器2の巻線電圧がゼロとなると、今まで変圧器2の電圧によって逆バイアスされていたフリ−ホイリングダイオ−ド7が導通することにより、負荷電流はフーリーホイリングダイオード7と整流用ダイオード6に流れ、変圧器2の2次巻線を短絡状態にする。この時刻をt2とする。
【0005】
期間2(t2<t≦t3)
時刻t2で変圧器2の2次巻線が短絡されるので、変圧器2の励磁電流は、時刻t2の値を保持し一定に保たれる。コンデンサ12には、それまで負荷電流の1次側換算電流と励磁電流が流れ込んでいたが、負荷電流がフリ−ホイリングダイオ−ド7に移行するため減少する。しかし、変圧器2のリ−ケイジインダクタンスと配線のインダクタンスが存在するために、直ちにゼロにならない。コンデンサ12に充電電流が流れ続けることでスイッチング半導体素子3の電圧V1はさらに上昇し続け、第2のコンデンサ5の電圧に達すると、第1のダイオ−ド4が導通を開始する。この時刻をt3とする。
【0006】
期間3(t3<t≦t4)
時刻t3で第1のダイオ−ド4が導通したことでスイッチング半導体素子3の電圧V1は、第1のコンデンサ5の容量がコンデンサ12の容量と比べ充分大きく選定してあるために、第1のコンデンサ5の電圧でクランプされる。第2のコンデンサ12と第1のコンデンサ5の充電電流が変圧器2の励磁電流の値まで減少すると整流用ダイオ−ド6が非導通となり、変圧器2の2次巻線の短絡状態が解除される。この時刻をt4とする。
【0007】
期間4(t4<t≦t5)
時刻t4において、変圧器2の2次巻線の短絡状態が解除され、一定に保っていた励磁電流は減少し始める。また、変圧器2には第1のコンデンサ5と電源電圧の差の電圧が加わり励磁電流をリッセットさせるようになる。スイッチング半導体素子3の電圧V1は、期間3に引き続き第1のコンデンサ5の電圧でクランプされる。変圧器2の励磁電流がゼロになる時刻をt5とする。
【0008】
期間5(t5<t≦t6)
時刻t5において、コンデンサ12とコンデンサ5の充電電流がゼロになると、ダイオ−ド4が非導通になり、コンデンサ12から変圧器2の1次巻線と直流電源1のル−プで放電電流が流れ始める。この後、出力電圧を安定化するように制御する制御回路13からの制御信号によりスイッチング半導体素子3がオンする。この時刻をt6とする。
【0009】
期間6(t6<t≦t8)
時刻t6において、スイッチング半導体素子3がオンすると、整流用ダイオ−ド6が導通する。変圧器2のリーケージインダクタンスのために整流用ダイオード6の電流の立ち上がりが制限されるため、フリ−ホイリングダイオ−ド7が引き続きオンするので、変圧器2の2次巻線は短絡状態となる。このとき、直流電源電圧Eiを変圧器2のリ−ケイジインダクタンスが負担するので、スイッチング半導体素子3の電流と整流用ダイオ−ド6の電流は、直線的に増加する。整流用ダイオ−ド6の電流が平滑用インダクタ8の電流と等しくなると、フリ−ホイリングダイオ−ド7が非導通になる。この時刻をt7とする。フリ−ホイリングダイオ−ド7が非導通になると、直流電源1から変圧器2の2次側にスイッチング半導体素子3、変圧器2、整流用ダイオ−ド6を介して電力が供給される。この期間は、スイッチング半導体素子3がオフするまで続く。この時刻をt8とする。
【0010】
この後、期間1の動作に戻り、前述の動作を繰り返す。
【0011】
この回路は、前述したように期間5で第1のダイオ−ド4が非導通になった後、スイッチング半導体素子3がオンする。このとき、第1のダイオ−ド4の逆方向導通が終了していない場合、第1のダイオ−ド4と第1のコンデンサ5とスイッチング半導体素子3のル−プで短絡電流が流れ、損失やノイズの増加の原因となる。そのため、この回路では、第1のダイオ−ド4として、キャリア・ライフタイムの短いダイオ−ドが必要となる。
【0012】
また、第1のコンデンサ5に流れ込む電流の平均値と同じ電流が抵抗11”を通して放電されるので、抵抗11”の損失が大きくなる。しかしながら、このようなスイッチング回路は、充電された電力を抵抗11”を通して直流電源に戻すため、抵抗11”のロスが大きくなり、効率を低下させる原因となっていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この発明の技術思想を達成するために、比較的長いキャリア・ライフタイムをもつ電荷蓄積型ダイオードと、そのダイオードの順方向導通時にはインダクタンス手段からのエネルギを蓄え、そのダイオードの逆方向導通時には前記エネルギを電源に戻すと共に、スイッチング素子の両端の電圧をクランプする電圧クランプ手段と、前記電荷蓄積型ダイオードの逆方向導通時に放出できなかった部分の前記エネルギを放電する放電回路を備えることにより、回路部品を増やすことなく、電力損失を低減し得るスイッチング電源及びその制御方法を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前述のような課題を解決するため、第1の発明では、直流電源から負荷に至る電流路を選択的に開閉するスイッチング半導体素子と、前記電流路に存在し、かつ前記スイッチング半導体素子に直列に接続されているインダクタンス手段と、前記スイッチング半導体素子に並列に接続されてそのスイッチング半導体素子の電圧をクランプする作用を行う電圧クランプコンデンサと、前記スイッチング半導体素子のスイッチング動作を制御する制御回路とを備えるスイッチング電源において、前記スイッチング半導体素子に並列に接続され、かつ前記電圧クランプコンデンサと互いに直列になるように接続されている電荷蓄積型ダイオードを備え、この電荷蓄積型ダイオードは、前記スイッチング半導体素子のオフの期間で、先ず順方向導通して前記インダクタンス手段に蓄えられたエネルギを前記電圧クランプコンデンサに蓄え、次に前記順方向導通によって流れる電流がゼロになるときに逆方向に導通して前記電圧クランプコンデンサに蓄えられたエネルギを前記インダクタンス手段を通して前記直流電源に戻し、前記電圧クランプコンデンサに蓄えられたエネルギを逆方向導通時の前記電荷蓄積型ダイオード及び前記インダクタンス手段を通して前記直流電源に戻す回路の定数が、前記スイッチング素子をゼロ電圧でオンさせるように定められていることを特徴とするスイッチング電源を提供する。
【0015】
前述のような課題を解決するため、第2の発明では、前記第1の発明において、前記電荷蓄積型ダイオードと前記電圧クランプコンデンサとの接続点と前記直流電源との間に放電回路を接続し、前記放電回路は、前記電荷蓄積型ダイオードの前記順方向導通により前記電圧クランプコンデンサに充電されたエネルギのうちの前記電荷蓄積型ダイオードの前記逆方向導通で放出されなかったエネルギを放電することを特徴とするスイッチング電源を提供する。
【0016】
前述のような課題を解決するため、第3の発明では、前記第2の発明において、前記放電回路は、前記電圧クランプコンデンサの電圧が設定電圧を越えないように、前記電圧クランプコンデンサのエネルギ量を調整し得ることを特徴とするスイッチング電源を提供する。
【0017】
前述のような課題を解決するため、第4の発明では、前記第2の発明において、前記放電回路は、この放電回路を駆動するための駆動信号に同期した信号の周波数に対応してインピーダンス値が可変する可変インピーダンスを呈することを特徴とするスイッチング電源を提供する。
【0018】
前述のような課題を解決するため、第5の発明では、前記第1の発明ないし前記第4の発明のいずれかにおいて、前記スイッチング半導体素子は、前記電荷蓄積型ダイオードの前記逆方向導通が終了した後にオンされることを特徴とするスイッチング電源を提供する。
【0019】
【発明を実施するための形態】
図1乃至図3により本発明にかかる第1の実施例を説明する。この実施例は図1に示す回路構成になっており、各回路部品間の接続は図示のとおりである。図1において、図11で参照した記号と同一の記号は相当する回路部品を示すものとする。第1のダイオ−ド4は、高速ダイオードに比べて比較的長いキャリア・ライフタイムを有するダイオード(以下、電荷蓄積型ダイオードと言う。)である。キャリア・ライフタイムの比較的長い電荷蓄積型ダイオ−ドは、短いものに比べて本質的に逆方向導通を長時間保持する特性を有するが、蓄積キャリアと等しいキャリアが逆方向から注入されれば、ダイオ−ドの逆方向阻止能力が回復する。本発明は、このような新たな知見に基づくものである。
【0020】
電圧クランプコンデンサ5はスイッチング半導体素子3の両端に印加される電圧をクランプする作用を行う。スイッチング半導体素子3のゲ−トには、実質的に電荷蓄積型ダイオ−ド4の逆方向が回復した後、又はスイッチング半導体素子3の電圧がほぼゼロボルトになったとき、スイッチング半導体素子3にオン信号を出力する制御回路13が接続される。電荷蓄積型ダイオ−ド4と電圧クランプコンデンサ5の接続点と直流電源1の一端に跨がって放電回路11が接続される。この放電回路については、後で図7を用いて説明する。
【0021】
次にこの実施例の代表的な動作について図2の各部の波形を参照して説明する。
期間1(t1<t≦t2)
時刻t1で、スイッチング半導体素子3がオフすると、それまでスイッチング半導体素子3を流れていた電流がコンデンサ12に流れ込み、スイッチング半導体素子3の電圧V1が急速に上昇して直流電源1の電圧Eiと等しくなった時点で、変圧器2の巻線に印加されていた電圧がゼロとなる。この間、スイッチング半導体素子の電圧V1はほぼ直線的に上昇する。変圧器2の巻線電圧がゼロとなると、今まで変圧器2の電圧によって逆バイアスされていたフリ−ホイリングダイオ−ド7が導通し、負荷電流はフーホイリングダイオード7と整流用ダイオード6に流れ、変圧器2の2次巻線を短絡状態にする。この時刻をt2とする。
【0022】
期間2(t2<t≦t3)
時刻t2で変圧器2の2次巻線が短絡されるので、変圧器2の励磁電流は、時刻t2での電流値を保持し、一定に保たれる。コンデンサ12には、それまで負荷電流の1次側換算電流と励磁電流とが流れ込んでいたが、負荷電流がフリ−ホイリングダイオ−ド7に移行するため減少する。しかし、変圧器2のリ−ケイジインダクタンスと配線のインダクタンスとが存在するために、直ちにゼロにならない。コンデンサ12に充電電流が流れ続けることでスイッチング半導体素子3の電圧V1はさらに上昇し続け、電圧クランプコンデンサ5の電圧に達すると、電荷蓄積型ダイオ−ド4が導通を開始する。この時刻をt3とする。
【0023】
期間3(t3<t≦t4)
時刻t3で電荷蓄積型ダイオ−ド4が導通したことで、スイッチング半導体素子3の電圧V1は、電圧クランプコンデンサ5の容量をコンデンサ12の容量と比べ充分大きく選定しているため、電圧クランプコンデンサ5の電圧でクランプされる。第2のコンデンサ12と電圧クランプコンデンサ5の充電電流が変圧器2の励磁電流の値まで減少すると、整流用ダイオ−ド6が非導通となり、変圧器2の2次巻線の短絡状態が解除される。この時刻をt4とする。
【0024】
期間4(t4<t≦t5)
時刻t4において、変圧器2の2次巻線の短絡状態が解除され、一定に保たれていた励磁電流は減少し始める。また、変圧器2には電圧クランプコンデンサ5と電源電圧の差の電圧が加わり、励磁電流をリッセットさせるようになる。スイッチング半導体素子3の電圧V1は、期間3に引き続き電圧クランプコンデンサ5の電圧でクランプされる。変圧器2の励磁電流がゼロになる時刻をt5とする。
【0025】
期間5(t5<t≦t6)
時刻t5で電圧クランプコンデンサ5の充電電流がゼロになると、電荷蓄積型ダイオード4の順方向導通が終了する。電荷蓄積型ダイオード4は、順方向導通時に接合部に蓄えられて再結合せずに残留している電荷により逆方向導通となり、電圧クランプコンデンサ5の放電電流が、電荷蓄積型ダイオ−ド4、変圧器2、直流電源1、及び電圧クランプコンデンサ5からなるル−プを流れ、電荷蓄積型ダイオード4の順方向導通時に電圧クランプコンデンサ5に蓄えられたエネルギを直流電源1に回収する。この期間は、電荷蓄積型ダイオ−ド4の接合部に残留する電荷がゼロになると終了する。この時刻をt6とする。
【0026】
ここで、電荷蓄積型ダイオード4の順電流と逆電流の比を電力回収率とし、図3により本発明に必要な電荷蓄積型ダイオード4の特性について説明する。図3は、電荷蓄積型ダイオード4のキャリア・ライフタイム/ スイッチング周期に対する電力回収率特性を示す。図3によりスイッチング周期に相当する時間以上のキャリア・ライフタイムを有するダイオードを使用した場合、電力回収率が急激に良くなり、好ましいことが分かるが、それよりもキャリア・ライフタイムが短くても電力回収ができることは明らかである。
【0027】
前記の電力回収率が悪くなると、電圧クランプコンデンサ5やスイッチング半導体素子3の両端の電圧が高くなり、それを避けるために放電回路11により電圧クランプコンデンサ5のエネルギを放電するが、その場合には電力損失が大きくなったりする。
【0028】
したがって、電荷蓄積型ダイオード4の逆方向導通による電圧クランプコンデンサ5からの電力の放電を効率良く実現するには、スイッチング周期以上のキャリア・ライフタイムを有する電荷蓄積型ダイオードを使用するのが好ましいが、本発明の前記知見及び基本的の技術思想からはスイッチング周期よりも短いキャリア・ライフタイムを有する電荷蓄積型ダイオードでも、電力の回収を行える。
【0029】
また、電荷蓄積型ダイオード4のキャリア・ライフタイムがスイッチング周期に相当する時間と同じくらいの場合には、電圧クランプコンデンサ5の未回収電力を放電回路11により放電しても、その電力損失は出力電力に対して非常に小さくなり、変換効率をあまり悪化させずに前記のような動作を得ることができる。
【0030】
期間6(t6≦t≦t7)
時刻t6で電荷蓄積型ダイオード4の逆方向導通が終了すると、コンデンサ12と変圧器2の励磁インダクタンスとリーケイジインダクタンスと配線のインダクタンスとで共振回路が形成され、コンデンサ12はさらに放電される。電荷蓄積型ダイオ−ド4の逆方向導通が終了した後、スイッチング半導体素子3を導通しても本発明の効果は損なわれないが、定数を選択的に設計することでコンデンサ12の電圧をゼロになるまで放電でき、スイッチング半導体素子3の逆並列ダイオ−ド14(MOSFETの場合はそのボディダイオ−ド)が導通したとき、スイッチング半導体素子3を導通させるとゼロ電圧スイッチングが可能となる。ここでは、ゼロ電圧スイッチングが可能な場合の動作を説明する。スイッチング半導体素子3の電圧V1が直流電源1の電圧と等しくなると、変圧器2の電圧がほぼゼロとなり、整流用ダイオ−ド6が導通し、変圧器2の2次巻線は整流用ダイオ−ド6とフリ−ホイリングダイオード7とで短絡される。変圧器2はリセットされる。この時刻をt7とする。なお、t4〜t6の期間では、変圧器2の1次巻線を流れている電流は変圧器2の励磁電流であるため、その2次巻線には電流は実質的に流れない。
【0031】
期間7(t7<t≦t10)
コンデンサ12の電圧は、変圧器2のリーケイジインダクタンスと配線のインダクタンスとコンデンサ12との共振回路によりさらに放電され、ゼロボルトになったときスイッチング半導体素子3がオンする。この時刻をt8とする。整流用ダイオード6が導通し、変圧器2の巻線は短絡されているので、直流電源電圧Eiのほとんどを変圧器2のリーケイジインダクタンスが負担し、直線的に順方向に向かって電流が増える。変圧器2のリーケイジインダクタンスは小さいので、スイッチング半導体素子3と整流用ダイオ−ド6の電流は急速に増加し、整流用ダイオード6の電流が時刻t9でインダクタ8の電流に等しくなると、フリ−ホイリングダイオ−ド7が逆バイアスされ非導通になる。フリ−ホイリングダイオ−ド7が非導通になると、変圧器2の2次巻線に直流電源1の電圧Eiの巻数換算された電圧が現われ、スイッチング半導体素子3、変圧器2、及び整流用ダイオード6を介して直流電源1から変圧器2の2次側に電力が供給される。この期間は、スイッチング半導体素子3がオフするまで続く。この時刻をt 10とする。
【0032】
この後、期間1の動作に戻り、前述と同じ動作を繰り返す。各部の波形は図2のようになる。
【0033】
以上の説明、及び図3で示すように、電荷蓄積型ダイオード4のキャリア・ライフタイムがスイッチング周期よりも短い場合でも、電圧クランプコンデンサ5へ充電された電力の一部分は電源に戻される。電荷蓄積型ダイオード4としてリーク電流の大きいダイオードを使用することができる。
【0034】
次に図4により本発明の第2の実施例を説明すると、図1に示した記号と同一の記号のものは相当する部材を示す。図4は、プシュプルタイプのフォワードコンバータに、電荷蓄積型ダイオード4’、第2のコンデンサ12’、電圧クランプコンデンサ5’、放電回路11’からなる回路を、図1に示した電荷蓄積型ダイオード4、第2のコンデンサ12、電圧クランプコンデンサ5、及び放電回路11と同様にスイッチング半導体素子3’に並列接続したものである。電荷蓄積型ダイオード4’は電荷蓄積型ダイオード4と同様のものである。主要な動作については、図1に示した実施例とほぼ同じであるので動作説明は省略する。
【0035】
次に、本発明の第3の実施例を図5に示す。図1に示した実施例における変圧器2を第2のコンデンサと共振回路を形成する共振用インダクタ2’に置き換えた非絶縁型のスイッチング電源である。電荷蓄積型ダイオード4は、前述と同様な程度のキャリア・ライフタイムを有するダイオードである。主要な動作については、図1に示した実施例とほぼ同じであるので、動作説明を省略する。なお、図5において、図1に示した記号と同一の記号のものについては、相当する部材を示すものとする。
【0036】
次に図6(A),(B)に本発明の第4、第5の実施例をそれぞれ示す。図6(A)は図1に示した実施例における変圧器2のインダクタンスと並列に、電荷蓄積型ダイオード4と電圧クランプコンデンサ5との直列接続回路を接続したものであり、電圧クランプコンデンサ5は放電回路11と並列に接続されることになる。また、図6(B)は図5に示した実施例における共振用インダクタ2’と並列に、電荷蓄積型ダイオード4と電圧クランプコンデンサ5との直列接続回路を接続したものであり、同様に電圧クランプコンデンサ5は放電回路11と並列に接続されることになる。電荷蓄積型ダイオード4は、スイッチング半導体素子3のスイッチング周期と同程度、又はそれよりも短いキャリア・ライフタイムを有するものでも良い。主要な動作については、図6(A)の回路は図1に示した実施例とほぼ同じであり、また図6(B)の回路は図5に示した実施例とほぼ同じであるので、動作説明を省略する。なお、図6において、図1又は図5に示した記号と同一の記号のものについては、相当する部材を示すものとする。ここで、電圧クランプコンデンサ5は直接的には変圧器2の1次巻線電圧をクランプするが、このことはスイッチング半導体素子3の両端の電圧をクランプすることになる。
【0037】
次に、放電回路11の一実施例を図7(1)〜(4)に示す。図7における端子11−a、11−b は、図1の放電回路11の端子11−a、11−bにそれぞれ相当する。
【0038】
図7(1)は、電荷蓄積型ダイオード4の逆方向導通中に回収されなかった電圧クランプコンデンサ5の未回収電力を抵抗17で消費しながら直流電源1に戻す方法である。
【0039】
図7(2)は、端子11−aにPNPトランジスタ15のコレクタが接続され、端子11−bに抵抗18、抵抗18の他端にトランジスタ15のエミッタが接続されている。トランジスタ15のコレクタ・ベース間にツェナーダイオード20が図示のような向きで接続され、ベース・エミッタ間に抵抗19が接続されている。図7( 2) の回路は、トランジスタ15のコレクタ・エミッタ間の電圧がツェナーダイオード20の電圧になるように、端子11ーbから端子11ーaに電流が流れ、これらの端子間の電圧は、ツェナーダイオード20の電圧と抵抗18の電圧降下分との和に等しい電圧値となる。図1に示した回路に適用した場合、電圧クランプコンデンサ5の電圧がツェナーダイオード20の電圧と抵抗18の電圧降下分の和にほぼ等しい電圧値となるように動作する。したがって、スイッチング半導体素子3のピーク電圧は、ツェナーダイオード20の電圧と抵抗18の電圧降下分と直流電源1の電圧Eiとの和に等しい電圧値でクランプされる。
【0040】
図7(2)の回路を用いた場合、負荷急変や入力電圧が変動したときでも、電圧クランプコンデンサ5の電圧が安定しているため、電圧クランプコンデンサ5に関わらず一巡伝達特性の高速な制御を可能とする。
【0041】
図7(3)は、図7(2)のツェナーダイオード20を制御回路16に変更したものであり、それ以外の構成、動作は図7(2)と同じになっている。制御回路16は、トランジスタ15の電圧を制御する能力を有する構成とする。図1の回路に適用した場合、例えば負荷回路10の電流や直流電源1の電圧Eiの変化に応じてスイッチング半導体素子3の電圧のピーク値を制御することが可能となり、入力電圧や負荷電流の範囲が広い場合でもスイッチング半導体素子3のピーク電圧を最小にすることができる。
【0042】
いずれの前記実施例も以上述べたような大きな効果を有するものの、しかし放電回路11を図7(1)に示したような抵抗器だけで構成し、かつ図9に示すような回路構成の従来制御回路を用いた場合には、スイッチング電源の変換周波数が大きく変動してしまうという問題が生じる。この問題について、図2の各時刻に対応する動作波形を示す図10をも用いて説明する。
【0043】
図10の時刻t7において、電圧検出回路32はスイッチング半導体素子3の両端の電圧がゼロ、若しくは最低電圧になったのを検出して、検出信号を駆動回路35に出力し、駆動回路35はスイッチング半導体素子3をオンさせる。誤差増幅器37はスイッチング電源の出力電圧を定電圧に制御するため、その出力電圧を検出し、設定電圧との誤差電圧を増幅した誤差信号を出力する。電流検出回路33によりスイッチング半導体素子3の電流、若しくはダイオード6の電流を検出し、誤差増幅器37はその電流検出信号と誤差信号とを比較し、その電流検出信号が誤差信号よりも大きくなると、比較器36は駆動回路35に信号を出力し、駆動回路35はスイッチング半導体素子3をオフさせる。
【0044】
なお、起動時においてはスイッチング半導体素子3の電圧が入力電圧の大きさと等しいので、電圧検出回路32が動作しない。したがって、起動時におけるスイッチング半導体素子3の駆動信号は起動回路34が出力する。起動回路34は、入力電圧を検出して、その入力電圧が選定電圧値以上になったとき、駆動回路35に信号を出力し、駆動回路35はスイッチング半導体素子3をオンさせる。
【0045】
このような駆動方式では、主回路定数や入出力条件によって変換周波数が決定されてしまうので、入出力条件が変化すると、変換周波数が大きく変動し、入出力フィルタを最低周波数で設定する必要があったり、最高周波数で部品を決定したりするので、コストアップやスイッチング電源の大型化といった問題がある。
【0046】
したがって、次に入出力条件が変化しても変換周波数の変化幅を非常に小さくし得る放電回路11の一実施例を図7(4)に示す。図7(4)における端子11−a、11−b は、図1の放電回路11の端子11−a、11−bにそれぞれ相当する。この放電回路11を図8に示すスイッチング電源に採用して放電電流量を制御することにより、電圧クランプコンデンサ5の電圧やトランス2の巻線に印加される電圧を変化させ、変換周波数が一定になるようにスイッチング半導体素子3のオフ時間を変えられるところに、この実施例の特徴がある。
【0047】
先ずこの制御方法は、電圧クランプコンデンサ5の電圧を制御することで、トランス2のリセット時の巻線の印加電圧を制御することができ、これに伴いスイッチング半導体素子3のオフ時におけるリセット電流の傾きが変化し、リセット完了までの時間が変化することにより変換周波数も変化するという知見に基づいている。
【0048】
図8の制御回路13は図9に示した従来の制御回路に、f/v変換回路21、誤差増幅器23、基準電圧源24、ホトカプラの発光ダイオード25−a及び抵抗26を付加したものである。f/v変換回路21は駆動回路35からスイッチング半導体素子3に供給される駆動信号を受け、スイッチング電源の変換周波数に対応する大きさの直流電圧を出力する。誤差増幅器23は、この直流電圧と所望の変換周波数に設定するための基準電圧源24の基準電圧との誤差電圧を求め、これを所望レベルに増幅した誤差増幅信号を発生し、ホトカプラの発光ダイオード25−aと受光トランジスタ25−bを通して放電回路11のトランジスタ31のベースに与える。
【0049】
したがって、トランジスタ31は前記誤差増幅信号に対応した電流を電圧クランプコンデンサ5から入力電源1側に放電し、この放電電流は設定された変換周波数になるよう制御された電流になっている。この放電電流により、電圧クランプコンデンサ5の電圧とトランス2の巻線に印加される電圧、及びスイッチング半導体素子3のオフ時間が制御され、ほぼ目標とする変換周波数になる。
【0050】
この実施例では、従来制御方式のカレントモードコントロールを使用し、以上のべたような構成の放電回路を付加して変換周波数を固定ないしはその変化幅を小さくしているが、制御方式としてボルテージモードコントロールを使用しても同様な効果が得られる。また、放電回路の損失を小さくできるので、この実施例は特に本発明の放電回路に適する。
【0051】
以上説明したように、スイッチング半導体素子3のオン時に変圧器2の励磁インダクタンスやリーケージインダクタンスや配線のインダクタンスに蓄えられたエネルギを、スイッチング半導体素子3のオフ時に前記エネルギの大部分を消費することなく、電圧クランプコンデンサ5に蓄え、そのエネルギの大部分を変圧器2の励磁インダクタンスやリーケージインダクタンスや配線のインダクタンスに再循環させて直流電源1へエネルギを戻すことができ、さらに、その定数を選択的に設計することでゼロ電圧でオンすることができる。また、電荷蓄積型ダイオード4の逆方向導通が終了するまでスイッチング半導体素子3をオンさせないので、電荷蓄積型ダイオード4の逆方向導通によるノイズの発生や損失の発生が少なくできる。
【0052】
なお、以上の実施例では変圧器の2次側の電圧を整流して直流出力を得る電源について述べたが、変圧器の2次側の電圧を整流せずに、負荷に交流電圧を供給する電源についても本発明を同様に実施することができる。この場合には一般の電圧検出回路と同様に、出力電圧の検出電圧信号を整流するダイオードが必要になる。
【0053】
【発明の効果】
以上述べたように本発明では、比較的長いキャリア・ライフタイムを有する電荷蓄積型ダイオードと電圧クランプコンデンサとをインダクタンス手段に組み合わせると共に、入力電圧や負荷電流の変化に伴い電圧クランプコンデンサの放電量を調整してその電圧をほぼ一定に制御する放電回路を備えることにより、スイッチング半導体素子のオン時に変圧器の励磁インダクタンスやリーケイジインダクタンスや配線のインダクタンスに蓄えられたエネルギを、スイッチング半導体素子のオフ時に前記エネルギを電圧クランプコンデンサに蓄え、そのエネルギの大部分を変圧器の励磁インダクタンスやリーケイジインダクタンスや配線のインダクタンスに再循環させることができるので、電力損失を小さくでき、また従来のようにリセット用スイッチを設けることなくトランスのリセットを確実に行える。
【0054】
また、その定数を選択的に設計することでゼロ電圧でオンすることができ、さらに電荷蓄積型ダイオードの逆方向導通が終了するまでスイッチング半導体素子をオンさせないので、電荷蓄積型ダイオードの逆方向導通によるノイズの発生や、電力損失の発生を少なくすることができる。さらに、回路の構成を複雑にすることなく、これらの効果を得ることができる。
【0055】
さらにまた、スイッチング電源の変換周波数に対応させて放電回路のインピーダンスを制御し、電圧クランプコンデンサの放電量を調整することにより、スイッチング電源の変換周波数を目標値、あるいはその変動幅を十分に小さいものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるスイッチング電源の一実施例を示す図である。
【図2】前記実施例を説明するための各部の波形を示す図である。
【図3】ダイオードのキャリア・ライフタイムの長さに依存する電力回収率を示す図である。
【図4】本発明にかかるスイッチング電源の第2の実施例を示す図である。
【図5】本発明にかかるスイッチング電源の第3の実施例を示す図である。
【図6】本発明にかかるスイッチング電源の他の別々の実施例を示す図である。
【図7】本発明に用いられる放電回路のそれぞれの例を示す図である。
【図8】本発明にかかるスイッチング電源の別の実施例を示す図である。
【図9】従来のスイッチング電源の制御回路の1例を示す図である。
【図10】従来の制御方法を説明するたのるための各部の波形を示す図である
【図11】従来のスイッチング電源の一例を示す図である。
【図12】従来のスイッチング電源を説明するための各部の波形を示す図である。
【符号の説明】
1・・・・直流電源
2・・・・1次巻線2Aと2次巻線2Bとを有する変圧器
3、3’・・・・スイッチング半導体素子
4、4’・・・・電荷蓄積型ダイオード
5、5’・・・・電圧クランプコンデンサ
6・・・・整流用ダイオード
7・・・・フリー ホイリングダイオード
8・・・・平滑用インダクタ
9・・・・平滑用コンデンサ
10・・・・負荷抵抗
11、11’・・・・放電回路
11−a、11−b、11’−a 、11’−b ・・・・放電回路端子
11”・・・放電抵抗
12・・・・第2のコンデンサ
13・・・・制御回路 16・・・・制御回路
14・・・・第2のダイオード 17〜19・・・・抵抗
15・・・・トランジスタ 20・・・・ツェナーダイオード
21・・・・パルス発生回路 22・・・・平滑回路
23・・・・差動増幅器 24・・・・基準電圧
25−a・・・・ホトカプラの発光ダイオード
25−b・・・・ホトカプラの受光ダイオード
Claims (5)
- 直流電源から負荷に至る電流路を選択的に開閉するスイッチング半導体素子と、前記電流路に存在し、かつ前記スイッチング半導体素子に直列に接続されているインダクタンス手段と、前記スイッチング半導体素子に並列に接続されて該スイッチング半導体素子の電圧をクランプする作用を行う電圧クランプコンデンサと、前記スイッチング半導体素子のスイッチング動作を制御する制御回路とを備えるスイッチング電源において、
前記スイッチング半導体素子に並列に接続され、かつ前記電圧クランプコンデンサと互いに直列になるように接続されている電荷蓄積型ダイオードを備え、該電荷蓄積型ダイオードは、前記スイッチング半導体素子のオフの期間で、先ず順方向導通して前記インダクタンス手段に蓄えられたエネルギを前記電圧クランプコンデンサに蓄え、次に前記順方向導通によって流れる電流がゼロになるときに逆方向に導通して前記電圧クランプコンデンサに蓄えられたエネルギを前記インダクタンス手段を通して前記直流電源に戻し、
前記電圧クランプコンデンサに蓄えられたエネルギを逆方向導通時の前記電荷蓄積型ダイオード及び前記インダクタンス手段を通して前記直流電源に戻す回路の定数が、前記スイッチング素子をゼロ電圧でオンさせるように定められていることを特徴とするスイッチング電源。 - 請求項1において、
前記電荷蓄積型ダイオードと前記電圧クランプコンデンサとの接続点と前記直流電源との間に放電回路を接続し、
前記放電回路は、前記電荷蓄積型ダイオードの前記順方向導通により前記電圧クランプコンデンサに充電されたエネルギのうちの前記電荷蓄積型ダイオードの前記逆方向導通で放出されなかったエネルギを放電することを特徴とするスイッチング電源。 - 請求項2において、
前記放電回路は、前記電圧クランプコンデンサの電圧が設定電圧を越えないように、前記電圧クランプコンデンサのエネルギ量を調整し得ることを特徴とするスイッチング電源。 - 請求項2において、
前記放電回路は、該放電回路を駆動するための駆動信号に同期した信号の周波数に対応してインピーダンス値が可変する可変インピーダンスを呈することを特徴とするスイッチング電源。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかにおいて、
前記スイッチング半導体素子は、前記電荷蓄積型ダイオードの前記逆方向導通が終了した後にオンされることを特徴とするスイッチング電源。
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