JP3691273B2 - 電源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として、ハイブリッド自動車や電気自動車等の自動車を駆動するモーターの電源用に使用される大電流用の電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車走行用のモーターを駆動する電源に使用される大電流用の電源装置は、多数の電池を直列に接続して出力電圧を高くしている。駆動モーターの出力を大きくするためである。この種の用途に使用される電源装置は、出力電力を大きくするために、多数の電池を内蔵している。この種の電源装置は、たとえば、特開平10−270006号公報に記載される。この公報の電源装置は、図1の分解斜視図に示すように、複数の電源モジュール1をホルダー35に収納している。ホルダー35に収納される電源モジュール1は、図2に示すように、複数の電池6を直列に接続したもので、各々の電池6の表面に、温度センサー13であるPTCを付着している。PTCは、それぞれの電池温度を検出する。電池温度が異常に高くなると、PTCの電気抵抗が大きくなって、そのことが検出される。
【0003】
ホルダー35は、電源モジュール1を平行に収納できるようにプラスチックで成形される。図1に示すホルダー35は、上方を開口する方形状の箱型に成形している。ホルダー35は、細長い円柱状の電源モジュール1を挿入するために、円形の貫通孔35aを両端壁35Aに開口している。さらに、電源モジュール1を安定して保持するために、両端壁35Aと平行に中間壁35Bを設け、この中間壁35にも円形の貫通孔35bを開口している。さらに、中間壁35Bの貫通孔35bには、振動を吸収するために、円筒状の防振ゴムリング36Aを挿入している。防振ゴムリング36Aは、中間壁35Bの表面に沿って連結されるゴムシート36に一体成形して設けられる。ゴムシート36が中間壁35Bに連結されて、防振ゴムリング36Aは貫通孔35bに挿入される。防振ゴムリング36Aを入れた貫通孔に、電源モジュールが挿入されて、ホルダー35の定位置に保持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この構造の電源装置は、電源モジュールの表面に温度センサーを固定し、温度センサーを固定している電源モジュールを、ホルダーの貫通孔に入れて組み立てるので、電源モジュールの製造と、電源モジュールをホルダーに入れて組み立てるのに著しく手間がかかる欠点がある。とくに、表面に温度センサーを固定して、一部が突出している電源モジュールを、複数の貫通孔に挿入して定位置にセットするのは手間がかかる。それは、温度センサーを固定している部分に多少の凹凸ができるからである。温度センサーは、複数のPTCをセンサーリードで直線状に連結したものであるから、PTCの部分は厚く、センサーリードの部分は薄くなる。このため、温度センサーは縦方向に厚さが異なり、表面が凹凸形状となる。凹凸のある電源モジュールを貫通孔に挿入するとき、凸部がひっかかって、スムーズに貫通孔に挿入できない。凸部がスムーズに通過するように、貫通孔を大きくすると、貫通孔と電源モジュールの間に隙間ができて、電源モジュールを確実に保持できなくなる。
【0005】
さらに、温度センサーを正確な直線状に連結して、直線状の温度センサーを電源モジュールに平行に固定することも難しい。温度センサーが直線からずれて蛇行し、あるいは、温度センサーが電源モジュールと平行に連結できないと、電源モジュールをホルダーの貫通孔に入れるのが難しくなる。貫通孔に設けた凹部に、温度センサーを案内して挿入するときに、電源モジュールを多少回転させながら挿入するからである。貫通孔と電源モジュールの間は、できる限り隙間を狭くすることが大切である。ホルダーが、がたがたしないように電源モジュールを保持するためである。隙間の少ない貫通孔に、形状や固定位置がずれている温度センサーを有する電源モジュールを挿入するのは非常に手間がかかる。
【0006】
本発明は、このような従来の電源装置の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、能率よく低コストに組み立てできる電源装置を提供することにある。また、本発明の他の大切な目的は、安価に多量生産できる電源装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の電源装置は、複数の電源モジュール1をホルダーケース2に平行に保持している。ホルダーケース2は、両面に配設される蓋ケース2Aと、蓋ケース2Aの間に配設される中間ケース2Bとを備える。中間ケース2Bの両面と、蓋ケース2Aの内面に、電源モジュール1を複数列に並べて定位置に挟着して保持するホルダーリブ15を設けている。ホルダーリブ15で定位置に保持される電源モジュール1の表面に位置して、蓋ケース2Aと中間ケース2Bのいずれかまたは両方に、温度センサー13を装着している。
ホルダーリブ15に、温度センサー13と電源モジュール1を平行に装着して、温度センサー13を電源モジュール1の表面に配設している。
ホルダーリブ15に、電源モジュール1を嵌着するための保持凹部15Aを設け、この保持凹部15Aの一部に、温度センサー13を配設するセンサー溝17を設けている。ホルダーケース2は、センサー溝17に温度センサー13を配設して、保持凹部15Aに電源モジュール1を配設している。
蓋ケース2Aと中間ケース2Bに複数列のホルダーリブ15を設け、複数列のホルダーリブ15に直交する方向に延長して、直線状に保持凹部15Aとセンサー溝17とを設けている。
【0008】
本発明の請求項2の電源装置は、蓋ケース2Aと中間ケース2Bに複数列のホルダーリブ15を設け、複数列のホルダーリブ15の間に、ホルダーリブ15と平行な方向に延長して、蓋ケース2Aと中間ケース2Bのいずれか又は両方に、直線状にセンサー溝17とを設けており、このセンサー溝17に温度センサー13を装着している。
【0009】
本発明の請求項3の電源装置は、ホルダーリブ15に緩衝パッキン16を連結している。緩衝パッキン16と電源モジュール1との間に、または、センサー溝17と緩衝パッキン16の間に温度センサー13を配設している。
【0010】
本発明の請求項4の電源装置は、複数の温度検出素子13Aをセンサーリード13Bで直線状に連結して温度センサー13としている。
【0011】
本発明の請求項5の電源装置は、温度検出素子13AをPTCとしている。
【0012】
本発明の請求項6の電源装置は、複数の二次電池を直列に接続した電源モジュール1で、各々の温度検出素子13Aを、各々の二次電池の表面に配設している。
【0013】
本発明の請求項7の電源装置は、緩衝パッキン16が、センサー溝17に連結される部分を細く成形して、柔軟に変形できる形状としている。
【0014】
本発明の請求項8の電源装置は、ホルダーケース2に、温度センサー13を電源モジュール1の表面に向かって弾性的に押圧する弾性体14を配設している。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための電源装置を例示するものであって、本発明は電源装置を以下のものに特定しない。
【0018】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0019】
電源装置は、複数本の電源モジュールをホルダーケースに収納している。ホルダーケースは、電源モジュールと温度センサーを内蔵する。温度センサーは、ホルダーケースに装着されて、電源モジュールの表面に配設される。温度センサーと電源モジュールとを装着するホルダーケースの分解斜視図を図3に示している。さらに、ホルダーケースの全体を示す分解斜視図を図4に示している。ただし、図4は温度センサーを省略している。さらに、ホルダーケースに電源モジュールを装着した状態の斜視図を図5に示している。この図において、温度センサー13は電源モジュール1の表面に配設されるが、電源モジュール1には固定されない。温度センサー13は、ホルダーケース2に装着されて、図に示すように、電源モジュール1の表面に配設される。
【0020】
図5に示すホルダーケース2は、複数本の電源モジュール1を平行に保持している。ホルダーケース2の両端にエンドプレート3を固定している。エンドプレート3は、電源モジュール1を接続するパスバー(図示せず)を定位置に内蔵している。パスバーは、ホルダーケース2に収納された電池の端部に設けられた電極端子にねじ止めして固定される。
【0021】
ホルダーケース2に収納される複数本の電源モジュール1を連結する回路図を図6に示している。この図に示す電源装置は8列×2段の電源モジュール1を内蔵しており、各電源モジュール1は直列に接続している。各電源モジュール1を接続するパスバー4は、ヒューズ8を介して電源モジュール1の電圧を検出するためのリード線9を接続している。
【0022】
図5のホルダーケース2に内蔵される電源モジュール1は、複数の二次電池、あるいは静電容量の大きなスーパーキャバシタを直線状に接続したもので、図の電源モジュール1は、6本の二次電池を、直線状に直列に連結している。スーパーキャバシタを使用する電源モジュールは、複数のスーパーキャバシタを並列に接続している。ただし、電源モジュールは1本の二次電池やスーパーキャバシタで構成することもできる。電源モジュールの二次電池は、ニッケル−水素電池である。ただ、電源モジュールの二次電池は、ニッケル−カドミウム電池やリチウムイオン二次電池等を使用することもできる。
【0023】
図5に示す電源モジュール1は、図7に示すように、円筒型の二次電池6を皿状接続体7で直線状に連結している。電源モジュール1の両端には、正極端子と負極端子からなる電極端子5を連結している。皿状接続体が電池を直線状に連結する構造を、図8に示している。この構造の電池モジュール1は、皿状接続体7の円盤部7Aを、円筒型電池6の正極に溶接して接続している。皿状接続体7の円盤部7Aは、円筒型電池6の正極に溶接するプロジェクション7aを設けている。皿状接続体7のプロジェクション7aが正極に溶接されるとき、プロジェクション7aの上面に溶接用電極棒が押圧される。皿状接続体7と円筒型電池6とのショートを阻止するために、皿状接続体7と円筒型電池6との間に、リング状に絶縁体10が挟着される。
【0024】
さらに、皿状接続体7は、フランジ部7Bの内側に円筒型電池6を挿入して、フランジ部7Bを円筒型電池6の負極である外装缶6Aに溶接する。フランジ部7Bも、円盤部7Aと同じように、内面に設けたプロジェクション7aを外装缶6Aに溶接する。このとき、フランジ部7Bには、プロジェクション7aの外側に溶接用電極棒が押圧される。
【0025】
直列に連結される電池6は、皿状接続体7を使用することなく、図9に示すように、U曲したリード板11の対向面を互いに溶接して連結することもできる。この図の電池モジュール1は、電池6を放電させる方向に、大電流をパルス通電して、U曲したリード板11の対向面を溶着する。リード板11は、たとえば、1KAの電流を約15ミリ秒間流す大電流パルス通電で溶着できる。
【0026】
さらに、電池6は、図10の断面図に示すように、電池6の+−の電極の間に金属板12を挟着する状態で、電池6を放電させる方向に大電流パルス通電処理をして、金属板12を電池6の電極に溶着することもできる。
【0027】
さらにまた、図11に示すように、電池6の間に金属板を挟着することなく、電池6の+−の電極を直接に溶着することもできる。この電池6は、正極端子である封口板の上部表面に円錐状の突起を設け、この突起を隣接する電池6の負極端子に大電流パルス通電して溶接している。
【0028】
互いに直列に連結された電池モジュール1は、図12と図13に示すように、電池6の正極側には正極端子5Aを接続し、負極側には負極端子5Bを接続する。正極端子5Aの中央凸部と、負極端子5Bは、四角柱状に成形している。正極端子5Aの中央凸部と、負極端子5Bとを四角柱状とするのは、エンドプレート3に設けた開口窓20に嵌入して、複数の電池モジュール1を位置決めして接続するためである。正極端子5Aと負極端子5Bである電極端子5は、パスバー4を連結する雌ネジ孔5aを中心に設けている。
【0029】
電源モジュール1を内蔵するホルダーケース2は、図4の分解斜視図において上下に図示している蓋ケース2Aと、上下の蓋ケース2Aの間に配設される中間ケース2Bとを備える。蓋ケース2Aと中間ケース2Bは、全体をプラスチックで成形している。蓋ケース2Aと中間ケース2Bは、電源モジュール1と温度センサー13を挟着して定位置に保持するために、ホルダーリブ15を一体成形している。図に示す蓋ケース2Aと中間ケース2Bは、両端縁と中間に、複数列のホルダーリブ15を平行に設けている。ホルダーリブ15は、蓋ケース2Aの内面と、中間ケース2Bの両面に設けられる。ホルダーリブ15は、円筒状の電源モジュール1を定位置に保持するために、電源モジュール1の外形に沿って湾曲している半円状の保持凹部15Aを設けている。ホルダーリブ15の保持凹部15Aは、電源モジュール1の表面に沿う形状に成形される。したがって、電源モジュール1が多角柱状である場合、保持凹部15Aの形状は多角柱に沿う形状に成形される。
【0030】
ホルダーケース2は、図3と図14に示すように、ホルダーリブ15に直交する方向に温度センサー13を装着する。ただし、これ等の図は温度センサー13を一部に装着する状態を示しているが、温度センサー13は電源モジュール1を装着する全ての部分に装着される。これ等の図に示すホルダーケース2に一体成形しているホルダーリブ15は、図15の断面図に示すように、温度センサー13を装着するためのセンサー溝17を、保持凹部15Aの一部に設けている。図のホルダーリブ15は、保持凹部15Aの底部にセンサー溝17を設けている。ホルダーリブ15は、センサー溝17に温度センサー13を入れ、保持凹部15Aに電源モジュール1を入れて、温度センサー13と電源モジュール1を挟着する。センサー溝17は、温度センサー13を移動しない状態で嵌入できる大きさに開口される。
【0031】
温度センサー13は、電源モジュール1の温度を検出できる素子である。温度センサー13は、温度で電気抵抗が変化する温度検出素子13Aを、センサーリード13Bで直線状に連結したものである。図の温度センサー13は、温度検出素子13AをPTCとしている。ただし、温度検出素子13Aには、電源モジュール1の温度を検出できる全ての素子、たとえば、PTCに代わってサーミスタ等も使用できる。
【0032】
温度検出素子13Aは、センサーリード13Bを介して直列に接続している。温度検出素子を直列に接続している温度センサーは、全ての温度センサーを直列に接続して、いずれかの電源モジュールの温度が異常に高くなったことを検出できる。複数の電池を直列に接続している電源モジュールの温度を検出する温度センサーは、各々の電池に接触する複数の温度検出素子を直列に接続している。そして、各温度検出素子は、電源モジュールの各々の電池の表面に接触する位置に連結される。ただし、ひとつの電源モジュールの温度をひとつの温度検出素子で検出し、あるいは、電源モジュールを複数のブロックに区分して、区分されたブロックの温度を温度検出素子で検出することもできる。
【0033】
PTCのように、温度が高くなると電気抵抗が大きくなる温度検出素子は、複数の素子を直列に接続して、電源モジュールの温度が異常に高くなったことを検出できる。サーミスタのように、温度が高くなると電気抵抗が小さくなる温度検出素子は、複数の素子を並列に接続して、電源モジュールの温度が異常に高くなったことを検出できる。複数の温度検出素子を、直列あるいは並列に連結している温度センサーは、一対のリード線で、複数の温度検出素子が異常に高い温度を検出したことを検出できる。ただし、この温度センサーは、異常な温度になった電源モジュールや電池を特定できない。ただ、いずれの電源モジュールの温度が異常に高くなっても、電源モジュールを保護するために、電流を小さく制御するので、電源モジュールを特定できない温度センサーも有効に使用できる。複数の温度検出素子にセンサーリードを接続して、各センサーリードを外部に引き出して、電源モジュールの温度を検出することもできる。
【0034】
温度センサー13は、図14と図15に示すように、ホルダーリブ15のセンサー溝17に入れられて、ホルダーケース2の定位置にセットされる。この図の温度センサー13は、ホルダーリブ15に緩衝パッキン16を連結しており、この緩衝パッキン16とセンサー溝17との間に温度センサー13を装着している。この構造のホルダーケース2は、温度センサー13を緩衝パッキン16でホルダーリブ15に外れないように装着できる。ただし、ホルダーケース2は、図示しないが、緩衝パッキン16と電源モジュール1との間に温度センサー13を装着することもできる。この構造の温度センサー13は、電源モジュール1の表面により接近できる特長がある。
【0035】
さらに、図14と図16に示すホルダーケース2は、温度センサー13を電源モジュール1の表面に向かって弾性的に押圧する弾性体14を固定している。弾性体14は、ホルダーリブ15の間であって、温度検出素子13Aを設けている部分に固定される。この構造のホルダーケース2は、弾性体14でもって、温度検出素子13Aを電源モジュール1の表面に密着できる。
【0036】
温度センサー13を装着しているホルダーリブ15は、保持凹部15Aに電源モジュール1を嵌着して、定位置に挟着する状態で保持する。図のホルダーリブ15は、保持凹部15Aに沿ってゴム状弾性体14の緩衝パッキン16を連結して、電池の耐衝撃性を向上している。図14のホルダーケース2は、中間に設けている2列のホルダーリブ15に緩衝パッキン16を連結して、その他のホルダーリブ15には緩衝パッキン16を連結していない。ただし、本発明のホルダーケース2は、全てのホルダーリブ15に緩衝パッキン16を連結することもでき、また、1列または3列以上のホルダーリブ15に緩衝パッキン16を連結することもできる。
【0037】
ホルダーリブ15は、緩衝パッキン16を連結している列と、緩衝パッキン16を連結していない列とで、多少形状を変更している。緩衝パッキン16を連結するホルダーリブ15は、緩衝パッキン16を連結しないホルダーリブ15よりも低く成形している。ホルダーリブ15と電源モジュール1との間に緩衝パッキン16を配設して、緩衝パッキン16を電源モジュール1の表面に密着させるためである。緩衝パッキン16を連結しないホルダーリブ15は、緩衝パッキン16が電源モジュール1を挟着して保持する状態において、先端縁を電源モジュール1の表面に接触し、あるいは接近させる形状に成形している。
【0038】
緩衝パッキン16は、図17に示すように、ホルダーリブ15に沿う形状に成形している。ホルダーリブ15は、複数列の電源モジュール1を嵌入して保持できる保持凹部15Aを設けて、先端縁を凹凸のある波形に成形している。このホルダーリブ15に連結するために、緩衝パッキン16は、ホルダーリブ15の波形に沿う波形に成形している。波形の緩衝パッキン16は、波形の保持凹部15Aに沿ってホルダーリブ15に連結される。
【0039】
さらに、緩衝パッキン16は、ホルダーリブ15に簡単かつ容易に、しかも連結した状態で位置ずれしないように、ホルダーリブ15の先端縁に沿って嵌入できる嵌着溝を縦に延長して設けている。緩衝パッキン16は、嵌着溝をホルダーリブ15の先端縁に嵌入して、ホルダーリブ15の定位置に装着される。この状態でホルダーリブ15に連結される緩衝パッキン16は、ホルダーリブ15に接着することなく、定位置に装着することができる。ただ、緩衝パッキン16は、局部的にホルダーリブ15に接着して固定することもできるのは言うまでもない。
【0040】
緩衝パッキン16は、ホルダーリブ15のセンサー溝17に連結される部分を細く成形して、柔軟に変形できる形状としている。センサー溝17に配設される電源モジュール1の凸部に、緩衝パッキン16を押圧する状態で接触させて、安定して保持させるためである。図に示す緩衝パッキン16は、ホルダーリブ15のセンサー溝17に連結される部分にスリット16Aを設けて、この部分を細く成形して、柔軟に変形できる形状としている。スリット16Aは、嵌着溝に連通して設けており、スリット両側に位置する部分を、センサー溝17に橋をかける状態で配設している。
【0041】
さらに、図に示す緩衝パッキン16は、電源モジュール1に接触して押圧する面に、局部的に突出する凸部16Bを設けている。凸部16Bは、電源モジュール1と平行に延長された凸条の形状に成形している。この構造の緩衝パッキン16は、凸部16Bを局部的に電源モジュール1に密着させて、電源モジュール1を好ましい弾性で押圧して保持できる特長がある。
【0042】
以上の構造の電源装置は、ホルダーリブ15と直交する方向に温度センサー13を装着している。温度センサーは、図18の平面図と図19の断面図に示すように、ホルダーリブ15と平行に装着することもできる。この図は蓋ケース2Aの平面図で、ホルダーリブ15の間に、ホルダーリブ15と平行に温度センサー13を装着している。温度センサー13は弾性体14を介して蓋ケース2Aに固定している。弾性体14は、両面に両面接着テープを接着している。両面接着テープは、弾性体14を介して温度センサー13を蓋ケース2Aに接着して固定する。さらに、温度センサー13は、蓋ケース2Aに設けたセンサー溝17に嵌着して定位置に装着している。蓋ケース2Aは、電源モジュール1の谷間に突出する凸条2aを成形しており、この凸条2aにセンサー溝17を設けている。センサー溝17は、温度センサー13を正確な位置に装着する。センサー溝17に温度センサー13を入れて、両面接着テープや接着材で付着する構造は、温度センサー13を正確な位置に外れないように装着できる特長がある。ただ、本発明の電源装置は、温度センサーを、必ずしも両面接着テープや接着材で接着して固定する必要はない。それは、ホルダーケースに装着される電源モジュールが、温度センサーをホルダーケースに押し付けて、移動しない状態にするからである。
【0043】
図18と図19は、ホルダーケース2の蓋ケース2Aに温度センサー13を装着する構造を示している。温度センサーは、蓋ケースではなくて中間ケースに装着することもできる。中間ケースに装着される温度センサーは、中間ケースに設けているホルダーリブの間に装着される。中間ケースは、ホルダーリブを連結しているロッドにセンサー溝を設けて、温度センサーを定位置に装着する。中間ケースに連結される温度センサーは、好ましくは、両面接着テープや接着材を介して、中間ケースのロッドに付着する。ロッドの間に配設される温度検出素子を、電源モジュールの表面に接近させるためである。
【0044】
以上の構造のホルダーケースは、以下の状態で組み立てて、電源モジュールを平行に保持する。
▲1▼ 蓋ケース2Aのホルダーリブ15に温度センサー13を装着し、あるいは、ホルダーリブ15の間に温度センサー13を装着する。温度センサー13は、ホルダーリブ15に設けたセンサー溝17、あるいは、蓋ケース2Aの凸条に設けたセンサー溝17に入れて定位置に装着される。
▲2▼ 下側の蓋ケース2Aを水平に置いて、ホルダーリブの保持凹部15Aに電源モジュール1を入れて平行に並べる。図の蓋ケース2Aは、ホルダーリブ15に8列に電源モジュール1を並べる。電源モジュール1は、両端面を同一平面とするように、ホルダーリブ15に並べる。
▲3▼ 下側の蓋ケース2Aに中間ケース2Bを載せる。中間ケース2Bは、下面に突出しているホルダーリブの保持凹部15Aに、電源モジュール1を入れて、決められた位置に積層される。
▲4▼ 中間ケース2Bの上面に突出しているホルダーリブの保持凹部15Aに電源モジュール1を入れて平行に並べる。このときも、電源モジュール1の両端が同一平面となるように、電源モジュール1を並べる。
▲5▼ 上側の蓋ケース2Aを、電源モジュール1の上に載せて、蓋ケース2Aを定位置に積層する。この状態で、蓋ケース2Aの下面に突出しているホルダーリブ15は、保持凹部15Aに電源モジュール1が案内される。
▲6▼ 上下の蓋ケース2Aを連結ネジで連結して、上下の蓋ケース2Aと中間ケース2Bとを連結して固定する。連結ネジは上下の蓋ケース2Aと中間ケース2Bを貫通して、これ等を連結する。連結ネジは、上下の蓋ケース2Aの四隅部とその中間を連結する。
【0045】
以上の組み立て工程は、蓋ケースのホルダーリブに温度センサーを装着する。ただし、温度センサーは、中間ケースのホルダーリブに連結して、電源モジュールの表面に配設することもできる。さらに、2段の中間ケースを使用して、電源モジュールを3段に収納するホルダーケースは、中間ケースと蓋ケースのホルダーリブに温度センサーを装着して、全ての電源モジュールの表面に温度センサーを配設することもできる。
【0046】
以上の状態で、定位置に電池を保持しているホルダーケースに、エンドプレートが固定される。エンドプレートは、ホルダーケースの電池を直列に接続するパスバーを内蔵している。パスバーを定位置に保持するエンドプレートは、図20の分解斜視図に示すように、互いに積層状態で連結される本体部3Aとカバー部3Bを備える。本体部とカバー部は、プラスチックで別々に一体成形して製造される。本体部は、電池と対向する側に配設され、カバー部は本体部の背面に配設される。
【0047】
本体部3Aは、電源モジュール1を直列に連結するパスバー4を背面に配設している。ここに配設されるパスバー4は、本体部3Aとカバー部3Bとの間に挟着されて、エンドプレート3の定位置に保持される。
【0048】
図の本体部3Aは、パスバー4を定位置に保持するためのパスバー嵌着凹部18を背面に成形している。パスバー嵌着凹部18は、金属板であるパスバー4を定位置に嵌着できるように、長方形のパスバー4の外形にほぼ等しく、正確にはこれよりも多少大きな長方形である。図20に示す本体部3Aは、パスバー嵌着凹部18を、横方向に延長して設けている。
【0049】
パスバー嵌着凹部18の開口部には、パスバー4が出るのを阻止するストッパ爪19をプラスチック製の本体部3Aに一体成形して設けている。ストッパ爪19は、パスバー嵌着凹部18の開口部から内側に突出して設けられる。パスバー嵌着凹部18の両端部分には、ここに入れたパスバー4の両端部を、電源モジュール1の電極端子5に連結するための開口窓20を設けている。
【0050】
図4に示すホルダーケース2は、上下2段で、各段に8列の電源モジュール1を収納している。この電源モジュール1は、一方のエンドプレート3に横方向に内蔵されるパスバー4で一端を直列に連結して、他方のエンドプレート3に縦方向に内蔵されるパスバー4で直列に連結して、全ての電源モジュール1を直列に連結する。
【0051】
パスバー嵌着凹部18の両端部に開口された開口窓20は、電池6の電極に固定している電極端子5を回転しない状態で嵌入できる形状に開口される。図に示す電源モジュール1は、方形状の電極端子5を両端に固定している。この電極端子5を嵌入するために、開口窓20は電極端子5の外形にほぼ等しく、正確には電極端子5よりも多少大きな内形に開口されている。この構造の本体部3Aは、電源モジュール1の電極端子5を開口窓20に嵌入して、電源モジュール1を回転しないように保持して、パスバー4を連結できる。
【0052】
さらに、図に示す本体部3Aは、リード線を定位置に保持するリード線溝21を設けている。リード線溝21は、パスバー嵌着凹部18と平行に設けられる。リード線溝21の開口部にも、リード線が出るのを阻止するストッパ爪22を設けている。ストッパ爪22は、リード線溝21の開口部の対向する位置に配設される。対向するストッパ爪22の間隔は、リード線の太さにほぼ等しい。このストッパ爪22は、リード線をリード線溝21に入れやすく、リード線をリード線溝21から出難くできる。
【0053】
リード線は、各電源モジュール1の電圧を検出するために、ヒューズ8を介してパスバー4に接続される。本体部3Aは、ヒューズ8を定位置に配設するために、ヒューズ凹部23を設けている。ヒューズ凹部23はリード線溝21に連結して設けられる。ヒューズ凹部23とパスバー嵌着凹部18との間の壁には、ヒューズ8をパスバー4に連結するリード板を配設する切欠24を設けている。
【0054】
さらに、本体部3Aは、温度センサー13のセンサーリード13Bを連結するセンサー連結板25を装着する連結板嵌着凹部26を背面に設けている。連結板嵌着凹部26は、パスバー嵌着凹部18に隣接して、パスバー嵌着凹部18よりも外側にあって、パスバー嵌着凹部18と平行に設けられる。連結板嵌着凹部26の開口部にも、パスバー嵌着凹部18と同じように、センサー連結板25が出るのを阻止するストッパ爪を一体成形して設けるのがよい。
【0055】
連結板嵌着凹部26に嵌入されるセンサー連結板25は、ホルダーケース2に装着される温度センサー13を直列に連結する。このセンサーリード13Bがセンサー連結板25に連結されて、全ての温度センサー13は直列に連結される。図18に示すように、ホルダーリブ15と平行に温度センサー13を装着するホルダーケース2は、温度センサー13のセンサーリード13Bが突出する面に、センサーリード13Bを連結するセンサー連結板を配設する。
【0056】
センサーリード13Bをセンサー連結板25に連結するために、本体部3Aは、センサーリード13Bを通過させる連結孔27を貫通して設けている。連結孔27は、連結板嵌着凹部26の端部に隣接して、連結板嵌着凹部26よりも外側に開口されている。電源モジュール1から突出するセンサーリード13Bは、本体部3Aの連結孔27を通過してセンサー連結板25に連結されて、全ての温度センサー13を直列に連結する。互いに直列に接続された温度センサー13は、リード線を介して、外部に検出信号を出力する。
【0057】
本体部3Aは、カバー部3Bを定位置に保持するために、背面に突出して周縁に沿って周壁28を一体成形して設けている。周壁28のある本体部3Aは、カバー部3Bを正確に位置ずれしないように積層して固定できる。
【0058】
カバー部3Bは、本体部3Aの背面に積層して固定されて、パスバー嵌着凹部18と連結板嵌着凹部26とリード線溝21の開口部を閉塞する。この状態で、本体部3Aとカバー部3Bは、パスバー4とセンサー連結板25とリード線とを挟着する状態で、定位置に保持する。本体部3Aにカバー部3Bを連結して固定する状態で、パスバー4とセンサー連結板25とリード線とは、定位置にセットされて外部に出ることはない。カバー部3Bは外形を、本体部3Aに設けた周壁28の内形にほぼ等しくしている。ここに嵌入して、カバー部3Bを本体部3Aの定位置に積層するためである。
【0059】
図20に示すカバー部3Bは、本体部3Aに設けている開口窓20と同じ位置に開口窓20を開口している。このエンドプレート3は、本体部3Aとカバー部3Bの両方の対向する位置に開口窓20を開口して、エンドプレート3に内蔵されるパスバー4を電源モジュール1の電極端子5に止ネジ30で連結できる。
【0060】
さらに、カバー部3Bは、電源モジュール1のセンサーリード13Bをセンサー連結板25に連結するための切欠部31を外周に設けている。切欠部31は、開口窓20の外側に配設される。そして、カバー部3Bは、外周と開口窓20の周縁に沿って、凸条を一体成形して設けている。凸条は、カバー部3Bを補強すると共に、開口窓20や切欠部31からエンドプレート3の内部に水等が侵入するのを有効に防止する。
【0061】
図20のカバー部3Bは、リード線を外部にエンドプレート3から引き出すための引出開口32を両端部に開口している。リード線溝21にセットされたリード線は、引出開口32から外部に引き出される。
【0062】
カバー部3Bを本体部3Aの周壁28に嵌入して連結できるように、カバー部3Bは、ストッパ凸部33を外周面に一体成形して設けている。図に示すカバー部3Bは、全体の形状を方形状としているカバー部3Bの各辺に、複数個のストッパ凸部33を突出するように成形している。このストッパ凸部33を案内するストッパ凹部34は、本体部3Aの周壁28の内面に設けられる。
【0063】
以上の嵌着構造で、カバー部3Bと本体部3Aとを連結しているエンドプレート3は、カバー部3Bを本体部3Aに簡単かつ容易に、しかも迅速に脱着して連結できる特長がある。ただ、カバー部は、スポット溶着、局部的な接着、ネジ止等の構造で本体部に連結することもできる。
【0064】
以上の構造のエンドプレート3は、本体部3Aに、パスバー4とセンサー連結板25とヒューズ8とを決められた位置に配設して、背面にカバー部3Bを固定する。この状態で、電源モジュール1を定位置に保持しているホルダーケース2にエンドプレート3を固定し、カバー部3Bの開口窓20に入れる止ネジ30で、エンドプレート3のパスバー4を電源モジュール1の電極端子5に連結する。エンドプレート3をホルダーケース2に連結した状態で、パスバー4を電極端子5に簡単に能率よく連結できる。ただ、エンドプレート3は、パスバー4を電源モジュール1の電極端子5に連結した後、ホルダーケース2に連結して固定することもできる。
【0065】
【発明の効果】
本発明の電源装置は、能率よく低コストに組み立てできる優れた特長がある。それは、本発明の電源装置が、電源モジュールを定位置に収納するホルダーケースを、蓋ケースと中間ケースで構成すると共に、蓋ケースと中間ケースに設けたホルダーリブに、電源モジュールを複数列に並べて定位置に保持させると共に、このホルダーリブに設けたセンサー溝に温度センサーを装着しているからである。この構造の電源装置は、従来のように、電源モジュールの決められた位置に正確に温度センサーを固定する必要がない。温度センサーは、ホルダーリブに設けたセンサー溝にセットして、正確に定位置に配設され、しかも、電源モジュールの表面に対向する位置に配設される。
【0066】
とくに、この構造の電源装置は、温度センサーと電源モジュールの両方を簡単かつ容易に、しかも能率よくホルダーケースの定位置に装着できるので、温度センサーと一緒に、電源モジュールも能率よくホルダーケースの定位置に装着できる特長がある。さらに、蓋ケースと中間ケースに設けているホルダーリブが、電源モジュール及び温度センサーを、挟着する状態で定位置に保持するので、温度センサーを電源モジュールの表面に密着させる状態とし、さらに、電源モジュールとホルダーリブとの間に隙間ができない構造として、能率よく組み立てできる特長がある。
【0067】
さらに、本発明の電源装置は、温度センサーを電源モジュールの正確な位置に、正確な姿勢で固定する必要がない。温度センサーは、ホルダーリブのセンサー溝にセットして正確に定位置に装着できる。このため、電源モジュールの製造コストを相当に安価にできる。さらに、ホルダーケースを蓋ケースと中間ケースとに分割して成形し、しかも、ホルダーリブにセンサー溝を成形して、温度センサーを定位置にセットできるので、温度センサーのみでなく、ホルダーケースも安価に製造できて、全体のトータルコストを相当に安価にできる特長も実現される。
【0068】
さらにまた、本発明の電源装置は、単一構造のホルダーケースを使用して、収納する電源モジュールの数を変更して、各々の電源モジュールの表面に温度センサーを配設できる特長もある。それは、中間ケースを積層する段数を変更して、電源モジュールと温度センサーの数を変更できるからである。たとえば、図に示すように、蓋ケースの間に1段の中間ケースを備える構造では、電源モジュールを2段に収納できるが、中間ケースを2層に積層して使用することにより、電源モジュールを3段に収納して、電源モジュールの数を多くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電源装置を示す分解斜視図
【図2】図1の電源装置に内蔵される電源モジュールの斜視図
【図3】本発明の実施例にかかる電源装置のホルダーケースの一部を示す分解斜視図
【図4】本発明の実施例にかかる電源装置のホルダーケースの一部を示す分解斜視図
【図5】本発明の実施例にかかる電源装置のホルダーケースを示す分解斜視図
【図6】図5に示す電源装置の電源モジュールを接続する状態を示す回路図
【図7】ホルダーケースに内蔵される電源モジュールの側面図
【図8】図7に示す電源モジュールの電池の連結構造を示す分解断面図
【図9】電源モジュールの電池の連結構造の他の一例を示す断面図
【図10】電源モジュールの電池の連結構造の他の一例を示す断面図
【図11】電源モジュールの電池の連結構造の他の一例を示す断面図
【図12】図7に示す電源モジュールの正極側の電極端子の連結構造を示す分解断面図
【図13】図7に示す電源モジュールの負極側の電極端子の連結構造を示す分解断面図
【図14】図3に示す蓋ケースの平面図
【図15】図14に示す蓋ケースの一部断面図
【図16】図14に示す蓋ケースの一部断面図
【図17】図3に示すホルダーケースのホルダーリブに連結される緩衝パッキンの拡大斜視図
【図18】本発明の他の実施例にかかる蓋ケースの平面図
【図19】図18に示す蓋ケースの一部断面図
【図20】図5に示すホルダーケースに装着されるエンドプレートの分解斜視図
【符号の説明】
1…電源モジュール
2…ホルダーケース 2A…蓋ケース 2B…中間ケース
2a…凸条
3…エンドプレート 3A…本体部 3B…カバー部
4…パスバー
5…電極端子 5A…正極端子 5B…負極端子
5a…雌ネジ孔
6…電池 6A…外装缶
7…皿状接続体 7A…円盤部 7B…フランジ部
7a…プロジェクション
8…ヒューズ
9…リード線
10…絶縁体
11…リード板
12…金属板
13…温度センサー 13A…温度検出素子 13B…センサーリード
14…弾性体
15…ホルダーリブ 15A…保持凹部
16…緩衝パッキン 16A…スリット 16B…凸部
17…センサー溝
18…パスバー嵌着凹部
19…ストッパ爪
20…開口窓
21…リード線溝
22…ストッパ爪
23…ヒューズ凹部
24…切欠
25…センサー連結板
26…連結板嵌着凹部
27…連結孔
28…周壁
30…止ネジ
31…切欠部
32…引出開口
33…ストッパ凸部
34…ストッパ凹部
35…ホルダー 35A…両端壁 35B…中間壁
35a…貫通孔 35b…貫通孔
36…ゴムシート 36A…防振ゴムリング
Claims (8)
- 複数の電源モジュール(1)をホルダーケース(2)に平行に保持している電源装置において、
ホルダーケース(2)が、両面に配設される蓋ケース(2A)と、蓋ケース(2A)の間に配設される中間ケース(2B)とを備え、中間ケース(2B)の両面と、蓋ケース(2A)の内面に、電源モジュール(1)を複数列に並べて定位置に挟着して保持するホルダーリブ(15)を設けており、
このホルダーリブ(15)で定位置に保持される電源モジュール(1)の表面に位置して、蓋ケース(2A)と中間ケース(2B)のいずれかまたは両方に、温度センサー(13)を装着し、
ホルダーリブ (15) に、温度センサー (13) と電源モジュール (1) を平行に装着して、温度センサー (13) を電源モジュール (1) の表面に配設し、
ホルダーリブ (15) が、電源モジュール (1) を嵌着するための保持凹部 (15A) を有し、この保持凹部 (15A) の一部に、温度センサー (13) を配設するセンサー溝 (17) を設けており、センサー溝 (17) に温度センサー (13) を配設して、保持凹部 (15A) に電源モジュール (1) を配設し、
蓋ケース (2A) と中間ケース (2B) が、複数列のホルダーリブ (15) を有し、複数列のホルダーリブ (15) に直交する方向に延長して、直線状に保持凹部 (15A) とセンサー溝 (17) とを設けていることを特徴とする電源装置。 - 複数の電源モジュール (1) をホルダーケース (2) に平行に保持している電源装置において、
ホルダーケース (2) が、両面に配設される蓋ケース (2A) と、蓋ケース (2A) の間に配設される中間ケース (2B) とを備え、中間ケース (2B) の両面と、蓋ケース (2A) の内面に、電源モジュール (1) を複数列に並べて定位置に挟着して保持するホルダーリブ (15) を設けており、
このホルダーリブ (15) で定位置に保持される電源モジュール (1) の表面に位置して、蓋ケース (2A) と中間ケース (2B) のいずれかまたは両方に、温度センサー (13) を装着し、
蓋ケース (2A) と中間ケース (2B) が、複数列のホルダーリブ (15) を有し、複数列のホルダーリブ (15) の間に、ホルダーリブ (15) と平行な方向に延長して、蓋ケース (2A) と中間ケース (2B) のいずれか又は両方に、直線状にセンサー溝 (17) とを設けており、このセンサー溝 (17) に温度センサー (13) を装着していることを特徴とする電源装置。 - 複数の電源モジュール (1) をホルダーケース (2) に平行に保持している電源装置において、
ホルダーケース (2) が、両面に配設される蓋ケース (2A) と、蓋ケース (2A) の間に配設される中間ケース (2B) とを備え、中間ケース (2B) の両面と、蓋ケース (2A) の内面に、電源モジュール (1) を複数列に並べて定位置に挟着して保持するホルダーリブ (15) を設けており、
このホルダーリブ (15) で定位置に保持される電源モジュール (1) の表面に位置して、蓋ケース (2A) と中間ケース (2B) のいずれかまたは両方に、温度センサー (13) を装着し、
ホルダーリブ (15) に緩衝パッキン (16) を連結しており、緩衝パッキン (16) と電源モジュール (1) との間に、または、センサー溝 (17) と緩衝パッキン (16) の間に温度センサー (13) を配設していることを特徴する電源装置。 - 温度センサー(13)が、複数の温度検出素子(13A)をセンサーリード(13B)で直線状に連結したものである請求項1乃至3に記載される電源装置。
- 温度検出素子(13A)がPTCである請求項1乃至3に記載される電源装置。
- 電源モジュール(1)が、複数の二次電池を直列に接続したもので、各々の温度検出素子(13A)が、各々の二次電池の表面に配設されてなる請求項1乃至3に記載される電源装置。
- 緩衝パッキン(16)が、センサー溝(17)に連結される部分を細く成形して、柔軟に変形できる形状としている請求項3に記載される電源装置。
- ホルダーケース(2)に、温度センサー(13)を電源モジュール(1)の表面に向かって弾性的に押圧する弾性体(14)を配設している請求項1乃至3に記載される電源装置。
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