JP3682236B2 - パケット転送システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、中継網を介して通信を行う複数ネットワークで、モバイル端末が所属しているネットワークから外部のネットワークに移動した際に、気付けアドレスを取得して、モバイル端末が所属しているネットワーク上のアドレスであるホームアドレスを用いて通信を行うMobi1e IP の技術において、ホームアドレスに応じたQoS保証を可能にするパケット転送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
端末が所属しているネットワーク(以下Home Networkという)から移動して、外部のネットワーク(以下Foreign Network という)に移動したとき、所属ネットワークで使用していたアドレスを使用して通信を可能にする技術としては、例えば、インターネットの公式標準文書であるRFC(Request for Comments )2002の「IP Mobility Support 」とインターネットドラフトであるdraft-ieft-mobileip-ipv6-13.txt の「Mobility Support in IPv6」がある。これらの従来の技術をそれぞれ以下に説明する。
【0003】
RFC2002の「IP Mobility Support 」は、MobileIPv4について記述された標準文書である。図9にMobileIPv4 についての説明図を示す。図9は、Home Network上のMobile Node (以下MNという)がForeign Network へ移動した際の図を示している。Home Network114上にはHome Agent113(以下HAという)、およびForeign Network 116上にはForeign Agent 115(以下FAという)が存在する。
【0004】
HAは113、MN117宛のパケットをFA115宛のパケットとしてカプセル化して送信するノ一ド、FA115は、HA113からのパケットのカプセル化を解放してMN117へ転送するノ一ドである。(FAが存在しない場合はMN自身がパケットを解放する方法も存在する)MN117のHome Network上のアドレスをホームアドレスと呼び、 Foreign Network 116上で取得したアドレスを気付けアドレスという。
【0005】
もし、FA115が存在する場合はFA115のアドレスが気付けアドレスとなる。通信相手であるCorrespondent Node111(以下CNという)は、MN117宛のパケットを送信する際に、MN117のホームアドレスを宛先とする。図9に示すように、CN111はMN117のホームアドレス宛に送信するため、Home Network114へパケットがルーティングされる。ここで、HA113はMN17が移動したことを認識しているため、MN117宛のパケットを代わりに受信し、FA115宛のパケットとしてカプセル化して転送する。
【0006】
このことで、MN117はForeign Network 116へ移動した際にもホームアドレスを用いて通信が可能となるため、通信中にForeign Network 116へ移動しても通信が可能となる。しかし、MN117宛のパケットは必ずHA113を介して通信が行われるため、パケットの転送時の遅延の原因になる。
【0007】
さらに、ホームアドレスをもとにしたQoS保証を提供する際に、CN111からHA113までは宛先がホームアドレスであるため、QoS保証を提供することが可能であるが、HA113からFA115まではカプセル化されて宛先がFAのアドレス(気付けアドレス)であるため、QoS保証を提供することができない。
【0008】
Mobi1eIPv4 のHAを介した通信を行うことによるパケットの転送時の遅延の原因となる問題点を解決する方法として、Mob11eIPv6 では最適化経路という技術を採用している。従来技術の「Mobility Support in IPv6」は、MobileIPv6 について書かれたインターネットドラフトである。
【0009】
図10に、MobileIPv6 についての説明図を示す。この方法では、すべてのCN111に、Binding Cache というホームアドレスと気付けアドレスの対応表を保持する機能が追加される。
【0010】
MN117がCN111と通信中に移動した場合に、Binding Cache の内容を更新するためのメッセージBinding UpdateをCN111宛に送信する。Binding Updateにより、CN111がMN117宛のパケットを送信する際に、ホームアドレスでは無く気付けアドレスを宛先とすることが可能となる。
【0011】
ホームアドレスはパケット中の経路制御ヘッダに記述される。このことで、図10のように常にHA113を介さずに最短の経路で通信を行うことを可能である。しかし、MN117宛のパケットの宛先が気付けアドレスであるため、ホームアドレスに応じたQoS保証を提供することができない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、MobileIPv4 では、MN宛のパケットは必ずHAを介して通信が行われ、パケットの転送路が三角転送となり遅延等の原因となるという問題である。さらに、ホームアドレスをもとにしたQoS保証を提供する際に、CNからHAまでは宛先がホームアドレスであるため、ホームアドレスに応じたQoS保証を提供することが可能であるが、HAからFAまではカプセル化されて宛先がFAのアドレスであるため、ホームアドレスに応じたQoS保証を提供することができないという問題である。
【0013】
さらに本発明が解決しようとする課題は、MobileIPv6 では最適化経路技術により三角転送の問題点を解決するがMN宛のパケットの宛先が気付けアドレスであるため、ホームアドレスに応じたQoS保証を提供することができないという問題である。
【0014】
本発明の目的は、CNとMNの通信を行う上で、パケットの中継を行うバックボーンネットワークを経由する場合に、CNのバックボーンネットワークの入口のノ一ドに、MNのホームアドレスと、気付けアドレスの対応表を保持させることで、三角転送の問題点や、気付けアドレスによりMNのホームアドレスを参照できないという問題を解決し、ホームアドレスに応じたQoS保証を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上述の課題は、前記特許請求の範囲に記載した手段によって解決される。すなわち、請求項1の発明は、複数のモバイル端末により構築された第一ネットワークが複数存在し、パケット中継装置により構築された第二ネットワークが存在し、第一ネットワークと第二ネットワークを接続するパケット転送装置が存在し、複数モバイル端末は、所属する第一ネットワークで固定的に定められた識別子(以下ホームアドレスという)を持ち、複数モバイル端末は、所属する第一ネットワークから、異なる第一ネットワークヘ移動した場合、ホームアドレスとは別の識別子(以下気付けアドレスという)を一時的に取得し、パケット転送装置は、第一ネットワークから第二ネットワーク宛のパケット中にQoS値を記述する機能を有し、第二ネットワーク中のパケット中継装置は、転送されてきたパケットの中に記述されたQoS値をもとにQoS保証動作を行って次の中継装置ヘパケットを中継する機能を有し、異なる第一ネットワークに所属するモバイル端末間の通信は、第二ネットワークを介して行う通信システムにおいて、
【0016】
パケット転送装置は、自身が接続する第一ネットワークに所属する端末から送信されてきたモバイル端末宛パケットの宛先識別子(ホームアドレス又は気付けアドレス)を参照する手段と、ホームアドレスと気付けアドレスの対応表と、該ホームアドレスと気付けアドレスの対応表中に、宛先識別子を記憶していない場合、宛先識別子と対応するモバイル端末ヘホームアドレスまたは気付けアドレスの問い合わせを行い、宛先端末のホームアドレスと気付けアドレスの対応を記憶する手段と、ホームアドレスに基づいたQoS値を取得する手段と、前記ホームアドレスと気付けアドレスの対応表から、パケット中にホームアドレスに基づいたQoSの値を記述し、宛先識別子を気付けアドレスとしてモバイル端末ヘパケットを転送する手段とを有し、モバイル端末は、前記パケット転送装置の問い合わせからホームアドレスもしくは気付けアドレスを取り出し、ホームアドレスであった場合、気付けアドレスを参照し、気付けアドレスであった場合、ホームアドレスを参照し、問い合わせ応答パケッ卜を作成する手段と、前記問い合わせ応答パケットを前記パケット転送装置に通知する手段と、を有するパケット転送システムである。
【0017】
本願の発明に係るパケット転送システムにおいて、前記モバイル端末は、ホームアドレス気付けアドレス対応表と、他のノードやネットワークと通信するパケット送受信部と、前記パケット送受信部が受信した受信パケットを閲覧するパケット閲覧部と、前記受信パケットが前記パケット転送装置から送信された問い合わせパケットの場合に、前記パケット閲覧部から入力された前記問い合わせパケットからホームアドレスもしくは気付けアドレスを取り出す問い合わせパケット処理部と、前記問い合わせパケット処理部で取り出されたホームアドレスもしくは気付けアドレスを前記ホームアドレス気付けアドレス対応表に出力する問い合わせ応答パケット作成部と、を有し、
【0018】
前記ホームアドレス気付けアドレス対応表は、前記問い合わせ応答パケット作成部の出力が、ホームアドレスであった場合、気付けアドレスを参照し、気付けアドレスであった場合、ホームアドレスを参照し、前記問い合わせ応答パケッ卜作成部ヘホームアドレスと気付けアドレスを入力するとともに、前記問い合わせ応答パケット作成部は、問い合わせ応答パケットを作成し、前記ホームアドレス気付けアドレス対応表から入力されてきた、ホームアドレスと気付けアドレスを記述して、前記パケット送信部から前記問い合わせ応答パケットを前記パケット転送装置へ送信することが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に示す実施の形態は、モバイル端末が、Home NetworkからForeign Network へ移動し、Correspondent Node(以下CNと記述)がモバイル端末宛のパケットを送信した場合について考える。
【0020】
Home Network、Foreign Network、CNが所属するネットワークは、ISP (Internet Service Provider )が提供するバックボーンネットワークに接続されており、QoS保証をDiffServ(Differentiated Services )と呼ばれる技術を用いて提供するネットワーク形態を採用する。このため、ISPが提供するバックボーンネットワークで使用されているルータは全てDiffServ対応ルータであるとする。
【0021】
DiffServ対応ルータは、パケット中に記述されている DS(Differentiated Services )コードポイントを閲覧する。このDSコードポイントはDiffServ対応のルータでの動作を規定している。DSコードポイントを記述するルータはネットワークの入口のルータである。DiffServの詳細についてはインターネット公式標準文書である RFCの2474 「An Architecture for Differentiated
Services 」に記述されている。
【0022】
また、ホームアドレスに対応したDSコードポイントの値は、バックボーンネットワーク上にユーザ管理サーバが保持している。ネットワークの入口のルータは、ユーザ管理サーバのアドレスをISPより通知されており、ユーザ管理サーバヘDSコードポイントを問い合わせることで取得する。
【0023】
図1は、本発明の請求項1のMobileIPv4を使用した実施形態を示したフロー図であり、パケットの流れと請求項1記載のパケット転送装置と請求項1記載のモバイル端末の動作をフロー図にて示している。このフロー図を用いて請求項1のMobileIPv4を使用した実施の形態を説明する。
【0024】
CNからバックボーンネットワークの入口の請求項1記載のパケット転送装置に請求項1記載のモバイル端末のホームアドレス宛のパケットが転送されてくると、請求項1記載のパケット転送装置は、自身が保持するホームアドレスと気付けアドレス対応表を参照して、その中に請求項1記載のモバイル端末のホームアドレスが登録されているか調べる。
【0025】
ここで、請求項1記載のモバイル端末のホームアドレスが登録されていないと、請求項1記載のモバイル端末のホームアドレス宛に登録要求メッセージの送信を要請するための、登録要請メッセージを送信する。登録要求メッセージは、 MobileIPv4で規定されており、通常は請求項1記載のモバイル端末からHA宛に送信されるメッセージで、HAはこのメッセージを受信することでホームアドレスと気付けアドレスの対応表を作成することが可能となる。
【0026】
ここで、請求項1記載のパケット転送装置がホームアドレスに対応したDSコードポイントを保持していない場合は、DSコードポイント値を要求するパケットをユーザ管理サーバヘ送信することで、ホームアドレスに対応したDSコードポイント値を取得する。請求項1記載のパケット転送装置は、登録要求メッセージを受信することで、ホームアドレスと気付けアドレスの対応表を作成し、パケット中にホームアドレスに基づいたDSコードポイントを記述し、パケットの宛先を気付けアドレスとして転送する。
【0027】
これにより、HAを介して通信を行う三角転送を行うこと無く、最適化経路によりCNと請求項1記載のモバイル端末の通信が可能となる。図2は、本発明の請求項1のMobileIPv6を使用した実施形態を示したフロー図であり、パケットの流れと請求項1記載のパケット転送装置と請求項1記載のモバイル端末の動作をフロー図にて示している。
【0028】
このフロー図を用いて請求項1のMobileIPv6を使用した実施の形態を説明する。CNからバックボーンネットワークの入口の請求項1記載のパケット転送装置に請求項1記載のモバイル端末宛のパケットが転送されてくると、請求項1記載のパケット転送装置は、自身が保持するホームアドレス気付けアドレス対応表(Binding Cache という)の中に請求項1記載のモバイル端末のアドレスが登録されているかを参照する。
【0029】
このとき、請求項1記載のモバイル端末のアドレスが登録されていないと、請求項1記載のモバイル端末宛にBinding Updateメッセージの送信を要請するための、Binding Request メッセージを送信する。 Binding Request とBinding Updateは、MobileIPv6で定義されているメッセージである。
【0030】
Binding Request は、Binding Updateメッセージの送信を要請するメッセージで、Binding Updateは、MobileIPv6で使用される請求項1記載のモバイル端末からHAとCN宛に送信されるメッセージである。通常HAとCNはこのメッセージを受信することでホームアドレスと気付けアドレスの対応表を作成することが可能となる。
【0031】
請求項1記載のパケット転送装置は、Binding Request を受信することで、ホームアドレスと気付けアドレスの対応表を作成することが可能となる。請求項1記載のパケット転送装置は、請求項1記載のモバイル端末の気付けアドレス宛のパケットがCNから送信されてくると、ホームアドレスと気付けアドレスの対応表を参照して、ホームアドレスに基づいたDSコードポイントを記述してパケットを転送する。
【0032】
ここで、請求項1記載のパケット転送装置がホームアドレスに対応したDSコードポイントを保持していない場合は、DSコードポイント値を要求するパケットをユーザ管理サ一バヘ送信することで、ホームアドレスに対応したDSコードポイント値を取得する。以上の動作により、気付けアドレス宛のパケットでもホームアドレスに基づいたQoS保証の提供を行うことが可能となる。
【0033】
図3は本発明の請求項1のパケット転送装置のブロック図を示している。パケット送受信部1は、受信パケットをパケット閲覧部2へ入力する。パケット閲覧部2は、パケットの種類を区別する。パケット閲覧部2は、受信パケットがデータパケットの場合、パケット中の宛先アドレスを閲覧し、ホームアドレス気付けアドレス対応表4に宛先アドレスが記憶済みかを問い合わせる。
【0034】
ここでホームアドレス気付けアドレス対応表に宛先アドレスが無い場合、問い合わせパケット生成部5に宛先アドレスを入力して問い合わせパケット生成を依頼する。宛先アドレスが存在する場合、パケット情報記述部6へ受信パケットを入力し、ホームアドレスに応じたDSコードポイントの値の付与と、宛先アドレスを気付けアドレスとして送信することを依頼する。問い合わせ応答パケットの場合、問い合わせ応答パケット処理部3へ問い合わせ応答パケットを入力する。
【0035】
DSコードポイント値応答パケットであった場合、DSコードポイント値応答処理部9へ、ホームアドレスとDSコードポイント値応答パケットを入力する。問い合わせ応答パケット処理部3は、問い合わせ応答パケット中の内容からホームアドレスと気付けアドレスを取得し、ホームアドレス気付けアドレス対応表4へ更新の依頼を行う。ホームアドレス気付けアドレス対応表4は、問い合わせ応答パケット処理部3より依頼を受けたホームアドレスと気付けアドレスの対応表を記憶する。
【0036】
また、パケット閲覧部2より依頼のあったホームアドレスと気付けアドレスの対応をパケット閲覧部2へ通知する。問い合わせパケット生成部5は、パケット閲覧部2より依頼のあった宛先アドレスヘホームアドレスもしくは気付けアドレスを問い合わせる問い合わせパケットを生成し、パケット送受信部1へ問い合わせパケットを入力する。パケット情報記述部6は、ホームアドレスに対応したDSコードポイントの値をDSコードポイント値保持部7へ要求する。
【0037】
ここで、ホームアドレスに対応したDSコードポイントの値が記憶されていなければ、DSコードポイント値要求処理部8へDSコードポイント値の要求を依頼する。ホームアドレスに対応したDSコードポイントの値が記憶されていれば、パケット閲覧部2より入力されたパケット中に、ホームアドレスに基づいたDSコードポイントの値と宛先アドレスとして気付けアドレスを記述して、パケット送受信部1へ入力する。
【0038】
DSコードポイント値保持部7は、パケット情報記述部6よりDSコードポイントの値の要求があれば、DSコードポイント値を出力する。記憶されていなければ、記憶されていないことをパケット情報記述部6へ通知する。DSコードポイント値応答処理部9よりDSコードポイント値が入力されると、ホームアドレスとDSコードポイント値を対応付けして保持する。
【0039】
DSコードポイント値要求処理部8は、パケット情報記述部6よりDSコードポイント値要求の依頼があると、ユーザ管理サーバへDSコードポイント値を要求するDSコードポイント値要求パケットを作成し、パケット送受信部1へ入力する。DSコードポイント値応答処理部9は、DSコードポイント値保持部7へパケット閲覧部2より入力されたパケット中のDSコードポイント値とホームアドレスを出力する。
【0040】
なお、ここで記述した、問い合わせパケットは、登録要請パケット、もしくは Binding Request メッセージに対応し、問い合わせ応答パケットは、登録要求パケットもしくはBinding Updateメッセージに対応する。図4は本発明の請求項1のモバイル端末のブロック図を示している。パケット送受信部1は、受信パケットをパケット閲覧部2へ入力する。
【0041】
パケット閲覧部2は、受信パケットが請求項1記載のパケット転送装置から送信された、問い合わせパケットの場合、問い合わせパケット処理部10へ問い合わせパケットを入力する。問い合わせパケット処理部10は、パケット閲覧部2より入力された問い合わせパケットから、ホームアドレスもしくは気付けアドレスを取りだし、問い合わせ応答パケット作成部11へ入力する。
【0042】
問い合わせ応答パケッ卜作成部11は、入力されてきたホームアドレスもしくは気付けアドレスをホームアドレス気付けアドレス対応表4へ入力する。問い合わせ応答パケット作成部11は、問い合わせ応答パケットを作成し、ホームアドレス気付けアドレス対応表4から入力されてきた、ホームアドレスと気付けアドレスを記述して、パケット送受信部1へ入力する。
【0043】
ホームアドレス気付けアドレス対応表4は、問い合わせ応答パケット作成部11から出力されてきたアドレスが、ホームアドレスであった場合、気付けアドレスを参照し、気付けアドレスであった場合、ホームアドレスを参照し、問い合わせ応答パケッ卜作成部11ヘホームアドレスと気付けアドレスを入力する。
【0044】
なお、ここで記述した、問い合わせパケットは、登録要請パケットもしくは Binding Request メッセージに対応し、問い合わせ応答パケットは、登録要求パケットもしくはBinding Updateメッセージに対応する。
【0045】
図5は、MobileIPv4を使用した実施形態を示したフロー図であり、パケットの流れとパケット転送装置とモバイル端末の動作をフロー図にて示している。このフロー図を用いてMobi1eIPv4を使用した実施の形態を説明する。
【0046】
あらかじめ、モバイル端末はバックボーンネットワークへの全てのパケット転送装置へ送信するためのマルチキャストアドレスをISPより通知されている。モバイル端末がHome NetworkからForeign Networkへ移動した際に、モバイル端末は、マルチキャストアドレスを用いてバックボーンネットワークの全てのパケット転送装置に対してホームアドレスと気付けアドレスの対応表を送信する。
【0047】
モバイル端末がForeign Networkへ移動したことを認識するために、Foreign Agentが周期的に送信しているRouter Advertisement(ルータ広告)メッセージを閲覧する。Router Advertisement中のネットワークプリフィクスの情報により、ホームアドレスと異なるネットワークであることを認識することが可能である。モバイル端末が送信したメッセージを受信することでパケット転送装置はホームアドレスと気付けアドレスの対応表を作成することが可能となる。
【0048】
図6は、MobileIPv6を使用した実施形態を示したフロー図であり、パケットの流れとパケット転送装置とモバイル端末の動作をフロー図にて示している。このフロー図を用いてMobileIPv6を使用した実施の形態を説明する。あらかじめ、モバイル端末はバックボーンネットワークへの全てのパケット転送装置へ送信するためのマルチキャストアドレスをISPより通知されている。
【0049】
モバイル端末がHome NetworkからForeign Networkへ移動した際に、マルチキャストアドレスを用いてバックボーンネットワークの全てのパケット転送装置に対してホームアドレスと気付けアドレスの対応表を送信する。モバイル端末がForeign Networkへ移動したことを認識するために、Foreign Network上のIPv6ルータが周期的に送信しているRouter Advertisement(ルータ広告)メツセージを閲覧する。
【0050】
Router Advertisement中のネットワークプリフィクスの情報により、ホームアドレスと異なるネットワークであることを認識することが可能である。モバイル端末が送信したメッセージを受信することで、パケット転送装置は、ホームアドレスと気付けアドレスの対応表を作成することが可能となる。このことで、ホームアドレスに基づいたDSコードポイントを記述し、気付けアドレス宛にパケットの送信を可能とする。
【0051】
図7はモバイル端末のブロック図を示している。パケット送受信部1は受信パケットをパケット閲覧部2へ入力する。パケット閲覧部2は、パケットの種類を区別する。パケット閲覧部2は、ルータのAdvertisementを受信するとルータAdvertisement処理部12へ、気付けアドレスを要求した際の返答パケットを受信すると気付けアドレス応答パケット処理部14ヘパケットを入力する。
【0052】
ルータAdvertisement処理部12は、パケット閲覧部2から送られて来たルータAdvertisementから、モバイル端末がホームネットワークに存在するのか外部のネットワークに存在するのかを認識し、外部のネットワークに存在することを認識すると、気付けアドレス要求パケット生成部13へ気付けアドレスを要求するパケットを依頼する。気付けアドレス要求パケット生成部13は、気付けアドレスを要求するパケットを生成し、パケット送受信部1ヘパケットを入力する。
【0053】
気付けアドレス応答パケット処理部14は、パケット閲覧部2より、気付けアドレスの応答パケットが入力されると、パケット中に記述されている気付けアドレスをホームアドレス気付アドレス対応表4に通知する。さらに、ホームアドレス気付けアドレス通知パケットを作成するよう、ホームアドレス気付けアドレス通知パケット作成部15へ依頼する。
【0054】
ホームアドレス気付けアドレス対応表4は、気付けアドレスを通知されると、自身が保持するホームアドレスと気付けアドレスを対応付ける表を更新する。また、ホーム・気付けアドレス通知パケット作成部15より要求を受けると、対応表を通知する。ホーム・気付けアドレス通知パケット作成部15は、マルチキャストアドレス保持部16へ全てのエッジノ一ドへ送信可能なマルチキャストアドレスを要求する。
【0055】
さらに、ホームアドレス気付けアドレス対応表4にホームアドレスと気付けアドレスを要求し、ホーム・気付けアドレス通知パケットを作成して、パケット送受信部1へ入力する。マルチキャストアドレス保持部16は、あらかじめISPにより通知されたマルチキャストアドレスを保持しており、ホーム・気付アドレス通知パケット作成部15ヘマルチキャストアドレスを通知する。
【0056】
図8はパケット転送装置のブロック図を示していろ。パケット送受信部1は、受信パケットをパケット閲覧部2へ入力する。パケット閲覧部2は、受信パケットがモバイル端末から送信されたホーム・気付けアドレス通知パケットの場合、ホーム・気付けアドレス通知パケット処理部17ヘホーム・気付アドレス通知パケットを入力する。
【0057】
ホーム・気付けアドレス通知パケット処理部17は、入力されて来たパケット中のホームアドレスと気付けアドレスを取りだし、ホームアドレス気付けアドレス対応表4へ入力する。ホームアドレス気付けアドレス対応表4は、ホームアドレスと気付けアドレスを対応付ける表を更新する。
【0058】
【発明の効果】
請求項1のパケット中継方法を用いることにより、MobileIPv4のネットワークでは、HAを介して通信を行う三角転送を行うこと無く、最適化経路によりCNとMN通信を可能とし、MobileIPv6のネットワークでは、気付けアドレス宛のパケットでもホームアドレスに基づいたQoS保証の提供を行うことができる。また、パケット中継方法を用いることにより、請求項1の効果だけで無く、モバイル端末が移動後にすばやくホームアドレスと気付けアドレスをバックボーンネットワーク入口のノ一ドに伝えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1のMobileIPv4での実施形態例のフロー図である。
【図2】請求項1のMobiIeIPv6での実施形態例のフロー図である。
【図3】本発明の請求項1のパケット転送装置のブロック図である。
【図4】本発明の請求項1のモバイル端末のブロック図である。
【図5】MobileIPv4での実施形態例のフロー図である。
【図6】MobiIeIPv6での実施形態例のフロー図である。
【図7】モバイル端末のブロック図である。
【図8】パケット転送装置のブロック図である。
【図9】従来のMobileIPv4の説明図である。
【図10】従来のMobileIPv6の説明図である。
【符号の説明】
1 パケット送受信部
2 パケット閲覧部
3 問い合わせ応答パケット処理部
4 ホームアドレス気付けアドレス対応表
5 問い合わせパケット生成部
6 パケット情報記述部
7 DSコードポイント値保持部
8 DSコードポイント値要求処理部
9 DSコードポイント値応答処理部
10 問い合わせパケット処理部
11 問い合わせ応答パケット作成部
12 ルータAdvertisement処理部
13 気付けアドレス要求パケット生成部
14 気付けアドレス応答パケット処理部
15 ホーム・気付けアドレス通知パケット作成部
16 マルチキャストアドレス保持部
17 ホーム・気付けアドレス通知パケット処理部
Claims (2)
- 複数のモバイル端末により構築された第一ネットワークが複数存在し、パケット中継装置により構築された第二ネットワークが存在し、第一ネットワークと第二ネットワークを接続するパケット転送装置が存在し、複数モバイル端末は、所属する第一ネットワークで固定的に定められた識別子(以下ホームアドレスという)を持ち、複数モバイル端末は、所属する第一ネットワークから、異なる第一ネットワークヘ移動した場合、ホームアドレスとは別の識別子(以下気付けアドレスという)を一時的に取得し、パケット転送装置は、第一ネットワークから第二ネットワーク宛のパケット中にQoS値を記述する機能を有し、第二ネットワーク中のパケット中継装置は、転送されてきたパケットの中に記述されたQoS値をもとにQoS保証動作を行って次の中継装置ヘパケットを中継する機能を有し、異なる第一ネットワークに所属するモバイル端末間の通信は、第二ネットワークを介して行う通信システムにおいて、パケット転送装置は、自身が接続する第一ネットワークに所属する端末から送信されてきたモバイル端末宛パケットの宛先識別子(ホームアドレス又は気付けアドレス)を参照する手段と、ホームアドレスと気付けアドレスの対応表と、該ホームアドレスと気付けアドレスの対応表中に、宛先識別子を記憶していない場合、宛先識別子と対応するモバイル端末ヘホームアドレスまたは気付けアドレスの問い合わせを行い、宛先端末のホームアドレスと気付けアドレスの対応を記憶する手段と、ホームアドレスに基づいたQoS値を取得する手段と、前記ホームアドレスと気付けアドレスの対応表から、パケット中にホームアドレスに基づいたQoSの値を記述し、宛先識別子を気付けアドレスとしてモバイル端末ヘパケットを転送する手段とを有し、モバイル端末は、前記パケット転送装置の問い合わせからホームアドレスもしくは気付けアドレスを取り出し、ホームアドレスであった場合、気付けアドレスを参照し、気付けアドレスであった場合、ホームアドレスを参照し、問い合わせ応答パケッ卜を作成する手段と、
前記問い合わせ応答パケットを前記パケット転送装置に通知する手段と、
を有することを特徴とするパケット転送システム。 - 前記モバイル端末は、
ホームアドレス気付けアドレス対応表と、
他のノードやネットワークと通信するパケット送受信部と、
前記パケット送受信部が受信した受信パケットを閲覧するパケット閲覧部と、
前記受信パケットが前記パケット転送装置から送信された問い合わせパケットの場合に、前記パケット閲覧部から入力された前記問い合わせパケットからホームアドレスもしくは気付けアドレスを取り出す問い合わせパケット処理部と、
前記問い合わせパケット処理部で取り出されたホームアドレスもしくは気付けアドレスを前記ホームアドレス気付けアドレス対応表に出力する問い合わせ応答パケット作成部と、
を有し、
前記ホームアドレス気付けアドレス対応表は、前記問い合わせ応答パケット作成部の出力が、ホームアドレスであった場合、気付けアドレスを参照し、気付けアドレスであった場合、ホームアドレスを参照し、前記問い合わせ応答パケッ卜作成部ヘホームアドレスと気付けアドレスを入力するとともに、
前記問い合わせ応答パケット作成部は、問い合わせ応答パケットを作成し、前記ホームアドレス気付けアドレス対応表から入力されてきた、ホームアドレスと気付けアドレスを記述して、前記パケット送信部から前記問い合わせ応答パケットを前記パケット転送装置へ送信することを特徴とする請求項1に記載のパケット転送システム。
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