JP3687585B2 - 焦点可変レンズ装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、焦点可変レンズ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来焦点可変レンズ装置においては、液晶などを用いてレンズの屈折率を変動させたり、レンズ自体をアクチュエータで動かして焦点を変化させていた。また、レンズ内部に液体を封入するものについては、特開平7−49404や特開平10−269599に見られる。これらはいずれも外部の駆動源によりレンズの厚みを変化させ、焦点距離を変化させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの駆動源は電磁力方式や圧電方式で駆動させるためレンズ装置全体を小型化することができず、また消費電力も大きかった。さらには特開平7−49404においては、レンズの厚みを変化させるためにレンズ部にある液体の量を変化させるが、レンズ部にある液体の量を変化させるときの液体の流入または流出方向が一方向であるため、液体の量が変化して均一なレンズ形状になるまで、すなわちレンズとして正しく機能するまでには時間がかかり高速応答性は低かった。
【0004】
また、特開平10−269599においては、内部の液体の量を変化させないでレンズの厚みを変化させるため、厚みの可変量は小さく焦点可変距離も小さかった。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、半導体プロセスを用いた小型の焦点可変レンズ装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため請求項1の発明においては、シリコンからなる第1の基板と前記第1の基板と対向して接されている光透過性を有する第2の基板を備え、前記第1の基板には前記第1の基板と前記第2の基板が接着されている側から前記第1の基板を厚み方向にエッチングによって円形の第1の穴と第2の穴が開けられており、前記第1の穴と前記第2の穴は前記第1の基板と前記第2の基板が接着されている側で連通しており、前記第1の基板における前記第2の基板が接着されていない側の表面は前記第1の穴と前記第2の穴を一体的に覆うように前記第1の基板に不純物をドーピングして形成した光透過性と導電性を有する膜状の弾性部材となっており、前記第1の基板と前記第2の基板と前記弾性部材で形成される空間に変形可能な光透過性物質が封入されており、前記弾性部材のうち前記第2の穴に対向する箇所であってかつ前記第1の基板と反対側にポリシリコン膜に不純物をドーピングした固定電極が形成されており、前記弾性部材と前記固定電極との間に電圧を印加することにより、前記弾性部材のうち前記第2の穴を覆箇所が静電力により前記固定電極に吸引される可動電極として作用する静電アクチュエータを構成し、レンズとして作用する前記第1の穴を囲むように前記第2の穴ドーナツ形状配置されていることを特徴としている。
【0007】
請求項2の発明においては、シリコンからなる第1の基板と前記第1の基板と対向して接されている光透過性を有する第2の基板を備え、前記第1の基板には前記第1の基板と前記第2の基板が接着されている側から前記第1の基板厚み方向にエッチングによって円形の第1の穴と第2の穴が開けられており、前記第1の穴と前記第2の穴は前記第1の基板と前記第2の基板が接着されている側で連通しており、前記第1の基板における前記第2の基板が接着されていない側の表面は前記第1の穴を覆うように前記第1の基板に不純物をドーピングして形成した光透過性を有する膜状の第1の弾性部材となっており、さらに前記第1の基板における前記第2の基板が接着されていない側の表面は前記第2の穴を覆うように前記第1の基板に不純物をドーピングして形成した導電性を有する膜状の第2の弾性部材となっており、前記第1の基板と前記第2の基板と前記第1の弾性部材と前記第2の弾性部材で形成される空間に変形可能な光透過性物質が封入されており、前記弾性部材のうち前記第2の穴に対向する箇所であってかつ前記第1の基板と反対側にポリシリコン膜に不純物をドーピングした固定電極が形成されており、前記弾性部材と前記固定電極との間に電圧を印加することにより、前記弾性部材のうち前記第2の穴を覆う箇所が静電力により前記固定電極に吸引される可動電極として作用する静電アクチュエータを構成し、レンズとして作用する前記第1の穴を囲むように前記第2の穴がドーナツ形状に配置されていることを特徴としている。
【0009】
請求項の発明においては、前記第1の基板において前記第2の基板が配置されていない側に請求項1に記載の前記弾性部材または請求項2に記載の前記第2の弾性部材を介して光透過性を有する第3の基板が配置され、前記固定電極は前記第3の基板上に形成されていることを特徴としている。
【0010】
請求項の発明においては、前記第1の基板の前記第2の基板が配置されていない側から見た前記第2の穴の面積は前記第1の穴の面積より大きいことを特徴としている。
【0011】
請求項の発明においては、前記第2の基板の前記第1の基板と接する側に前記第1の穴と同心で所望の曲率を有する凹部を設けたことを特徴としている。
【0012】
請求項の発明においては、前記第1の穴と前記第2の穴とは前記第1の穴の周囲全体と前記第2の穴の内側の周囲全体との間に設けられた溝で連通していることを特徴としている。
【0013】
請求項の発明においては、前記第1の穴と前記第2の穴とは前記第1の穴の周囲から前記第2の穴に向かって設けられた複数の溝で連通していることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態の焦点可変レンズ装置について添付図面を参照して説明する。図1は焦点可変レンズ装置1を示している。図1(a)は本発明の焦点可変レンズ装置1を示す平面図であり、図1(b)は図1(a)をA−A'断面で下方から見た断面図であり、図1(c)は図1(a)をB−B'断面で左方から見た断面図である。
【0015】
焦点可変レンズ装置1は、第1の基板に相当するシリコンなどの半導体からなる基板2と第2の基板に相当するガラスなどの光透過性を有する基板3の2層からなり、シリコン基板2とガラス基板3は後述するレンズ用穴4と溝7を除くシリコン基板2とガラス基板3とが接する面で陽極接合などにより接着されている。
【0016】
シリコン基板2にはシリコン基板2を厚み方向に貫通するように第1の穴に相当するレンズ用穴4とレンズ用穴4を囲むような第2の穴に相当するドーナツ形状のポンプ用穴5が開けられている。このときシリコン基板2のガラス基板3と接合されていない側から見たときのレンズ用穴4の面積とポンプ用穴5の面積とを比較すると、レンズ用穴4の面積よりもポンプ用穴5の面積の方が大きくなるように開けられていることがわかる。レンズ用穴4の周囲とポンプ用穴5の内側の周囲の間はシリコン基板2とガラス基板3が接合されている側に設けられた溝7で連通している。この溝7はレンズ用穴4の周囲全体とポンプ用穴5の内側の周囲全体に設けられていても良いし、所定の間隔を持って複数設けられていても良い。
【0017】
シリコン基板2においてガラス基板3と接合されていない側にシリコンなどの半導体からなり、光透過性を有する膜状の弾性部材に相当する弾性膜6が形成されている。この弾性膜6はレンズ用穴4とポンプ用穴5を一体的に覆うように形成されているが、便宜上レンズ用穴4を覆う箇所を6a、ポンプ用穴5を覆う箇所を6bと呼ぶ。
【0018】
そして、ガラス基板3、レンズ用穴4、ポンプ用穴5、溝7と弾性膜6とで形成される閉じた空間には変形可能な光透過性物質に相当する純水8やシリコンオイルなどの流動性の高い物質が封入されており、レンズ用穴4、弾性膜6a、純水8が一体となってレンズとして作用する。また、弾性膜6bは後述するアクチュエータ13の可動電極として作用する。
【0019】
この弾性膜6はポンプ用穴5の周囲の内側と外側においてシリコン基板2と対向しない側に向けてそれぞれ凸部14を有しており、外側の凸部14上の所定の箇所に弾性膜6bと導通している可動電極用パッド9が形成され、さらにその2箇所の凸部14上で可動電極用パッド9や可動電極用パッド9に電気的に接続される図示しない配線を形成した箇所以外の箇所に形成された窒化膜などの絶縁層11を介して支持される導電性の固定電極10がポンプ用穴5を覆うように形成されている。この凸部14により弾性膜6bと固定電極10は所定の距離を保つことができる。さらに絶縁層11上に固定電極10と導通するように固定電極用パッド12を形成する。そして固定電極用パッド12と可動電極用パッド9の間に電圧を印加することにより弾性膜6bと固定電極10の間に電位差が発生し、その結果、弾性膜6bと固定電極10の間に静電力が発生して弾性膜6bが吸引されるので、弾性膜6bと固定電極10は静電アクチュエータ13として作用する。
【0020】
弾性膜6bが吸引されると、ガラス基板3、ポンプ用穴5、弾性膜6bで形成される空間の体積が大きくなり、純水8が溝7を通じて流入する。その結果、シリコン基板2,レンズ用穴4,弾性膜6aで形成される空間の体積が小さくなり、すなわちレンズの厚さが薄くなりレンズの焦点距離が長くなる。静電アクチュエータ13に電圧印加をやめると弾性膜6bが元に戻り、純水8が溝7を通じて再度シリコン基板2,レンズ用穴4,弾性膜6aで形成される空間に流入しレンズの厚さが厚くなる。
【0021】
このように、静電アクチュエータ13へ印加する電圧に応じて、ガラス基板3、ポンプ用穴5、弾性膜6bで形成される空間の体積が変化してポンプとして作用する。
【0022】
なお、本実施例では弾性膜6は一体的に形成されているが、弾性膜6aと弾性膜6bを異なる材料で形成しても良い。これにより、例えば、弾性膜6aは可動電極として作用しないため導電性に関係なく光透過性に優れた材料を用い、弾性膜6bはレンズとして作用しないため光透過性に関係なく導電性を有しかつ弾性が優れた材料を用いることができる。よって、弾性膜6aと6bで必要とされる特性に合わせて最適な材料を選択することができる。
【0023】
次に本発明の第1実施形態の焦点可変レンズ装置の製造方法について添付図面を参照して説明する。図2は焦点可変レンズ装置1の製造プロセスを示している。なお、第1実施形態と同じ機能を有する構成要素については第1実施形態と同一の符号を用いる。
【0024】
図2(a)において、P型シリコンからなるシリコン基板2の上面全体に熱酸化膜17を成膜する。そしてフォトリソグラフィにより熱酸化膜17をパターニングし、水酸基を有する硝酸でウェットエッチングをするか、もしくはドライエッチングを行って固定電極10を支持する凸部14となる凹部及びレンズとして作用する凹部を形成する。
【0025】
図2(b)において、熱酸化膜17を除去した後、イオン注入法、拡散法などにより不純物をシリコン基板2にドーピングし、シリコン基板2の上面全体にN型シリコンからなる弾性膜6を形成する。
【0026】
図2(c)において、弾性膜6の上のうち可動電極用パッド9や可動電極用パッド9に電気的に接続される図示しない配線を形成する箇所にだけレジストを設け、その後弾性膜6の上全体にCVD法などにより絶縁層11となる窒化膜を成膜し、窒化膜が成膜されない部分には酸化膜18を形成する。
【0027】
図2(d)において、弾性膜6aとして作用する箇所の窒化膜および可動電極用パッド9や可動電極用パッド9に電気的に接続される図示しない配線を形成する箇所に設けたレジストを除去した後、絶縁層11が形成された凸部14上にCVD法などでドーナツ形状のポリシリコン膜19を形成し、パターニングする。
【0028】
図2(e)において、ポリシリコン膜19にイオン注入法、拡散法などにより不純物をドーピングして固定電極10となる低抵抗層を形成する。さらにシリコン基板2の裏面に図示しない酸化膜を形成し、パターニングを行ってエッチングし、溝7を形成する。
【0029】
図2(f)において、シリコン基板2の裏面全体に窒化膜20を成膜し、パターニングする。さらにECE法(Electoro Chemical Etching)や時間制御エッチングなどで円錐台形状(断面が台形形状になっているすり鉢状)のレンズ用穴4と断面が台形形状であるドーナツ形状のポンプ用穴5を形成する。
【0030】
図2(g)において、不要となった窒化膜を除去した後、PVD法やCVD法などでアルミなどの金属を成膜することにより、固定電極10に電気的に接続される図示しない配線とそれに繋がる固定電極用パッド12、及び弾性膜6bに電気的に接続される図示しない配線とそれに繋がる可動電極用パッド9を形成する。
【0031】
図2(h)において、純水8を注入するための貫通穴15を設けたガラス基板3をシリコン基板2におけるレンズ用穴4と溝7を形成した側のレンズ用穴4と溝7以外の面で陽極接合により接合する。なお貫通穴はガラス基板3、レンズ用穴4,ポンプ用穴5、弾性膜6,溝7で形成される空間と連通するように設けられている。
【0032】
図2(i)において、ガラス基板3の貫通穴から純水8を弾性膜6が膨らみ破壊されない程度に注入し、ガラス基板3のシリコン基板2との接合面と反対面全体を光透過性を有する封止樹脂16などでコーティングし純水8を封止する。
このように本実施例による焦点可変レンズ装置においては、半導体の製造プロセスにより製作することができるので、従来の焦点可変レンズ装置に比較して装置全体を小型にすることができる。
【0033】
次に本発明の第2実施形態の焦点可変レンズ装置について添付図面を参照して説明する。図3は第2実施形態の焦点可変レンズ装置30の断面図を示している。第1実施形態と同じ機能を有する構成要素については第1実施形態と同一の符号を用いる。
【0034】
本実施形態においてはシリコン基板2に形成された性膜6のシリコン基板2と反対側に絶縁層11を介してガラスなどの光透過性を有する第3の基板に相当する電極用基板21を接合している。電極用基板21には接合前に予めCVD法などにより固定電極10、固定電極用パッド12、その他の配線を形成してあるので、静電アクチュエータ13を含む焦点可変レンズ装置全体の製作を容易にすることができる。
【0035】
次に本発明の第3実施形態の焦点可変レンズ装置について添付図面を参照して説明する。図4は第3実施形態の焦点可変レンズ装置40の断面図を示している。ここでも、第1実施形態、第2実施形態と同じ機能を有する構成要素については第1実施形態、第2実施形態と同一の符号を用いる。
【0036】
本実施形態においては、ガラス基板3においてレンズ用穴4に対向する箇所に所望の曲率を有する凹部に相当する非球面状凹部22を形成している。この非球面状凹部22はシリコン基板2とガラス基板3を接合する前にエッチング法や研磨法により予め形成されている。
【0037】
レンズ用穴4を覆う弾性膜6により形成されるレンズは球面を有するので平行光が入射した場合に球面収差が発生するが、その収差を補正するように非球面状凹部22を非球面状に加工することにより収差を吸収し、球面収差の発生をなくすることができる。
【0038】
なお、第3実施形態は上記第2実施形態のように電極用基板21を用いるような焦点可変レンズ装置30に対しても適用することができる。
【0039】
【発明の効果】
請求項1の発明による焦点可変レンズ装置においては、半導体の製造プロセスにより製作することができるので、従来の焦点可変レンズ装置に比較して装置全体を小型にすることができる。
【0040】
請求項2の発明による焦点可変レンズ装置においても、半導体の製造プロセスにより製作することができるので、従来の焦点可変レンズ装置に比較して装置全体を小型にすることができる。さらに第1の穴と第2の穴を覆う弾性部材を別々にしたので、各々必要な特性に対して最適な特性を有する弾性部材を使用することができる。
【0041】
又、請求項1又は2の発明による焦点可変レンズ装置においては、請求項1または2より装置全体を小型化にできたためレンズの焦点を可変させるために必要な力が小さくてすむ。よって、電磁力方式や圧電方式に比べて発生トルクの小さい静電アクチュエータで装置を駆動させることができる。よって、装置全体の消費電力を減少させることができる。
【0042】
請求項の発明による焦点可変レンズ装置においては、レンズの焦点を可変させるために使用する静電アクチュエータの固定電極や固定電極に通電するための固定電極用パッドを予め第3の基板上に形成することができるので、静電アクチュエータを含む焦点可変レンズ装置全体の製作を容易にすることができる。
【0043】
請求項の発明による焦点可変レンズ装置においては、パスカルの原理により、レンズの焦点距離を可変させるために第2の穴を覆う弾性部材に印加する力をレンズ、すなわち第1の穴を覆う弾性部材を直接変形させる力と比較して小さくすることができ、小さなトルクのアクチュエータで焦点距離を変えることができる。
【0044】
請求項の発明による焦点可変レンズ装置においては、第1の穴を覆う弾性部材により形成されるレンズは球面を有するので平行光が入射した場合に球面収差が発生するが、その収差を補正するように凹部を非球面に加工することにより収差を吸収し、球面収差を発生させることなく所望の焦点を有する焦点可変レンズ装置を実現することができる。
【0045】
請求項の発明による焦点可変レンズ装置においては、第1の穴と第2の穴の間の光透過性物質の流入、流出がスムーズに行われるのでレンズ変形の高速応答性を得ることができる。
【0046】
請求項の発明による焦点可変レンズ装置においては、複数の溝以外の箇所では第1の基板と第2の基板は接合されているので、第1の穴の剛性が高くなり外部から引火される振動や衝撃に対してもレンズが変形せず、焦点距離を安定して維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の製造プロセスを示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 第1実施形態の焦点可変レンズ装置
2 シリコン基板
3 ガラス基板
4 レンズ用穴
5 ポンプ用穴
6 弾性膜
6a 弾性膜6の内レンズ用穴4を覆う箇所
6b 弾性膜6の内ポンプ用穴5を覆う箇所
7 溝
8 純水
9 可動電極用パッド
10 固定電極
11 絶縁層
12 固定電極用パッド
13 静電アクチュエータ
14 凸部
15 貫通穴
16 封止樹脂
17 熱酸化膜
18 酸化膜
19 ポリシリコン膜
20 窒化膜
21 電極用基板
22 非球面状凹部
30 第2実施形態の焦点可変レンズ装置
40 第3実施形態の焦点可変レンズ装置

Claims (7)

  1. シリコンからなる第1の基板と前記第1の基板と対向して接されている光透過性を有する第2の基板を備え、
    前記第1の基板には前記第1の基板と前記第2の基板が接着されている側から前記第1の基板を厚み方向にエッチングによって円形の第1の穴と第2の穴が開けられており、
    前記第1の穴と前記第2の穴は前記第1の基板と前記第2の基板が接着されている側で連通しており、
    前記第1の基板における前記第2の基板が接着されていない側の表面は前記第1の穴と前記第2の穴を一体的に覆うように前記第1の基板に不純物をドーピングして形成した光透過性と導電性を有する膜状の弾性部材となっており、
    前記第1の基板と前記第2の基板と前記弾性部材で形成される空間に変形可能な光透過性物質が封入されており、
    前記弾性部材のうち前記第2の穴に対向する箇所であってかつ前記第1の基板と反対側にポリシリコン膜に不純物をドーピングした固定電極が形成されており、
    前記弾性部材と前記固定電極との間に電圧を印加することにより、前記弾性部材のうち前記第2の穴を覆箇所が静電力により前記固定電極に吸引される可動電極として作用する静電アクチュエータを構成し、
    レンズとして作用する前記第1の穴を囲むように前記第2の穴ドーナツ形状配置されていること、
    を特徴とする焦点可変レンズ装置。
  2. シリコンからなる第1の基板と前記第1の基板と対向して接されている光透過性を有する第2の基板を備え、
    前記第1の基板には前記第1の基板と前記第2の基板が接着されている側から前記第1の基板の厚み方向にエッチングによって円形の第1の穴と第2の穴が開けられており、
    前記第1の穴と前記第2の穴は前記第1の基板と前記第2の基板が接着されている側で連通しており、
    前記第1の基板における前記第2の基板が接着されていない側の表面は前記第1の穴を覆うように前記第1の基板に不純物をドーピングして形成した光透過性を有する膜状の第1の弾性部材となっており、
    さらに前記第1の基板における前記第2の基板が接着されていない側の表面は前記第2の穴を覆うように前記第1の基板に不純物をドーピングして形成した導電性を有する膜状の第2の弾性部材となっており、
    前記第1の基板と前記第2の基板と前記第1の弾性部材と前記第2の弾性部材で形成される空間に変形可能な光透過性物質が封入されており、
    前記弾性部材のうち前記第2の穴に対向する箇所であってかつ前記第1の基板と反対側にポリシリコン膜に不純物をドーピングした固定電極が形成されており、
    前記弾性部材と前記固定電極との間に電圧を印加することにより、前記弾性部材のうち前記第2の穴を覆う箇所が静電力により前記固定電極に吸引される可動電極として作用する静電アクチュエータを構成し、
    レンズとして作用する前記第1の穴を囲むように前記第2の穴がドーナツ形状に配置されていること、
    を特徴とする焦点可変レンズ装置。
  3. 請求項1または2に記載の焦点可変レンズ装置において、
    前記第1の基板において前記第2の基板が配置されていない側に請求項1に記載の前記弾性部材たは請求項2に記載の前記第2の弾性部材をして光透過性を有する第3の基板が配置され、前記固定電極は前記第3の基板上に形成されていること、
    を特徴とする焦点可変レンズ装置。
  4. 請求項1または2に記載の焦点可変レンズ装置において、
    前記第1の基板前記第2の基板が配置されていない側から見た前記第2の穴の面積は前記第1の穴の面積より大きいこと、
    を特徴とする焦点可変レンズ装置。
  5. 請求項1または2に記載の焦点可変レンズ装置において、
    前記第の基板の前記第の基板と接する側に前記第1の穴と同心で所望の曲率を有する凹部を設けたこと、
    を特徴とする焦点可変レンズ装置。
  6. 請求項1または2に記載の焦点可変レンズ装置において、
    前記第穴と前記第2の穴とは前記第1の穴の周囲全体と前記第2の穴の内側の周囲全体との間に設けられた溝で連通していること、
    を特徴とする焦点可変レンズ装置。
  7. 請求項1または2に記載の焦点可変レンズ装置において、
    前記第1の穴と前記第2の穴とは前記第1の穴の周囲から前記第2の穴に向かって設けられた複数の溝で連通していること、
    を特徴とする焦点可変レンズ装置。
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