JP3682102B2 - 直動クランプユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、工作機械、産業用ロボット、半導体製造装置等の各種装置に適用される直線運動案内装置をトラックレールの適宜位置に保持するための直動クランプユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
工作機械、産業用ロボット、半導体製造装置等の各種装置において、テーブルをベッドに対して直線運動可能に支持するために直動転がり案内ユニット等の直線運動案内装置が使用されている。直動転がり案内ユニットは、ベッドに固定され且つ概ね長手方向両側面に軌道溝を形成したトラックレールと、テーブルに固定され且つトラックレールにボール等の転動体を介して跨架したスライダとから構成され、該スライダが前記トラックレール上を摺動運動するように構成したものである。
【0003】
ところで、テーブルをベッドに固定されているトラックレール上の任意の位置に保持して種々の作業や操作を行う場合、テーブルをトラックレール上の任意の位置で固定(ロック)するため、クランプ装置が必要になる。このようなクランプ装置として、例えば、特開平6−351219号公報に開示された制動装置や特開平6−254735号公報に開示されたクランプ装置等が知られている。
【0004】
前記特開平6−351219号公報に開示された制動装置は、トラックレールに対して相対運動自在なテーブル上に該トラックレールに沿って転動すべく設けられた回転部材と、前記テーブル上に前記回転部材に係合する制動作用位置と該制動作用位置から離脱する非制動作用位置との間で移動自在に設けられた制動部材と、該制動部材を移動させる駆動手段とから構成されたものであって、前記トラックレールと前記回転部材との間に制動部材として、くさび部材をトラックレールとの間で作用させてテーブルを制動するように構成したものである。
【0005】
また、前記特開平6−254735号公報に開示されたクランプ装置は、トラックレールに対して相対運動するテーブルの下面に前記トラックレールを跨ぐように一対のストッパ部材を設けたものであり、ねじ付きレバーを回転することによってブロックをトラックレールに一対のストッパ部材でクランプするように構成されたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、テーブルをトラックレール上の任意の位置に保持して何らかの作業を行う場合、通常であれば、駆動装置の制動力だけで十分である。しかし、大きな衝撃や振動などが作用する作業環境の下ではそれだけでは十分とはいえず、その場合、従来は前記駆動装置の剛性を高めて制動力を大きくすることで対応していた。しかし、前記駆動装置の剛性を高めるには装置全体が大きくなってしまうという問題が生じる。また、テーブルを上下方向に移動させるように、トラックレールを上下方向に配置して使用する場合には、停電によって位置保持のための駆動装置の制動力が失われ、テーブルが落下してしまうおそれがある。従って、テーブルをトラックレールの所定の位置に固定するためのクランプ装置が必要である。
【0007】
しかしながら、前記特開平6−351219号公報に開示された制動装置では、回転部材がトラックレールの幅方向に大きく張り出す構造であるから、大型で複雑なものになってしまう。また、前記特開平6−254735号公報に開示されたクランプ装置では、トラックレールの両側面をねじによってクランプしているだけであるから、ねじの締め付け力によっては滑りが発生して固定が十分に行えない場合がある。また、スライドメンバーを確実にクランプするためには大きな作用力が必要である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の目的は、ケーシングユニットをトラックレールの任意の位置に確実に保持することができる直動クランプユニットを提供することである。
【0009】
この発明は、両側面を有するトラックレール、及び該トラックレールに跨架して任意の位置にロック可能なケーシングユニットから成る直動クランプユニットであって、前記ケーシングユニットは、前記トラックレールの両側面に対向する開口を有するリテーナ、該リテーナの前記開口内に保持され且つ前記トラックレールの側面上を転動可能な転動体、前記リテーナを囲んで前記トラックレールに跨架したケーシング、前記トラックレールの前記側面に対向し且つ前記ケーシングに設けられた前記転動体に対して軸方向にくさび作用となる傾斜面を有するくさび部材、前記リテーナを前記ケーシングに対して軸方向に移動させて前記転動体を前記くさび部材の前記傾斜面と前記トラックレールの前記側面とで形成される嵌着部に対して離脱させるアクチュエータ、及び前記アクチュエータに対して設けられ且つ前記ケーシングと前記リテーナとを軸方向に相対移動させて前記転動体を前記嵌着部に係合させるスプリングを有し、
前記アクチュエータが非作動時には、前記リテーナが前記スプリングによって元の位置へ復帰して前記転動体が前記嵌着部に食い込む前記くさび作用の軸方向に移動して前記嵌着部に係合し、前記ケーシングユニットが前記転動体による前記くさび作用でトラックレール上に固定されることを特徴とする直動クランプユニットに関する。
【0010
また、この直動クランプユニットは、前記リテーナの前記開口内に配置され且つ前記転動体の前記開口の壁面に向う軸方向移動に前記転動体に対して弾性を持たせる弾性部材を備えている。
【0011
また、前記リテーナは前記トラックレールに直列に配置された第1リテーナと第2リテーナとから成り、前記くさび部材の前記傾斜面は前記第1リテーナに対する第1傾斜面と前記第2リテーナに対する第2傾斜面から成り、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とは互いに反対方向に傾斜している。
【0012
また、前記アクチュエータは、前記第1リテーナを前記ケーシングに対して移動させて前記転動体を前記第1傾斜面から解放させる第1アクチュエータと、前記第2リテーナを前記ケーシングに対して移動させて前記転動体を前記第2傾斜面から解放させる第2アクチュエータとから成る。
【0013
この直動クランプユニットにおいて、前記ケーシングにはテーブルを取り付けるための取付穴が形成されている。また、前記トラックレールにはベッドに取り付けるための取付穴が形成されている。
【0014
この直動クランプユニットは、前記トラックレールに跨架する前記ケーシングの両袖部の内側に形成された凹部には、前記くさび部材が配置されている
【0015
この直動クランプユニットは、上記のように構成されているので、例えば、アクチュエータを非作動状態にすると、リテーナが元の位置へ復帰するため軸方向のくさび作用方向に移動し、リテーナの開口内に配置された転動体は弾性部材の力で傾斜面に押し付けられ、前記傾斜面とトラックレールの側面とで形成される嵌着部に食い込むように係合し、くさび作用で軸方向の一方向にケーシングユニットはトラックレール上に固定即ちロックされる。この直動クランプユニットでは、一方のリテーナによるロックがトラックレールに対して軸方向の一方向のみであり、リテーナを前記軸方向のくさび方向と反対方向に移動させれば、リテーナにより転動体が嵌着部から離脱され、ケーシングユニットのトラックレールに対するロック状態は解除される。従って、この直動クランプユニットは、ケーシングをトラックレールに対して両方向に固定する場合に、一方のリテーナと他方のリテーナによる転動体の移動を逆方向に作用させることが必要であり、それぞれのリテーナを相対してトラックレール上に配置することによって、ケーシングユニットをトラックレールに対して固定することができる。
【0016
アクチュエータを作動させると、転動体はリテーナの働きでくさび部材の傾斜面とトラックレールの側面とで形成される嵌着部から引き離される。従って、転動体はトラックレールの側面とくさび部材との間で前記リテーナの開口部に遊嵌され、或いはある程度転動することができるようになるから、ケーシングユニットはトラックレール上を該トラックレールの軸方向即ち長手方向に沿ってどちらの方向にも移動することができる。
【0017
互いに反対方向に傾斜する第1傾斜面と第2傾斜面を設けた場合には、第1アクチュエータと第2アクチュエータを両方とも非作動状態にすれば、トラックレールの長手方向の両方向にケーシングユニットをロックすることができる。また、第1アクチュエータ及び第2アクチュエータのうちの何れか一方だけを作動させることにより、直動クランプユニットを一方向にのみロックすることも可能である。
【0018
また、この直動クランプユニットは、テーブルに直接設けてもよいが、直動クランプユニットをケーシングに内蔵し、該ケーシングの上面に形成した取付穴を用いて該ケーシングの上面にテーブルを取り付けるようにすることが好ましい。また、この直動クランプユニットをケーシングに内蔵する場合には、前記ケーシングの両側部の内側に前記くさび部材を嵌合するための凹部を形成することによって簡単に組み立てられるようにすることが好ましい。
【0019
更に、前記アクチュエータとしては小型でスペースをとらない点からみてソレノイドが好ましいが、エアシリンダやその他のアクチュエータを用いてもよい。また、弾性部材としては、コイルスプリングや板ばね等が好適である。
【0020
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明による直動クランプユニットの実施例について説明する。図1はこの発明による直動クランプユニットの一実施例を示す斜視図、図2は図1に示した直動クランプユニットからケーシングを取り外した状態の一実施例を示す斜視図、図3は図1のA−A線における部分断面図、図4はこの直動クランプユニットに組み込むアクチュエータの一例を示す斜視図、図5は、リテーナとケーシング間に設けたアクチュエータを示す説明図、及び図6はリテーナとケーシングへのアクチュエータの取付構造を示す説明図である。
【0021
この直動クランプユニットは、トラックレール5とトラックレール5に跨架する両袖部を備えたケーシングユニット1を有する。ケーシングユニット1におけるケーシング2の上面3には、テーブル等の種々の機器を取り付けるための複数個の取付穴4が形成されている。図示していないが、例えば、ケーシングユニット1や上記テーブルは、直動転がり案内ユニットにも取り付けられる。また、トラックレール5には、ベース26に取り付けるための取付穴31が形成されている。
【0022
ケーシングユニット1は、例えば、図1に示すように、長尺で断面角形状に形成された両側面6を有するトラックレール5上に跨架して、トラックレール5の長手方向即ち軸方向に摺動自在で、しかも任意の位置にロック可能に構成されている。トラックレール5は、例えば、ベース等に設置されている。直動転がり案内ユニットにおけるトラックレールは、長手方向両側面にボール等の転動体が転動するための軌道溝を有しているが、この直動クランプユニットにおけるトラックレール5は長手方向両側面6に軌道溝を有する必要はないので、図1に示すように、トラックレール5の側面6は平面であってもよい。しかしながら、この直動クランプユニットにおけるトラックレール5を、直動転がり案内ユニットのトラックレールと兼用する場合には軌道溝が形成されていることになる。
【0023
ケーシング2の両袖部7の内側にはそれぞれ凹部8が形成されており、各凹部8にはくさび部材9が嵌合されている。くさび部材9は、板状部材であり、トラックレール5の各側面6に対向してそれぞれ配置されている。くさび部材9は、トラックレール5の側面6に対して傾斜する軸方向にくさび作用となる傾斜面10,20を有している。傾斜面10,20は、互いに反対方向に傾斜する一対の第1傾斜面10と第2傾斜面20とから成る。
【0024
リテーナ11,21は、トラックレール5上に直列に跨架する第1リテーナ11と第2リテーナ21とから成る。リテーナ11,21は、トラックレール5に跨架してトラックレール5の側面に対向する袖部19,23を備えている。くさび部材9とトラックレール5の側面6との間には、リテーナ11,21の袖部19,23が位置する。第1リテーナ11の袖部19は、第1傾斜面10に対向して配設され、第2リテーナ21の袖部23は、第2傾斜面20に対向して配設されている。各リテーナ11,21は、トラックレール5の長手方向の両側面6に対向する側面12即ち袖部19,23にそれぞれ2個の開口13を有している。各開口13にはトラックレール5の側面6,6を、トラックレール5の長手方向に沿って転動する転動体を構成するローラ14,15が一個ずつ配設されると共に、ローラ14,15を開口13の壁面に向けて付勢する弾性部材としての板ばね16が設けられている。即ち、板ばね16は、リテーナ11,21の開口13内に配置され、ローラ14,15を開口13の壁面に向う軸方向移動に弾性を持たせている。また、弾性部材としては、板ばね16に代えて、図3に示すように、コイルスプリング17を採用してもよい。リテーナ11,21の開口13の数、ローラ14,15の数、傾斜面10の数は対応した数である。
【0025
リテーナ11,21をケーシング2に対して相対移動させるため、アクチュエータ18,22が設けられている。アクチュエータ18,22は、例えば、図4、図5及び図6に示すように、ケーシング2にボルト29等で取り付けるために取付穴28を備えた取付部26、取付部26と一体のアクチュエータ本体27、及びアクチュエータ本体27に対して出入するリテーナ11,21に設けたロッド部26から構成されている。また、ロッド部26の外周には、アクチュエータ本体27とリテーナ11,21との間に介在されたスプリング24が介在され、スプリング24はアクチュエータ18,22の非作動状態でロッド部26をアクチュエータ本体27から引き出して伸長させる作用を有する。即ち、スプリング24は、ケーシング2とリテーナ11,21とを軸方向に相対移動させ、アクチュエータ18,22が非作動状態の時に、ケーシング2に対してリテーナ11,21を軸方向に移動させ、それに伴ってケーシング2に対してローラ14,15を相対移動させる機能を有する。
【0026
アクチュエータ18,22は、リテーナ11,21をケーシング2に対して移動させてローラ14,15をくさび部材9の傾斜面10,20とトラックレール5の側面6との間に形成される嵌着部30へ係合させるため、或いは嵌着部30から解放させる作動を行なうことができる。アクチュエータ18,22は、第1リテーナ11をケーシング2に対してトラックレール5の長手方向即ち軸方向に相対移動させる第1アクチュエータ18と、第2リテーナ21をケーシング2に対してトラックレール5の長手方向即ち軸方向に相対移動させる第2アクチュエータ22とから成る。アクチュエータ18,22としては、一般に、ソレノイド、モータ、油圧シリンダ、エアシリンダ等が存在するが、それらの中から目的や用途に合わせて適宜最適なものを採用すればよい。
【0027
この直動クランプユニットは、上記のように構成されており、次のように作動する。第1アクチュエータ18及び第2アクチュエータ22としてソレノイドを使用した場合について説明する。図3において、第1アクチュエータ18としてのソレノイドへの通電を止めると、第1リテーナ11はスプリング24のばね力でケーシング2に対して元に復帰するように軸方向のくさび方向に移動し、コイルスプリング17が第1リテーナ11をベースにしてばね力が発生し、ローラ15がコイルスプリング17のばね力に付勢されてケーシング2に設けたくさび部材9の第1傾斜面10とトラックレール5の側面6との間に形成される嵌着部30に食い込み、トラックレール5に対してケーシング2の右方向(図3)への相対移動をロックする。同様に、第2アクチュエータ22としてのソレノイドへの通電を止めると、第2リテーナ21はケーシング2に対して元に復帰するように軸方向のくさび方向に移動し、コイルスプリング17が第2リテーナ21をベースにしてばね力が発生し、ローラ15がコイルスプリング17のばね力に付勢されてケーシング2に設けたくさび部材9の第2傾斜面20とトラックレール5の側面6との間に形成される嵌着部30に食い込み、トラックレール5に対してケーシング2の左方向(図3)への相対移動をロックする。その結果、ケーシングユニット1はトラックレール5上をトラックレール5の長手方向に沿って両方向に移動することができなくなり、ケーシングユニット1がトラックレール5の軸方向の任意の位置にロック即ち固定される。
【0028
また、第1アクチュエータ18のソレノイドに通電すると、第1リテーナ11はケーシング2に対して引き戻され、第1リテーナ11の開口13の側面によりローラ14,15は第1傾斜面10の嵌着部から引き離され、ローラ14,15の第1傾斜面10へのくさび作用が消失し、トラックレール5に対するケーシング2のロック状態が解除される。この状態では、ケーシング2は図3において左方向にはロックされたままであるから移動できないが、右方向にはケーシング2をトラックレール5に対して相対移動させることができる。次に、第2アクチュエータ22のソレノイドに通電すると、第2リテーナ21はケーシング2に対して引き戻され、第2リテーナ21の開口13の側面により、ローラ14,15は第2傾斜面20の嵌着部30から引きはなされ、ローラ15の第2傾斜面20へのくさび作用が消失し、トラックレール5に対するケーシング2のロック状態が解除される。その結果、直動クランプユニット1におけるケーシング2は、トラックレール5上を長手方向に沿って両方向に相対移動することができるようになる。
【0029
この直動クランプユニットは、ソレノイドへの通電を止めた時にロック状態になるように構成されているので、例えば、停電や電気系統の故障等が発生した時に、ケーシング2がトラックレール5に対して直ちにロック状態となる。従って、ケーシング2に固定したテーブル等の種々の機器が上下方向に移動し得るようにトラックレール5を鉛直方向等の上下方向に配置して使用する場合であっても、ケーシングユニット1をトラックレール5に確実にロックされ、ケーシングユニット1に取り付けられたテーブルが落下してしまうおそれはなく、安全装置としての機能も果たすことになる。
【0030
上記実施例では、リテーナやアクチュエータを2つ設けてトラックレールの長手方向に沿って両方向にロックできるように構成したケーシングユニット1について説明したが、トラックレールの長手方向に沿って一方向だけの移動をロックさせれば十分であるという場合には、くさび部材9の傾斜面を第1傾斜面10か又は第2傾斜面20のいずれか一方だけのものとし、それに対応してリテーナやアクチュエータを設ければよいことになる。【0031
上記実施例では、前記ケーシングに対してリテーナ11,21同志が互いに向かい合う方向に移動することによって転動体14,15が嵌着部へ係脱されているが、くさび部材9の傾斜面10,20の傾斜方向を逆方向に形成すれば、リテーナ11,21同志が互いに離れる方向に移動することによって転動体14,15が嵌着部へ係脱されるようになる。或いは、上記実施例では、アクチュエータの非作動時に、スプリングのばね力で転動体を移動させてケーシングユニットをトラックレールにロックし、アクチュエータを作動することによって解放する安全装置として構成しているが、場合によっては、アクチュエータを作動するとによって転動体を移動させてケーシングユニットをトラックレールにロックするように構成し、アクチュエータの非作動によって解放するように構成することもできることは勿論である。
【0032
また、上記実施例は、ケーシング2内に、リテーナ11,21、ローラ14,15、コイルスプリング17、くさび部材9、スプリング25、アクチュエータ18,22等を内蔵したケーシングユニット1について説明したが、図2に示したリテーナ11,21にテーブルを直接取り付けると共に、該テーブルにくさび部材及びアクチュエータを取り付けるように構成してもよく、この場合にはテーブルがケーシングを兼用することになる。更に、上記実施例では、この直動クランプユニットは、直動転がり案内ユニットとは別体のものとして説明したが、直動転がり案内ユニットと一体構造としてもよい。また、この直動クランプユニットは直動転がり案内ユニットのトラックレールを跨架するように構成して該トラックレールに対してロックできるように構成することもできる。
【0033
【発明の効果】
この発明による直動クランプユニットは、以上のように構成されているので、次のような特有の効果を有する。この発明による直動クランプユニットは、アクチュエータを非作動状態にすれば、トラックレール上の任意の位置にケーシングをロックすることができ、アクチュエータを作動状態にすれば、トラックレール上をその長手方向に沿って自由に移動させることができるように構成されているので、ケーシングに取り付けたテーブル等の種々の機器を、トラックレール上の任意の位置で確実に保持することができるようになり、特にトラックレールを鉛直方向等の上下方向に設置した場合であっても、停電や故障時等に、種々の機器がトラックレール上を落下や移動をするという事態は避けることができ、安全装置としての機能を発揮できる。
【0034
しかも、この直動クランプユニットは、板状のくさび部材とトラックレールの側面との間でくさび作用を利用してロックを行うものであるから、小型であるにもかかわらず、小さな作用力でトラックレール上にテーブルを確実にロックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による直動クランプユニットの一実施例を示す斜視図である。
【図2】 図1に示した直動クランプユニットからケーシングを取り外した状態の斜視図である。
【図3】 図1のA−A線における部分断面図である。
【図4】 この直動クランプユニットに組み込むアクチュエータの一例を示す斜視図である。
【図5】 リテーナとケーシング間に設けたアクチュエータを示す説明図である。
【図6】 リテーナとケーシングへのアクチュエータの取付構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ケーシングユニット
2 ケーシング
3 上面
4,31 取付穴
5 トラックレール
6 側面
8 凹部
9 くさび部材
10 第1傾斜面
11 第1リテーナ
12 側面
13 開口
14,15 ローラ(転動体)
16 板ばね(弾性部材)
17 コイルスプリング(弾性部材)
18 アクチュエータ(第1アクチュエータ)
19,23 袖部
20 第2傾斜面
21 第2リテーナ
22 アクチュエータ(第2アクチュエータ)
25 スプリング
30 嵌着部

Claims (6)

  1. 両側面を有するトラックレール、及び該トラックレールに跨架して任意の位置にロック可能なケーシングユニットから成る直動クランプユニットであって、前記ケーシングユニットは、前記トラックレールの両側面に対向する開口を有するリテーナ、該リテーナの前記開口内に保持され且つ前記トラックレールの側面上を転動可能な転動体、前記リテーナを囲んで前記トラックレールに跨架したケーシング、前記トラックレールの前記側面に対向し且つ前記ケーシングに設けられた前記転動体に対して軸方向にくさび作用となる傾斜面を有するくさび部材、前記リテーナを前記ケーシングに対して軸方向に移動させて前記転動体を前記くさび部材の前記傾斜面と前記トラックレールの前記側面とで形成される嵌着部に対して離脱させるアクチュエータ、及び前記アクチュエータに対して設けられ且つ前記ケーシングと前記リテーナとを軸方向に相対移動させて前記転動体を前記嵌着部に係合させるスプリングを有し、
    前記アクチュエータが非作動時には、前記リテーナが前記スプリングによって元の位置へ復帰して前記転動体が前記嵌着部に食い込む前記くさび作用の軸方向に移動して前記嵌着部に係合し、前記ケーシングユニットが前記転動体による前記くさび作用でトラックレール上に固定されることを特徴とする直動クランプユニット。
  2. 前記リテーナの前記開口内に配置され且つ前記転動体の前記開口の壁面に向う軸方向移動に前記転動体に対して弾性を持たせる弾性部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の直動クランプユニット。
  3. 前記リテーナは前記トラックレールに直列に配置された第1リテーナと第2リテーナとから成り、前記くさび部材の前記傾斜面は前記第1リテーナに対する第1傾斜面と前記第2リテーナに対する第2傾斜面から成り、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とは互いに反対方向に傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載の直動クランプユニット。
  4. 前記アクチュエータは、前記第1リテーナを前記ケーシングに対して移動させて前記転動体を前記第1傾斜面から解放させる第1アクチュエータと、前記第2リテーナを前記ケーシングに対して移動させて前記転動体を前記第2傾斜面から解放させる第2アクチュエータとから成ることを特徴とする請求項に記載の直動クランプユニット。
  5. 前記ケーシングにはテーブルを取り付けるための取付穴が形成されており、前記トラックレールにはベッドに取り付けるための取付穴が形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の直動クランプユニット。
  6. 前記トラックレールに跨架する前記ケーシングの両袖部の内側に形成された凹部には、前記くさび部材が配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の直動クランプユニット。
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