JP3684065B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、酸素センサ、HCセンサ、NOXセンサなど、測定対象となるガス中の被検出成分を検出するためのガスセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、上述のようなガスセンサとして、外筒の内側に主体金具を配し、その外筒の内側に測定対象となるガス中の被検出成分を検出するセラミック製の検出素子を配置した構造を有するものが知られている。このような構造のガスセンサにおいては一般に、図12(a)に示すように、検出素子101の出力を外部に取り出したり、あるいは検出素子101内の回路部に給電したりするための電極端子部102が、当該検出素子101の後端面から突出する形で設けられる。そして、これら電極端子部102にはリードフレーム103がスポット溶接部等の接合部105により接合され、さらにそのリードフレーム103に図示しないリード線が接合されて、出力取出あるいは給電等がなされることとなる。他方、検出素子101の外面と主体金具104の内面との間はガラス等の封着材層106で封着される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図12(a)に示すように、上述のようなガスセンサにおいては、電極端子部102とリードフレーム103との接合部105は、封着材層106の外側に露出した形になっているのが通常である。ここで、電極端子部102は一般にPt線等の金属線で構成されるが、セラミック製の検出素子101と一体焼成される関係上、結晶粒成長を起こして抗折強度の低下したものになっていることが多い。そして、上記のように電極端子部102が接合部105とともに大きく露出した構造になっていると、ガスセンサの組立時あるいは使用時等において外力が加わった場合、電極端子部102が接合部105の近傍あるいは基端部等において折損しやすく、断線などのトラブルが発生しやすい欠点がある。
【0004】
この場合、図12(b)に示すように、電極端子部102を接合部105とともに封着材層106で覆う構成も考えられるが、酸素濃淡電池素子を用いる酸素センサや空燃比センサ等の場合、検出素子101の、電極端子部102が突出している端面には、酸素基準電極に大気を供給する大気導入口が開口していることが多い。この場合、この面を含めて封着材層106で覆ってしまうと、酸素基準電極に十分な酸素を供給できなくなってセンサの作動に支障を来たす問題を生ずる。
【0005】
本発明の課題は、検出素子の電極端子部が折損しにくく、ひいては断線等のトラブルが生じにくいガスセンサを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上述の課題を解決するために、本発明のガスセンサの第一の構成は、
主体金具の内側に、測定対象となるガス中の被検出成分を検出する検出部が先端側に形成された長手形状の検出素子が配置され、
その検出素子の後端側には、検出部と電気的な接続をとるための電極端子部が突出して設けられており、
該電極端子部の突出部分は、検出素子の先端側に向けてその外周面長手方向に沿う形で折り返され、その折返し部には、導通部材の一端側が接合部により接合されて後方側に伸びており、さらに、
主体金具の内側において検出素子の周囲には、導通部材と電極端子部との接合部を覆う形で封着材層が形成されていることを特徴とする。
【0007】
なお、封着材層は無機系のもの、例えばガラスを主体とするものを使用することができる。
【0008】
上記本発明のガスセンサにおいては、検出素子の後端側から突出する電極端子部が、検出素子の先端側に向けて折り返され、その折返し部において導通部材(例えばリードフレーム)との接合部を形成し、さらにその外側を封着材層で覆った構成とした。このため、ガスセンサの組立時あるいは使用時において電極端子部に外力が加わった場合等に、電極端子部の基端部や接合部に過度な曲げ力や引張力が作用することを封着材層が阻止する形となるので、該電極端子部の折損が生じにくくなり、ひいては断線等のトラブルも生じにくくなる。また、電極端子部の折り返し長さを検出素子の長手方向に沿って比較的大きく設定でき、その封着材層によって覆われる長さも大きくできるので、電極端子部への曲げ力や引張力の作用を抑制する効果を一層顕著なものとすることができる。
【0009】
また、本発明のガスセンサの第二の構成は、
主体金具の内側に、測定対象となるガス中の被検出成分を検出する検出部が先端側に形成された検出素子が配置され、
その検出素子において検出部は、酸素イオン伝導性固体電解質層の片側に検出側多孔質電極を、これと反対側に酸素基準側多孔質電極を形成した酸素濃淡電池素子を含むものとして構成され、
他方、検出素子の長手方向に沿ってその内部には多孔質材料からなる電極リード部が、一端が酸素基準側多孔質電極に接続するとともに、他端側が検出素子の検出部が設けられているのとは反対側の端部に露出する形態で形成され、
検出側多孔質電極と酸素基準側多孔質電極との間には、酸素基準側多孔質電極側に酸素が汲み込まれる方向に微小なポンピング電流が印加され、その汲み込まれた酸素が酸素基準側多孔質電極内に所定レベルの基準酸素濃度を形成するとともに、該酸素は電極リード部を経て、その他端側に形成された露出部をガス放出口としてここから大気中に放出されるようになっており、さらに、
検出素子の後端側からは、検出部と電気的な接続をとるための電極端子部が突出して設けられ、該電極端子部の突出部分には、導通部材の一端側が接合部により接合されて後方側に伸びており、
主体金具の内側において検出素子の周囲には、導通部材と電極端子部との接合部は覆い、ガス放出口は覆わない形で封着材層が形成されていることを特徴とする。
【0010】
また、第三の構成は、
主体金具の内側に、測定対象となるガス中の被検出成分を検出する検出部が先端側に形成された長手形状の検出素子が配置され、
その検出素子において検出部は、酸素イオン伝導性固体電解質層の片側に検出側多孔質電極を、これと反対側に酸素基準側多孔質電極を形成した酸素濃淡電池素子を含むものとして構成され、
また、検出素子には、酸素基準側多孔質電極に基準ガスを供給するための基準ガス供給通路が自身の長手方向に沿ってその内部に形成されており、該基準ガス供給通路は、検出素子の検出部が設けられているのとは反対側の端部に基準ガス導入口を開口しており、さらに、
また、検出素子の後端側からは、検出部と電気的な接続をとるための電極端子部が突出して設けられ、該電極端子部の突出部分には、導通部材の一端側が接合部により接合されて後方側に伸びており、
主体金具の内側において検出素子の周囲には、導通部材と電極端子部との接合部は覆い、基準ガス導入口は覆わない形で封着材層が形成されていることを特徴とする。
【0011】
これら本発明のガスセンサの第二ないし第三の構成では、酸素濃淡電池素子を含む検出素子のガス放出口ないし基準ガス導入口(例えば大気導入口)は覆わず、導通部材と電極端子部との接合部は覆うように封着材層を形成したから、ガスセンサの組立時あるいは使用時において電極端子部に外力が加わった場合等に、電極端子部の基端部や接合部に過度な曲げ力や引張力が作用することを封着材層が阻止する形となるので、該電極端子部の折損が生じにくくなり、ひいては断線等のトラブルも生じにくくなる。また、ガス放出口ないし基準ガス導入口は封着材層で覆われないので、前者の場合はポンピングされた酸素の放出がスムーズに進み、後者の場合は酸素基準電極に十分な酸素を供給できるので、いずれの場合もセンサを問題なく作動させることができる。
【0012】
この場合、上記ガスセンサは、
基準ガス導入口が検出素子の後端面に開口しており、
電極端子部の突出部分は、検出素子の先端側に向けてその外周面長手方向に沿う形で折り返され、その折返し部には、導通部材の一端側が接合部により接合されて後方側に伸びており、さらに、
封着材層は、検出素子の後端面をガス放出口又は基準ガス導入口とともに露出させた状態で、接合部を電極端子部の折返し部とともに覆うものとして構成することができる。
【0013】
電極端子部に折返し部を形成することで、検出素子の検出部の形成側を前方側、これと反対側を後方側として、ガス放出口又は基準ガス導入口が形成される検出素子後端面よりも接合部を前方側に位置させることが可能となり、ひいては基準ガス放出口又はガス導入口を露出させた状態で、接合部のみを覆う構造が合理的に実現される。また、電極端子部の折り返し長さを検出素子の長手方向に沿って比較的大きく設定でき、その封着材層によって覆われる長さも大きくできるので、電極端子部への曲げ力や引張力の作用を抑制する効果を一層顕著なものとすることができる。
【0014】
一方、上記ガスセンサは、
検出素子の後端部に、該検出素子の後端面及び外周面に開放する切欠部が、該検出素子の長手方向前端側に向けて切れ込む形態で形成され、
この切欠部の内側において導通部材は、当該切欠部内に突出する電極端子部と接合部により接合される一方、ガス放出口又は基準ガス導入口は該検出素子の後端面に開口しており、
封着材層は、検出素子の後端面をガス放出口又は基準ガス導入口とともに露出させた状態で、切欠部内の接合部を電極端子部とともに覆うものとなるように構成することもできる。
【0015】
この構成では、上述のように切欠部を形成して、この切欠部内に電極端子部を突出させることにより、検出素子後端面よりも接合部を前方側に位置させることが可能となり、ひいてはガス放出口又は基準ガス導入口を露出させた状態で、接合部のみを覆う構造が合理的に実現される。
【0016】
さて、上記本発明のガスセンサの構成には、次のような発明内容を付け加えることができる。すなわち、該発明は、筒状の主体金具と、先端部に検出部が形成されて該検出部を主体金具の一方の端部から突出させる形態で該主体金具の内側に配置され、測定対象となるガス中の被検出成分を検出する検出素子と、軸方向一端側に形成された開口部から主体金具の他方の端部が軸方向に挿入され、当該主体金具との間に重なり部を形成する外筒と、重なり部において主体金具と外筒とを気密状態に結合する結合部とを備え、上記他方の端部側において主体金具の外周面には、外向きに突出する突出部が周方向に沿って形成され、外筒の開口部側の端部がその突出部の表面の少なくとも一部を覆うことを特徴とする。
【0017】
主体金具の突出部は、例えばガスセンサを取付け用の孔部等に挿入して取付ける際に、その孔部開口縁と当接してガスセンサが孔部内に落ち込むことを防止するとともに、検出素子の取付け位置を決めるストッパ部として機能するものであり、例えば主体金具の外周面から周方向に沿って鍔状に突出形成されるフランジ部とすることができる。
【0018】
上記発明によれば、主体金具の突出部外面の少なくとも一部を、外筒の開口部側の端部で覆うようにしたから、その覆われた部分においては、水滴等が突出部の外面に直接付着することが防止される。これにより、水しぶき等がかかっても主体金具側に強い熱衝撃が生じにくく、ひいては封着材層や検出素子にその影響が及びにくくなって、その寿命を延ばすことができる。
【0019】
なお、外筒と主体金具との結合部はレーザー溶接部や抵抗溶接等の溶接により形成したり、あるいはろう付けにより形成することができる。この場合、レーザー溶接により結合部を形成した場合、外筒と主体金具との密着・一体化領域の面積をろう付けと比較して小さくすることができ、ひいては水滴等が結合部に付着したときの急冷作用をより効果的に抑制することができるので、本発明により好適であるといえる。
【0020】
突出部を前述のフランジ部とする場合、主体金具の軸線方向において検出部の突出側を前方側とし、これと反対側を後方側として、外筒の開口部側の端部は、フランジ部の後方側端面を少なくとも覆うものとすることができる。該フランジ部の後方側端面は、センサ取付け状態において水滴等を特に受けやすい部分であり、これを外筒端部で覆うことで主体金具への熱衝撃をより効果的に緩和することができる。
【0021】
この場合、外筒の開口部側の端部により、フランジ部の後方側端面とともに該フランジ部の外周面も覆うものとすれば、外筒によるフランジ部の被覆面積が増大し、主体金具等への熱衝撃の緩和をより効果的に図ることができる。この場合、前述の結合部を、そのフランジ部の外周面に沿って円環状に形成することができる。結合部は、外筒と主体金具とが密着・一体化する領域であるから、水滴付着による主体金具の急冷が特に生じやすく、内側の封着材層に対する熱衝撃の影響等も大きくなりがちとなる。しかし、これをフランジ部の外周面に形成することで、該結合部における冷却はフランジ部の半径方向に伝播した後に内側の封着材層に至る形となるので、それによる熱衝撃の影響も一層及びにくくなる効果が達成される。また、フランジ部の後端面に特に結合部を形成しない構成とすれば、該後端面とこれを覆う外筒端部とは一体化せずに単に接触するのみとなるか、あるいはわずかな隙間が形成される形となるので、主体金具の該部分における熱衝撃の発生をさらに効果的に防止ないし抑制することができるようになる。
【0022】
次に、外筒は、開口部側の端部寄りにおいてその軸方向中間に段付部を形成してそれよりも先端側を拡径することができ、その外筒の拡径部にフランジ部を段付部に当たる位置まで挿入する構成とすることができる。外筒の拡径部にフランジ部を挿入し、段部にその後端面を当てて止めるようにすることで、外筒の主体金具に対する組付の位置決めが行いやすくなる。また、結合部がフランジ部の外周面又は後端面に対応する位置に形成される場合は、フランジ部の後端面を主体金具の対応する端面と面一に形成することができる。これにより、主体金具の製造が容易になる。
【0023】
主体金具の内面と検出素子の外面との間がガラスを主体とする封着材層によって封着される場合、軸線方向においてその封着材層の後端位置を、フランジ部の後端面位置よりも前方に位置させることが望ましい。こうすることにより、例えばフランジ部後端面側に水滴等が付着した場合も、封着材層の後端位置がフランジ部後端面よりも後方に位置することで、その急冷による熱衝撃等が封着材層に伝わりにくくなる。なお、封着材層の後端位置は、より望ましくはフランジ部の前端面よりも前方側に位置させるのがよい。
【0024】
また、本発明のガスセンサは、次のような形態で取付部に主体金具を取り付ける構成とすることができる。すなわち、外周面に雄ねじ部が形成された筒状の取付部内に主体金具を挿入して、その取付部の端面に突出部を当接させた状態とする。そして、両端が開口するねじ孔を有して該ねじ孔の後端側開口縁に沿って内向きに突出する張出部が形成されたナット部材を、外筒に対しその後端側から外挿し、さらにこれを取付部の雄ねじ部に螺合させることにより、突出部を取付部の端面とナット部材の張出部との間で挟み付けて保持する。
【0025】
本発明のガスセンサにおいて、このような取付け構造を採用することで、以下に述べる種々の効果が達成される。
▲1▼突出部表面を覆う外筒の開口部側端部を、ナット部材の張出部と突出部との間に挟み込む形にすることで、ナット部材の貫通孔内面と外筒の外周面との間に形成される隙間に、突出部の表面(例えばフランジ部の後端面)が直接露出しなくなり、水滴等の付着による主体金具への熱衝撃がより効果的に緩和される。
▲2▼突出部をフランジ部として外筒の開口部側端部により突出部の後端面及び外周面を覆い、さらに結合部をフランジ部の外周面に対応する位置に形成する構成では、結合部が形成されるフランジ部外周面がナット部材により覆われる形となるから、該部分に水滴等が極めて進入しにくくなり、ひいては主体金具に対する熱衝撃を一層効果的に防止ないし抑制することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例を参照して説明する。
図1には、この発明のガスセンサの一実施例として、自動車等の排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサ1を示している。この酸素センサ1は通称λセンサあるいはO2センサと呼ばれるもので、細長い板状のセラミック素子2(検出素子)を備え、その先端側が排気管内を流れる高温の排気ガスに晒される。
【0027】
セラミック素子2は方形状断面を有し、図2(a)に示すように、それぞれ横長板状に形成された酸素濃淡電池素子21と、該酸素濃淡電池素子21を所定の活性化温度に加熱するヒータ22とが積層されたものとして構成されている。酸素濃淡電池素子21は、酸素イオン伝導性を有する固体電解質により構成されている。そのような固体電解質としては、Y23ないしCaOを固溶させたZrO2が代表的なものであるが、それ以外のアルカリ土類金属ないし希土類金属の酸化物とZrO2との固溶体を使用してもよい。また、ベースとなるZrO2にはHfO2が含有されていてもよい。一方、ヒータ22は、高融点金属あるいは導電性セラミックで構成された抵抗発熱体パターン23をセラミック基体中に埋設した公知のセラミックヒータで構成されている。
【0028】
酸素濃淡電池素子21には、その長手方向における一方の端部(主体金具3の先端より突出する部分)寄りにおいてその両面に、酸素分子解離能を有した多孔質電極25,26が形成されており、それら電極25,26及びそれらの間に挟まれる固体電解質部分が検出部Dを形成することとなる。
【0029】
各多孔質電極25,26からは、該酸素濃淡電池素子21の長手方向に沿って延び、末端が酸素センサ1の取付基端側の端面に至る電極リード部25a,26aがそれぞれ一体に形成されている。電極リード部25a及び26aの末端側は、図2(c)に示すように、酸素濃淡電池素子21を厚さ方向に横切るビア26b,26bにより板面厚さ方向中間部に埋設された電極端子部8,8と接続されている。電極端子部8は例えばPt線等で構成されるとともに、図2(a)に示すように、一端側が酸素濃淡電池素子21に埋設されて、他端側が該素子21の端面から突出しており、さらに、その突出部分が該酸素濃淡電池素子21の板面に沿うように折り返されて折返し部8aが形成されている。一方、ヒータ22において抵抗発熱体パターン23に通電するリード部23aにも、その端部側には、上記酸素濃淡電池素子21と同様の形態で電極端子部8の一端側が電気的に接合され、他端側はヒータ22の板面に沿うように折り返されて、折返し部8aが形成されている。
【0030】
このようなセラミック素子2は、以下のようにして得られる。すなわち図2(b)に示すように、酸素濃淡電池素子21となるべき2枚のグリーンシート21’,21’を用意する。そして、Pt等の金属線材8’,8’の各一端側を、グリーンシート21’の端部側においてリード部23aのパターン形成が予定された所定位置に位置決めし、その状態で双方のグリーンシート21’,21’を積層する。そして、それらグリーンシート21’,21’の表面に電極25,26及び電極リード部25a,26aに対応したパターン形状にPt又はPt合金など、酸素分子解離反応の触媒活性を有した金属粉末の導電性ペースト層25’,26’をスクリーン印刷により形成する。このとき、金属線材8’,8’の対応位置において両グリーンシート21’,21’には、ビア26b,26bを形成するための貫通孔(図示せず)を形成しておく。これにより、この貫通孔にペーストが充填され、ビアのパターンが形成されることとなる。このようにして得られた積層体を焼成することにより、図2(a)に示す酸素濃淡電池素子21が製造される(ただし、この段階では、金属線材8’,8’に基づく電極端子部8には折返し部8aは形成されていない)。
【0031】
一方、ヒータ22は、抵抗発熱体パターン23に対応した形状の導電性ペースト層をセラミックグリーンシートの表面にスクリーン印刷等により形成するとともに、リード部23aとなるべき部分と導通が取れる所定位置に、上記酸素濃淡電池素子21に使用したものと同様のリード線を位置決めし、その上から別のセラミックシートを積層してこれを焼成することにより製造される。
【0032】
図2(d)に示すように、酸素濃淡電池素子21とヒータ22とは、ZrO2系セラミックあるいはAl23系セラミック等のセラミック層27を介して互いに接合される。そして、その接合側の多孔質電極(酸素基準側多孔質電極)26には、電極リード部26a(これも多孔質である)の一端が接続されるとともに、反対側の多孔質電極(検出側多孔質電極)25との間には、多孔質電極26側に酸素が汲み込まれる方向に微小なポンピング電流が印加される。ここで、電極リード部26aは接合された酸素濃淡電池素子21とヒータ22との間に挟まれる形で、検出素子2の内部に位置し、その末端面は該検出素子2の取付基端側の端面に露出して、ガス放出口2sを形成している。そして、上記ポンピングされた酸素は電極リード部26aを経てガス放出口2sから大気中に放出される。これにより、多孔質電極26内の酸素濃度は大気よりも若干高い値に保持され、酸素基準電極として機能することとなる。一方、反対側の多孔質電極25は排気ガスと接触する検出側電極となる。
【0033】
図1に示すように、セラミック素子2の電極端子部8には、例えばセンサ1の組立工程において折返し部8が形成され、その折返し部8aにおいてスポット溶接等で形成される接合部40により、金属薄板等で構成されたリードフレーム(導通部材)9の先端部と電気的に接合されている。そして、セラミック素子2が主体金具3に形成された挿通孔31に挿通されるとともに、挿通孔31の内面とセラミック素子2の外面との間には、両者の間を気密状態に封着するガラス等の封着材層32が形成されている。そして、セラミック素子2は、封着材層32により、先端の検出部Dが主体金具3の先端より突出した状態で該主体金具3内に固定される一方、後端が封着材層32から露出している。これにより、封着材層32は、電極端子部8とリードフレーム9との接合部40は覆い、ガス放出口2sは覆わないものとなる。
【0034】
主体金具3の先端外周には、セラミック素子2の突出部分を覆う金属製のプロテクトカバー6がレーザー溶接あるいは抵抗溶接(例えばスポット溶接)等によって固着されている。このカバー6は、キャップ状を呈するもので、その先端や周囲に、排気管内を流れる高温の排気ガスをカバー6内に導く開口6aが形成されている。なお、本明細書では、主体金具3の軸線方向において検出部Dの突出側を前方側とし、これと反対側を後方側としている。
【0035】
主体金具3の後端部外周面にはその周方向に沿って、外向きに突出する突出部としてのフランジ部15が形成されている。外筒18の軸方向先端寄りには段付部18aが形成され、その段付部18aよりもさらに先端側が拡径部18bとされている。そしてフランジ部15は拡径部18bの内側に挿入され、その後端面が段付部18a内面に当たって止められるとともに、その外周面において周方向に環状に形成された結合部としての溶接部(例えばレーザー溶接部)35により、拡径部18bと気密接合されている。ここで、溶接部35の幅はフランジ部15の外周面幅よりも狭く設定されている。また、主体金具3の軸線方向において、封着材層32の後端位置は、フランジ部15の前端面位置よりも前方に位置している(フランジ部15の後端面位置よりも前方に位置させてもよい)。なお、結合部としての溶接部35は、レーザー溶接に代えて環状の加締め部により形成してもよいが、特に高い防水性が望まれる用途に使用する場合は、レーザー溶接の方が液密性に優れているのでより望ましいといえる。
【0036】
図1に示すように、主体金具3のフランジ部15の外側にはナット部材5が取り付けられている。ナット部材5の内周面にはねじ部5aが形成されるとともに、その後端側開口縁には内向きに突出して周方向の張出部5cが形成され、該張出部5cの内周面が貫通孔5bを形成している。該ナット部材5は、貫通孔5bにおいて外筒18に対し後端側から外挿され、後述する取付け用の筒状部E3の雄ねじ部E2(図3)に締め込まれる。
【0037】
図1に示すように、セラミック素子2の電極端子部8に接続されたリードフレーム9の他端側には、Niからなるリード線10が、スポット溶接等による接合部41により電気的に接続されている。そしてそれらリード線10の他端側が樹脂被覆され、これらが収束状態で保護チューブ17により一体的に覆われている。そして保護チューブ17により覆われた各リード線10は外筒18の末端側を貫通して外部に延び、それらの先端に図示しないコネクタプラグが連結される。なお、外筒18の末端側は保護チューブ17の先端部を覆うように縮径され、その外周には溶接部あるいは加締め部等の結合部36が形成されている。
【0038】
図3は、酸素センサ1の車両の排気管Eへの取付状態の一例を示すものである。排気管Eには、酸素センサ1の取付位置に対応して該センサ1の先端部(検出部D)を挿通するための挿通孔E1が形成されている。また、その挿通孔E1の周縁に対応して排気管Eには、外周面に雄ねじ部E2が形成された筒状部E3が突出形態でこれと一体に形成されている。この筒状部E3の内径は、主体金具3の外径よりは少し大きく、フランジ部15の外径よりは小さく設定されている。取付け時においては、酸素センサ1を挿通孔E1において排気管E内に挿入し、フランジ部15の前端面を筒状部E3の上端面と当接させる。そして、この状態でナット部材5のねじ部5aをねじ部E2においてフランジ部15側に締め込むことにより、筒状部E3とナット部材5の張出部5cとの間でフランジ部15が挾圧・保持され、酸素センサ1は排気管Eに取り付られた状態となる。
【0039】
以下、酸素センサ1の作動について説明する。
図3に示すように、酸素センサ1は、ナット部材5のねじ部5aにおいて車両の排気管Eに固定され、またコネクタプラグが図示しないコントローラに接続されて使用に供される。そして、その検出部Dが排気ガスに晒されると、酸素濃淡電池素子21の多孔質電極25(図2)が排気ガスと接触し、酸素濃淡電池素子21には該排気ガス中の酸素濃度に応じた酸素濃淡電池起電力が生じる。この起電力が、電極リード部25a及び26aを経て電極端子部8,8、さらにはリード線10,10を介してセンサ出力として取り出される。この種のλセンサ(あるいはO2センサ)は、排気ガス組成が理論空燃比となる近傍で濃淡電池起電力が急激に変化する特性を示すことから、空燃比検出用に広く使用されるものである。
【0040】
ここで、図1に示すように、本発明の酸素センサ1の構成によれば、電極端子部8とリードフレーム9との接合部40が封着材層32により封着されているため、酸素センサ1の組立時あるいは使用時等に外部から電極端子部8に引張力が加わった場合等においても、接合部40にその引張力が過度に加わることがなく、ひいては断線等を生じにくくすることができる。また、電極端子部8,8の折り返し長さを検出素子2の長手方向に沿って比較的大きく設定でき、その封着材層32によって覆われる長さも大きくできるので、電極端子部8,8への曲げ力や引張力の作用を抑制する効果を一層顕著なものとすることができる。さらに、大気導入口2sは封着材層32により覆われていないので、多孔質電極26を酸素基準電極として支障なく機能させることができる。
【0041】
また、酸素センサ1の、例えば自動車における取り付け位置は、エキゾーストマニホルドや車両の足周り部分に近い排気管等であり、管外に露出するナット部材5及び外筒18には、高温状態で水しぶき等がかかったりするなど、熱衝撃が加わりやすい。
【0042】
そして、上記酸素センサ1においては、主体金具3のフランジ部15の外周部分が外筒18の拡径部18bにより覆われているため、図6に示すように、水滴W等がナット部材5の貫通孔5bから内側へ侵入した場合でも、外筒18の拡径部18bが存在することにより、その熱衝撃が主体金具3ひいては封着材層32に伝わりにくくなり、熱衝撃による封着材層32の損傷等を防止することができる。
【0043】
また、従来の酸素センサでは、例えば外筒18の先端部内側とフランジ部15表面とが、ろう付け等により広い領域で密着一体化されていたことから、熱衝撃が外筒18から主体金具3へ伝わりやすい欠点があった。しかしながら、上記酸素センサ1では、フランジ部15の外周面と拡径部18bとを環状のレーザー溶接部35で接合する構成としたので、外筒18と主体金具3との一体化領域は溶接部35のみとなり、それ以外の部分では一体化せず単なる接触状態となるか、又はわずかに隙間を生じた状態となる。その結果、熱衝撃が主体金具3へさらに伝わりにくくなり、封着材層32への影響を緩和することができる。
【0044】
以下、上記酸素センサの各種変形例について説明する。
図4(a)及び(b)に示す構成においては、その酸素濃淡素子21及びヒータ22が、それぞれその長手方向後端部において端面を含む幅方向両側部分が切り欠かれて切欠部21c,21c及び22c,22cが形成されている。また、酸素濃淡素子21及びヒータ22の各電極端子部8は、セラミック素子2の長手方向を切欠深さ方向として、各切欠部の深さ方向底面21d,21d及び22d,22dから、折り返されることなく後方側に突出している。そして、各リードフレーム9は、切欠部21c,21c及び22c,22c内において各電極端子部8と接合部40によりそれぞれ接続されている。
【0045】
酸素濃淡素子21とヒータ22との間にはスペーサ部28が介挿されて全体が焼成により一体化されている。このスペーサ部28は、酸素濃淡素子21及びヒータ22の切欠部21c,21c及び22c,22cに対応する切欠部28c,28cを有し、また電極26に対応する位置に酸素基準室28aが形成されている。また、スペーサ部28には幅方向中央部において自身の長手方向に沿うように大気導入路(基準ガス供給通路)28bが形成され、その一端が酸素基準室28aに連通し、他端が切欠部28c,28cに挟まれた凸状部28eの後端面に開口して大気導入口29を形成している。
【0046】
これにより、図4(b)に示すように、セラミック素子2において酸素基準室28aには大気導入口29から大気導入路28bを経て大気が導入され、多孔質電極26が酸素基準電極として機能することとなる。このようなセラミック素子2においては、図5に示すように、電極端子部8を前述のように折り返すことなく、リードフレーム9との接合部40を封着材層32に埋設した状態で、大気導入口29を封着材層32から露出させることができる。ただし、この構成においても電極端子部8を図2のように折り返して形成するようにして全く差しつかえない。
【0047】
また、図4(c)に示すように、スペーサ部28に形成する大気導入路28bは上下面を開放とせずに、該スペーサ部28の厚さ方向中間においてその長手方向に延びる孔状に形成することもできる。この場合、酸素濃淡素子21とヒータ22との後端面は、切欠部を有さない平坦形状として、そこから各電極端子部8を折り曲げずに直線的に突出させる一方、スペーサ部28の後端部を、それら酸素濃淡素子21とヒータ22との各後端面よりも突出させる形態とすることができる。この場合は、大気導入口29が形成されるスペーサ部28の後端面は封着材層から露出させる一方、リードフレーム9と電極端子部8との接合部は封着材層32中に埋設するようにする。
【0048】
次に、図7(a)に示すように、拡径部18bの内側にフランジ部15を挿入し、フランジ部15の後端面15aと段付部18aの内面との重なり部において円環状の溶接部(例えばレーザー溶接部)35を形成することにより、外筒18と主体金具3とを気密接合する構成としてもよい。この場合、図7(b)に示すように、外筒18の拡径部18bを省略してもよい。
【0049】
また、図8に示すように、主体金具3には、フランジ部15の後端面15aから軸方向後方側へ突出する筒状の突出部3fを形成することができる。この場合、レーザー溶接部35は、突出部3fの外周面に対応した位置に形成するようにしてもよい。
【0050】
また、図9に示すように、ガラス等で構成された封着材層32に対し、セラミック素子2の軸線方向においてその片側(ないし両側)に多孔質無機物質で構成された緩衝層38を設けることもできる。該緩衝層38は、例えばタルク(滑石)等の無機物質粉末の圧粉成形体あるいは多孔質仮焼体として形成されている。これにより、セラミック素子2に対し機械的あるいは熱的な衝撃力が作用しても、該セラミック素子2の封着材層32に覆われている部分とそうでない部分との境界付近に過度な応力が集中しにくくなり、セラミック素子2の寿命を延ばすことができる。この場合、緩衝層38は、セラミック素子2の封着材層32に覆われていない部分を支持し、これが軸線と交差する向きに変位すること、ひいては強い曲げ応力が加わることを抑制する働きをなすものと推測される。また、ガラス封着工程で加熱/冷却を受けた場合に、封着材層32を構成するガラス、セラミック素子2あるいは主体金具3等の収縮差に起因してセラミック素子2に加わろうとする径方向の圧縮力あるいは曲げ応力等を緩和する働きを有しているとも考えられる。これにより、ガラス封着時におけるセラミック素子2の耐久性も向上し、ひいてはセンサの製造歩留まりを高めることが可能となる。
【0051】
また、以上の実施例では、検出素子(セラミック素子)として酸素濃淡電池素子のみを用いるλセンサとして構成されていたが、これを他のタイプのガスセンサ素子として構成することも可能である。この場合、セラミック素子のリード線を上述のように折り返して形成し、その折返し部でリードフレームを接合するとともに、その接合部を封着材で覆う構造、あるいは酸素基準電極を使用する場合は、その酸素基準電極からのガス放出口又はその酸素基準電極への大気導入口は覆わず接合部のみを封着材で覆う構造のいずれか少なくとも一方が実現されるようにする。以下、いくつかの例を示す。
【0052】
例えば、酸素センサは、検出素子が酸素濃淡電池素子とされるもののほか、アルミナ等の耐熱性絶縁材料で構成されたベース部の先端に、酸素濃度によって抵抗値の変化するチタニア等の金属酸化物を用いて検出部を形成した構造を有し、該検出部の抵抗変化が測定ガス中の酸素濃度の検出信号として出力されるものとして構成してもよい。
【0053】
また、図10はセラミック素子を全領域酸素センサ素子とした場合の概念図である。この場合、セラミック素子60は、それぞれ酸素イオン伝導性固体電解質で構成される酸素ポンプ素子61と酸素濃淡電池素子62とが測定室65を挟んで対向配置された構造を有し、排気ガスは多孔質セラミック等で構成された拡散孔67を通って測定室65に導入される。なお、符号69は、酸素ポンプ素子61と酸素濃淡電池素子62とを加熱するためのヒータである。そして、酸素濃淡電池素子62は、素子内に埋設された電極63を酸素基準電極として、測定室65側の電極64との間に生ずる濃淡電池起電力により、測定室65内の酸素濃度を測定する。一方、酸素ポンプ素子61には電極66及び68を介して図示しない外部電源により電圧が印加され、その電圧の向きと大きさにより定まる速度で、測定室65に対し酸素を汲み込む又は汲み出すようになっている。そして、該酸素ポンプ素子61の作動は、酸素濃淡電池素子62が検知する測定室65内の酸素濃度に基づいて図示しない制御部により、該測定室65内の酸素濃度が一定に保持されるように制御され、このときの酸素ポンプ素子61のポンプ電流に基づいて排気ガスの酸素濃度を検出する。
【0054】
また、図11は、セラミック素子を2チャンバー方式のNOXセンサ素子とした場合の例を示している。セラミック素子70は、ZrO2等の酸素イオン伝導性固体電解質で構成され、その内部には第一及び第二の測定室71,72が隔壁71aを挟んで形成されるとともに、上記隔壁71aには多孔質セラミック等で構成されてそれらを互いに連通させる第二拡散孔73が形成されている。また、第一測定室71は第一拡散孔74により周囲雰囲気と連通している。そして、第一測定室71に対しては電極76及び77を有する第一酸素ポンプ素子75が、また、第二測定室72に対しては電極79及び80を有する第二酸素ポンプ素子78が、それぞれ壁部71aに関して反対側に位置している。他方、隔壁71aには、第一測定室71内の酸素濃度を検出する酸素濃淡電池素子83(隔壁71a内の酸素基準電極81と、第一測定室71に面する対向電極82を有する)が形成されている。なお、符号86は、第一酸素ポンプ素子75、第二酸素ポンプ素子78及び酸素濃淡電池素子83を加熱するためのヒータである。
【0055】
その作動であるが、まず第一測定室71内に周囲雰囲気のガスが第一拡散孔74を通って導入される。そして、その導入されたガスから酸素が第一酸素ポンプ素子75により汲み出される。なお、測定室内の酸素濃度は酸素濃淡電池素子83により検出され、その検出値に基づいて図示しない制御部により第一の酸素ポンプ素子75は、第一測定室71内のガス中の酸素濃度が、NOXの分解を起こさない程度の一定値となるように、その酸素汲み出しのための作動が制御される。このようにして酸素が減じたガスは第二測定室72へ第二拡散孔73を通って移動し、そこでガス中のNOXと酸素とが完全に分解するように、第二酸素ポンプ素子78により酸素が汲み出される。このときの第二酸素ポンプ素子78のポンプ電流に基づいてガス中のNOXの濃度を検出する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスセンサの一例を示す酸素センサの縦断面図。
【図2】その検出素子としてのセラミック素子の構造を示す説明図。
【図3】ガスセンサの排気管への取付状態の一例を示す説明図。
【図4】セラミック素子の別の構造を示す説明図。
【図5】酸素センサの変形例を示す部分拡大説明図。
【図6】図1の拡大部分断面図。
【図7】溶接部の形成位置の変形例を示す説明図。
【図8】同じく別の変形例を示す説明図。
【図9】封着材層と隣接して緩衝層が形成される酸素センサの例を示す縦断面図。
【図10】セラミック素子が全領域酸素センサ素子で構成される例を示す断面模式図。
【図11】同じくNOXセンサ素子で構成される例を示す断面模式図。
【図12】従来の酸素センサを示す説明図。
【符号の説明】
1 酸素センサ(ガスセンサ)
2,60,70 セラミック素子(検出素子)
2s ガス放出口
29 大気導入口(基準ガス導入口)
3 主体金具
8 電極端子部
8a 折返し部
9 リードフレーム(導通部材)
18 外筒
21 酸素濃淡電池素子
25 多孔質電極(検出側多孔質電極)
26 多孔質電極(酸素基準側多孔質電極)
26a 電極リード部
28b 大気導入路(基準ガス供給通路)
31 挿通孔
32 封着材層
40 接合部

Claims (1)

  1. 主体金具の内側に、測定対象となるガス中の被検出成分を検出する検出部が先端側に形成された検出素子が配置され、その検出素子の後端側には、前記検出部と電気的な接続をとるための電極端子部が突出して設けられており、該電極端子部の突出部分は、前記検出素子の先端側に向けてその外周面長手方向に沿う形で折り返され、その折返し部に、導通部材の一端側が接合部により接合されて後方側に伸びており、さらに、前記主体金具の内側において前記検出素子の周囲には、前記導通部材と前記電極端子部との前記接合部を覆う形で封着材層が形成されていることを特徴とするガスセンサ。
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