JP3682270B2 - Optical waveguide type glucose sensor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、グルコースセンサに関し、特に血液等の溶液中のグルコース濃度を測定するための光導波路型グルコースセンサに係わる。
【0002】
【従来の技術】
例えば特開平9−61346号公報には平面光導波路型グルコースセンサが開示されている。このグルコースセンサは、基板表面に光が入射、放出される一対のグレーティングを形成し、これらグレーティング間に位置する基板表面に単一の光導波路層を形成し、さらにこの光導波路層上に分子認識機能および情報変換機能を有する膜を形成した構造を有する。
【0003】
このような構造のグルコースセンサにおいて、検体から抽出した血液等に含まれる生体分子を分子認識機能および情報交換機能を有する膜に接触した状態でレーザ光のような光をグレーティングを通して光導波路層に入射させ、エバネッセント波を発生させ、光導波路層上の膜による血液等に含まれる生体分子との反応に起因するエバネッセント波の変化量をグレーティングから放出される光を受光する受光素子により検出して、血液等に含まれる生体分子を分析する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のグルコースセンサは光導波路層が単層で、ここで発生するエバネッセント波の変化量の検出には感度的に限界があり、また光導波路層上の膜構造から検体から抽出した血液等に含まれる極微量の生体分子分析には不向きであるという問題があった。
【0005】
本発明は、検体から抽出した、例えば体液中の極微量のグルコースを好感度かつ高精度で分析することが可能な光導波路型グルコースセンサを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光導波路型グルコースセンサは、基板と、基板表面に形成された第1光導波路層と、第1光導波路層の両端部付近表面にそれぞれ形成された1対のグレーティングと、1対のグレーティングの間に位置する第1光導波路層上に形成され、第1光導波路層より高屈折率を有する第2光導波路層と、第2光導波路層上に形成された酵素および発色試薬を含む機能層とを具備することを特徴とするものである。
【0007】
本発明に係る別の光導波路型グルコースセンサは、基板と、基板表面に形成された第1光導波路層と、第1光導波路層の両端部付近表面にそれぞれ形成された1対のグレーティングと、1対のグレーティングの間に位置する第1光導波路層上に形成され、第1光導波路層より高屈折率を有する第2光導波路層と、第2光導波路層上に形成された発色試薬を含む発色試薬固定化層と、発色試薬固定化層上に形成された酵素を含む酵素固定化層とを具備することを特徴とするものである。
【0008】
本発明に係るさらに別の光導波路型グルコースセンサは、基板と、基板表面に形成された第1光導波路層と、第1光導波路層の両端部付近表面にそれぞれ形成された1対のグレーティングと、1対のグレーティングの間に位置する第1光導波路層上に形成され、この第1光導波路層より高屈折率を有する第2光導波路層と、第2光導波路層上に形成された発色試薬を含む発色試薬固定化層と、発色試薬固定化層上に形成された酵素と触媒を含む酵素触媒固定化層とを具備することを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して、本発明の第1から第9の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであることに留意すべきである。
【0011】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサでは、図1に示すように、例えばガラスからなる基板1と、その表面に基板1より高屈折率の第1光導波路層2が形成されている。また、1対のグレーティング(回折格子)3は、第1光導波路層2より高い屈折率を有し、第1光導波路層2の両端部付近表面にそれぞれ形成されている。さらに、外周が傾斜した形状の第2光導波路層4は、第1光導波路層2より高い屈折率を有し、1対のグレーティング3の間に位置する第1光導波路層2上に形成されている。
【0012】
保護膜5は、グレーティング3に比べて低屈折率を有し、1対のグレーティング3を含む第1光導波路層2上に形成されている。第2光導波路層4上面に対応する保護膜5部分には、矩形状の開口部6が設けられている。例えば液晶表示装置に用いられるブラックマトリクス(顔料入りレジスト)から作られた迷光トラッピング層7は、保護膜5の表面(開口部6の内面を除く)に形成されている。
【0013】
なお、基板1の屈折率をη1、第1光導波路層2の屈折率をη2、1対のグレーティング3の屈折率をη3、第2光導波路層4の屈折率をη4および保護膜5の屈折率をη5、とすると、それらの屈折率の大小関係は、η4≧η3>η2>η1>η5となる。
【0014】
酵素および発色試薬を含む機能層8は、開口部6から露出した第2光導波路層4表面部分に形成されている。例えば含水ゲルから作られる多孔質膜9は、開口部6から露出した機能層8上に形成されている。電界(例えばパルス状電界)が印加されるメッシュ状導電性薄膜10は、多孔質膜9上に配置されている。第1光導波路層2は、例えばカリウム、ナトリウム等の元素をガラス成分とイオン交換することにより形成される。1対のグレーティング3は、例えば酸化チタン、酸化亜鉛、ニオブ酸リチウム、ガリウム砒素(GaAs)、インジウム錫酸化物(ITO)、ポリイミド、酸化タンタル(Ta2O5)により作られる。第2光導波路層4は、例えば酸化チタン、酸化亜鉛、ニオブ酸リチウム、GaAs、ITO、ポリイミド、Ta2O5により作られる。保護膜5は、例えばフッ素樹脂から作られる。ここで、機能層8に含有される酵素としては、例えば酸化酵素としてグルコースオキシダーゼ、酸化還元酵素としてペルオキシダーゼ、そしてα−D−グルコースをβ−D−グルコースに転換するためのムタロターゼ等を用いることができ。一方、機能層8に含有される発色試薬としては、例えばN,N−ビス(2−ヒドロキシ−3−サルフォプロピル)トリジンジカリウム塩や、3,3’,5,5’−テトラメチルベンジリデン等を用いることができる。
【0015】
機能層8としては、例えば、
1)酵素および発色色素を架橋高分子で固定化した構造のもの;
2)酵素を色素の発色機能を発現する分子構造を持つ脂質分子で固定化した構造のもの
等を挙げることができる。
【0016】
1)の機能層8で用いられる架橋高分子としては、例えば光架橋性ポリビニルアルコールのような水素結合性の官能基を含む高分子を挙げることができる。2)の機能層8で用いられる色素の発色機能を発現する分子構造を持つ脂質分子としては、例えば下記式(1)に示す構造式のものを挙げることができる。
【0017】
【化1】
メッシュ状導電性薄膜10は、例えばチタン薄膜等から作られる。
【0018】
次に、前述した光導波路型グルコースセンサの製造方法の一例を図2、図3を参照して説明する。
【0019】
(イ)まず、図2の(a)に示すように、例えばホウケイ酸ガラスからなる基板1の表面を例えば380〜400℃の硝酸カリウム溶液塩のようなイオン交換溶液に浸漬してカリウム、ナトリウム等の高屈折率元素をイオン交換することにより第1光導波路層2を形成する。その後、この第1光導波路層2上に例えば酸化チタン、酸化亜鉛、ニオブ酸リチウム、GaAsのような第1光導波路層2より屈折率の高い材料の層11を、化学蒸着(CVD)法等により形成する。
【0020】
(ロ)次いで、図2の(b)に示すように第1光導波路層2より屈折率の高い材料の層11をフォトエッチング技術でパターニングすることにより第1光導波路層2の中央付近に外周が傾斜した形状の第2光導波路層4を形成する。
【0021】
(ハ)つづいて、再度(イ)と同様に、全面に例えば酸化チタン、酸化亜鉛、ニオブ酸リチウム、GaAsのような第1光導波路層2より屈折率の高い材料の層を例えばCVD法等により形成する。その後、この層をフォトエッチング技術でパターニングすることにより図2の(c)に示すように第1光導波路層2の両端部付近表面上に1対のグレーティング3を形成する。
【0022】
(ニ)次いで、1対のグレーティング3および第2光導波路層4を含む第1光導波路層2上に、例えば感光性フッ素系樹脂のようなグレーティング3に比べて低屈折率を有する材料の被膜を塗布する。つづいて、この被膜に露光、現像処理を施すことにより図2の(d)に示すように第2光導波路層4の表面に対応する箇所に矩形状の開口部6を有する感光性フッ素系樹脂からなる保護膜5を形成する。
【0023】
(ホ)次に、図3の(e)に示すように保護膜5の表面(開口部6の内面を除く)に例えば液晶表示装置に用いられるブラックマトリックスからなる迷光トラッピング層7をCVD法や真空蒸着により形成する。
【0024】
(ヘ)さらに、図3の(f)に示すように保護膜5の開口部6から露出した第2光導波路層4表面部分に酵素および発色色素を有する機能層8を形成する。具体的には、
1)酵素および発色色素を溶媒の存在下で架橋性の高分子(例えば光可溶性のポリビニルアルコール)と混合し、この溶液を保護膜5の開口部6から露出した第2光導波路層4表面部分にインクジェットまたはスピンコートにより塗布した後、光照射により光架橋性のポリビニルアルコールを架橋する;
2)酵素を色素の発色機能を発現する分子構造を持つ脂質分子の溶液を保護膜5の開口部6から露出した第2光導波路層4表面部分にインクジェットまたはスピンコートにより塗布した後、乾燥させる
等の方法により酵素および発色色素を有する機能層8を形成する。
【0025】
(ト)次いで、保護膜5の開口部6から露出した機能層8上に、例えば有機モノマー、光反応開始剤およびデカン酸メチルのような貧溶媒を含む溶液を塗布、乾燥し、光重合させた後、洗浄処理することにより図3の(g)に示すように多孔質膜9を形成する。この後、電界(例えばパルス状の電界)が印加されるメッシュ状導電性薄膜10を多孔質膜9上に配置することにより前述した図1に示す光導波路型グルコースセンサを製造する。
【0026】
次に図4を用いて検体100のグルコースの測定方法について説明する。図4に示すように、電源102の陰極をメッシュ状導電性薄膜10に配線し、電源102の陽極に電極板101を配線する。そして図1に示す光導波路型グルコースセンサの酵素および発色試薬を含む機能層8に設けられた多孔質膜9側に検体100、例えば人体の皮膚の一部を接触させ、さらに検体100の別の部位に電極板101を接触させる。ここで、この多孔質膜9の上部に配置されたメッシュ状導電性薄膜10と電極板101の間に電源102から所望の電界(例えばパルス状電界)を印加すると、検体100からグルコースを含む体液が多孔質膜9を通して機能層8に効率よく抽出される、いわゆる微浸襲作用がなされる。この体液中のグルコースは、機能層8でグルコースオキシダーゼ(GOD)等との酸化酵素反応により過酸化水素(H2O2)を発生させ、さらに過酸化水素からペルオキシダーゼ(POD)等との酸化還元酵素反応によりラジカル酸素原子(O*)が生成される。このラジカル酸素原子により発色試薬を発色させる。この反応を模式すると(2)、(3)、(4)のようになる:
グルコース + 酸化酵素(GOD等)→ H2O2 ・・・・・(2)
H2O2 + 酸化還元酵素(POD等)→ O* ・・・・・(3)
O* + 発色試薬 → 発色 ・・・・・(4)
このような状態で、図1に示すように光源21(例えば波長650nmの半導体レーザ)および受光素子22をそれぞれグルコースセンサの基板1の裏面左側および右側に配置する。そして光源21からレーザ光を偏光フィルタ23を通してグルコースセンサの基板1裏面側に入射する。そのレーザ光は基板1を通してグレーティング3と第1光導波路層2の界面で屈折されて、その第1光導波路層2を伝播される。第1光導波路層2を伝播されるレーザ光は、この第1光導波路層2より高屈折率の第2光導波路層4との界面で2つのモード(TMモード、TEモード)に分割され、TMモードレーザ光は第1光導波路層2を、TEモードレーザ光は第2光導波路層4を伝播する。このとき、機能層8における発色試薬の発色に基づく変化(例えば吸光度変化)によりこの機能層8直下の第2光導波路層4を伝播する光の強度が変化する。第1光導波路層2と第2光導波路層4を伝播した光は、受光素子22側端付近において第1光導波路層2と第2光導波路層4の界面で再び結合、干渉するため、第2光導波路層4を伝播する光の強度変化を増幅できる。その結果、機能層8における検体100(人体の皮膚下)のグルコースと酵素の反応による発色試薬の発色に基づく第2光導波路層4を伝播する光の極微な変化も、偏光フィルタ24を通して受光素子22で検出することが可能になる。
【0027】
したがって、図1に示す構造の第1の実施の形態の光導波路型グルコースセンサによれば、酵素および発色試薬を含む機能層8の上部にメッシュ状導電性薄膜10を配置し、図4に示した電源配線により、メッシュ状導電性薄膜10と電極板101の間に電源102から所望の電界(例えばパルス状電界)を印加することにより、検体100からグルコース(例えば人体の皮膚下のグルコースを含む体液)を機能層8に効率よく抽出する、いわゆる微浸襲作用を図ることができる。さらに光導波路を第1光導波路層2と第2光導波路層4により構成することで、機能層8における検体100(人体の皮膚下)から抽出されたグルコースと酵素の反応による発色試薬の発色に基づく第2光導波路層4を伝播する光の極微な変化を、第1光導波路層2と第2光導波路層4の界面で検出できるため、抽出された体液中の極微量のグルコースを高感度で分析することができる。
【0028】
また、図1に示すように1対のグレーティング3を含む第1光導波路層2上に保護膜5を形成することによって、第1光導波路層2および1対のグレーティング3に外部圧力が直接加わるのを防止できる。このため、第1光導波路層2およびグレーティング3に外部圧力が直接加わることに伴う部材の屈折率変化によって、その第1光導波路層2を伝播する光が外部に漏れるのを防止できる。しかも、保護膜5を第1光導波路層2に比べて低屈折率材料で形成することによって、その第1光導波路層2を伝播する光を第1光導波路層2と保護膜5との界面で効果的に全反射させて第1光導波路層2内に封じ込めることができるため、第1光導波路層2から光が外部に漏れるのを防止できる。その結果、検体100中の極微量のグルコースをより高感度で分析することが可能になる。
【0029】
さらに、迷光トラッピング層7を保護膜5の表面(開口部6の内面を除く)に形成することによって、第1光導波路層2を伝播する光が保護膜5との界面から保護膜5側に漏れた場合、その漏光を迷光トラッピング層7でトラップすることができる。
【0030】
すなわち、第1光導波路層2を伝播する光が保護膜5との界面から保護膜5側に漏れると、保護膜5表面と外界(空気)との屈折率の差により漏光は保護膜5表面で全反射して第2光導波路層4に迷光として入射されるため、前述した検体100中のグルコースの検出感度を低下させる。これに対し、迷光トラッピング層7を保護膜5の表面に形成することによって、漏光が保護膜5表面で全反射することなく迷光トラッピング層7でトラップできるため、その漏光が第2光導波路層4に迷光として入射するのを防止でき、検体100中のグルコースをより高感度で分析することが可能になる。
【0031】
さらに、酵素および発色試薬を含む機能層8を多孔質膜9で覆うことによって、機能層8に対する検体100から抽出される(例えば体液)中のグルコース以外の蛋白や血球等の不純物の影響を防ぐ。つまり機能層8における酵素とグルコースの酵素反応による発色試薬の発色反応に基づく変化によりこの機能層8直下の第2光導波路層4を伝播する光の強度変化に対して作用する外乱を低減することができ、検体100から抽出された体液中の極微量のグルコースをより一層高感度で分析することが可能になる。
【0032】
(第2の実施の形態)
図5に示す光導波路型グルコースセンサは、第2光導波路層4上に発色試薬固定化層13を形成し、この発色試薬固定化層13上に酵素固定化層14を形成した構造を有する。つまり、図5に示す光導波路型グルコースセンサは、前述した第1の実施の形態の機能層8を発色試薬固定化層13と酵素固定化層14の2つの層の分離した構造を有する。
【0033】
発色試薬固定化層13は、第2光導波路層4表面に例えばN,N−ビス(2−ヒドロキシ−3−サルフォプロピル)トリジンジカリウム塩や、3,3’,5,5’−テトラメチルベンジリデンのような発色試薬を、例えばアミノアルキルトリメトキシシランのようなシランカップリング剤または光架橋ポリビニルアルコールのような架橋高分子を介して固定化することにより形成される。
【0034】
酵素固定化層14は、例えばグルコースオキシダーゼのほかに、ペルオキシダーゼやムタロターゼを、例えば下記式(5)に示す構造式の化合物のような脂質の膜で固定化することにより形成される。
【0035】
【化2】
図5に示す構成の光導波路型グルコースセンサにおいて、図4に示した配線と同じように、メッシュ状導電性薄膜10と電極板101を電源102に配線する。そして酵素固定化層14上に設けられた多孔質膜9側に検体100、例えば人体の皮膚の一部を接触させ、さらに検体100の別の部位に電極板101を接触させる。ここで、この多孔質膜9の上部に配置されたメッシュ状導電性薄膜10と電極板101の間に電源102から所望の電界(例えばパルス状電界)を印加すると、検体100からグルコースを含む体液が多孔質膜9を通して酵素固定化層14に効率よく抽出される、いわゆる微侵襲作用がなされる。この体液中のグルコースは、酵素固定化層14中で第1の実施の形態で示した反応と同じ酵素反応を起こし、この酵素反応によるラジカル酸素原子により酵素固定化層14直下の発色試薬固定化層13の発色色素を発色させる。このような状態で、図5に示すように光源21(例えば波長650nmの半導体レーザ)および受光素子22をそれぞれグルコースセンサの基板1の裏面左側および右側に配置する。そして、光源21からレーザ光を偏光フィルタ23を通してグルコースセンサの基板1裏面側に入射する。レーザ光は基板1を通してグレーティング3と第1光導波路層2の界面で屈折されてその第1光導波路層2を伝播される。第1光導波路層2を伝播されるレーザ光は、この第1光導波路層2より高屈折率の第2光導波路層4との界面で2つのモード(TMモード、TEモード)に分割され、TMモードレーザ光は第1光導波路層2を、TEモードレーザ光は第2光導波路層4を伝播する。このとき、発色試薬固定化層13の発色に基づく変化(例えば吸光度変化)によりこの発色試薬固定化層13直下の第2光導波路層4を伝播する光の強度が変化する。第1光導波路層2と第2光導波路層4を伝播した光は、受光素子22側端付近において第1光導波路層2と第2光導波路層4の界面で再び結合、干渉するため、第2光導波路層4を伝播する光の強度変化を増幅できる。その結果、酵素固定化層14における検体100(人体の皮膚下)から抽出された体液中のグルコースと酵素の反応による発色試薬固定化層13の発色に基づく、第2光導波路層4を伝播する光の極微な変化を偏光フィルタ24を通して受光素子22で検出することが可能になる。
【0036】
したがって、図5に示す構造の第2の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサによれば、酵素固定化層14の上部にメッシュ状導電性薄膜10を配置し、図4に示した電源配線により、メッシュ状導電性薄膜10と電極板101の間に電源102から所望の電界(例えばパルス状電界)を印加することで、検体100からグルコース(例えば人体の皮膚下のグルコースを含む体液)を酵素固定化層14に効率よく抽出する、いわゆる微侵襲作用を図ることができる。さらに光導波路を第1光導波路層2と第2光導波路層4により構成することで、酵素固定化層14および発色試薬固定化層13における検体100(人体の皮膚下)から抽出されたグルコースと酵素の反応による発色に基づく第2光導波路層4を伝播する光の極微な変化を、第1光導波路層2と第2光導波路層4の界面で検出できるため、検体100から抽出された体液中の極微量のグルコースを高感度で分析することができる。
【0037】
(第3の実施の形態)
図6に示す光導波路型グルコースセンサは、1対のグレーティング3の間に位置する第1光導波路層2上にこの第1光導波路層2より高屈折率の導電性材料、例えば酸化錫(SnO2)、ITOから作られる第2光導波路層15を形成し、かつこの第2光導波路層15に所望の電界(例えばパルス状電界)を印加する構造を有する。
【0038】
このような図6に示す構成の光導波路型グルコースセンサにおいて、図4に示した配線の変形として、電源102の陰極を第2光導波路層15に配線し、電源102の陽極に電極板101を配線する。そして酵素および発色試薬を含む機能層8上に設けられた多孔質膜9側に検体100、例えば人体の皮膚の一部を接触させ、さらに検体100の別の部位に電極板101を接触させる。ここで、この多孔質膜9の後方に配置された導電性材料から作られる第2光導波路層15と電極板101の間に電源102から所望の電界(例えばパルス状電界)を印加すると、人体の皮膚下のグルコースを含む体液が多孔質膜9を通して機能層8に効率よく抽出される、いわゆる微侵襲作用がなされる。この体液中のグルコースは、機能層8の酵素との間で酵素反応がなされ、この酵素反応により生成されるラジカル酸素原子により機能層8中の発色試薬を発色させる。このような状態で、図6に示すように光源21(例えば波長650nmの半導体レーザ)および受光素子22をそれぞれグルコースセンサの基板1の裏面左側および右側に配置する。光源21からレーザ光を偏光フィルタ23を通してグルコースセンサの基板1裏面側に入射すると、そのレーザ光は基板1を通してグレーティング3と第1光導波路層2の界面で屈折されてその第1光導波路層2を伝播される。第1光導波路層2を伝播されるレーザ光は、この第1光導波路層2より高屈折率の第2光導波路層15との界面で2つのモード(TMモード、TEモード)に分割され、TMモードレーザ光は第1光導波路層2を、TEモードレーザ光は第2光導波路層15を伝播する。このとき、機能層8における発色試薬の発色に基づく変化(例えば吸光度変化)によりこの機能層8直下の第2光導波路層15を伝播する光の強度が変化する。第1光導波路層2と第2光導波路層15を伝播した光は、受光素子22側端付近において第1光導波路層2と第2光導波路層15の界面で再び結合、干渉するため、第2光導波路層15を伝播する光の強度変化を増幅できる。その結果、機能層8における検体100(人体の皮膚下)から抽出されたグルコースと酵素の反応による発色試薬の発色に基づく第2光導波路層15を伝播する光の極微な変化を偏光フィルタ24を通して受光素子22で検出することが可能になる。
【0039】
したがって、図6に示す構造の第3の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサによれば、酵素および発色試薬を含む機能層8の下方に配置された第2光導波路層15を導電性材料から作り、前述した電源配線により、この第2光導波路層15と電極板101の間に電源102から所望のパルス状電界を印加することにより検体100からグルコース(例えば人体の皮膚下のグルコースを含む体液)を機能層8に効率よく抽出する、いわゆる微侵襲作用を図ることができる。さらに光導波路を第1光導波路層2と第2光導波路層15により構成することで、機能層8における検体100(人体の皮膚下)から抽出されたグルコースと酵素の反応による発色試薬の発色に基づく第2光導波路層15を伝播する光の極微な変化を第1光導波路層2と第2光導波路層15の界面で検出できるため、検体100から抽出された体液中の極微量のグルコースを高感度で分析することができる。
【0040】
(第4の実施の形態)
図7に示す光導波路型グルコースセンサは、1対のグレーティング3の間に位置する第1光導波路層2上にこの第1光導波路層2より高屈折率の導電性材料、例えばSnO2、ITOから作られる第2光導波路層15を形成し、この第2光導波路層15上に第2の実施の形態で説明したのと同様な発色試薬固定化層13を形成し、この発色試薬固定化層13上に第2の実施の形態で説明したのと同様な酵素固定化層14を形成した構造を有する。つまり、図7に示す光導波路型グルコースセンサは前述した第3の実施の形態の機能層8を発色試薬固定化層13と酵素固定化層14の2つの層の分離した構造を有する。なお、第2光導波路層15に所望の電界(例えばパルス状電界)が印加される。
【0041】
図7に示す構成の光導波路型グルコースセンサにおいて、図4に示した配線の変形として、電源102の陰極を第2光導波路層15に配線し、電源102の陽極に電極板101を配線する。そして酵素固定化層14上に設けられた多孔質膜9側に検体100、例えば人体の皮膚の一部を接触させ、さらに検体100の別の部位に電極板101を接触させる。ここで、この多孔質膜9の下方に配置された導電性材料から作られる第2光導波路層15と電極板101の間に電源102から所望の電界(例えばパルス状電界)を印加すると、人体の皮膚下のグルコースを含む体液が多孔質膜9を通して酵素固定化層14に効率よく抽出される、いわゆる微侵襲作用がなされる。この体液中のグルコースは、酵素固定化層14の酵素との間で酵素反応がなされ、この酵素反応により生成されるラジカル酸素原子により酵素固定化層14直下の発色試薬固定化層13の発色試薬を発色させる。このような状態で、図7に示すように光源21(例えば波長650nmの半導体レーザ)および受光素子22をそれぞれグルコースセンサの基板1の裏面左側および右側に配置する。光源21からレーザ光を偏光フィルタ23を通してグルコースセンサの基板1裏面側に入射すると、そのレーザ光は基板1を通してグレーティング3と第1光導波路層2の界面で屈折されてその第1光導波路層2を伝播される。第1光導波路層2を伝播されるレーザ光は、この第1光導波路層2より高屈折率の第2光導波路層15との界面で2つのモード(TMモード、TEモード)に分割され、TMモードレーザ光は第1光導波路層2を、TEモードレーザ光は第2光導波路層15を伝播する。このとき、発色試薬固定化層13の発色に基づく変化(例えば吸光度変化)によりこの発色試薬固定化層13直下の第2光導波路層15を伝播する光の強度が変化する。第1光導波路層2と第2光導波路層15を伝播した光は、受光素子22側端付近において第1光導波路層2と第2光導波路層15の界面で再び結合、干渉するため、第2光導波路層15を伝播する光の強度変化を増幅できる。その結果、酵素固定化層14における検体100(人体の皮膚下)から抽出されたグルコースと酵素の反応による発色試薬固定化層13の発色試薬の発色に基づく第2光導波路層15を伝播する光の極微な変化を偏光フィルタ24を通して受光素子22で検出することが可能になる。
【0042】
したがって、図7に示す構造の第4の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサによれば、酵素固定化層14の下方に配置された第2光導波路層15を導電性材料から作り、前述した電源配線により、この第2光導波路層15と電極板101の間に電源102から所望のパルス状電界を印加することにより検体100のグルコース(例えば人体の皮膚下のグルコースを含む体液)を酵素固定化層14に効率よく抽出する、いわゆる微侵襲作用を図ることができる。さらに光導波路を第1光導波路層2と第2光導波路層15により構成して、酵素固定化層14および発色試薬固定化層13における検体100(人体の皮膚下)から抽出されたグルコースと酵素の反応による発色に基づく第2光導波路層15を伝播する光の極微な変化を第1光導波路層2と第2光導波路層15の界面で検出できるため、検体100から抽出された体液中の極微量のグルコースを高感度で分析することができる。
【0043】
(第5の実施の形態)
図8に示す光導波路型グルコースセンサは、図6に示した第3の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサと異なり、第1光導波路層2上に形成する第2光導波路層4が、第1光導波路層2より高屈折率の材料から形成されればよく、特に導電性を必要とはしない。その他の構造は第3の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサと同様である。
【0044】
図8に示す構成の光導波路型グルコースセンサにおいては、酵素および発色試薬を含む機能層8上に設けられた多孔質膜9に、血液や体液等のグルコースを含む溶液を滴下する。この溶液中のグルコースは、第1の実施の形態で示したように機能層8の酵素との間で酵素反応を起こし、この酵素反応により生成されるラジカル酸素原子により機能層8中の発色試薬を発色させる。このような状態で、図8に示すように光源21(例えば波長650nmの半導体レーザ)および受光素子22をそれぞれグルコースセンサの基板1の裏面左側および右側に配置し、光源21からレーザ光を偏光フィルタ23を通してグルコースセンサの基板1裏面側に入射すると、そのレーザ光は基板1を通してグレーティング3と第1光導波路層2の界面で屈折されてその第1光導波路層2を伝播される。第1光導波路層2を伝播されるレーザ光は、この第1光導波路層2より高屈折率の第2光導波路層4との界面で2つのモード(TMモード、TEモード)に分割され、TMモードレーザ光は第1光導波路層2を、TEモードレーザ光は第2光導波路層4を伝播する。このとき、機能層8における発色試薬の発色に基づく変化(例えば吸光度変化)によりこの機能層8直下の第2光導波路層4を伝播する光の強度が変化する。第1光導波路層2と第2光導波路層4を伝播した光は、受光素子22側端付近において第1光導波路層2と第2光導波路層4の界面で再び結合、干渉するため、第2光導波路層4を伝播する光の強度変化を増幅できる。その結果、機能層8における溶液中のグルコースと酵素の反応による発色試薬の発色に基づく第2光導波路層4を伝播する光の極微な変化を偏光フィルタ24を通して受光素子22で検出することが可能になる。
【0045】
したがって、図8に示す構造の第5の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサによれば、光導波路を第1光導波路層2と第2光導波路層4により構成して、機能層8における溶液中のグルコースと酵素の反応による発色試薬の発色に基づく第2光導波路層4を伝播する光の極微な変化を第1光導波路層2と第2光導波路層4の界面で検出できるため、溶液中の極微量のグルコースを高感度で分析することができる。
【0046】
(第6の実施の形態)
図9に示す光導波路型グルコースセンサは、図7に示した第4の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサと異なり、第1光導波路層2上に形成する第2光導波路層4が、この第1光導波路層2より高屈折率の材料から形成されればよく、特に導電性を必要とはしない。その他の構造は第4の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサと同様である。
【0047】
図9に示す構成の光導波路型グルコースセンサにおいては、酵素を含む酵素固定化層14上に設けられた多孔質膜9に、血液や体液等のグルコースを含む溶液を滴下する。この溶液中のグルコースは、酵素固定化層14の酵素との間で酵素反応を起こし、この酵素反応により生成されるラジカル酸素原子により酵素固定化層14直下の発色試薬固定化層13の発色試薬を発色させる。このような状態で、図9に示すように光源21(例えば波長650nmの半導体レーザ)および受光素子22をそれぞれグルコースセンサの基板1の裏面左側および右側に配置し、光源21からレーザ光を偏光フィルタ23を通してグルコースセンサの基板1裏面側に入射すると、そのレーザ光は基板1を通してグレーティング3と第1光導波路層2の界面で屈折されてその第1光導波路層2を伝播される。第1光導波路層2を伝播されるレーザ光は、この第1光導波路層2より高屈折率の第2光導波路層4との界面で2つのモード(TMモード、TEモード)に分割され、TMモードレーザ光は第1光導波路層2を、TEモードレーザ光は第2光導波路層4を伝播する。このとき、発色試薬固定化層13の発色に基づく変化(例えば吸光度変化)によりこの発色試薬固定化層13直下の第2光導波路層4を伝播する光の強度が変化する。第1光導波路層2と第2光導波路層4を伝播した光は、受光素子22側端付近において第1光導波路層2と第2光導波路層4の界面で再び結合、干渉するため、第2光導波路層4を伝播する光の強度変化を増幅できる。その結果、酵素固定化層14における溶液中のグルコースと酵素の反応による発色試薬固定化層13の発色に基づく第2光導波路層4を伝播する光の極微な変化を偏光フィルタ24を通して受光素子22で検出することが可能になる。
【0048】
したがって、図9に示す構造の第6の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサによれば、光導波路を第1光導波路層2と第2光導波路層4により構成して、酵素固定化層14および発色試薬固定化層13における溶液中のグルコースと酵素の反応による発色に基づく第2光導波路層4を伝播する光の極微な変化を第1光導波路層2と第2光導波路層4の界面で検出できるため、溶液中の極微量のグルコースを高感度で分析することができる。
【0049】
(第7の実施の形態)
図10に示す光導波路型グルコースセンサは、第2光導波路層4上に発色試薬固定化層13を形成し、この発色試薬固定化層13上に酵素触媒固定化層16を形成した構造を有する。つまり、図10に示す光導波路型グルコースセンサは前述した第1の実施の形態の機能層8を発色試薬固定化層13と酵素触媒固定化層16の2つの層の分離した構造を有する。
【0050】
発色試薬固定化層13は、第2光導波路層4表面に例えばN,N−ビス(2−ヒドロキシ−3−サルフォプロピル)トリジンジカリウム塩や、3,3’,5,5’−テトラメチルベンジリデンのような発色試薬を、例えばアミノアルキルトリメトキシシランのようなシランカップリング剤または光架橋ポリビニルアルコールのような架橋高分子を介して固定化することにより形成される。
【0051】
酵素触媒固定化層16は、グルコースオキシダーゼと白金(Pt)とを含水ゲルに混合することにより形成される。この酵素触媒固定化層16と前述の酵素固定化層14との違いは、ペルオキシダーゼ等の酵素によってラジカル酸素原子を生成していた反応を、金属触媒を使用して起こすように、ペルオキシダーゼ等の酵素に代わって白金を含むようにした点である。
【0052】
図10に示す構成の光導波路型グルコースセンサにおいて、図4に示した配線と同じように、メッシュ状導電性薄膜10と電極板101を電源102に配線する。そして酵素触媒固定化層16上に設けられた多孔質膜9側に検体100、例えば人体の皮膚の一部を接触させ、さらに検体100の別の部位に電極板101を接触させる。ここで、この多孔質膜9の上部に配置されたメッシュ状導電性薄膜10と電極板101の間に電源102から所望の電界(例えばパルス状電界)を印加すると、人体の皮膚下のグルコースを含む体液が多孔質膜9を通して酵素触媒固定化層16に効率よく抽出される、いわゆる微侵襲作用がなされる。この体液中のグルコースは、酵素触媒固定化層16でグルコースオキシダーゼとの酵素反応により過酸化水素(H2O2)を発生させる。さらに過酸化水素から白金を触媒としてラジカル酸素原子(O*)が生成される。このラジカル酸素原子により酵素触媒固定化層16直下の発色試薬固定化層13の発色試薬を発色させる。つまり第1の実施の形態にて示した反応模式(2)〜(4)のうち、(3)が下記の(6)に置き換わる:
H2O2 + Pt → O* ・・・・・(6)
グルコース量を測定する方法は、第2の実施の形態と同様であり、発色試薬固定化層13の発色試薬を発色による第2光導波路層4を伝播する光の極微な変化を偏光フィルタ24を通して受光素子22で検出する。
【0053】
したがって、図10に示す構造の第7の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサによれば、酵素触媒固定化層16の上部にメッシュ状導電性薄膜10を配置し、図4に示した電源配線により、メッシュ状導電性薄膜10と電極板101の間に電源102から所望の電界(例えばパルス状電界)を印加することで、検体100からグルコース(例えば人体の皮膚下のグルコースを含む体液)を酵素触媒固定化層16に効率よく抽出する、いわゆる微侵襲作用を図ることができる。さらに光導波路を第1光導波路層2と第2光導波路層4により構成して、酵素触媒固定化層16および発色試薬固定化層13における検体100(人体の皮膚下)から抽出されたグルコースと酵素および触媒の反応による発色に基づく第2光導波路層4を伝播する光の極微な変化を第1光導波路層2と第2光導波路層4の界面で検出できるため、検体100から抽出された体液中の極微量のグルコースを高感度で分析することができる。
【0054】
(第8の実施の形態)
図11に示す光導波路型グルコースセンサは、1対のグレーティング3の間に位置する第1光導波路層2上にこの第1光導波路層2より高屈折率の導電性材料、例えばSnO2、ITOから作られる第2光導波路層15を形成し、この第2光導波路層15上に第7の実施の形態で説明したのと同様な発色試薬固定化層13を形成し、この発色試薬固定化層13上に第7の実施の形態で説明したのと同様な酵素触媒固定化層16を形成した構造を有する。つまり、図11に示す光導波路型グルコースセンサは前述した第3の実施の形態の機能層8を発色試薬固定化層13と酵素触媒固定化層16の2つの層の分離した構造を有する。なお、第2光導波路層15に所望の電界(例えばパルス状電界)が印加される。
【0055】
図11に示す構成の光導波路型グルコースセンサにおいて、図4に示した配線の変形として、電源102の陰極を第2光導波路層15に配線し、電源102の陽極に電極板101を配線する。そして酵素触媒固定化層16上に設けられた多孔質膜9側に検体100、例えば人体の皮膚の一部を接触させ、さらに検体100の別の部位に電極板101を接触させる。ここで、この多孔質膜9の下方に配置された導電性材料から作られる第2光導波路層15と電極板101の間に電源102から所望の電界(例えばパルス状電界)を印加すると、人体の皮膚下のグルコースを含む体液が多孔質膜9を通して酵素触媒固定化層16に効率よく抽出される、いわゆる微侵襲作用がなされる。この体液中のグルコースは、前述した第7の実施の形態と同様に酵素触媒固定化層16のグルコースオキシダーゼとの酵素反応により過酸化水素(H2O2)を発生させ、さらに過酸化水素から白金を触媒としてラジカル酸素原子(O*)が生成される。このラジカル酸素原子により酵素触媒固定化層16直下の発色試薬固定化層13の発色試薬を発色させる。
【0056】
グルコース量を測定する方法は、第4の実施の形態と同様であり、発色試薬固定化層13の発色試薬を発色による第2光導波路層15を伝播する光の極微な変化を偏光フィルタ24を通して受光素子22で検出する。
【0057】
したがって、図11に示す構造の第8の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサによれば、酵素触媒固定化層16の下方に配置された第2光導波路層15を導電性材料から作り、前述した電源配線により、この第2光導波路層15と電極板101の間に電源102から所望のパルス状電界を印加することにより検体100からグルコース(例えば人体の皮膚下のグルコースを含む体液)を酵素固定化層14に効率よく抽出する、いわゆる微侵襲作用を図ることができる。さらに光導波路を第1光導波路層2と第2光導波路層15により構成して、酵素触媒固定化層16および発色試薬固定化層13における検体100(人体の皮膚下)から抽出した体液中のグルコースと酵素および触媒の反応による発色に基づく第2光導波路層15を伝播する光の極微な変化を第1光導波路層2と第2光導波路層15の界面で検出できるため、検体100中の極微量のグルコースを高感度で分析することができる。
【0058】
(第9の実施の形態)
図12に示す光導波路型グルコースセンサは、図11に示した第8の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサと異なり、第1光導波路層2上に形成する第2光導波路層4が、この第1光導波路層2より高屈折率の材料から形成されればよく、特に導電性を必要とはしない。その他の構造は第8の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサと同様である。
【0059】
図12に示す構成の光導波路型グルコースセンサにおいては、酵素触媒固定化層16上に設けられた多孔質膜9に、血液や体液等のグルコースを含む溶液を滴下する。この溶液中のグルコースは、前述した第7の実施の形態と同様に酵素触媒固定化層16のグルコースオキシダーゼとの酵素反応により過酸化水素(H2O2)を発生させる。さらに過酸化水素から白金を触媒としてラジカル酸素原子(O*)が生成される。このラジカル酸素原子により酵素触媒固定化層16直下の発色試薬固定化層13の発色試薬を発色させる。
【0060】
グルコース量を測定する方法は、第4の実施の形態と同様であり、発色試薬固定化層13の発色試薬を発色による第2光導波路層4を伝播する光の極微な変化を偏光フィルタ24を通して受光素子22で検出する。
【0061】
したがって、図12に示す構造の第9の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサによれば、光導波路を第1光導波路層2と第2光導波路層4により構成して、酵素触媒固定化層16および発色試薬固定化層13における溶液中のグルコースと酵素および触媒の反応による発色に基づく第2光導波路層4を伝播する光の極微な変化を第1光導波路層2と第2光導波路層4の界面で検出できるため、溶液中の極微量のグルコースを高感度で分析することができる。
【0062】
ここで、第2の実施の形態ないし第9の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサにおいて、グレーティング3を含む第1光導波路層2上に保護膜5を形成することによって、第1の実施の形態で説明したように第1光導波路層2およびグレーティング3に外部圧力が直接加わるのを防止でき、検体100中の極微量のグルコースをより高感度で分析することが可能になる。
【0063】
さらに、第2の実施の形態ないし第9の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサにおいて、迷光トラッピング層7を保護膜5の表面(開口部6の内面を除く)に形成することによって、第1の実施の形態で説明したように第1光導波路層2を伝播する光が保護膜5との界面から保護膜5側に漏れた場合、その漏光を迷光トラッピング層7でトラップすることができる。
【0064】
さらに、第2の実施の形態ないし第9の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサにおいて、機能層8、酵素固定化層14または酵素触媒固定化層16を多孔質膜9で覆うことによって、機能層8、酵素固定化層14または酵素触媒固定化層16に対する検体100(例えば体液)や溶液中のグルコース以外の不純物、例えば蛋白や血球の影響、つまり機能層8、酵素固定化層14または酵素触媒固定化層16および発色試薬固定化層13における酵素反応と発色反応に基づく、機能層8または発色試薬固定化層13直下の第2光導波路層(4または15)を伝播する光の強度変化に対して作用する外乱を低減でき、検体100から抽出された体液や溶液中の極微量のグルコースをより一層高感度で分析することが可能になる。
【0065】
本発明の実施の形態を説明するために各図において示した各層と膜の厚さ、また隣接する層または膜との位置関係は、あくまでも例示であって、本発明の機能を実現するために限定したものでない。よって、本発明の機能が実現可能な範囲において、種々の各層と膜の厚さや位置関係が考え得ることは言うまでもない。
【0066】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、検体100から抽出される、例えば体液中の極微量のグルコースを高感度かつ高精度で分析することが可能な光導波路型グルコースセンサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサを示す断面図である。
【図2】図1の光導波路型グルコースセンサの製造工程を示す行程断面図である(その1)。
【図3】図1の光導波路型グルコースセンサの製造工程を示す行程断面図である(その2)。
【図4】図1の光導波路型グルコースセンサを用いた光導波路型グルコース測定方法の図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサを示す断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサを示す断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサを示す断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサを示す断面図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサを示す断面図である。
【図10】本発明の第7の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサを示す断面図である。
【図11】本発明の第8の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサを示す断面図である。
【図12】本発明の第9の実施の形態に係る光導波路型グルコースセンサを示す断面図である。
【符号の説明】
1…基板
2…第1光導波路層
3…グレーティング
4…第2光導波路層
5…保護膜
6…開口部
7…迷光トラッピング層
8…機能層
9…多孔質膜
10…メッシュ状導電性薄膜
11…第1光導波路層より屈折率の高い材料の層
13…発色試薬固定化層
14…酵素固定化層
15…第2光導波路層
16…酵素触媒固定化層
21…光源
22…受光素子
23…偏光フィルタ
24…偏光フィルタ
100…検体
101…電極板
102…電源[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a glucose sensor, and more particularly to an optical waveguide glucose sensor for measuring a glucose concentration in a solution such as blood.
[0002]
[Prior art]
For example, JP-A-9-61346 discloses a planar optical waveguide type glucose sensor. This glucose sensor forms a pair of gratings where light enters and exits the substrate surface, forms a single optical waveguide layer on the substrate surface located between the gratings, and further recognizes molecules on this optical waveguide layer. It has a structure in which a film having a function and an information conversion function is formed.
[0003]
In a glucose sensor with such a structure, light such as laser light is incident on the optical waveguide layer through the grating in a state in which biomolecules contained in blood extracted from the specimen are in contact with a film having a molecular recognition function and an information exchange function. The evanescent wave is generated, and the amount of change in the evanescent wave caused by the reaction with the biomolecule contained in the blood or the like by the film on the optical waveguide layer is detected by the light receiving element that receives the light emitted from the grating, Analyzes biomolecules contained in blood and the like.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional glucose sensor has a single optical waveguide layer, and there is a limit in sensitivity in detecting the amount of change in the evanescent wave generated here, and blood extracted from the specimen from the film structure on the optical waveguide layer, etc. There is a problem that it is not suitable for analysis of a trace amount of biomolecules contained in.
[0005]
An object of the present invention is to provide an optical waveguide glucose sensor capable of analyzing a very small amount of glucose extracted from a specimen, for example, in body fluid with good sensitivity and high accuracy.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
An optical waveguide glucose sensor according to the present invention includes a substrate, a first optical waveguide layer formed on the surface of the substrate, a pair of gratings formed on surfaces near both ends of the first optical waveguide layer, A second optical waveguide layer formed on the first optical waveguide layer located between the gratings and having a refractive index higher than that of the first optical waveguide layer, and an enzyme and a coloring reagent formed on the second optical waveguide layer. And a functional layer including the functional layer.
[0007]
Another optical waveguide glucose sensor according to the present invention includes a substrate, a first optical waveguide layer formed on the surface of the substrate, a pair of gratings formed on the surfaces near both ends of the first optical waveguide layer, A second optical waveguide layer formed on the first optical waveguide layer located between the pair of gratings and having a higher refractive index than the first optical waveguide layer; and a coloring reagent formed on the second optical waveguide layer. A coloring reagent-immobilizing layer containing the enzyme, and an enzyme-immobilizing layer containing an enzyme formed on the coloring reagent-immobilizing layer.
[0008]
Still another optical waveguide glucose sensor according to the present invention includes a substrate, a first optical waveguide layer formed on the surface of the substrate, and a pair of gratings formed on surfaces near both ends of the first optical waveguide layer. The second optical waveguide layer formed on the first optical waveguide layer positioned between the pair of gratings and having a higher refractive index than the first optical waveguide layer, and the color formed on the second optical waveguide layer It comprises a coloring reagent immobilization layer containing a reagent, and an enzyme catalyst immobilization layer containing an enzyme and a catalyst formed on the coloring reagent immobilization layer.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, first to ninth embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the following description of the drawings, the same or similar parts are denoted by the same or similar reference numerals. However, it should be noted that the drawings are schematic.
[0011]
(First embodiment)
In the optical waveguide glucose sensor according to the first embodiment of the present invention, as shown in FIG. 1, a
[0012]
The
[0013]
Note that the refractive index of the
[0014]
The
[0015]
As the
1) A structure in which an enzyme and a coloring dye are immobilized with a crosslinked polymer;
2) A structure in which an enzyme is immobilized with a lipid molecule having a molecular structure that expresses the coloring function of the dye.
Etc.
[0016]
Examples of the crosslinked polymer used in the
[0017]
[Chemical 1]
The mesh conductive
[0018]
Next, an example of a method for manufacturing the above-described optical waveguide glucose sensor will be described with reference to FIGS.
[0019]
(A) First, as shown in FIG. 2A, the surface of the
[0020]
(B) Next, as shown in FIG. 2B, the outer periphery of the first
[0021]
(C) Subsequently, as in (a) again, a layer of a material having a higher refractive index than the first
[0022]
(D) Next, on the first
[0023]
(E) Next, as shown in FIG. 3E, a stray
[0024]
(F) Furthermore, as shown in FIG. 3F, a
1) The surface portion of the second
2) Apply a solution of a lipid molecule having a molecular structure that expresses the coloring function of the dye to the surface portion of the second
The
[0025]
(G) Next, on the
[0026]
Next, a method for measuring glucose in the
Glucose + oxidase (GOD, etc.) → H 2 O 2 (2)
H 2 O 2 + Oxidoreductase (POD etc.) → O * (3)
O * + Color reagent → Color development (4)
In such a state, as shown in FIG. 1, the light source 21 (for example, a semiconductor laser having a wavelength of 650 nm) and the
[0027]
Therefore, according to the optical waveguide glucose sensor of the first embodiment having the structure shown in FIG. 1, the mesh-like conductive
[0028]
Further, as shown in FIG. 1, by forming the
[0029]
Further, by forming the stray
[0030]
That is, when light propagating through the first
[0031]
Further, by covering the
[0032]
(Second Embodiment)
The optical waveguide glucose sensor shown in FIG. 5 has a structure in which a coloring
[0033]
For example, N, N-bis (2-hydroxy-3-sulfopropyl) tolidine dipotassium salt or 3,3 ′, 5,5′-tetramethyl is formed on the surface of the second
[0034]
The
[0035]
[Chemical formula 2]
In the optical waveguide glucose sensor having the configuration shown in FIG. 5, as in the case of the wiring shown in FIG. The mesh-like conductive
[0036]
Therefore, according to the optical waveguide glucose sensor according to the second embodiment having the structure shown in FIG. 5, the mesh-like conductive
[0037]
(Third embodiment)
An optical waveguide glucose sensor shown in FIG. 6 is formed on a first
[0038]
In the optical waveguide glucose sensor having the configuration shown in FIG. 6, as a modification of the wiring shown in FIG. 4, the cathode of the power source 102 is wired to the second
[0039]
Therefore, according to the optical waveguide glucose sensor according to the third embodiment having the structure shown in FIG. 6, the second
[0040]
(Fourth embodiment)
The optical waveguide glucose sensor shown in FIG. 7 is made of a conductive material having a higher refractive index than that of the first
[0041]
In the optical waveguide glucose sensor having the configuration shown in FIG. 7, as a modification of the wiring shown in FIG. 4, the cathode of the power source 102 is wired to the second
[0042]
Therefore, according to the optical waveguide glucose sensor according to the fourth embodiment having the structure shown in FIG. 7, the second
[0043]
(Fifth embodiment)
The optical waveguide glucose sensor shown in FIG. 8 is different from the optical waveguide glucose sensor according to the third embodiment shown in FIG. 6 in that the second
[0044]
In the optical waveguide glucose sensor having the configuration shown in FIG. 8, a solution containing glucose such as blood or body fluid is dropped onto the
[0045]
Therefore, according to the optical waveguide glucose sensor according to the fifth embodiment having the structure shown in FIG. 8, the optical waveguide is configured by the first
[0046]
(Sixth embodiment)
The optical waveguide glucose sensor shown in FIG. 9 differs from the optical waveguide glucose sensor according to the fourth embodiment shown in FIG. 7 in that the second
[0047]
In the optical waveguide glucose sensor having the configuration shown in FIG. 9, a solution containing glucose such as blood or body fluid is dropped onto the
[0048]
Therefore, according to the optical waveguide glucose sensor according to the sixth embodiment having the structure shown in FIG. 9, the optical waveguide is constituted by the first
[0049]
(Seventh embodiment)
The optical waveguide glucose sensor shown in FIG. 10 has a structure in which a coloring
[0050]
For example, N, N-bis (2-hydroxy-3-sulfopropyl) tolidine dipotassium salt or 3,3 ′, 5,5′-tetramethyl is formed on the surface of the second
[0051]
The enzyme
[0052]
In the optical waveguide glucose sensor having the configuration shown in FIG. 10, the same as the wiring shown in FIG. The mesh-like conductive
H2O2 + Pt → O * (6)
The method for measuring the amount of glucose is the same as in the second embodiment, and a minute change in the light propagating through the second
[0053]
Therefore, according to the optical waveguide type glucose sensor according to the seventh embodiment having the structure shown in FIG. 10, the mesh-like conductive
[0054]
(Eighth embodiment)
An optical waveguide type glucose sensor shown in FIG. 11 is formed on a first
[0055]
In the optical waveguide glucose sensor having the configuration shown in FIG. 11, as a modification of the wiring shown in FIG. 4, the cathode of the power source 102 is wired to the second
[0056]
The method for measuring the amount of glucose is the same as in the fourth embodiment, and a minute change in the light propagating through the second
[0057]
Therefore, according to the optical waveguide glucose sensor according to the eighth embodiment having the structure shown in FIG. 11, the second
[0058]
(Ninth embodiment)
Unlike the optical waveguide glucose sensor according to the eighth embodiment shown in FIG. 11, the optical waveguide glucose sensor shown in FIG. 12 has a second
[0059]
In the optical waveguide glucose sensor having the configuration shown in FIG. 12, a solution containing glucose, such as blood or body fluid, is dropped onto the
[0060]
The method for measuring the amount of glucose is the same as in the fourth embodiment, and the minute change of the light propagating through the second
[0061]
Therefore, according to the optical waveguide glucose sensor according to the ninth embodiment having the structure shown in FIG. 12, the optical waveguide is constituted by the first
[0062]
Here, in the optical waveguide glucose sensor according to the second embodiment to the ninth embodiment, the
[0063]
Furthermore, in the optical waveguide glucose sensor according to the second to ninth embodiments, the stray
[0064]
Furthermore, in the optical waveguide glucose sensor according to the second to ninth embodiments, by covering the
[0065]
The thicknesses of the layers and films shown in the drawings for explaining the embodiment of the present invention, and the positional relationship between adjacent layers or films are merely examples, and the functions of the present invention are realized. Not limited. Therefore, it goes without saying that various layers and film thicknesses and positional relationships can be considered within the range in which the function of the present invention can be realized.
[0066]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, it is possible to provide an optical waveguide glucose sensor capable of analyzing a very small amount of glucose extracted from the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an optical waveguide glucose sensor according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a process cross-sectional view illustrating a manufacturing process of the optical waveguide glucose sensor of FIG. 1 (No. 1).
3 is a process cross-sectional view illustrating a manufacturing process of the optical waveguide glucose sensor of FIG. 1 (part 2);
4 is a diagram of an optical waveguide glucose measuring method using the optical waveguide glucose sensor of FIG. 1; FIG.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing an optical waveguide glucose sensor according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a sectional view showing an optical waveguide glucose sensor according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing an optical waveguide glucose sensor according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing an optical waveguide glucose sensor according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a sectional view showing an optical waveguide glucose sensor according to a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a sectional view showing an optical waveguide glucose sensor according to a seventh embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing an optical waveguide glucose sensor according to an eighth embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a sectional view showing an optical waveguide glucose sensor according to a ninth embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 ... Board
2 ... 1st optical waveguide layer
3 ... Grating
4. Second optical waveguide layer
5 ... Protective film
6 ... Opening
7 ... Stray light trapping layer
8 ... Functional layer
9 ... Porous membrane
10 ... Mesh-like conductive thin film
11: Layer of material having a higher refractive index than the first optical waveguide layer
13 ... Coloring reagent immobilization layer
14 ... Enzyme immobilization layer
15 ... Second optical waveguide layer
16 ... Enzyme catalyst immobilization layer
21 ... Light source
22. Light receiving element
23 ... Polarizing filter
24 ... Polarizing filter
100 ... Sample
101 ... Electrode plate
102 ... Power supply
Claims (10)
前記基板表面に形成された第1光導波路層と、
前記第1光導波路層の両端部付近表面にそれぞれ形成された1対のグレーティングと、
前記1対のグレーティングの間に位置する前記第1光導波路層上に形成され、前記第1光導波路層より高屈折率を有する第2光導波路層と、
前記第2光導波路層上に形成された酵素および発色試薬を含む機能層と、
前記機能層上部に配置される検体に接触可能な電極板
とを具備することを特徴とする光導波路型グルコースセンサ。A substrate,
A first optical waveguide layer formed on the substrate surface;
A pair of gratings respectively formed on surfaces near both ends of the first optical waveguide layer;
A second optical waveguide layer formed on the first optical waveguide layer located between the pair of gratings and having a higher refractive index than the first optical waveguide layer;
A functional layer containing an enzyme and a coloring reagent formed on the second optical waveguide layer;
An optical waveguide glucose sensor comprising: an electrode plate that can contact a specimen disposed on the functional layer .
前記基板表面に形成された第1光導波路層と、
前記第1光導波路層の両端部付近表面にそれぞれ形成された1対のグレーティングと、
前記1対のグレーティングの間に位置する前記第1光導波路層上に形成され、前記第1光導波路層より高屈折率を有する第2光導波路層と、
前記第2光導波路層上に形成された発色試薬を含む発色試薬固定化層と、
前記発色試薬固定化層上に形成された酵素を含む酵素固定化層と、
前記酵素固定化層上に設けられたメッシュ状導電性薄膜
とを具備することを特徴とする光導波路型グルコースセンサ。A substrate,
A first optical waveguide layer formed on the substrate surface;
A pair of gratings respectively formed on surfaces near both ends of the first optical waveguide layer;
A second optical waveguide layer formed on the first optical waveguide layer located between the pair of gratings and having a higher refractive index than the first optical waveguide layer;
A coloring reagent immobilization layer containing a coloring reagent formed on the second optical waveguide layer;
An enzyme immobilization layer containing an enzyme formed on the color reagent immobilization layer;
An optical waveguide glucose sensor comprising a mesh-like conductive thin film provided on the enzyme immobilization layer .
前記基板表面に形成された第1光導波路層と、
前記第1光導波路層の両端部付近表面にそれぞれ形成された1対のグレーティングと、
前記1対のグレーティングの間に位置する前記第1光導波路層上に形成され、前記第1光導波路層より高屈折率を有する第2光導波路層と、
前記第2光導波路層上に形成された発色試薬を含む発色試薬固定化層と、
前記発色試薬固定化層上に形成された酵素と触媒を含む酵素触媒固定化層と、
前記酵素固定化層上に設けられたメッシュ状導電性薄膜
とを具備することを特徴とする光導波路型グルコースセンサ。A substrate,
A first optical waveguide layer formed on the substrate surface;
A pair of gratings respectively formed on surfaces near both ends of the first optical waveguide layer;
A second optical waveguide layer formed on the first optical waveguide layer located between the pair of gratings and having a higher refractive index than the first optical waveguide layer;
A coloring reagent immobilization layer containing a coloring reagent formed on the second optical waveguide layer;
An enzyme catalyst immobilization layer comprising an enzyme and a catalyst formed on the color reagent immobilization layer;
An optical waveguide glucose sensor comprising a mesh-like conductive thin film provided on the enzyme immobilization layer .
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