JP3687359B2 - 駆動制御装置及び電気光学装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクティブマトリクス型の液晶装置に代表される電気光学装置における駆動制御装置の技術分野に属し、より詳細には、各電気光学装置の駆動状態を良好に維持するように駆動制御するための駆動制御装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
アクティブマトリクス型液晶装置を例として電気光学装置の従来の技術を説明すると、当該液晶装置は、マトリクス状に配置された各画素部毎に液晶層に電圧を印加するための画素電極と当該画素電極に後述する画像信号を印加して対応する液晶層を駆動するためのスイッチング素子(具体的には、例えば、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)やダイオード等の二端子型非線形素子)を備えている。
【0003】
また、各画素部には、上記スイッチング素子におけるオン/オフを制御するための走査信号を各スイッチング素子に印加するための複数の走査線が配置されていると共に、当該走査線と各画素部において交差するように複数のデータ線が配置されている。
【0004】
そして、各走査線は、走査線駆動回路に接続されており、当該走査線駆動回路において所定のタイミングで各走査線に供給すべき上記走査信号が生成される。
【0005】
一方、各データ線は、夫々にデータ線駆動回路に接続されており、当該データ線駆動回路からは、シリアル伝送される画像信号を順次サンプリングして、サンプリングされた画像信号が各データ線に供給される。
【0006】
そして、順次サンプリングされデータ線に供給された画像信号は、各画素部のスイッチング素子が走査信号によりオン状態となっている期間に当該スイッチング素子を介して各画素部内の画素電極に供給され、各画素電極と対向電極との間に介在する液晶層に画像信号に応じた駆動電圧が印加され、これにより当該液晶層の液晶分子配列が変化して画像信号に対応する画像が表示されることとなる。
【0007】
ところで、上記従来の液晶装置においては、その解像度を向上させるために、外部から供給されるシリアル画像信号を複数のパラレル画像信号に変換(以後、相展開という)し、データ線駆動回路に供給することが行われている。この相展開技術について、外部からの画像信号を6相展開する場合を例としてその概要を説明する。
【0008】
各画素部内のスイッチング素子に対して順次画像信号を供給する場合には、上述のように画像信号をサンプリングして当該スイッチング素子に印加することが必要となるが、このとき、サンプリング用TFTの応答速度が、シリアル伝送される画像信号の伝送周波数に追随できない場合がある。
【0009】
そこで、画像信号の伝送周波数が高くなったときに、サンプリング用TFTの応答速度が遅くとも画像信号の伝送周波数に追従できるように、図8(a)に示すように、入力される画像信号を、そのドットクロック毎に6つのパラレルな画像信号(図8(a)において、符号VID1乃至VID6で示す。)に展開し、一画素データあたりのデータ時間長を伸長して、複数の画像信号を並列出力することにより、サンプリング用TFTによるサンプリング期間を長くする技術が開発されており、これがいわゆる相展開技術である。
【0010】
なお、図8(a)内の画像信号における各番号は、夫々に対応するデータ線に供給されるべき画像信号を示している。
【0011】
そして、相展開後の各画像信号VID1乃至VID6をサンプリングし各データ線に順次供給することにより、各サンプリング用TFTのスイッチングのオン期間を、例えば図8(b)(当該図8(b)においては、各サンプリング用TFTをオンさせるサンプリング信号を夫々S/H1乃至S/H7…と示している。)のように画像信号における4ドットクロック分の長さに伸張しても、入力されるシリアル画像信号の伝送周波数に追従して、各データ線に画像信号を供給することができる。
【0012】
すなわち、例えば画像信号VID1の場合には、図8(c)に示すように、6ドットクロック分の長さに伸長された各データ(1番目のデータ、7番目のデータ、13番目のデータ、……)を4ドットクロック分のサンプリング信号で順次サンプリングし、対応する1番目のデータ線、7番目のデータ線、13番目のデータ線・・・・・・に順次供給する。他の画像信号VID2乃至6についても、同様に、4ドットクロック分のサンプリング信号に応じて各データをそれぞれサンプリングし、対応する順番のデータ線に供給する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の相展開による液晶装置の駆動技術によると、主としてデータ線駆動回路を構成するトランジスタの経時劣化に伴って、そのサンプリングタイミングが初期状態から変化し、結果として画像表示時にいわゆるゴーストが発生してしまう場合があるという問題点があった。また、液晶装置の使用環境温度の影響によっても、トランジスタの特性が変化して、正規の初期状態からサンプリングタイミングが変化し、同様にゴーストが発生してしまう問題もあった。
【0014】
すなわち、上記図8(c)に示す画像信号の伝送タイミングとサンプリングタイミングとの関係は、あくまでデータ線駆動回路を構成するトランジスタに経時劣化や温度変化による特性変化がない理想的な状態が維持された場合のタイミングの関係を示すものであり、実際には、当該データ線駆動回路を構成するトランジスタの特性変化により、このタイミングの関係がずれる場合があり、その場合に上記ゴーストが発生するのである。
【0015】
より具体的に、図9を用いて画像信号VID1とこれに対応するサンプリング用TFTがオンとなるタイミング(図9において、符号S/H1、S/H7又はS/H13で示す。)を例として説明する。
【0016】
先ず、図8(c)に示すサンプリング用TFTのオンとなるタイミングが正常であるのに対し、 図9(a)に示す様にサンプリング用TFTのオンとなるタイミングが本来のタイミングから3ドットクロック分遅れた場合には、例えば1番目のサンプリング用TFTは1番目のデータの期間に加え図9(a)中符号Tで示される7番目のデータの期間にもオン状態になることとなる。
【0017】
従って、7番目のデータが、1番目のサンプリング用TFTに対応するデータ線と本来の7番目のサンプリング用TFTに対応するデータ線の双方に印加されることとなり、結果として、画面DP上では、図10(a)に示すように、本来のキャラクタ(図10(a)の場合は実線で示す「A」というキャラクタ)に対して走査方向と反対方向にゴースト(図10(a)中点線で示す。)が現れることとなる。
【0018】
一方、図9(b)に示すように、サンプリング用TFTのオンとなるタイミングが本来のタイミングから3ドットクロック分早まった場合には、例えば13番目のサンプリング用TFTは13番目のデータの期間に加え図9(b)中符号Tで示される7番目のデータの期間にもオン状態になることとなる。
【0019】
従って、7番目のデータが、本来の7番目のサンプリング用TFTに対応するデータ線と13番目のサンプリング用TFTに対応するデータ線の双方に印加されることとなり、結果として、画面DP上では、図10(b)に示すように、本来のキャラクタに対して走査方向と同じ方向にゴーストが現れることとなる。
【0020】
なお、図10(a)又は(b)に示す場合に、画像信号を6相展開したときには、ゴーストは本来のキャラクタから6画素分離れた位置に現れる。
【0021】
また、上述した以外に、ゴーストが現れる原因としては、図9(c)に示すように、サンプリング用TFTのゲート電極に供給されてスイッチングするサンプリング信号の電圧レベルが低くなって、TFTのスイッチングの応答速度が低下することにより、結果としてサンプリングタイミングが遅延し、ゴーストとなる場合もある。また、サンプリング信号の電圧レベルが低いと、サンプリング用TFTのスイッチングが不十分となって、サンプリングされてデータ線に供給される画像信号の電圧レベルが鈍った電圧波形となり、本来一定電圧となるべき画像信号が一定電圧とならず、結果としてゴーストとなる場合もある。また、データ線駆動回路の電源電圧が高くなって、サンプリング用TFTのサンプリング開始タイミングが早まって、結果としてゴーストを起こすことも考えられる。
【0022】
なお、以上のような課題は、TFTに限定されるものではなく、半導体基板を用いた反射型液晶パネルのように、スイッチング素子や駆動回路の回路素子を半導体基板に形成した電界効果トランジスタ(FET)により構成した場合でも同様である。
【0023】
そこで、本発明は、上記の各問題点に鑑みて為されたもので、その課題は、駆動回路を構成するトランジスタ等が特性変化した場合でも、現時点よりも前の駆動状態でこれらを駆動させることにより、電気光学装置としての良好な動作状態を維持することが可能な駆動制御装置及びそれを備えた電気光学装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明においては、マトリクス状に配置された画素部と、該画素部を駆動する駆動手段を有する電気光学装置の駆動制御装置において、第1時点での前記電気光学装置の駆動状態と、前記第1時点より後の第2時点での前記電気光学装置の駆動状態とを比較し、前記第1時点と前記第2時点での駆動状態の差を示す差信号を出力する比較手段と、前記差信号に基づいて、前記第2時点での駆動状態が前記第1時点での駆動状態に復帰するように、前記駆動手段を制御する駆動制御手段とを備え、前記駆動手段は、出力信号を順次出力する複数段のシフトレジスタと、前記シフトレジスタから順次出力される前記出力信号の信号幅を狭めてサンプリング信号を順次出力する複数のイネーブル回路と、該イネーブル回路から出力される前記サンプリング信号を受けて画像信号をサンプリングし前記画素部に供給する複数のスイッチとを有し、前記比較手段は、前記複数のイネーブル回路のいずれかから出力される前記サンプリング信号に基づいて、前記第2時点での駆動状態の情報を得ることを特徴とする。
【0025】
よって、第1時点での駆動状態と第2時点での駆動状態との差を示す差信号を出力し、これに基づいて、第2時点での駆動状態が第1時点での駆動状態に復帰するように、駆動手段を制御するので、常に第1時点における駆動状態を維持して電気光学装置を駆動することができる。
【0026】
また、上記の課題を解決するために、本発明においては、前記比較手段は、前記第1時点での駆動状態の情報を記憶する記憶手段を備え、前記第2時点での駆動状態の情報と当該記憶されている第1時点での駆動状態の情報とを比較することにより前記差信号を出力することを特徴とする。
【0027】
よって、第1時点での駆動状態の情報を予め記憶しておき、当該駆動状態情報と第2時点での駆動状態情報とを比較することにより差信号を出力して第2時点での駆動状態を記憶した駆動状態に復帰させるので、簡易な構成で常に第1時点における駆動状態を維持しつつ電気光学装置を駆動することができる。
【0028】
更に、上記の課題を解決するために、本発明においては、前記駆動手段は、複数段のシフトレジスタと、該シフトレジスタから順次出力される出力信号の信号幅を狭めてサンプリング信号を順次出力する複数のイネーブル回路と、該イネーブル回路から出力されるサンプリング信号を受けて画像信号をサンプリングし前記画素に供給する複数のスイッチとを有し、前記比較手段は、前記複数のイネーブル回路のいずれかから出力される前記サンプリング信号に基づいて、前記第2時点での駆動状態の情報を得ることを特徴とする。
【0029】
よって、複数のイネーブル回路の予め設定されたいずれかから出力されるサンプリング信号に基づいて第2時点での駆動状態を得ることにより、サンプリングタイミングの位相ずれに最も影響する信号を抜き出すことになるので、適切に駆動状態を認識して第1時点における駆動状態に復帰させることができる。
【0030】
更にまた、上記の課題を解決するために、本発明においては、前記比較手段は、前記第2時点での前記サンプリング信号のタイミング情報と、前記第1時点での前記サンプリング信号のタイミング情報とを比較し、当該2つのサンプリング信号のタイミング差を示す前記差信号を出力すると共に、前記駆動制御手段は、当該差信号に基づいて、前記2つのサンプリング信号のタイミング差がほぼ零となるように前記駆動手段を制御することを特徴とする。
【0031】
よって、サンプリング信号の位相等のタイミング情報を第1時点での位相等のタイミング情報と比較して差信号を出力するので、サンプリング信号のタイミングずれを正確に認識して第1時点におけるタイミングに復帰させることにより、当該第1時点における駆動状態に復帰させることができる。
【0032】
また、上記の課題を解決するために、本発明においては、前記駆動制御手段は、前記サンプリング信号のタイミングを制御するために前記イネーブル回路に供給するイネーブル信号のタイミングを制御することを特徴とする。
【0033】
よって、イネーブル信号の位相等のタイミングを制御することにより、第2時点での位相等のタイミングと第1時点での位相等のタイミングとの差をほぼ零とするようにサンプリング信号を生成させるので、確実に第1時点におけるタイミングに復帰させることができる。
【0034】
更に、上記の課題を解決するために、本発明においては、前記駆動制御手段は、前記サンプリング信号のタイミングを制御するために前記シフトレジスタに供給するシフトクロック信号のタイミングを制御することを特徴とする。
【0035】
よって、シフトレジスタのシフトクロック信号の位相等のタイミングを制御して、そこから出力されるサンプリング信号の位相等のタイミングを制御することにより、第1時点でのタイミングと第2時点でのタイミングとの差をほぼ零とするようにサンプリング信号を生成させるので、確実に第1時点における駆動タイミングに復帰させることができる。
【0036】
更にまた、上記の課題を解決するために、本発明は、マトリクス状に配置された画素部と、該画素部を駆動する駆動手段を有する電気光学装置の駆動制御装置において、第1時点での前記電気光学装置の駆動状態と、前記第1時点より後の第2時点での前記電気光学装置の駆動状態とを比較し、前記第1時点と前記第2時点での駆動状態の差を示す差信号を出力する比較手段と、前記差信号に基づいて、前記第2時点での駆動状態が前記第1時点での駆動状態に復帰するように、前記駆動手段を制御する駆動制御手段とを備え、前記駆動手段は、出力信号を順次出力する複数段のシフトレジスタを有し、前記比較手段は、前記シフトレジスタから出力される前記出力信号の電圧値に基づいて、前記第2時点での駆動状態の情報を得ることを特徴とする。
【0037】
よって、駆動手段の、第1時点と第2時点の電圧差情報に基づいて、電圧低下又は電圧上昇による駆動状態の差を感知し、適切に第1時点における駆動状態に復帰させることができる。
【0038】
更にまた、上記の課題を解決するために、本発明においては、前記駆動手段は、複数段のシフトレジスタと、該シフトレジスタからの出力信号に基づき画像信号をサンプリングし前記画素に供給する複数のスイッチとを有し、前記比較手段は、前記第1時点での前記シフトレジスタの所定段からの出力信号の電圧情報と、前記第2時点での前記シフトレジスタの所定段からの出力信号の電圧情報とを比較し、当該2つの電圧の差を示す前記差信号を出力すると共に、前記駆動制御手段は、当該差信号に基づいて、前記2つの電圧の差がほぼ零となるように前記駆動手段に対して供給する電源電圧を制御することを特徴とする。
【0039】
よって、シフトレジスタの電源電圧を制御して、シフトレジスタの動作スピードを制御することにより、第1時点と第2時点での電源電圧の差をほぼ零とするように駆動手段に電源供給するので、画像信号のサンプリングタイミングのずれを第1時点における状態まで復帰させることができる。
【0040】
また、上記の課題を解決するために、本発明は、上記のいずれかの発明の駆動制御装置を備える電気光学装置を提供するものである。また、前記比較手段は、前記比較手段における比較処理の際の基準クロック信号となるモニタ用クロック信号を用いて前記差信号を出力することを特徴とする。また、前記比較手段は、前記サンプリング信号のパルス幅及びそのタイミングが、前記第1時点での駆動状態を示す初期状態信号のパルス幅及びタイミングからどの程度ずれているかを示す前記差信号を出力することを特徴とする。また、前記駆動制御手段は、シリアル/パラレル変換回路、又は、外部から供給される信号に対して所定の信号処理を施すための信号処理部において前記駆動手段を制御することを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好適な実施の形態について、図1乃至図7を用いて説明する。
【0042】
なお、以下に説明する実施の形態においては、マトリクス状に配置された複数の画素のそれぞれにTFTからなるスイッチング素子を備えた画素部と、当該画素部を駆動するための駆動手段としての駆動回路とが同一基板上に一体的に構成された液晶パネルと、当該液晶パネルを駆動制御するための駆動制御装置とを含む液晶装置を用いて説明する。
【0043】
ここで、図1は実施形態の液晶装置の概要構成を示すブロック図であり、図2は液晶パネルを構成する一対の基板のうちのTFTアレイ基板(画素毎に上記TFTが形成された基板)上に設けられた各種配線、周辺回路等の構成を示す平面図であり、図3は液晶パネルに内蔵されるデータ線駆動回路及びその周辺部の構成を示す回路図であり、図4はデータ線駆動回路の動作を示すタイミングチャートであり、図5はデータ線駆動回路におけるクロックドインバータの具体的構成を示す回路図であり、図6は液晶装置に含まれる比較回路の構成を示す回路図であり、図7は比較回路の動作を示すタイミングチャートである。
【0044】
(I)液晶装置の全体構成及び動作
始めに、液晶装置の全体構成について、図1を用いて説明する。
【0045】
図1に示すように、実施形態の液晶装置Sは、外部のコンピュータCから出力される画像信号Svid及び同期信号Ssyc(画像信号Svidに対応する画像を実際に表示させるための垂直同期信号、水平同期信号等を含む同期信号Ssyc)に基づいて、当該画像信号Svidに対応する画像を表示するものである。
【0046】
より具体的には、画素部を含む液晶パネル200と、駆動制御手段としてのタイミングジェネレータ2と、信号処理部3と、D/Aコンバータ4と、増幅器5と、シリアル/パラレル変換回路(以下、S/P変換回路または相展開回路という)6と、電源部7と、電気的に書き込み可能な記憶手段としての駆動状態記憶回路8と、比較手段としての比較回路9と、により構成されている。
【0047】
次に、概要動作を説明する。
【0048】
タイミングジェネレータ2は、外部のコンピュータCから供給される同期信号Ssycに基づいて、液晶パネル200を駆動するタイミングの基準となるクロック信号Sckl並びにイネーブル信号Senbと、液晶パネル200の走査開始タイミングや走査方向を設定する制御信号Sdを生成し、液晶パネル200に出力する。ここで、上記制御信号Sdには、後述するように複数種類の制御信号等が含まれている。
【0049】
また、これと並行して、タイミングジェネレータ2は、信号処理部3における信号処理を実行するためのクロック信号Sckpを生成して当該信号処理部3へ出力すると共に、比較回路9における後述の比較処理の際の基準クロック信号となるモニタ用クロック信号Smkを生成して当該比較回路9に出力する。
【0050】
一方、信号処理部3は、外部のコンピュータCから供給される画像信号Svid(実際に表示すべき画像情報を含む)に対して同期信号分離等の所定の信号処理を施し、信号処理された画像信号Spを生成してD/Aコンバータ4へ出力する。
【0051】
これにより、D/Aコンバータ4は、当該画像信号Spをディジタル/アナログ変換し、アナログ画像信号Saを生成して増幅器5へ出力する。
【0052】
次に、増幅器5は、アナログ画像信号Saを所定の増幅率によって増幅し、画像信号Sapを生成してS/P変換回路6に出力する。
【0053】
そして、S/P変換回路6は、画像信号Sapを6個の並列な画像信号に相展開し、夫々画像信号VID1乃至VID6を生成して液晶パネル200に入力する。
【0054】
これにより、液晶パネル200では、後述するように、制御信号Sd、クロック信号Sckl及びイネーブル信号Senbを用いて、画像信号VID1乃至VID6に対応する画像を表示する。
【0055】
ここで、電源部7は、上述した各構成部材の動作に供される電源電圧を生成し、電源電圧Sd1、Sd2、Sd3、Sd4及びSd5を夫々生成して信号処理部3、D/Aコンバータ4、増幅器5、S/P変換回路6並びに液晶パネル200へ供給する。
【0056】
また、液晶パネル200における後述するイネーブル回路の最終段からは、後述するデータ線駆動回路の動作状態(より具体的には、画像信号をサンプリングしてデータ線に出力するタイミングのずれ状態及びデータ線駆動回路の電源電圧状態)を示すサンプリング信号Smが出力され、比較回路9に入力されている。
【0057】
このとき、サンプリング信号Smにおいては、上記データ線駆動回路を構成する各TFTが経時劣化または温度変化などにより特性変化した場合、図9で述べたように当該サンプリング信号Smが正規のタイミングより早くなったり、また遅くなったりすることとなる。
【0058】
一方、駆動状態記憶回路8内には、サンプリング信号Smの初期状態(すなわち、液晶装置Sが工場出荷される初期状態)におけるそのパルス幅及びそのタイミング並びにその電圧値に関するデータが記憶されており、当該初期状態のパルス幅やその出力タイミングが初期状態信号Sinpとして比較回路9に出力されると共に、当該初期状態の電圧値が初期状態信号Sinvとして比較回路9に出力される。具体的には、駆動状態記憶回路8は、記憶データに応じてタイミングジェネレータ2から供給される基準クロック信号を可変分周可能なプログラマブル分周器を有しており、記憶データに応じて周期的にパルスSinpを出力する。初期状態において、サンプリング信号Smの出力されるタイミングに一致するタイミングでパルスSinpが出力されるようにデータ設定して記憶すれば、初期状態ではサンプリング信号SmとパルスSinpがほぼ一致するようになる。また、駆動状態設定回路8には、液晶パネル200の駆動回路に電源部7から供給する電圧値情報も記憶され、Sinvとして出力される。
【0059】
これらにより、比較回路9は、モニタ用クロック信号Smkに応じて周期的に、サンプリング信号Sm のパルス幅あるいはその出力タイミングと初期状態信号Sinpにより示されるパルス幅あるいは出力タイミングとを比較し、当該サンプリング信号Smのパルス幅やその出力タイミングが初期状態信号Sinpにより示されるパルス幅や出力タイミングからどの程度ずれているかを検出し、当該タイミングずれの程度を示す制御信号Scを生成してタイミングジェネレータ2に出力する
そして、タイミングジェネレータ2は、制御信号Scに応じて、データ線駆動回路内のTFTの特性変化によりタイミングがずれた時間軸とは逆方向の時間軸にサンプリング信号Smのタイミングを移行させるように、上記イネーブル信号Senbのパルス幅あるいは出力タイミングを制御し、制御信号Scに示されるタイミングずれがほぼ零となるようにする。これにより、TFTの特性変化に起因するタイミングずれを補償して上記ゴースト(図10参照)の発生を抑制する。
【0060】
また、上記動作と並行して、比較回路9は、モニタ用クロック信号Smkに応じて周期的に、データ線駆動回路から出力されるサンプリング信号Smの電圧値と初期状態信号Sinvにより示される電圧値とを比較し、当該サンプリング信号Smの電圧値が初期状態信号Sinvにより示される電圧値からどの程度電圧がずれているかを検出し、当該電圧ずれの程度を示す制御信号Sbcを生成して電源部7に出力する。
【0061】
ここで、電源部7は、抵抗回路や昇圧回路等を用いて複数レベルの電源電圧を発生し、信号処理部3、D/Aコンバータ4、増幅器5、S/P変換回路6及び液晶パネル200に対して、それぞれに応じた電源電圧Sd1、Sd2、Sd3、Sd4及びSd5を供給する電源回路であるが、電源部7内の回路素子の経時劣化や温度変化による特性変化によって、供給する電源電圧が変動することがある。
【0062】
従って、電源部7は、上記制御信号Sbcで示される電圧ずれがほぼ零となるように、特に液晶パネル200のデータ線駆動回路に供給される上記電源電圧Sd5の電圧値を制御し(すなわち、上昇させるか又は降下させて)、当該電源電圧の変動に起因するデータ線駆動回路のサンプリング動作変化を補償して上記ゴースト(図10参照)の発生を抑制する。
【0063】
(II)液晶パネルの構成及び動作
次に、上記サンプリング信号Smを生成する液晶パネル200の細部構成及び動作について、図2を用いて説明する。
【0064】
始めに、液晶パネル200の全体構成について、図2を用いて説明する。
【0065】
図2に示すように、液晶パネル200は、例えば石英基板、ハードガラス等からなるTFTアレイ基板1を備えている。
【0066】
そして、当該TFTアレイ基板1上には、複数の画素部がマトリクス状に設けられており、この画素アレイにはX方向に複数配列され夫々がY方向に伸びるデータ線35(ソース電極線)と、Y方向に複数配列され夫々がX方向に伸びる走査線31(ゲート電極線)が配置される。
【0067】
このとき、各画素部は、各データ線35と各走査線31に交点に対応して設けられ、データ線35と走査線31に接続されたTFT30と、TFT30に接続された画素電極11と、蓄積容量12からなる。
【0068】
このうち、TFT30はデータ線35と画素電極11との間に接続され、導通した期間にデータ線35に供給された画像信号を画素電極11及び蓄積容量12に印加する。
【0069】
このとき、TFT30の導通状態又は非導通状態は、このゲート電極が接続された走査線31を介して供給される走査信号に応じて夫々制御される。
【0070】
更に、TFTアレイ基板1上には、画素電極11に印加した電圧を長く維持する蓄積容量12のための配線である容量線31’(蓄電容量用電極)が、走査線31に対して平行に形成され、画素電極11と容量線31’との間に上記蓄積容量12が形成されている。
【0071】
更にまた、TFTアレイ基板1上には、画像信号をサンプリングして複数のデータ線35に夫々供給するサンプリング回路301と、データ線駆動回路101と、走査線駆動回路104とが、PチャネルTFTとNチャネルTFTを回路素子として形成されている。
【0072】
このうち、走査線駆動回路104は、いわゆる双方向シフトレジスタを有しており、電源部7から供給される電源電圧Sd5、タイミングジェネレータ2から供給されるクロック信号Scklに含まれるYシフトクロックやYシフトスタートパルス、及び制御信号Sd等に基づいて、この双方向シフトレジスタから所定パルス幅及び所定タイミングの走査信号を生成し、走査信号を走査線31にパルス的に線順次で印加するように構成されている。
【0073】
このとき、当該シフトレジスタは垂直走査期間毎に供給されるYシフトスタートパルスを受けてシフト開始し、水平走査期間毎に供給されるYシフトクロックに同期してシフト動作することにより、そのシフトに応じて走査信号を水平走査期間毎に順次生成する。
【0074】
これにより、各画素部では、走査信号が印加された走査線31にゲート電極が接続されたTFT30は導通状態となり、走査信号が印加されない走査線31にゲート電極が接続されたTFT30は非導通状態となる。
【0075】
ここで、走査線駆動回路104は、制御信号Sdに含まれる転送方向制御信号に従って上記双方向シフトレジスタの転送方向を順方向又は逆方向に固定することにより、複数の走査線31に対して、上から下の順序で走査信号を順次供給することも、下から上の順序で走査信号を順次供給することも可能に構成されている。
【0076】
一方、データ線駆動回路101は、走査線駆動回路104と同様に後述するような双方向シフトレジスタを有している。当該双方向シフトレジスタは、電源部7から供給される電源電圧Sd5と、タイミングジェネレータ2から供給されるクロック信号Scklに含まれるXシフトクロックやXシフトスタートパルス、及び制御信号Sd等に基づいてシフト動作する。このシフトレジスタは、水平走査期間毎に供給されるXスタートパルスを受けてシフト開始しXシフトクロックに同期してシフト動作する。
【0077】
これにより、データ線駆動回路101は、シフトレジスタのシフト動作に伴って出力される信号のパルス幅を、タイミングジェネレータ2からのイネーブル信号Senbにより制御して所定パルス幅及び所定タイミングのサンプリング信号を生成し、サンプリング回路301に出力する。
【0078】
次に、サンプリング回路301は、各データ線35に対して1つのサンプリング用TFT302が接続されて構成されている。従って、データ線駆動回路101は、走査信号を印加する水平走査期間に、全てのサンプリング用TFT302に対して、サンプリング信号線306を介してサンプリング信号を順次供給する。
【0079】
これにより、サンプリング用TFT302は、サンプリング信号をゲート電極に受けてスイッチングされ、画像信号線に供給された画像信号VID1乃至VID6をサンプリングして、各データ線35に供給する。
【0080】
そして、各データ線35に供給された画像信号は、走査信号が供給された走査線31にゲート電極が接続されたTFT30を介してこれに接続された画素電極11及び蓄積容量12に印加される。
【0081】
なお、データ線駆動回路101は、走査線駆動回路104と同様に制御信号Sdに含まれる転送方向制御信号に従って上記双方向シフトレジスタの転送方向を順方向又は逆方向に固定することにより、複数のデータ線35に対し、左から右の順序で画像信号を順次供給することも、右から左の順序で画像信号を順次供給することも可能に構成されている。
【0082】
また先に述べたように、サンプリング回路301は、アナログスイッチを構成するサンプリング用TFT302を各データ線35毎に備えている。このTFT302のソース電極には各画像信号VID1乃至VID6が入力され、ゲート電極にはサンプリング信号線306が接続され、ドレイン電極にはデータ線35が接続されている。
【0083】
そして、サンプリング信号線306を介してデータ線駆動回路101からサンプリング信号S1が入力されると、6つの画像信号VID1乃至VID6の夫々を同時にサンプリングして各データ線群を構成する6本の隣接するデータ線35に同時に印加する。これをサンプリング信号Sn(n=1、2、3・・・)毎に順次行い、水平走査期間内に各画像信号のサンプリングをデータ線群毎に順次実施する。
【0084】
すなわち、データ線駆動回路101とサンプリング回路301とは、6つの並列信号に相展開されて入力された画像信号VID1乃至VID6を、データ線35に同時に供給するように構成されている。
【0085】
また、サンプリング回路301は、高周波数の画像信号VID1乃至VID6を各データ線35に所定のタイミングで安定的に上記走査信号と同期して供給するために、当該画像信号VID1乃至VID6をサンプリングする回路である。
【0086】
そして、サンプリング回路301の応答速度に応じて、当該サンプリング回路301に入力する画像信号の相展開の数が定まる。すなわち、データ線35の数を固定して考えた場合には、この応答速度が早い程、画像信号の相展開の数を減らすことができる。この結果、信号処理部3又はS/P変換回路6等にかかる回路構成上の負担がサンプリング回路301により軽減されることとなる。
【0087】
なお、上述の説明では、サンプリング回路301は、一つのデータ線群に属する6本のデータ線35に対して、6相展開された画像信号VID1乃至VID6を同時にサンプリングして供給し、更にこのような画像信号VID1乃至VID6の印加をデータ線群毎に順次行うように構成したが、この相展開の数及び同時に印加するデータ線の数(即ち、データ線群を構成するデータ線の数)は、6に限られるものではない。
【0088】
すなわち、例えば、当該サンプリング回路301のTFTにおける応答速度が早ければ、1本の画像信号線にシリアル伝送される画像信号を各データ線35毎に順次サンプリングするように構成してもよいし、相展開数を増やして、3本、12本又は24本等のデータ線に対して3相展開、12相展開又は24相展開等され並列供給された画像信号を同時に供給するように構成してもよい。
【0089】
なお、この相展開数としては、カラーの画像信号が3つの色に係る信号からなることとの関係から、3の倍数であることが制御や回路を簡易化する上で好ましい。
【0090】
(III)データ線駆動回路及びサンプリング回路の構成
次に、上記データ線駆動回路101及びサンプリング回路301の具体的構成及び動作について図3乃至図5を用いて説明する。
【0091】
先ず、データ線駆動回路101について説明する。
【0092】
図3に示すように、データ線駆動回路101は、双方向シフトレジスタ111と、当該双方向シフトレジスタ111の奇数段目の出力に対応して夫々設けられた複数のイネーブル回路112a及び双方向シフトレジスタ111の偶数段目の出力に対応して夫々設けられた複数のイネーブル回路112bとを備えて構成されている。
【0093】
このとき、当該双方向シフトレジスタ111は、奇数段の双方向のシフトレジスタとされており、右方向(図3の左から右へ向かう方向)又は左方向(図3の右から左へ向かう方向)に対応する転送方向で、XシフトスタートパルスSPをXシフトクロック信号CL及びその反転クロック信号CLINVに応じてシフトする。
【0094】
複数のイネーブル回路112は、双方向シフトレジスタ111の各段から順次出力される信号のパルス幅を狭め、例えば、互いに隣接する第1データ線群に接続されるサンプリング用TFT302と第2データ線群に接続されるサンプリング用TFT302どうしが同時に導通しないように制御する回路である。このイネーブル回路112の働きにより、画像信号VID1乃至VID6は、データ線群どうしでオーバーラップしないタイミングで、データ線群単位で順次供給される。
【0095】
そして、双方向シフトレジスタ111には、図3の左から右へ向かう転送信号の転送をスタートさせるための信号SP(L)(クロック信号Scklの一部として供給される。)が図3の左側から入力されるか、或いは、図3の右から左へ向かう転送信号の転送をスタートさせるための信号SP(R)(クロック信号Scklの一部として供給される。)が図3の右側から入力される。
【0096】
次に、双方向シフトレジスタ111について詳述する。
【0097】
図3に示すように、双方向シフトレジスタ111の各段は、制御信号Sdの一部として供給される2値の転送方向制御信号D及びその反転信号DINVに応じて転送方向が固定され、所定周期のシフトクロック信号CL及び反転信号CLINVの2値レベルが変化する毎に転送信号に帰還をかけて次段に転送すると共に出力する2つのクロックドインバータ116及び117と2つのインバータ114及び115を夫々含んで構成されている。
【0098】
ここで、インバータ114は、転送方向制御信号Dがハイレベルの時に転送可能となり転送方向を右方向(図3中L→R)に固定するように構成及び接続されている。また、インバータ115は、反転信号DINVがハイレベルの時に転送可能となり転送方向を左方向(図3中R→L)に固定するように構成及び接続されている。
【0099】
更に、クロックドインバータ116は、転送方向が図3中右方向(L→R)に固定されると、インバータ114を介して転送される転送信号を、シフトクロック信号CLがハイレベルの時に転送すると共に、転送方向が図3中左方向(R→L)に固定されると、インバータ115を介して転送される転送信号に、シフトクロック信号CLがハイレベルの時に帰還をかけるように構成及び接続されている。
【0100】
更にまた、クロックドインバータ117は、転送方向が図3中左方向(R→L)に固定されると、インバータ115を介して転送される転送信号を、反転信号CLINVがハイレベルのときに転送すると共に、転送方向が図3中右方向(L→R)に固定されると、インバータ114を介して転送される転送信号に、反転信号CLINVがハイレベルの時に帰還をかけるように構成及び接続されている。
【0101】
次に、クロックドインバータ116の具体的な回路構成を抜粋して示す図5(a)及びその回路図である図5(b)を用いて、当該クロックドインバータ116の構成及び動作について説明する。
【0102】
図5(b)に示すように、クロックドインバータ116は、クロック信号CLがゲート端子に入力されるNチャネルTFTと、その反転信号CLINVがゲート電極に入力されるPチャネルTFTと、ゲート電極に転送信号が夫々入力されるように並列に接続されたPチャネルTFT及びNチャネルTFTと、電源電圧Sd5として供給される電源VSS(接地電位電源)及びVDD(ハイレベル電源)とが、当該図5(b)に示す如くに接続されている。なお、他のクロックドインバータ117については、クロック入力端子に入力されるクロック信号CL及び反転信号CLINVが図5とは反対になっている点を除き、同じ回路構成となる。また、インバータ114及び115も、図5と同様な回路構成をなし、インバータ114の場合はクロックCLとCLINVに代わり制御信号DとDINV、インバータ115の場合はクロックCLとCLINVに代わり制御信号DINVとDがそれぞれ対応して入力される構成となる。
【0103】
次に、イネーブル回路112a及び112bについて説明する。
【0104】
図3に示すように、イネーブル回路112aは、双方向シフトレジスタ111の奇数段目から出力される転送信号のパルス幅を、第1イネーブル信号ENB1(イネーブル信号Senbの一部の信号)のパルス幅に制限するように構成されている。
【0105】
ここで、イネーブル回路112aとしては、例えば図3に示すように、転送信号と第1イネーブル信号ENB1とを入力とするNAND回路と、その出力を論理反転してバッファするインバータ回路とから構成されており、このような論理演算により、図4(a)及び(b)に示すように、転送信号のパルス幅を第1イネーブル信号ENB1のパルス幅に制限する。
【0106】
一方、イネーブル回路112bは、双方向シフトレジスタ111の偶数段目から出力される転送信号のパルス幅を第2イネーブル信号ENB2(イネーブル信号Senbの一部の信号)のパルス幅に制限するように構成されている。
【0107】
ここで、イネーブル回路112bとしては、例えば図3に示すように、転送信号と第2イネーブル信号ENB2とを入力とするNAND回路と、その出力を論理反転してバッファするインバータ回路とから構成されており、このような論理演算により、図4(a)及び(b)に示すように、転送信号のパルス幅をイネーブル信号ENB2のパルス幅に制限する。
【0108】
次に、データ線駆動回路101の動作を、図4のタイミングチャートにより説明する。
【0109】
図4(a)及び(b)に示すタイミングチャートにおいて、水平走査期間の最初にXシフトスタートパルスSP(L)又はSP(R)が入力されると、Xシフトクロック信号CL、CLINVに応じてシフトレジスタがシフト動作を行い、奇数段目のシフトレジスタ出力とイネーブル信号ENB1の論理積、偶数段目のシフトレジスタ出力とイネーブル信号ENB2の論理積がそれぞれ取られて、サンプリング信号S1,S2,・・が生成される。サンプリング信号は、クロック信号CLの半周期だけ順次遅れ、そのパルス幅よりも幅の狭いパルスとなり、それぞれサンプリング回路301に供給されるように構成されている。
【0110】
更にS1、S2、S3、…、Snのいずれかをサンプリング信号Smとして比較回路9へ出力する。図3においては、サンプリング信号SmとしてSnを比較回路9へ出力している。
【0111】
次に、以上のように構成されたデータ線駆動回路101の動作について、図3及び図4を用いて説明する。
【0112】
先ず、図3に示すように、転送方向制御信号Dがハイレベルに固定されると共に反転信号DINVがローレベルに固定されて双方向シフトレジスタ111に入力されると、双方向シフトレジスタ111の各段に設けられ、この条件で転送可能とされるクロックドインバータ114及びこの条件で転送不可能とされるクロックドインバータ115により、転送方向は図3中右方向(L→R)に固定される。
【0113】
この状態で、図4(a)に示すように、水平走査期間の最初にXシフトスタートパルスSP(L)が入力されると、シフトクロック信号CL及び反転信号CLINVの2値レベルが変化する毎に、クロックドインバータ116及び117が転送及び帰還を夫々行うことにより帰還がかけられた転送信号が、双方向シフトレジスタ111の次段(右側の段)に転送されると共に対応するイネーブル回路112a又は112bに出力される。
【0114】
このような帰還が各段でかけられるため、転送信号は鈍ることはなく、次段へと順次転送されて行く。そして、奇数段目のシフトレジスタ出力とイネーブル信号ENB1の論理積、偶数段目のシフトレジスタ出力とイネーブル信号ENB2の論理積がそれぞれ取られて、サンプリング信号S1、S2、…、Snが生成される。
【0115】
ここで、サンプリング信号S1、S2、…、Snは、クロック信号CLの半周期だけ順次遅れ、そのパルス幅よりも幅の狭いパルスとなり、それぞれサンプリング回路301に供給されるように構成されている。
【0116】
更に、データ線駆動回路101においては、サンプリング信号S1、S2、S3、…、Snのいずれかをサンプリング信号Smとして比較回路9へ出力する。図3においては、サンプリング信号SmとしてSnを比較回路9へ出力している。
【0117】
他方、図3に示すように、転送制御信号Dがローレベルに固定されると共に反転信号DINVがハイレベルに固定されて双方向シフトレジスタ111に入力されると、双方向シフトレジスタ111の各段において、この条件で転送不可能とされるインバータ114及びこの条件で転送可能とされるインバータ115により、転送方向は左方向(R→L)に固定される。
【0118】
この状態で、図4(b)に示すように、水平走査期間の最初にXシフトスタートパルスSP(R)が入力されると、シフトクロック信号CL及び反転信号CLINVの2値レベルが変化する毎に、クロックドインバータ116及び117が帰還及び転送を夫々行うことにより、帰還がかけられた転送信号が、双方向シフトレジスタ111の次段(左側の段)に転送されると共に対応するイネーブル回路112a又は112bに出力される。このような帰還が各段でかけられるため、転送信号は鈍ることはなく、次段へと順次転送されて行く。そして、奇数段目のシフトレジスタ出力とイネーブル信号ENB1の論理積、偶数段目のシフトレジスタ出力とイネーブル信号ENB2の論理積がそれぞれ取られて、サンプリング信号Sn、Sn-1、…、S1が生成される。
【0119】
ここで、サンプリング信号Sn、Sn-1、…、S1は、クロック信号CLの半周期だけ順次遅れ、そのパルス幅よりも幅の狭いパルスとなり、それぞれサンプリング回路301に供給されるように構成されている。
【0120】
更に、データ線駆動回路101においては、サンプリング信号Sn、Sn-1、Sn-2、…、S1のいずれかをサンプリング信号Smとして比較回路9へ出力する。図3においては、サンプリング信号SmとしてSnを比較回路9へ出力しているが、シフトレジスタ111の転送方向を左方向(R→L)に固定した場合は、S1を出力することが好ましい。
【0121】
ここで仮に、双方向シフトレジスタ111が偶数段の双方向シフトレジスタであったとすれば、転送方向が右方向(L→R)である場合と左方向(R→L)である場合とでは、双方向シフトレジスタ111の最初の段(例えば、左端又は右端の段)から出力される転送信号はクロック信号CLの半周期だけ位相がずれた信号となってしまう。
【0122】
このため、実際に転送方向を反転させて、液晶パネル200により画像表示を支障無く行うためには、転送制御信号D及び反転信号DINVの2値レベルを変更するだけでは足りず、クロック信号CL及び反転信号CLINVを反転させる必要が生じる。すなわち、この場合には、クロック信号CL及び反転信号CLINVの配線を何処かで切り換えなければならないことになる。このため、タイミングジェネレータ2等において、クロック信号CLを切り換える機構や制御が必要となり、液晶パネル200の構成上も制御上も大変不利になる。特に、このような切換えは、駆動周波数が高くなるほどに一般に困難になるため、駆動周波数が走査線駆動回路104よりも遥かに高いデータ線駆動回路101の場合には、非常に困難となる。
【0123】
しかしながら、双方向シフトレジスタ111を奇数段として構成すると、図4(a)及び図4(b)に示すように、転送方向が図3中右方向(L→R)であれ、図3中左方向(R→L)であれ、双方向シフトレジスタ111の最初の段(左端又は右端の段)から出力される転送信号は同一の信号となる。すなわち、転送方向を反転させるためには、転送制御信号D及び反転信号DINVの2値レベルを変更するだけで足り、クロック信号CL及び反転信号CLINVを反転させる必要がないので装置の構成上も制御上も大変有利である。
【0124】
次に、上述したように図3中右又は左方向で双方向シフトレジスタ111の各段から転送信号が順次出力されると、イネーブル回路112a及び112bでは、以下の動作を行う。
【0125】
すなわち、双方向シフトレジスタ111の奇数段目から出力される転送信号のパルス幅は、イネーブル回路112aにより、図4(a)又は(b)に示すように第1イネーブル信号ENB1のパルス幅に制限される。一方、双方向シフトレジスタ111の偶数段目から出力される転送信号のパルス幅は、図4(a)又は(b)に示すように、イネーブル回路112bにより第2イネーブル信号ENB2のパルス幅に制限される。
【0126】
その後、パルス幅が制限されたこれらの転送信号は、当該転送方向が図3中左方向(R→L)であれば、図4(a)に示すように、サンプリング信号S1、S2、…、Sn(但し、nは奇数)として、順次サンプリング回路301へ出力される。
【0127】
また、その転送方向が図3中右方向(L→R)であれば、図4(b)に示すように、サンプリング信号Sn、Sn-1、Sn-2、…、S1として、順次サンプリング回路301へ出力される。
【0128】
従って、このパルス幅の制限により適当な時間間隔が開けられたサンプリング信号S1、S2、…、Snに応じて、隣接したデータ線群に相前後して供給される画像信号間には、適当な時間間隔があけられる。このように画像信号間に、適当な時間間隔をあけておけば、特に高周波数駆動の環境下でこれらの画像信号が重なってしまい、先行する画像信号成分を多少なりとも書込むことによるゴーストや画像むらが生じる事態を未然に防止できるので大変有利である。
【0129】
次に、イネーブル回路112a及び112bにより転送信号のパルス幅が制限されることにより生成されたサンプリング信号S1、S2、…、Sn又はSn、Sn-1、…、S1(但し、nは奇数)は、6つの画像信号VID1乃至VID6に対応する6つのデータ線からなるデータ線群におけるサンプリング回路301を構成する6つのサンプリング用TFT302のゲート電極に同時に入力される。これにより、データ線35は6線ずつ同時に駆動され、更に、この動作が繰り返されて、6本のデータ線からなるデータ線群毎に画像信号VID1乃至VID6が順次供給される。
【0130】
ここで、一つのデータ線群に対しては、同一の1転送信号に基づいて画像信号が供給されるので、当該データ線群を構成するデータ線35の数は、S/P変換回路6からデータ線駆動回路101に入力される画像信号VID1乃至VID6の相展開数と一致させるのが好ましい。
【0131】
従って、当該画像信号VID1乃至VID6の形式により相展開がされていない場合若しくはサンプリング回路301の各TFT302の書込み能力が高い場合又はサンプリング回路302に十分な書込み時間が与えられている場合には、例えば、データ線群は、1本のデータ線で形成してもよい。
【0132】
(IV)走査線駆動回路の説明
次に、走査線駆動回路104について説明する。
【0133】
走査線駆動回路104は、データ線駆動回路101の場合と同様に図3に示した奇数段の双方向シフトレジスタ111を有しており、各段における転送信号の出力が走査線31に接続されており、走査線31に対し、図3中下方向(上から下へ向かう方向)又は図3中上方向(下から上へ向かう方向)に対応する転送方向で、双方向シフトレジスタ111の各段から順次出力される転送信号をそのまま走査信号として、或いはデータ線駆動回路101の場合と同様に図3に示したイネーブル回路112a及び112bを介して走査信号としてから、順次供給するように構成されている。
【0134】
この場合、双方向シフトレジスタ111の構成は同じであるが、転送方向制御信号としては、データ線駆動回路101と同じ転送方向制御信号D及び反転信号DINVを用いてよいし、走査線駆動回路104専用の転送方向制御信号を用いてもよい。
【0135】
このとき、データ線駆動回路101と同じ信号転送方法制御D及び反転信号DINVを用いれば、データ線駆動回路101及び走査線駆動回路104の転送方向の切り換えを完全に連動して行うことができ、一方走査線駆動回路104専用の転送方向制御信号を用いれば、データ線駆動回路101及び走査線駆動回路104の転送方向の切り換えを独立して行うことができる。
【0136】
なお、走査線駆動回路104用のクロック信号は、走査線31の総数と垂直走査期間の長さによるが、マルチシンク駆動のような特殊な駆動を行わなければ、通常の固定駆動では、YシフトスタートパルスSPが垂直走査期間の最初に供給され、水平走査期間毎に供給されるYシフトクロック信号CLに応じてシフト動作を行う。これらのパルスやクロックはクロック信号Scklに含まれている。
【0137】
また、走査線駆動回路104におけるクロック周波数を低く設定することにより、相隣接した走査線31に供給される走査信号が実質的に重ならないようにできれば、走査線駆動回路104においては、タイミングジェネレータ2からのイネーブル信号Senbにより制御されるイネーブル回路112a及び112bを省略できる。
【0138】
次に、このように構成された走査線駆動回路104の動作について説明する。
【0139】
先ず、第1の場合として転送方向制御信号D及びDINV(或いは、専用の転送方向制御信号)のレベルが一方に固定されると、双方向シフトレジスタ111における転送方向は、図2中下方向(上から下への方向)又は図2中上方向(例えば、下から上への方向)に固定される。この状態で、クロック信号のレベルが変化する毎に、転送信号には帰還が掛けられ、双方向シフトレジスタ111の次段に転送される。
【0140】
他方、第2の場合として転送方向制御信号D及び反転信号DINV(或いは、専用の転送方向制御信号)のレベルが他方に固定されると、双方向シフトレジスタ111における転送方向は、上述の第1の場合とは逆方向に固定される。この状態で、クロック信号のレベルが変化する毎に、転送信号には帰還が掛けられ、双方向シフトレジスタ111の次段に転送される。
【0141】
この構成により、走査線駆動回路104において転送方向を反転させるためには、転送方向制御信号D及び反転信号DINV(或いは、専用の転送方向制御信号)の2値レベルを変更するだけで足り、クロック信号を反転させる必要がない。
【0142】
このように双方向シフトレジスタ111の各段から順次出力される転送信号に基づいて、走査線駆動回路104により走査信号が奇数本の走査線31に順次供給される。
【0143】
なお、この場合の走査線31の数は奇数本であり、従って液晶パネル200に奇数本の走査線31が設けられている場合にはそのまま全ての走査線31に走査信号を供給すれば足り、一方液晶パネル200に偶数本の走査線31が設けられている場合には、例えば上端又は下端の一本の走査線を使用しないように構成する。
【0144】
また、走査線駆動回路104については、イネーブル回路112a及び112bを使用した場合には、走査線31は奇数本でも偶数本でもよい。
【0145】
(V)比較回路の構成及び動作
次に、上記比較回路9の細部構成及び動作について、図6及び図7を用いて説明する。
【0146】
図6に示すように、比較回路9は、カウンタ9aと、保持回路9bと、減算回路9cとにより構成されている。保持回路9bは、クロック端子に入力された信号タイミングに応じて入力端子に入力された複数ビットの信号を、各ビット毎ラッチし保持する複数の記憶回路(ラッチ回路、フリップフロップ回路など)からなる。
【0147】
始めに、データ線駆動回路101内のTFTにおける特性変化のためのタイミングずれを示すサンプリング信号Smのパルス幅及びそのタイミングが、当該サンプリング信号Smの初期状態を示す初期状態信号Sinpのパルス幅及びタイミングからどの程度ずれているかを示す制御信号Scの生成動作について説明する。
【0148】
カウンタ9aのリセット端子には、駆動状態記憶回路8から出力された初期状態信号Sinpが周期的に入力されており、更に当該カウンタ9aのクロック端子には、上記モニタ用クロック信号Smkが入力されている。 駆動状態記憶回路8には、タイミングジェネレータ2から基準クロック信号が入力されており、基準クロック信号を予め書き込み記憶された情報(分周比データ)に応じて分周するプログラ分周器が含まれており、分周比に応じて周期的に初期状態信号Sinpを出力する。本発明においては、基準となる第1時点(たとえば初期状態)で周期的に出力されるサンプリング信号Smのタイミングに一致するように分周比が設定記憶されているので、初期状態信号Sinpは本来サンプリング信号が出力されるべきタイミングで入力されてくる。
【0149】
この構成により、カウンタ9aは初期状態信号Sinpが「LOW」から「HIGH」に変化して当該カウンタ9aがリセットされてから次にリセットされるまで、モニタ用クロック信号Smkに含まれるパルス数を計数し、その結果を複数ビットの信号からなるカウント信号Sccとして保持回路9bの入力端子に出力する。
【0150】
一方、保持回路9bのクロック端子には、データ線駆動回路101から出力された上記サンプリング信号Smが入力されている。
【0151】
この構成により、保持回路9bは、サンプリング信号Smが「LOW」から「HIGH」に変化した時点にカウント信号Sccとして入力された複数ビット信号からなる計数値を保持し、これを制御信号Scとしてタイミングジェネレータ2に出力する。
【0152】
従って、データ線駆動回路101内の各TFTに特性変化によるタイミングずれがなく、よって、サンプリング信号Smと初期状態信号Sinpとの間にパルス幅のずれ又はタイミングのずれがないとき(すなわち、サンプリング信号Smと初期状態信号Sinpとが同じタイミングで「LOW」から「HIGH」に変化したとき)は、保持回路9bは、「0」(すなわち、当該ずれが「0」)をその内容とする制御信号Scを出力する。
【0153】
一方で、図7に示すように、データ線駆動回路101内の各TFTに特性変化による遅延が発生しており、よって、サンプリング信号Smが「LOW」から「HIGH」に変化するタイミングが、初期状態信号Sinpが「LOW」から「HIGH」に変化するタイミングより遅くなったときは、保持回路9bは、当該遅延に対応するモニタ用クロック信号Smkのパルス数(図7の場合4パルス)をその内容とする制御信号Scを出力する。
【0154】
これにより、タイミングジェネレータ2は、上述したように制御信号Scに含まれる当該ずれを示すパルス数が零となるように上記イネーブル信号Senbのパルスタイミングを進める制御を行い、これにより上記データ線駆動回路101内のTFTの特性変化を打ち消し、当該特性変化に起因する動作遅延を補償して上記ゴースト(図10参照)の発生を抑制する。一方、サンプリング信号Smの位相が、温度上昇により進んだ場合は、初期状態信号Sinpよりサンプリング信号Smの方が早くなり、それに応じた計数値Sccに応じて、サンプリング信号Smの位相の進み程度を示す制御信号Scを出力し、上記イネーブル信号Senbのパルスタイミングを遅延制御し、データ線駆動回路101内のTFTの特性変化を打ち消し、当該特性変化に起因する動作変動を補償して上記ゴースト(図10参照)の発生を抑制する。
【0155】
次に、データ線駆動回路101内のTFTにおける特性変化のための動作遅延を示すサンプリング信号Smの電圧値が、当該サンプリング信号Smの初期状態の電圧値を示す初期状態信号Sinvの電圧値からどの程度ずれているかを示す制御信号Sbcの生成動作について説明する。
【0156】
減算回路9cの一方の入力端子には、上記サンプリング信号Smが入力されている。
【0157】
一方、減算回路9cの他方の入力端子には、サンプリング信号Smの初期状態における電圧値を示す上記初期状態信号Sinvが入力されている。
【0158】
そして、減算回路9cは、初期状態信号Sinvに含まれている電圧値からサンプリング信号Smの電圧値を減算し、その差(すなわち、サンプリング信号Smの電圧値と初期状態信号Sinvにより示される電圧値との差)を示す制御信号Sbcを出力する。この減算回路9cは、具体的には、デジタル的に減算する場合は、サンプリング信号Smの信号電圧をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器を有し、初期状態信号Sinvとしては、正常な状態における電源部7かの電源供給に基づくサンプリング信号の電圧値のデジタル化した信号を入力し、両者の差を減算する。アナログ的に減算する場合は、初期状態信号Sinvをアナログ電圧値として入力し、サンプリング信号Smとの電圧差を感知し、その電圧差をアナログ−デジタル変換器にてデジタル信号に変換する。このようにして、電圧差を示す制御信号Sbcを出力する。この制御信号Sbcも、Sc同様に複数ビットからなるデジタル信号として出力されるものである。
【0159】
これにより、電源部7は、当該制御信号Sbcで示される電圧差がほぼ零となるように特に上記電源電圧Sd5の供給電圧値を変化させ、これにより電源部7の特性変化による上記双方向シフトレジスタへ供給される電源電圧の変動を打ち消し、当該電源電圧の変動に起因するデータ線駆動回路101の動作遅延を補償して上記ゴースト(図10参照)の発生を抑制する。
【0160】
以上説明したように、実施形態の液晶装置の動作によれば、駆動パルス幅及び電圧値について、現在の双方向シフトレジスタ111の駆動状態とその初期駆動状態との差を示す制御信号Sc及びSbcを出力し、これに基づいて、現在の駆動状態が初期駆動状態に復帰するように、データ線駆動回路101を制御して液晶を駆動させるので、常に初期駆動状態を維持して良好に液晶を駆動することができる。
【0161】
また、駆動状態記憶回路8に当該初期駆動状態を予め記憶しておき、その初期駆動状態と現在の駆動状態とを比較回路9で比較することにより上記制御信号Sc及びSbcを出力して現在の駆動状態を初期駆動状態に復帰させるので、簡易な構成で常に初期駆動状態を維持しつつ液晶を駆動することができる。
【0162】
更に、データ線駆動回路101からのサンプリング信号Smに基づいて現在の駆動状態を取得するので、正確に現在の駆動状態を認識して初期駆動状態に復帰させることができる。
【0163】
更にまた、サンプリング信号Smの現在の位相を初期状態信号Sinpにより示される位相と比較して制御信号Scを出力するので、サンプリング信号Smの位相遅れを正確に認識して現在の位相を初期位相に復帰させることにより現在の駆動状態を初期駆動状態に復帰させることができる。
【0164】
また、タイミングジェネレータ2によりイネーブル信号Senbの位相を制御することにより、現在の位相と初期位相との差をほぼ零とするので、確実に現在の位相を初期位相に復帰させることができる。
【0165】
更に、サンプリング信号Smの現在の電圧値を初期状態信号Sinvにより示される電圧値と比較して制御信号Sbcを出力するので、各イネーブル回路の出力信号の電圧低下又は電圧上昇を正確に認識して現在の電圧値を初期電圧値に復帰させることにより電圧低下等に基づいて動作遅延の影響を排除して現在の駆動状態を初期駆動状態に復帰させることができる。
【0166】
更にまた、常に初期駆動状態を維持して良好に液晶装置Sを駆動することができる。
【0167】
なお、上述の実施形態では、データ線駆動回路101における動作遅延をモニタするためのサンプリング信号Smとして、当該データ線駆動回路101から出力されるサンプリング信号Snを用いたが、これ以外に、例えば、図3に示すS1、…、Snのいずれのサンプリング信号であってもサンプリング信号Smとして同様の役割を担わせることができ、この場合でも、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0168】
更に、上述の実施形態では、比較回路9において、制御信号Scを生成するためにモニタ用クロック信号Smkを用いたが、これ以外に、例えば、初期状態信号Sinpが「LOW」から「HIGH」に変化するタイミングで「LOW」から「HIGH」に変化し、更にサンプリング信号Smが「LOW」から「HIGH」に変化するタイミングで「HIGH」から「LOW」に変化する信号を制御信号Scとして出力することもできる。
【0169】
この場合には、タイミングジェネレータ2において制御信号Scのパルス幅を検出し、それがほぼ零となるようにイネーブル信号Senbのパルス幅及びタイミングを制御することにより、データ線駆動回路101における動作遅延を補償することとなる。
【0170】
また、データ線駆動回路101がイネーブル信号Senbにより駆動されるものでないときは、サンプリング信号Smの代わりとして図3の双方向シフトレジスタ111のエンドパルス信号(図3中符号Sepにより示す。)を比較回路9へ入力し、その出力である制御信号Scに基づいて上記クロック信号Scklの位相又はタイミングをタイミングジェネレータ2により制御することにより、上記実施形態と同様に当該双方向シフトレジスタ111内のTFTの特性変化を打ち消し、当該特性変化に起因する動作遅延を補償して上記ゴースト(図10参照)の発生を抑制させることができる。
【0171】
更に、本発明は、データ線駆動回路101における動作遅延を補償するためだけでなく、走査線駆動回路104における動作遅延を補償する場合にも同様に適用することができる。
【0172】
また、上述の実施形態では、サンプリング信号Smのタイミングが初期状態信号Sinpにより示されるタイミングに比して遅延している場合について説明したが、これ以外に、サンプリング信号Smのタイミングが初期状態信号Sinpにより示されるタイミングに比して進んでいる場合にも、同様に比較回路9によりそのずれを検出し、タイミングジェネレータ2によりイネーブル信号Senbのタイミングを当該ずれ分だけ早めることによりそのずれを補償することができる。
【0173】
更にまた、制御信号Sc又はSbcに基づいて、画像信号VID1乃至VID6の位相及び電圧値を信号処理部3又はS/P変換回路6等において制御することにより、上述した動作遅延によるゴーストを防止するように構成することもできる。制御信号Scに基づいてS/P変換回路6においてタイミング制御する場合は、サンプリング信号Smのタイミングの変動に追従するように、S/P変換回路6から出力される画像信号VID1乃至VID6の出力タイミングを変化制御する。具体的には、サンプリング信号Smが遅延した場合は、水平走査期間内において時系列に出力される一水平走査分の画像信号の出力タイミングをそのタイミング遅延分だけ遅らせる。それにより、サンプリングタイミングと画像信号の伝送タイミングを同期化する。サンプリング信号Smのタイミングが早まった場合は、逆にS/P変換回路6からの出力タイミングを早めるように制御すればよい。
【0174】
更にまた、本発明は、TFTを基板上に形成した液晶パネル等の電気光学装置だけでなく、基板を半導体基板に置き換えてTFTを電界効果トランジスタに置き換え、ガラス等の透明基板と半導体基板により液晶を挟持する一対の基板を構成し、半導体基板に形成した電界効果トランジスタにより画素部のスイッチング素子やサンプリング回路のスイッチや駆動回路を構成した電気光学装置にも、同様に適用できる。さらに、例えば、エレクトロルミネッセンス素子等を用いた自発光型のアクティブマトリクス型表示装置に対して適用することも可能である。
【0175】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電気光学素子の第2時点での駆動状態とそれより前の第1時点での駆動状態との差を示す差信号を出力し、これに基づいて、第2時点での駆動状態が第1時点での駆動状態に復帰するように駆動手段を制御して電気光学素子を駆動させるので、常に第1時点における駆動状態を維持して電気光学素子の駆動することができる。
【0176】
より具体的には、例えば、マトリクス型の液晶素子を含む液晶装置において、特性変化の影響の出易いデータ線駆動回路を駆動制御するに際して各液晶素子の初期駆動状態を常に維持するように駆動制御するので、常に良好に各液晶素子を駆動して表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の液晶装置の概要構成を示すブロック図である。
【図2】液晶装置に含まれる液晶パネルを構成するTFTアレイ基板上に設けられた各種配線、周辺回路等の構成を示す平面図である。
【図3】液晶パネルに含まれるデータ線駆動回路及びその周辺部の構成を示す回路図である。
【図4】データ線駆動回路の動作を示すタイミングチャートであり、(a)は第1の場合を示すタイミングチャートであり、(b)は第2の場合を示すタイミングチャートである。
【図5】クロックドインバータの具体的構成を示す回路図である。
【図6】比較回路の構成を示す回路図である。
【図7】比較回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図8】画像信号と他の信号の関係を示すタイミングチャートであり、(a)は画像信号と画像信号の関係を示すタイミングチャートであり、(b)は画像信号とサンプリング回路の動作タイミングとの関係を示すタイミングチャートであり、(c)は画像信号、画像信号及びサンプリング回路の動作タイミングの関係を示すタイミングチャートである。
【図9】従来技術の問題点を示す図であり、(a)はサンプリングタイミングが遅延した場合を示すタイミングチャートであり、(b)はサンプリングタイミングが早くなった場合を示すタイミングチャートであり、(c)は画像信号パルス幅が鈍った場合を示すタイミングチャートである。
【図10】ゴーストの発生状態を例示する図であり、(a)は第1の場合を示す図であり、(b)は第2の場合を示す図である。
【符号の説明】
1…TFTアレイ基板
2…タイミングジェネレータ
3…信号処理部
4…D/Aコンバータ
5…増幅器
6…S/P変換回路
7…電源部
8…駆動状態記憶回路
9…比較回路
9a…カウンタ
9b…保持回路
9c…減算回路
11…画素電極
31…走査線(ゲート電極)
30、302…TFT
31’…容量線
35…データ線(ソース電極)
101…データ線駆動回路
104…走査線駆動回路
111、121、131…双方向シフトレジスタ
112a、112b…イネーブル回路
114、115、116、117…クロックドインバータ
200…液晶パネル
301…サンプリング回路
C…コンピュータ
S…液晶装置
DP…画面
Ssyc…同期信号
Svid、VID1乃至VID6…画像信号
Sckp、Sckl…クロック信号
Smk…モニタ用クロック信号
Senb…イネーブル信号
Sp…処理画像信号
Sa…アナログ画像信号
Sap…増幅画像信号
Sd1、Sd2、Sd3、Sd4、Sd5…電源電圧
Sep…エンドパルス信号
Sbc、Sc…制御信号
Scc…カウント信号
Sinp、Sinv…初期状態信号
Sd…制御信号
Siv、DINV…反転信号
D…転送方向制御信号
ENB1…第1イネーブル信号
ENB2…第2イネーブル信号
S1、S2、S3、…、Sn、Sm…サンプリング信号

Claims (12)

  1. マトリクス状に配置された画素部と、該画素部を駆動する駆動手段を有する電気光学装置の駆動制御装置において、
    第1時点での前記電気光学装置の駆動状態と、前記第1時点より後の第2時点での前記電気光学装置の駆動状態とを比較し、前記第1時点と前記第2時点での駆動状態の差を示す差信号を出力する比較手段と、
    前記差信号に基づいて、前記第2時点での駆動状態が前記第1時点での駆動状態に復帰するように、前記駆動手段を制御する駆動制御手段とを備え、
    前記駆動手段は、出力信号を順次出力する複数段のシフトレジスタと、前記シフトレジスタから順次出力される前記出力信号の信号幅を狭めてサンプリング信号を順次出力する複数のイネーブル回路と、該イネーブル回路から出力される前記サンプリング信号を受けて画像信号をサンプリングし前記画素部に供給する複数のスイッチとを有し、
    前記比較手段は、前記複数のイネーブル回路のいずれかから出力される前記サンプリング信号に基づいて、前記第2時点での駆動状態の情報を得ることを特徴とする駆動制御装置。
  2. 請求項1に記載の駆動制御装置において、
    前記比較手段は、前記第1時点での駆動状態の情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記第2時点での駆動状態の情報と当該記憶されている第1時点での駆動状態の情報とを比較することにより前記差信号を出力することを特徴とする駆動制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の駆動制御装置において、
    前記比較手段は、前記第2時点での前記サンプリング信号のタイミング情報と、前記第1時点での前記サンプリング信号のタイミング情報とを比較し、当該2つのサンプリング信号のタイミング差を示す前記差信号を出力すると共に、
    前記駆動制御手段は、当該差信号に基づいて、前記2つのサンプリング信号のタイミング差がなくなるように前記駆動手段を制御することを特徴とする駆動制御装置。
  4. 請求項3に記載の駆動制御装置において、
    前記駆動制御手段は、前記サンプリング信号のタイミングを制御するために前記イネーブル回路に供給するイネーブル信号のタイミングを制御することを特徴とする駆動制御装置。
  5. 請求項3に記載の駆動制御装置において、
    前記駆動制御手段は、前記サンプリング信号のタイミングを制御するために前記シフトレジスタに供給するシフトクロック信号のタイミングを制御することを特徴とする駆動制御装置。
  6. マトリクス状に配置された画素部と、該画素部を駆動する駆動手段を有する電気光学装置の駆動制御装置において、
    第1時点での前記電気光学装置の駆動状態と、前記第1時点より後の第2時点での前記電気光学装置の駆動状態とを比較し、前記第1時点と前記第2時点での駆動状態の差を示す差信号を出力する比較手段と、
    前記差信号に基づいて、前記第2時点での駆動状態が前記第1時点での駆動状態に復帰するように、前記駆動手段を制御する駆動制御手段とを備え、
    前記駆動手段は、出力信号を順次出力する複数段のシフトレジスタを有し、
    前記比較手段は、前記シフトレジスタから出力される前記出力信号の電圧値に基づいて、前記第2時点での駆動状態の情報を得ることを特徴とする駆動制御装置。
  7. 請求項6に記載の駆動制御装置において、
    前記比較手段は、前記第1時点での駆動状態の情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記第2時点での駆動状態の情報と当該記憶されている第1時点での駆動状態の情報とを比較することにより前記差信号を出力することを特徴とする駆動制御装置。
  8. 請求項6又は7に記載の駆動制御装置において、
    前記駆動手段は、前記複数段のシフトレジスタと、該シフトレジスタからの前記出力信号に基づき画像信号をサンプリングし前記画素部に供給する複数のスイッチとを有し、
    前記比較手段は、前記第1時点での前記シフトレジスタの所定段からの前記出力信号の電圧情報と、前記第2時点での前記シフトレジスタの所定段からの前記出力信号の電圧情報とを比較し、当該2つの電圧の差を示す前記差信号を出力すると共に、
    前記駆動制御手段は、当該差信号に基づいて、前記2つの電圧の差がなくなるように前記駆動手段に対して供給する電源電圧を制御することを特徴とする駆動制御装置。
  9. 請求項3に記載の駆動制御装置において、
    前記比較手段は、前記比較手段における比較処理の際の基準クロック信号となるモニタ用クロック信号を用いて前記差信号を出力することを特徴とする駆動制御装置。
  10. 請求項3に記載の駆動制御装置において、
    前記比較手段は、前記サンプリング信号のパルス幅及びそのタイミングが、前記第1時点での駆動状態を示す初期状態信号のパルス幅及びタイミングからどの程度ずれているかを示す前記差信号を出力することを特徴とする駆動制御装置。
  11. 請求項1に記載の駆動制御装置において、
    前記駆動制御手段は、シリアル/パラレル変換回路、又は、外部から供給される信号に対して所定の信号処理を施すための信号処理部において前記駆動手段を制御することを特徴とする駆動制御装置。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載の駆動制御装置を備えることを特徴とする電気光学装置。
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