JP3686881B2 - コンクリートミキサー車およびネットワーク型自動化コンクリートプラント - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設作業地の複数の地域に分散配置された生コンクリート製造機を有する複数の生コンクリートプラントを一括して集中管理して効率的な運用を可能とするネットワーク型自動化コンクリートプラントにおいて、それぞれの生コンクリートプラントから出荷する生コンクリートをミキシングするコンクリートミキサー車における例えばミキシングの状態を収集して蓄積し、生コンクリートの品質管理を行うためのコンクリートミキサー車およびネットワーク型自動化コンクリートプラントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在の生コンクリート製造販売事業(生コン事業)では、定置式のコンクリート原料混練りミキサーを搭載した製造プラントに製造、技術、販売管理スタッフ等を配し、各工場ごとに10台程度の専属のコンクリート運送車として使用する専属の車両(アジテーター)を配備して運営している。
【0003】
このような運営では、コンクリートの製造能力はミキサー固有の能力に規定されてしまうため、周辺需要の変動に対する対応力が極めて乏しい。すなわち、単位時間内の供給能力は一定のため、需要が集中した場合には、ユーザーへの供給責任が果たせず、一方、需要が減少した場合は、生産設備が本来の能力を発揮できず、設備の遊休化を招いてしまうという問題を抱えている。
【0004】
こうした問題を克服する方法のひとつとして、ウェットミキシング方式を利用する方法がある。このウェットミキシング方式を利用する場合は、コンクリート製造プラントには、定置式ミキサーを設けず、原材料の計量装置のみを設けておき、計量装置により、砂、砂利、セメント、水、混和剤等のコンクリート原材料をそれぞれ計量した後、コンクリートミキサー車のミキシングドラムに、これらの原材料を直接投入する。そして、コンクリートミキサー車のミキシングドラム内で練り混ぜて、生コンクリートを製造する。この方法によると定置式ミキサーを設けずに済み、コンクリートプラントの製造設備のコスト低減が計られる。
【0005】
また、このようなウェットミキシング方式を利用する方法によると、定置式ミキサーの能力に規制されるセントラルミキシング方式に対して、コンクリートミキサー車により原材料を練り混ぜするウェットミキシング方式の場合、コンクリートミキサー車の台数を増やせば、原材料の計量能力の最大値を越えない範囲まで、生コンクリートの製造能力を極大化できる。需要減少の際には、コンクリートミキサー車の台数を減らすことで、実質的な製造能力を極小化することができ、既存プラントの心臓部である定置式ミキサーを不稼動資産化することが避けられる。
【0006】
セントラルミキシング方式によると、生コンクリートの製造設備である生コンクリートプラントは、セメント、砂、砂利等を貯蔵する材料貯蔵サイロ、材料貯蔵ビン、材料計量槽、コンクリート練り混ぜ用ミキサおよび各材料搬送装置の各装置により構成されており、これらの各装置を適切に制御して、適切なコンクリート原材料の配合、適切なコンクリート原材料の練り上げを行うことにより、高品質の生コンクリートが得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ウェットミキシング方式を利用する方法によると、コンクリートミキサー車によりコンクリート原材料の輸送中に当該原材料を練り混ぜすることになるので、コンクリートミキサー車のミキサードラムにおける生コンクリートの練り上げについては、十分に管理する必要がある。コンクリート原材料のミキシング時間は、出荷するコンクリート製品に応じて、所定の品質を保証するための基準として予め定められている。そのため、コンクリートミキサー車の運転手は、その基準を満たすために、ミキサードラムの操作レバーの操作して、ミキシング操作を行い、ミキサードラムの回転速度や回転時間を変更する。具体的には、例えば、コンクリートミキサー車がコンクリートプラントで荷積みしてから荷下ろし現場までに到着するまでの間の時間に、この操作を行う。この時間は、交通渋滞等で予測できない場合があるが、この間にミキシング操作を行う。そのときのミキサードラムの回転速度および回転時間など、すなわち、コンクリートミキサー車による輸送中の間におけるコンクリートミキサー車のミキサードラムの回転速度および回転時間などの状態を、従来においては、適切に把握することができず、その結果、製造された生コンクリートの状態が、つまり、運搬されている生コンクリートの状態が適切に把握できず、製造された生コンクリートの品質管理を十分に行うことができないという問題があった。
【0008】
すなわち、コンクリートミキサー車のミキサードラムにより最終的に製造され運搬されている生コンクリートの品質を把握するため、その製造および運搬の過程が、コンクリートミキサー車において(コンクリート原材料が搭載されてからは)十分に把握して管理されておらず、製造された生コンクリートの品質を十分に保証することはできないという問題がある。
【0009】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、建設作業地の複数の地域に分散配置された生コンクリート製造機を有する複数の生コンクリートプラントを一括して集中管理して効率的な運用を可能とするネットワーク型自動化コンクリートプラントにおいて、それぞれの生コンクリートプラントから出荷する生コンクリートのコンクリートミキサー車におけるミキシングの状態を収集して蓄積し、生コンクリートの品質管理を行うためのコンクリートミキサー車およびネットワーク型自動化コンクリートプラントを提供することにある。
【0010】
また、建設作業地の複数の地域に分散配置された生コンクリート製造機を有する複数の生コンクリートプラントを一括して集中管理して効率的な運用を可能とするネットワーク型自動化コンクリートプラントにおいて、それぞれの生コンクリートミキサー車の状態を常に把握することのできるコンクリートミキサー車およびネットワーク型自動化コンクリートプラントを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するため、本発明によるコンクリートミキサー車は、複数の地域に分散配置された生コンクリート製造機を有する複数の生コンクリートプラント(20a,20b,20c)と、前記生コンクリートプラントで製造された生コンクリートを運送する複数台のコンクリートミキサー車(18)と、前記複数の生コンクリートプラントとプラントセンターとをネットワークを介して接続する通信手段(11,14,15)と、前記通信手段により接続された複数の生コンクリートプラントを一括して集中管理し、複数台のコンクリートミキサー車によって運搬する生コンクリートを、複数の生コンクリートプラントにプラント制御信号を送信して、それぞれの生コンクリートプラントを制御して製造すると共に、製造したコンクリートを運送するそれぞれの前記コンクリートミキサー車の状態を生コンクリートを製造したそれぞれの生コンクリートプラントと対応づけて個別に内容表示して管理するプラントセンター(10)とを備えたネットワーク型自動化コンクリートプラントにおいて配備されるコンクリートミキサー車であって、車両の現在位置の経緯度情報を得る位置情報取得手段(30)と、車両を個別に識別する識別情報を格納する識別情報格納手段(31)と、車両に搭載されたミキサードラムの回転方向及び回転速度の回転状態によりミキシング中の状態または荷下中の状態を検出する回転検出手段(33)と、車両に搭載された投入シュート洗浄用水タンクに出入りする水量を検出してシュート洗浄中の状態を検出する水量検出手段(35)と、プラントセンターに対して行う運転手からの操作入力を受け付け、プラントセンターからのメッセージ情報を表示する操作端末手段(37)と、前記経緯度情報、識別情報、回転状態の情報、水量の情報を取得し、ミキシング中、荷下中、シュート洗浄中の各状態を検出して、車両の状態情報を生成する情報処理手段(38)と、プラントセンターと当該車両との間で車両の状態情報およびメッセージ情報を送受信する送受信手段(39)とを備えていることを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明によるネットワーク型自動化コンクリートプラントは、複数の地域に分散配置された生コンクリート製造機を有する複数の生コンクリートプラント(20a,20b,20c)と、前記生コンクリートプラントで製造された生コンクリートを運送する複数台のコンクリートミキサー車(18)と、前記複数の生コンクリートプラントとプラントセンターとをネットワークを介して接続する通信手段(11,14,15)と、前記通信手段により接続された複数の生コンクリートプラントを一括して集中管理し、複数台のコンクリートミキサー車によって運搬する生コンクリートを、複数の生コンクリートプラントにプラント制御信号を送信して、それぞれの生コンクリートプラントを制御して製造すると共に、製造したコンクリートを運送するそれぞれの前記コンクリートミキサー車の状態を生コンクリートを製造したそれぞれの生コンクリートプラントと対応づけて個別に内容表示して管理するプラントセンター(10)とを備えたネットワーク型自動化コンクリートプラントであって、前記複数台の各コンクリートミキサー車には、当該コンクリートミキサー車の状態を検知する複数のセンサ(33,35)と、前記複数のセンサにより一定時間ごとにコンクリートミキサー車の状態を検知し、検知された状態信号をコンクリートミキサー車の識別番号と共に当該コンクリートミキサー車の状態情報としてプラントセンターに送信する送信手段(39)を備え、前記プラントセンターには、各コンクリートミキサー車の状態情報を受信する受信手段(11)と、受信した前記コンクリートミキサー車の状態情報を蓄積してそれぞれのコンクリートミキサー車の状態情報を解析する情報処理手段(12,13)と、前記解析したそれぞれのコンクリートミキサー車の状態を生コンクリート材料を荷積みしたそれぞれの生コンクリートプラントと対応づけて個別に内容表示する表示手段(50,61〜64)とを備えることを特徴とするものである。
【0013】
ここでのコンクリートミキサー車(18)には、更に、車両を個別に識別する識別情報を格納し、当該識別情報を近接して読みとり可能な識別情報格納手段(31)を備え、生コンリートプラント(20a,20b,20c)には、更に、コンクリートミキサー車がコンクリート原材料の投入口に位置した際に、前記識別情報を近接して読み取るスキャナ(41)を備える。そして、前記プラントセンターの情報処理手段(12,13)は、コンクリートミキサー車から受信した現在位置の経緯度情報に基づき、生コンクリートプラントの配置位置を中心にした所定領域のゾーンにコンクリートミキサー車が入ると、当該コンクリートミキサー車の状態を「プラント着」と認識し、生コンクリートプラントにおいて前記スキャナからコンクリートミキサー車の識別番号が読み取られると、コンクリートミキサー車の状態を「スタンバイ」と認識し、プラント制御信号の送信を可能とすることを特徴とする。
【0014】
更に、また、前記コンクリートミキサー車に設けられたセンサの一つは、ミキサードラムの回転速度および回転方向を検出するセンサ(33)であり、前記プラントセンターの情報処理手段(12,13)は、コンクリートミキサー車から受信した状態情報に基づき、ミキサードラムの回転速度および回転方向に基づいて、コンクリートミキサー車の「ミキシング」の状態および「荷下中」の状態を認識することを特徴とする。
【0015】
このような特徴を有する本発明によるネットワーク型自動化コンクリートプラントは、基本的なシステム構成として、複数の生コンクリートプラントと、複数台のコンクリートミキサー車と、プラントセンターと、複数の生コンクリートプラントとプラントセンターとをネットワークを介して接続する通信手段を備えたシステム構成とされる。そして、ここに配備されるコンクリーミキサー車には、車両の現在位置の経緯度情報を得る位置情報取得手段と、車両を個別に識別する識別情報を格納する識別情報格納手段と、車両に搭載されたミキサードラムの回転状態を検出する回転検出手段と、車両に搭載された投入シュート洗浄用水タンクに出入りする水量を検出する水量検出手段と、プラントセンターに対して行う運転手からの操作入力を受け付け、プラントセンターからのメッセージ情報を表示する操作端末手段と、前記経緯度情報、識別情報、回転状態の情報、水量の情報を取得し、車両の状態情報を生成する情報処理手段と、プラントセンターと当該車両との間で車両の状態情報およびメッセージ情報を送受信する送受信手段とが備えられる。このため、コンクリートミキサー車に備えられた装備品の各手段によって、それぞれのコンクリートミキサー車の詳細な状態が、プラントセンターにおいて常に把握できるようになる。
【0016】
コンクリートミキサー車において、位置情報取得手段は、例えば、GPSシステム等を利用して、車両の現在位置の経緯度情報を得るものである。識別情報格納手段は、例えば、ICチップと称されるデータキャリアであり、データを保持しており、データキャリアからデータを読みとるスキャナによって、近接してデータの書き込みおよび読みとりが可能な情報格納手段である。ここに、車両を個別に識別する識別情報を書き込み格納する。この識別情報としてコンクリートミキサー車の運転手を識別する運転手識別情報を含ませても良い。また、回転検出手段は、車両に搭載されたミキサードラムの回転状態を検出するものであり、この回転検出手段により検出されるミキサードラムの回転速度および回転方向によって、後述するように、コンクリートミキサー車の状態が解析されて把握される。更に、コンクリートミキサー車の状態を的確に把握するために、水量検出手段がコンクリートミキサー車に装備される。水量検出手段は、車両に搭載された投入シュート洗浄用水タンクに出入りする水量を検出する。この水量検出手段により検出される水量のデータを加えることにより、更に詳細にコンクリートミキサー車の状態が的確に把握される。
【0017】
また、コンクリートミキサー車には、運転手に対して指示を与え、また、運転手から発信される情報を受け付けるための操作端末手段が設けられる。この操作端末により、プラントセンターに対して行う運転手からの操作入力を受け付け、プラントセンターからのメッセージ情報を表示する。そして、情報処理手段により、コンクリートミキサー車の状態の情報である経緯度情報、識別情報、回転状態の情報、水量の情報を取得して、プラントセンターに送信するための車両の状態情報を生成し、送受信手段により、プラントセンターと当該車両との間で車両の状態情報およびメッセージ情報を送受信する。
【0018】
このように、ネットワーク型自動化コンクリートプランにおいて、配備される複数台の各コンクリートミキサー車には、当該コンクリートミキサー車の状態を検知する複数のセンサと、前記複数のセンサにより一定時間ごとにコンクリートミキサー車の状態を検知し、検知された状態信号をコンクリートミキサー車の識別番号と共に当該コンクリートミキサー車の状態情報としてプラントセンターに送信する送信手段が備えられており、これに対応して、プラントセンターには、各コンクリートミキサー車の状態情報を受信するための受信手段と、受信した前記コンクリートミキサー車の状態情報を蓄積してそれぞれのコンクリートミキサー車の状態情報を解析する情報処理手段と、解析したそれぞれのコンクリートミキサー車の状態を生コンクリート材料を荷積みしたそれぞれの生コンクリートプラントと対応づけて個別に内容表示する表示手段とが備えられて、システム運用がなされる。
【0019】
このシステム運用では、コンクリートミキサー車に備えられた識別情報格納手段と、生コンリートプラントに備えられ、その識別情報格納手段から識別情報を読みとるスキャナを用いることにより、プラントセンターの情報処理手段は、コンクリートミキサー車から受信した経緯度情報の現在位置の情報に基づき、生コンクリートプラントが配置された位置を中心にした所定領域のゾーンにコンクリートミキサー車が入ると、当該コンクリートミキサー車の状態を「プラント着」と認識し、生コンクリートプラントにおいて前記スキャナからコンクリートミキサー車の識別番号が読み取られると、コンクリートミキサー車の状態を「スタンバイ」と認識して、プラント制御信号の送信を可能とする。このようして、コンクリートミキサー車の状態を把握するシステム運用がなされる。
【0020】
また、ここでのコンクリートミキサー車の状態が検出するセンサの一つが、ミキサードラムの回転速度および回転方向を検出するセンサであり、このセンサにより検出されるミキサードラムの回転速度および回転方向の状態情報に基づき、コンクリートミキサー車の「ミキシング」の状態を検出して蓄積して、製造された生コンクリートの品質の確認を行う。さらに、ミキサードラムの逆の回転方向を検出することにより、コンクリートミキサー車の状態が「荷下中」の状態であることの認識を行う。
【0021】
このようにして、プラントセンターにおいて、コンクリートミキサー車の状態を常に把握しておくことにより、建設作業地の複数の地域に分散配置された生コンクリート製造機を有する複数の生コンクリートプラントを一括して集中管理して効率的な運用が可能となる。つまり、ネットワーク型自動化コンクリートプラントにおいて、それぞれの生コンクリートプラントから出荷する生コンクリートのコンクリートミキサー車におけるミキシングの状態を収集して蓄積しておくことで、適切な生コンクリートの品質管理を行うことができる。また、コンクリートミキサー車の状態が車両の位置情報を含めて常に把握できることから、生コンクリートの出荷状況、配送状況など顧客からの問い合わせに対応でき、顧客に対するサービス性を向上させことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施する場合の一形態について、実施例により具体的に図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例によるネットワーク型自動化コンクリートプラントのシステム構成を示す図である。図1において、10はプラントセンター、11は複数の生コンクリートプラントとプラントセンターとの間のデータ通信処理を行って生コンクリートプラントを制御する設備管理サーバ、12はコンクリート運送車の状態と生コンクリートプラントの状態を管理する運行管理サーバ、13は製造する生コンクリートの配合状態、出荷量等を顧客に対応して管理する受注管理システム、14は公衆回線網等のネットワーク、15はプラントセンターと生コンクリートプラントとの間のデータ通信処理を行うコンピュータ装置(プラントPC)、16は生コンクリート製造機を制御するシーケンサ、17は生コンクリート製造機、18は生コンクリートを運送するコンクリートミキサー車、20a,20b,20cは建設作業地に分散して設けられる複数の生コンクリートプラントである。また、31はコンクリートミキサー車を識別する識別番号を格納しているICチップ、41はICチップから識別番号を読み取るICチップスキャナである。図1において、コンクリートミキサー車18に装備する装備品は、ICチップ31のみを例示しているが、他の装備品については、後述する。
【0023】
ネットワーク型自動化コンクリートプラントは、システム構成として、図1に示すように、複数の生コンクリートプラント20a,20b,20cが、プラントセンター10とネットワーク14を介して、例えばフレームリレー網または専用回線を利用して接続される。また、生コンクリートプラント20a,20b,20cには、それぞれ複数台のコンクリートミキサー車18が配備されるが、これらのコンクリートミキサー車は、特定の生コンクリートプラントに属さずに運用される。つまり、プラントセンターからの指示に従い、最寄りの生コンクリートプラント20a,20b,20cと建設作業地の間を運行し、または稼働状態に応じて別の生コンクリートプラント20a,20b,20cと建設作業地の間を運行する。
【0024】
複数の生コンクリートプラント20a,20b,20cは、建設作業地の複数の地域に分散して配置される。ここには、生コンクリート製造機17が設けられるが、生コンクリート製造機17としては、ウェットミキシング方式による製造方法により生コンクリートを製造するため、定置式ミキサーを設けず、原材料の計量装置のみを設ける。計量装置により、砂、砂利、セメント、水、混和剤等のコンクリート原材料をそれぞれ計量した後、コンクリートミキサー車18に、これらのコンクリート原材料を直接投入する。そして、コンクリート原材料の投入後その近傍で、コンクリートミキサー車18のミキサードラムを一定時間高速回転させて、生コンクリートを練り上げて完成させ、建設作業地の現場に搬入する。なお、コンクリート製品の品質管理の上からは、コンクリート原材料の投入直後に、すばやく練り上げることが好ましいので、ここでは、コンクリートミキサー車18にコンクリート原材料を投入した直後にその近傍で、ミキサードラムを一定時間高速に回転させるようにしているが、これに限らず、建設作業地の現場に搬入するまでの間に、例えば、運搬中において、ミキサードラムを一定時間高速回転させて、生コンクリートを練り上げて完成させるようにしてもよい。
【0025】
次に、本発明の一実施例のコンクリートミキサー車18に装備される装備品を説明する。図2〜図5は、コンクリートミキサー車18に装備されるそれぞれの装備品を説明する図である。また、図6は、コンクリートミキサー車の後部位置に貼り付けられるICチップ31に対応して、コンクリートプラントに装備されるICチップスキャナ41の取り付け位置を説明する図である。これらの図2〜図6を参照して、本発明の一実施例にかかるネットワーク型自動化コンクリートプラントに配備されるコンクリートミキサー車の各装備品の詳細について説明する。
【0026】
図2に示すように、ここでのコンクリートミキサー車18には、車両の現在位置の経緯度情報を得る位置情報取得装置30として、例えば、GPS(Global Positioning System)の受信装置が備えられており、位置情報取得装置30によりコンクリートミキサー車18の現在位置の経緯度情報がリアルタイムで取得される。また、車両を個別に識別する識別情報を格納する識別情報格納手段として、例えば、テープ型のICチップ31が、コンクリートミキサー車18の後部に貼り付けられる。また、ICチップ31には、予めプラントセンター10において、ICチップスキャナにより、それぞれのコンクリートミキサー車18を個別に識別するための固有の識別情報が書き込まれており、そのコンクリートミキサー車18の車両を運転する運転手の個人識別番号についても、必要に応じて書き込まれる。
【0027】
また、コンクリートミキサー車18には、生コンクリートを練り混ぜるためのミキサードラム32が搭載されるが、車両に搭載されたミキサードラム32の回転状態を検出するための回転検出装置33が装備される。回転検出装置33により、ミキサードラム32の回転速度、回転方向が検出される。また、コンクリートミキサー車18には、投入シュートを水洗いするための水タンク34が搭載されており、この水タンク34に出入りする水量を検出するための水量検出装置35が設けられる。水量検出装置35としては、例えば、電子流量計が設けられ、投入シュート洗浄用の水タンク34に出入りする水の量が電子情報として検出される。
【0028】
図3に示されるように、更に、コンクリートミキサー車の運転席36には、プラントセンター10に対して行う運転手からの操作入力(コマンド指示,確認などの入力)を受け付け、また、プラントセンターからのメッセージ情報を表示する操作端末装置37が設けられる。そして、この操作端末装置37に対する入出力処理の制御を行うと共に、ここに装備されている回転検出装置33、水量検出装置35などのセンサ類から得られる各情報のデータ処理を行うための情報処理装置38、プラントセンターとの間でデータの送受信を行うための送受信装置39が備えられる。情報処理装置38により所定時間ごとに取得された経緯度情報、識別情報、回転状態の情報、水量の情報の各データを、所定のフォーマットのデータ形式に変換して車両の状態情報が生成され、送受信装置39によって、プラントセンター10と当該コンクリートミキサー車18との間で車両の状態情報およびメッセージ情報の送受信が行われる。また、情報処理装置38は、各情報についてのそれぞれのデータ変換のためのデータコンバータの機能を含んでいる。
【0029】
具体的に、コンクリートミキサー車18に装備される装備品については、少なくとも次のような各装備品が実装される。
▲1▼車両の現在位置(緯度・経度)情報を取得するGPS(衛星を使った緯度経度測位システム:Global Positioning System)信号受信装置、
▲2▼コンクリートミキサー車18を個別に識別するための識別情報(車両番号等のデータ)を予め入力したテープ型ICチップ(車両の後部左右に装着)、
▲3▼ミキサドラムの回転検出センサ(ロータリーエンコーダ等により回転速度、回転方向を検出するセンサ)、
▲4▼投入シュート洗浄用水タンクの電子流量計(電子パルス式の流量計)、
▲5▼車載型の操作端末装置(液晶画面付の端末装置であり、プラントセンターから受信した受信情報の表示およびプラントセンターへ送信する指示入力情報の入力操作に使用する端末装置である。PDA、ノート型モバイルPC、MCA無線機、iモード端末等を用いることもできる)、
▲6▼データコンバータ(車両に装備した各センサ、GPS信号、操作端末装置の入出力操作に係る信号をデジタルデータ(16ビットのHEX値)に変換するものであり、情報処理装置に含まれる機能を利用する。また別に設けるものであっても良い)、
▲7▼無線型のデータ通信装置(MCA無線、Dopaパケット通信、SWIFcomm等の無線技術を使用して、車両とセンター間のデータ通信を行うものであり、情報処理装置に含まれる機能を利用するものであっても良い)。
【0030】
これらの実装される装備品は、前述したシステム構成とは、次のように対応している。つまり、位置情報取得装置30としてのGPS信号受信装置、識別情報格納手段としてのICチップ31、回転検出装置33としての回転検出センサ、水量検出装置35としての電子流量計、操作端末装置37としての車載型の操作端末装置、情報処理装置38としてのデータコンバータ、送受信装置39としての無線型データ通信装置である。
【0031】
また、このようにコンクリートミキサー車18に装備されるそれぞれの装備品に対応して、それぞれのコンクリートプラントには、図6に示すように、コンクリートミキサー車18の後部位置に貼り付けられたICチップ31に格納されている識別情報を読み取るためのICチップスキャナ41が備えられる。ICチップスキャナ41から読み取られた識別情報は、プラントのコンピュータ装置15に入力される。このICチップスキャナ41が設けられる位置は、それぞれのコンクリートプラント(20a〜20c)において、コンクリートミキサー車18にコンクリート原材料を投入する投入シュート42の付近のプラント設備構造物の壁面に設置される。コンクリートミキサー車18が投入シュート42の真下の位置に停車すると、ICチップスキャナ41のデータ読み取り可能範囲にはいるので、ICチップスキャナ41により、ICチップ31に格納されている識別情報が読み取られ、プラントのコンピュータ装置15に入力される。読み取られた識別情報から車両番号や、運転手識別番号などを取り出し、システムはコンクリートミキサー車18の車両を識別する。と共に、コンクリートミキサー車18が当該コンクリートプラントに到着して、スタンバイ状態となっていることを確認する。
【0032】
次に、システム運用について概略を順を追って説明すると、次のようにして運用される。つまり、
(1)コンクリートミキサー車18の運転手(以下、ドライバーともいう)は出勤の際、例えば、図5に示されるように、運転席に設置した車載型の操作端末装置37を操作して社員コードを入力する。つまり、操作端末装置37の液晶表示画面43において(選択ボタン45を操作することにより)「出勤」が選択されている状態として、「確認」ボタン44を押すことにより、社員コード入力画面となるので、社員コードを入力する。社員コードを入力すると、入力された社員コードの情報は、操作端末装置の情報および車両に装備されているそれぞれのセンサ(GPS信号受信装置、回転検出センサ、電子流量計)により所定時間毎に取得されている各種の情報と共に、情報処理装置のデータコンバータの機能により所定フォーマットのデジタルデータに転換され、無線通信回線を経由してプラントセンターまで情報が送信される。この情報を受信したシステムは、当該コンクリートミキサー車18の車両とそのドライバーとを紐付けする。これにより、プラントセンターのPC画面(プラント制御を行っているパソコン画面)では、当該車両の状態が「出勤」と識別されて表示される。なお、コンクリートミキサー車18の操作端末装置には前日の業務終了時点での走行距離数(オドメーター)が表示されている。
【0033】
(2)また、それぞれのコンクリートミキサー車18に搭載したGPS受信装置によって、車両の現在位置、移動方向、時速に関する情報は、そのコンクリートミキサー車18の各センサから取得された状態情報と共に、所定時間ごとに送信されて、プラントセンター10においてリアルタイムに取得されている状態となっている。このため、プラントセンター10においては、コンクリートミキサー車18から送信されてくる情報の中のGPS信号の位置情報から、当該コンクリートミキサー車18の車両が、予め設定してある例えばネットワークプラント20aの緯度経度地点から半径100m以内のゾーンに入ったか否かを判定し、そのゾーンに入ると、システム(プラントセンター10の運行管理サーバ12)は、当該コンクリートミキサー車18の車両の状態を「プラント着」と判定する。なお、プラントセンターにおいては、この各車両の情報をほぼリアルタイム(30秒に1回程度の頻度)で受信しているので、この情報を用いて、必要に応じて識別された状態(ステータス)をそれぞれに色分けして表示するなど、システム運用上の出荷計画表や地図画面用PCに反映させる。また、コンクリートミキサー車18の時々刻々変化する位置情報を地図画面上に重ねて表示する。
【0034】
(3)そして、生コンクリートプラント20aに到着したコンクリートミキサー車18が、さらに、到着した生コンクリートプラント20aにおいて、原材料を積む込むために、生コンクリートプラントの投入ゲート下に停止した状態になると(図6)、生コンクリートプラント側のICチップスキャナー41が車体に装着してあるテープ式ICチップ31の情報を読み取れる状態(ICチップ読み取り可能範囲に入った状態)となるので、ICチップスキャナー41がこのICチップ31の情報(コンクリートミキサー車18の車両の識別情報、ドライバの個人識別情報)を読み取る。ICチップスキャナー41が読み取った車両の識別番号は、生コンクリートプラント20a側の出荷用のコンピュータ装置15に反映(車番の自動入力)される。なお、ICチップに社員コード(車番)を記憶して運用する場合には、先の業務開始時において、ドライバーが運転席に設置した車載型の操作端末装置から社員コードを入力する操作を省略するか、または、確認ボタンを押すだけとする。コンピュータ装置15はプラントセンター10のシステム(設備管理サーバ11,運行管理サーバ12,受注管理サーバ13)と専用回線で結ばれているので、ICチップスキャナー41から読み取られたICチップの情報が、プラントのコンピュータ装置15を経由して送信されることで、出荷計画画面に反映される。これにより、プラントセンター10においては、ICチップ41に記憶されている車両の識別番号(および社員コード)をプラントのICチップスキャナー41で読み込んだ状態を「スタンバイ」と認識する。
【0035】
(4)「スタンバイ」の状態で、ドライバー(運転手)がプラントのコンピュータ装置15の「スタート」ボタンを押下すると。この信号がプラントセンター10に送信され、プラントセンター10から、受注によりスケジュールされている出荷計画に従って、当該コンクリートミキサー車18に積み込むコンクリート原材料を投入するためのプラント制御信号が送信される。このプラント制御信号によりシーケンサ16が動作を開始して、コンクリート製造設備17を稼働させる。これは、プラントセンター10の側から、プラントのシーケンサに対してプラント制御信号を送信することで、生コンクリートプラント20a側の制御が進行する。この結果、プラント制御信号の受信確認の情報を受信することにより、プラントセンター10では、「原材料投入」と認識し、「荷積中」のステータスに変わる。
【0036】
(5)この時のドライバーの操作としては、コンクリート原材料のミキサードラムへの飲込み促進のために、コンクリート原材料の投入を開始する前に、操作レバーを操作して、コンクリートミキサー車18のドラム回転速度を中速回転(1500)に切り替えることである。この操作が行われて、ドラム回転速度が切り換えられた状態は、コンクリートミキサー車18のミキサードラムの回転検出装置33により検出される。つまり、ミキサードラムの回転検出装置33は、ドラムの回転方向が「順方向」か「逆方向」かを識別するとともに、ドラム回転速度についても認識して、状態情報としてプラントセンター10にリアルタイムで送信されてくるので、プラントセンター10において、この状態を認識する。コンクリート原材料の投入時間は、通常の場合は、5分程度かかるため、「荷積中」の状況認識から5分経過した段階で、ドラムの回転検出装置33が「順方向」、かつ、ドラムの回転が定められた速度に達していることを検出すると、この場合に、プラントセンター10においては、コンクリートミキサー車18の状態の認識を「荷積中」から「ミキシング中」に変更する。なお、コンクリート原材料のミキシングの時間は、出荷するコンクリート製品に応じて、所定の品質を保証するための基準として予め定められている。ここでは、そのため、ドラムの回転速度および回転時間の各データがコンクリートミキサー車18の状態情報として、コンクリートミキサー車18からリアルタイムで(所定時間毎に)送信されているので、この状態情報を受信して、プラントセンター10において、サーバーに蓄積して管理する。また、後述するように、このデータを製造工程記録(練り混ぜ工程記録)として出荷製品の品質データのひとつとして別途活用する。
【0037】
(6)コンクリートミキサー車18がコンクリート原材料を積み込み、コンクリートプラントを出発した状態は、また、GPS受信装置で受信したGPS信号から得られるコンクリートミキサー車18の緯度経度情報を含む状態情報が、コンクリートミキサー車18から送信されているので、この状態情報を受信して判定する。つまり、リアルタイムでプラントセンター10においてコンクリートミキサー車18の状態情報が受信されているので、プラントセンター10では、このコンクリートミキサー車18の状態情報の中の経緯度情報から、当該コンクリートミキサー車18が、(コンクリート原材料を積み込んだ後)生コンクリートプラント20aの半径100mのゾーンから外れた場合に、これを「走行中」の状態と識別する。なお、必要に応じて、コンクリートミキサー車18の実際の移動状態の動きは、プラントセンター10にあるシステム(コンピュータ装置)操作画面の地図画面上にマッピングされたポイントで逐一把握できるようなサブシステムを設ける構成とする。
【0038】
(7)また、システムにおいては、コンクリートミキサー車18のミキサードラムにより練り上げられた生コンリート製品の納入現場の所在地の住所情報は、予め、緯度経度情報に転換されて、地図画面上にマッピングされているので、移動しているコンクリートミキサー車18の緯度経度情報の地点が、納入現場の緯度経度の100m以内に入ると、プラントセンター10にあるシステム(コンピュータ装置)の操作端末装置の操作画面の状態は、当該コンクリートミキサー車18が「現場着」の状態に変わる。
【0039】
(8)生コンクリートがコンクリートミキサー車18から荷下される際には、コンクリートミキサー車18のミキサードラムが逆回転されるので、この状態を検出する。つまり、コンクリートミキサー車18が「現場着」の状態で、当該コンクリートミキサー車18のドラムの回転検出装置33から、その回転方向の検出が「逆方向」の検出状態になると、プラントセンター10のシステムは、コンクリートミキサー車18の状態を最初に認識した段階で、「荷下中」(荷下開始)の状態である識別する。
【0040】
(9)続いて、コンクリートミキサー車18が荷下ろしした状態をリアルタイムで送信されている状態情報から検出する。つまり、コンクリートミキサー車18において、生コンクリートを荷下ろしした後は、ドライバー(運転手)がミキサードラムを洗浄するので、この状態を検出する。ドライバーが車両の生コン投入シュートを洗浄した場合の状態をリアルタイムで送信されている状態情報における電子流量計の水量検出信号の状態情報から検出する。状態情報から、洗浄用水タンクの電子流量計が規定の水量を検知すると、このデータがプラントセンター10に送信されるので、プラントセンター10にあるシステム(コンピュータ装置)は、コンクリートミキサー車18の状態を「シュート洗浄」の状態に切り替える。
【0041】
(10)作業の完了は、現場到着した当該コンクリートミキサー車18が荷下して、シュート洗浄が完了した段階で、ドライバーが車載の操作端末装置37において「納入完」のボタン44(図5)を押すことで、プラントセンター10の側に伝えられる。「納入完」のボタンが押されて、このデータが操作端末装置から送信されると、プラントセンター10にあるシステム(コンピュータ装置)は、当該操コンクリートミキサー車18の状態を「納入完」の状態と識別する。
【0042】
(11)さらに、「納入完」の状態から続いて、次に、プラントセンター10にあるシステム(コンピュータ装置)において、コンクリートミキサー車18の現在位置を示す緯度経度情報の地点が、現場の緯度経度地点から100m以上離れたことを検知すると、これにより、当該コンクリートミキサー車18の状態は、「戻り中」のステータスとする。このときに、コンクリートミキサー車18に対して、次に出荷する生コンクリート原材料を積み込むプラントが指示される。この指示(行き先)は、操作端末装置37の液晶表示画面43に表示される。
【0043】
(12)そして、コンクリートミキサー車18のGPS受信装置で受信された当該コンクリートミキサー車18の経緯度情報から得られる当該コンクリートミキサー車18の経緯度情報の地点が、次のコンクリート原材料の材料積み込みのための生コンクリートプラント20aに近づいた後は、前述した(2)で記載された手順に戻り、これが繰り返される。
【0044】
(13)なお、ドライバーの休憩やコンクリートミキサー車18の事故等の原因により、コンクリートミキサー車18の稼動が一時的に不能になった場合は、ドライバーは、当該コンクリートミキサー車18に搭載されている操作端末装置37の操作ボタンの内、「稼動不可」のボタンを押すことで、プラントセンター10のシステムに、当該コンクリートミキサー車18の状態が「稼動不可」の状態であることを通知する。また、生コンリート製品の納入現場で、製造した生コンクリート製品を完全に荷下ろしすることができず、所定の生コン廃棄場所に残コンを処理する場合は、同じく、当該コンクリートミキサー車18に搭載されている操作端末装置の操作ボタンの内、残コン処理中ボタンを押すことで、プラントセンター10のシステムには、当該コンクリートミキサー車18の状態が、「残コン処理中」の状態であることを通知する。
【0045】
(14)また、コンクリートミキサー車18において、ドライバーが一日の業務を終了する場合、ドライバーは当日終了時点の走行距離数を操作端末装置37から入力する。これにより、プラントセンター10のシステムには、当該コンクリートミキサー車18の状態が「退勤」の状態であることが通知され、これをプラントセンター10にあるシステム(コンピュータ装置)が識別する。
【0046】
このようにして、コンクリートミキサー車18の状態情報を、リアルタイムで取得してシステム運用を行うが、このシステム運用において、取得した状態情報を利用することで、ドライバー業務日報の自動作成を行うことができる。つまり、上述したように、コンクリートミキサー車18の状態情報をそれぞれのコンクリートミキサー車18ごとにプラントセンター10において蓄積し、その状態情報から得られた各データを加工することによって、例えば、次のように、各車両の運転日報を自動作成することができる。また、製造された生コンクリートの品質表示のためのデータを作成できる。
I:走行距離
操作端末で登録した走行距離より算出する。
走行距離=(退勤時の走行距離)−(出勤時の走行距離)
II:作業時間のグラフ
「作業時間」=「荷積中」「ミキシング中」「荷下中」等の合計時間
「走行時間」=「走行中」「戻り中」「残コン処理中」等の合計時間
「休憩時間」=上記以外のステータスの合計時間
III:練り込み時間(製品伝票に印刷)
ミキサードラムの回転速度、ミキシング時間により算出する。
コンクリート原材料の成分に応じて練り込み時間は異なる。
【0047】
次に、プラントセンター10にあるシステム(コンピュータ装置)の側の処理および生コンクリートプラントの処理について説明する。前述したように、コンクリートミキサー車18のドライバーは出勤の際、運転席に設置した車載型の操作端末装置から社員コードを入力すると、入力された社員コードの情報は、操作端末装置の情報および車両に装備されているそれぞれのセンサ(GPS信号受信装置、回転検出センサ、電子流量計)により取得されている各種の情報と共に、情報処理装置のデータコンバータの機能により所定フォーマットのデジタルデータに転換され、無線通信回線を経由してプラントセンターまで情報が送信される。
【0048】
コンクリートミキサー車18がコンクリートプラント20aに到着し、到着したコンクリートミキサー車18が、さらに、生コンクリートプラント20aにおいて、原材料を積む込むために、プラントの投入ゲート下に停止した状態になると、生コンクリートプラント側のICチップスキャナー41がICチップ31を読み取り、「スタンバイ」状態となり、ドライバーがプラントのコンピュータ装置15の「スタート」ボタンを押下すると。この信号がプラントセンター10に送信されて、プラントセンター10からプラント制御信号が送信される。これにより、コンクリート製造機が運転される。
【0049】
ここでの生コンクリートプラント20aには、コンクリート製造機を運転するスタッフは常駐しておらず、コンクリート製造機17を運転する製造指示(プラント制御信号)が、プラントセンター10から電子情報の信号として送られて、プラントのコンピュータ装置15を介してシーケンサ16により、コンクリート製造機17が稼働する。
【0050】
また、プラントセンター10から送信されたプラント制御信号は、プラントのコンピュータ装置15を介してシーケンサ16を制御して、コンクリート製造機17により、出荷予定内容に即してコンクリート原材料を全自動で計量して、コンクリートミキサー車18への材料投入が完了する。前述したように、ドライバー(運転手)はコンクリートミキサー車のドラムを一定時間高速回転させるウェットミキシング手法で生コンクリートを完成させて、現場に搬入する。
【0051】
これまで、コンクリートミキサー車の所属工場から出発して製品搬入後、所属工場に再び帰還するというルート的な運行が中心だったコンクリートミキサー車の生コンクリートの物流体制が、生コンクリートプラントのネットワーク化により大幅に多様化する。例えば、Aプラントを基点にX現場に搬入した車両がBプラントで生コンを積載し、Y現場に納入した後、Cプラントに帰還してX現場に備えるようにシステム運用できる。このため、車両の稼働率上昇により生コン物流の単位コストの低下が実現できる。
【0052】
それぞれの生コンクリートプラント20aにおいては、生コンクリートを製造してコンクリート運送車に積み込むが、その場合、プラントセンター10との間でデータ送受信を行うコンピュータ装置15に対して、ICチップスキャナ41により読み取ったコンクリートミキサー車18の識別番号を入力し、当該識別番号と生コンクリートプラント20aを識別するプラント番号とを前記プラントセンター10に送信して、プラントセンター10からプラント制御信号の受信を待ち、受信すると、プラント制御信号をシーケンサ16に送る。シーケンサ16は、生コンクリート製造機17を制御し、生コンクリート製造機17により、収容されているコンクリート原材料から生コンクリートを製造する。
【0053】
プラントセンター10においては、設備管理サーバ11が、生コンクリートプラント20aから送信されてくるコンクリートミキサー車の識別番号とプラント番号とを受信すると、後述するように、この識別番号により、当該コンクリートミキサー車が生コンクリートプラント20aに到着した状態を登録し、このコンクリートミキサー車に積み込む生コンクリートを製造するためのプラント制御信号を、運行管理サーバ12と受注管理システム13とより、取り出して送信する。
【0054】
プラントセンター10においては、設備管理サーバ11と、運行管理サーバ12と、受注管理システム13とが、図示しないLAN装置により接続されてネットワークシステムを構成しており、このシステムには、管理者が操作する複数台の端末装置が接続されている。これらの設備管理サーバ11と、運行管理サーバ12と、受注管理システム13とを含むシステムにより総合して、生コンクリートプラントに送信するプラント制御信号の生成および送信の管理を集中して一括管理する。
【0055】
ここでの設備管理サーバ11は、複数の生コンクリートプラントとプラントセンターとの間のデータ通信処理を行って生コンクリートプラントを制御する処理機能を提供しており、運行管理サーバ12は、設備管理サーバ11と共にコンクリート運送車の状態と生コンクリートプラントの状態を管理している。また、受注管理システム13は、顧客からの注文を受け付け、製造する生コンクリートの配合状態、出荷量等を顧客に対応して管理する処理機能を提供している。
【0056】
このように、プラントセンター10では、それぞれの生コンクリートプラント20a〜20cに送信するプラント制御信号の生成および送信の管理を集中して一括管理しており、受信されたコンクリートミキサー車18の識別番号(ICチップ31に書き込まれた識別情報)により、複数台のコンクリートミキサー車のそれぞれを識別し、識別されたそれぞれのコンクリートミキサー車18により運送する生コンクリートの材料の配合状態、内容量および配送先の指示を含む生コンクリートプラントを制御するためのプラント制御信号を、例えば、該当するプラント番号の生コンクリートプラント20aに送信する処理を行う。
【0057】
また、プラントセンター10においては、運行管理サーバ12が、複数台のコンクリートミキサー車18の運行状態をコンクリートミキサー車18から送信される状態情報(車両の識別情報,位置情報,各センサの情報)により管理しており、コンクリートミキサー車の管理では、後述する図9〜図13に示すように、複数の生コンクリートプラント20a,20b,20cにおける稼働計画をそれぞれの生コンクリートプラントごとの時系列でのマトリックス表示し、それぞれの生コンクリートプラントにおいて製造された生コンクリートを運送する複数台のコンクリートミキサー車から送信される状態信号による運行状態とプラントの稼働状態とをそれぞれ色分け表示する。これに加えて、地図表示画面上で各コンクリートミキサー車18の状態情報を色分け表示する。
【0058】
具体的には、例えば、運行管理サーバ12は、コンクリートミキサー車の状態情報を色分け表示する表示装置(図示せず)と、表示装置を制御し、コンクリートミキサー車の運行状態とプラントの稼働状態を併せて表示する表示処理装置(図示せず)と、コンクリートミキサー車から状態情報を受信する受信処理部(11)を備えた構成とされ、表示処理装置が、表示装置の表示画面上に、複数の各生コンクリートプラントをマトリックスの列で表示し、前記マトリックスの行として各生コンクリートプラントの時系列の稼働計画を表示すると共に、前記マトリックスの各々のセルに対応する各々の生コンクリートプラントの稼働計画に対して複数台のそれぞれのコンクリートミキサー車を割り当て、前記受信装置から受信したコンクリートミキサー車からの状態情報を色分けして、コンクリートミキサー車に対応した前記マトリックスの各々の対応のセルに表示する。ここでのコンクリートミキサー車の運行状態は、プラント着、出荷承認、出荷中、出荷済、現場着、納入完了、戻り中の各状態に応じて色分けして表示される。
【0059】
これにより、プラントセンターにおいて、複数の生コンクリートプラントの稼働状態、コンクリート運送車のそれぞれの状態が容易に確実に把握でき、生コンクリートの製造および配送を効率的に行うことができる。また、建設作業地の複数の地域に分散され配置された生コンクリートプラントを一括して集中管理することで、効率的な運用が可能となる。
【0060】
次に、プラントセンター側のシステム運用の具体例について説明する。図7および図8は、プラントセンターと生コンクリートプラントの間の処理シーケンスを説明する図であり、図9〜図13はプラントセンターにおける複数の生コンクリートプラントの稼働状態と複数のコンクリート運送車の稼働状態とをマトリックス表示で表示する表示画面の一例を示す図である。
【0061】
これらの図を参照して、ネットワーク型自動化コンクリートプラントのシステム運用の具体例について説明する。ネットワーク型自動化プラントを運用するためのソフトウェアシステムは、具体的には、▲1▼受注管理サブシステム、▲2▼CTI(コールセンター・システム)、▲3▼顧客管理サブシステム、▲4▼運行管理サブシステム、▲5▼販売管理サブシステム、▲6▼設備管理サブシステムの6つのサブシステムで構成される。
【0062】
これらのソフトウェアシステムによる運用は、次のように行われる。概略を説明すると、受注管理システムが、電話発注、FAX経由の発注、インターネット並びに携帯端末(iモードなど)経由の発注など受け付けて基幹業務サーバに蓄積する。これらの受注された情報を元に、運行管理システムでは、翌日の出荷予定表(時系列で納入先、配合、立米数等の出荷計画)を自動的に仮組みする。コンクリートミキサー車のドライバー(運転手)に対して、コンクリートミキサー車18に搭載している操作端末装置37を介して、プラントセンターの運行管理者は、各コンクリートミキサー車18の車両に対し、翌日の基点プラント(運転手が出社すべき生コンクリートプラント)を指示しておく。
【0063】
ドライバー(運転手)の運転するコンリートミキサー車18が指示された生コンクリートプラントに到着して、コンクリートミキサー車18のICチップ31の識別情報が、ICチップスキャナ41により読み取られて、プラントPCを介して入力されると、ネットワーク経由でプラントセンターからのプラント制御信号となるデータ(配合や出荷指示データ)が当該生コンクリートプラントにデータ送信される。そして、運転手が「スタート」ボタンを押すと、プラント制御信号の配合データは、シーケンサ16を経由して、生コンクリート製造機17を起動させ、コンクリートミキサー車に生コンクリート原材料が計量され、投入の作業が完了する。このコンクリート原材料のコンクリートミキサー車への投入作業が完了すると、出荷完了のデータ(計量データ)は、プラント側のコンピュータ装置(プラントPC)からプラントセンターに送られ、販売管理システムに反映される。
【0064】
コンクリートミキサー車18には、前述したように、ドライバーが操作する操作端末装置が装備されており、この操作端末装置に表示装置には、当該コンクリートミキサー車18の現在の状態(プラント着、出荷OK,出荷中、出荷済み、現場着、回送中などの各状態)が、コンクリートミキサー車18からリアルタイムで送信される状態情報に応じて、プラントセンター10において判断された内容に対応して表示されている。また、プラントセンター10では、それぞれの状態が表示画面に「色」で、つまり、色分けして表示されている。
【0065】
具体的には、ドライバー(運転手)が出勤の操作を行い、コンクリートプラントに到着し、ICチップスキャナ41によりICチップ31の識別情報が読み取られると、その情報がプラントセンター10に送られ、プラントセンター10のLAN端末装置の表示装置の出荷スケジュール画面に、時系列かつプラント別に表示された各出荷項目がプラント着の指定色に変わる。プラントセンター10における運行管理者の基本動作は、コンクリートミキサー車18から出荷終了の状態「色」が通知されてきた場合、後の出荷スケジュール表のなかで最も車両分布が少ない手薄のプラントを選択して、そのプラントに戻るよう運転手に指示することである。すべてのコンクリートミキサー車の運行状態の最新の状態が、マトリックス表示された出荷スケジュールの表示画面の中で、それぞれの「色」で識別されるので、出荷スケジュールと車両の分布にのみ神経を使えば、車両の欠如という最悪の状態を回避できることから、ごく少数の人員での車両の大量集中管理が可能となる。
【0066】
図7および図8には、上述したようなプラントセンターと生コンクリートプラントの間の処理シーケンスが示されている。コンクリートミキサー車が、前日に指示されたそれぞれの生コンクリートプラントに到着し、図7に示すように、コンクリートミキサー車18のICチップ31の識別情報が読み取られて、生コンクリートプラントのコンピュータ装置(プラントPC)15を介して、コンクリートミキサー車の識別情報が入力されると、プラントセンター10の設備管理サーバ11を介して、運行管理サーバ12から、出荷データが読み込まれ、出荷データが画面表示される。
【0067】
このプロセスの処理シーケンスでは、運行管理サーバ12においては、処理日管理ファイル12aより稼働日を取得し、「配車・出荷テーブル」マスターファイル12bから、自プラント分で出荷OKの出荷データを取得する。車番のデータにより、条件にあったレコードを読む。この条件としては、例えば、受注ファイル12cをアクセスして、受注データから出荷OKになったもので、他の車番が使用していないもののレコードデータを読み出す。
【0068】
配車・出荷テーブルからは、配合番号、容量、受注番号、着時間、数量、累積数量、ピッチ、伝票出力区分、納入場所、顧客名、ドライバー指示の各レコードデータを読み出して表示し、アジ車・ドライバー対応テーブルからは、ドライバー名を読み出して表示し、処理日管理ファイル12aからは処理年月日のデータを読み出して表示する。
【0069】
運行管理サーバ12においては、出荷送信ステータスの遷移として、車番通知の状態は「黄色」で表示し、正常終了で「青色」に表示する。また、異常終了で「赤色」に表示する。車番により、車番通知で対象レコードが見つからなかった場合は、エラーとする。エラーメッセージを表示し確認後、再入力とする。
【0070】
配合データ入力を行い、出荷データが表示され、表示されている配合番号、容量を入力する。つまり、配合データ入力として、配合番号と容量の入力項目のデータとして表示している出荷データと同一の数字を入力する。また、配合番号と容量の入力チェックを行う。すなわち、表示されている出荷データの配合番号、容量と同じ数字以外は、受け付けない。数字以外の入力はエラーとする。配合番号と容量の入力チェックがOKの場合に、プラント稼動の「スタート」ボタンの入力を受け付け可能とする。
【0071】
次に、図8に示すように、生コンクリートプラントにおいて、「スタート」ボタンの入力が受け付け可能となり、ドライバーが生コンクリートプラントのコンピュータ装置(プラントPC)15を操作して、「スタート」ボタンを押すと、コンピュータ装置(プラントPC)15からは、プラント(シーケンサ)17に対して、配合データ、容量、車番を含むプラント制御信号を送信する。また、運行管理サーバ12に対しては、「スタート」ボタンが押されたとき、「出荷指示」ステータスを「黄色」にする。
【0072】
プラント(シーケンサ)17からの回答として、プラント側より「計量中」、「計量回答」、「放出中」、「放出完了」の各状態のデータが戻される。計量回答では、計量されたデータが戻される。計量以外はステータスのみが戻される。
【0073】
これによりテーブルの更新が行われる。また、運行管理サーバ12においては、プラント稼動のスタート時に、アジ車・ドライバー対応テーブル12dの「状況区分」、「受注番号」、「出荷SQNo.」の各データを更新する。「状況区分」の状態データとしては“出荷中”がセットされる。また、アジ車稼働状況履歴ファイル12eにおいて“状況区分”、“日付”、“時刻”、“受注番号”、“出荷SQNo.”が登録される。
【0074】
プラント(シーケンサ)17においては、計量中から放出完了まで最大3回繰り返される。各回数毎に計量データが表示される。計量が完了したとき、コンピュータ装置(プラントPC)15においては、「伝票印刷」ボタンの入力が受付可能となる。「伝票印刷」ボタンを押すと、出荷伝票がプリンタにより印字される。車番入力で取得した受注データの伝票発行区分により計量データの印字方法を変える。また、計量が完了したとき、計量情報ファイル12fに計量データの登録が行われる。これは、プラント設備により取得した計量データが、運行管理サーバ12において、運行管理データベースに記録されることにより行われる。また、各バッチ毎のデータおよび合計データが登録される。これらのデータは計量情報ファイル12fに蓄積される。
【0075】
その際、また、運行管理サーバ12においては、アジ車・ドライバー対応テーブル12dの「状況区分」、「受注番号」、「出荷SQNo.」の各データが更新される。「状況区分」の状態データとしては“出荷済”がセットされる。また、アジ車稼働状況履歴ファイル12eにも、“状況区分”が更新される。印刷が正常終了したとき「伝票出力」ステータスを青色にする。印刷が異常終了した場合は「伝票出力」ステータスを赤色にする。
【0076】
図9〜図13は、プラントセンターにおける複数の生コンクリートプラントの稼働状態と複数のコンクリート運送車の稼働状態とをマトリックス表示で表示する表示画面の一例を示す図である。図9〜図13に示すように、運行管理サーバ12により管理されて表示される各々の表示画面50,61〜64は、複数の生コンクリートプラント(プラントA,プラントB,プラントC,プラントD)の稼働状態と、複数のコンクリート運送車の稼働状態をマトリックスのセルに色分けして表示して、管理する表示画面となっている。つまり、表示画面50,61〜64に表示された第1の列51には、出荷スケジュールの時刻が表示され、それに対応して、複数の各生コンクリートプラントの出荷計画がマトリックスの列(52〜56)で表示される。マトリックスの行として各生コンクリートプラントの時系列の稼働計画が表示される。つまり、マトリックスの各々のセルに各々の生コンクリートプラントの稼働計画が対応して表示される。このそれぞれのセルに対して複数台のそれぞれのコンクリートミキサー車を割り当てられる。画面の右側には、それぞれのコンクリートミキサー車18に対応したサブウィンドウ57が表示されている。このサブウィンドウ57の画面を利用して、それぞれのコンクリートミキサー車18の状態を表示し、それぞれのコンクリートミキサー車18とプランセンター10との間のメッセージの交換を行う。
【0077】
図9は、それぞれのセルで表示される各々の生コンクリートプラントの出荷計画(受注)に対して、それぞれのコンクリートミキサー車を割り当てられる前の状態の表示画面50を示しており、また、図10は、出荷計画(受注)の一部に対して、それぞれの生コンクリートプラントに到着したコンクリートミキサー車に、割り当てた状態の表示画面61を示している。割り当てたセルは、図10に示される表示画面61は、色づけ表示されて割り当て済みの状態を示している。例えば、プラントAには6台のコンクリートミキサー車が到着しており、6台のコンクリートミキサー車のそれぞれに各セルで表示される出荷計画(受注▲1▼_1〜受注▲1▼_6)を割り当てた状態を示している。また、プラントBには4台のコンクリートミキサー車が到着しており、4台のコンクリートミキサー車のそれぞれに各セルで表示される出荷計画(受注▲2▼_1〜受注▲2▼_4)を割り当てた状態を示している。同じく、プラントCには3台のコンクリートミキサー車が到着しており、3台のコンクリートミキサー車のそれぞれに各セルで表示される出荷計画(受注▲3▼_1〜受注▲3▼_3)を割り当てた状態を示している。また、プラントDには1台のコンクリートミキサー車が到着したので、1台のコンクリートミキサー車のセルで表示される出荷計画(受注▲4▼_1)を割り当てた状態を示している。
【0078】
このようにして、各々の生コンクリートプラントにおける出荷計画に対し、割り当てられたコンクリートミキサー車の運行状態が、それぞれの対応の各セルに色分け表示されることにより、各セルの色の分布状況により一目で確認される。ここでの各コンクリートミキサー車の運行状態は、プラント着、出荷承認、出荷中、出荷済、現場着、納入完了、戻り中の各状態に応じて色分けして表示されるが、これは、前述したように、各コンクリートミキサー車18から受信している状態情報に基づいて色分けして、コンクリートミキサー車18に対応した前記マトリックスの各々の対応のセルに表示されるものである。図11に示す表示画面62,図12に示す表示画面63,図13に示す表示画面は、それぞれのセルの出荷計画に割り当てられたコンクリートミキサー車から、送信された状態に応じて、プラント着、出荷承認、出荷中、出荷済、現場着、納入完了、戻り中の各状態を表示している。また、それぞれのコンクリートミキサー車18の状態情報の詳細は、サブウィンドウ57に表示されるようになっている。なお、これらのそれぞれのコンクリートミキサー車の状態表示については、前述したように、地図画面を表示するウィンドウを開いて、その地図表示画面の上に各状態を色分けして表示することもできる。
【0079】
このようなそれぞれのコンクリートミキサー車の運行状態の表示画面の変化をまとめて説明する。
(1)前日までに作成された出荷予定が画面に表示され、各プラントにアジ車が配備される「出勤」までは、マトリックス表示の一覧のセル内は未整理状態となっている(表示画面50)。
(2)各プラントにコンクリートミキサー車が配備され、プラント着の台数分と出荷予定に割り付けられる。出荷OKを出す目安となるのは、このときの「プラント着」状態となる(表示画面61)。
(3)出荷OKの指示を出す場合、対象のセルをクリックして対象の出荷を選択する。出荷OKのボタンの押下で、配車指示画面に戻る。
(4)設備管理側から通知される「出荷中」、「出荷済」などに対する表示画面の各セルにその状態が表示される(表示画面62,63,64)。
(5)また、コンクリートミキサー車の運転手から操作端末装置37の操作により通知される「出荷中」、「出荷済」に対する状態に対してもの各セルにその状態が表示される(表示画面62,63,64)。また、この状態は地図表示画面のウィンドウにおいても表示される。
【0080】
図14は、地図表示画面において各コンリートミキサー車の状態を表示するウィンドウ画面の一例を示す図である。図14に示すように、道路地図を表示する地図ウィンドウ70を開いて、その道路地図の画面上に位置情報に基づき、全てのプラントの位置、コンリートミキサー車の位置、現場の位置を、それぞれを識別するマークにより表示する。部分拡大図71に示すように、地図上のプラントの位置には、黄色の○印のマークとプラント名とを表示する。
【0081】
また、部分拡大図72に示すように、現在受注している現場位置を位置情報に基づき矩形マークにより表示し、矩形マークの中には、コンクリート製品を運搬するために必要なコンクリートミキサー車の必要台数と、運搬の終了した終了済み台数を数字表記で表示する。具体的には、受注製品の運搬に必要なコンクリートミキサー車の台数が5台であり、そのうち1台のコンクリートミキサー車が現場到着して終了済みとなっている場合には「1/5」という文字表記を矩形マーク内に表示する。また、この矩形マークをカラー表示し、色分けにより状態を表示する。「注文」の状態は緑色で表示し、コンクリートミキサー車が到着した「生コン車到着」の状態は黄色で表示する。また、「全終了」の状態は白色で表示する。なお、「全終了」の状態により、現場表示の矩形マークを消去(透明表示)するようにしても良い。このように、地図表示画面の上に各状態を色分けして表示する。
【0082】
コンクリートミキサー車の車両位置の表示については、部分拡大図73に示すように、地図表示の上に、位置情報に基づき車両マークを表示する。車両マークは移動方向を識別できるように、車両の形状を利用して進行方向を示すようにしても良い。車両マークは、生コンクリート製品を積んでいる状態の場合に、背面色を緑色で表示し、積んでいない場合は背面色を黒色で区分して表示する。そして、コンクリートミキサー車18の状態情報によるそれぞれの状態の表示を、車両番号の数字に色を付けて表示する。
【0083】
したがって、例えば、「出勤」の状態では、車番色を「青色」で表示し、背景色「黒色」(生コンクリート製品を積んでいない状態)で表示する。「プラント着」の状態では、車番色を「空色」で表示し、背景色は「黒色」で表示される。「スタンバイ」の状態では、車番色が「紫色」であり、この場合も生コンクリート製品を積んでいないので、背景色「黒色」となっている。そして、「出荷中」の状態となると、車番色が「白色」であり、背景色「緑色」(生コンクリート製品を積んでいる状態)となる。次の「ミキシング中」の状態では、車番色が「赤色」であり、背景色「緑色」となっている。「走行中」の状態では、車番色が「黒色」であり、背景色「緑色」となっている。そして、「現場着」の状態では、車番色が「黄色」となり、背景色「緑色」である。次の「荷下ろし中」の状態では、車番色が「紫色」であり、背景色「緑色」のままであるが、次の「納入完」の状態となると、車番色が「白色」となり、背景色「黒色」(生コンクリート製品を積んでいない状態)になる。また、「退勤」の状態となると、車番色が「青色」であり、背景色「黒色」で表示される。なお、特殊な状態の表示としては、「遅延」の状態では、車番色を「黒色」として、背景色「赤色」で表示する。また、「稼動不可」の状態は、車番色を「黒色」として、背景色を「青色」で表示する。
【0084】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、ネットワーク型自動化コンクリートプラントのシステム運用において、コンクリート原材料のミキシング並びに運搬を担うコンクリートミキサー車の状態を把握でき、各コンクリートミキサー車の稼動状態(ステータス)を的確に把握できるので、システム運用を効率よく行うことができる。すなわち、コンクリートミキサー車の運転手は、自ら状態信号を送信する作業から開放され、作業内容の低減が図れる。一方、人為的な状態送信から機械的な状態送信に転換されることにより、送信忘れ等のミスがほぼ払拭される。さらには、撹拌(ミキシング)工程に関するデータを取得して、これを生コンの品質管理データ(練り混ぜ工程記録)としても活用できる。
【0085】
コンクリートミキサー車18が現在、どのような作業状態にあるかを管理することは、ネットワーク型生コンプラントの運営にとって必須項目である。ネットワークプラントの配車業務は、現場が完了した車両をどのコンクリートプラントに再配備し、最も効率のいい車両のフォーメーションを組むかが重要な点となるが、プラントセンターでは、受注の入り具合と、各車両の現場への到着等の作業の進捗状況をリアルタイムに把握しながら、車両の再配備プラン(どの車両をどのプラントに回送させるか)を逐次判断することでき、各コンクリートミキサー車における作業状態がキメ細かくプラントセンターで把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるネットワーク型自動化コンクリートプラントのシステム構成を示す図、
【図2】本発明の一実施例のコンクリートミキサー車の装備品を説明する図、
【図3】コンクリートミキサー車の運転席に装備される装備品を説明する図、
【図4】コンクリートミキサー車の後部位置に装備される装備品を説明する図、
【図5】コンクリートミキサー車に装備される操作端末装置を説明する図、
【図6】コンクリートプラントに装備されるICチップスキャナの取り付け位置を説明する図、
【図7】プラントセンターと生コンクリートプラントの間の処理シーケンスを説明する第1の図、
【図8】プラントセンターと生コンクリートプラントの間の処理シーケンスを説明する第2の図、
【図9】プラントセンターにおける複数の生コンクリートプラントの稼働状態と複数のコンクリート運送車の稼働状態とをマトリックス表示で表示する表示画面の第1の例を示す図、
【図10】プラントセンターにおける複数の生コンクリートプラントの稼働状態と複数のコンクリート運送車の稼働状態とをマトリックス表示で表示する表示画面の第2の例を示す図、
【図11】プラントセンターにおける複数の生コンクリートプラントの稼働状態と複数のコンクリート運送車の稼働状態とをマトリックス表示で表示する表示画面の第3の例を示す図、
【図12】プラントセンターにおける複数の生コンクリートプラントの稼働状態と複数のコンクリート運送車の稼働状態とをマトリックス表示で表示する表示画面の第4の例を示す図、
【図13】プラントセンターにおける複数の生コンクリートプラントの稼働状態と複数のコンクリート運送車の稼働状態とをマトリックス表示で表示する表示画面の第5の例を示す図である。
【図14】地図表示画面において各コンリートミキサー車の状態を表示するウィンドウ画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
10…プラントセンター、
11…設備管理サーバ、
12…運行管理サーバ、
13…受注管理システム、
14…ネットワーク、
15…コンピュータ装置(プラントPC)、
16…シーケンサ、
17…生コンクリート製造機、
18…コンクリートミキサー車、
20a,20b,20c…生コンクリートプラント
30…位置情報取得装置、
31…ICチップ
32…ミキサードラム、
33…回転検出装置、
34…水タンク、
35…水量検出装置、
36…コンクリートミキサー車の運転席
37…操作端末装置、
38…情報処理装置、
41…ICチップスキャナ
42…投入シュート、
43…液晶表示画面、
44…「確認」ボタン、
45…選択ボタン
Claims (4)
- 複数の地域に分散配置された生コンクリート製造機を有する複数の生コンクリートプラントと、前記生コンクリートプラントで製造された生コンクリートを運送する複数台のコンクリートミキサー車と、前記複数の生コンクリートプラントとプラントセンターとをネットワークを介して接続する通信手段と、前記通信手段により接続された複数の生コンクリートプラントを一括して集中管理し、複数台のコンクリートミキサー車によって運搬する生コンクリートを、複数の生コンクリートプラントにプラント制御信号を送信して、それぞれの生コンクリートプラントを制御して製造すると共に、製造したコンクリートを運送するそれぞれの前記コンクリートミキサー車の状態を生コンクリートを製造したそれぞれの生コンクリートプラントと対応づけて個別に内容表示して管理するプラントセンターとを備えたネットワーク型自動化コンクリートプラントにおいて配備されるコンクリートミキサー車であって、
車両の現在位置の経緯度情報を得る位置情報取得手段と、
車両を個別に識別する識別情報を格納する識別情報格納手段と、
車両に搭載されたミキサードラムの回転方向及び回転速度の回転状態によりミキシング中の状態または荷下中の状態を検出する回転検出手段と、
車両に搭載された投入シュート洗浄用水タンクに出入りする水量を検出してシュート洗浄中の状態を検出する水量検出手段と、
プラントセンターに対して行う運転手からの操作入力を受け付け、プラントセンターからのメッセージ情報を表示する操作端末手段と、
前記経緯度情報、識別情報、回転状態の情報、水量の情報を取得し、ミキシング中、荷下中、シュート洗浄中の各状態を検出して、車両の状態情報を生成する情報処理手段と、
プラントセンターと当該車両との間で車両の状態情報およびメッセージ情報を送受信する送受信手段と
を備えていることを特徴とするコンクリートミキサー車。 - 複数の地域に分散配置された生コンクリート製造機を有する複数の生コンクリートプラントと、前記生コンクリートプラントで製造された生コンクリートを運送する複数台のコンクリートミキサー車と、前記複数の生コンクリートプラントとプラントセンターとをネットワークを介して接続する通信手段と、前記通信手段により接続された複数の生コンクリートプラントを一括して集中管理し、複数台のコンクリートミキサー車によって運搬する生コンクリートを、複数の生コンクリートプラントにプラント制御信号を送信して、それぞれの生コンクリートプラントを制御して製造すると共に、製造したコンクリートを運送するそれぞれの前記コンクリートミキサー車の状態を生コンクリートを製造したそれぞれの生コンクリートプラントと対応づけて個別に内容表示して管理するプラントセンターとを備えたネットワーク型自動化コンクリートプラントであって、
前記複数台の各コンクリートミキサー車には、当該コンクリートミキサー車の状態を検知する複数のセンサと、前記複数のセンサにより一定時間ごとにコンクリートミキサー車の状態を検知し、検知された状態信号をコンクリートミキサー車の識別番号と共に当該コンクリートミキサー車の状態情報としてプラントセンターに送信する送信手段を備え、
前記プラントセンターには、各コンクリートミキサー車の状態情報を受信する受信手段と、受信した前記コンクリートミキサー車の状態情報を蓄積してそれぞれのコンクリートミキサー車の状態情報を解析する情報処理手段と、前記解析したそれぞれのコンクリートミキサー車の状態を生コンクリート材料を荷積みしたそれぞれの生コンクリートプラントと対応づけて個別に内容表示する表示手段と
を備えることを特徴とするネットワーク型自動化コンクリートプラント。 - 請求項2に記載のネットワーク型自動化コンクリートプラントにおいて、
前記コンクリートミキサー車には、更に、車両を個別に識別する識別情報を格納し、当該識別情報を近接して読みとり可能な識別情報格納手段を備え、
前記生コンリートプラントには、更に、前記コンクリートミキサー車がコンクリート原材料の投入口に位置した際に、前記識別情報を近接して読み取るスキャナを備え、
前記プラントセンターの情報処理手段は、
コンクリートミキサー車から受信した現在位置の経緯度情報に基づき、生コンクリートプラントの配置位置を中心にした所定領域のゾーンにコンクリートミキサー車が入ると、当該コンクリートミキサー車の状態を「プラント着」と認識し、
生コンクリートプラントにおいて前記スキャナからコンクリートミキサー車の識別番号が読み取られると、コンクリートミキサー車の状態を「スタンバイ」と認識し、プラント制御信号の送信を可能とする
ことを特徴とするネットワーク型自動化コンクリートプラント。 - 請求項2に記載のネットワーク型自動化コンクリートプラントにおいて、
前記コンクリートミキサー車に設けられたセンサの一つは、ミキサードラムの回転速度および回転方向を検出するセンサであり、
前記プラントセンターの情報処理手段は、
コンクリートミキサー車から受信した状態情報に基づき、ミキサードラムの回転速度および回転方向に基づいて、コンクリートミキサー車の「ミキシング」の状態および「荷下中」の状態を認識する
ことを特徴とするネットワーク型自動化コンクリートプラント。
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