JP3682315B2 - 弁装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、流量調整弁を備え、該流量調整弁が、ばねの力に抗して軸線方向の内部空間内で移動可能に案内されている弁ピストンと、液圧消費装置に供給される搬送流を制御する搬送流絞りとを有している弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
流量調整弁を有する弁装置を、例えば自動車のステアリング補助ポンプに使用することは知られている。弁装置は、ステアリング補助ポンプに接続されている消費装置を均一なオイル流で付勢させるために設けられる。このオイル流は、ステアリング補助ポンプの回転数とは独立に、よってステアリング補助ポンプの搬送効率とは独立に供給されねばならない。オイル流を制御するため、一定の制量絞りまたは搬送流絞りを備えたいわゆる三路流量調整弁を使用することは知られている。この制量絞りまたは搬送流絞りは、消費装置に通じている作動管内のオイル流量を一定にする用を成す。また、調整可能な搬送流絞りを備えた三路流量調整弁も知られている。公知の流量調整弁の場合、調整可能な搬送流絞りは、定置の制量絞りの制量絞り穴を蔽う弁ピストンの軸線方向延長部により形成される。この場合軸線方向の延長部は、円錐状に延びている部分を有している。この円錐状に延びている部分は、定置の制量絞りにたいして軸線方向へ変位することによりオイル貫流量を調整する。公知の流量調整弁の欠点は、システム圧が低ければ、経路に依存する調整により搬送流特性曲線のレベル低下を、即ちポンプ回転数に応じて貫流量の低下を十分行うことができるが、システム圧が高いと搬送流特性曲線のレベルを十分に低下させることができないことである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、システム圧が高い場合にも搬送流特性曲線のレベルを十分に低下させることができるような搬送流調整が簡単に実施可能であるようにこの種の弁装置を構成することである。
【0004】
【課題を解決するための手段及び効果】
本発明は、上記課題を解決するため、搬送流絞りが、互いに独立に作用する部分搬送流絞りから形成され、該部分搬送流絞りは、それぞれ横断面積を可変な制量絞りを有すると共に、協働して液圧消費装置に供給される搬送流を制御することを特徴とするものである。
【0005】
搬送流絞りが、互いに独立に且つ並行的に作用する部分搬送流絞りから形成され、該部分搬送流絞りが、それぞれ横断面積を可変な制量絞りを有すると共に、その際第1の搬送流絞りが経路に依存して作動し、第2の搬送流絞りが動圧に依存して作動するので、互いに独立に且つ並行的に作用する部分搬送流絞りの組合せにより、システム圧の高さが異なっても搬送流特性曲線を狭い公差範囲内に保持することが可能である。二つの搬送流絞りが完全に分離して作用するので、両搬送流絞りは互いに干渉せず、これらの搬送流絞りから形成される全搬送流絞りはポンプ体積流が多く且つシステム圧が異なっている場合でも安定なシステムを形成し、両搬送流絞りの部分搬送流特性曲線の相互干渉は生じない。特に、搬送流の経路依存調整と流動力依存調整とを互いに独立に作用させ組み合わせることが可能である。これにより、ポンプ体積流が多い場合、高いシステム圧にたいする搬送流特性曲線と低いシステム圧にたいする搬送流特性曲線とを互いに独立に調整することができ、その結果システム圧が低い場合のそれまでの調整特性が維持される一方、システム圧が高い場合には、搬送流特性曲線のレベルを十分低下させることができるように調整特性を設定することができる。
【0006】
横断面積を可変な制量絞りが互いに並列に配置され、それぞれが主搬送流絞りの部分搬送流絞りを形成しているので、少なくとも一つの制量絞りまたは二つの制量絞りを調整することによって搬送流を任意のバリエーションで減調整( abgeregelt )できるように制量絞りの互いに独立な調整能が活用される。制量絞りの選定及び(または)調整により、期待されるシステム圧がどの高さでも搬送流のレベルを即座に且つ十分に低下させることを保証するような搬送流特性曲線を生じさせることができる。
【0007】
本発明の好ましい構成では、動圧に依存して作動する第2の部分搬送流絞りが、液圧搬送装置の作動圧と弁ピストンにたいして設定される圧力との差圧であって搬送流の増大に依存する差圧により付勢可能である。これにより、両部分搬送流絞りの制御信号の切り離しが行われ、その結果液圧搬送装置がどのような作動状態にあっても両部分搬送流絞りの独立な作用が保証されている。このように、動圧に依存する部分搬送流絞りは、液圧搬送装置の作動圧と弁ピストンに作用する圧力から得られる差圧で制御される。一方、経路に依存する部分搬送流絞りは、液圧消費装置に生じる圧力と弁ピストンに作用する圧力から生じる差圧によって制御される。分離された二つの部分搬送流絞りは、貫流する部分搬送流を、互いに直接依存し合っていない別々の圧力信号により調整する。
【0008】
この場合非常に有利なのは、液圧搬送装置の圧力節部( Druckniere )と弁装置の主ピストン前方の圧力との差圧が、液圧消費装置に供給される搬送流の制御に利用されることである。
【0009】
さらに、好ましい構成によれば、液圧搬送装置が、並列に配置される二つのダクトを介して弁装置と連結され、その際第1のダクトが、弁ピストンと第2の搬送流絞りを形成するリングピストンとを圧力で付勢する圧力室に連通し、第2のダクトが、リングピストンを液圧搬送装置の作動圧で付勢する圧力室に連通している。互いに切り離されたこれら二つのダクトを介して、両部分搬送流絞りを付勢する圧力信号を簡単に切り離すことができる。
【0010】
本発明の好ましい構成では、第1の部分搬送流絞りが、弁ピストンの軸線方向の延長部と定置の制量絞り(端壁)によって形成され、該延長部は、制量絞りを蔽い、好ましくは、円錐状の拡大部及び(または)円錐状の狭部を有している。これにより、動圧に依存した制御のほかに、経路に依存した制御を別の構成にすることにより全搬送流絞りの微調整を簡単に行うことができる。
【0011】
本発明の他の好ましい構成では、第1の制量絞り(端壁)が、弁ピストンの軸線方向の延長部の運動とは独立に運動可能であり、特にばねの力に抗して軸線方向に移動可能に案内される絞りピストンによって形成される。これにより、第1の制量絞りが二重行程的に調整可能であるので、経路に依存した調整と流動力に依存した調整とを組み合わせることができる。絞りピストンの位置調整のためには、圧力上昇を被搬送媒体の流動力から活用するのが有利である。
【0012】
さらに本発明の好ましい構成では、ばねの力に抗して軸線方向に移動可能に案内される絞りピストンは同時に第2の制量絞りをも調整する。第2の制量絞りは、第1の制量絞りに並列に配置される、ガイドスリーブ内の絞りピストン用バイパス穴によって形成されるのが有利である。これらのバイパス穴は種々に成形される横断面を有するのが好ましい。これにより、システム圧の増大と共にピストンが同様に増大する流動力にさらされるので、経路に依存した調整と流動力に依存した調整とを組み合わせることができる。この流動力は、絞りピストンにも作用する付加的な差圧を弁ピストンに生じさせ、第1の制量絞りを形成する絞りピストンをばねの力に抗して移動させ、その結果システム圧が高くポンプ体積流が大きい場合、搬送流の効果的な減調整を行うことができる。
【0013】
さらに本発明の好ましい構成では、絞りピストンが緩衝室を形成しており、該緩衝室は、少なくとも一つの貫通穴を介して、液圧搬送装置の圧力側に連通している弁装置の圧力室に連通している。これにより、少なくとも一つの制量絞りが交互に開閉している間に緩衝室を介して絞りピストンの運動を制御することができる。絞りピストンが運動している間緩衝室はその容積が変化するので、弁装置の圧力室を介して流体が緩衝室へ流入するか、或いは緩衝室の容積が小さくなれば、緩衝室内にある流体は圧力室に戻される。これにより貫通穴に圧力の発生または圧力の消滅が起こり、これは動力の発生または動力の消滅として絞りピストンに作用、即ち緩衝室内の流体で付勢される絞りピストンの面に作用して絞りピストンのがたつき運動に反作用し、よって絞りピストンの運動が制動され、緩衝される。このようにして、絞りピストンによって減調整された搬送流の搬送流特性曲線における跳躍的な変化の発生は十分回避される。
【0014】
本発明の好ましい構成では、緩衝室を弁装置の圧力室と連通させている貫通穴が、弁装置の中心線にたいして任意に選定可能な角度で配置されている。これにより、液圧搬送装置によって供給された減調整されるべき体積流の付加的な圧力成分を、絞りピストンを位置調整し緩衝するために、流動力から、または動圧から、または両者から利用するかどうかを、前記角度の選定により決定することができる。貫通穴を配置する角度は、0°ないし90°であるのが好ましい。角度が0°である場合、付加的な圧力成分は流動力だけが利用され、角度が90°の場合には動圧だけが利用される。0°ないし90°の中間値の場合には、流動力成分と動圧成分とが適宜配分されて考慮される。従って、動圧成分または流動力成分のいずれかを絞りピストンの位置調整及び緩衝に関して増大させる必要のある種々の使用ケースにたいして絞りピストンの調整特性を正確に適合させることができる。
【0015】
本発明の他の好ましい構成は他の従属項に記載されている。
【0016】
【実施例】
次に、本発明の実施例を添付の図面を用いて説明する。
図1において全体を10で示した弁装置は、弁ケース12内を軸線方向に延びている内部空間14を有している。弁ケース12は一部だけを図示した。弁ケース12の端面において内部空間14は栓部材16によって閉塞されている。栓部材16は適当な方法で、例えばねじ18によって内部空間14内に挿入されている。栓部材16は貫通穴20を有し、貫通穴20には図示していない液圧消費装置、例えば自動車のステアリングが接続されている。栓部材16は、内部空間14内へ突出しエンドストッパー24を形成している軸線方向の延長部22を有している。延長部22は少なくとも1つの貫通穴26を有している。貫通穴26は、内部空間14内の環状室28に開口している。延長部22は環状段部30を形成しており、該環状段部30内には嵌合リング32が配置されている。嵌合リング32はスリーブの形状を有し、その外径は環状段部30の内径に相当している。嵌合リング32は環状段部30に、例えば圧入されている。嵌合リング32内にはスリーブ34が配置されている。スリーブ34は、フランジ36によって延長部22の環状段部30で支持されている。嵌合リング32は、フランジ36をロックしているアンダーカット38を有している。スリーブ34は、軸線方向に延長部22の貫通穴20を越えて延びており、端壁40に貫通穴42を有している。
【0017】
スリーブ34と嵌合リング32の間には、リングピストン44が弾性要素、例えばばね46の力に抗して移動可能に支持されている。ばね46は一端をリングピストン44の鍔48で支持され、他端を、スリーブ34上に配置されている他のスリーブ52の鍔50で支持されている。この場合スリーブ52はスリーブ34上に、例えばプレスによって固定配置されている。リングピストン44は段付き穴54を有し、段付き穴54は鍔48を形成させている。この段付き穴54により、リングピストン44は、スリーブ34で案内されている部分56と、スリーブ34にたいして間隔をもって配置されスリーブ52を蔽っている部分58とを有している。スリーブ34はリングピストン44の領域に、特にその部分58の領域に、スリーブ34の周方向に設けられ軸線方向に互いにずらして配置された複数個の貫通穴60を有している。貫通穴60は、栓部材16の貫通穴20を、延長部22の内部に形成された内部空間62と連通させている。内部空間62は、貫通穴26を介して環状室28と連通している。
【0018】
環状室28にはダクト64が通じている。ダクト64は、図示していない液圧搬送装置(例えばステアリング補助ポンプ)の圧力側66と連通している。図面では、圧力側66は液圧搬送装置の腎臓形の圧力部として図示されている。第2のダクト68は環状室70に通じている。環状室70は例えば栓部材16の環状溝72によって形成されている。環状室70は、半径方向に延びている少なくとも1つの貫通穴74を介して他の環状室76に連通している。環状室76は、嵌合リング32の環状溝78によって形成される。環状室76は貫通穴80を介して圧力室82に通じている。圧力室82は、スリーブ34のフランジ36と、リングピストン44の端面84によって画成される。端面84は半径方向にたいしてずれた角度で延びている。従って圧力室82は貫通穴80と、環状室76と、貫通穴74と、環状室70を介してダクト68と連通し、よって液圧搬送装置の圧力側66と連通している。
【0019】
図示していない実施例によれば、栓部材16と嵌合リング32とスリーブ34とスリーブ52とは一体的に形成されていてよい。この一体部品は、回転対称に有利に構成されるので、比較的簡単に製造可能である。リングピストン44を案内するため、適当なスリットが設けられている。この場合、圧力室82とダクト68との連通はただ1つの連通部、例えば穴によって行われる。
【0020】
内部空間14の内部には、弁ピストン86が弾性要素、例えばばね88の力に抗して軸線方向に移動可能に支持されている。ばね88は弁ピストン86の底部90と、挿入体92で支持されている。挿入体92は、弁ケース12の段付き穴94に嵌合している。弁ピストン86はパッキン面96により内部空間14の壁98で密封状態で案内されている。弁ピストン86は環状の閉鎖部100を形成しており、弁ピストン86はこの閉鎖部100によりばね88の力によって栓部材16のエンドストッパー24にたいして押しつけられる。
【0021】
さらに弁ピストン86は、軸線方向の延長部102を有している。延長部102は、スリーブ34の端壁40の貫通穴42を貫通している。この場合延長部102の直径は貫通穴42の直径よりも小さいように選定されており、その結果環状間隙104が形成される。さらに延長部102は円錐状の拡大部106を有している。延長部102を貫通するように軸線方向の穴108が案内されており、該穴108は直径がより小さな絞り110を介して貫通穴20に開口している。他方、穴108は弁ピストン86の内部において内部空間14に通じている。
【0022】
挿入体92は圧力制限弁112を形成している。圧力制限弁112は、弾性要素、例えばばね114の力に抗して軸線方向に移動可能に案内される閉鎖体116を有している。閉鎖体116は、円錐状に延びている側面118を有している。側面118は、挿入体92の貫通穴122のエッジ120にたいして押しつけられる。貫通穴122は弁ピストン86の内部の内部空間14に連通している。さらに挿入体92は、少なくとも1つの半径方向の貫通穴124を有している。貫通穴124は低圧の領域、例えばタンクまたは液圧搬送装置の吸い込み側に通じている。
【0023】
図1に図示した弁装置は、次のように作動する。
弁装置10の通常の作用は知られており、貫通穴20に接続されている液圧消費装置に所定量の搬送流を供給し、液圧搬送装置によって提供される搬送流(体積流)及びシステム圧が変化したときに、液圧消費装置の搬送流の流量を所定の値に制限する。
【0024】
液圧搬送装置の圧力側66を介して搬送流が供給される。この搬送流はダクト64と68を介して弁装置10に作用する。従って圧力側66には液圧搬送装置の作動圧P1が生じる。供給された搬送流は、環状室28と貫通穴26を介して内部空間62に達し、ここから一方では環状間隙104を介して、他方では貫通穴60を介して、液圧消費装置に通じる貫通穴20へ達する。従って環状間隙104は第1の制量絞り126を形成し、貫通穴60は第2の制量絞り128を形成する。内部空間62内には一定の圧力P2が生じる。この圧力P2は弁ピストン86に作用する。環状間隙104によって形成される第1の制量絞り126は、弁ピストン86の軸線方向の延長部102の円錐状の拡大部106と協働して第1の部分搬送流絞り130を形成する。第2の制量絞り128を生じさせている貫通穴60は、リングピストン44の部分56と協働して第2の部分搬送流絞り132を形成する。部分搬送流絞り130と132はそれぞれ、液圧搬送装置によって供給される搬送流全体の一部を通過させ、協働して弁装置10の全搬送流絞りを形成する。貫通穴20には一定の作動圧P3が発生し、この作動圧は、接続されている液圧消費装置に印加される。
【0025】
圧力側66の圧力P1は、上記の連通部を介して圧力室82に作用する。液圧搬送装置の作動中、作動圧P1と圧力P2と作動圧P3の間に一定の圧力比が発生する。この圧力比により弁装置10が制御される。内部空間62内に作用する圧力P2はばね88に抗して弁ピストン86を押し、一方作動圧P3は穴108を介して弁ピストン86の背面に作用し、よって圧力P2とは逆方向に作用する。
【0026】
圧力P2と作動圧P3の間の差圧に応じて弁ピストン86はばね88の力に抗して移動し、より低圧の空間へのブースター連通部(ここでは詳細に立ち入らない)を開口させる。これにより、内部空間62内にある搬送媒体はブースター連通部を介して例えば液圧搬送装置のタンクに戻る。弁ピストン86の移動により軸線方向の延長部102は環状間隙104内へ引っ張られ、その際円錐状の拡大部106は環状間隙104を小さくさせる。これにより、部分搬送流絞り130を貫流する部分搬送流の、経路に依存した調節が行われる。
【0027】
圧力側66に作用する作動圧P1は、圧力室82を介してリングピストン44の端面84を付勢し、一方リングピストン44の他の側は、内部空間62内の圧力P2によって付勢される。発生した、圧力P1とP2の圧力比に応じて、リングピストン44はばね46の力に抗して軸線方向へ移動し、その結果リングピストン44の部分56は貫通穴を少なくとも部分的に蔽う。リングピストン44の部分56の変位に応じて、部分搬送流絞り132を貫流し液圧消費装置に流れる部分搬送流が制御される。この制御はもっぱら動圧に依存して行われ、作動圧P1と圧力P2に依存している。
【0028】
総括すると、部分搬送流絞り130と132から構成される搬送流絞りが提供される。この場合、差圧P1−P2が大きくなると、部分搬送流絞り132を介して流動する部分搬送流の流量は動圧に依存して減少する。一方差圧P2−P3が大きくなると、部分搬送流絞り130を介して流動する部分搬送流の流量は経路に依存して減少する。経路に依存する部分搬送流絞り130を介して全搬送流の微調整が可能である。従って部分搬送流絞り130と132は、別個の圧力制御信号または減結合された( entkoppelt )圧力制御信号によって制御される。
【0029】
図2は、図1に図示した弁装置10の回路図である。この回路図は、部分搬送流絞り130と132の制御機能を説明するためのものである。図1に図示した
構成要素と同一の構成要素には、全体の関連を明確にするため同一の符号を付した。液圧搬送装置134は、作動時に、その回転数に依存している搬送流を搬送する。液圧搬送装置が、例えば自動車に設けられるステアリング補助ポンプであるとすると、該ステアリング補助ポンプは例えば回転数が変化する自動車の内燃機関により駆動される。液圧搬送装置134の圧力側66からはダクト64と68が弁装置10に通じている。ダクト68は第2の部分搬送流絞り132へ通じており、制御ダクトとして構成されているにすぎない。一方ダクト64は第1の部分搬送流絞り130と第2の部分搬送流絞り132へ通じている。図2に図示した十字交点は、圧力P2の内部空間62を形成しており、一方圧力側66の圧力は、液圧搬送装置134の作動圧P1である。差圧P1−P2により部分搬送流絞り132が制御され、その結果部分搬送流QAが得られる。
【0030】
経路に依存する部分搬送流絞り130により部分搬送流QBが得られる。部分搬送流QBは、液圧消費装置の圧力P2と作動圧P3との差圧に基づいて制御される。部分搬送流QAとQBは、液圧消費装置に通じる管または貫通穴20で一緒になり、全搬送流Qになる。
【0031】
さらに弁ピストン86が図示されている。弁ピストン86は圧力P2で付勢されるとともに、穴108を介して作動圧P3で付勢される。既に述べたように、弁ピストン86の位置に応じて、第1の部分搬送流絞り130の経路依存の調整と、液圧搬送装置134の吸い込み領域またはタンク138へのブースター連通部136の開口とが行われる。作動圧P3はさらに圧力制限弁112へ作用する。圧力制限弁112は、調整可能な最小圧力を越えると開弁し、貫通穴124を介してタンク138への連通を達成する。
【0032】
図3は、弁装置10の搬送流特性曲線を示している。縦軸は液圧搬送装置134によって提供される1分間あたりの体積流V(リットル)で、横軸は液圧搬送装置134の1分間あたりの回転数nである。図3にはいくつかの搬送流特性曲線が図示されているが、これらは圧力が75バール、50バール、25バール、
10バール、5バールで記録されたものである。ここに示した圧力値は、接続される液圧消費装置の作動圧P3に対応している。図3からわかるように、5バールから75バールの非常に異なる圧力にもかかわらず、特性曲線は非常に狭い公差帯域で変化しており、その結果、部分搬送流絞り130と132が組み合わされて作用し、また互いに独立に作用することにより、回転数nが上昇し圧力の高さが異なっても体積流Vをほぼ一定に保持することができる。従って特性帯域は狭くなる。
【0033】
図4は、弁装置10の経路に依存する部分搬送流絞り130の変形例を示すものである。図1と同一の部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。この実施例では、軸線方向の延長部102は円錐状の狭部140を有している。従って、弁ピストン86が軸線方向に移動している間に環状間隙104は、よって第1の制量絞り126は急激に開口する。これにより、図5に図示した特性曲線が得られる。この場合特性帯域は、まず体積流が絞られた後再び幅広になる。狭部140のテーパーの構成により特性曲線の任意の微調整を達成することができる。
【0034】
図6に図示した延長部102の変形例によれば、延長部102はまず円錐状の拡大部106を有し、次に円錐状の狭部140を有している。この構成によれば図7に図示したような特性曲線が得られる。この特性曲線はまず狭い特性帯域を形成し、この特性帯域は、部分搬送流絞り130が円錐状の狭部140へ移行するときに幅広になる。
【0035】
軸線方向の延長部102に、円錐状の拡大部と円錐状の狭部と一定の領域とを交互に配置して弁装置10の任意の特性曲線を設定するためには、弁ピストン86の往復動経路(ストローク)を自由にすること以外に制限はない。
【0036】
図8において全体を210で示した弁装置は、弁ケース212内を軸線方向に延びている内部空間214を有している。弁ケース212の端面216において内部空間214は栓部材218によって閉塞されている。栓部材16は弁座を形
成している。栓部材218は、適当な方法で、例えばねじ220によって内部空間214内に挿入されている。栓部材218は貫通穴222を有し、貫通穴222には図示していない消費装置、例えば自動車のステアリングが接続されている。栓部材218は、内部空間214内へ突出しエンドストッパー226を形成している軸線方向の延長部224を有している。延長部224は少なくとも1つの貫通穴228を有している。貫通穴228は、環状室230に開口している。環状室230は穴232と連通している。穴232は、図示していない液圧搬送装置(例えばベーンポンプとして構成されたステアリング補助ポンプ)に通じている。延長部224はその内周に環状段部234を形成している。環状段部234内にはスリーブ236が嵌合している。スリーブ236は、延長部224に平行に延びている軸線方向の延長部238を有している。延長部238またはスリーブ236は、少なくとも1つの貫通穴240を有している。貫通穴240は、栓部材220の延長部224の内部に形成された中空空間242に開口している。スリーブ236の周方向における貫通穴240の数量は任意に選定可能である。図示していない実施例によれば、貫通穴240を円弧状に延びている穴、即ちスリット状に延びている穴によって形成してもよい。中空空間242は、貫通穴228を介して環状室230に連通している。スリーブ236の内部にはピストン244がばね246の力に抗して軸線方向に移動可能に支持されている。ばね246は一端をピストン244の端面248で支持され、他端を環状段部234の端面250で支持されている。ピストン244は、少なくとも1つの貫通穴252を有している。貫通穴252はそれぞれスリーブ236の貫通穴240と整列している。貫通穴240と252は、第2の制量絞り310を形成している。貫通穴252は、狭部254を介して貫通穴222に開口している。
【0037】
図9の拡大図が示すように、スリーブ236内にはさらに端壁256が配置されている。端壁256は、ピストン244のためのエンドストッパー259を形成している。このためピストン244は環状段部261を有している。環状段部261は、ばね246の力によりエンドストッパー259のほうへ押される。スリーブ236は、環状段部261の領域に少なくとも1つの貫通穴263を有し
ている。貫通穴263は中空空間242に連通しており、よって弁装置210の圧力室に連通している。端壁256のエンドストッパー259は、傾斜部265を有している。傾斜部265は絞りピストン244の環状段部261の面を開放させており、従ってポンプ圧で付勢される空間を形成させている。さらに端壁256は、貫通穴258を有している。貫通穴258は、中空空間242と貫通穴222とを連通させ、よって第1のリング状の制量絞り308を形成している。
【0038】
図8は栓部材218の領域において分割されており、即ち中心線の上は従来の技術を示し、中心線よりも下は本発明を示している。
内部空間214の内部には、弁ピストン260がばね262の力に抗して軸線方向に移動可能に支持されている。ばね262は、弁ピストン260の底部264と挿入体266で支持されている。弁ピストン260はパッキン面268を有しており、このパッキン面268により弁ピストン260は内部空間241の壁270に密接している。弁ピストン260はリング状の末端部272を有し、この末端部272により弁ピストン260はばね262の力によって栓部材218のエンドストッパー226にたいして押圧される。さらに弁ピストン260は軸線方向の延長部274を有している。延長部274は端壁256の貫通穴258を貫通しており、貫通穴222で終わっている。延長部274の直径は貫通穴258の直径よりも小さく、その結果環状間隙276が生じる。延長部274はその端部に円錐状の拡大部278を有している。貫通穴258は延長部274とともに第1の制量絞り308を形成している。さらに延長部274は軸線方向の穴280を有している。この穴280は、直径がより小さな絞り282を介して貫通穴222に通じている。穴280は内部空間214で終わっている。
【0039】
挿入体266は、内部空間214を栓部材218とは逆の側で閉鎖しており、例えば圧入またはねじ込まれている。挿入体266はスリーブ284を有し、スリーブ284は内部空間286を形成している。内部空間286内には圧力制限弁288が配置されている。圧力制限弁288は閉鎖体290を有している。閉鎖体290は、ばね292の力に抗して軸線方向に移動可能に支持されている。
ばね292は挿入体266の底部294と、閉鎖体290の鍔296で支持されている。ばね292により、閉鎖体290の、円錐状に延びている側面298は、閉鎖栓部材302のエッジ300にたいして押しつけられる。閉鎖栓部材302は軸線方向の穴304を有しており、この穴304は内部空間214に開口している。内部空間286からは穴306が出ており、この穴306は、タンクまたは液圧搬送装置の吸い込み側に通じている穴(図示せず)に連通している。
【0040】
図8に図示した弁装置は以下のように作動する。
弁装置210の通常の作用は知られており、液圧消費装置に所定量の搬送流を供給し、液圧消費装置の搬送流の流量を所定の値に制限する。図示していない液圧搬送装置から出る体積流は、穴232と環状空間230と貫通穴228と中空空間242とを介して弁ピストン260に作用する。同時に環状間隙276を介して一定量の搬送流が貫通穴222に生じ、よってこれに接続されている消費装置に生じる。この搬送流の量は、貫通穴258の自由貫通面(部分搬送流絞り130)によって決定される。さらに、一定量の搬送流が中空空間242と貫通穴240と貫通穴252(部分搬送流絞り132)を介して貫通穴222内に生じ、よってこれに接続されている消費装置に生じる。従って環状間隙276は弁装置210(三路流量調整弁)の第1の制量絞りであり、貫通穴252は第2の制量絞り310である。これらの制量絞りはそれぞれ、貫通穴222で一緒になって全搬送流として消費装置に案内される部分搬送流を通過させる。
【0041】
体積流と、これによって生じる差圧が制量絞り308と310を介してどの程度増大するかに応じて、弁ピストン260はばね262の力に抗して内部空間内へ押し込まれる。同時に、弁ピストン260の軸線方向への移動により、延長部274が貫通穴258内へ引っ張られる。その際円錐状の拡大部278は、貫通穴258の自由貫流面を縮小させる。その結果、環状間隙276はこれに比例して縮小する。これにより、体積流が増大したにもかかわらず、減少した搬送流は貫通穴222を介して消費装置に達する。全搬送流が前記の部分搬送流から成っているので、環状間隙276を介して、即ち制量絞り308を介して、対応する
部分搬送流が減少する。制量絞り308の調整は、特にシステム圧が低いときに効果的である。
ステアリング補助ポンプにおいて、例えば該ポンプを駆動する内燃機関の回転数が上昇することにより、液圧搬送装置から出る体積流がさらに増大し、しかも、例えばハンドルの装置により消費圧力がすると、流動成分に依拠する付加的な圧力成分が穴232内で高い値に上昇する。この圧力成分は、既に述べたように、中空空間242内でも支配する。中空空間242内でこの圧力成分は弁ピストン260を押すとともに、ピストン244の環状段部261を押す。この圧力成分が、ばね246のばね値からによって選定可能な一定の値を越えると、ピストン244はばね246の力に抗して軸線方向へ移動する。これによってピストン244の貫通穴252はスリーブ236の貫通穴240にたいして軸線方向へ移動する。従ってここでも貫通穴240または貫通穴252の自由貫流面が減少する。自由貫流面のこの減少により、付加的な圧力成分が増大したにもかかわらず、減少した搬送流が貫通穴222の第2の制量絞り310に供給され、よってこれに接続されている消費装置に供給される。
【0042】
互いに独立に作用する二つの制量絞り308と310の組合せにより、システム圧の大きさが異なり、且つ体積流の量が異なる場合、流動力成分に依拠する圧力成分により、貫通穴222内で搬送流を適宜に減調整することができる。圧力または圧力成分が高い場合でも搬送流を所望の値に低下させることを保証する搬送流特性曲線を設定可能である。弁ピストン260とピストン244の構成、特に圧力または圧力成分で付勢される領域の構成、及びばね262または246によるばね力により、搬送流特性曲線を低いシステム圧と高いシステム圧にたいして互いに独立設定することができる。第1の制量絞り308を介して、経路に依存する制量絞り308により、経路に依存した調整が行われる。第2の制量絞り310により、搬送流特性曲線の、流動力に依存した調整が、特に体積流が大きい場合の高いシステム圧にたいして行うことができる。この流動力成分はピストン244に作用し、ピストン244において中空空間242と貫通穴222との間に圧力差が生じる。この付加的な圧力成分はピストン244に作用し、ピストン244をばね246に抗して押圧する。その結果、既に述べた第2の制量絞り310の調整が行われる。
【0043】
貫通穴222内の圧力は、延長部274の穴280を介して同時に内部空間214に、よって圧力制限弁288に印加される。絞り282の構成により、圧力制限弁288と内部空間214に作用する圧力は、絞り282を貫流する場合の中空空間242内の圧力に比べて低下する。一定の最大圧を越えると、穴304を介して閉鎖体290にたいするオイル圧が大きくなり、閉鎖体290はばね292の力に抗して軸線方向に移動する。これにより、加圧状態にある流体は穴304と内部空間286と穴306を通って、例えば、図示していない液圧搬送装置の吸い込み側またはタンクに戻ることができる。圧力制限弁288のパイロットステップ機能により、メインステップを形成している弁ピストン260が移動し、該弁ピストン260は過剰の体積流を、例えば図示していない液圧搬送装置の吸い込み側へ戻す。従って圧力は最大値に制限され、搬送装置は流体を消費装置へ搬送させない。
【0044】
図10は、弁装置210の他の実施例の断面図である。図8と同一の部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。図9では、図面を簡単にするために弁ケース212の図示はしなかった。
【0045】
ここに図示した実施例では、スリーブ236は同時に端壁256をも形成している。即ちスリーブ236と端壁256とは互いに一体に連結されている。スリーブ236の内部には、ピストン244がばね246の力に抗して軸線方向に移動可能に案内されている。ピストン244は、直径がより小さな領域312を有している。この領域312は、環状段部314を介して直径がより大きな領域316へ移行している。環状段部314は、スリーブ236のエンドストッパー320のほうへ案内可能なストッパーを形成している。環状段部314は円錐状に延びており、その結果中空空間322が生じる。中空空間322は、貫通穴263を介して中空空間242に連通している。貫通穴263は、弁装置210の中心軸線328にたいして任意に選定可能な角度αを成して配置されており、緩衝ノズルを形成している。直径がより大きな領域316は環状延長部324を形成している。環状延長部324は、ピストン244の端面248を取り囲んでいる。環状延長部324は任意に選定可能な長さを有することができ、この長さは、環状延長部324の末端部326がピストン244に最も近い位置にある貫通穴240にたいして間隔をもつように選定されている。スリーブ236は、その周方向に配分された複数個の貫通穴240を有し、これらの貫通穴240は互いに軸線方向に間隔をもっている。
【0046】
図10に図示した弁装置は、図8に図示した弁装置と同じ作用を成すので、ここでは違いだけを説明することにする。中空空間42にオイル圧が発生すると、弁ピストン60はばね262の力に抗して軸線方向へ移動する。その結果貫通穴258または環状間隙276(部分搬送流絞り130)の貫流面積が変化し、よって貫通穴222における搬送流の調整が達成される。貫通穴222に発生する搬送流は、同時に、貫通穴240(部分搬送流絞り132)を貫流する部分搬送流によって影響を受ける。流体がより高圧になり、体積流が増大すると、流動力成分が大きくなり、その結果中空空間242内に付加的な圧力成分が発生するので、貫通穴222にたいしては、ピストン244をばね246の力に抗して軸線方向へ移動させるような差圧が与えられる。
【0047】
貫通穴222内での搬送流の前記調整、よって貫通穴222に接続されている消費装置の調整により、弁ピストン244ががたつくことがある。これは、搬送流特性曲線を飛躍的に変化させる原因になる。この時点で中空空間322は弁ピストン244のための緩衝空間を形成し、その結果絞り308のがたつき、即ち迅速な往復動が阻止される。中空空間322は貫通穴263を介して環状空間230と連通し、その結果環状室230も同様に流体で充填される。このとき、液圧搬送装置のより大きな回転数のために体積流が増大すると、絞りピストン244に作用する、流動力に依存した圧力成分が増大する。この付加的な圧力成分は、既に述べたように、貫通穴222と中空空間242または環状空間230の間の差圧によって生じる。絞りピストン244が軸線方向へ移動することによりこの圧力成分が制量絞り308の調整に影響するとともに、この圧力成分は中空空間322でも作用する。中空空間322の緩衝特性は、貫通穴(緩衝ノズル)263の直径に依存している。貫通穴263が中心線328にたいして傾斜している角度αを選定することにより、中空空間322に作用する動圧成分または流動力成分を制御することができる。角度αが小さければ小さいほど、絞りピストン244を調整するための流動力成分は大きくなる。これにたいして角度αを大きく選定すると、例えば90°に選定すると、絞りピストン244を位置調整するための動圧の作用は大きくなる。中空空間322の構成と、特に貫通穴263の配置の選択とにより、中空空間322は、絞りピストン244の絞り作用のための付加的な制御空間として利用することができる。弁装置210を使用することにより、絞りピストン244の位置調整に関する動圧成分または流動力成分を大きくすることができる。
【0048】
ピストン244が軸線方向へ移動するので、調整可能な死行程(閉鎖体326と最も近くにある貫通穴240との軸線方向の間隔によって調整することができる)を克服後、印加されている圧力または圧力成分に依存して、貫通穴240の少なくとも一つまたはすべてはピストン244の領域316によって蔽われる。これにより、貫通穴240によって形成される第2の制量絞り310を貫流する搬送流は所望の流量に調整される。
【0049】
総括すると、この実施例でも、制量絞り308による経路に依存した調整と、制量絞り310による流動力に依存した調整との組合せが実現される。また、液圧消費装置によって生じる低いシステム圧にたいしても大きなシステム圧にたいしても、ポンプ流動量が多い場合に任意の搬送流特性曲線の調整が可能である。
【0050】
図11は、全体を410で示した弁装置を示す。弁装置410は、弁ケース412の軸線方向に延びる内部空間414内に配置されている。図面を簡単にするため、弁ケース412の全体は図示しなかった。弁ケースの端面において、内部空間414は栓部材418によって閉鎖されている。栓部材418は、適当な態様で、例えばねじ420により内部空間414に挿入されている。栓部材418は貫通穴422を有し、貫通穴422には図示していない消費装置、例えば自動車のステアリングが接続されている。栓部材418は、内部空間414内へ突出しエンドストッパー426を形成している軸線方向の延長部424を有している。延長部424は少なくとも1つの貫通穴428を有している。貫通穴428は、環状室430に開口している。貫通穴428は、環状室430を、延長部424に形成された中空空間442と連通させている。環状室430は図示していない穴と連通している。穴は、図示していない液圧搬送装置(例えばステアリング補助ポンプ)に通じている。延長部424はその内周に環状段部434を形成している。環状段部434内にはスリーブ436が嵌合している。スリーブ436は、延長部424に平行に延びている。スリーブ436の内部には絞りピストン444がばね446の力に抗して軸線方向に移動可能に支持されている。ばね446は一端を絞りピストン444の端面448で支持され、他端をばねガイド450で支持されている。絞りピストン244は、端面456を形成している。端面456は、貫通穴458を有している。貫通穴458は、中空空間442と貫通穴422との連通部を形成している。
【0051】
絞りピストン444は、直径がより小さな領域512を有している。この領域512は、環状段部514を介して、直径がより大きな領域516へ移行している。環状段部514は、スリーブ436のエンドストッパー520のほうへ案内可能なストッパーを形成している。環状段部514は円錐状に延びており、その結果環状段部514とエンドストッパー520との間に中空空間522が生じる。中空空間522は、少なくとも1つの貫通穴463を介して中空空間442または環状室430に連通している。貫通穴463は、弁装置410の中心線528にたいして任意に選定可能な角度αで配置されており、緩衝ノズルを形成している。貫通穴463は可能なかぎり小さな直径、例えばほぼ0.3mmないしほぼ0.8mmの範囲の直径を有している。
【0052】
弁ケース412の内部空間414の内部には、弁ピストン460がばね462の力に抗して軸線方向に移動可能に支持されている。ばね462は、弁ピストン460の底部464と挿入体466で支持されている。弁ピストン460はパッキン面468を有しており、このパッキン面468により弁ピストン460は内部空間414の壁469に密接している。弁ピストン460はリング状の末端部472を有し、この末端部472により弁ピストン460はばね462の力によって栓部材418のエンドストッパー426にたいして押圧される。さらに弁ピストン460は軸線方向の延長部474を有している。延長部474は絞りピストン444の貫通穴458を貫通しており、貫通穴422で終わっている。延長部474の直径は貫通穴458の直径よりも小さく、その結果環状間隙476が生じる。延長部474は円錐状の拡大部478を有している。さらに延長部474は軸線方向の穴480を有している。この穴480は、直径がより小さな絞り482を介して貫通穴422に開口している。他方絞り480は内部空間414で終わっている。
【0053】
挿入体466は、内部空間414を栓部材418とは逆の側で閉鎖しており、例えば圧入またはねじ込まれている。挿入体466はスリーブ484を形成し、スリーブ484は内部空間486を有している。内部空間486内には圧力制限弁488が配置されている。圧力制限弁488は閉鎖体490を有している。閉鎖体490は、ばね492の力に抗して軸線方向に移動可能に支持されている。ばね492は栓部材494と、閉鎖体490の鍔496で支持されている。ばね492により、閉鎖体490の、円錐状に延びている側面498は、弁座502のエッジ500にたいして押しつけられる。弁座502は、スリーブ484と例えば一体的に形成されており、内部空間486を内部空間414にたいして密封しており、圧力制限弁488のための座を形成している。弁座502は軸線方向の穴506を有しており、この穴506は環状室507に開口している。環状室507は、図示していない穴に連通しており、この穴は、液圧搬送装置のタンクまたは吸い込み側に通じている。
【0054】
図11に図示した弁装置410は次のように作動する。
弁装置410の一般的な機能態様は知られており、消費装置に所定量の搬送流を供給し、搬送流を所定の流量に制限するために用いられる。この制限は、液圧搬送装置を駆動する内燃機関の高い回転数により体積流が多くなることに加えて、ステアリングシステムのハンドル力により、発生したシステム圧が増大する場合にも保証されるべきである。これは、例えば高速道路での高速走行の場合であり、この場合液圧搬送装置は高い回転数を有し、よって高い搬送体積が提供される。
【0055】
図示していない液圧搬送装置から出るオイル圧は、環状室430と、貫通穴428と、中空空間442とを介して弁ピストン460に作用する。同時に環状間隙476を介して一定量の搬送流が貫通穴422に生じ、よってこれに接続されている消費装置に生じる。この搬送流の量は、大体において、貫通穴458の自由貫通面積または環状間隙476の面積によって決定される。従って、環状面として構成された間隙476は、制量絞り508である。
【0056】
体積流と、これによって生じる差圧が制量絞り508を介してどの程度増大するかに応じて、弁ピストン460はばね462の力に抗して内部空間414内へ押し込まれる。同時に、弁ピストン460の軸線方向への移動により、延長部474が貫通穴458内へ引っ張られる。その際円錐状の拡大部478は、貫通穴458の自由貫流面を縮小させる。その結果、環状間隙476はこれに比例して縮小する。これにより、体積流が増大したにもかかわらず、減少した搬送流は貫通穴422を介して消費装置に達する。
【0057】
体積流が多い場合、即ち回転数が高い場合、システム圧が高い値に上昇すると、流動力成分により付加的な圧力上昇が生じる。この付加的な圧力上昇は、既に述べたように、中空空間442内でも支配する。中空空間442内でこの付加的な圧力上昇は弁ピストン460を押すとともに、中空空間552内の貫通穴463を介して絞りピストン444の環状段部514の面を押す。この圧力成分が、
選定可能な一定の値を越えると、絞りピストン444はばね446の力に抗して軸線方向へ移動する。これによってピストン244の貫通穴252はスリーブ236の貫通穴240にたいして軸線方向へ移動する。これにより、延長部474の円錐状の拡大部478にたいする端面456の相対運動が生じ、この相対運動は、逆方向における弁ピストン460の軸線方向の移動により支援され、その結果貫通穴458の、よって環状間隙476のより小さな自由貫流面が迅速に調整される。従って、流動力が増大すると、弁ピストン460のピストン行程の加算及び絞りピストン444のピストン行程の加算が行われる。環状間隙476の自由横断面はより強くまたはより早く閉まる。従って、制量絞り508は二重行程で調整される。互いに独立に作用する二つのピストン460または444の組合せにより、システム圧の高さが違う場合に、貫通穴422内で搬送流を対応的に減調整を行うことができる。システム圧が高く且つ体積流が多い場合にも搬送流を所望の値、例えば1分間につき8リットル以下に低下させるような搬送流特性曲線を設定可能である。
【0058】
図12は、図11に図示した弁装置410の搬送流特性曲線を例示したものである。搬送流Qは、図示していない液圧搬送装置(例えばベーンポンプ)の回転数nとシステム圧に依存している。これから明らかなように、回転数nが非常に高く上昇し、同時にシステム圧が上昇するにもかかわらず、例えば100バールに上昇するにもかかわらず、図示した上の特性曲線によれば、1分間あたり8リットル以下の搬送流Qの低下、またはほぼ一定保持が可能である。異なるシステム圧に体する搬送流特性曲線の低下はほぼ一様に行われ、即ち搬送流特性曲線は、高い回転数の領域で互いにほぼ平行に、1分間あたり約5ないし8リットルの値範囲で延びている。
【0059】
弁ピストン460及びピストン444の構成により、特にオイル圧と付加的な圧力成分により付勢される端面により、及びばね462または446によるばね力の調整により、搬送流特性曲線は低いシステム圧にたいしても高いシステム圧にたいしても互いに独立に調整することができる。経路に依存した調整は、弁ピストン460を介して、制量絞り508を経路に依存して調整することにより行われる。絞りピストン444により、流動力に依存した搬送流特性曲線の調整が、とくに高いシステム圧にたいして行われる。この流動力は端面456と絞りピストン444の環状段部514に作用する。絞りピストン444内では、圧力が高い場合、中空空間442と貫通穴422の間に差圧が発生する。この差圧は、流体の流動力と、弁ピストン460のばね462のばね力に対応している。この流動力は絞りピストン444に作用し、これをばね446に抗して押す。
【0060】
貫通穴422内での搬送流の前記調整、よって貫通穴422に接続されている消費装置の調整により、弁ピストン444ががたつくことがある。これは、搬送流特性曲線を飛躍的に変化させる原因になる。この時点で中空空間522は弁ピストン444のための緩衝空間を形成し、その結果絞り508のがたつき、即ち迅速な往復動が阻止される。中空空間522は貫通穴463を介して環状空間430と連通し、その結果環状室430も同様に流体で充填される。このとき、液圧搬送装置のより大きな回転数のために体積流が増大すると、絞りピストン444に作用する、流動力に依存した圧力成分が増大する。この付加的な圧力成分は、既に述べたように、貫通穴422と中空空間442または環状空間430の間の差圧によって生じる。絞りピストン444が軸線方向へ移動することによりこの圧力成分が制量絞り508の調整に影響するとともに、この圧力成分は中空空間522でも作用する。中空空間522の緩衝特性は、貫通穴(緩衝ノズル)463の直径に依存している。貫通穴463が中心線528にたいして傾斜している角度αを選定することにより、中空空間522に作用する動圧成分または流動力成分を制御することができる。角度αが小さければ小さいほど、絞りピストン444を調整するための流動力成分は大きくなる。これにたいして角度αを大きく選定すると、例えば90°に選定すると、絞りピストン444を位置調整するための動圧の作用は大きくなる。中空空間522の構成と、特に貫通穴463の配置の選択とにより、中空空間522は、絞りピストン444の絞り作用のための付加的な制御空間として利用することができる。弁装置410を使用することにより、絞りピストン444の位置調整に関する動圧成分または流動力成分を大きくすることができる。
弁ピストン644が軸線方向に移動することにより、絞りピストン644の環状間隙714はスリーブ636のエンドストッパー720から離れる。その結果中空空間722はその体積を増大する。この時貫通穴633により、流体は拡大された中空空間722内へ順次流動し、絞りピストン744に作用する。システム圧が再び低下すると、環状室630または内部空間642と貫通穴622との間の差圧が小さくなり、その結果絞りピストンはばね646の力により弁ピストン660の方向へ軸線方向に移動する。中空空間722内にある流体は、貫通穴633を通って再び環状室630または内部空間642に押し戻される。その際貫通穴663は一定の狭部を形成し、その結果中空空間722への流出入は環状段部714に差圧を生じさせ、よって絞りピストン644のがたつき/振動に反作用するような制動力(緩衝)が生じ、従って絞りピストン644にたいして弾性的な緩衝特性が作用する。このように絞りピストン644により、制量絞り708の迅速な交互の開閉が阻止される。
【0061】
同時に、貫通穴422の圧力は、延長部474の穴480を介して内部空間414に印加され、よって圧力制限弁488に印加される。絞り482の構成により、圧力制限弁488と内部空間414に作用する圧力は、絞り482を通って流動する際の中空空間442内の圧力に比べて低下せしめられる。一定の最大圧力を越えると、穴504を介して、閉鎖体490にたいするオイル圧は、閉鎖体490がばね492の力に抗して軸線方向へ移動するほどに大きくなる。これにより、加圧されている流体は穴504と、内部空間486と、穴506を通って例えば図示していない液圧搬送装置の吸い込み側またはタンクに戻ることができる。従って圧力は最大値に制限され、それ以上に上昇しない。
【0062】
図13は、弁装置410の他の実施例を示している。図11と同一の部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図13に図示した実施例では、スリーブ436は少なくとも一つの貫通穴437を有している。貫通穴437は、貫通穴422を中空空間442と連通させている。その際貫通穴437は、絞りピストン444の環状突出部449にたいして軸線方向に間隔を持っている。これにより、制量絞り508によって生じる搬送流に加えて、貫通穴437を通る他の搬送流が生じ、その結果貫通穴422内には、部分搬送流から構成される全搬送流が生じる。よって貫通穴437は、制量絞り508に並列に配置される第2の制量絞り510(部分搬送流絞り132)である。この付加的に貫通穴437により、制量絞り508の絞り機能とは独立に作用する絞り機能(部分搬送流絞り130)を実現することができる。このため、中空空間442内の付加的な圧力成分と、中空空間442と貫通穴422との間に生じる差圧とにより、絞りピストン444はばね446の力に抗して軸線方向へ移動し、任意に選定可能な一定の経路を進んだ後貫通穴437を少なくとも部分的に閉鎖させる。絞りピストン444の環状突出部449と貫通穴437との軸線方向の間隔により、固有の死行程、即ち第2の制量絞り510が作用するまでの一定の圧力上昇が生じる。
【0063】
貫通穴437の横断面を変化させることにより、またはスリーブ436内に複数個の貫通穴437を軸線方向に互いに間隔を持って配置することにより、前記付加的な圧力成分に依存して閉鎖されるべき貫通穴437の横断面積を選定して任意のどのような搬送流特選曲線をも設定することができる。従って、制量絞り508を介して経路依存の調整と流動力依存の調整を組み合わせることができると共に、制量絞り510を介して搬送流特性曲線を流動力に依存して付加的に調整することができる。この場合重要なことは、制量絞り508が軸線方向の延長部474にたいして付加的に運動を実施することができ、よってこの延長部474と協働して、二重行程的に調整可能な制量絞り508を形成することである。
【0064】
制量絞り508と510による搬送流の組合せ調整により、選定可能な特定の搬送流曲線を設定するための複数個のパラメータを考慮することが可能である。パラメータとは特に、開弁力としてのばね462または446のばね力の調整、弁ピストン460または絞りピストン444の開弁行程、及び貫通穴463の大きさである。これらのパラメータは個々に調整可能である。さらに、貫通穴458または437の選定、及び拡大部478のテーパーの選定により、制量絞り508と510の横断面を同様に個々に設定することができる。これは、特に体積流が多いときにシステム圧の違いにより生じる、絞りピストン444にたいする流動力を付加的に利用することにより可能である。
【0065】
上に述べた搬送流の組合せ調整は、同様に構成された中空空間522を介した緩衝特性を用いても組み合わせることができる。中空空間522の緩衝作用は、すでに図11に図示した中空空間522の特性から得られる。
【0066】
図14は、図13に図示した弁装置410の搬送流特性曲線を例示したものである。このグラフからわかるように、液圧搬送装置の回転数nが高く且つシステム圧が3バールないし100バールの間で異なっているときの搬送流特性曲線の制御範囲は、極端に狭い帯域にある。例えば、回転数が等しくシステム圧の大きさが異なる場合、体積流Qに関して1分間あたり約1リットル以上違わないような搬送流特性曲線を得ることができる。特に高圧にたいする搬送流特性曲線の場合には、回転数nの上昇とともに、従って動圧の上昇とともに、搬送流体積を著しく低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による弁装置の縦断面図である。
【図2】 本発明による弁装置の回路図である。
【図3】 本発明による弁装置の搬送流特性曲線を示すグラフである。
【図4】 経路に依存する部分搬送流絞りの構成を示す詳細図である。
【図5】 図4の弁装置の搬送流特性曲線を示すグラフである。
【図6】 経路に依存する部分搬送流絞りの変形例の構成を示す詳細図である。
【図7】 図6の弁装置の搬送流特性曲線を示すグラフである。
【図8】 本発明による弁装置の変形例の縦断面図である。
【図9】 図8の一部拡大図である。
【図10】 本発明による弁装置の他の変形例の縦断面図である。
【図11】 本発明による弁装置の変形例の縦断面図である。
【図12】 図11の弁装置の搬送流特性曲線を示すグラフである。
【図13】 本発明による弁装置の変形例の縦断面図である。
【図14】 図13の弁装置の搬送流特性曲線を示すグラフである。
【符号の説明】
10,210,410 弁装置
126,128,308,310,508,510 制量絞り
130,132 部分搬送流絞り
Claims (11)
- 流量調整弁を備え、該流量調整弁が、ばねの力に抗して軸線方向の内部空間内で移動可能に案内されている弁ピストンと、液圧消費装置に供給される搬送流を制御する搬送流絞りとを有している弁装置において、
搬送流絞りが、互いに独立に作用する部分搬送流絞り(130,132)から形成され、該部分搬送流絞り(130,132)は、それぞれ横断面積を可変な制量絞り(308,508,126,310,128,510)を有すると共に、協働して前記液圧消費装置に供給される搬送流を制御することを特徴とする弁装置。 - 第1の部分搬送流絞り(130)の制量絞り(126,308,508)が経路に依存して調整可能であり、第2の部分搬送流絞り(132)の制量絞り(128,310,510)が動圧に依存して調整可能であることを特徴とする、請求項1に記載の弁装置。
- 第2の部分搬送流絞り(132)が、液圧搬送装置の作動圧(P1)と弁ピストン(86)にたいして設定される圧力(P2)との差圧であって搬送流(体積流)の増大に依存する差圧により付勢可能であることを特徴とする、請求項1または2に記載の弁装置。
- 第1の部分搬送流絞り(130)が、弁ピストン(60,260,460)の軸線方向の延長部(74,274,474)によって形成され、該延長部(74,274,474)は、位置固定のスリーブ(36,端壁56,256,456)の貫通穴(58,258,458)を蔽うことを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1つに記載の弁装置。
- 前記端壁(456)が、制量絞り穴(458)と延長部(474)によって形成され二重行程的に調整可能な搬送流絞りを形成するため、延長部(474)の移動とは独立に付加的に移動可能であることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1つに記載の弁装置。
- 制量絞り(308,508)が、ばね(246,446)の力に抗して軸線方向に移動可能に案内される絞りピストン(244,444)と、延長部(274,474)の円錐状の拡大部(278,478)から形成されていることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1つに記載の弁装置。
- 第2の制量絞り(310,510)が、ばね(246,446)の力に抗して軸線方向に移動可能に案内されるピストン(244,444)によって調整可能であることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1つに記載の弁装置。
- 第2の制量絞り(310,510)が、栓部材(218,418)またはスリーブ(236,436)の少なくとも一つの貫通穴(240,437)から形成され、ピストン(244,444)の周面により栓部材(218,418)またはスリーブ(236,436)を蔽い可能にしたことを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1つに記載の弁装置。
- 絞りピストン(244,444)が緩衝室(322,522)を形成しており、該緩衝室(322,522)は、少なくとも一つの貫通穴(263,463)を介して、液圧搬送装置の圧力側に連通している弁装置(210,410)の圧力室(230,242,430,442)に連通していることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1つに記載の弁装置。
- 貫通穴(263,463)が、弁装置(210,410)の中心線(328,528)にたいして任意に選定可能な角度(α)で配置されていることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1つに記載の弁装置。
- 角度(α)を選定することにより、液圧搬送装置の体積流の動圧成分及び(または)流動力成分の作用を絞りピストン(244,444)の位置調整に適合可能であることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1つに記載の弁装置。
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