JP3686362B2 - 半導体装置及び電界効果トランジスタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置に関し、より具体的にはナイトライド系化合物半導体材料へのオーミックコンタクトを用いた電界効果トランジスタを含む半導体装置に関するものでる。
【0002】
【従来の技術】
従来の半導体装置として、たとえばナイトライド系化合物半導体材料へのn型オーミックコンタクト、及びこのオーミックコンタクトを用いたナイトライド系n型電界効果トランジスタ(以下、FET(Field Effect Transistor)という)について説明する。
【0003】
図5は従来のFETの代表的な構造を示す説明図であり、図5(a)は平面図、図5(b)は図5(a)におけるb−b線断面図である。
同図において、5−1は半導体多層構造であり、サファイア(0001)基板5−0上にAlN(40nm)のバッファ層BF、GaN(3μm)のチャネル層CH、Al0.25Ga0.75N(3nm)のスペーサ層SP、所定の濃度のSiドナをドープしたAl0.25Ga0.75N(8nm)のキャリア供給層CA、GaN(4nm)のショットキー層SHを順次エピタキシャル成長(例えば、MOCVDやMBE等)することによって形成されている。
【0004】
この半導体多層構造5−1においては、熱平衡状態におけるAl0.25Ga0.75NとGaNの格子定数の違いにより、Al0.25Ga0.75Nのスペーサ層SP及びキャリア供給層CA中に伸張性のひずみが発生する。Al0.25Ga0.75Nのピエゾ電気効果により、同ひずみによってスペーサ層SPとチャネル層CHの界面に正の電荷が誘起される。また、Al0.25Ga0.75Nの自発分極の違いによって同界面に正の電荷が誘起される。更に、キャリア供給層CA中のドナは正の電荷を有するイオンとなる。これらの正の電荷を中和する作用を有する電子ガスがチャネル層CH中のスペーサ層SPとの界面付近に形成される。
【0005】
図5では、例えば塩素ガスを用いてドライエッチングすることにより、半導体多層構造5−1を半導体メサ領域5−2としている。そして、この半導体メサ領域5−2の表面(半導体多層構造5−1の表面)の所定の領域に、オーミック性の接触を形成する金属材料からなるオーミック電極層(例えば、Ti/Al)を蒸着し、アニールすることにより、局所的にオーミックコンタクト領域が形成され、半導体多層構造5−1中の電子ガスと電気的に接続される。
【0006】
図5において、5−5及び5−6は上記の方法により形成されたソース電極及びドレイン電極のオーミックコンタクト領域であって、半導体多層構造5−1中の電子ガスと電気的に接続されている。
5−7はゲート電極である。ゲート電極5−7は、ソース電極5−5とドレイン電極5−6との間に、半導体多層構造5−1に対してショットキー障壁を形成する金属材料からなるショットキー電極層(例えば、Ni/Au)を順次局所的に堆積することにより形成されている。
【0007】
このようにして作成されるFETにおいては、ゲート電極5−7にバイアス電圧を印加することにより、半導体メサ領域5−2のゲート電極5−7が接触する部分の電子ガス濃度が変調され、ソース・ドレイン間の導通が変化し、トランジスタ動作が実現される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
優れたトランジスタ動作を実現するためには、ソース電極5−5及びドレイン電極5−6において発生するコンタクト抵抗を低下させることが不可欠である。そのためには、半導体メサ領域5−2のこれらの電極が接触する部分において、チャネル層CH中の電子ガス濃度を可能な限り高くする必要がある。
【0009】
図5に示した従来構造においては、チャネル層CH中の電子ガス濃度は、チャネル層CHとスペーサ層SP,キャリア供給層CAのAlN組成(チャネル層CH中で0、スペーサ層SP,キャリア供給層CAで0.25)の違い及びキャリア供給層CA中のドナ濃度によって規定される。
【0010】
ところが、スペーサ層SP及びキャリア供給層CAのAlN組成を0.3以上とすることは結晶成長上困難であり、また、キャリア供給層CAに正常にドーピング可能なドナ濃度にも上限があるため、図5に示した従来構造によっては、オーミックコンタクト領域の直下部分の電子ガス濃度を増加させることができない。すなわち、図5に示した従来構造では、ソース電極5−5及びドレイン電極5−6に付随するコンタクト抵抗(ソース抵抗,ドレイン抵抗)を充分低くすることができず、耐圧特性及び高周波パワー特性に優れたFETを得ることが困難であった。
【0011】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ナイトライド系化合物半導体材料に対してコンタクト抵抗の低い優れたオーミックコンタクトを提供することにある。
また、ソース抵抗及びドレイン抵抗を低減し、優れたトランジスタ特性を有する電界効果トランジスタを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、第1発明(請求項1に係る発明)は、基板上に形成された組成の異なるナイトライド系化合物半導体層からなる半導体多層構造の表面に伸張性の内部応力を伴う絶縁膜を形成し、この絶縁膜の伸張性の内部応力の反作用によって生じる圧縮性のひずみによって、半導体多層構造中の前記絶縁膜に覆われている部分に電子ガス濃度の低い領域を形成し、前記絶縁膜に覆われていない部分に電子ガス濃度の高い領域を形成し、半導体多層構造の表面の少なくとも前記絶縁膜に覆われていない部分にオーミック電極層を形成したものである(図1参照)。
【0015】
半導体多層構造中の絶縁膜に覆われている領域は、絶縁膜中の応力の反作用により圧縮性のひずみを伴い、覆われていない領域は伸張性のひずみを伴う。半導体多層構造中の絶縁膜に覆われている領域においては、同領域に発生する圧縮性のひずみの効果により、ピエゾ電気効果によって同領域の電子ガスの面密度は絶縁膜がない場合と比較して著しく減少する。これに対し、半導体多層構造中の絶縁膜に覆われていない領域においては、同領域に発生する伸張性のひずみの効果により、ピエゾ電気効果によって同領域の電子ガスの面密度は絶縁膜がない場合と比較して著しく増加する。従って、半導体多層構造中に電子ガスの面密度が著しく高い領域と低い領域とが形成され、すなわち電子ガス濃度の高い領域と低い領域とが形成され、電子ガスの面密度が著しく増加した領域の表面にオーミック電極層を形成することにより、オーミック電極層が半導体多層構造中の電子ガス濃度の高い領域と接続され、オーミック電極層に付随するコンタクト抵抗が低くなる。
【0016】
なお、本発明においては、絶縁膜を覆うようにしてオーミック電極層を形成してもよいが、必ずしも絶縁膜を覆うように形成しなくてもよい。すなわち、オーミック電極層を形成した後、オーミック電極層で覆われていない半導体多層構造の表面に、すなわちオーミック電極層の下部に位置しないように、伸張性の内部応力を伴う絶縁膜を形成するようにしてもよい。また、絶縁膜を帯状に複数本設けてもよいが、1本設けるようにしてもよい。
【0017】
第2発明(請求項2に係る発明)は、基板上に形成された組成の異なるナイトライド系化合物半導体層からなる半導体多層構造と、この半導体多層構造の表面に形成されたソース電極,ドレイン電極,ゲート電極とを備え、ソース電極とドレイン電極との間にゲート電極が形成されている電界効果トランジスタにおいて、半導体多層構造の表面のソース電極の形成領域からドレイン電極の形成領域に至る方向に、伸張性の内部応力を伴う絶縁膜を形成し、この絶縁膜の伸張性の内部応力の反作用によって生じる圧縮性のひずみによって、半導体多層構造中の前記絶縁膜に覆われている部分に電子ガス濃度の低い領域を形成し、前記絶縁膜に覆われていない部分に電子ガス濃度の高い領域を形成し、半導体多層構造の表面の少なくとも前記絶縁膜に覆われていない部分にソース電極を形成し、半導体多層構造の表面の少なくとも前記絶縁膜に覆われていない部分にドレイン電極を形成したものである(図2参照)。
【0018】
ソース電極の形成領域からドレイン電極の形成領域に至る方向に上記絶縁膜を形成することにより、上述したようなピエゾ電気効果によって、半導体多層構造中に電子ガスの面密度が著しく高い領域と低い領域とが形成され、すなわち電子ガス濃度の高い領域と低い領域とが形成され、電子ガスの面密度が著しく増加した領域の表面にソース電極及びドレイン電極を形成することにより、ソース電極及びドレイン電極に付随するコンタクト抵抗が低くなる。
【0019】
なお、本発明においては、絶縁膜を覆うようにしてソース電極,ゲート電極,ドレイン電極を形成してもよいが、必ずしも絶縁膜を覆うように形成しなくてもよい。すなわち、ソース電極およびドレイン電極を形成した後、ソース電極およびドレイン電極で覆われていない半導体多層構造の表面に、すなわちソース電極およびドレイン電極の下部に位置しないように、伸張性の内部応力を伴う絶縁膜を形成するようにしてもよい。また、絶縁膜を帯状に複数本設けてもよいが、1本設けるようにしてもよい。
【0020】
第3発明(請求項3に係る発明)は、第2発明の電界効果トランジスタにおいて、伸張性の内部応力を伴う絶縁膜を帯状とし、その幅をソース電極からゲート電極に向かって、またドレイン電極からゲート電極に向かって、狭くしたものである(図3参照)。
【0021】
この発明によれば、ゲート電極と絶縁膜とが交差する位置における絶縁膜が、ソース電極及びドレイン電極と絶縁膜とが交差する位置における絶縁膜と比較して狭い幅を有するので、半導体多層構造中、ゲート電極と絶縁膜とが交差する位置において絶縁膜に覆われている部分に、圧縮性のひずみが集中する。その結果、同部分においては、ソース電極及びドレイン電極と絶縁膜とが交差する位置における絶縁膜に覆われている部分と比較して、著しく高濃度の負電荷が誘起され、電子ガスが存在し得ない状態を形成することができる。すなわち、この発明では、ゲート電極と絶縁膜とが交差する位置における絶縁膜を狭い幅とすることにより、絶縁膜に覆われている部分を介してソース電極・ドレイン電極間を電流が流れることを不可能とし、絶縁膜に覆われている部分の電気的導通の影響を受けない電界トランジスタを形成することが可能となる。
【0022】
第4発明(請求項4に係る発明)は、基板上に形成された組成の異なるナイトライド系化合物半導体層からなる半導体多層構造と、この半導体多層構造の表面に形成されたソース電極,ドレイン電極,ゲート電極とを備え、ソース電極とドレイン電極との間にゲート電極が形成されている電界効果トランジスタにおいて、半導体多層構造の表面のソース電極の形成領域からゲート電極の形成領域に至る方向に先端を向けて、伸張性の内部応力を伴うくさび状の第1の絶縁膜を形成し、半導体多層構造の表面のドレイン電極の形成領域からゲート電極の形成領域に至る方向に先端を向けて、伸張性の内部応力を伴うくさび状の第2の絶縁膜を形成し、第1および第2絶縁膜の伸張性の内部応力の反作用によって生じる圧縮性のひずみによって、半導体多層構造中の第1および第2の絶縁膜に覆われている部分に電子ガス濃度の低い領域を形成し、第1および第2の絶縁膜に覆われていない部分に電子ガス濃度の高い領域を形成し、半導体多層構造の表面の少なくとも第1の絶縁膜に覆われていない部分にソース電極を形成し、半導体多層構造の表面の少なくとも第2の絶縁膜に覆われていない部分にドレイン電極を形成したものであり、第1の絶縁膜の先端と第2の絶縁膜の先端とを互いに離間したものである(図4参照)。
【0023】
この発明によれば、半導体多層構造中、くさび状とされた第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜の先端に対応する部分に、圧縮性の歪みが集中し、著しく高濃度の負電荷が誘起され、ソース電極・ドレイン電極間を電流が流れることが不可能となる。また、第1の絶縁膜の先端と第2の絶縁膜の先端との間が離れており、ここにゲート電極を形成するようにすれば、ソース電極からドレイン電極に至る電気的な導通を全てゲート電極へ印加されるバイアス電圧によって変調することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1:オーミックコンタクト〕
図1は本発明に係る半導体装置の一実施の形態(オーミックコンタクト)の構造を示す説明図である。
同図において、1−1は半導体多層構造であり、サファイア(0001)基板1−0上にAlN(40nm)のバッファ層BF、GaN(3μm)のチャネル層CH、Al0.25Ga0.75N(3nm)のスペーサ層SP、所定の濃度のSiドナをドープしたAl0.25Ga0.75N(8nm)のキャリア供給層CA、GaN(4nm)のショットキー層SHを順次エピタキシャル成長(例えば、MOCVDやRF MBE等)することによって形成されている。なお、半導体多層構造1−1はGa面すなわち III 族元素面を表面にして、サファイア基板1−0上に形成されている。
【0025】
本実施の形態では、この半導体多層構造1−1の表面に、例えば5×109 dyn/cm2 (5×108 N/m2 )なる伸張性の内部応力を伴う帯状の複数本の絶縁膜1−3をその各々が例えば厚さ1μm、幅0.5μm、及び間隔0.5μmなる形状にて形成している。更に、絶縁膜1−3を覆うようにして、また半導体多層構造1−1の表面の絶縁膜1−3に覆われていない部分を覆うようにして、例えばTi/Alからなるオーミック電極層1−4を形成している。そして、アニールすることにより、オーミック電極層1−4と半導体多層構造1−1中の電子ガスとを電気的に接続させ、もって本実施の形態に係るオーミックコンタクトを形成している。
【0026】
このオーミックコンタクトでは、帯状の絶縁膜1−3は伸張性の内部応力を伴っているので、半導体多層構造1−1中の絶縁膜1−3に覆われている部分には、上記応力の反作用の結果、圧縮性のひずみが生じる。これにより同部分にはピエゾ電気効果による負の電荷が発生する。この負の電荷により同部分における電子ガスの面密度は著しく低下する。一方、半導体多層構造1−1中の絶縁膜1−3に覆われていない部分においては、伸張性のひずみが生じる。これにより同部分にはピエゾ電気効果による正の電荷が発生する。この正の電荷を中和するために、半導体多層構造1−1中の絶縁膜1−3に覆われていない部分においては、電子ガスの面密度が著しく増加する。その結果、帯状の絶縁膜1−3の配置にあわせて、半導体多層構造1−1中に電子ガスの面密度の高い領域と低い領域、すなわち電子ガス濃度の高い領域と低い領域とが形成される。
【0027】
この実施の形態では、半導体多層構造1−1の表面の絶縁膜1−3に覆われていない部分がオーミック電極層1−4により覆われているので、オーミック電極層1−4が半導体多層構造1−1中の電子ガスの面密度が著しく増加した領域と接続される。したがって、オーミック電極層1−4に付随するコンタクト抵抗が低くなり、半導体多層構造1−1中の電子ガスの面密度が均一である場合と比較して、コンタクト抵抗が低い優れたオーミックコンタクトが実現される。
【0028】
〔実施の形態2:FET〕
図2は本発明に係る半導体装置の一実施の形態(オーミックコンタクトを用いたFET)の構造を示す説明図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)におけるb−b線断面図、図2(c)は図2(a)におけるc−c線断面図である。
【0029】
同図において、2−1は半導体多層構造であり、サファイア(0001)基板2−0上にAlN(40nm)のバッファ層BF、GaN(3μm)のチャネル層CH、Al0.25Ga0.75N(3nm)のスペーサ層SP、所定の濃度のSiドナをドープしたAl0.25Ga0.75N(8nm)のキャリア供給層CA、GaN(4nm)のショットキー層SHを順次エピタキシャル成長(例えば、MOCVDやRF MBE等)することによって形成されている。なお、この例では、例えば塩素ガスを用いてドライエッチングすることにより、半導体多層構造2−1を所定の形状を有する半導体メサ領域2−2としている。
【0030】
そして、この半導体メサ領域2−2の表面、すなわち半導体多層構造2−1の表面のソース電極2−5の形成領域からドレイン電極2−6の形成領域に至る方向に、例えば5×109 dyn/cm2 なる伸張性の内部応力を伴う帯状の複数本の絶縁膜2−3をその各々が例えば厚さ1μm、幅0.5μm、及び間隔0.5μmなる形状にて形成している。
【0031】
更に、半導体メサ領域2−2の表面の一方側の端部(ソース電極2−5の形成領域)に、絶縁膜2−3および絶縁膜2−3に覆われていない部分を覆うように、例えばTi/Alからなるオーミック電極層を形成し、アニールすることによって、ソース電極2−5を形成している。同様に、半導体メサ領域2−2の表面の他方側の端部(ドレイン電極2−6の形成領域)に、絶縁膜2−3および絶縁膜2−3に覆われていない部分を覆うように、例えばTi/Alからなるオーミック電極層を形成し、アニールすることによって、ドレイン電極2−6を形成している。
【0032】
更に、ソース電極2−5とドレイン電極2−6との間に、絶縁膜2−3を覆うように例えばショットキー電極層としてWSiN/Auを局所的に堆積することによって、ゲート電極2−7を形成している。すなわち、ソース電極2−5とドレイン電極2−6との間に、絶縁膜2−3および絶縁膜2−3に覆われていない部分を覆うように、ゲート電極2−7を形成している。
【0033】
この実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、帯状の絶縁膜2−3は伸張性の内部応力を伴っているので、半導体メサ領域2−2中の絶縁膜2−3に覆われている部分には、上記応力の反作用の結果、圧縮性のひずみが生ずる。これにより同部分にはピエゾ電気効果による負の電荷が発生する。この負の電荷により同部分における電子ガスの面密度は著しく低下する。一方、半導体メサ領域2−2の絶縁膜2−3に覆われていない部分においては、伸張性のひずみが生ずる。これにより同部分にはピエゾ電気効果による正の電荷が発生する。この正の電荷を中和するために、半導体メサ領域2−2中の絶縁膜2−3に覆われていない部分においては、電子ガスの面密度が著しく増加する。その結果、帯状の絶縁膜2−3の配置にあわせて、半導体メサ領域2−2中に電子ガスの面密度の高い領域と低い領域、すなわち電子ガス濃度の高い領域と低い領域とが形成される。
【0034】
この実施の形態では、半導体メサ領域2−2の表面の絶縁膜2−3に覆われていない部分がソース電極2−5及びドレイン電極2−6により覆われているので、ソース電極2−5及びドレイン電極2−6が半導体メサ領域2−2中の電子ガスの面密度が著しく増加した領域と接続される。したがって、ソース電極2−5及びドレイン電極2−6に付随するコンタクト抵抗が低くなり、半導体メサ領域2−2中の電子ガスの面密度が均一である場合と比較して、コンタクト抵抗(ソース抵抗,ドレイン抵抗)が低い優れたトランジスタ特性を有するFETが実現される。
【0035】
〔実施の形態3:FET〕
図3はオーミックコンタクトを用いたFETの他の実施の形態の構造を示す説明図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は図3(a)におけるb−b線断面図、図3(c)は図3(a)におけるc−c線断面図である。
【0036】
同図において、3−1は半導体多層構造であり、サファイア(0001)基板3−0上にAlN(40nm)のバッファ層BF、GaN(3μm)のチャネル層CH、Al0.25Ga0.75N(3nm)のスペーサ層SP、所定の濃度のSiドナをドープしたAl0.25Ga0.75N(8nm)キャリア供給層のCA、GaN(4nm)のショットキー層SHを順次エピタキシャル成長(例えば、MOCVDやRF MBE等)することによって形成されている。なお、この例では、例えば塩素ガスを用いてドライエッチングすることにより、半導体多層構造3−1を所定の形状を有する半導体メサ領域3−2としている。
【0037】
そして、この半導体メサ領域3−2の表面、すなわち半導体多層構造3−1の表面のソース電極3−5の形成領域からドレイン電極3−6の形成領域に至る方向に、例えば5×109 dyn/cm2 なる伸張性の内部応力を伴う帯状の複数本の絶縁膜3−3をその各々が例えば厚さ1μm、及び幅0.5μmなる形状にて形成している。
【0038】
更に、半導体メサ領域3−2の表面の一方側の端部(ソース電極3−5の形成領域)に、絶縁膜3−3および絶縁膜3−3に覆われていない部分を覆うように、例えばTi/Alからなるオーミック電極層を形成し、アニールすることによって、ソース電極3−5を形成している。同様に、半導体メサ領域3−2の表面の他方側の端部(ドレイン電極3−6の形成領域)に、絶縁膜3−3および絶縁膜3−3に覆われていない部分を覆うように、例えばTi/Alからなるオーミック電極層を形成し、アニールすることによって、ドレイン電極235を形成している。
【0039】
更に、ソース電極3−5とドレイン電極3−6との間に、絶縁膜3−3を覆うように例えばショットキー電極層としてWSiN/Auを局所的に堆積することにより、ゲート電極3−7を形成している。すなわち、ソース電極3−5とドレイン電極3−6との間に、絶縁膜3−3および絶縁膜3−3に覆われていない部分を覆うように、ゲート電極3−7を形成している。
【0040】
なお、この実施の形態では、絶縁膜3−3の形状を、その中央部がゲート電極3−7に集まるパターン形状としている。また、絶縁膜3−3の幅を、ソース電極3−5からゲート電極3−7に向かって、またドレイン電極3−6からゲート電極3−7に向かって、狭くしている。この例では、絶縁膜3−3の幅を、ソース電極3−5及びドレイン電極3−6と交差する部分において0.5μmとし、ゲート電極3−7と交差する部分において0.1μmとしている。
【0041】
この実施の形態において、ゲート電極3−7と絶縁膜3−3とが交差する位置における絶縁膜3−3は、ソース電極3−5及びドレイン電極3−6と絶縁膜3−3とが交差する位置における絶縁膜3−3と比較して狭い幅を有する。したがって、半導体メサ領域3−2中、ゲート電極3−7と絶縁膜3−3とが交差する位置において絶縁膜3−3に覆われている部分には、圧縮性のひずみが集中し、ソース電極3−5及びドレイン電極3−6と絶縁膜3−3とが交差する位置における絶縁膜3−3に覆われている部分と比較して、著しく高濃度の負電荷が誘起される。
【0042】
この高濃度の負電荷の作用により、ゲート電極3−7と絶縁膜3−3とが交差する位置において、半導体メサ領域3−2中の絶縁膜3−3に覆われている部分には電子ガスが存在しなくなる。これにより、絶縁膜3−3に覆われている部分を介してソース電極3−5とドレイン電極3−6との間を電流が流れることが不可能となり、半導体メサ領域3−2の絶縁膜3−3に覆われている部分の電気的導通の影響を受けないFETが形成される。
【0043】
〔実施の形態4:FET〕
図4はオーミックコンタクトを用いたFETの別の実施の形態の構造を示す説明図であり、図4(a)は平面図、図4(b)は図4(a)におけるb−b線断面図、図4(c)は図4(a)におけるc−c線断面図である。
【0044】
同図において、4−1は半導体多層構造であり、サファイア(0001)基板4−0上にAlN(40nm)のバッファ層BF、GaN(3μm)のチャネル層CH、Al0.25Ga0.75N(3nm)のスペーサ層SP、所定の濃度のSiドナをドープしたAl0.25Ga0.75N(8nm)キャリア供給層のCA、GaN(4nm)のショットキー層SHを順次エピタキシャル成長(例えば、MOCVDやRF MBE等)することによって形成されている。なお、この例では、例えば塩素ガスを用いてドライエッチングすることにより、半導体多層構造4−1を所定の形状を有する半導体メサ領域4−2としている。
【0045】
そして、この半導体メサ領域4−2の表面、すなわち半導体多層構造4−1の表面のソース電極4−5の形成領域からゲート電極4−7の形成領域に至る方向に先端を向けて、例えば5×109 dyn/cm2 なる伸張性の内部応力を伴うくさび状の複数本の絶縁膜4−31を、例えば厚さ1μm、及び間隔0.5μmなる形状にて形成している。同様に、半導体メサ領域4−2の表面のドレイン電極4−6の形成領域からゲート電極4−7の形成領域に至る方向に先端を向けて、例えば5×109 dyn/cm2 なる伸張性の内部応力を伴うくさび状の複数本の絶縁膜4−32を、例えば厚さ1μm、及び間隔0.5μmなる形状にて形成している。なお、本実施の形態において、絶縁膜4−31の先端と絶縁膜4−32の先端との離間幅をゲート電極4−7の幅以上としている。
【0046】
更に、くさび状の絶縁膜4−31及び4−32の根本部(ソース電極4−5およびドレイン電極4−6の形成領域)を覆うように、例えばTi/Alからなるオーミック電極層を形成しアニールすることによって、ソース電極4−5及びドレイン電極4−6を形成している。すなわち、くさび状の絶縁膜4−31及び4−32の根本部を覆うように、また半導体メサ領域4−2の表面の絶縁膜4−31及び4−32に覆われていない部分を覆うように、ソース電極4−5及びドレイン電極4−6を形成している。
【0047】
更に、絶縁膜4−31の先端と絶縁膜4−32の先端との間に、例えばショットキー電極層としてWSiN/Auを局所的に堆積することによって、ゲート電極4−7を形成している。すなわち、ソース電極4−5とドレイン電極4−6との間の絶縁膜4−31及び4−32により覆われていない部分に、ゲート電極4−7を形成している。
【0048】
この実施の形態では、絶縁膜4−31及び4−32がくさび状とされていることから、半導体メサ領域4−2中の絶縁膜4−31及び4−32のくさび状の先端に対応する部分に圧縮性のひずみが集中し、電子ガスが存在しなくなり、絶縁膜4−31及び4−32に覆われている部分を介してソース電極4−5とドレイン電極4−6との間を電流が流れることが不可能となる。また、ゲート電極4−7の直下部分は、絶縁膜4−31及び4−32に覆われていないため、全ての領域において面密度の高い電子ガスが存在する。したがって、ソース電極4−5からドレイン電極4−6に至る電気的な導通を全てゲート電極4−7へ印加されるバイアス電圧によって変調することのできるFETが形成される。
【0050】
なお、半導体多層構造の層構造、オーミック電極層の構造及びアニールの条件などオーミックコンタクトの形成方法、更に電界効果トランジスタにおけるソース電極、ドレイン電極、ゲート電極の形成方法の詳細において変更を行ったオーミックコンタクト及びそれを用いた電界効果トランジスタも本発明に含まれることは明らかである。
【0051】
また、上述した実施の形態1〜4では、絶縁膜を覆うようにしてオーミック電極層やソース電極,ドレイン電極を形成しているが、必ずしも絶縁膜を覆うように形成しなくてもよい。すなわち、オーミック電極層やソース電極,ドレイン電極を形成した後、オーミック電極層やソース電極,ドレイン電極で覆われていない半導体多層構造の表面に、すなわちオーミック電極層やソース電極,ドレイン電極の下部に位置しないように、伸張性の内部応力を伴う絶縁膜を形成するようにしてもよい。また、絶縁膜も複数本設けているが、1本でもよい。また、絶縁膜の形状も、実施の形態に示されるような形状に限られるものではない。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本願の第1発明によれば、オーミック電極層が半導体多層構造中の電子ガス濃度の高い領域と接続され、オーミック電極層に付随するコンタクト抵抗が低くなり、ナイトライド系化合物半導体材料に対してコンタクト抵抗の低い優れたオーミックコンタクトを提供することができるようになる。
また、本願の第2〜第4発明によれば、ソース電極及びドレイン電極が半導体多層構造中の電子ガス濃度の高い領域と接続され、ソース電極及びドレイン電極に付随するコンタクト抵抗(ソース抵抗,ドレイン抵抗)が低くなり、優れたトランジスタ特性を有する電界効果トランジスタを提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るオーミックコンタクトの一実施の形態(実施の形態1)の構造を示す説明図である。
【図2】 本発明に係るオーミックコンタクトを用いたFETの一実施の形態(実施の形態2)の構造を示す説明図である。
【図3】 本発明に係るオーミックコンタクトを用いたFETの他の実施の形態(実施の形態3)の構造を示す説明図である。
【図4】 本発明に係るオーミックコンタクトを用いたFETの別の実施の形態(実施の形態4)の構造を示す説明図である。
【図5】 従来のFETの代表的な構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1−0,2−0,3−0,4−0…基板、1−1,2−1,3−1,4−1…半導体多層構造、2−2,3−2,4−2…半導体メサ領域、1−3,2−3,3−3,4−31,4−32…絶縁膜、1−4…オーミック電極層、3−5,4−5…ソース電極、3−6,4−6…ドレイン電極、3−7,4−7…ゲート電極、BF…バッファ層、CH…チャネル層、SP…スペーサ層、CA…キャリア層、SH…ショットキー層。
Claims (4)
- 基板上に形成された組成の異なるナイトライド系化合物半導体層からなる半導体多層構造と、
この半導体多層構造の表面に形成された伸張性の内部応力を伴う絶縁膜と、
前記半導体多層構造の表面の少なくとも前記絶縁膜に覆われていない部分に形成されたオーミック電極層とを備え、
前記半導体多層構造は、前記絶縁膜の伸張性の内部応力の反作用によって生じる圧縮性のひずみによって、その多層構造中の前記絶縁膜に覆われている部分に電子ガス濃度の低い領域が形成され、前記絶縁膜に覆われていない部分に電子ガス濃度の高い領域が形成される
ことを特徴とする半導体装置。 - 基板上に形成された組成の異なるナイトライド系化合物半導体層からなる半導体多層構造と、この半導体多層構造の表面に形成されたソース電極,ドレイン電極,ゲート電極とを備え、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に前記ゲート電極が形成されている電界効果トランジスタにおいて、
前記半導体多層構造の表面の前記ソース電極の形成領域から前記ドレイン電極の形成領域に至る方向に、伸張性の内部応力を伴う絶縁膜が形成されており、
前記半導体多層構造は、前記絶縁膜の伸張性の内部応力の反作用によって生じる圧縮性のひずみによって、その多層構造中の前記絶縁膜に覆われている部分に電子ガス濃度の低い領域が形成され、前記絶縁膜に覆われていない部分に電子ガス濃度の高い領域が形成され、
前記ソース電極およびドレイン電極は、それぞれの形成領域の少なくとも前記絶縁膜に覆われていない部分において前記半導体多層構造の表面と接する
ことを特徴とする電界効果トランジスタ。 - 請求項2に記載された電界効果トランジスタにおいて、
前記絶縁膜が帯状とされ、その幅が前記ソース電極から前記ゲート電極に向かって、また前記ドレイン電極から前記ゲート電極に向かって、狭くされている
ことを特徴とする電界効果トランジスタ。 - 基板上に形成された組成の異なるナイトライド系化合物半導体層からなる半導体多層構造と、この半導体多層構造の表面に形成されたソース電極,ドレイン電極,ゲート電極とを備え、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に前記ゲート電極が形成されている電界効果トランジスタにおいて、
前記半導体多層構造の表面の前記ソース電極の形成領域から前記ゲート電極の形成領域に至る方向に先端を向けて、伸張性の内部応力を伴うくさび状の第1の絶縁膜が形成されており、
前記半導体多層構造の表面の前記ドレイン電極の形成領域から前記ゲート電極の形成領域に至る方向に先端を向けて、伸張性の内部応力を伴うくさび状の第2の絶縁膜が形成されており、
前記半導体多層構造は、前記第1および第2の絶縁膜の伸張性の内部応力の反作用によって生じる圧縮性のひずみによって、その多層構造中の前記第1および第2の絶縁膜に覆われている部分に電子ガス濃度の低い領域が形成され、前記第1および第2の絶縁膜に覆われていない部分に電子ガス濃度の高い領域が形成され、
前記ソース電極は、その形成領域の少なくとも前記第1の絶縁膜に覆われていない部分において前記半導体多層構造の表面と接し、
前記ドレイン電極は、その形成領域の少なくとも前記第2の絶縁膜に覆われていない部分において前記半導体多層構造の表面と接し、
前記第1の絶縁膜の先端と前記第2の絶縁膜の先端とは互いに離間している
ことを特徴とする電界効果トランジスタ。
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