JP3691430B2 - 消失模型鋳造法 - Google Patents

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    • B22C9/04Use of lost patterns
    • B22C9/046Use of patterns which are eliminated by the liquid metal in the mould

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、消失模型鋳造法に関し、特に模型の消失により発生した気体を、排出通路を介して鋳型外部に放出させつつ鋳造を行う消失模型鋳造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
消失模型鋳造法はフルモールド法とも言われ、合成樹脂発泡体にて製作した模型を鋳物砂に埋設したまま鋳型として利用するプロセスである。このプロセスは鋳込まれた溶湯によって合成樹脂発泡体を熱分解させるものであるが、すすを含む多量の熱分解ガスが発生し、異臭の発生等、環境を悪化させるとともに、その残渣により鋳物に鋳造欠陥が発生する欠点がある。
【0003】
消失模型鋳造法は、容易に鋳造できる等、多くの利点を有しているが、その反面、ガス抜き調整不良による鋳造欠陥の発生、模型強度が低く、且つ模型が傷つきやすいので強い砂込めができず、充填密度が不足して鋳型強度の不足や焼着を引き起こす等の欠点がある。
【0004】
ガス抜きに関する技術として、特開平5−261470号公報には模型の内部に、排気口と連通する通気経路を設ける方法が、また、特開平8−206777号公報には外部気体を吸引しながら、鋳物砂を通して発生気体を外部に強制的に排出する方法が、更に、特開平11−90583号公報にも発生する気体をスムーズに鋳型外に排出できる消失模型鋳造法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように発生気体を強制的に排出することで、ある程度の鋳物品質の向上は達成されるが、鋳型内の溶湯の乱れを引き起こし、必ずしも目的が達成できるとは限らない。また、模型の材質や形状、大きさも多種多様で模型の熱分解により発生する気体の量も鋳物ごとに大きく異なり、品質の向上につながらない場合もあった。従って、発生気体の最適な排出が達成できる鋳造方案が簡単に決定できれば、当業界での利用価値は極めて高いものと考える。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、鋳物砂内に合成樹脂発泡体製模型を埋設してなる鋳型に溶湯を注湯し、該溶湯によって前記模型を消失させながら製品を鋳造する際に、前記模型の消失により発生した気体を、排出気体抑制手段を備えた排出通路を介して、前記鋳型の外部に放出させつつ鋳造を行う消失模型鋳造法であって、少なくとも前記模型の材質及び形状、前記溶湯の種類並びに前記溶湯の温度に基づき排出通路の通気性を制御する消失模型鋳造法に関する。
【0007】
また、本発明は、鋳物砂内に合成樹脂発泡体製模型を埋設してなる鋳型に溶湯を注湯し、該溶湯によって前記模型を消失させながら製品を鋳造する消失模型鋳造法であって、前記模型の消失により発生した気体を、下記式(1)を満たす排出気体抑制手段を備えた排出通路を介して前記鋳型の外部に放出させつつ鋳造を行う消失模型鋳造法に関する。
【0008】
【数3】
Figure 0003691430
【0009】
また、本発明は、鋳物砂内に合成樹脂発泡体製模型を埋設してなる鋳型に溶湯を注湯し、該溶湯によって前記模型を消失させながら製品を鋳造する際に、前記模型の消失により発生した気体を、排出気体抑制手段を備えた排出通路を介して、前記鋳型の外部に放出させつつ鋳造を行う消失模型鋳造法における排出通路の通気性を、少なくとも前記模型の材質及び形状、前記溶湯の種類並びに前記溶湯の温度に基づき制御する、消失模型鋳造法における排出通路の通気性の制御方法に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の消失模型鋳造法の概要を図1に基づいて説明する。鋳型は、鋳枠4と鋳枠4の内部の鋳物砂7と鋳物砂7に埋設された模型1等からなり、模型1に連通した受口5が左上方に設けられている。模型1は、発泡ポリスチレンによって製品と同一形状に形成されており、貫通孔2が設けられている。鋳物砂7は、5.5号硅砂であり、粘結剤を適量含有させてある。鋳型の形成は、まず、模型1の表面に耐火性に優れた塗型剤3を塗布し、その後充分乾燥させる。そして鋳枠4に湯口6および湯道10を形成した後、模型1を固定し鋳物砂7で埋設し、受口5を設置する。その際、貫通孔2の内部は空間にしておき、貫通孔2を湯道10に連通させると共に、貫通孔2に連通する排出管を設け排出通路8とする。排出通路8となる排出管はセラミック製で、排出気体抑制手段としてバインダーで成型されたアルミナ等の耐火物粒子9が充填され、貫通孔2と大気とを連通させるように鋳物砂7に埋設される。
【0011】
受口5から溶湯を注湯すると、溶湯は湯口6および湯道10を通って模型1に到達し、模型1を溶融させて、鋳型内に溜る。一方、排出通路8からは、湯によって溶融、燃焼された模型1の気体が排出されるのが確認されるが、耐火物粒子が充填されているので、気体の放出が調整される。
【0012】
このように、本発明では、模型の燃焼・消失により発生した気体(以下、発生気体という)を、その発生とほぼ同時に強制的に排出するのではなく、その排出量を抑制しつつ徐々に排出する。このように発生気体を鋳型の外部に徐々に排出することで、鋳型内における溶湯の乱れを制御できる。また、排出気体抑制手段とは、該手段を設けることで発生気体を外部に徐々に放出し得る通気性を有する手段であり、耐火物粒子及びその層、背圧弁、中空細管からなることが好ましく、さらには、溶湯の吹き出し防止の点から耐火物粒子及びその層、背圧弁が好ましく、更にはススのろ過の機能も兼ねられる点から耐火物粒子及びその層が好ましい。
【0013】
本発明者は、消失模型鋳造法において上記のような排出気体抑制手段を用いる場合、模型の材質、及び大きさや形などの形状(すなわち鋳物の形状)、溶湯の種類(すなわち鋳造材料の種類)、溶湯の温度(すなわち鋳込温度)によって排出気体抑制手段が持つべき最適な通気性が異なることを見出した。さらにかかる最適な通気性が得られる鋳造方案が容易に決定できる方法を見出した。すなわち、本発明では、湯道と排出通路を連通させ、且つ排出通路の通気性を制御することとした。具体的には、少なくとも前記模型の材質及び形状、前記溶湯の種類並びに前記溶湯の温度により決定された該溶湯の密度、該溶湯の通路の断面積及び該模型が気化する際の体積の倍率に基づき、さらには、下記式(1)を満たすよう、排出通路の通気性を制御することで、模型の材質や形状に関わらず良好な鋳物品質が得られることを見出した。
【0014】
また、本発明者は、上記のように排出通路の通気性を制御する方法の他に、上記式(1)を満たす排出気体抑制手段を用いることで、同様に模型の材質や形状に関わらず良好な鋳物品質が得られる消失模型鋳造法が提供できることを見出した。このような式(1)を満たす排出気体抑制手段の具体的構成は、目的とする鋳物の製造に際して得られるデータや、図2のような方法で測定される排出気体抑制手段における気体の流量Q(m3/s)と圧力損失p(Pa)などから容易に決定できる。この方法では、式(1)を満たす排出気体抑制手段を用いることで、その系に適した通気性が確保されているので、排出通路の通気性の制御は特に要しないが、排出通路の更なる通気性の制御を行ってもよい。
【0015】
何れの方法においても、0.3K*≦K≦10K*、さらには0.4K*≦K≦5K*を満たすことである。K<0.3K*のときは発生気体が鋳型からスムーズに排出されず、残渣欠陥が生じる。K>10K*のときは発生気体による背圧が小さく、鋳型内の溶湯が乱れるため残渣欠陥が発生する。
【0016】
尚、式(1)に基づく排出通路の通気性の制御は、下記に基づき理論的に規定したものである。すなわち、発生気体による背圧は、例えば模型の分解速度が鋳型内の溶湯の湯上がり速度に等しいと仮定することで近似的に求めることができ、この背圧をベルヌーイの式に適用することで鋳込時間の近似解が計算される。それによると、排出気体制御手段による鋳込時間の影響はK/K*の関数で表されることが分かる。ここで、Kは後述のErgun等の式に基づき通気試験によって下記式(3)から決定されるものであり、K*は下記式(2)で定義される。そこで、K*が通気性の制御の目安になると考え、鋳造実験を繰り返して最適範囲を決定したものが式(1)である。
【0017】
【数4】
Figure 0003691430
【0018】
上記式(1)について説明する。溶湯密度(ρ)は、鋳込み時の溶融金属の密度(kg/m3)であり、例えば1400℃の鋳鉄では6700kg/m3、700℃のアルミニウムでは2350kg/m3である。
【0019】
また、αは、模型が気化する際の体積の倍率であり、1気圧における発生気体の体積と分解前の模型の体積との比である。発泡倍率50倍の発泡ポリスチレンに鋳鉄を鋳込んだ場合、αは13である。なお、ポリスチレンについてのαの計算には、C.Walter,W.Siefer(鋳物技術研究所報告):鋳鍛造と熱処理No.8,25(1995)や菅野利猛:型技術Vol.4,No.6,46(1989)の記載を参考にすることができる。例えば、ポリスチレン1gあたり650cm3の気体が発生する場合、発泡倍率50倍の模型密度0.02g/cm3(ポリスチレンの密度1g/cm3)を650cm3/gに乗じて13となる。なお、αの値は溶湯の温度や発泡ポリスチレンの発泡倍率により適宜修正する。
【0020】
また、cは、流量係数(単位なし)であり、「鋳造工学」(産業図書、1995年)によれば、通常0.2〜0.8程度の値となるが、本発明では0.3を採用する。
【0021】
また、Scは、溶湯の通路の断面積(m2)であり、湯口の断面積を用いるのが好ましい。なお、複数の湯口を用いる場合、この断面積はそれぞれの湯口の断面積の合計を採用する。また、Scとして、湯口の断面積と関連の強い湯道やせきの総断面積を用いてもよく、あるいは湯口、湯道、せきの断面積のうち最小のものを用いてもよい。
【0022】
これら、ρ、α、c、Scは、消失模型鋳造法を実施する際に、容易に入手可能なデータであり、当業者であれば容易にK*を計算できる。
【0023】
本発明において、好ましいK*値は、5×10-6〜1×10-2、より好ましくは1×10-5〜5×10-3であり、この範囲は特に溶湯が鋳鉄の場合に好ましいものである。
【0024】
次に、Kは排出気体抑制手段の通気性を特徴づける定数と理解できるが、これは、採用予定の排出気体抑制手段について、排出される気体の流量Q(m3/s)と圧力損失p(Pa)を、図2に示したような装置を用いて測定することで決定される。この通気測定における気体の流量は、模型の体積と鋳込時間から計算される発生気体による流量の0.01〜10倍の範囲で測定するのが好ましい。その際、排出気体抑制手段が、図1のような粒状体充填層である場合、消失模型鋳造法では短時間で多量の気体が発生することから、該排出気体抑制手段における圧力損失(圧力降下)は、例えばChilton−Colburnの式やErgunの式から、流量の2乗に比例する圧力損失を仮定することが好ましい。
【0025】
具体的な排出気体抑制手段における気体流量と圧力損失の関係を図3に示した。図3は、後述の実施例で用いたフィルター(1)(直径40mmの陶管に、粒径0.5mmの球状耐火性骨材を25mmの厚みで充填したもの)、フィルター(2)(直径40mmの陶管に、粒径2mmのアルミナ粒子を100mmの厚みで充填したもの)、フィルター(3)(直径40mmの陶管に、粒径5mmのアルミナ粒子を100mmの厚みで充填したもの)について、それぞれの気体流量と圧力損失の関係を示したものである。図3のグラフの実線は、最小二乗法を用いて測定結果を式(3)で整理したものであり、これより各フィルター1本あたりのKを求めると、フィルター(1)はK=2.28×10-5〔m3/(Pa1/2・s)〕、フィルター(2)はK=3.06×10-5〔m3/(Pa1/2・s)〕、フィルター(3)はK=5.75×10-5〔m3/(Pa1/2・s)〕となる。
【0026】
従って、実施予定の消失模型鋳造法の方案からK*を算出し、式(1)を満たすようなKを有するフィルターを選定して用いることで、最適な通気性を達成できる方案が容易に提供される。
【0027】
なお、本発明において、複数の排出気体抑制手段を用いる場合、各排出気体抑制手段のKの合計を、式(1)におけるKとして計算する。つまり、例えば上記フィルター(1)と(2)の2本を用いる場合、式(1)におけるKは、2.28×10-5+3.06×10-5=5.34×10-5〔m3/(Pa1/2・s)〕となる。通常、排出気体抑制手段は、1つ設けるよりも複数設けた方が、鋳型内の圧力が均一となる効果が高くなることが期待される。
【0028】
排出気体抑制手段のKは、充填する耐火物粒子の粒径、充填厚み、排出通路の直径などを変更することで調整できる。中空細管を排出気体抑制手段に用いる場合は、その直径と長さを変更することで調整できる。
【0029】
本発明において、K値は、式(1)を満たした上で、好ましくは1×10-6〜1×10-1、より好ましくは5×10-6〜5×10-2であり、この範囲は特に溶湯が鋳鉄の場合に好ましいものである。
【0030】
本発明の排出気体抑制手段として用いられる通気性のある耐火物層としては、バインダー等を添加して耐火物粒子を成型させたものや、ウレタンフォームにセラミックススラリーを浸漬しその後焼成した、いわゆるセラミックスフォームフィルター等を使用することもでき、好ましくは前者である。耐火物粒子の平均粒径は0.1〜10mm、更に0.5〜5mmが好ましく、金属又はその酸化物の粒子、例えばアルミナ、珪砂、ジルコン砂、クロマイト砂、合成セラミック砂等が挙げられる。耐火物は、排出通路の断面積、形状にもよるが、厚さが0.5〜20cm、更に1〜10cmとなる量で、上記式(1)を満たすように充填されることが好ましい。中空細管を排出気体抑制手段とする場合は内径0.1〜5cm、長さ30cm〜5m、更には内径0.5cm〜2cm、長さ40cm〜2mで、金属等の耐火性のある材質で構成されるものが好ましい。
【0031】
また、背圧弁とは、気体の流れ方向の圧力を弁の前側(気体流路の上流)に比して後側(気体流路の下流)を低く設定できる弁のことであり、バネ式低圧バルブ、ニードル式等何れを用いてもよく、これらを排気通路に設置することで排出気体抑制手段が形成される。
【0032】
排出通路となる排出管の径、設置位置、数等は、上記式(1)を満たした上で、模型の材質や形状や大きさにより決められる。排出通路は、直径30cm以下、好ましくは1〜10cmの円筒状の、好ましくはセラミック製の排気管により形成されるのが好ましい。その本数については所望の通気度を確保できるように適宜決定すればよいが、発泡体1千〜10万cm3、好ましくは1千〜1万cm3あたり、1本設けるのが好ましい。尚、中空細管を抑制手段とする場合は、該細管を直接模型に設置してもよい。
【0033】
模型は、合成樹脂発泡体からなるものが使用される。合成樹脂発泡体としては、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、又はこれらの共重合体等の発泡体が用いられる。
【0034】
模型には、貫通孔を形成させることが好ましい。排出気体抑制手段を備えた排出通路8及び/又は湯道10に連通する貫通孔を形成することが好ましい。更には、熱分解ガスの徐放を精度良くコントロールする点から、排出通路8及び湯道10に連通する貫通孔が好ましい。貫通孔は、模型作製時に形成してもよいし、模型作製後、加熱した金属棒等、あるいはドリル、レーザーにより形成してもよいし、カッターナイフ等で切れ込みを入れた後、接着テープ等を模型表面に貼り付けることで形成させてもよい。貫通孔の径、形成位置、数等は、模型の材質や形状や大きさにより決める。尚、貫通孔の形成手段や模型形状等からの制限により、貫通孔を湯道や排出通路に連通しない位置にしか形成出来ない場合は、可能な限り湯道や排出通路の近くに形成するのが好ましい。
【0035】
模型には塗型剤により塗型層が形成される。本発明では塗型膜を通じての気体排出の必要が少ないため、塗型剤としては、市販のもののほか、従来フルモールド法では通常使用することのできなかった、粒径10μm以下、好ましくは1〜10μmの細粒径の耐火性骨材を含有するものをも使用することが可能となる。これにより、塗型膜の表面平滑性が向上し、鋳物の表面平滑性も向上する。従来、細粒径の耐火性骨材を含有する塗型剤を消失模型鋳造法に使用すると、塗型膜の通気性が低下し、残渣欠陥やガス欠陥の増加が見られていたが、本発明の消失模型鋳造法ではこのような問題は解消される。また、2〜10mmという厚膜の塗型層を形成して高強度の塗型膜とすることで、大粒径(1mm以上)の耐火性粒子を用い、充填性を向上させることもできる。塗型剤中の耐火性骨材としては、例えば黒鉛、ジルコン、マグネシア、アルミナ、シリカなどがある。また塗型剤の粘結剤として、水系ではポリアクリル酸ナトリウム、澱粉、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム等の水溶性高分子や酢酸ビニル系等の各種の樹脂のエマルションを、またアルコール系ではアルコール可溶もしくは分散する各種樹脂を添加するのが、塗型強度の点から好ましい。添加量は耐火性骨材100重量部に対し、好ましくは0.5〜10重量部である。
【0036】
鋳造に用いる鋳物砂としては、石英質を主成分とする珪砂の他、ジルコン砂、クロマイト砂、合成セラミック砂等の新砂又は再生砂が使用される。鋳物砂は粘結剤を添加せずに用いることもでき、その場合には充填性が良好であるが、強度が必要な場合には、粘結剤を添加し、硬化剤により硬化させるのが好ましい。
【0037】
消失模型鋳造法における発生気体の排出量の制御は、良質な鋳物を得る上で重要であるが、実際の作業現場においては作業者の経験に基づき、塗型膜の通気度や厚みなどを調節して発生気体の排出量を制御している。しかし、これでは再現性に乏しく、また効率的であるとは言い難い。これに対して、本発明のように、少なくとも模型の材質及び形状、前記溶湯の種類並びに前記溶湯の温度に基づく排出通路を介した通気性の制御方法は、消失模型鋳造法における明確な作業指針を提供できるため、当業界において非常に有用である。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、模型の材質や形状等から排出通路における最適な通気性を容易に決定でき、その結果、発生気体が適正に外部に排出されるため、従来法と比較して定常的に残渣欠陥が低減される。
【0039】
【実施例】
実施例1
図4〜6に示す発泡模型(何れも発泡ポリスチレン製)を図1のように(ただし、サンプル3については、図9のように)セットして消失模型鋳造を行った。以下、図4のものをサンプル1、図5のものをサンプル2、図6のものをサンプル3とする。
【0040】
サンプル2において、空洞部51の大きさは、図5中のx方向が100mm、y方向が60mm、z方向が155mmであり、突起部52の大きさは、x方向が50mm、y方向が20mm、z方向が20mmであった。
【0041】
また、サンプル3において、空洞部1、3の大きさは、横200mm×縦130mm、深さ275mm、空洞部2の大きさは、横200mm×縦140mm、深さ275mmであった(外枠、仕切部の厚み25mm)。
【0042】
サンプル2における貫通孔の形成の様子とフィルターの設置位置を図7に模式的に示した。図7(a)は、フィルターを4本設置する場合、図7(b)はフィルターを8本設置する場合の模式図である。サンプル2は図7に示す状態で鋳物砂に埋設した。
【0043】
また、サンプル3における貫通孔の形成の様子を図8に、サンプル3の設置位置を図9に、それぞれ模式的に示した。サンプル3において、フィルターを2本設置する場合は図9の貫通孔(a)、(d)に、4本設置する場合は図9の貫通孔(a)〜(d)に連通するように設置した。サンプル3においては、湯道とせきは発泡ポリスチレンによって形成されており、湯道とせきの内部には互いに連通する貫通孔が形成されている。この貫通孔は、湯口に連通させると共にサンプル3の貫通孔にも連通している。なお、サンプル3を用いた試験No.7、8では、湯口は3本設け、各湯口の断面積の合計をScとして採用した。
【0044】
鋳造の際、表1に示すフィルターを、排出気体抑制手段を備えた排出通路として、表2のような組み合わせで用いた。
【0045】
サンプル1、2の表面には80ボーメの塗型剤、サンプル3の表面には70ボーメの塗型剤を塗布し、乾燥後、造型を行った。なお、塗型剤の組成は、シリカ粉(平均粒径8μm)40重量%、鱗状黒鉛10重量%、酢酸ビニル系バインダー5重量%、水40重量%、非イオン界面活性剤0.5重量%、ベントナイト4.5重量%であった。また、鋳鉄の材質はFC−250、鋳込温度は1400℃であった。
【0046】
湯口の長さはサンプル1、2(すなわち試験No.1〜6)に対しては45cm、サンプル3(すなわち試験No.7、8)に対しては1本あたり53cmとした。本実施例の鋳造材料である鋳鉄は、注湯温度である1400℃においてρは6700kg/m3であり、注湯温度に対応してαを13とした。cは0.3である。湯口の断面積Scを変更してK*を調整した。
【0047】
サンプル、K*、K、フィルターの組合せと、鋳物品質を目視にて評価した結果を表2に示す。
【0048】
なお、フィルターの通気性が乏しく鋳込時間が長い場合、発生気体のすす化(スチレンモノマーの環状化)が促進し、主に鋳物の上面や側面に残渣欠陥が生じる。フィルターの通気性が過大で鋳込時間が短い場合、鋳型内の溶湯が乱れ、模型を巻き込むことにより残渣欠陥を引き起こす。
【0049】
【表1】
Figure 0003691430
【0050】
【表2】
Figure 0003691430

【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の消失模型鋳造法の一例を示す概略図
【図2】排出気体抑制手段における排出気体流量Q(m3/s)と圧力損失p(Pa)を測定する装置の概略図
【図3】排出気体抑制手段の気体流量と圧力降下の関係を示すグラフ
【図4】実施例1で用いた発泡模型(サンプル1)の概略図
【図5】実施例1で用いた発泡模型(サンプル2)の概略図
【図6】実施例1で用いた発泡模型(サンプル3)の概略図
【図7】サンプル2の貫通孔の形成位置及びフィルターの設置位置を示す概略図
【図8】サンプル3の貫通孔の形成位置を示す概略図
【図9】鋳型におけるサンプル3、湯口及び湯道の位置関係を示す概略図
【符号の説明】
1 模型
2 貫通孔
8 排気通路
9 耐火物粒子

Claims (6)

  1. 鋳物砂内に合成樹脂発泡体製模型を埋設してなる鋳型に溶湯を注湯し、該溶湯によって前記模型を消失させながら製品を鋳造する際に、前記模型の消失により発生した気体を、排出気体抑制手段を備えた排出通路を介して、前記鋳型の外部に放出させつつ鋳造を行う消失模型鋳造法であって、少なくとも前記模型の材質及び形状、前記溶湯の種類並びに前記溶湯の温度に基づき排出通路の通気性を制御する消失模型鋳造法。
  2. 前記模型の材質及び形状、前記溶湯の種類並びに前記溶湯の温度により決定された該溶湯の密度、該溶湯の通路の断面積及び該模型が気化する際の体積の倍率に基づき排出通路の通気性を制御する、請求項1記載の消失模型鋳造法。
  3. 下記式(1)に基づき排出通路の通気性を制御する請求項1又は2記載の消失模型鋳造法。
    Figure 0003691430
  4. 前記溶湯の通路の断面積として湯口の断面積を用いる請求項2又は3記載の消失模型鋳造法。
  5. 鋳物砂内に合成樹脂発泡体製模型を埋設してなる鋳型に溶湯を注湯し、該溶湯によって前記模型を消失させながら製品を鋳造する消失模型鋳造法であって、前記模型の消失により発生した気体を、下記式(1)を満たす排出気体抑制手段を備えた排出通路を介して前記鋳型の外部に放出させつつ鋳造を行う消失模型鋳造法。
    Figure 0003691430
  6. 鋳物砂内に合成樹脂発泡体製模型を埋設してなる鋳型に溶湯を注湯し、該溶湯によって前記模型を消失させながら製品を鋳造する際に、前記模型の消失により発生した気体を、排出気体抑制手段を備えた排出通路を介して、前記鋳型の外部に放出させつつ鋳造を行う消失模型鋳造法における排出通路の通気性を、少なくとも前記模型の材質及び形状、前記溶湯の種類並びに前記溶湯の温度に基づき制御する、消失模型鋳造法における排出通路の通気性の制御方法。
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