JP3683765B2

JP3683765B2 - Pseudo adhesive paper

Info

Publication number: JP3683765B2
Application number: JP2000001146A
Authority: JP
Inventors: 將明石; 昭彦関谷; 彰武田; 貴浩前田
Original assignee: Daio Paper Corp
Current assignee: Daio Paper Corp
Priority date: 2000-01-06
Filing date: 2000-01-06
Publication date: 2005-08-17
Anticipated expiration: 2020-01-06
Also published as: JP2001192626A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンターによって印刷又は印字され、一時的に接着するが、必要時に容易に剥離できる機能を有する疑似接着用紙に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年は、通信、郵送等の連絡手段にて情報を伝達する量が多くなる一方で、個人情報など親展性を必要とする連絡手段が重要視され要望されている。
【０００３】
また、郵便法の改正に伴い、封書よりも郵便料金が安く、封書と同様に通信の機密保持が可能な親展性をもつ葉書システムが開発され普及し始めている。
【０００４】
この親展性をもつ葉書システムは、個人情報などの各種情報が、シートの親展面に塗被された剥離性を持つ疑似接着剤の層面に記載され、二つ折り又は三つ折り状の葉書様に折り畳み、重ね合わせた部分を５０〜１００ｋｇ／ｃｍ²の強圧をかけて再剥離可能に圧着して、情報を隠蔽したのち、郵送し、受取人が再剥離可能に圧着した部分を剥離して隠蔽情報を読み取るシステムである。
【０００５】
これら、親展性を必要とする手段には、たとえば会社が従業員に、銀行やクレジット会社が顧客に親展性を必要とする情報を連絡する場合があり、その親展性情報の漏洩防止、情報連絡の利便性、開封の容易性が大きな課題である。
【０００６】
従来、支持体シート上に熱可塑性樹脂層を設け、親展性の情報を印刷した後に、樹脂層同士を対向させて加熱接合させたり、感熱または感圧性の非剥離性接着剤を使用する方法にて親展性を得ていた。こうしたタイプの加熱接合、感熱または感圧性接着剤による方法は、コンピュータ、印刷機を使用した大量処理が可能であり、需要が増加している。
【０００７】
しかし、加熱接合、感熱または感圧接着剤による接合は、上述の便利さを有するものの、開封時に必要部分の破損を避けるためミシン目加工が必要なこと、開封時に切片が発生すること、さらに上記葉書システムに利用できないことなどの問題点がある。
【０００８】
これらの問題を解決する手段として、第２種定形郵便物として郵送できるようにした情報積層シートが提案されており、その一例が特開平４−５９３９５号公報に明示されたものである。これは、支持体シート面の少なくとも一部に、従来用いられている非剥離性接着剤に対し、非親和性を示す微粒子充填剤とからなる接着剤層を設けたものである。これは、たとえば高圧力をかけることにより、一時的に接着するが、必要時に容易に開封できる機能を有しており、かかる機能を有するものを本明細書においては疑似接着用紙といい、その一時的な接着に用いられる接着剤を疑似接着剤という。
【０００９】
この疑似接着用紙に対して印刷を行う場合、従来、非親展性情報、たとえば枠線やあいさつの言葉などの印刷はフォーム印刷機を使用してオフセット印刷により行う。その後、各個人に対して親展性を有する情報、たとえばクレジット会社などから顧客に対して行われる連絡に記載される借入金の金額などについては、電気的処理を施す印刷方法、たとえば静電方式のノンインパクトプリンターによって印刷を行っていた。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
これに対し、近年、非親展性情報および親展性情報のすべてを、インクジェットプリンターにより１工程で記録することが指向されている。インクジェットプリンターを使用すれば、従来の印刷方式に比べて、小ロットから大ロットに渡る印刷物に対応でき、オフセット印刷の際、刷版の作成が不要となるとともに、非親展性情報を問わず、データの入力、修正はパソコンなどで簡単に行えるため、手間がかからず、親展性葉書を作成する工程が減るという利点もある。
【００１１】
さらには、従来のノンインパクトプリンターにおける印刷処理速度は分速約５０ｍであるが、サイテックス社のインクジェット方式に代表される高速インクジェットプリンターでは、分速約８０ｍ以上であるため、高速大量処理を可能にするという利点もある。
【００１２】
ところが、従来の疑似接着用紙は、疑似接着用紙に当然に要求される機能に加えて、水溶性インクを使用対象とする一般的なインクジェットシートと同じく、印字品質、インクの耐水性及び耐候性、インクの乾燥性、インクの裏抜け防止性能等が要求されるが、高速インクジェットプリンターで印刷を行うことについての配慮はないものであった。
【００１３】
そのため、高速インクジェットプリンターで印刷を行った場合、疑似接着剤層に含まれる非剥離性接着剤により、インクジェットインクの吸収性及び乾燥性が阻害され、疑似接着剤層に対しインクジェットインクの定着が悪く、高速インクジェットプリンターでの印字速度が上がらない問題、耐水化が困難な問題、郵送中の雨濡れ等による事故により印字部に水が付着するとインクジェットインクが溶出して、情報の読み取りができなくなるという耐水性の問題があった。また、印字面を疑似接着した後、剥離する際に、反対面に印字が転写してしまうという非転写性の問題もあった。
【００１４】
そこで、本発明の課題は、疑似接着用紙におけるインクジェットインクの吸収性及び乾燥性、定着性を高めることにより、高速インクジェットプリンターでの高速大量処理に対応でき、印字した部分が水濡れ状態や浸水状態になっても印字の脱落や滲み、汚れ等が生じることのない耐水性および非転写性を向上させることにある。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明の請求項１記載の発明は、支持体シート表面に対する少なくとも片面の一部に、通常では接着せず一定の条件が付与されたとき接着可能となり、接着後において剥離可能な接着剤からなる疑似接着剤の層を設けてなる疑似接着用紙であって、前記支持体シートに変性ＰＶＡおよび架橋剤が含有され、かつ、前記疑似接着剤が、非剥離性接着剤に対して微粒子充填剤とカチオン性水溶性高分子とを含有するものであることを特徴とする疑似接着用紙。
【００１６】
請求項２記載の発明は、前記変性ＰＶＡが、珪素含有ＰＶＡ、エポキシ変性ＰＶＡ、カルボキシ基変性ＰＶＡ、アセトアセチル基変性ＰＶＡ、カチオン基変性ＰＶＡから選ばれる少なくとも１種であり、かつ、
前記架橋剤が、アジリジン化合物、エポキシ化合物、ブロックドイソシアネート化合物、オキサゾリン化合物から選ばれる少なくとも１種である請求項１記載の疑似接着用紙である。
【００１７】
従来の疑似接着用紙における疑似接着剤層は、アニオン性であり、またインクジェットインクもアニオン性である。したがって、かかる疑似接着剤層にインクジェットインクを吹き付けた場合、疑似接着剤層とインクジェットインクが反発しあい、この反発が原因でインクジェットインクの吸収性及び乾燥性、定着性が低くなり、高速大量処理、耐水性および非転写性に劣るものと考えられる。
【００１８】
そこで、たとえばインクジェット記録紙で通常用いられているカチオン性のインク定着剤を疑似接着剤層に配合すれば、インクジェットインクの定着を図ることができると考え、この考えに基づいて、疑似接着剤層にカチオン性のポリマー、例えばポリアミド系樹脂、４級化ポリビニルピリジン、ポリエチレンイミン、４級化ポリエチレンイミン、ポリアリルスルフォン、ジシアンジアミド縮合物、ポリエチレンポリアミン系ポリマー、ポリアリルアミン、ポリジアリルアミン等を内添することで電荷的にインク分子を捕捉し、インク分子を疑似接着剤層に固定する方法や、多価金属塩類で染料を不溶化して耐水化する方法、カチオン性ポリマーを内添させた疑似接着剤層の層上にアニオン性塗工層を形成して２層構造の塗被層とし、その塗被層によってインクの耐水性を改善する方法等について鋭意研究を行ったが、特にサイテックス社に代表される高速インクジェットプリンター用のインクジェットインクは極めてアニオン性が高く、耐水性、非転写性とも十分とは言えず、インクジェットプリンターによる高速大量処理、コストダウンには寄与しない。
【００１９】
さらに、カチオン性のインク定着剤を疑似接着剤に過剰に配合すると、支持体シートに塗布する以前に、疑似接着剤と染料定着剤が反応し、凝集してしまい、疑似接着剤を支持体シートに塗布することができなくなることを知見した。
【００２０】
かかる知見に基づき、さらなる鋭意研究を続け、高速インクジェットプリンターに適合し、高速大量処理、耐水性および非転写性を得るには、支持体シートと疑似接着層の両面から前記問題を解決する必要があることを見出し、本発明を完成するにいたった。
【００２１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により具体的に説明する。本発明に係る疑似接着用紙の一例としては次のようなものがある。すなわち、図１に示す折り畳み疑似接着給与封筒は、支持体シート１の表面に疑似接着剤層２が設けられ、この疑似接着剤層２上に給与情報を印刷した後、（Ｂ）図に示すように、その情報印刷面３を内面に印刷面印刷方向中心線から２つに谷折りし、加圧接着させるものである。裏面には、宛名情報などが印刷される。
【００２２】
図２に示す三つ折り葉書は、支持体シート１の表裏面に疑似接着剤層２、２を形成し、その表面に隠蔽情報、通信情報、宛名情報４を印刷した後、（Ｂ）図に示すように、宛名印刷面が表面になるように折り畳み加圧接着させるものである。
【００２３】
図３に示す二つ折り葉書および図４に示す一部折り畳みタイプの葉書は、支持体シート１の折り畳み内面側に疑似接着剤層２を形成し情報を印刷し、折り合わせて加圧接着するもので、いずれも疑似接着剤層２相互を重ね合わせて加圧接着するものである。
【００２４】
これらの例に掲げた用途以外にも、伝票、各種葉書、封筒、報告書にも広く好適に使用されるものであり、疑似接着剤を支持体シートの一部のみに塗布したり、一部非塗布部を設けることで再剥離を容易にすることもできる。本発明のインクジェット記録シートは、折り畳み疑似接着用紙、重ね合わせ疑似接着用紙の他、親展性を有する情報隠蔽用紙、親展性葉書、親展性封筒、最近用途が広がっている、ＩＣカード、プリペイドカード用などとして好適に適用される。
【００２５】
さて、本発明に係る疑似接着用紙の支持体シートとしては特に限定されるものではなく、たとえばセルロース繊維を主体とする米坪が６６〜２００ｇ／ｍ²のフォームシート、上質紙、中質紙のほか、アート紙、コート紙、軽量コート紙等のいわゆる塗工紙を好適に用いることもできる。米坪が６６ｇ／ｍ²未満では、不慮の湿潤時の耐性が劣り、２００ｇ／ｍ²を超えると印刷適性等作業性が劣る。
【００２６】
特に好ましくは、古紙パルプを５０％以上配合した支持体シートが、親展情報を隠蔽する不透明度が同一米坪のバージンパルプを使用した支持体シートより高く好適に使用できる。
【００２７】
支持体に含有する変性ＰＶＡとしては、カルボキシ基変性ＰＶＡ、スルホン基変性ＰＶＡ、アセトアセチル基変性ＰＶＡ、カチオン基（４級アンモニウム塩）変性ＰＶＡ、珪素含有ＰＶＡを用いることができるが、好ましくは珪素含有ＰＶＡが好適である。
【００２８】
珪素含有ＰＶＡは、各種無機物と顕著な相互作用を有し、特にシリカとは化学結合体を形成するため、接着層を形成する際、微粒子充填剤との親和性に優れ、その被膜は透明かつ強靱でバリヤー性に優れているため、高い耐水性を発揮し、疑似接着剤との親和性も高い。
【００２９】
本発明で用いられる非剥離性接着剤としては、ラテックス、具体的には天然ゴム、合成ゴム等の従来通常の感圧接着剤に使用されているものの中から任意に選択して使用することができるが、特に天然ゴムを無硫黄加硫し、メタアクリル酸メチルと混合した天然ゴムラテックス、天然ゴムにメタアクリル酸メチルをグラフト基重合させて得られた天然ゴムラテックス、アクリル変性ゴムラテックス、ゴムラテックスと保護コロイド系アクリル共重合エマルジョンとの混合物が、耐ブロッキング性、耐経時劣化等の点で好適である。
【００３０】
疑似接着剤に内添するカチオン性水溶性樹脂は、非剥離性接着剤８０〜９５重量部に対して５〜２０重量部含有することが好ましく、澱粉、ポリビニールアルコール（ＰＶＡ）、植物ガム、ポリアクリルアミド（ＰＡＭ）などをカチオン変性したもの。更に、４級化ポリビニルピリジン、ポリエチレンイミン、４級化ポリエチレンイミン、ポリアリルスルフォン、ジシアンジアミド縮合物、ポリエチレンポリアミン系ポリマー、ポリアリルアミン、ポリジアリルアミン、ポリアミド系樹脂などを併用することが有効であり、ポリアミド系樹脂の具体例としては、ポリアミド・エポキシ樹脂、及びポリアミド・尿素樹脂を挙げることができる。
【００３１】
かかる疑似接着用紙によれば、高速大量処理しても印字の乾燥不良を生じることがなく、印刷を施した後、印字部に水が付着してもインクジェットインクが溶出することはなく、また印字面を疑似接着した後、剥離する際に反対面に印字が転写することもない。
【００３２】
本発明に係る微粒子充填剤は、非剥離性接着剤８０〜９５重量部に対して５〜２０重量部含有することが好ましく、非剥離性接着剤との親和力が小さいもの、また、加圧に対して緩衝効果を有する微粒子充填剤と、緩衝効果を有しない微粒子充填剤とを用いることもでき、また好適である。具体的に微粒子充填剤は、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、シリカ、尿素系樹脂、スチレンビーズ、焼成クレー、穀物澱粉、シリカゲル、変性澱粉などが好適に使用でき、これらのうち、粒径の異なるものを２種類以上組合せて用いるのが特に好適である。
【００３３】
これら微粒子充填剤のうち、加圧に対して緩衝効果を有する微粒子充填剤としては、スチレンビーズ、穀物澱粉、変性澱粉、合成微粒子シリカ、炭酸カルシウム等が挙げられ、この中で特に好適に使用できるのが穀物澱粉、合成微粒子シリカである。穀物澱粉は、多孔性表面を有しないため、感圧接着剤の付着量が少なく、粒子径が他の微粒子充填剤と同等またはより大きく、粒子自体の弾性があるため、疑似接着力の調整を容易にするとともに、感圧接着剤の付着量が少ないため、ブロッキングを防止し、紙らしい手触りを得ることができる。
【００３４】
また、微粒子充填剤の平均粒子径は、２０ミクロン以下、特に３〜１５ミクロンのものが、非剥離性感圧接着剤に対する分散性、表面に疑似接着性を調整する適宜な凹凸を得るため、加圧に対して緩衝効果を発現する点、インクジェットインクの定着の点で好ましい。
【００３５】
３ミクロン未満だと、緩衝効果が出難くなり、インクジェットインクの定着性が劣ってくる。２０ミクロンを超えると、印刷面の表面性が乱れ、印刷の映えが悪くなり、不要なインクジェットインクのにじみが生じる場合がある。
【００３６】
更に、ＢＥＴ比表面積が１５０ｍ²／ｇ以上の微粒子充填剤がインクジェット染料を迅速に定着させる効果が顕著であり、１５０ｍ²／ｇ未満では、郵送中の雨濡れ等による事故により印字部に水が付着するとインクジェットインクが溶出しやすくなる問題が生じる。
【００３７】
また、吸油量が２００ｍｌ／１００ｇ以上の微粒子充填剤を使用することで、インクジェットインクの種類、成分、水性、油性に関係なく、各種用途のインクジェットプリンターに使用できる。吸油量が２００ｍｌ／１００ｇ未満の微粒子充填剤は、最近利用が増加している、高速インクジェットプリンター用インクジェットインクの場合、インクの吸収性及び乾燥性、定着性、非転写性が悪く、インクの裏抜けの問題等が生じる。
【００３８】
特に、サイテックス社に代表される高速インクジェットプリンターの場合、疑似接着剤層のインクジェットインク吸収性及び乾燥性、定着性を向上させるために、支持体シートのコブサイズ度が５０ｇ／ｍ²以上が特に好ましく、コブサイズ度が５０ｇ／ｍ²未満では、インクジェット記録用圧着紙のプリンター内での蛇行、詰まり、印刷の寸法安定性等、プリンター適性が劣る場合がある。
【００３９】
非剥離性接着剤に配合するその他の助剤として、滑剤、印刷適性向上剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、導電剤、蛍光染料、着色染料、防腐剤、保湿剤などを必要に応じて配合できる。
【００４０】
本発明の疑似接着用紙は、支持体シートの少なくとも片面の一部に、前記疑似接着剤の層を設けることにより得られるが、疑似接着剤層は均一な疑似接着面と優れた印刷適性を得るため、ベンドブレード、チップブレード、コンマ、リップ、エアーナイフコーター、ブレードコーター、カーテンコーター、ロールコーター、バーコーター、フレキソ印刷、スクリーン印刷等の塗工・印刷方式による塗工が好適であり、接着層表面を約１〜１０ｋｇ／ｃｍ²で加圧し、接着層表面の過度の突出を平坦にするのが好ましい。
【００４１】
【実施例】
次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
（実施例１）表１に示す条件にて、変性ＰＶＡにエポキシ変性ＰＶＡ、架橋剤にブロックイソシアネート化合物、非剥離性接着剤に天然ゴムラテックス、微粒子充填剤にシリカと米澱粉、カチオン性水溶性樹脂にカチオン変性ＰＶＡを使用した。
（実施例２）表１に示す条件にて、変性ＰＶＡに珪素含有ＰＶＡ、架橋剤にブロックイソシアネート化合物、非剥離性接着剤に天然ゴムラテックス、微粒子充填剤にシリカと米澱粉、カチオン性水溶性樹脂にカチオン変性ＰＶＡを使用した。
（実施例３）表１に示す条件にて、変性ＰＶＡにカルボキシ基変性ＰＶＡ、架橋剤にアジリジン化合物、非剥離性接着剤に天然ゴムラテックス、微粒子充填剤にシリカと米澱粉、カチオン性水溶性樹脂にポリアミド系樹脂を使用した。
（実施例４）表１に示す条件にて、変性ＰＶＡにエポキシ変性ＰＶＡ、架橋剤にブロックイソシアネート化合物、非剥離性接着剤に天然ゴムラテックス、微粒子充填剤にシリカと米澱粉、カチオン性水溶性樹脂にポリアリルアミンを使用した。
（実施例５）表１に示す条件にて、変性ＰＶＡにカチオン基変性ＰＶＡ、架橋剤にブロックイソシアネート化合物、非剥離性接着剤に天然ゴムラテックス、微粒子充填剤にシリカと米澱粉、カチオン性水溶性樹脂に４級化ポリエチレンイミンを使用した。
（実施例６）表１に示す条件にて、変性ＰＶＡにエポキシ変性ＰＶＡ、架橋剤にブロックイソシアネート化合物、非剥離性接着剤に天然ゴムラテックス、微粒子充填剤にシリカと米澱粉、カチオン性水溶性樹脂にカチオン変性ＰＶＡを使用した。
（比較例１）表１に示す条件にて、非剥離性接着剤に天然ゴムラテックス、微粒子充填剤にシリカと米澱粉、カチオン性水溶性樹脂にカチオン変性ＰＶＡを使用した。
（比較例２）表１に示す条件にて、非剥離性接着剤に天然ゴムラテックス、カチオン性水溶性樹脂にカチオン変性ＰＶＡを使用した。
（比較例３）表１に示す条件にて、変性ＰＶＡにカルボキシ基変性ＰＶＡ、架橋剤にアジリジン化合物、非剥離性接着剤に天然ゴムラテックスを使用した。
（比較例４）表１に示す条件にて、非剥離性接着剤に天然ゴムラテックス、微粒子充填剤にシリカと米澱粉、カチオン性水溶性樹脂にポリアリルアミンを使用した。
（比較例５）表１に示す条件にて、変性ＰＶＡにカチオン基変性ＰＶＡ、架橋剤にブロックイソシアネート化合物、非剥離性接着剤に天然ゴムラテックス、微粒子充填剤にシリカと米澱粉を使用した。
（比較例６）表１に示す条件にて、変性ＰＶＡにエポキシ変性ＰＶＡ、架橋剤にブロックイソシアネート化合物、非剥離性接着剤に天然ゴムラテックス、カチオン性水溶性樹脂にカチオン変性ＰＶＡを使用した。
【００４２】
これらのインクジェット記録シートに対して、インクジェット印刷機により印刷を行い、各実施例および比較例について、インクジェットインクの乾燥性、定着性、インクジェット適性、非転写性、耐水性、不透明度および疑似接着性の評価を行った結果を表２に示す。
【００４３】
【表１】

【００４４】
＜インク乾燥性＞
サイテックス社インクジェットプリンターにて、１００７番のサイテックス社水溶性インクを使用し、乾燥機を動かさず分速２６０ｍでゴシック文字の連続印字を行い、印字文字の擦れ状態を目視で判断することにより行った。
擦れがない：○ 若干擦れが見られる：△ 擦れが発生する：×
【００４５】
＜インク定着性＞
キヤノン社製ＢＪＣ８２０Ｊインクジェットプリンターにて１００７番のサイテックス社水溶性インクを使用し、２ｃｍ四角のベタ印字を行い、印字直後に指を押し当て、指に付着するインクの汚れを目視にて判断した。
殆どインク付着がない：○ 若干インク汚れが見られる：△ 汚れがひどい：×
【００４６】
＜インクジェット適性＞
キヤノン社製ＢＪＣ８２０Ｊインクジェットプリンターにて１００７番のサイテックス社水溶性インクを使用し、２ｃｍ四角のベタ印字を行い、透過光による光学顕微鏡確認にて、インクのムラ、凝集の有無を目視にて評価した。
インクの凝集が見られない：○ 若干インクの凝集が見られる：△ インクの凝集が無数にある：×
【００４７】
＜非転写性＞
キヤノン社製ＢＪＣ８２０Ｊインクジェットプリンターにて１００７番のサイテックス社水溶性インクを使用し、２ｃｍ四角のベタ印字を行い、印字完了から１０分経過した後に、疑似接着剤層部分を向かい合わせて貼合し、貼合から２４時間経過後に剥離して、インクの転写状況を目視で判断することにより行った。
転写がない：○ 若干転写が見られる：△ 転写が多い：×
【００４８】
＜耐水性＞
キヤノン社製ＢＪＣ８２０Ｊインクジェットプリンターにて１００７番のサイテックス社水溶性インクを使用し、２ｃｍ四角のベタ印字を行い、印字完了から１０分経過した後、印字部分を水に１０秒間浸漬し、印字の滲みを目視で判断することにより行った。
滲みがない：○ 印刷境部に滲みが若干ある：△ 滲みが生じる：×
【００４９】
＜不透明度＞
ＪＩＳＰ８１３８に準拠して測定し、不透明度８５％以上を○、８０〜８５％未満を△、８０％未満を×とした。
【００５０】
＜疑似接着性＞
疑似接着剤層が形成された支持体シートを２０℃、５０％で調湿し、２つ折りで貼ごう機で貼合わせた後、横目に５ｃｍ幅に切れ目を入れ、Ｔ型剥離機で６００ｍｍ／ｍｉｎの速度で剥離し、剥離状況を観察することにより行った。
問題なく剥離できる：○ 若干疑似接着面の取られが見られる：△ 疑似接着面の剥がれがある：×
【００５１】
【表２】

【００５２】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、疑似接着用紙に対するインクジェットインクの吸収性及び乾燥性、定着性、非転写性を高めることができた。この結果、疑似接着用紙に付着したインクジェットインクの耐水性および非転写性が著しく向上し、水が付着してもインクジェットインクが溶出したり、あるいは印字面を疑似接着した後、剥離する際に、反対面に印字が転写したりすることをなく、高速印字することができた。
【図面の簡単な説明】
【図１】折り畳み給与封筒の説明図である。
【図２】三つ折り葉書の説明図である。
【図３】二つ折り葉書の説明図である。
【図４】一部折り畳み葉書の説明図である。
【符号の説明】
１…支持体シート、２…疑似接着剤層、３…情報印刷面、４…宛名情報。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pseudo-adhesive paper that has a function of being printed or printed by an ink jet printer and temporarily bonded, but can be easily peeled off when necessary.
[0002]
[Prior art]
In recent years, while the amount of information transmitted by communication means such as communication and mail has increased, contact means that require confidentiality such as personal information are regarded as important.
[0003]
With the revision of the postal code, postcard systems that are cheaper than sealed letters and that can maintain confidentiality of communications like sealed letters have been developed and are beginning to spread.
[0004]
In this postcard system with confidentiality, various information such as personal information is written on the layer surface of the peelable pseudo-adhesive coated on the confidential surface of the sheet and folded into a bi-fold or tri-fold postcard. Then, apply pressure to 50-100 kg / cm ² to re-peel the overlapped part and conceal the information, mail it, and peel off the part that the recipient has made the pressure-releasable to conceal. It is a system that reads.
[0005]
As a means of requiring confidentiality, for example, the company may contact employees with information that the bank or credit company needs confidentiality to customers. Convenience and ease of opening are major issues.
[0006]
Conventionally, after a thermoplastic resin layer is provided on a support sheet and confidential information is printed, the resin layers are opposed to each other and heat-bonded, or a heat-sensitive or pressure-sensitive non-peelable adhesive is used. And gained confidentiality. These types of methods using heat bonding, heat-sensitive or pressure-sensitive adhesives are capable of mass processing using a computer and a printing press, and demand is increasing.
[0007]
However, although joining by heat bonding, heat sensitive or pressure sensitive adhesive has the above-mentioned convenience, perforation processing is necessary to avoid breakage of necessary parts at the time of opening, the section is generated at the time of opening, and the above There are problems such as not being available for postcard systems.
[0008]
As means for solving these problems, an information laminated sheet that can be mailed as a second-class regular mail has been proposed, and an example thereof is disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 4-59395. In this method, an adhesive layer made of a fine particle filler that exhibits non-affinity with respect to a conventionally used non-peelable adhesive is provided on at least a part of the support sheet surface. This is temporarily bonded by applying a high pressure, for example, but has a function that can be easily opened when necessary. In the present specification, this function is called pseudo-adhesive paper. An adhesive used for general bonding is called a pseudo-adhesive.
[0009]
When printing on this pseudo-adhesive paper, conventionally, printing of non-confidential information such as frame lines and greetings is performed by offset printing using a form printer. Thereafter, for information that is confidential to each individual, for example, the amount of borrowing described in a communication made to a customer from a credit company or the like, a printing method that performs electrical processing, for example, a non-electrostatic method Printing was done with an impact printer.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
On the other hand, in recent years, it has been directed to record all non-confidential information and confidential information in one step by an ink jet printer. Compared to conventional printing methods, inkjet printers can handle printed products ranging from small lots to large lots, making printing plates unnecessary for offset printing, regardless of non-confidential information, Since data can be easily entered and modified on a personal computer, there is an advantage in that it takes less time and reduces the process of creating confidential postcards.
[0011]
Furthermore, the printing speed of the conventional non-impact printer is about 50 m / min. However, the high-speed ink jet printer represented by Cytex's inkjet system has a speed of about 80 m / min. There is also an advantage of making it.
[0012]
However, the conventional pseudo-adhesive paper, in addition to the functions naturally required of the pseudo-adhesive paper, as well as a general inkjet sheet for which water-soluble ink is used, print quality, ink water resistance and weather resistance, Ink drying properties, ink back-through prevention performance, and the like are required, but there is no consideration for printing with a high-speed inkjet printer.
[0013]
Therefore, when printing is performed with a high-speed inkjet printer, the non-peelable adhesive contained in the pseudo-adhesive layer inhibits the ink-absorbing and drying properties of the ink-jet ink, and the fixing of the inkjet ink to the pseudo-adhesive layer is poor. The problem is that the printing speed of high-speed ink jet printers does not increase, the problem of water resistance is difficult, the water is deposited on the print part due to accidents such as wetness during mailing, etc. There was a problem of water resistance. In addition, there is also a non-transferability problem that the print is transferred to the opposite surface when the print surface is pseudo-bonded and then peeled off.
[0014]
Therefore, an object of the present invention is to increase the absorbability, drying property, and fixability of the ink-jet ink in the pseudo-adhesive paper, so that it can cope with high-speed mass processing in a high-speed ink-jet printer. In this case, the water resistance and non-transferability are improved so that printing does not fall off, bleed or become smudged.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 of the present invention that solves the above-mentioned problems is that at least a part of one side of the support sheet surface can be bonded when a predetermined condition is not normally applied and can be peeled off after bonding. A pseudo-adhesive paper provided with a layer of pseudo-adhesive made of an adhesive, wherein the support sheet contains a modified PVA and a cross-linking agent, and the pseudo-adhesive is used for a non-peelable adhesive. A pseudo-adhesive paper comprising a fine particle filler and a cationic water-soluble polymer.
[0016]
In the invention according to claim 2, the modified PVA is at least one selected from silicon-containing PVA, epoxy-modified PVA, carboxy group-modified PVA, acetoacetyl group-modified PVA, and cation group-modified PVA, and
The pseudo-adhesive paper according to claim 1, wherein the crosslinking agent is at least one selected from an aziridine compound, an epoxy compound, a blocked isocyanate compound, and an oxazoline compound.
[0017]
The pseudo adhesive layer in the conventional pseudo adhesive paper is anionic, and the inkjet ink is also anionic. Therefore, when ink jet ink is sprayed on such a pseudo adhesive layer, the pseudo adhesive layer and the ink jet ink repel each other, and due to this repulsion, the ink jet ink absorbency, drying property, fixability are reduced, high-speed mass processing, It is considered that the water resistance and non-transferability are poor.
[0018]
Therefore, for example, if a cationic ink fixing agent usually used in inkjet recording paper is blended in the pseudo-adhesive layer, the inkjet ink can be fixed. Based on this idea, the pseudo-adhesive layer Cationic polymers such as polyamide resin, quaternized polyvinyl pyridine, polyethylene imine, quaternized polyethylene imine, polyallyl sulfone, dicyandiamide condensate, polyethylene polyamine polymer, polyallylamine, polydiallylamine, etc. The method of trapping ink molecules in a charge and fixing the ink molecules to the pseudo-adhesive layer, the method of insolubilizing the dye with polyvalent metal salts to make it water resistant, and the pseudo-adhesive layer internally containing a cationic polymer An anionic coating layer is formed on this layer to form a two-layer coating layer. Intensive research has been conducted on the method of improving the water resistance of the ink by means of the layer. In particular, inkjet inks for high-speed inkjet printers represented by Cytex are extremely anionic, and both water resistance and non-transfer properties are sufficient. However, it does not contribute to high-speed mass processing by an inkjet printer and cost reduction.
[0019]
Furthermore, if the cationic ink fixing agent is excessively blended in the pseudo adhesive, the pseudo adhesive and the dye fixing agent react and aggregate before being applied to the support sheet, and the pseudo adhesive becomes a support sheet. It was found that it can no longer be applied.
[0020]
Based on this knowledge, it is necessary to solve the above problems from both sides of the support sheet and the pseudo-adhesive layer in order to continue further diligent research, adapt to high-speed inkjet printers, and obtain high-speed mass processing, water resistance and non-transferability. We found out that there was a present invention.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be specifically described with reference to the drawings. An example of the pseudo-adhesive paper according to the present invention is as follows. That is, the folded pseudo-adhesive feeding envelope shown in FIG. 1 is provided with a pseudo-adhesive layer 2 on the surface of the support sheet 1, and after salary information is printed on the pseudo-adhesive layer 2, it is shown in FIG. Thus, the information printing surface 3 is valley-folded from the center line in the printing surface printing direction to the inner surface, and is pressure-bonded. On the back, etc. address information is printed.
[0022]
The tri-fold postcard shown in FIG. 2 forms pseudo

adhesive layers

2 and 2 on the front and back surfaces of the support sheet 1 and prints concealment information, communication information, and address information 4 on the front surface. As shown, it is folded and pressure bonded so that the address printing surface is the surface.
[0023]
The two-fold postcard shown in FIG. 3 and the partially folded postcard shown in FIG. 4 are formed by forming a pseudo-adhesive layer 2 on the inner surface of the support sheet 1 and printing the information, and then fold it and pressure-bond it. In either case, the pseudo-adhesive layers 2 are stacked and pressure-bonded together.
[0024]
In addition to the uses listed in these examples, it is widely used in slips, various postcards, envelopes and reports, and a pseudo-adhesive can be applied only to a part of the support sheet or Re-peeling can be facilitated by providing a non-application portion. The ink jet recording sheet of the present invention is a folding pseudo-adhesive paper, a superimposing pseudo-adhesive paper, a confidential information hiding paper, a confidential postcard, a confidential envelope, recently used for IC cards and prepaid cards. Etc. are suitably applied.
[0025]
Now, as a support sheet of a pseudo adhesive sheet according to the present invention is not limited in particular, for example, a basis weight of cellulose-based fibers 66~200g / m ² of foam sheets, fine paper, medium-quality paper In addition, so-called coated paper such as art paper, coated paper, and lightweight coated paper can be suitably used. When the rice tsubo is less than 66 g / m ² , the resistance to unexpected wetness is poor, and when it exceeds 200 g / m ² , workability such as printability is poor.
[0026]
Particularly preferably, a support sheet containing 50% or more of waste paper pulp has a higher opacity for concealing confidential information than a support sheet using virgin pulp having the same US tsubo and can be suitably used.
[0027]
As the modified PVA contained in the support, carboxy group-modified PVA, sulfone group-modified PVA, acetoacetyl group-modified PVA, cationic group (quaternary ammonium salt) -modified PVA, and silicon-containing PVA can be used. Containing PVA is preferred.
[0028]
Silicon-containing PVA has a remarkable interaction with various inorganic substances, and particularly forms a chemical bond with silica. Therefore, when forming an adhesive layer, the silicon-containing PVA is excellent in affinity with the fine particle filler, and the coating is transparent. Because it is tough and excellent in barrier properties, it exhibits high water resistance and high affinity with pseudo-adhesives.
[0029]
The non-peelable adhesive used in the present invention may be arbitrarily selected from those used in conventional ordinary pressure-sensitive adhesives such as latex, specifically natural rubber and synthetic rubber. Yes, natural rubber latex obtained by sulfur-free vulcanization of natural rubber and mixed with methyl methacrylate, natural rubber latex obtained by graft-polymerizing methyl methacrylate to natural rubber, acrylic modified rubber latex, rubber mixture of latex and protective colloids based acrylic copolymer Polymerization emulsion, blocking resistance, it is preferable in view of such with lapse time degradation.
[0030]
Pseudo cationic water-soluble resin internally added to the adhesive preferably contains 5 to 20 parts by weight with respect to the non-peelable adhesive 80 to 95 parts by weight, starch, polyvinyl alcohol (PVA), vegetable gums, Polyacrylamide (PAM) etc. that has been cationically modified. Furthermore, it is effective to use quaternized polyvinyl pyridine, polyethyleneimine, quaternized polyethyleneimine, polyallyl sulfone, dicyandiamide condensate, polyethylene polyamine polymer, polyallylamine, polydiallylamine, polyamide resin, etc. Specific examples of the system resin include polyamide / epoxy resin and polyamide / urea resin.
[0031]
According to such a pseudo-adhesive paper, even if high-speed and large-scale processing is performed, printing defects do not occur. After printing, even if water adheres to the printing part, the inkjet ink does not elute, and printing After the surfaces are pseudo-bonded, the print is not transferred to the opposite surface when peeling.
[0032]
Particulate filler according to the present invention preferably contains 5 to 20 parts by weight with respect to the non-peelable adhesive 80 to 95 parts by weight, as the affinity of the non-peelable adhesive is small, also the pressure On the other hand, a fine particle filler having a buffering effect and a fine particle filler not having a buffering effect can also be used, and are suitable. Specifically, as the fine particle filler, calcium carbonate, kaolin, talc, silica, urea-based resin, styrene beads, calcined clay, cereal starch, silica gel, modified starch, etc. can be suitably used. It is particularly preferable to use two or more in combination.
[0033]
Among these fine particle fillers, the fine particle filler having a buffering effect against pressurization includes styrene beads, cereal starch, modified starch, synthetic fine particle silica, calcium carbonate, and the like, and among them, it can be particularly preferably used. These are grain starch and synthetic fine particle silica. Grain starch does not have a porous surface, so the amount of pressure-sensitive adhesive is small, the particle size is the same or larger than other fine particle fillers, and the particles themselves have elasticity, so the pseudo-adhesive force can be adjusted. In addition to being easy, since the amount of pressure sensitive adhesive attached is small, blocking can be prevented and a paper-like feel can be obtained.
[0034]
The average particle size of the fine particle filler is 20 microns or less, particularly 3 to 15 microns, in order to obtain appropriate irregularities for adjusting dispersibility to the non-peelable pressure-sensitive adhesive and pseudo-adhesiveness on the surface. It is preferable in terms of exhibiting a buffering effect against pressure and fixing ink jet ink.
[0035]
If it is less than 3 microns, the buffering effect is difficult to obtain, and the fixing property of the inkjet ink is poor. If it exceeds 20 microns, the surface properties of the printed surface may be disturbed, the print quality may deteriorate, and unnecessary ink-jet ink bleeding may occur.
[0036]
Further, the fine particle filler having a BET specific surface area of 150 m ² / g or more has a remarkable effect of quickly fixing the ink jet dye, and if it is less than 150 m ² / g, water may be printed on the printed part due to an accident due to rain or the like during mailing. When it adheres, the problem which becomes easy to elute inkjet ink arises.
[0037]
Further, by using a fine particle filler having an oil absorption amount of 200 ml / 100 g or more, it can be used for an ink jet printer for various purposes regardless of the kind, component, aqueous property, and oiliness of the ink jet ink. In the case of inkjet inks for high-speed inkjet printers, the use of fine particle fillers having an oil absorption of less than 200 ml / 100 g has been poor in terms of ink absorption and drying, fixing and non-transferability. The problem of omission occurs.
[0038]
In particular, in the case of a high-speed inkjet printer represented by Cytex, in order to improve the inkjet ink absorbability, drying property, and fixability of the pseudo adhesive layer, the cobb size degree of the support sheet is particularly 50 g / m ² or more. Preferably, when the degree of cobb sizing is less than 50 g / m ² , the suitability of the printer such as meandering, clogging, and dimensional stability of printing of the pressure-sensitive adhesive paper for inkjet recording may be inferior.
[0039]
Other additives that can be added to non-peelable adhesives include lubricants, printability improvers, antioxidants, UV absorbers, conductive agents, fluorescent dyes, colored dyes, preservatives, and moisturizers as needed. it can.
[0040]
The pseudo-adhesive paper of the present invention can be obtained by providing the pseudo-adhesive layer on at least a part of one side of the support sheet. The pseudo-adhesive layer has a uniform pseudo-adhesive surface and excellent printability. For this reason, coating by a coating method such as bend blade, chip blade, comma, lip, air knife coater, blade coater, curtain coater, roll coater, bar coater, flexographic printing, screen printing, etc. is suitable, and the adhesive layer It is preferable to pressurize the surface at about 1 to 10 kg / cm ² to flatten excessive protrusion on the surface of the adhesive layer.
[0041]
【Example】
EXAMPLES Next, although an Example demonstrates this invention further in detail, this invention is not limited at all by these examples.
Under the conditions shown in (Example 1) Table 1, epoxy-modified PVA in the modified PVA, blocked isocyanate compound crosslinking agent, natural rubber latex in a non-peelable adhesive, silica and rice starch particulate filler, cationic water-soluble Cation-modified PVA was used for the resin.
Under the conditions shown in (Example 2) Table 1, silicon-containing PVA in modified PVA, blocked isocyanate compound crosslinking agent, natural rubber latex in a non-peelable adhesive, silica and rice starch particulate filler, cationic water-soluble Cation-modified PVA was used for the resin.
Under the conditions shown in (Example 3) Table 1, carboxyl group-modified PVA in the modified PVA, aziridine compound crosslinking agents, natural rubber latex in a non-peelable adhesive, silica and rice starch particulate filler, cationic water-soluble A polyamide-based resin was used as the resin.
Under the conditions shown in (Example 4) Table 1, epoxy-modified PVA in the modified PVA, blocked isocyanate compound crosslinking agent, natural rubber latex in a non-peelable adhesive, silica and rice starch particulate filler, cationic water-soluble Polyallylamine was used for the resin.
Under the conditions shown in (Example 5) Table 1, cationic group-modified PVA in the modified PVA, blocked isocyanate compound crosslinking agent, non-releasing natural rubber latex adhesive, silica and rice starch particulate filler, cationic water-soluble using quaternized polyethyleneimine rESIN.
Under the conditions shown in (Example 6) Table 1, epoxy-modified PVA in the modified PVA, blocked isocyanate compound crosslinking agent, natural rubber latex in a non-peelable adhesive, silica and rice starch particulate filler, cationic water-soluble Cation-modified PVA was used for the resin.
Under the conditions shown in (Comparative Example 1) Table 1, natural rubber latex in a non-peelable adhesive, silica and rice starch particulate filler, using a cation-modified PVA to cationic water-soluble resin.
Under the conditions shown in Comparative Example 2 in Table 1, natural rubber latex in a non-peelable adhesive, it was used a cation-modified PVA to cationic water-soluble resin.
Under the conditions shown in (Comparative Example 3) Table 1, carboxyl group-modified PVA in the modified PVA, aziridine compound crosslinking agents, using natural rubber latex in a non-peelable adhesive.
Under the conditions shown in Comparative Example 4 in Table 1, natural rubber latex in a non-peelable adhesive, silica and rice starch particulate filler was used polyallylamine cationic water-soluble resin.
Under the conditions shown in Comparative Example 5 in Table 1, cationic group-modified PVA in the modified PVA, blocked isocyanate compound crosslinking agent, was used silica and rice starch natural rubber latex, particulate filler in the non-peelable adhesive.
Under the conditions shown in Comparative Example 6 in Table 1, epoxy-modified PVA, block isocyanate compound crosslinking agent modified PVA, natural rubber latex in a non-peelable adhesive, it was used a cation-modified PVA to cationic water-soluble resin.
[0042]
For these ink jet recording sheet, performs printing by ink jet printer, for each example and comparative example, the ink-jet ink dry燥性, fixability, ink jet suitability, non-transferable, water resistance, opacity and pseudo adhesion Table 2 shows the results of the evaluation of sex .
[0043]
[Table 1]

[0044]
<Inn click Inui燥性>
Using a Cytex ink jet printer, using No. 1007 Cytex water-soluble ink, continuously printing Gothic characters at a speed of 260 m without moving the dryer, and visually judging the rubbing state of the printed characters went.
No rubbing: ○ Some rubbing is seen: Δ Rubbing occurs: ×
[0045]
< Ink fixability>
Using Canon's BJC820J inkjet printer with No. 1007 Cytex water-soluble ink, 2cm square solid printing was performed, the finger was pressed immediately after printing, and the smudge of the ink adhering to the finger was judged visually. .
Almost no ink adhesion: ○ Some ink stains are seen: Δ Severe stains: ×
[0046]
<Inkjet aptitude>
Using a 1007 Cytex water-soluble ink with a Canon BJC820J inkjet printer, 2 cm square solid printing was performed, and the presence or absence of ink unevenness or aggregation was visually evaluated by checking with an optical microscope using transmitted light. did.
Ink agglomeration is not observed: ○ Some ink agglomeration is observed: Δ Infinite number of ink agglomerations: x
[0047]
<Non-transferability >
Use a No. 1007 Cytex water-soluble ink with Canon BJC820J inkjet printer, perform 2cm square solid printing, and after 10 minutes from the completion of printing, paste the pseudo adhesive layer part facing each other. The peeling was carried out after 24 hours from the pasting, and the transfer state of the ink was visually judged.
No transfer: ○ Slight transfer is observed: △ Many transfers: ×
[0048]
<Water resistance>
Using a No. 1007 Cytex water-soluble ink with a Canon BJC820J inkjet printer, 2 cm square solid printing was performed, and after 10 minutes had elapsed from the completion of the printing, the printed part was immersed in water for 10 seconds. This was done by judging the bleeding visually.
No bleeding: ○ Slight bleeding at the printing boundary: △ Bleeding occurs: ×
[0049]
<Opacity >
Measured according to JIS P 8138, Opacity 85% or more was evaluated as ◯, 80 to less than 85% as Δ, and less than 80% as x.
[0050]
<Pseudo-adhesiveness >
The support sheet on which the pseudo-adhesive layer is formed is conditioned at 20 ° C. and 50%, pasted with a folding machine, and then cut into a width of 5 cm across the side, and 600 mm / mm with a T-type peeling machine. It peeled at the speed | rate of min and performed by observing the peeling condition.
Can be peeled off without any problem: ○ Pseudo-adhesive surface is slightly removed: Δ Pseudo-adhesive surface is peeled off: ×
[0051]
[Table 2]

[0052]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it was possible to improve the absorptivity and drying property, fixing property, and non-transferability of the inkjet ink with respect to the pseudo-adhesive paper. As a result, the water resistance and improved non-transferable significantly the inkjet Tsu Twink attached to the pseudo adhesive sheet, or inkjet Tsu Horny elution be attached water, or after the pseudo bonding the printed surface, during peeling In addition, printing was not transferred on the opposite surface, and high-speed printing was possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram of a folded salary envelope.
FIG. 2 is an explanatory diagram of a three-Trifold postcard.
FIG. 3 is an explanatory diagram of a two-Trifold postcard.
FIG. 4 is an explanatory diagram of a partially folded postcard.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Support sheet, 2 ... Pseudo adhesive layer, 3 ... Information printing surface, 4 ... Address information.

Claims

Pseudo-adhesion comprising a layer of a pseudo-adhesive made of an adhesive that can be adhered to at least a part of one surface with respect to the surface of the support sheet when it does not normally adhere and is given a certain condition and can be peeled off after adhesion. Paper,
The support sheet contains a modified PVA and a crosslinking agent, and the pseudo-adhesive contains a fine particle filler and a cationic water-soluble polymer with respect to the non-peelable adhesive. Pseudo-adhesive paper.

The modified PVA is at least one selected from silicon-containing PVA, epoxy-modified PVA, carboxy group-modified PVA, acetoacetyl group-modified PVA, and cation group-modified PVA, and
The pseudoadhesive paper according to claim 1, wherein the crosslinking agent is at least one selected from an aziridine compound, an epoxy compound, a blocked isocyanate compound, and an oxazoline compound.