JP3684572B2 - インクカートリッジおよびこれを用いたインクジェット式記録装置 - Google Patents

インクカートリッジおよびこれを用いたインクジェット式記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3684572B2
JP3684572B2 JP2000391540A JP2000391540A JP3684572B2 JP 3684572 B2 JP3684572 B2 JP 3684572B2 JP 2000391540 A JP2000391540 A JP 2000391540A JP 2000391540 A JP2000391540 A JP 2000391540A JP 3684572 B2 JP3684572 B2 JP 3684572B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
valve body
valve
tube
ink cartridge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000391540A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002192739A (ja
JP2002192739A5 (ja
Inventor
義晴 有賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2000391540A priority Critical patent/JP3684572B2/ja
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to KR10-2001-7011372A priority patent/KR100484960B1/ko
Priority to ES01901496T priority patent/ES2334100T3/es
Priority to CN2008101695816D priority patent/CN101372176B/zh
Priority to PCT/JP2001/000386 priority patent/WO2001053104A1/ja
Priority to EP09165634A priority patent/EP2105308B1/en
Priority to ES09165634T priority patent/ES2383777T3/es
Priority to DE60140335T priority patent/DE60140335D1/de
Priority to EP01901496A priority patent/EP1164025B1/en
Priority to EP08015329A priority patent/EP2055489A1/en
Priority to CN 200510135139 priority patent/CN1799846B/zh
Priority to AT08015327T priority patent/ATE552980T1/de
Priority to AU27083/01A priority patent/AU2708301A/en
Priority to CNB018000142A priority patent/CN100439106C/zh
Priority to EP08015326A priority patent/EP2052862B1/en
Priority to US09/937,130 priority patent/US6834945B2/en
Priority to AT01901496T priority patent/ATE447488T1/de
Priority to KR10-2003-7017029A priority patent/KR100505287B1/ko
Priority to KR1020037017027A priority patent/KR100583290B1/ko
Priority to KR1020037017028A priority patent/KR100617280B1/ko
Priority to EP08015327A priority patent/EP2052863B1/en
Priority to ES08015326T priority patent/ES2386656T3/es
Priority to ES08015327T priority patent/ES2382127T3/es
Priority to CN2008101695801A priority patent/CN101386230B/zh
Priority to CN2008101695799A priority patent/CN101386229B/zh
Priority to AT09165634T priority patent/ATE554936T1/de
Priority to HK02104581.5A priority patent/HK1044911A1/zh
Publication of JP2002192739A publication Critical patent/JP2002192739A/ja
Priority to US10/228,924 priority patent/US6874876B2/en
Publication of JP2002192739A5 publication Critical patent/JP2002192739A5/ja
Priority to US11/090,894 priority patent/US7380909B2/en
Publication of JP3684572B2 publication Critical patent/JP3684572B2/ja
Application granted granted Critical
Priority to US11/700,113 priority patent/US7566120B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録ヘッドにインクを供給するように構成されたインクカートリッジおよびこれを用いたインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式記録装置は、一般にキャリッジ上に搭載されて記録用紙の幅方向に移動するインクジェット式の記録ヘッドと、この記録ヘッドの移動方向と直交する方向に記録用紙を相対的に移動させる紙送り手段とを備えている。
このようなインクジェット式記録装置において、記録用紙に対する印刷は、印刷データに基づいて記録ヘッドよりインク滴を吐出させることにより行われる。そして、キャリッジ上に例えばブラック,イエロー,シアンおよびマゼンタの各インクの吐出可能な記録ヘッドを搭載し、ブラックインクによるテキスト印刷ばかりでなく、各インクの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可能としている。
【0003】
そのため、記録ヘッドに各インクを供給するインクカートリッジが記録装置内に配設されている。
通常のインクジェット式記録装置にあっては、前記ブラック,イエロー,シアンおよびマゼンタのインクが貯留された各インクカートリッジがキャリッジ上に載置され、キャリッジと共に移動する。
一方、例えばオフィス向けまたは業務用に提供されるこの種の記録装置においては、比較的大量の印刷に対応させるために、大容量のインクカートリッジがキャリッジ外に配置されている。
【0004】
また、例えば装置本体側に配置されたカートリッジホルダにインクカートリッジとしてのメインタンクを装填させる形式の記録装置が提供されている。そして、記録ヘッドが搭載されたキャリッジ上にはサブタンクが配置され、各メインタンクから各サブタンクに対してインク補給チューブ(インク経路)を介してそれぞれインクを補給し、さらに各サブタンクからそれぞれ記録ヘッドに対してインクを供給するように構成されている。
【0005】
ところで、昨今においては、キャリッジ走査距離の長い大型の記録装置であって、より大きな紙面に対して印刷を行うことが可能な記録装置の需要が高まっている。
このような記録装置においては、スループットを向上させるために、印刷を実行しながら、各メインタンクから各サブタンクに対して逐次インクを補給し、各サブタンクからそれぞれ記録ヘッドに対してインクを安定して供給するような機能が求められる。
【0006】
このような機能を充足させるための手段としては、例えばメインタンクにおけるインクパックを空気で加圧することにより、メインタンクからサブタンクに対してインク流を発生させて、サブタンクに対してインクの補給を可能にする構成が好適に採用される。加えて、キャリッジ上に搭載された各サブタンクにおいては、記録ヘッドにおけるインクの消費に応じて、メインタンクからのインクの受け入れ量が調整できるような構成を採用することにより、各サブタンクにおいては常にほぼ一定量のインクを貯留することが可能となる。
【0007】
従来、この種のインクジェット式記録装置には、図13(a)および(b)に示すような栓体を有し、カートリッジホルダ(インク導入管)に対して着脱(挿抜)可能なインクカートリッジを備えたものが採用されている。
このインクカートリッジの栓体につき、図13(a)および(b)を用いて概略説明すると、同図において、符号50で示す栓体は、インクパック(図示せず)のインク導出管として構成され、記録装置用ヘッド(図示せず)にインク経路(図示せず)を介して接続するインク導入管57に着脱可能に取り付けられる。
【0008】
この栓体50のインク出口内には、円環状のゴムパッキン50aが嵌め込まれている。また、栓体50内には、軸線方向に沿って移動し、前記ゴムパッキン50aの開口部をコイル状ばね部材50cの付勢力によって閉塞し得る弁体50bが配置されている。
なお、前記インク導入管57の先端部には、前記インク導出管50の装着状態において、前記インクパックからインクを前記インク経路に導出し得るような開口57aが設けられている。
【0009】
このような構成により、栓体50が図13(a)に示すようにインク導入管57から離脱している場合には、ゴムパッキン50aの開口部が弁体50bによって閉塞されているため、インクパックからのインクが栓体50,インク導入管57およびインク経路を介して記録装置用ヘッドに供給されることはない。
一方、栓体50が図13(b)に示すようにインク導入管57に装着されている場合には、ゴムパッキン50aの開口部がインク導入管57の押圧による弁体50bの移動によって開放されているため、インクパックからインクが栓体50,インク導入管57およびインク経路を介して記録装置用ヘッドに供給可能な状態とされる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような記録装置においては、弁体50bがインク導入管57の栓体50への差し込みによる押圧によって開放するものであるため、次に示すような問題を抱えている。
すなわち、栓体50とインク導入管57とを装着する前の状態において、ユーザが栓体50内にスクリュードライバ等の棒状体を差し込んで弁体50bを開放させた場合には、外気がインクパック内に流入する。このような状態となったインクカートリッジを記録装置に装着した場合、流入した空気が記録ヘッドへ送られ吐出不良となってしまう問題となる。また、印刷時にメインタンクとサブタンクとを接続するインク流路中に配置されるインク補給バルブが故障した場合には、メインタンク外に流出したインクがインクパック内に再度流入(逆流)する。このため、メインタンクのインクパック内におけるインクの脱気度およびクリーン度を保証することができないという問題もある。
【0011】
本発明は、このような技術的な課題を解決するためになされたものであり、インクパック内に対する空気の流入およびインクの逆流を阻止することができ、もってインクパック内におけるインクの脱気度およびクリーン度を保証することができるインクカートリッジおよびこれを用いたインクジェット式記録装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するためになされた本発明に係るインクカートリッジは、記録装置に着脱可能なインクカートリッジにおいて、インクを収容した領域と連通するインク導出管を備え、前記インク導出管には、前記記録装置に設けられたインク導入管の挿入によって開弁する第一の弁体と、前記インク導出管の管路内のインクの流れによって前記管路の軸線方向に移動するよう規制された平板状の第二の弁体と、前記第二の弁体と当接する弁座とを備えている。
【0013】
このように構成されているため、記録装置に設けられたインク導入管がインク導出管に挿入されることによって第一の弁体が開き、インクがインクパック外に流動すると、この流動力を閉弁状態の第二弁体が受けて、第二の弁体は開弁状態となり、インク導出管とインク導入管とが連通する。一方、インク導出管内に外気および逆流インクが流動すると、この流動力を閉弁状態の第二の弁体が受けて閉弁状態を維持し、インク導出管とインク導入管とが連通することはない。
したがって、インクを収容した領域に対する外気の流入およびインクの逆流を阻止することができ、インクを収容した領域内におけるインクの脱気度およびクリーン度を保証することができる。
なお、第二の弁体は管路の軸線方向に移動するよう規制されているため、管路の軸線方向に移動することによって、閉弁状態から開弁状態となり、また開弁状態から閉弁状態となる。
【0014】
この場合、前記第二の弁体が、薄板からなることが望ましい。
このように構成されているため、閉弁時に第二の弁体の一方端面がインク導入管の管路を閉塞する。
また、前記第二の弁体が、弾性変形可能な素材によって形成されている構成も採用し得る。このように構成されているため、第二の弁体をインク導出管に固定し、逆止弁として機能させることができる。
【0015】
また、前記第二の弁体が、球体からなる構成も採用し得る。
このように構成されているため、閉弁時に第二の弁体の球面がインク導入管の管路を閉塞する。
この場合、前記第二の弁体の比重が、インクの比重と同一であることが望ましい。
このように構成されているため、インクの流動によって第二の弁体の移動が円滑に行われ、逆止弁としての機能が十分に発揮される。
【0016】
また、前記第二の弁体は、管路の軸線方向の二位置間を移動可能に形成されていることが望ましい。このように構成されているため、第二の弁体が二位置間を管路の軸線に沿って移動する。
さらに、前記第二の弁体の管路の軸線方向における移動を規制するストッパと、軸線方向と垂直な方向を規制する規制片とを備えていることが望ましい。
このように構成されているため、移動規制片によって管路の軸線方向と直角な方向への第二の弁体の移動が規制される。
【0017】
また、前記第二の弁体に対応する弁座が、インク被供給側に突出して形成されていることが望ましい。
このように構成されているため、第二の弁体の縁部にインクパック側に突出するようなばりが発生していると、この発生ばりを閉弁状態において弁体周囲の空間部に位置付けることができる。
【0018】
一方、本発明に係るインクジェット式記録装置は、印刷領域と非印刷領域との間を往復可能なヘッド装着用のキャリッジを備えたインクジェット式記録装置において、前記したインクカートリッジを用いたことを特徴とする。
このように構成されているため、インクパックへの外気および逆流インクの流動を阻止することができ、インクパック内におけるインクの脱気度およびクリーン度を保証することができるインクジェット式記録装置が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るインクカートリッジおよびこれを用いたインクジェット式記録装置につき、図に示す実施の形態に基づいて説明する。図1は、インクジェット式記録装置の基本構成を平面図で示したものである。
図中符号1で示すキャリッジは、キャリッジモータ2によって駆動されるタイミングベルト3を介し、ガイド部材4に案内されて紙送り部材5の長手方向、すなわち記録用紙の幅方向である主走査方向に往復移動されるように構成されている。そして、図1には示されていないが、キャリッジ1の紙送り部材5に対向する面には、インクジェット式の記録ヘッド6が搭載されている。
【0020】
また、前記キャリッジ1には、前記記録ヘッド6にインクを供給するためのサブタンク7a〜7dが搭載されている。
これらサブタンク7a〜7dは、その内部において各インクを一時的に貯留するために、ブラック,イエロー,マゼンタおよびシアンの各インクに対応して4個具備されている。そして、これら各サブタンク7a〜7dには、装置本体に配置されたカートリッジホルダ8に装填されたインクカートリッジとしてのメインタンク9a〜9dから、可撓性材料からなるインク補給チューブ10,10,…をそれぞれ介して各インクが供給されるように構成されている。
【0021】
なお、前記したインクカートリッジとしての各メインタンク9a〜9dは、その外郭形状が偏平状に形成されている。そして、前記カートリッジホルダ8において、偏平状の面がそれぞれ鉛直面に対向するように、いわゆる縦置き状態で装着されている。
【0022】
一方、前記キャリッジ1の移動経路上における非印字領域(ホームポジション)には、前記記録ヘッド6のノズル形成面を封止することができるキャッピング手段11が配置されている。さらに、このキャッピング手段11の上面には、前記記録ヘッド6のノズル形成面を封止し得るゴム等の可撓性素材により形成されたキャップ部材11aが配置されている。
そして、前記キャリッジ1がホームポジションに移動したときに、前記キャップ部材11aによって記録ヘッドのノズル形成面を封止することができるように構成されている。
【0023】
このキャップ部材11aは、記録装置の休止期間中において前記記録ヘッド6のノズル形成面を封止し、ノズル開口の乾燥を防止する蓋体として機能する。また、キャップ部材11aには、図には示されていないが、吸引ポンプ(チューブポンプ)におけるチューブの一端が接続され、吸引ポンプによる負圧を前記記録ヘッド6に作用させて、この記録ヘッド6からインクを吸引排出させるクリーニング動作が実行されるように構成されている。
そして、前記キャッピング手段11の印字領域側に隣接してゴムなどの弾性素材によるワイピング部材12が配置され、必要に応じて記録ヘッド6のノズル形成面を払拭して清掃することができるように構成されている。
【0024】
図2は、図1に示した記録装置に搭載されたインク供給システムの構成を模式的に示したものであり、このインク供給システムについてそれぞれ相当する各部を同一符号で示した図1と共に説明する。
図1および図2において、符号21は空気加圧ポンプを示す。この空気加圧ポンプ21により加圧された空気は、圧力調整弁22に供給され、さらに圧力検出器23を介して前記した各メインタンク9a〜9d(図2においては代表して符号9で示す。)にそれぞれ供給されるように構成されている。
【0025】
なお、前記圧力調整弁22は、空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧が所定以上に達した時に、開弁状態として各メインタンク9a〜9dに加わる空気圧を所定の範囲に維持させる機能を有している。
【0026】
また、前記圧力検出器23は、空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧を検知し、空気加圧ポンプ21の駆動を制御するように機能する。
すなわち、空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧が所定の圧力に達したことを検出した場合には、空気加圧ポンプ21の駆動を停止させる。また、圧力検出器23によって空気圧が定められた圧力以下となったことを検出した場合には、空気加圧ポンプ21を駆動させる。
したがって、この繰り返しによって前記した各メインタンク9a〜9dに加わる空気圧は所定の範囲に維持される。
【0027】
前記メインタンク9(インクカートリッジ)の外郭ケース内には、図2に示すように、インクを封入した可撓性素材により形成されたインクパック24が収納されている。そして、メインタンク9とインクパック24とで形成される空間が圧力室25を構成しており、この圧力室25内に前記圧力調整弁22,圧力検出器23を介した空気加圧ポンプ21からの加圧空気が供給されるように構成されている。
【0028】
この構成により、前記各メインタンク9a〜9d内に収納された各インクパック24は、それぞれ加圧空気による圧力を受け、各メインタンク9a〜9dから各サブタンク7a〜7dに対して所定の圧力によるインク流が発生するようになされる。
なお、前記各メインタンク9a〜9dにおいて加圧されたインクは、各インク補給バルブ26,26,…および各インク補給チューブ10,10,…を介して、キャリッジ1に搭載された各サブタンク7a〜7d(図2においては代表して符号7で示す。)に供給される。
【0029】
図2に示すように、サブタンク7には内部にフロート部材31が配置されており、そのフロート部材31には永久磁石32が取り付けられている。そして、ホール素子に代表される磁電変換素子33a,33bが、基板34に実装されてサブタンク7の側壁に添接されている。
これにより、フロート部材31の浮上位置にしたがった永久磁石32による磁力線量に応じて、ホール素子33a,33bにより電気的出力を発生するインク量検出手段を構成している。
【0030】
したがって、例えばサブタンク7内のインク量が少なくなった場合には、サブタンク内に収納されたフロート部材31の位置が重力方向に移動し、これに伴い永久磁石32の位置も重力方向に移動する。
このため、永久磁石32の移動によるホール素子33a,33bの電気的出力は、サブタンク7内のインク量として感知することができ、ホール素子33a,33bにより得られた電気的出力によってインク補給バルブ26が開弁される。
【0031】
これにより、前記メインタンク9内で加圧されているインクは、インク量が低下したそれぞれのサブタンク7内に個別に送出される。そして、当該サブタンク7内におけるインク量が所定の容量に達した場合には、前記したホール素子33a,33bの電気的出力に基づいてインク補給バルブ26が閉弁される。
このような繰り返しにより、メインタンク9からサブタンク7に対して断続的にインクが補給されるように作用し、各サブタンク7内には常にほぼ一定の範囲のインクが貯留される。
【0032】
そして、前記各サブタンク7からはバルブ35およびチューブ36を介して前記記録ヘッド6に対してインクが供給されるように構成されている。このため、前記記録ヘッド6のアクチェータ(図示せず)に供給される印刷データに基づいて、記録ヘッド6のノズル形成面に形成されたノズル開口6aよりインク滴が吐出されるように作用する。
【0033】
図3は、以上のように構成されたインクジェット式記録装置に用いられるインクカートリッジ(前記したメインタンク9)の全体構成を示す斜視図である。
図3に示すように、前記インクパック24の外郭ケースは、第一ケース41および第二ケース42により構成されている。
【0034】
このうち第二ケース42は、第一ケース側に開放されて偏平状の函型形状になされており、その内部に例えばブラックインクを封入した状態の前記インクパック24(図2参照)を収納し得るように構成されている。また、この第二ケース42の開放部は、前記インクパック24を収納した状態において、フィルム部材(図示せず)によって密閉されている。さらに、前記第二ケース42の角部には、それぞれが互いに直交する二面部が開放された切り欠き42aおよびこの切り欠き42a内に位置する載置部42bが設けられている。
なお、前記フィルム部材は、前記第二ケース42の開放部を構成する側壁上端面に融着されることによって固定されている。
【0035】
前記第一ケース41は、第二ケース側に開放されて同じく扁平状の函型形状になされており、前記第二ケース42(フィルム部材の融着面側)に装着されている。
また、前記インクパック24は、ガスバリア性を確保するために、中間層としてのアルミ箔を二枚の可撓性フィルム(例えば、内側および外側をそれぞれポリエチレンフィルムとナイロンフィルムとする)で挟み込み、これを袋状にして形成されている。
【0036】
このようなインクカートリッジとしての前記メインタンク9においては、図3に示すように、前記カートリッジケース(インクパック24の外郭ケース)の一面部に、記録装置へ装填する場合に利用される位置決め手段としての一対の開口孔51が形成されている。これら両開口孔51は、栓体50の両側に配置されている。
なお、これら両開口孔51は、前記下ケース42を例えば射出成形する場合に同時に形成される。
【0037】
また、前記カートリッジケースの長手方向端縁におけるほぼ中央部(両開口孔51のほぼ中間位置)には、前記インクパック24に接続する前記栓体50が配置されている。前記カートリッジケースにおける各開口孔51の外側には、加圧空気導入口52と回路基板(IC基板)53がそれぞれ配置されている。
【0038】
前記加圧空気導入口52は、前記第二ケース42を成形する場合において中空状に同時成形され、前記インクカートリッジ9内に加圧空気を導入し得るように構成されている。
前記回路基板53は、インクに関する情報データ、例えば色種,顔料/染料系インクの種別,インク残量,シリアル番号,有効期限および対象機種等のデータを書き込み可能に保存した記憶素子(図示せず)を有し、前記下ケース42の載置部42b上に取り付けられている。
【0039】
また、この回路基板53は、前記メインタンク9を記録装置側の前記カートリッジホルダ8に装着した状態において、カートリッジホルダ8側に配置された端子機構59に接続される。そして、前記した情報データの授受が、記録装置に内蔵されているデータ識別素子(CPU)と前記端子機構59を介して前記回路基板53との間でなされるように構成されている。
なお、前記したインク残量に関する情報データについては、前記インクカートリッジ9を前記カートリッジホルダ8から引き抜いた(カートリッジ・ホルダ間の接続を解除した)場合に、前記記憶素子において書き込まれる。
【0040】
図4は、前記カートリッジホルダ8側に配置された接続機構55を示す斜視図である。
図4に示すように、前記接続機構55(カートリッジホルダ8)には、円柱状に形成された一対の位置決めピン56が配置されている。そして、これら両位置決めピン56は、前記各開口孔51に着脱自在に嵌合するように構成されている。
また、前記カートリッジホルダ8の長手方向ほぼ中央部には、前記栓体50内に挿抜可能なインク導入管57が取り付けられている。このインク導入管57は、前記サブタンク7に前記インク補給チューブ10を介して接続されている。
【0041】
このような構成において、インクカートリッジ9をカートリッジホルダ8(接続機構55)に接続するには、メインタンク側の両開口孔51に対し、記録装置側に配置された二つの位置決めピン56を差し込み、インク導出管(栓体)50とインク導入管57とを連通させることにより行われる。
この場合、インク導入管57が栓体50内に差し込まれると、インクカートリッジ9から記録装置側のサブタンク7にインクを導入し得る態勢とされる。
また、前記加圧空気導入口52がカートリッジホルダ8側に配置された加圧空気送出口58に接続され、メインタンク9側に加圧空気を送出し得る態勢にされる。
【0042】
次に、前記メインタンク9の栓体50内に配置された弁構造につき、図5乃至図7を用いて説明する。図5(a)および(b)は本発明の第一実施形態に係るインクカートリッジにおける栓体の全体を示す局部断面図である。図6(a)および(b)はインクカートリッジにおける栓体の第一管体と第二管体を示す斜視図、図7(a)および(b)は同じくインクカートリッジにおける栓体の第一管体と第二管体を示す平面図である。
図5乃至図7において、前記栓体50は、第一管体61および第二管体62を有し、前記カートリッジホルダ8のインク導入管57に着脱可能に構成されている。
【0043】
この栓体50のインク被供給側には第一弁体としての前記弁体50b(図13に図示)が配置され、またインク供給側(インクパック側)には第二弁体としての弁体63(後述)が配置されている。
なお、前記弁体50bは、前記したように、前記栓体50が前記インク導入管57に挿入されることによって開弁状態となり、かつ前記インク導入管57から引き抜かれることによって閉弁状態となる開閉弁によって構成されている。
【0044】
図6(a)および図7(a)に示す前記第一管体61内には、前記インク導入管57に接続可能な流入路61aおよびこの流入路61aを横切るようなストッパ64が設けられている。前記流入路61aの路壁には、円周方向に等間隔をもって並列し、かつ前記弁体63の側方(流入路61aの軸線方向と直角な方向)への移動を規制する二つのストッパ面61bが形成されている。また、前記第一管体61のインク供給側端面には、前記流入路61a外に位置し、かつ円周方向に等間隔をもって並列する一対の位置決め用凸部61cが一体に設けられている。
【0045】
前記ストッパ64は、インク供給口64aを有する平面十字状の薄片からなり、前記弁体63のインク被供給側(弁体50bのインク供給側)に配置されている。このストッパ64には、前記ストッパ面61bと円周方向に所定の間隔をもって並列し、かつインク供給側に突出する一対の移動規制片65が一体に設けられている。
【0046】
図6(b)および図7(b)に示す前記第二管体62は、図5(a)および(b)に示すように、そのインク被供給側端部を前記流入路61a内に圧入して前記第一管体61に固定されている。この第二管体62内には、前記流入路61aに連通可能な流出路62aおよびこの流出路62aのインク被供給側開口周縁に延在する弁座(弁座環)62bが設けられている。前記流出路62aは、前記インクパック24に接続されている。前記弁座62bは、前記第二管体62のインク被供給側端面よりインク被供給側に突出して形成されている。そして、図8(a)に示すように、前記弁体63の縁部にインク被供給側に突出するようなばり63aが発生している場合に、この発生ばり63aを閉弁状態において弁座62b周囲の空間部に位置付けるように構成されている。
【0047】
また、前記第二管体62には、インク被供給側端面に開口し、かつ前記両移動規制片65の先端部がそれぞれ臨む二つの凹部62cが設けられている。そして、図8(b)に示すように、前記第二管体62のインク被供給側端面62Aと前記移動規制片65の先端面65A間への弁体63の入り込みを阻止するように構成されている。前記第二管体62のインク供給側端部には、前記両位置決め用凸部61cの先端部がそれぞれ挿通する二つの挿通孔66aを有し、かつ前記第一管体61のインク供給側端面に対接するフランジ66が一体に設けられている。なお、前記両管体61,62は、第二管体62のインク被供給側端部を第一管体61の流入路61a内に圧入した後、フランジ66の挿通孔66aに挿通する位置決め用凸部61cの挿通端部をかしめることにより抜け止めされる。
【0048】
前記弁体63は、前記インク導出管57の管路を常時閉塞し、かつ前記インクパック24の加圧によるインクの流動によって開放する逆止弁によって構成されている。また、この弁体63は、前記流出路62a内における前記第二管体62(インク被供給側端面)と前記ストッパ64との間に往復可能に配設されている。そして、全体が前記弁座62bに着座可能なステンレス等の金属材料あるいはポリプロピレン,ポリエチレン等の合成樹脂材料からなる平面円形状の薄板によって形成されている。
【0049】
以上の構成により、加圧空気ポンプ21の加圧によってインクパック24内のインクがインクパック24外に流出してインク被供給側に流動すると、この流動力を閉弁状態の弁体63が弁座62bから離間する方向に受けてインク被供給側に移動し、図9(a)および(b)に示すように開弁状態となる。
このため、第一管体61と第二管体62(栓体50とインク導入管57)とが連通し、インクパック24からのインクが図9(b)に矢印で示すように流出路62aおよび流入路61a内を流動してインク導入管57に供給される。
【0050】
一方、ユーザが栓体50内にスクリュードライバ等の棒状体を差し込んで弁体50bを開放させた場合、また印刷時にインク補給バルブ26が故障した場合には、弁体63によって栓体50の流出路62aが閉塞されたままである。
すなわち、図10(b)に示すように栓体50外の空気および逆流インクがインクパック側に向かって流入路61a内を流動すると、この流動力を閉弁状態の弁体63が弁座62bに着座する方向に受けて閉弁状態を維持する。
このため、図10(a)および(b)に示すように第一管体61と第二管体62(栓体50とインク導入管57)とが連通せず、逆流インクあるいは外気がインクパック24内に流入することはない。
【0051】
したがって、本実施形態においては、インクパック24に対する外気の流入およびインクの逆流を阻止することができ、インクパック24内におけるインクの脱気度およびクリーン度を保証することができる。
なお、前記弁体63は、インクの流動によって流入路61a内を移動するに際し、ストッパ64によって流入路61aにおけるインク被供給側への移動が規制される。また、移動規制片65およびストッパ面61bによって流入路61aにおける径方向(軸線方向と直角な方向)への移動が規制される。これにより、弁体63が流入路61a内を軸線に沿って移動し、流入路61a内の軸線方向二位置間における弁体63の円滑動作が行われる。
【0052】
次に、前記栓体内に配置された弁構造(第二実施形態)につき、図11(a)および(b)を用いて説明する。図11(a)および(b)は、本発明の第二実施形態に係るインクカートリッジの開弁状態と閉弁状態を示す断面図で、同図において図5乃至図10と同一または同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
同図において、前記栓体50は、前記第一管体61および第二管体72を有し、前記カートリッジホルダ8のインク導入管57に着脱可能に構成されている。
【0053】
この栓体50のインク被供給側には、第一弁体としての前記弁体50b(図13に図示)が配置され、またインク供給側(インクパック側)には第二弁体としての弁体73(後述)が配置されている。
なお、前記弁体50bは、前記したように、前記栓体50が前記インク導入管57に挿入されることによって開弁状態となり、かつ前記インク導入管57から引き抜かれることによって閉弁状態となる開閉弁によって構成されている。
【0054】
前記第二管体72は、そのインク被供給側端部を前記流入路61a内に圧入して前記第一管体61に固定されている。この第二管体72内には、前記流入路61aに連通可能な流出路72aおよびこの流出路72aのインク被供給側開口周縁に延在する弁座72bが設けられている。前記流出路72aは、前記インクパック24に接続されている。前記弁座72bは、前記第二管体72のインク被供給側端面と同一の面上に配置されている。
前記第二管体72のインク供給側端部には、前記両位置決め用凸部61cの先端部がそれぞれ挿通する二つの挿通孔76aを有し、かつ前記第一管体61のインク供給側端面に対接するフランジ76が一体に設けられている。
なお、前記両管体61,72は、第二管体72のインク被供給側端部を第一管体61の流入路61a内に圧入した後、フランジ76の挿通孔76aに挿通する位置決め用凸部61cの挿通端部をかしめることにより抜け止めされる。
【0055】
前記弁体73は、前記インク導出管57の管路を常時閉塞し、かつ前記インクパック24の加圧によるインクの流動によって開放する逆止弁によって構成されている。また、弁体73は、前記弁座72bに着座可能な弁体部73aを有し、前記第二管体72のインク被供給側端面(弁座72bの外側)にスポット溶接等によって固定されている。そして、全体がポリプロピレン,ポリエチレン等の合成樹脂材料からなる弾性変形可能な平面円形状の薄片(薄膜)によって形成されている。
【0056】
以上の構成により、加圧空気ポンプ21の加圧によってインクパック24内のインクがインクパック24外に流出してインク被供給側に流動すると、この流動力を閉弁状態の弁体73が弁座72bから離間する方向に受けてインク被供給側に移動し、図11(a)に示すように開弁状態となる。
このため、第一管体61と第二管体72(栓体50とインク導入管57)とが連通し、インクパック24からのインクが図11(a)に矢印で示すように流出路72aおよび流入路61aを流動してインク導入管57に供給される。
【0057】
一方、ユーザが栓体50内にスクリュードライバ等の棒状体を差し込んで弁体50bを開放させた場合、また印刷時にインク補給バルブ26が故障した場合には、弁体73によって栓体50の流出路72aが閉塞されたままである。
すなわち、図11(b)に矢印で示すように栓体50外の空気および逆流インクがインクパック側に向かって流動すると、この流動力を閉弁状態の弁体63が弁座72bに着座する方向に受けて閉弁状態を維持する。
このため、図11(b)に示すように第一管体61と第二管体72(栓体50とインク導入管57)とが連通せず、逆流インクあるいは外気がインクパック24内に流入することはない。
したがって、本実施形態においては、第一実施形態と同様に、インクパック24に対する外気の流入およびインクの逆流を阻止することができ、インクパック24内におけるインクの脱気度およびクリーン度を保証することができる。
【0058】
次に、前記栓体内に配置された弁構造(第三実施形態)につき、図12(a)および(b)を用いて説明する。図12(a)および(b)は、本発明の第三実施形態に係るインクカートリッジの開弁状態と閉弁状態を示す断面図で、同図において図5乃至図10と同一または同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
同図において、前記栓体50は、前記第一管体61および第二管体82を有し、前記カートリッジホルダ8のインク導入管57に着脱可能に構成されている。
【0059】
この栓体50のインク被供給側には第一弁体としての前記弁体50b(図13に図示)が配置され、またインク供給側(インクパック側)には第二弁体としての弁体83(後述)が配置されている。
なお、前記弁体50bは、前記したように、前記栓体50が前記インク導入管57に挿入されることによって開弁状態となり、かつ前記インク導入管57から引き抜かれることによって閉弁状態となる開閉弁によって構成されている。
【0060】
前記第二管体82は、そのインク被供給側端部を前記流入路61a内に圧入して前記第一管体61に固定されている。この第二管体82内には、前記流入路61aに連通可能な流出路82aおよびこの流出路82aのインク被供給側開口部内で円周方向に延在する弁座82bが設けられている。前記流出路82aは、前記インクパック24に接続されている。前記弁座62bは、前記流出路82aのインク被供給側開口部がインク供給側からインク被供給側に向かって広がるような傾斜面で形成されている。
【0061】
また、前記第二管体82には、インク被供給側端面に開口し、かつ前記両移動規制片65の先端部がそれぞれ臨む二つの凹部82cが設けられている。前記第二管体82のインク供給側端部には、前記両位置決め用凸部61cの先端部がそれぞれ挿通する二つの挿通孔86aを有し、かつ前記第一管体61のインク供給側端面に対接するフランジ86が一体に設けられている。
なお、前記両管体61,82は、第二管体82のインク被供給側端部を第一管体61の流入路61a内に圧入した後、フランジ86の挿通孔86aに挿通する位置決め用凸部61cの挿通端部をかしめることにより抜け止めされる。
【0062】
前記弁体83は、前記インク導出管57の管路を常時閉塞し、かつ前記インクパック24の加圧によるインクの流動によって開放する逆止弁によって構成されている。そして、弁体83は、前記第二管体82と前記ストッパ64との間に往復かつ自転可能に配設され、全体が前記弁座82bに着座可能なステンレス等の金属材料あるいはポリプロピレン,ポリエチレン等の合成樹脂材料からなる球体によって形成されている。
なお、前記弁体83は、その移動がインクの流動によって円滑に行われ、かつ逆止弁としての機能が十分に発揮されるために、インクパック24内のインクの比重と同一の比重(1.06×10-3g/mm3 程度)をもつ材料によって形成されていることが望ましい。
【0063】
以上の構成により、加圧空気ポンプ21の加圧によってインクパック24内のインクがインクパック24外に流出してインク被供給側に流動すると、この流動力を閉弁状態の弁体83が弁座82bから離間する方向に受けてインク被供給側に移動し、図12(a)に示すように開弁状態となる。
このため、第一管体61と第二管体82(栓体50とインク導入管57)とが連通し、インクパック24からのインクが図12(a)に矢印で示すように流出路82aおよび流入路61aを流動してインク導入管57に供給される。
【0064】
一方、ユーザが栓体50内にスクリュードライバ等の棒状体を差し込んで弁体50bを開放させた場合、また印刷時にインク補給バルブ26が故障した場合には、弁体83によって栓体50の流出路82aが閉塞されたままである。
すなわち、図12(b)に矢印で示すように栓体50外の空気および逆流インクがインクパック側に向かって流動すると、この流動力を閉弁状態の弁体83が弁座82bに着座する方向に受けて閉弁状態を維持する。
このため、図12(b)に示すように第一管体61と第二管体82(栓体50とインク導入管57)とが連通せず、逆流インクあるいは外気がインクパック24内に流入することはない。
【0065】
したがって、本実施形態において、インクパック24に対する外気の流入およびインクの逆流を阻止することができ、インクパック24内におけるインクの脱気度およびクリーン度を保証し得ることは、第一実施形態および第二実施形態と同様である。
なお、前記弁体83は、インクの流動によって流入路61a内を移動するに際し、ストッパ64によって流入路61aにおけるインク被供給側への移動が規制される。また、移動規制片65およびストッパ面61bによって流入路61aにおける径方向(軸線方向と直角な方向)への移動が規制される。これにより、弁体83が流入路61a内を軸線に沿って移動し、流入路61a内の軸線方向二位置間における弁体83の円滑動作が行われる。
【0066】
なお、これまで述べた第一,第二および第三実施形態では、インクを供給する手段として、いずれも加圧空気ポンプ21の加圧によってインクパック24内のインクを押し出す手段(方法)について述べたが、その他のインク供給手段として次に示すようなものでもよい。例えば、サブタンク7内を減圧ポンプ(図示せず)で減圧して吸引する手段や、サブタンクを用いない構成ではキャッピング手段11を減圧ポンプ(図示せず)で減圧して吸引する手段でもよい。要するに、インクを供給する手段は、インクパック24とサブタンク7との間あるいはインクパック24と記録ヘッド6との間に圧力差を発生させるものであれば、いかなるものでもよい。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、インクパックに対する外気の流入およびインクの逆流を阻止することができるため、インク供給時に記録装置用ヘッドへ空気を送ることがなく、またインクパック内におけるインクの脱気度およびクリーン度を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット式記録装置の一例を示す平面図である。
【図2】図1に示す記録装置におけるインクカートリッジから記録ヘッドに至るインク供給システムを示す模式図である。
【図3】インクカートリッジの外観構成を示す斜視図である。
【図4】カートリッジホルダに配置された接続機構を示す斜視図である。
【図5】(a)および(b)は、本発明の第一実施形態に係るインクカートリッジの要部を示す断面図である。
【図6】(a)および(b)は、本発明の第一実施形態に係るインクカートリッジの第一管体と第二管体を示す斜視図である。
【図7】(a)および(b)は、本発明の第一実施形態に係るインクカートリッジの第一管体と第二管体を示す平面図である。
【図8】(a)および(b)は第二弁体にばりが発生している場合と第二管体と移動規制片間への第二弁体の入り込みが阻止される場合について説明するために示す断面図である。
【図9】(a)および(b)は、本発明の第一実施形態に係るインクカートリッジの開弁状態を拡大して示す断面図である。
【図10】(a)および(b)は、本発明の第一実施形態に係るインクカートリッジの閉弁状態を拡大して示す断面図である。
【図11】(a)および(b)は、本発明の第二実施形態に係るインクカートリッジの開弁状態と閉弁状態を示す断面図である。
【図12】(a)および(b)は、本発明の第三実施形態に係るインクカートリッジの開弁状態と閉弁状態を示す断面図である。
【図13】(a)および(b)は、従来におけるインクカートリッジの栓体とインク導入管の離脱状態と装着状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ
6 記録ヘッド
7(7a,7b,7c,7d) サブタンク
8 カートリッジホルダ
9(9a,9b,9c,9d) メインタンク(インクカートリッジ)
10 インク補給チューブ
21 空気加圧ポンプ
22 圧力調整弁
23 圧力検出器
24 インクパック
25 圧力室
26 インク補給バルブ
41 第一ケース
42 第二ケース
50 栓体(インク導出管)
51 開口孔
52 加圧空気導入口
53 回路基板
55 接続機構
56 位置決めピン
57 インク導入管
61 第一管体
61a 流入路
61b ストッパ面
61c 位置決め用凸部
62 第二管体
62a 流出路
62b 弁座
62c 凹部
63 弁体
64 ストッパ
64a インク供給口
65 移動規制片
66 フランジ
66a 挿通孔

Claims (9)

  1. 記録装置に着脱可能なインクカートリッジにおいて、
    インクを収容した領域と連通するインク導出管を備え、前記インク導出管には、前記記録装置に設けられたインク導入管の挿入によって開弁する第一の弁体と、前記インク導出管の管路内のインクの流れによって前記管路の軸線方向に移動するよう規制された平板状の第二の弁体と、前記第二の弁体と当接する弁座とを備えたインクカートリッジ。
  2. 前記第二の弁体が薄板からなる請求項1に記載のインクカートリッジ。
  3. 前記第二の弁体が弾性変形可能な素材からなる請求項1に記載のインクカートリッジ。
  4. 前記第二の弁体の比重が、インクの比重と同一である請求項1に記載のインクカートリッジ。
  5. 前記第二の弁体は、管路の軸線方向の二位置間を移動可能に形成されている請求項1に記載のインクカートリッジ。
  6. 前記第二の弁体の管路の軸線方向における移動を規制するストッパと、軸線方向と垂直な方向を規制する規制片とを備えた請求項1に記載のインクカートリッジ。
  7. 前記弁座が、前記第二の弁体側に突出して形成されている請求項1に記載のインクカートリッジ。
  8. 前記インク導出管は、流路が形成された第一の管体に、前記第二の弁体を挟むように前記弁座が形成された第二の管体が挿入されて形成されている請求項1に記載のインクカートリッジ。
  9. 印刷領域と非印刷領域との間を往復可能なヘッド装着用のキャリッジを備えたインクジェット式記録装置において、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載されたインクカートリッジを用いたインクジェット式記録装置。
JP2000391540A 2000-01-21 2000-12-22 インクカートリッジおよびこれを用いたインクジェット式記録装置 Expired - Fee Related JP3684572B2 (ja)

Priority Applications (30)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000391540A JP3684572B2 (ja) 2000-12-22 2000-12-22 インクカートリッジおよびこれを用いたインクジェット式記録装置
KR1020037017027A KR100583290B1 (ko) 2000-01-21 2001-01-22 기록 장치용 잉크 카트리지
CN2008101695816D CN101372176B (zh) 2000-01-21 2001-01-22 记录装置用墨盒及喷墨式记录装置
ES01901496T ES2334100T3 (es) 2000-01-21 2001-01-22 Cartucho de tinta para un aparato de registro y aparato de registro de inyeccion de tinta.
EP09165634A EP2105308B1 (en) 2000-01-21 2001-01-22 Ink cartridge for use with recording apparatus and ink jet recording apparatus
KR1020037017028A KR100617280B1 (ko) 2000-01-21 2001-01-22 잉크 카트리지 및 잉크젯식 기록 장치
DE60140335T DE60140335D1 (de) 2000-01-21 2001-01-22 Tintenpatrone für aufzeichnungsgerät und tintenstrahlaufzeichnungsgerät
EP01901496A EP1164025B1 (en) 2000-01-21 2001-01-22 Ink cartridge for recording device and ink jet recording device
EP08015329A EP2055489A1 (en) 2000-01-21 2001-01-22 Connection structure, ink cartridge, and ink jet recording apparatus
CN 200510135139 CN1799846B (zh) 2000-01-21 2001-01-22 记录装置用墨盒及喷墨式记录装置
AT08015327T ATE552980T1 (de) 2000-01-21 2001-01-22 Tintenpatrone zur verwendung mit aufzeichnungsvorrichtung und tintenstrahlaufzeichnungsvorrichtung
AU27083/01A AU2708301A (en) 2000-01-21 2001-01-22 Ink cartridge for recording device and ink jet recording device
CNB018000142A CN100439106C (zh) 2000-01-21 2001-01-22 打印装置用墨盒及喷墨式打印装置
EP08015326A EP2052862B1 (en) 2000-01-21 2001-01-22 Ink cartridge for use with recording apparatus and ink jet recording aparatus
US09/937,130 US6834945B2 (en) 2000-01-21 2001-01-22 Ink cartridge for use with recording apparatus and ink jet recording apparatus
AT01901496T ATE447488T1 (de) 2000-01-21 2001-01-22 Tintenpatrone für aufzeichnungsgerät und tintenstrahlaufzeichnungsgerät
KR10-2001-7011372A KR100484960B1 (ko) 2000-01-21 2001-01-22 기록 장치용 잉크 카트리지 및 잉크젯식 기록 장치
PCT/JP2001/000386 WO2001053104A1 (fr) 2000-01-21 2001-01-22 Cartouche d'encre pour dispositif d'enregistrement et dispositif d'enregistrement a jet d'encre
ES09165634T ES2383777T3 (es) 2000-01-21 2001-01-22 Cartucho de tinta para uso con un aparato de registro y aparato de registro por inyección de tinta
EP08015327A EP2052863B1 (en) 2000-01-21 2001-01-22 Ink cartridge for use with recording apparatus and ink jet recording apparatus
ES08015326T ES2386656T3 (es) 2000-01-21 2001-01-22 Cartucho de tinta para uso en aparato de registro y aparato de registro de inyección de tinta
ES08015327T ES2382127T3 (es) 2000-01-21 2001-01-22 Cartucho de tinta para uso con aparato de registro y aparato de registro de inyección de tinta
CN2008101695801A CN101386230B (zh) 2000-01-21 2001-01-22 记录装置用墨盒及喷墨式记录装置
CN2008101695799A CN101386229B (zh) 2000-01-21 2001-01-22 记录装置用墨盒
AT09165634T ATE554936T1 (de) 2000-01-21 2001-01-22 Tintenpatrone für aufzeichnungsgerät und tintenstrahlaufzeichnungsgerät
KR10-2003-7017029A KR100505287B1 (ko) 2000-01-21 2001-01-22 잉크 카트리지, 잉크 카트리지의 접속 구조, 잉크젯식기록 장치 및 기록 장치용 잉크 카트리지
HK02104581.5A HK1044911A1 (zh) 2000-01-21 2002-06-19 記錄裝置的墨盒以及噴墨記錄裝置
US10/228,924 US6874876B2 (en) 2000-01-21 2002-08-28 Ink cartridge for use with recording apparatus and ink jet recording apparatus
US11/090,894 US7380909B2 (en) 2000-01-21 2005-03-28 Ink cartridge for use with recording apparatus and ink jet recording apparatus
US11/700,113 US7566120B2 (en) 2000-01-21 2007-01-31 Ink cartridge for use with recording apparatus and ink jet recording apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000391540A JP3684572B2 (ja) 2000-12-22 2000-12-22 インクカートリッジおよびこれを用いたインクジェット式記録装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002192739A JP2002192739A (ja) 2002-07-10
JP2002192739A5 JP2002192739A5 (ja) 2005-03-17
JP3684572B2 true JP3684572B2 (ja) 2005-08-17

Family

ID=18857660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000391540A Expired - Fee Related JP3684572B2 (ja) 2000-01-21 2000-12-22 インクカートリッジおよびこれを用いたインクジェット式記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3684572B2 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE528141T1 (de) 2003-03-05 2011-10-15 Seiko Epson Corp Verfahren zur herstellung eines flüssigkeitsbehälters
US7384136B2 (en) 2003-11-25 2008-06-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink cartridge
US7278722B2 (en) 2003-11-25 2007-10-09 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink cartridge
JP4513337B2 (ja) 2004-01-23 2010-07-28 セイコーエプソン株式会社 インクカートリッジ
JP4052257B2 (ja) 2004-02-16 2008-02-27 セイコーエプソン株式会社 液体収容体の製造方法、液体収容体
US7635180B2 (en) 2005-09-29 2009-12-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink cartridge
US7591548B2 (en) 2005-09-29 2009-09-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink cartridge
US7669991B2 (en) 2005-09-29 2010-03-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink cartridge
US7578584B2 (en) 2005-09-29 2009-08-25 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink cartridge
US7575311B2 (en) 2005-09-29 2009-08-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink cartridge
EP1787817B1 (en) * 2005-09-29 2008-08-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink cartridge
JP2008018586A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Ricoh Co Ltd インク供給装置、インクカートリッジ、画像形成装置
US8322835B2 (en) 2007-02-19 2012-12-04 Seiko Epson Corporation Sealing structure of fluid container, and method of manufacturing and reusing fluid container
JP5532627B2 (ja) 2008-03-24 2014-06-25 セイコーエプソン株式会社 液体収容容器および液体消費装置
JP2010173241A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Olympus Corp インクジェットプリンタ
US8468635B2 (en) 2009-11-25 2013-06-25 Church & Dwight Co., Inc. Surface treating device
JP5704852B2 (ja) * 2010-07-23 2015-04-22 キヤノン株式会社 インクタンクおよびインクジェット記録装置
JP6465588B2 (ja) * 2014-08-25 2019-02-06 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置および制御方法
JP7063135B2 (ja) * 2018-06-14 2022-05-09 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 キャップ、インクコンテナ及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002192739A (ja) 2002-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3684572B2 (ja) インクカートリッジおよびこれを用いたインクジェット式記録装置
US6854836B2 (en) Liquid container, liquid supply system, liquid using apparatus, ink tank, ink supply system, inkjet print head and print apparatus
US6505923B1 (en) Liquid supply system, liquid supply container and negative pressure generating member container used for the same system, and ink jet recording apparatus using the same system
EP2052862B1 (en) Ink cartridge for use with recording apparatus and ink jet recording aparatus
US9669635B2 (en) Attachment and attachment system
CA2256976C (en) Liquid supply method, system, ink container, cartridge and replenishing container and head cartridge usable with system
EP1591254A2 (en) Hybrid ink delivery system
CN103600586A (zh) 液体供应系统及液体喷射装置
JP3687517B2 (ja) インクカートリッジの接続構造およびこれを用いたインクジェット式記録装置
JP2002019135A (ja) 記録装置用インクカートリッジおよびインクジェット式記録装置
JP2002019136A (ja) 記録装置用インクカートリッジ
JP3767334B2 (ja) 記録装置用インクカートリッジ
US6843557B2 (en) Liquid jetting device and liquid supplying method in use for the liquid jetting device
JP2005306030A (ja) アタッチメント、アタッチメントシステム及び液体供給装置
JP2002001979A (ja) 記録装置用インクカートリッジ
US6575567B2 (en) Liquid delivery system, liquid container, and head cartridge
US6666549B2 (en) Ink-jet recording apparatus and ink supply method therein
JP2001205819A (ja) インクカートリッジおよびこれを用いるインクジェット式記録装置
US6926398B2 (en) Liquid-feeding device and liquid ejection apparatus
JP3823670B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3722270B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2002079683A (ja) インクジェット式記録装置および記録装置用インクカートリッジ
JP2002273898A (ja) インクジェット式記録装置およびそのインク供給方法
JP2003237104A (ja) 液体噴射装置およびこの装置における液体供給方法
JP2003211701A (ja) インクジェット式記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040408

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040826

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090610

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100610

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110610

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110610

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120610

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130610

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130610

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees