JP3681912B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動モータの出力をステアリングシャフトにギヤを介して伝達することで操舵補助力を発生する電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ステアリングシャフトの外周に同心状に嵌め合わされる従動ギヤと、その従動ギヤに噛み合う駆動ギヤと、その駆動ギヤの駆動用電動モータとを備え、両ギヤを介して上記モータの出力トルクをステアリングシャフトに伝達することで操舵補助力を付与する電動パワーステアリング装置が汎用されている。
【0003】
その駆動ギヤおよび従動ギヤとしてハイポイドギヤやベベルギヤ等が用いられ、その従動ギヤの軸心と駆動ギヤの軸心は交差するものとされている。
【0004】
従来、その従動ギヤをステアリングシャフトの外周における段差にシムを介して押し付け、そのシムの厚さ変更により、その駆動ギヤと従動ギヤの噛み合い部におけるバックラッシを調節していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、バックラッシ調節のためのシム交換は組み立て時の作業性を低下させるという問題がある。特に、ステアリングシャフトと従動ギヤとの間にトルクリミッターを構成するトルク設定部材を介在させる場合(特開平9‐207791号公報参照)、そのシム交換の際にトルク設定部材も着脱する必要があり、組み立て作業が非常に面倒なものになる。また、車輪を介して作用する路面からの反力によって、その駆動ギヤの歯と従動ギヤの歯との衝突音が発生するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題を解決することのできる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ステアリングシャフトと、そのステアリングシャフトに同心状に取り付けられる従動ギヤと、その従動ギヤに噛み合う駆動ギヤと、その駆動ギヤの駆動用電動モータとを備え、そのモータの出力トルクが駆動ギヤから従動ギヤを介してステアリングシャフトに伝達されることで操舵補助力が付与される電動パワーステアリング装置において、その従動ギヤはステアリングシャフトに軸方向移動可能かつ同行回転可能に取り付けられ、その従動ギヤを前記駆動ギヤに弾力により押し付ける弾性部材が設けられていることを特徴とする。
本発明の構成によれば、弾力により従動ギヤを駆動ギヤに押し付けることで、両ギヤの噛み合い部におけるバックラッシをなくすので、バックラッシ調節が不要になり、組み立て時の作業性を向上できる。
【0008】
前記ステアリングシャフトに筒状部材が軸方向移動可能かつ同行回転可能に嵌め合わされ、その筒状部材と前記従動ギヤとの間にトルクリミッターが設けられ、そのトルクリミッターは、その筒状部材の外周と従動ギヤの内周とに挟まれることで径方向に変形しているトルク設定部材を有し、そのトルク設定部材は、径方向変形量に対応する径方向力を筒状部材と従動ギヤとに作用させ、そのトルクリミッターのリミットトルクは、そのトルク設定部材の径方向変形量に対応し、前記弾性部材は、その筒状部材と前記ステアリングシャフトとの間に配置されるのが好ましい。
これにより、ステアリングシャフトと従動ギヤとの間の伝達トルクがリミットトルクを超えると、そのトルク設定部材と従動ギアとの間、あるいはトルク設定部材と筒状部材との間の中の摩擦抵抗の小さい方において、相対的な滑りが生じるので、トルクリミッターが機能する。このようなトルクリミッターを設ける場合において、バックラッシ調節が不要になるので、組み立て時の作業性が低下することはない。
【0009】
前記ステアリングシャフトを支持するハウジングを備え、そのハウジングと前記モータの中の一方に凹部が他方に凸部が、その凹部の内周と凸部の外周とが円柱面に沿うように形成され、そのモータはハウジングに、その凹部と凸部を介してインロー嵌合され、その円柱面の中心は、そのモータの出力軸と同軸心の前記駆動ギヤの軸心に対して偏心され、その円柱面の中心回りにモータのハウジングに対する相対配置が変更可能とされているのが好ましい。
これにより、そのモータのハウジングに対する相対配置を変更すると、駆動ギヤの軸心位置はステアリングシャフトの軸方向において変化する。この変化により、その駆動ギヤに押し付けられる従動ギヤの位置はステアリングシャフトの軸方向において変化する。この変化により、その従動ギヤを駆動ギヤに押し付ける弾性部材の弾力は変化する。よって、その弾性部材の弾力を調節することで、駆動ギヤと従動ギヤの噛み合いを円滑化できる。
【0010】
その駆動ギヤの歯と従動ギヤの歯の中の少なくとも一方は、金属製の基部と、この基部よりも硬度が小さく弾性に富む衝撃吸収部とを有し、その衝撃吸収部を介して駆動ギヤの歯と従動ギヤの歯とが噛み合わされるのが好ましい。
これにより、車輪を介して路面から反力が作用する際に、駆動ギヤの歯と従動ギヤの歯とが衝突する際の衝撃を衝撃吸収部により吸収できるので、歯の衝突音の発生を防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1、図2に示す自動車用電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイールに連結される筒状第1ステアリングシャフト3と、この第1ステアリングシャフト3に同軸心に連結される筒状第2ステアリングシャフト5と、両ステアリングシャフト3、5を支持するハウジング9を備える。両ステアリングシャフト3、5に挿通されるトーションバー4が、ピン6を介して第1ステアリングシャフト3に連結され、セレーション7を介して第2ステアリングシャフト5に連結される。これにより、その第1ステアリングシャフト3と第2ステアリングシャフト5は、操舵トルクに応じて弾性的に相対回転可能とされている。
【0012】
図3に示すように、その第1ステアリングシャフト3の外周の一部と第2ステアリングシャフト5の内周の一部とは互いに対向する非円形部3′、5′とされ、両非円形部3′、5′が互いに当接することで、両シャフト3、5の相対回転は一定範囲に規制される。その規制により、過大な操舵トルクが作用した場合のトーションバー4の破損を防止している。
【0013】
その第1ステアリングシャフト3は、一端側が第1ボールベアリング8を介してハウジング9により支持され、他端側がブッシュ10を介して第2ステアリングシャフト5の内周により支持される。その第2ステアリングシャフト5は、一端側が第2ボールベアリング11を介してハウジング9により支持され、他端側がニードルベアリング12を介してハウジング9により支持される。その第2ステアリングシャフト5にヘリカルピニオン13が一体的に設けられ、このピニオン13にラック14が噛み合う。そのラック14はハウジング9によりラック支持部材15を介して支持される。そのラック14の各端に車輪(図示省略)が連結される。これにより、操舵による第1ステアリングシャフト3の回転が、トーションバー4、第2ステアリングシャフト5を介してピニオン13に伝達され、そのピニオン13の回転によりラック14が車両幅方向に移動し、自動車の操舵がなされる。
【0014】
その第1ステアリングシャフト3から第2ステアリングシャフト5に伝達される操舵トルクを検出するためのトルクセンサ20が設けられている。そのトルクセンサ20は、ハウジング9により保持される検出コイル33と、その第1ステアリングシャフト3の外周に固定される磁性材製の第1検出リング36と、その第2ステアリングシャフト5の外周に固定される磁性材製の第2検出リング37を有する。その第1検出リング36の一端面と第2検出リング37の一端面とは互いに対向するように配置され、各検出リング36、37の一端面に、それぞれ歯36a、37aが周方向に沿って複数設けられている。その第1検出コイル33は第1検出リング36と第2検出リング37の対向間を覆うように配置される。操舵トルクによりトーションバー4が捩れ、第1検出リング36と第2検出リング37とが相対的に回転すると、両検出リング36、37の歯36a、37aの対向部分の面積が変化する。その面積変化により、その歯36a、37aの対向間における第1検出コイル33の発生磁束に対する磁気抵抗が変化することから、その変化に基づき第1検出コイル33の出力が変化し、その出力に対応した操舵トルクが検出される。
【0015】
そのトルクセンサ20に接続される車載制御装置(図示省略)により、その検知された操舵トルクに応じた出力トルクを発生するように電動モータ50が駆動される。その電動モータ50はハウジング9に取り付けられている。そのモータ50は、ケーシング50aから突出する出力軸50bを有する。その出力軸50bの外周に、駆動ギヤ51が同軸心に一体成形されている。その駆動ギヤ51に噛み合う従動ギヤ52が、第2ステアリングシャフト5の外周に同心状に嵌め合わされている。その駆動ギヤ51が小ギヤとされ、従動ギヤ52が大ギヤとされる。本実施形態では、その駆動ギヤ51および従動ギヤ52としてハイポイドギヤが用いられている。
【0016】
そのモータ50のハウジング9への取り付けのため、ハウジング9に凹部80が形成され、そのモータ50のケーシング50aに凸部81が形成されている。その凹部80の内周と凸部81の外周は円柱面に沿う。その凹部80と凸部81を介してモータ50はハウジング9にインロー嵌合される。図6に示すように、その凹部80の内周と凸部81の外周が沿う円柱面の中心Pは、駆動ギヤ51の軸心Qに対して図においてEだけ偏心されている。その偏心量Eは、例えば±0.2mm程度とされる。その円柱面の中心P回りにモータ50をハウジング9に対して回転させることが可能とされ、これにより、その円柱面の中心P回りにモータ50のハウジング9に対する相対配置が変更可能とされている。そのモータ50のケーシング50aをハウジング9に固定するボルト82は、そのケーシング50aに形成される通孔50a′に挿通される。その通孔50a′は、そのモータ50のハウジング9に対する相対配置変更を許容するため、その円柱面の中心と同心の円に沿う長孔とされている。
【0017】
その第2ステアリングシャフト5の外周に筒状部材60がセレーション61を介して軸方向移動可能かつ同行回転可能に嵌め合わされる。その筒状部材60は、円筒部60aと、この円筒部60の一端から張り出すフランジ60bとを有する。
【0018】
その筒状部材60と従動ギヤ52との間にトルクリミッター70が設けられる。上記従動ギヤ52は第2ステアリングシャフト5の外周に、そのトルクリミッター70を介して軸方向移動可能かつ同行回転可能に取り付けられている。すなわち、そのトルクリミッター70は、その円筒部60aの外周と従動ギヤ52の内周とに挟まれることで径方向に変形しているトルク設定部材71を有する。このトルク設定部材71として本実施形態では、図4の(1)、(2)に示すように、割り溝71aを有する金属製リング本体71bに、周方向に沿って一定間隔で、径方向外方へ突出する複数の半円筒状突出部71cを一体的に形成したものが用いられる。このトルク設定部材71は、各突出部71cにおける径方向変形量に対応する径方向力を、筒状部材60と従動ギヤ52とに作用させる。このようなトルク設定部材71として、例えばトレランスリング(レンコルトレランスリングス社製、SV型)を用いることができる。図5は、そのトルク設定部材71の径方向変形量と径方向力との関係を示す。すなわち、径方向変形量が一定値δa以下において、径方向変形量に比例して径方向力が増加するものとされ、その一定値δaを超える領域において、径方向変形量に対する径方向力の増加割合が一定値δa未満の領域における増加割合よりも小さくなる領域Aを有する。その一定値δaを超える領域A内の値δbに、そのトルク設定部材71の径方向変形量が設定されている。そのトルク設定部材71の径方向変形量に対応する径方向力を筒状部材60と従動ギヤ52とに作用させることで、そのトルク設定部材71の内周と筒状部材60の外周との間の摩擦抵抗、およびトルク設定部材71の外周と従動ギヤ52の内周との間の摩擦抵抗により、第2ステアリングシャフト5と従動ギヤ52との間でトルクを伝達することができる。このトルクリミッター70のリミットトルクは、その摩擦抵抗、すなわちトルク設定部材71の径方向変形量に対応する。本実施形態では、そのトルク設定部材71の内周と筒状部材60の外周との間の摩擦抵抗が、そのトルク設定部材71の外周と従動ギヤ52の内周との間の摩擦抵抗よりも小さくされる。よって、そのトルク設定部材71の内周と筒状部材60の外周とが相対的に滑り始める時のトルクが、トルクリミッター70のリミットトルクとなる。そのトルク設定部材71の径方向変形量に対する径方向力の増加割合が、その径方向変形量に比例して径方向力が増加する場合の増加割合よりも小さくされることで、筒状部材60の外径寸法や従動ギヤ52の内径寸法の加工公差によりトルク設定部材71の径方向変形量が変動しても、その径方向力の変動を小さくできる。これにより、その径方向力に対応して定まるリミットトルクを正確に所期設定範囲内に設定することができる。
【0019】
その筒状部材60のフランジ60bと第2ステアリングシャフト5に形成されるフランジ5aとの間に、皿バネにより構成される弾性部材75が配置されている。その弾性部材75は、その筒状部材60と第2ステアリングシャフト5とにより挟まれることで、その第2ステアリングシャフト5の軸方向に沿う弾力を作用させる。その弾力により、その筒状部材60のフランジ60bを介して従動ギヤ52を駆動ギヤ51に押し付ける。その弾性部材75として、皿バネ以外のバネやゴム等の弾性体を用いてもよい。
【0020】
そのハウジング9は、ステアリングシャフト3、5の軸方向に並列する第1部材9aと第2部材9bを、ボルト(図示省略)により連結することで構成されている。その従動ギヤ52の外周側は、その第2部材9bにより第3ボールベアリング90を介して支持されている。その第1部材9aと第3ボールベアリング90の外輪90aとの間に第1シム91が配置される。また、上記筒状部材60と第2ボールベアリング11の内輪11bとの間に、筒状スペーサ92と第2シム93が配置される。その第1部材9aと第2部材9bのボルトによる締め付け力は、第1シム91、第3ボールベアリング90、従動ギヤ52、筒状部材60、スペーサ92、第2シム93を介して、第2ボールベアリング11の内輪11bに作用する。よって、その締め付け力により第2ボールベアリング11の内輪11bは、ステアリングシャフト3、5の軸方向(A方向)に向かう。これにより、その第2ボールベアリング11に予圧を付与できる。その予圧はシム91、93の厚さ変更により調節できる。
【0021】
上記構成によれば、モータ50により駆動ギヤ51が駆動され、その駆動ギヤ51から従動ギヤ52を介して第2ステアリングシャフト5にモータ50の出力トルクが伝達されることで操舵補助力が付与される。その従動ギヤ52を駆動ギヤ51に弾性部材75の弾力により押し付けることで、両ギヤ51、52の噛み合い部におけるバックラッシをなくすので、バックラッシ調節が不要になり、組み立て時の作業性を向上できる。また、そのモータ50のハウジング9に対する相対配置を変更すると、上記偏心量Eに応じて駆動ギヤ51の軸心位置Qはステアリングシャフト3、5の軸方向において変化する。この変化により、その駆動ギヤ51に押し付けられる従動ギヤ52の位置はステアリングシャフト3、5の軸方向において変化する。この変化により、その従動ギヤ52を駆動ギヤ51に押し付ける弾性部材75の弾力は変化する。よって、その弾性部材75の弾力を調節することで、駆動ギヤ51と従動ギヤ52の噛み合いを円滑化できる。さらに、車輪の縁石への乗り上げ等により第2ステアリングシャフト5と従動ギヤ52との間の伝達トルクがトルクリミッター70のリミットトルクを超えると、トルク設定部材71と筒状部材60との相対的な滑りにより第2ステアリングシャフト5と従動ギヤ52とが相対回転し、ギヤ51、52の歯部及びモータ8の破損が防止される。このようなトルクリミッター70を設ける場合において、バックラッシ調節が不要になるので、組み立て時の作業性が低下することはない。
【0022】
図7の(1)は本発明の第1変形例を示す。上記実施形態との相違は、駆動ギヤ51の歯51aと従動ギヤ52の歯52aの中の少なくとも一方が、金属製の基部51′、52′と、この基部51′、52′よりも硬度が小さく弾性に富む衝撃吸収部51″、52″とを有し、その衝撃吸収部51″、52″を介して駆動ギヤ51の歯51aと従動ギヤ52の歯52aとが噛み合わされる点にある。その衝撃吸収部51″、52″は、例えば基部51′、52′が挿入された型内で成形されたり基部51′、52′にコーティングされる合成樹脂やゴム等により構成される。本変形例では、その衝撃吸収部51″、52″は、歯51a、52aの歯先と歯元との中間位置において歯筋方向に沿うように基部51′、52′に固定されている。これにより、車輪を介して路面から反力が作用する際に、駆動ギヤ51の歯51aと従動ギヤ52の歯52aとが衝突する際の衝撃を衝撃吸収部51″、52″により吸収できるので、歯51a、52aの衝突音の発生を防止できる。他は上記実施形態と同様である。
【0023】
図7の(2)は本発明の第2変形例を示す。第1変形例との相違は、衝撃吸収部51″、52″が、歯51a、52aの歯筋方向における中間位置において歯51a、52aの歯たけ方向に沿うように基部51′、52′に固定されている点にある。他は第1変形例と同様である。
【0024】
図7の(3)は本発明の第3変形例を示す。第1変形例との相違は、衝撃吸収部51″、52″が、歯51a、52aの全体を覆うように基部51′、52′に固定されている点にある。他は第1変形例と同様である。
【0025】
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、駆動ギヤおよび従動ギヤとしてベベルギヤを用いてもよく、駆動ギヤの軸心と従動ギヤの軸心との交差角は90度に限定されない。また、従動ギヤをステアリングシャフトに直接に軸方向移動可能かつ同行回転可能に取り付けてもよい。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、操舵補助力を伝達するためのギヤのバックラッシ調節を不要にすることで、組み立て時の作業性を向上でき、そのギヤの噛み合いを円滑にし、さらにギヤの歯の衝突音発生を防止できる電動パワーステアリング装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における電動パワーステアリング装置の断面図
【図2】本発明の実施形態における電動パワーステアリング装置の要部断面図
【図3】本発明の実施形態における電動パワーステアリング装置の部分断面図
【図4】本発明の実施形態におけるトルク設定部材の(1)は断面図、(2)は正面図
【図5】本発明の実施形態におけるトルク設定部材の径方向変形量と径方向力との関係を示す図
【図6】本発明の実施形態におけるモータの正面図
【図7】(1)は本発明の第1変形例におけるギヤの歯の斜視図、(2)は本発明の第2変形例におけるギヤの歯の斜視図、(3)は本発明の第3変形例におけるギヤの歯の斜視図
【符号の説明】
3 第1ステアリングシャフト
5 第2ステアリングシャフト
9 ハウジング
50 モータ
51 駆動ギヤ
51′、52′ 基部
51″、52″ 衝撃吸収部
52 従動ギヤ
60 筒状部材
70 トルクリミッター
71 トルク設定部材
75 弾性部材
80 凹部
81 凸部

Claims (3)

  1. ステアリングシャフトと、
    そのステアリングシャフトに同心状に取り付けられる従動ギヤと、
    その従動ギヤに噛み合う駆動ギヤと、
    その駆動ギヤの駆動用電動モータとを備え、
    そのモータの出力トルクが駆動ギヤから従動ギヤを介してステアリングシャフトに伝達されることで操舵補助力が付与される電動パワーステアリング装置において、
    その従動ギヤはステアリングシャフトに軸方向移動可能かつ同行回転可能に取り付けられ、
    その従動ギヤを前記駆動ギヤに弾力により押し付ける弾性部材が設けられ、
    前記ステアリングシャフトに筒状部材が軸方向移動可能かつ同行回転可能に嵌め合わされ、
    その筒状部材と前記従動ギヤとの間にトルクリミッターが設けられ、
    そのトルクリミッターは、その筒状部材の外周と従動ギヤの内周とに挟まれることで径方向に変形しているトルク設定部材を有し、
    そのトルク設定部材は、径方向変形量に対応する径方向力を筒状部材と従動ギヤとに作用させ、
    そのトルクリミッターのリミットトルクは、そのトルク設定部材の径方向変形量に対応し、
    前記弾性部材は、その筒状部材と前記ステアリングシャフトとの間に配置されることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. ステアリングシャフトと、
    そのステアリングシャフトに同心状に取り付けられる従動ギヤと、
    その従動ギヤに噛み合う駆動ギヤと、
    その駆動ギヤの駆動用電動モータとを備え、
    そのモータの出力トルクが駆動ギヤから従動ギヤを介してステアリングシャフトに伝達されることで操舵補助力が付与される電動パワーステアリング装置において、
    その従動ギヤはステアリングシャフトに軸方向移動可能かつ同行回転可能に取り付けられ、
    その従動ギヤを前記駆動ギヤに弾力により押し付ける弾性部材が設けられ、
    前記ステアリングシャフトを支持するハウジングを備え、
    そのハウジングと前記モータの中の一方に凹部が他方に凸部が、その凹部の内周と凸部の外周とが円柱面に沿うように形成され、
    そのモータはハウジングに、その凹部と凸部を介してインロー嵌合され、
    その円柱面の中心は、そのモータの出力軸と同軸心の前記駆動ギヤの軸心に対して偏心され、
    その円柱面の中心回りにモータのハウジングに対する相対配置が変更可能とされ
    前記ステアリングシャフトに筒状部材が軸方向移動可能かつ同行回転可能に嵌め合わされ、
    その筒状部材と前記従動ギヤとの間にトルクリミッターが設けられ、
    そのトルクリミッターは、その筒状部材の外周と従動ギヤの内周とに挟まれることで径方向に変形しているトルク設定部材を有し、
    そのトルク設定部材は、径方向変形量に対応する径方向力を筒状部材と従動ギヤとに作用させ、
    そのトルクリミッターのリミットトルクは、そのトルク設定部材の径方向変形量に対応し、
    前記弾性部材は、その筒状部材と前記ステアリングシャフトとの間に配置されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. その駆動ギヤの歯と従動ギヤの歯の中の少なくとも一方は、金属製の基部と、この基部よりも硬度が小さく弾性に富む衝撃吸収部とを有し、その衝撃吸収部を介して 駆動ギヤの歯と従動ギヤの歯とが噛み合わされる請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置。
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