JP3681308B2 - ケーブル類引込収納方法及び機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はアンテナ線や電線等を含むケーブル類の硬質厚型又は平偏筐体物型カードや把持可能な携帯型各種電気製品又は音響製品等の収納体内へのケーブル類引込収納方法及びその実施に直接使用するケーブル類引込収納機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の機構は様々な用途に使用されている。特に従来の巻取り機構は、ばねを利用したものや手動回転式のものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたようにばねを利用した巻取り機構では、バネの部分が壊れやすく、小型で扱い難い手動回転式では巻き取るまでに時間が掛かるというデメリットがあった。
【0004】
ここにおいて、本発明の解決すべき主要な目的は以下の通りである。
即ち、本発明の第1の目的は、ケーブル類の巻取りや押込め等による引込み収納をより簡素化したケーブル類引込収納方法及び機構を提供せんとするものである。
【0005】
本発明の第2の目的は、使用する機構部品自体も簡素化することによって壊れ難く、耐久性を保持し得るケーブル類引込収納方法及び機構を提供せんとするものである。
【0006】
本発明の第3の目的は、取扱い簡単で素早く巻取りや押込め等による引込み及び引出しが可能なケーブル類引込収納方法及び機構を提供せんとするものである。
【0007】
本発明の第4の目的は、小型、軽量で携帯可能に各種収納体に組込まれ、収納体を片手に把持して振幅動を付与し得るケーブル類引込収納方法及び機構を提供せんとするものである。
【0008】
本発明の他の目的は、明細書、図面、特に特許請求の範囲における各請求項の記載から自ずと明らかとなろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明方法は、前記課題の解決に当り、ケーブル類の収納手段に与えられた振幅動を、引出されたケーブル類を当該収納手段内に整理されて整然と収納されるよう巻取りや押込み等の引込力に内設される重錘を利用して変換発生させる手法を講じる。
【0010】
本発明機構は、前記課題の解決に当り、収納体にコンパクトに一括内設されるとともに引出されたケーブル類を整理して整然と収納されるよう巻取りや押込み等の引込力に前記収納体に付与された振幅動を、組込まれた重錘を利用して変換発生する各種機構を形成する手段を講じる。
【0011】
更に、具体的詳細に述べれば、前記課題の解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念に亙る新規な特徴的構成手法又は手段を採用することにより、上記目的を達成するように為される。
【0012】
即ち、本発明方法の第1の特徴は、収納手段の振幅動を、当該収納手段内部に基端を斜め下向きに固着する伸縮撓み撥条の自由端に固着した重錘に作用させることにより、前記振幅動を、当該伸縮撓み撥条が伸縮及び撓み弾性力により前記重錘と一体的に伸縮揺振運動に変換し、下方向の前記振幅動と相俟った当該伸縮揺振運動に伴い前記伸縮撓み撥条が下方向に撓んで伸長することにより、前記重錘の爪歯が、当該重錘を内包して空転自在に保持又は支持された内歯爪車の爪歯に係合噛合させ、さらに、上方向の前記振幅動と相俟った前記伸縮揺振運動に伴い前記伸縮撓み撥条の引張及び撓み復元力が上方向への復帰作用を加勢することにより、前記係合噛合を維持しつつ前記重錘の爪歯にて前記内歯爪車の爪歯を一気に引き上げることで、当該内歯爪車に一方向の巻取り回転運動を行わせてケーブル類を前記収納手段内に引込んでなるケーブル類引込収納方法の構成採用にある。
【0013】
本発明方法の第2の特徴は、収納手段の振幅動を、内蔵する重錘に作用することによりケーブル類引込方向と交差片方向への拡張押込み運動に変換してケーブル類を当該収納手段内に引込んでなるケーブル類引込収納方法の構成採用にある。
【0015】
本発明方法の第3の特徴は、前記本発明方法の第1の特徴における前記巻取り回転運動が、一方向間歇角回転運動であるケーブル類引込収納方法の構成採用にある。
【0016】
本発明方法の第4の特徴は、前記本発明方法の第1又は第3の特徴における前記巻取り回転運動が、前記収納手段の上下振幅動における下動振幅を、前記伸縮撓み撥条を介して前記重錘の爪歯を前記内歯爪車の爪歯に係合噛合させるのに利用する一方、前記上下振幅動における上動振幅を、前記伸縮撓み撥条を介して前記内歯爪車に前記一方向巻取り回転運動を行なわせるのに利用することで得られてなるケーブル類引込収納方法の構成採用にある。
【0017】
本発明方法の第5の特徴は、前記本発明方法の第1の特徴における前記巻取り回転運動が、前記振幅動と前記伸縮撓み撥条の相乗作用を受けた前記重錘の一方向への慣性トルクの付勢によってなるケーブル類引込収納方法の構成採用にある。
【0018】
本発明方法の第6の特徴は、前記本発明方法の第2の特徴における前記交差片方向への拡張押込み運動が、多段階に行われてなるケーブル類引込収納方法の構成採用にある。
【0019】
本発明方法の第7の特徴は、前記本発明方法の第2又は第6の特徴における前記交差片方向への拡張押込み運動が、一対の並行ケーブル類の各々を交互に離間反対片方向へそれぞれ折り返し状に強制拡張する重錘の誘導運動であるケーブル類引込収納方法の構成採用にある。
【0020】
本発明機構の第1の特徴は、内部を重錘が移動自在な一段階以上延在する重錘ガイドスリットと、各外端にケーブル類出入口を開口し当該初段の重錘ガイドスリット中央域に連通した各内端を拡大開口して導口を形成する左右一対の並行ケーブル類ガイド孔と、当該並行ケーブル類ガイド孔の前記導口内に空転自在に支持した左右一対のガイドプーリと、前記一段階以上の重錘ガイドスリットを中に挟んで当該ガイドプーリと対応する反対側位置に空転自在に支持した左右一対の終結ガイドプーリと、を収納体に左右対称配置で一括内設してなるケーブル類引込収納機構の構成採用にある。
【0021】
本発明機構の第2の特徴は、前記本発明機構の第1の特徴における前記重錘が、外周に掛止溝を環設した回転重錘であるケーブル類引込収納機構の構成採用にある。
【0022】
本発明機構の第3の特徴は、前記本発明機構の第1又は第2の特徴における前記重錘ガイドスリットが、多段階の中央域各段階間相互を連通する左右一対の並行連結孔内に空転自在に支持した左右一対の中継ガイドプーリを介在してなるケーブル類引込収納機構の構成採用にある。
【0023】
本発明機構の第4の特徴は、前記本発明機構の第1、第2又は第3の特徴における前記左右一対の終結ガイドプーリが、並行ケーブル類を連続化する終結孔の左右両端にそれぞれ直結自在に臨んでなるケーブル類引込収納機構の構成採用にある。
【0024】
本発明機構の第5の特徴は、空転自在に保持又は支持した左右一対の内歯爪車と、当該内歯爪車にて内包され、かつ当該内歯爪車の回転中心ピン又はピン軸に基端を斜め下向きに固着した伸縮撓み撥条と、当該伸縮撓み撥条の自由端に固着して揺振自在とし、かつ当該伸縮撓み撥条が下方向に撓んで伸長すると前記内歯爪車の爪歯と係合する爪歯を有する重錘と、各外端にケーブル類出入口を開口し、各内端を前記内歯爪車外周に臨ませて開口した導口を形成する左右一対の並行ケーブル類ガイド孔と、を収納体に左右対称配置に一括内設してなるケーブル類引込収納機構の構成採用にある。
【0025】
本発明機構の第6の特徴は、前記本発明機構の第5の特徴における前記内歯爪車が、外周に巻取溝を環設してなるケーブル類引込収納機構の構成採用にある。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態をその機構例と各対応する方法例につき図面を参照にして説明する。
【0028】
(機構例1)
図1乃至図3は本機構例1を示し、図1は図2中I−I線視相当部分の、図2乃至図3は図1中II−II、III−III線視相当部のそれぞれ断面図である。
【0029】
図中、Aは本機構例1のケーブル類引込収納機構、1はケーブル類引込収納機構Aを一括内設する収納体、2a,2b,2cは上下等間隔に多段階に(図では三段階)水平延在する重錘ガイドスリット、3a,3b,3cは各重錘ガイドスリット2a,2b,2c内を左右水平方向に案内規制されて自由に移動するとともに、外周に掛止溝3a′,3b′,3c′を環設したプーリ状の回転重錘である。
【0030】
4a,4bは各外端にケーブル類出入口4a′,4b′を開口し、第1段重錘ガイドスリット2a中央域へ各内端を連通し各外側へ対称的に拡大開口した導口4a″,4b″する左右一対の並行ケーブル類ガイド孔、5a,5bは導口4a″,4b″内に空転自在にピン軸6a,6bにて支持した左右一対の第1段ガイドプーリである。
【0031】
7a,7bは第1段重錘ガイドスリット2aと第2段重錘ガイドスリット2b中央域相互を連通し、かつ左右一対の第1段ガイドプーリ5a,5bとの対応位置に貫通する左右一対の第1並行連結孔8a,8b内にピン軸9a,9bにて空転自在に支持した左右一対の第1中継ガイドプーリである。
【0032】
10a,10bは、第2段重錘ガイドスリット2bと第3段重錘ガイドスリット2c中央域相互を連通し、かつ左右一対の第1中継ガイドプーリ7a,7bとの対応位置に貫通する左右一対の第2並行連結孔11a,11b内にピン軸12a,12bにて空転自在に支持した左右一対の第2中継ガイドプーリ、13は並行ケーブル類α1,α2を連続化し、左右両端を第3段重錘ガイドスリット2cの中央域を挟んで、左右一対の第2並行連結孔11a,11bの向かい側位置に連通し、各外側へ対称的に拡大開口13a,13bする終結孔である。
【0033】
14a,14bは拡大開口13a,13b内の左右一対の第2中継ガイドプーリ10a,10bとの対応位置にピン軸15a,15bにて空転自在に支持した左右一対の終結ガイドプーリである。従って、左ガイドプーリ5a,7a,10a,14a及び右ガイドプーリ5b,7b,10b,14bはそれぞれ直線上に配置される。
【0034】
(方法例1)
前記機構例1に適用する本実施形態例の方法例1を図1乃至図3を参照して説明する。
【0035】
本方法例での左右並行ケーブル類α1,α2の最大引出し使用時には各段の重錘3a,3b,3cを第1段乃至第3段重錘ガイドスリット2a,2b,2cの中央ニュートラル位置(仮想線図示)に停止し、終結孔13を通った左右並行ケーブル類α1,α2は左右拡大開口13a,13b、左右第2並行連結孔11a,11b、左右第1並行連結孔8a,8b、左右導口4a″,4b″、左右並行ケーブル類ガイド孔4a,4b、ケーブル類出入口4a′,4b′に亙り並行直通し、その際、左右ガイドプーリ5a,5b,7a,7b,10a,10b,14a,14b内側にそれぞれ左右並行ケーブル類α1,α2は外接する。
【0036】
次に、不使用時、左右並行ケーブル類α1,α2を収納体1内に収納するには、収納体1を把持し、左右水平に往復振幅動すれば左振幅で、各段の重錘3a,3b,3cは、各段階の重錘ガイドスリット2a,2b,2cの左側片方向に回転移行し、その際、左ケーブル類α1を掛止溝3a′,3b′,3c′に引掛けて左端位置まで折返し状に押込める為、左ケーブル類α1は左ケーブル類出入口4a′に引込まれて行き収納を完了する。
【0037】
引続き、右振幅で、各段の重錘3a,3b,3cは各段階の重錘ガイドスリット2a,2b,2cの左端から右端片方向へ一勢に回転移行し、その際、右ケーブルα2を掛止溝3a′,3b′,3c′に引掛けて右端位置まで折返し状に押込める為、右ケーブル類α2は右ケーブル類出入口4b′に引込まれて行き収納を完了する。
【0038】
要するに、収納体1の左右振幅動を内蔵する各段の重錘3a,3b,3cに作用することにより並行ケーブル類α1,α2の引込方向と交差する交互片方向への拡張押込み運動に変換してケーブル類α1,α2を収納体1内に引込むが、交差する交互片方向への拡張押込み運動はケーブル類α1,α2の各々を交互に離間反対片方向へそれぞれ折返し状に強制拡張する重錘3a,3b,3cの誘導運動である。
【0039】
使用時の引出しに際しては、収納体1を把持静止して、単に左右並行ケーブル類α1、α2を各段の重錘3a,3b,3cに抗して引張り出せば良いだけである。
【0040】
(機構例2)
図4乃至図6は本機構例2を示し、図4は図5中IV−IV線視相当部分の、図5乃至図6は図4中V−V,VI−VI線視相当部分のそれぞれ断面図である。
【0041】
図中、Bは本機構例2のケーブル類引込収納機構、16はケーブル類引込収納機構Bを一括内設する収納体、17a,17bは各外端にケーブル類出入口18a′,18b′を開口した左右一対の並行ケーブル類ガイド孔18a,18bが各内端の導口18a″,18b″で開口連通する左右対称配置の正面円形爪車格納部、19a,19bは各爪車格納部17a,17b内に空転自在に保持又はピン軸20a,20bにて支持された左右一対の内歯爪車であって、外周面にはプーリ溝状の巻取溝19a′,19b′が環設してある。
【0042】
21a,21bは、左右内歯爪車19a,19b内側にかつ左右内歯爪車19a,19bの回転中心ピンOa,Ob又はピン軸20a,20bの通し部に基端を斜め下向きに固着した左右伸縮撓み撥条、22a,22bは、左右伸縮撓み撥条21a,21bの自由端に固着して揺動自在とし、かつ左右伸縮撓み撥条21a,21bが下方向に撓んで伸長すると左右内歯爪車19a,19bの爪歯19a″,19b″と引掛け係合する爪歯22a′,22b′を有する左右一対の重錘である。
左右内歯爪車19aと19b、左右伸縮撓み撥条21aと21b、左右重錘22aと22bは、それぞれ相互に左右対称機構である。
【0043】
(方法例2)
前記機構例2に適用する本実施形態例の方法例2を図4乃至図6を参照して説明する。
【0044】
本方法例での左右並行ケーブル類α3,α4の引出し使用時には、収納体16は静止しているので左右伸縮撓み撥条21a,21bの弾性引張力が作用した左右重錘22a,22bの爪歯22a′,22b′と内歯爪車19a,19bの爪歯19a″,19b″は係合噛合を解除されているので左右内歯爪車19a,19bは空転可能状態となり、単に左右並行ケーブル類α3,α4を左右ケーブル類出入口18a′,18b′から引出せば、左右内歯爪車19a,19bは図中矢印と反対方向に繰り出し回転する。
【0045】
次に、不使用時、左右並行ケーブル類α3,α4を収納体16内に収納するには、収納体16を把持し上下に往復振幅すれば、左右伸縮撓み撥条21a,21bが伸縮及び撓み弾性力により左右重錘22a,22bと一体的に伸縮揺振運動を行う。そして、下動振幅に伴い左右伸縮撓み撥条21a,21bが下方向に撓んで伸長すると、これらと一体的に揺振した左右重錘22a,22bの爪歯22a′,22b′が左右内歯爪車19a,19bの爪歯19a″,19b″に引掛り係合噛合する。
【0046】
引続き、元の状態に戻ろうとする左右伸縮撓み撥条21a,21bの引張弾性復元力と上動振幅とが相俟って左右重錘22a,22bに矢印方向の揺動回転力が付勢されると、当初の係合噛合がそのまま維持されつつ左右重錘22a,22bが押し上げられるため、その爪歯22a′,22b′が左右内歯爪車19a,19bの爪歯19a″,19b″を一気に引き上げて、左右内歯爪車19a,19bに対して一体的に矢印方向のトルクを起生することとなり、左右内歯爪車19a,19bが左右重錘22a,22bと一体的に矢印一方向の巻取り回転運動を開始する。そして、上動角回転運動途上で左右伸縮撓み撥条21a,21bの向心引張力が、左右内歯爪車19a,19bの爪歯19a″,19b″と左右重錘22a,22bの爪歯22a′,22b′との間で作用し合う係合噛合力よりも勝ると、これ迄維持された前記係合噛合が解かれて、爪歯22a′,22b′が爪歯19a″,19b″から離間することとなり、左右内歯爪車19a,19bが慣性回転を瞬時続行する。
【0047】
さらに、上下振幅動を継続すれば、前記一連の挙動が間歇的に繰り返され間歇的なステップ巻取り回転運動が左右内歯爪車19a,19bに強制惹起されて左右並行ケーブル類α3,α4が完全に巻取り引込まれる迄上下振幅動を実施することとなる。
【0054】
本実施形態例では、収納体1,16として硬質厚型又は平偏筐体型カードを想定して説明するもこれに限定されず、把持可能な携帯型各種電気製品、音響製品等の収納体でも構わず、従ってケーブル類としてもAMアンテナ,ICカードのアンテナ,ウォークマン(ソニー株式会社の登録商標)タイプのイヤホン等の収納に利用することが出来る。
【0055】
以上、本発明の代表的な機構例、方法例について説明したが、本発明は必ずしも当該機構例の手段及び当該方法例の手法等だけに限らず、本発明の目的を達成し、後述する効果を有する範囲内において適宜変更して実施することが出来るものである。
【0056】
【発明の効果】
かくして、本発明によれば、複雑な機構を用いず、特別な動力源も必要なく、如何なる環境下でも実行可能にして手操作で振幅を付与するだけで各種収納体内にケーブル類を巻取りや押込み等により引込み収納し得る。
【0057】
このように、ケーブル類の巻取りや押込み等による引込み収納をより簡素化し、使用する構成部品自体も簡素化することによって壊れ難く、耐久性に富み、しかも取り扱い簡単で素早く引込み収納及び引出し使用が可能にして小型、軽量で携帯可能に各種収納体に組込まれ、収納体を片手で把持して振幅動を付与し得る等優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す機構例1と方法例1を説明する図2中I−I線視相当部分の正断面図である。
【図2】 同上、図1中II−II線視相当部分の右側断面図である。
【図3】 同上、図1中III−III線視相当部分の平断面図である。
【図4】 同上、機構例2と方法例2を説明する図5中IV−IV線視相当部分の正断面図である。
【図5】 同上、図4中V−V線視相当部分の右側断面図である。
【図6】 同上、図4中VI−VI線視相当部分の平断面図である。
【符号の説明】
A,B・・・ケーブル類引込収納機構
1,16・・・収納体
2a,2b,2c・・・重錘ガイドスリット
3a,3b,3c,22a,22b・・・重錘
3a′,3b′,3c′・・・掛止溝
4a,4b,18a′,18b′・・・並行ケーブル類ガイド孔
4a′,4b′,18a,18b・・・ケーブル類出入口
4a″,4b″,18a″,18b″・・・導口
5a,5b・・・第1段ガイドプーリ
6a,6b,9a,9b,12a,12b,15a,15b,20a,20b・・・ピン軸
7a,7b・・・第1中継ガイドプーリ
8a,8b・・・第1並行連結孔
10a,10b・・・第2中継ガイドプーリ
11a,11b・・・第2並行連結孔
13・・・終結孔
13a,13b・・・拡大開口
14a,14b・・・終結ガイドプーリ
17a,17b・・・爪車格納部
19a,19b・・・内歯爪車
19a′,19b′・・・巻取溝
19a″,19b″,22a′,22b′・・・爪歯
21a,21b・・・伸縮撓み撥条
α1,α2,α3,α4・・・並行ケーブル類
Oa,Ob・・・回転中心ピン
Claims (13)
- 収納手段の振幅動を、当該収納手段内部に基端を斜め下向きに固着する伸縮撓み撥条の自由端に固着した重錘に作用させることにより、前記振幅動を、当該伸縮撓み撥条が伸縮及び撓み弾性力により前記重錘と一体的に伸縮揺振運動に変換し、
下方向の前記振幅動と相俟った当該伸縮揺振運動に伴い前記伸縮撓み撥条が下方向に撓んで伸長することにより、前記重錘の爪歯が、当該重錘を内包して空転自在に保持又は支持された内歯爪車の爪歯に係合噛合させ、
さらに、上方向の前記振幅動と相俟った前記伸縮揺振運動に伴い前記伸縮撓み撥条の引張及び撓み復元力が上方向への復帰作用を加勢することにより、前記係合噛合を維持しつつ前記重錘の爪歯にて前記内歯爪車の爪歯を一気に引き上げることで、当該内歯爪車に一方向の巻取り回転運動を行わせてケーブル類を前記収納手段内に引込む、
ことを特徴とするケーブル類引込収納方法。 - 収納手段の振幅動を、内蔵する重錘に作用することによりケーブル類引込方向と交差片方向への拡張押込み運動に変換してケーブル類を当該収納手段内に引込む、
ことを特徴とするケーブル類引込収納方法。 - 前記巻取り回転運動は、
一方向間歇角回転運動である、
ことを特徴とする請求項1に記載のケーブル類引込収納方法。 - 前記巻取り回転運動は、
前記収納手段の上下振幅動における下動振幅を、前記伸縮撓み撥条を介して前記重錘の爪歯を前記内歯爪車の爪歯に係合噛合させるのに利用する一方、
前記上下振幅動における上動振幅を、前記伸縮撓み撥条を介して前記内歯爪車に前記一方向巻取り回転運動を行なわせるのに利用することで得られる、
ことを特徴とする請求項1又は3に記載のケーブル類引込収納方法。 - 前記巻取り回転運動は、
前記振幅動と前記伸縮撓み撥条の相乗作用を受けた前記重錘の一方向への慣性トルクの付勢による、
ことを特徴とする請求項1に記載のケーブル類引込収納方法。 - 前記交差片方向への拡張押込み運動は、
多段階に行われる、
ことを特徴とする請求項2に記載のケーブル類引込収納方法。 - 前記交差片方向への拡張押込み運動は、
一対の並行ケーブル類の各々を交互に離間反対片方向へそれぞれ折り返し状に強制拡張する重錘の誘導運動である、
ことを特徴とする請求項2又は6に記載のケーブル類引込収納方法。 - 内部を重錘が移動自在な一段階以上延在する重錘ガイドスリットと、
各外端にケーブル類出入口を開口し当該初段の重錘ガイドスリット中央域に連通した各内端を拡大開口して導口を形成する左右一対の並行ケーブル類ガイド孔と、
当該並行ケーブル類ガイド孔の前記導口内に空転自在に支持した左右一対のガイドプーリと、
前記一段階以上の重錘ガイドスリットを中に挟んで当該ガイドプーリと対応する反対側位置に空転自在に支持した左右一対の終結ガイドプーリと、
を収納体に左右対称配置で一括内設する、
ことを特徴とするケーブル類引込収納機構。 - 前記重錘は、
外周に掛止溝を環設した回転重錘である、
ことを特徴とする請求項8に記載のケーブル類引込収納機構。 - 前記重錘ガイドスリットは、
多段階の中央域各段階間相互を連通する左右一対の並行連結孔内に空転自在に支持した左右一対の中継ガイドプーリを介在する、
ことを特徴とする請求項8又は9に記載のケーブル類引込収納機構。 - 前記左右一対の終結ガイドプーリは、
並行ケーブル類を連続化する終結孔の左右両端にそれぞれ直結自在に臨む、
ことを特徴とする請求項8、9又は10に記載のケーブル類引込収納機構。 - 空転自在に保持又は支持した左右一対の内歯爪車と、
当該内歯爪車にて内包され、かつ当該内歯爪車の回転中心ピン又はピン軸に基端を斜め下向きに固着した伸縮撓み撥条と、
当該伸縮撓み撥条の自由端に固着して揺振自在とし、かつ当該伸縮撓み撥条が下方向に撓んで伸長すると前記内歯爪車の爪歯と係合する爪歯を有する重錘と、
各外端にケーブル類出入口を開口し、各内端を前記内歯爪車外周に臨ませて開口した導口を形成する左右一対の並行ケーブル類ガイド孔と、
を収納体に左右対称配置に一括内設する、
ことを特徴とするケーブル類引込収納機構。 - 前記内歯爪車は、
外周に巻取溝を環設する、
ことを特徴とする請求項12に記載のケーブル類引込収納機構。
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1999
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