JP3681991B2 - 土留用コンクリートブロックの設置法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、土留用コンクリートブロックの設置法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、土壁面が地崩れしないように土留用コンクリートブロックで土壁面を強固に土留している。
【0003】
しかしながら、この土留用コンクリートブロックは、土壁面からの水排出の妨げとなってしまうこともあり、特に大雨などによって土壁面中に水が多量に流れ込むと、このことが原因で土壁面中の地盤が緩んで崩れてしまうこともある。
【0004】
出願人は、このような現状から、土留用コンクリートブロックに土壁面中の水を排出するに十分な排水機能を持たせれば、地盤中に多量の水が溜まることなく良好に排水されて土壁面が崩れにくくなるのではないかと着眼した。
【0005】
また、一方、土留用コンクリートブロックの施工現場では、土留用コンクリートブロックを設置し易いように土壁面(山肌)を掘削したり、土留擁壁の脇に道路や側溝を作るために地面を平らに削ったり掘り下げたりするため、この作業後に大量の残土が生じる。
【0006】
従来、この残土は、高い費用をかけて移送し廃棄していたが、出願人は、この残土をコンクリートブロックの設置に利用できないかとも考えていた。
【0007】
そして、出願人は、このような事情に鑑みて研究開発を行った結果、極めて良好な排水機能が発揮されて土留した土壁面が著しく崩れにくくなり、その上施工現場での残土を有効利用することも可能で残土廃棄に要する費用も削減することになる画期的な土留用コンクリートブロックの設置方法を完成させるに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0009】
内部に重量物1を収納する収納部2を備えた上部開口型のブロック体3を土壁面に添設状態に載置して土留擁壁Aを形成し、このブロック体3の前記収納部2に前記重量物1として土1Aを投入収納し、このブロック体3に、このブロック体3の土圧のかかる方向の前後方向に貫通する状態で透水材7を配設してこのブロック体3を前後方向に貫通する排水路5を形成し、前記ブロック体3の上部前後部に凹部8を設け、この上部前後の凹部8に前記透水材7を架け渡し状態で配設することで、ブロック体3を前後方向に貫通する状態にして透水材7を配設することを特徴とする土留用コンクリートブロックの設置法に係るものである。
【0010】
また、内部に重量物1を収納する収納部2を備えた上部開口型のブロック体3を土壁面に添設状態に載置して土留擁壁Aを形成し、このブロック体3の前記収納部2に前記重量物1として土1Aを投入収納し、このブロック体3にこのブロック体3を前後方向に貫通する排水路5を形成し、前記ブロック体3は、底板の前部に前壁を,前壁の後方にして底板の後部に後壁を立設し、この底板並びに後壁に肉抜き部 12 を形成して成る左右側壁を有しない断面U字形のブロック体3を採用することを特徴とする土留用コンクリートブロックの設置法に係るものである。
【0011】
また、前記重量物1としての土1Aは、前記ブロック体3の設置現場で生じた残土1Aを採用することを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の土留用コンクリートブロックの設置法に係るものである。
【0012】
また、前記ブロック体3の左右側面部に、このブロック体3の土圧のかかる方向の前後方向に貫通する排水孔6を形成することを特徴とする請求項1,3のいずれか1項に記載の土留用コンクリートブロックの設置法に係るものである。
【0013】
また、前記ブロック体3の土圧のかかる方向の前後面に前記収納部2と連通する通水孔4を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の土留用コンクリートブロックの設置法に係るものである。
【0014】
また、断面U字形の前記ブロック体3の底板の左右端部寄り位置に前記肉抜き部12を貫通形成し、このブロック体3を左右並設状態に設置した際、このブロック体3の近接若しくは当接する底板の左右端縁部に上方から断面コ字形の連結具15を被嵌すると共に、この連結具15の左右の遊離端部を前記肉抜き部12に差し込みすることでこの連結具15により左右に並設するブロック体3を連結し得るように構成し、この連結具15の左右の遊離端部は前記肉抜き部12を介してブロック体3下方の地面若しくは下方に積まれたブロック体3に収納された前記重量物1に突き刺すことを特徴とする請求項2,3,5のいずれか1項に記載の土留用コンクリートブロックの設置法に係るものである。
【0015】
また、前記ブロック体3の上部に上部係止部9を設けると共に、下部に下部係止部10を設けて、前記収納部2に土1Aを収納したブロック体3の上部係止部9に、他のブロック体3の下部係止部10を係止することでブロック体3を積み上げ、この積み上げたブロック体3の収納部2に土1Aを収納し、以下、同様にして多数個のブロック体3を上下多段に積み上げ、大型の土留擁壁Aを形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の土留用コンクリートブロックの設置法に係るものである。
【0016】
また、前記ブロック体3は、階段状に積み上げられるように前記上部係止部9と前記下部係止部10とを構成して、少なくとも積み上げたブロック体3の上部開口部2Aが露出するようにしたことを特徴とする請求項7記載の土留用コンクリートブロックの設置法に係るものである。
【0017】
また、前記大型の土留擁壁Aを形成する際、一部の前記ブロック体3の前記収納部2には、前記重量物1として石やコンクリート廃材や岩屑などの塊状体1Bを多数個収納し、この塊状体1B間に隙間を生じることにより通水性が良好となるようにしたことを特徴とする請求項7,8のいずれか1項に記載の土留用コンクリートブロックの設置法に係るものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0019】
例えば、現場で土壁面に沿って基礎面を形成し、この基礎面上に工場で型作りしたブロック体3を並設載置してこのブロック体3を土壁面に添設状態とし、この状態で適宜な手段によりブロック体3を基礎面上に設置固定する。
【0020】
次いで、このブロック体3の収納部2に例えば上部開口部2Aから重量物1として土1Aを投入収納してブロック体3に重量を付加する。
【0021】
また、この設置したブロック体3の上部に、更に他のブロック体3を多段に積み上げする場合には、この積み上げ固定したブロック体3の収納部2にも前記同様に土1Aを投入収納して重量を付加する。
【0022】
すると、この土1Aによって重量が付加されていることによりブロック体3が横ずれしにくくなり、強土圧に耐え得る土留擁壁Aが出来上がることになる。
【0023】
従って、単に予め工場で成形されたブロック体3を並べて収納部2に土1Aを投入し、次いで、例えばこの並べて設置したブロック体3上にブロック体3を積み上げて土1Aを収納するという作業を繰り返すだけで強土圧に耐え得る大型の土留擁壁Aが出来上がるので、設置作業を容易に且つ迅速に行うことができる。
【0024】
また、この際、ブロック体3には、土圧のかかる方向の前後方向に排水路5が形成されているため、例えば大雨によって多量の水が土壁面中に流れ込んだような場合でも、このブロック体3が土壁面中に流れ込んだ水の排水の邪魔となったりせずに、水は前記排水路5から土留擁壁Aの前方外側へ良好に排水されることになる。よって、従来の土留用コンクリートブロックで土留した場合に比して土壁面が著しく崩れにくくなる。
【0025】
また、上記したような上部が開口した収納部2を有するブロック体3を使用するので、それだけブロック体3成形に要するコンクリート使用量が少なく原価を易くすることができる上、ブロック体3は上部開口型の箱状体や筒状体或いは側断面U字状体などで良いため型抜きが容易で成形し易く、大量生産が可能となり、しかも設置されたブロック体3の上部開口部2Aからは土1Aが露出することになるので、この露出する土1Aには自然と植物が植生してきて緑化されることになり、これにより土留擁壁Aは緑の多い自然が豊かな場所にも溶け込んで体裁良好となる。
【0026】
また、例えば、左右側壁部を有しない断面U字形であって、底板並びに後壁に肉抜き部を有するブロック体を採用した場合には、箱型や筒型のブロック体に比べてブロック体成形に要するコンクリート使用量が少なくて済む上、軽量となるために設置作業も極めて容易に且つ安全に行うことができて一層の工期短縮とコスト縮減を実現できることになり、しかもU字形のブロック体は、型抜きが非常に容易で成形し易く、大量生産が可能となるなどの効果を奏することになる。
【0027】
また、重量物1として土1Aを使用するから、土1Aは資源が豊富で入手し易いし、例えばブロック体3の設置現場にて生じた残土1Aを使用することもでき、このように残土を利用すれば、従来のような残土処理に要する費用が削減して一層コストをかけずにブロック設置作業を実施可能となる。
【0028】
また、従来、通水性を良好にする目的で鉄線やふとん籠に石を詰めたものをブロック代わりに設置したものもあり、これらは経年劣化により鉄線やふとん籠が腐食していずれ崩れてしまうという問題を有するものであったが、本発明では、鉄線やふとん籠を使用しなくても良いのでこのような問題は生じない。
【0029】
また、ブロック体3の上部開口部2Aから露出する土1Aには自然と植物が植生することになり、例えば、ブロック体3を階段状に積み上げられるように構成して、少なくとも積み上げたブロック体3の前記上部開口部2Aが露出するようにすれば、この多数露出する上部開口部2Aの土1Aに植物が植生して積み上げ形成された土留擁壁Aの広範囲が緑化することになるので、この土留擁壁Aは一層自然に馴染んだ体裁良好な景観を呈することになる。
【0030】
また、例えば、前記大型の土留擁壁Aを形成する際、一部の前記ブロック体3の前記収納部2には、石やコンクリート廃材や岩屑などの塊状体1Bを多数個収納し、この塊状体1B間に隙間を生じることにより通水性が良好となるようにすれば、土留擁壁Aに部分的に排水性が向上した箇所が設けられることになる。従って、このような大型の土留擁壁Aの水が溜まり易い部分、例えば土留擁壁Aの最下段などにこの通水性が良好な排水箇所を設けることによって一層排水性が向上する土留擁壁Aを実現可能となる。
【0031】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0032】
本実施例のブロック体3は、内部に重量物1を収納する収納部2を備えた上部開口型のブロック体3とし、更にこのブロック体3にこのブロック体3を土圧のかかる方向の前後方向に貫通する排水路5を形成している。
【0033】
具体的に説明すると、ブロック体3は、図1に示すように有底の角筒型体に形成し、このブロック体3の内部空間部を重量物1を収納し得る収納部2としている。
【0034】
また、本実施例では、このブロック体3の左右側壁面部に、このブロック体3を前後方向に貫通する排水孔6を形成している。
【0035】
更に詳しく説明すると、本実施例では、図1に示すようにブロック体3の左右側壁に、後壁から前壁に向かって下がり傾斜する半円形の溝6Aを形成し、複数のブロック体3を左右に並設した際に隣り合うこの溝6A同士が合わさって正円形状の前記排水孔6が形成されるように構成している。
【0036】
また、このブロック体3の上部前後部の左右方向の中間部位置に凹部8を設け、この上部前後の凹部8に長さのある透水材7を架け渡し状態で配設し得るように構成している。即ち、単にこのブロック体3の上部前後の凹部8に長さのある透水材7を嵌合配設すると、この透水材7がブロック体3を前後方向に貫通する状態で配設されるように構成している。尚、図面では、透水材7として薄板状の透水マット(サンドマット)を採用した場合を示している。
【0037】
本実施例では、この排水孔6と透水材7とが前記排水路5として機能するように設けているもので、ブロック体3を土壁面に添設状態で載置した際に、この二箇所の排水孔6及び透水材7を介して地中(土壁面中)に流れ込んだ水がブロック体3外(ブロック体3前面側)へ良好に排水されるように構成している。また、特に排水孔6はブロック体3の後ろから前に向かって下がり傾斜しているため、水が流れ易いことになる。
【0038】
また、図面のブロック体3は、左右側壁面に貫通孔11を設け、この貫通孔11を介して隣り合わせに設置したブロック体3間でも水が流れるように構成している。
【0039】
また、本実施例では、このブロック体3の上部に上部係止部9を設けると共に、下部に下部係止部10を設けて、ブロック体3の上部係止部9に他のブロック体3の下部係止部10を係止することでブロック体3を積み上げできるように構成している。即ち、多数個のブロック体3を上下多段に積み上げ、大型の土留擁壁Aを形成することができるように構成している。
【0040】
具体的に説明すると、ブロック体3の底部四隅と底部前後部の左右方向中間部とに凸部を突設してこの凸部を下部係止部10とし、この下部係止部10が嵌合係止する凹所をブロック体3の上部開口周縁部の四箇所に形成してこの凹所を前記上部係止部9としている。
【0041】
また、更に詳しく説明すると、ブロック体3は、階段状に積み上げられるように前記上部係止部9の形成位置をブロック体3の前側から所定距離後方へずらした位置に形成し、これにより積み上げたブロック体3の前記上部開口部2Aが所定範囲露出するように構成している。
【0042】
また、図1は、このブロック体3の第一実施例、図3は第二実施例、図4は第三実施例、図5は第四実施例、図6は第五実施例を示しており、この五つの実施例はいずれもブロック体3の前壁面の模様(第二実施例は無模様)を異ならせた場合である。尚、勿論、この五つの実施例以外の装飾模様をブロック体3の前壁面に施しても良い。
【0043】
また、特に、第五実施例では、ブロック体3の土圧のかかる方向の前後壁面(図面における手前側と奥側の壁面)に収納部2と連通する通水孔4を形成し、この通水孔4により前記排水路5を構成している。尚、図面では、この通水孔4を左右並びに中間部の三箇所に横並びに形成した場合を示しているが、この通水孔4の形成位置や形成数は適宜設計変更可能である。
【0044】
即ち、この第五実施例においては、通水孔4と、前記排水孔6・透水材7との三箇所の排水路5により極めて良好な排水作用が得られることになる構成としている。
【0045】
次に、図2、図3を用いて本実施例の具体的な設置方法を説明する。
【0046】
本実施例では、多数のブロック体3を上下多段に積み上げて大型の土留擁壁Aを形成した場合を示している。尚、図2は、多数のブロック体3を上下直列状態に積み上げした場合を示しており、図3は、多数のブロック体3を上下に千鳥状に積み上げした場合を示しているが、いずれの積み上げ方を採用しても良い。
【0047】
また、この際、ブロック体3は土留擁壁Aの最上部を構成する最上部ブロック体3Aと、最下部を構成する最下部ブロック体3Cと、この最上部・最下部以外の二段目以降を構成する中間ブロック体3Bとの三体のブロック体3を使用している。
【0048】
この各ブロック体3A・3B・3Cの違いは、前後方向の奥行幅にあり、最上部ブロック体3Aよりも中間ブロック体3Bの方が奥行幅が広く、また中間ブロック体3Bよりも最下部ブロック体3Cの方が奥行幅が広く形成されている。これは、土留擁壁Aにかかる土圧が下方程大きいことを配慮して、下方に配されるブロック体3程奥行幅を広くすることで強土圧に耐え得るようにしているのである。
【0049】
尚、図面の最上部ブロック体3Aは、前記凹部8を設けていない。また、図3のようにブロック体3を千鳥状に積み上げする場合には、大型の土留擁壁Aの左右側部が体裁良く略面一状態で収まるように横幅の狭いブロック体3を用意して使用することが好ましい。
【0050】
本実施例では、ブロック体3の設置現場にて生じた残土1Aを重量物1として使用している。
【0051】
例えば、現場で土壁面に沿って基礎面作りを行い、この基礎面上に工場で型作りした前記最下部ブロック体3Cを並設載置してこの最下部ブロック体3Cを土壁面に添設状態とし、この状態で硬化剤などにより最下部ブロック体3Cを基礎面上に設置固定する。また、図示していないが、この最下部ブロック体3Cと基礎面との間に前記透水材7を敷設配設しても良く、このようにすると、一層排水作用が良好となる。
【0052】
次いで、この最下部ブロック体3Cの収納部2に上部開口部2Aから石やコンクリート廃材などの塊状体1B(図面では玉砂利)を多数個投入収納して最下部ブロック体3Cに重量を付加する。また、図示していないが、この最下部ブロック体3Cの前記凹部8に透水材7をセットしても良い。
【0053】
この設置した最下部ブロック体3Cの上部に、前記上部係止部9と下部係止部10とを利用して中間ブロック体3Bを積み上げ並設固定し、この積み上げた中間ブロック体3Bの収納部2にも前記同様に残土1Aを投入収納して重量を付加し、この中間ブロック体3Bの前記凹部8に透水材7をセットする。
【0054】
尚、図3のように千鳥状にブロック体3を積み上げする場合には、中間ブロック体3Bの底部前後部の左右方向中間部に突設した下部係止部10を、最下部ブロック体3Cの上部係止部9に係止する。
【0055】
以下、同様にして中間ブロック体3Bを所望段数積み上げし、最上部には最上部ブロック体3Aを積み上げし、この最上部ブロック体3Aの収納部2にも前記同様に残土1Aを投入して重量を付加する。尚、本実施例の場合、何段積み上げても、最下部と最上部以外は中間ブロック体3Cを積み上げることで対応する。
【0056】
すると、この残土1Aによって重量が付加されていることによりブロック体3が横ずれしにくくなり、強土圧に耐え得る土留擁壁Aが出来上がることになる。
【0057】
従って、単に予め工場で成形されたブロック体3を並べて収納部2に土1Aを投入し、次いで、この設置したブロック体3上にブロック体3を積み上げて土1Aを収納するという作業を繰り返すだけで強土圧に耐え得る大型の土留擁壁Aが出来上がるので、設置作業を容易に且つ迅速に行うことができる。
【0058】
また、この際、土留擁壁Aに複数配設された前記排水孔6と透水材7とによる排水路5から土壁面中の水が極めて良好に排水されることになる。
【0059】
また、特に第五実施例のブロック体3を使用した場合には、前記排水孔6と透水材7との排水性能に加えて、ブロック体3の前後面に形成された通水孔4が前記収納部2と連通しているため、ブロック体3の後部の通水孔4から土壁面中の水が収納部2内に流れ込むと、収納部2内の土1Aを介してブロック体前部の通水孔4から排出されることになる排水路5を形成することになり、一層排水性が向上することになる。
【0060】
また、特に最下部ブロック体3Cの前記収納部2には、塊状体1B(玉砂利)を多数個収納しているため、この塊状体1B間に生じる隙間により通水性の良好な前記排水路5を形成することになる。尚、最近砂利が少なくなってきているため、塊状体1Bとして砂利を使用する場合には、本実施例のように最も通水性を要求される最下部にだけ用いるなど、一部分にだけ用いる構成とすることが望ましい。
【0061】
従って、例えば大雨によって多量の水が土壁面中に流れ込んだ場合でも、このブロック体3が土壁面中に流れ込んだ水の排水の邪魔となったりせずに、土留擁壁A外へ良好に排水されることになり、土壁面が著しく崩れにくくなる。
【0062】
また、設置されたブロック体3は、階段状に積み上げられているから、図3に示すように多数露出する上部開口部2Aの土1Aに植物が植生して土留擁壁Aの広範囲が緑化することになり、自然に馴染んだ極めて体裁良好な景観を呈することになる。
【0063】
また、図7〜図10は第六実施例、図11は第七実施例、図12は第八実施例、図13は第九実施例を示している。
【0064】
この第六〜第九実施例について説明すると、前記第一〜第五実施例とはブロック体3の構成が異なる。また、この第六〜第九実施例の違いは、ブロック体3の前壁面の模様(第六実施例は無模様)を異ならせた場合であって、その他の構成は同一である。
【0065】
具体的に説明すると、この第六〜第九実施例では、左右側壁を有しない断面U字形のブロック体3を採用した場合を示している。
【0066】
また、このブロック体3には、前壁の下部左右に前方へ向かって突出する脚部13を設け、この左右の脚部13の下面とブロック体3下面の後部寄りの位置とに凹所を形成してこの凹所を前記下部係止部10とし、ブロック体3の前後の上縁部をこの下部係止部10(凹所)に嵌合係止する上部係止部9としている。
【0067】
また、この左右の脚部13間には、下方に設置されたブロック体3の上部開口部2Aが露出するように構成し、これにより下方のブロック体3の収納部2に収納した土1Aに植生した植物が見えるように構成している。
【0068】
また、この第六〜第九実施例では、ブロック体3の後壁と底板とに肉抜き部12を貫通形成し、これによりブロック体3の軽量化とコンクリート使用量の減量化とを実現している。
【0069】
また、このブロック体3の前壁の左右部に、前記収納部2内と前壁外とを連通する連通孔14を設け、この連通孔14に図10に示すようにしてブロック体3の前後壁間の幅に略合致する長さの透水材7(サンドマット)を嵌入してこの透水材7をブロック体3の前後に架け渡し状態に設け、この透水材7を介して収納部2内に進入した水分がブロック体3の前壁外部へ排水されるように構成している。
【0070】
また、この透水材7は、通水孔14を丁度閉塞した状態で嵌入されるように断面形状を設定構成し、この透水材7によって収納部2内の土1Aが流出することを防止している。
【0071】
即ち、この第六〜第九実施例では、前記第一〜第五実施例のようにブロック体3の左右側壁に排水孔6(溝6A)を形成することなく、透水材7が詰入された連通孔14と、収納部2と、前記後壁の貫通肉抜き部12とでブロック体3を前後方向に貫通する前記排水路5を構成した場合を示している。
【0072】
具体的な設置方法については、前記第一〜第五実施例と略同様であるため、詳しく説明することは省略するが、図10,図11に示すように階段状に積み上げ設置する。
【0073】
また、この際、最下段に位置するブロック体3は、前記下部係止部10がなくとも良いので、図示したように前記脚部13を有しないタイプのブロック体3を使用しても良いし、脚部13のかわりに側溝が一体化された構造のブロック体3(図示省略)を使用しても良い。
【0074】
また、この第六〜第九実施例では、ブロック体3を左右に並べる際には、図9に示すように、左右のブロック体3の底板の左右側縁部間に断面コ字状の連結具15を上方から被嵌すると共にこの連結具15の左右の遊離端部を前記底板の肉抜き部12に差し込みすることで左右のブロック体3を強固に連結する構成としている。更にこの第六〜第九実施例では、連結具15の左右端部の遊離端部が前記肉抜き部12を介して地面や下方に積まれたブロック体3の収納部2内に収納した残土1Aに突き刺さるようにこの遊離端部の長さを設定構成し、この連結具15の突き刺さり効果によってブロック体3が土圧を受けた際に前方へずり動しにくくなるように構成している。
【0075】
また、この第六〜第九実施例では、最下段のブロック体3が脚部13を有しない構造となっている以外は、各段を構成するブロック体3に全て同じ形のものを使用した構成としている。
【0076】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【0077】
【発明の効果】
本発明は上述のように、内部に重量物を収納する収納部を備えた上部開口型のブロック体を土壁面に添設状態に載置して土留擁壁を形成し、このブロック体の前記収納部に前記重量物として土を投入収納し、このブロック体にこのブロック体を前後方向に貫通する排水路を形成するから、単に予め工場生産されたブロック体を並べて収納部に土を投入収納する作業を繰り返すだけで強土圧に耐え得る土留擁壁が出来上がるので、設置作業を容易に且つ迅速に行うことができ、また収納した土によって重量が付加されるのでブロック体が横ずれしにくく、強土圧に耐え得る土留擁壁が出来上がることになり、しかもブロック体を前後方向に貫通する排水路によって土壁面内の水が土留擁壁外へ良好に排水されることになるため、従来の土留用コンクリートブロックで土留した場合に比して土壁面が著しく崩れにくくなる極めて実用性に秀れた画期的な土留用コンクリートブロックの設置法となる。
【0078】
また、上部開口型の収納部を有するブロック体を使用するため、設置されたブロック体の上部開口部から露出する土に自然と植物が植生してきて緑化されることになり、これにより土留擁壁は緑の多い自然が豊かな場所にも溶け込んで、体裁良好となるなど極めて実用性に秀れた土留用コンクリートブロックの設置法となる。
【0079】
また、特に請求項1記載の発明においては、前記ブロック体の上部前後部に凹部を設け、この上部前後の凹部に前記透水材を架け渡し状態で配設することで、ブロック体を前後方向に貫通する状態にして透水材を配設するため、前記透水材の配設構造を簡易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた土留用コンクリートブロックの設置法となる。
【0080】
また、特に請求項2記載の発明においては、左右側壁部を有しない断面U字形であって、底板並びに後壁に肉抜き部を有するブロック体を採用するから、箱型や筒型のブロック体に比べてブロック体成形に要するコンクリート使用量が少なくて済む上、軽量となるために設置作業も極めて容易に且つ安全に行うことができて一層の工期短縮とコスト縮減を実現できることになり、しかもU字形のブロック体は、型抜きが非常に容易で成形し易く、大量生産が可能となるなど極めて実用性に秀れた土留用コンクリートブロックの設置法となる。
【0081】
また、請求項3記載の発明においては、ブロック体の設置現場にて生じた残土を使用するため、従来のような残土処理に要する費用が削減して一層コストをかけずにブロック設置作業を実施可能となる一層実用性に秀れた土留用コンクリートブロックの設置法となる。
【0082】
また、請求項4,5記載の発明においては、一層排水性に秀れた構成を簡易構成にして容易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた土留用コンクリートブロックの設置法となり、更に、この請求項4,5を組み合わせることで、一層排水機能が向上した土留擁壁を形成できることになる。
【0083】
また、請求項6記載の発明においては、左右に並設するブロック体を連結具によって強固に連結することができ、しかもこの連結具の左右の遊離端部を底板の肉抜き部を介してブロック体下方の地面や下方に積まれたブロック体内に収納した土などに突き刺さすから、この連結具の突き刺さり効果によってブロック体が土圧を受けた際に前方へずり動しにくくなるなど一層実用性に秀れた土留用コンクリートブロックの設置法となる。
【0084】
また、請求項7記載の発明においては、ブロック体の上部係止部に、他のブロック体の下部係止部を係止するだけの極めて簡易な作業によりブロック体を上下多段に積み上げて大型の土留擁壁を形成することができることになり、しかも上下多段に積み上げる程ブロック体と土との重みが大きくなるので強土圧に耐え得る大型の土留擁壁を形成できることになるなど極めて実用性に秀れた土留用コンクリートブロックの設置法となる。
【0085】
また、請求項8記載の発明においては、ブロック体が階段状に積み上げられて、多数のブロック体の上部開口部が露出しているから、この多数露出する上部開口部の土に植物が植生して土留擁壁の広範囲が緑化されることになり、一層自然に馴染んだ体裁良好な景観を呈することになる極めて秀れた土留用コンクリートブロックの設置法となる。
【0086】
また、請求項9記載の発明においては、大型の土留擁壁に部分的に通水性の良好な排水箇所を設けることによって一層排水性が向上することになる一層実用性に秀れた土留用コンクリートブロックの設置法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施例のブロック体を示す斜視図である。
【図2】 第一実施例のブロック体を上下直列状態に積み上げ設置して大型の土留擁壁を形成した使用状態を示す重量物(土)と透水材を省略した説明図である。
【図3】 第二実施例のブロック体を上下に千鳥状に積み上げ設置して大型の土留擁壁を形成した使用状態を示す説明図である。
【図4】 第三実施例のブロック体を示す斜視図である。
【図5】 第四実施例のブロック体を示す斜視図である。
【図6】 第五実施例のブロック体を示す斜視図である。
【図7】 第六実施例のブロック体を示す斜視図である。
【図8】 第六実施例のブロック体を示す別角度からの斜視図である。
【図9】 第六実施例のブロック体の並設構造を示す説明斜視図である。
【図10】 第六実施例のブロック体の積み上げ構造を示す説明図である。
【図11】 第七実施例のブロック体を階段状に積み上げて大型の土留擁壁を形成した使用状態を示す斜視図である。
【図12】 第八実施例のブロック体を示す収納部に土を収納した状態の斜視図である。
【図13】 第九実施例のブロック体を示す収納部に土を収納した状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 重量物
1A 土(残土)
1B 塊状体
2 収納部
2A 上部開口部
3 ブロック体
4 通水孔
5 排水路
6 排水孔
7 透水材
8 凹部
9 上部係止部
10 下部係止部
12 肉抜き部
15 連結具
A 土留擁壁
Claims (9)
- 内部に重量物を収納する収納部を備えた上部開口型のブロック体を土壁面に添設状態に載置して土留擁壁を形成し、このブロック体の前記収納部に前記重量物として土を投入収納し、このブロック体に、このブロック体の土圧のかかる方向の前後方向に貫通する状態で透水材を配設してこのブロック体を前後方向に貫通する排水路を形成し、前記ブロック体の上部前後部に凹部を設け、この上部前後の凹部に前記透水材を架け渡し状態で配設することで、ブロック体を前後方向に貫通する状態にして透水材を配設することを特徴とする土留用コンクリートブロックの設置法。
- 内部に重量物を収納する収納部を備えた上部開口型のブロック体を土壁面に添設状態に載置して土留擁壁を形成し、このブロック体の前記収納部に前記重量物として土を投入収納し、このブロック体にこのブロック体を前後方向に貫通する排水路を形成し、前記ブロック体は、底板の前部に前壁を,前壁の後方にして底板の後部に後壁を立設し、この底板並びに後壁に肉抜き部を形成して成る左右側壁を有しない断面U字形のブロック体を採用することを特徴とする土留用コンクリートブロックの設置法。
- 前記重量物としての土は、前記ブロック体の設置現場で生じた残土を採用することを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の土留用コンクリートブロックの設置法。
- 前記ブロック体の左右側面部に、このブロック体の土圧のかかる方向の前後方向に貫通する排水孔を形成することを特徴とする請求項1,3のいずれか1項に記載の土留用コンクリートブロックの設置法。
- 前記ブロック体の土圧のかかる方向の前後面に前記収納部と連通する通水孔を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の土留用コンクリートブロックの設置法。
- 断面U字形の前記ブロック体の底板の左右端部寄り位置に前記肉抜き部を貫通形成し、このブロック体を左右並設状態に設置した際、このブロック体の近接若しくは当接する底板の左右端縁部に上方から断面コ字形の連結具を被嵌すると共に、この連結具の左右の遊離端部を前記肉抜き部に差し込みすることでこの連結具により左右に並設するブロック体を連結し得るように構成し、この連結具の左右の遊離端部は前記肉抜き部を介してブロック体下方の地面若しくは下方に積まれたブロック体に収納された前記重量物に突き刺すことを特徴とする請求項2,3,5のいずれか1項に記載の土留用コンクリートブロックの設置法。
- 前記ブロック体の上部に上部係止部を設けると共に、下部に下部係止部を設けて、前記収納部に土を収納したブロック体の上部係止部に、他のブロック体の下部係止部を係止することでブロック体を積み上げ、この積み上げたブロック体の収納部に土を収納し、以下、同様にして多数個のブロック体を上下多段に積み上げ、大型の土留擁壁を形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の土留用コンクリートブロックの設置法。
- 前記ブロック体は、階段状に積み上げられるように前記上部係止部と前記下部係止部とを構成して、少なくとも積み上げたブロック体の上部開口部が露出するようにしたことを特徴とする請求項7記載の土留用コンクリートブロックの設置法。
- 前記大型の土留擁壁を形成する際、一部の前記ブロック体の前記収納部には、前記重量物として石やコンクリート廃材や岩屑などの塊状体を多数個収納し、この塊状体間に隙間を生じることにより通水性が良好となるようにしたことを特徴とする請求項7,8のいずれか1項に記載の土留用コンクリートブロックの設置法。
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