JP3680347B2 - 加圧流動層ボイラのベッド材抜出制御装置 - Google Patents

加圧流動層ボイラのベッド材抜出制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、複数のベッド材貯蔵容器を備えている加圧流動層ボイラのベッド材抜出制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2は、従来の加圧流動層ボイラの一例を示したものであり、加圧流動層ボイラ1は、圧力容器2内に、流動層ボイラ本体3を備えると共に、加圧流動層ボイラ1の規模(容量)に応じて2〜6個程度のベッド材貯蔵容器4a,4b,…4n(図2では4a,4bのみ)を備えている。
【0003】
前記流動層ボイラ本体3内の下部には、下側の空気取入れ口5から取入れた圧力容器2内の加圧空気6を上側に向けて吹出す散気管或いは散気板からなる散気装置7が配設されていると共に、該散気装置7の上側には燃焼灰、石灰石、砂等からなるベッド材Bが装入されている。また、前記散気装置7の上部には、加圧流動層ボイラ1の外部に設けられた燃料ポンプ等の燃料供給装置8から石炭スラリー、重油等の燃料9が供給されており、前記散気装置7から吹出される加圧空気6と、燃料供給装置8から供給される燃料9が、ベッド材Bと共に混合されて流動燃焼することにより、流動層10が形成されるようになっている。
【0004】
前記流動層ボイラ本体3内の流動層10が形成される位置には伝熱管11が曲折して配設されており、給水ポンプ等からなる給水供給装置12から給水13が前記伝熱管11に供給されるようになっており、給水13が伝熱管11内を通る際にベッド材Bとの接触による伝熱によって加熱されて蒸気14となり、該蒸気14は加圧流動層ボイラ1の外部に設けられた蒸気タービン15に導かれて、該蒸気タービン15を駆動することにより同軸の発電機16を駆動して電力を発生させている。
【0005】
また、流動層ボイラ本体3内で燃焼を行った後の燃焼ガス17は、ガスタービン18に導かれて該ガスタービン18を駆動すると共に、同軸の空気圧縮機19を駆動し、更に余剰の動力で発電機20を駆動するようになっており、前記空気圧縮機19により所定圧力に圧縮された加圧空気6が前記圧力容器2内に供給されるようになっている。
【0006】
前記流動層ボイラ本体3の散気装置7の上部位置と、前記ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nの上端との間がベッド材抜出管21にて接続されており、またベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nの上端には排気管22a,22b,…22nが接続されて圧力容器2の外部に導かれていて、前記排気管22a,22b,…22nの圧力容器2の外部位置には夫々排出弁23a,23b,…23nが設けられており、該排出弁23a,23b,…23nを開いて前記ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4n内を排気することにより、圧力差を利用して流動層ボイラ本体3内のベッド材Bをベッド材抜出管21を介してベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nに取出せるようにしている。
【0007】
前記ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nの夫々の下端と前記流動層ボイラ本体3の散気装置7の上部位置との間が、途中にLバルブ24を備えたベッド材注入管25にて接続されており、且つ前記Lバルブ24の夫々には、注入弁26a,26b,…26nにより圧縮空気27を吹込むようにした圧縮空気供給管28a,28b,…28nが接続されており、前記注入弁26a,26b,…26nを開けて圧縮空気供給管28a,28b,…28nから圧縮空気27を吹込むことにより、ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4n内のベッド材BをLバルブ24を介して流動層ボイラ本体3内に吹込むようにしている。
【0008】
図中29は、ベッド材Bの注入・抜出を行って流動層ボイラ本体3内のベッド材Bのレベルを制御するレベル制御装置であり、レベル制御装置29は、流動層ボイラ本体3の流動層10内部と上部との差圧を検出した差圧計30の検出差圧信号31を関数発生器32に入力して求めた層高信号33を取入れて、流動層10の層高が所定レベルになるように、各排出弁23a,23b,…23nに排出指令47を同時に出力すると共に、各注入弁26a,26b,…26nの開閉を制御する図3に示す注入切替制御器49に注入指令45を出力するようにしている。
【0009】
図2中34は、中給指令室等から加圧流動層ボイラ1に発せられる出力指令であり、加圧流動層ボイラ1のレベル制御装置29には、前記出力指令34による負荷に基づいた指令を出力する関数発生器35からのレベル制御指令36が入力されている。即ち、レベル制御指令36は、図4に示すように、出力指令による負荷の変化に対して比例の関係で層高が変化するよう設定されている。
【0010】
また、同様に、燃料供給装置8にも出力指令34に基づいた指令を出力する関数発生器37からの燃料制御指令38が入力されて、出力指令34による負荷が変化しても図4に示すように流動層10の層温度を常に一定値(例えば850℃)に維持させるようにしていると共に、給水供給装置12にも出力指令34に基づいた指令を出力する関数発生器39からの給水制御指令40が入力されている。この時、図示しないが、前記関数発生器37,39から発せられる燃料制御指令38及び給水制御指令40も前記図4のレベル制御指令36と同様に、負荷が増加するとそれに伴って大きくなるように比例した関係に予め設定されている。図中41は、流動層10の温度を検出している図示しない温度計の検出温度と設定温度(850℃)との差が零になるように前記燃料制御指令38に加算器42を介して加算している補正信号を示す。
【0011】
図3は従来のレベル制御装置29の一例を示したもので、前記した関数発生器35からのレベル制御指令36と関数発生器32からの層高信号33とを入力してレベル制御指令36から層高信号33を引算する引算器43と、該引算器43からの差の信号44が正の信号44aの時に注入指令45を出力する注入指示器46と、前記引算器43からの差の信号44が負の信号44bの時に排出指令47を出力する排出指示器48とを備えている。
【0012】
前記排出指示器48からの排出指令47は、総ての排出弁23a,23b,…23nに同時に出力されて、各排出弁23a,23b,…23nを前記排出指令47がなくなるまで開け続けるように制御するようになっている。
【0013】
また、前記注入指示器46からの注入指令45は、注入切替制御器49に入力されている。
【0014】
注入切替制御器49は、各注入弁26a,26b,…26nに対応して、セットS側とリセットR側をもつフリップフロップ回路50a,50b,…50nと、入力がある間はパルスを発して注入弁26a,26b,…26nをパルス数だけ開ける開指令信号51を出力するパルス回路52a,52b,…52nとを備えている。更に、前記注入指示器46からの注入指令45が任意に選定された第1注入弁26aのフリップフロップ回路50aに入力されると、それによりフリップフロップ回路50aがセットS側にセットされてパルス回路52aに注入指令45が出力され、パルス回路52aは開指令信号51を注入弁26aに出力して注入弁26aを開ける。この時、同時に前記開指令信号51が前記フリップフロップ回路50aのリセットR側に入力されてフリップフロップ回路50aをリセットするようになっているので、前記注入弁26aは1パルス分だけ開けられることになる。
【0015】
一方、前記パルス回路52aからの開指令信号51が前記フリップフロップ回路50aのリセットR側に入力されると同時に、第2のフリップフロップ回路50bのセットS側に入力され、これによりパルス回路52bからの開指令信号51が注入弁26bに出力されて注入弁26bを開ける。この時、同時に前記開指令信号51が前記フリップフロップ回路50bのリセットR側に入力されてフリップフロップ回路50bをリセットするようになっているので、前記注入弁26bは1パルス分だけ開けられることになる。
【0016】
さらに、前記パルス回路52bからの開指令信号51が前記フリップフロップ回路50bのリセットR側に入力されると同時に、第3のフリップフロップ回路のセットS側に入力されるというように、順送りに総ての注入弁26a,26b,…26nが1パルス分だけ開けられるようになる。前記注入指令45が出力されている間は、前記第1の注入弁26aから最終の注入弁26nまで1パルス分だけ開けられる操作が繰返され、前記注入指令45がなくなると、最終の注入弁26nを開ける操作を行って注入作動を終了するようになっている。
【0017】
上記したように、従来は、ベッド材Bの抜出時は総ての排出弁23a,23b,…23nを同時に開けることによって行い、また、ベッド材Bの注入時は各注入弁26a,26b,…26nを順番に1パルス分ずつ繰返して開けることによって行うようにしている。
【0018】
即ち、ベッド材Bを抜出す際は、排出弁23a,23b,…23nを開いてベッド材貯蔵容器4a,4b,…4n内を排気し、流動層ボイラ本体3内とベッド材貯蔵容器4a,4b,…4n内との圧力差を利用して抜出すようにしているため、総ての排出弁23a,23b,…23nを同時に開けても、流動層ボイラ本体3内ではガスが急激に膨張しているために、圧力に対する影響を殆ど生じることなく抜出すことができる。また、ベッド材Bを注入する際は、各注入弁26a,26b,…26nを同時に開けると、流動層ボイラ本体3内の圧力が急激に上昇して圧力変動を生じると共に、圧力が上昇すると供給のための圧縮空気27の圧力も高くする必要があり、また多量のベッド材Bが一度に供給されてしまうことによる悪影響も発生するため、従来より注入弁26a,26b,…26nを順番に1パルス分ずつ開ける操作を繰返することにより注入を行うようにしている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記したように、従来のレベル制御装置29においては、ベッド材Bの抜出時は総ての排出弁23a,23b,…23nを同時に開けることによって行い、また、ベッド材Bの注入時は各注入弁26a,26b,…26nを順番に1パルス分ずつ繰返して開けることによって行うようにしているために、前記排出弁23a,23b,…23n、及び注入弁26a,26b,…26nの応答性や仕様の違い等による各ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nの注入・抜出の性能の差異により、各ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4n内のベッド材Bの層高が経時的に変化してばらつきを生じ、ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nの重量が大幅に異なってしまう場合が発生していた。このように、各ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4n内の層高に大きなばらつきが生じても、ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nが圧力容器2内に装備されているために、加圧流動層ボイラ1の運転中は前記ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4n内の層高を確認して調節することが出来ない。
【0020】
そのために、従来、極端な場合には、ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nのうちの一部がベッド材Bで満杯になってしまったり、或いはベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nの一部が空になってしまう場合が発生して、ベッド材Bの注入・抜出が不可能になってしまう可能性がある、等の問題を有していた。
【0021】
このため、従来装置では、前記ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4n内の層高の変動を見込んでベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nの容量を大きく設計するようにしており、このためにベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nが大型化して、加圧流動層ボイラ1全体が大型化してしまう問題を有していた。
【0022】
本発明は、斯かる実情に鑑みてなしたもので、複数のベッド材貯蔵容器内のベッド材の層高を常に略同一に保持することを可能にして、ベッド材貯蔵容器の容量を小型化することができる加圧流動層ボイラのベッド材抜出制御装置を提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明の加圧流動層ボイラのベッド材抜出制御装置は、圧力容器2内に配設した流動層ボイラ本体3と、
圧力容器2内に配設した複数のベッド材貯蔵容器4a〜4nと、
該ベッド材貯蔵容器4a〜4nの夫々の上端に接続され排出弁23a〜23nを備えて圧力容器2の外部に導かれた排気管22a〜22nと、
前記流動層ボイラ本体3の散気装置7の上部位置と前記各ベッド材貯蔵容器4a〜4nの上端部との間を接続したベッド材抜出管21と、
前記ベッド材貯蔵容器4a〜4nの夫々の下端部と前記流動層ボイラ本体3の散気装置7の上部位置との間を途中にLバルブ24を備えて接続したベッド材注入管25と、
注入弁26a〜26nを備えて前記各Lバルブ24に接続した圧縮空気供給管28a〜28nと、
流動層ボイラ本体3内の差圧を検出する差圧計30と、
該差圧計30の検出差圧信号31を層高信号33に変換する関数発生器32と、
出力指令34をレベル制御指令36に変換する関数発生器35と、
関数発生器32からの層高信号33と関数発生器35からのレベル制御指令36とを入力してレベル制御指令36から層高信号33を引算する引算器43を有すると共に、該引算器43からの差の信号44が正の信号44aの時に注入指令45を出力する注入指示器46を有し、且つ前記引算器43からの差の信号44が負の信号44bの時に排出指令47を出力する排出指示器48を有したレベル制御装置55と、
を備えた加圧流動層ボイラのベッド材抜出制御装置であって、
前記各ベッド材貯蔵容器4a〜4nの重量を計測する重量計53a〜53nと、
該重量計53a〜53nからの夫々の重量検出信号54a〜54nを入力して常に最小重量を検出し、前記排出指令47がなくなるまで最小重量のベッド材貯蔵容器4a〜4nに接続された排出弁23a〜23nを順に開けて流動層ボイラ本体3のベッド材Bを抜出すよう制御する抜出切替制御器56と、を備える。
【0024】
また、抜出切替制御器56が、重量計53a〜53nからの各重量検出信号54a〜54nを入力して最小重量を検出する最小重量検出器57と、前記重量計53a〜53nからの重量検出信号54a〜54nを別個に入力すると共に前記最小重量検出器57からの最小重量信号54Sを入力して引算する引算器58a〜58nと、各引算器58a〜58nに接続されて該引算器58a〜58nからの差の信号59が零の時にON信号60を出力する信号選択器61と、前記ON信号60と注入指令45とが入力された時に制御信号62を出力するOR回路63と、該OR回路63からの制御信号62が発生されている間排出弁23a〜23nを開けておくよう開指令信号64を出力するパルス回路65と、を備える。
【0025】
【作用】
本発明では、出力指令34に基づいて出力する関数発生器35からのレベル制御指令36がレベル制御装置55の引算器43に入力されると共に、差圧計30からの検出差圧信号31を入力している関数発生器32からの層高信号33が引算器43に入力されて、レベル制御指令36から層高信号33を引算することにより差の信号44が得られ、該差の信号44が負の信号44bの時に、排出指示器48から抜出切替制御器56に排出指令47が出力される。
【0026】
抜出切替制御器56の最小重量検出器57には、重量計53a,53b,…53nからの夫々の重量検出信号54a,54b,…54nが入力されて常に最小重量を検出して最小重量信号54Sを出力しており、更に引算器58a,58b,…58nには、前記重量計53a,53b,…53nからの重量検出信号54a,54b,…54nが別個に入力されていると共に、前記最小重量検出器57からの最小重量信号54Sが入力されて引算されているので、重量検出信号54a,54b,…54nのうち最小値のものが入力されている引算器の差の信号59は零となる。
【0027】
前記引算器58a,58b,…58nのうち差の信号59が零となっている引算器に接続されている信号選択器61は、差の信号59が零であることによってON信号60をOR回路63に出し続けることになり、よってこのとき注入指示器46からの注入指令45が存在していると、OR回路63は対応するパルス回路65に制御信号62を出力し、これによりパルス回路65は制御信号62が入力されている間弁を開ける開指令信号64を最小重量のベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nの注入弁26a,26b,…26nに出力する。
【0028】
ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nの一つに対するベッド材Bの抜出が継続すると、そのベッド材貯蔵容器の重量が徐々に増加するが、この時も重量計53a,53b,…53nによってベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nの重量を常時検出しているので、他のベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nの方に重量が小さいものがあるようになると、重量計53a,53b,…53nからの重量検出信号54a,54b,…54bのうちの最小値が検出されたベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nへの抜出が行われるように自動的に切り替る。
【0029】
従って、流動層ボイラ本体3内のベッド材Bを、ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nのうち、常に最も重量が小さいベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nに対して順次抜出すようになるので、各ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4n内のベッド材Bの量を常に略均等に保持することができる。従って、ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nのベッド材Bの量が大幅に偏ることによって注入・抜出が不可能になるような問題の発生を防止することができ、且つベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nに余剰の容量をもたせる必要がなくなることにより、ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nを小型化することができる。
【0030】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0031】
図1は、前記図2の従来の加圧流動層ボイラ1に適用した本発明の一実施例を示したもので、図中同一の符号を付したものは同一物を表わしている。
【0032】
図2に追記して示すように、圧力容器2内に設置されている複数のベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nの夫々の重量を計測する重量計53a,53b,…53nを設け、図1に示すように該重量計53a,53b,…53nからの重量検出信号を54a,54b,…54nをレベル制御装置55に入力する。
【0033】
レベル制御装置55には、図2、図3と同様に、出力指令34に基づいて出力する関数発生器35からのレベル制御指令36が入力されていると共に、差圧計30からの検出差圧信号31を入力している関数発生器32からの層高信号33が入力されている。
【0034】
レベル制御装置55は、前記関数発生器35からのレベル制御指令36と関数発生器32からの層高信号33とを入力してレベル制御指令36から層高信号33を引算する引算器43を備え、該引算器43からの差の信号44が正の信号44aの時には図3と同様に注入切替制御器49に注入指令45を出力するようにした注入指示器46を備えると共に、前記引算器43からの差の信号44が負の信号44bの時に抜出切替制御器56に排出指令47を出力するようにした排出指示器48を備える。
【0035】
前記抜出切替制御器56は、前記重量計53a,53b,…53nからの夫々の重量検出信号54a,54b,…54nを入力して該重量検出信号54a,54b,…54nのうちの最小重量を常に検出して最小重量信号54Sを出力する最小重量検出器57を備え、また、前記重量計53a,53b,…53nからの重量検出信号54a,54b,…54nを別個に入力すると共に前記最小重量検出器57からの最小重量信号54Sを入力して引算する引算器58a,58b,…58nを備える。
【0036】
更に、各引算器58a,58b,…58nに接続されて該引算器58a,58b,…58nからの差の信号59が零の時にON信号60を出力し、差の信号59が存在する時には出力しない信号選択器61を設け、また前記ON信号60と前記排出指示器48からの排出指令47とが入力された時に制御信号62を出力するOR回路63を設け、該OR回路63からの制御信号62が発生されている間対応する排出弁23a,23b,…23nを開けておくよう開指令信号64を出力するパルス回路65を設ける。
【0037】
次に上記実施例の作用を説明する。
【0038】
図1に示すように、出力指令34に基づいて出力する関数発生器35からのレベル制御指令36がレベル制御装置55の引算器43に入力されていると共に、差圧計30からの検出差圧信号31を入力している関数発生器32からの層高信号33が引算器43に入力されて、レベル制御指令36から層高信号33を引算することにより差の信号44が得られ、該差の信号44が正の信号44aの時には流動層ボイラ本体3内の層高が目標値より低い状態であるので、注入指示器46から注入指令45が図3に示したような注入切替制御器49に出力されて注入弁23a,23b,…23nが順次開けられることによりベッド材の注入が行われる。
【0039】
また、前記差の信号44が負の信号44bの時には排出指示器48からの排出指令47が抜出切替制御器56に出力される。
【0040】
このとき、抜出切替制御器56の最小重量検出器57には、重量計53a,53b,…53nからの夫々の重量検出信号54a,54b,…54nが入力されていて常に最小重量を検出して最小重量信号54Sを出力しており、更に引算器58a,58b,…58nには、前記重量計53a,53b,…53nからの重量検出信号54a,54b,…54nが別個に入力されていると共に、前記最小重量検出器57からの最小重量信号54Sが入力されて引算されるようになっているので、重量検出信号54a,54b,…54nのうち最小値のものが入力されている引算器の差の信号59は零となる。
【0041】
各引算器58a,58b,…58nに接続されている信号選択器61は、前記差の信号59が零の時にON信号60を出力し、差の信号59が存在する時には出力をしないようになっているので、入力される差の信号59が零となっている1つの信号選択器61はON信号60を対応するOR回路63に出し続けることになり、よって前記排出指示器48からの排出指令47が存在していると、OR回路63は対応するパルス回路65に制御信号62を出力し、これによりパルス回路65は、制御信号62が入力されている間開指令信号64を対応する排出弁23a,23b,…23nに出力してその弁を開けるように制御する。
【0042】
前記において、例えば、ベッド材貯蔵容器4aの検出重量が最小値を示した場合には、それに対応した排出弁23aが先ず開けられて、ベッド材貯蔵容器4a内のベッド材Bが流動層ボイラ本体3内に抜出されることになる。また、上記ベッド材Bの抜出しが継続されると、ベッド材貯蔵容器4aの重量が徐々に増加するが、この間も各ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nの重量を重量計53a,53b,…53nにて検出しているので、他の重量計53b,…53nの重量検出信号54b,…54nに前記重量計53aの重量検出信号54aより小さいものが存在するようになると、今度は他の重量計53b,…53nのうちの最小値が検出されたベッド材貯蔵容器4b,…4nに抜出すように自動的に切り替る。
【0043】
従って、ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nのうち、常に最も重量が小さいベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nにベッド材Bを抜出すようにしているので、各ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4n内のベッド材Bの量を常に略均等にしておくことができる。従って、ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nのベッド材Bの量が大幅に偏ることによって注入・抜出が不可能になるような問題の発生を防止することができ、且つベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nに余剰の容量をもたせる必要がなくなることにより、ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nを小型化することができる。
【0044】
また、前記抜出切替制御器56としては、各重量計53a,53b,…53nからの夫々の重量検出信号54a,54b,…54nを入力して、第1の重量検出信号54aと第2の重量検出信号54bとを比較してその小さい方と第3の重量検出信号54cとを比較するという操作を重量検出信号54nまで行って最小重量を求め、その最小重量のベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nの排出弁23a,23b,…23に開指令信号64を出力するようにした演算回路を用いるようにすることもできる。
【0045】
【発明の効果】
本発明の加圧流動層ボイラのベッド材抜出制御装置によれば、ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nのうち、常に最も重量が小さいベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nに流動層ボイラ本体3のベッド材Bを抜出すようにしているので、各ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4n内のベッド材Bの量を常に略均等にしておくことができ、従って、ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nのベッド材Bの量が大幅に偏ることによって注入・抜出が不可能になるような問題の発生を防止することができ、且つベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nに余剰の容量をもたせる必要がなくなることにより、ベッド材貯蔵容器4a,4b,…4nを小型化することができる、等の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を備えたレベル制御装置のブロック図である。
【図2】従来の加圧流動層ボイラの一例を示す切断側面図である。
【図3】従来のレベル制御装置のブロック図である。
【図4】加圧流動層ボイラの負荷と層高及び層温度との関係を示す線図である。
【符号の説明】
2 圧力容器
3 流動層ボイラ本体
4a〜4n ベッド材貯蔵容器
7 散気装置
21 ベッド材抜出管
22a〜22n 排気管
23a〜23n 排出弁
24 Lバルブ
25 ベッド材注入管
26a〜26n 注入弁
28a〜28n 圧縮空気供給管
30 差圧計
31 検出差圧信号
32 関数発生器
33 層高信号
34 出力指令
35 関数発生器
36 レベル制御指令
43 引算器
44 差の信号
44a 正の信号
44b 負の信号
45 注入指令
46 注入指示器
47 排出指令
48 排出指示器
53a〜53n 重量計
54S 最小重量信号
54a〜54n 重量検出信号
55 レベル制御装置
56 抜出切替制御器
57 最小重量検出器
58a〜58n 引算器
59 差の信号
60 ON信号
61 信号選択器
62 制御信号
63 OR回路
64 開指令信号
65 パルス回路
B ベッド材

Claims (2)

  1. 圧力容器(2)内に配設した流動層ボイラ本体(3)と、
    圧力容器(2)内に配設した複数のベッド材貯蔵容器(4a〜4n)と、
    該ベッド材貯蔵容器(4a〜4n)の夫々の上端に接続され排出弁(23a〜23n)を備えて圧力容器(2)の外部に導かれた排気管(22a〜22n)と、
    前記流動層ボイラ本体(3)の散気装置(7)の上部位置と前記各ベッド材貯蔵容器(4a〜4n)の上端部との間を接続したベッド材抜出管(21)と、
    前記ベッド材貯蔵容器(4a〜4n)の夫々の下端部と前記流動層ボイラ本体(3)の散気装置(7)の上部位置との間を途中にLバルブ(24)を備えて接続したベッド材注入管(25)と、
    注入弁(26a〜26n)を備えて前記各Lバルブ(24)に接続した圧縮空気供給管(28a〜28n)と、
    流動層ボイラ本体(3)内の差圧を検出する差圧計(30)と、
    該差圧計(30)の検出差圧信号(31)を層高信号(33)に変換する関数発生器(32)と、
    出力指令(34)をレベル制御指令(36)に変換する関数発生器(35)と、
    関数発生器(32)からの層高信号(33)と関数発生器(35)からのレベル制御指令(36)とを入力してレベル制御指令(36)から層高信号(33)を引算する引算器(43)を有すると共に、該引算器(43)からの差の信号(44)が正の信号(44a)の時に注入指令(45)を出力する注入指示器(46)を有し、且つ前記引算器(43)からの差の信号(44)が負の信号(44b)の時に排出指令(47)を出力する排出指示器(48)を有したレベル制御装置(55)と、
    を備えた加圧流動層ボイラのベッド材抜出制御装置であって、
    前記各ベッド材貯蔵容器(4a〜4n)の重量を計測する重量計(53a〜53n)と、
    該重量計(53a〜53n)からの夫々の重量検出信号(54a〜54n)を入力して常に最小重量を検出し、前記排出指令(47)がなくなるまで最小重量のベッド材貯蔵容器(4a〜4n)に接続された排出弁(23a〜23n)を順に開けて流動層ボイラ本体(3)のベッド材(B)を抜出すよう制御する抜出切替制御器(56)と、
    を備えたことを特徴とする加圧流動層ボイラのベッド材抜出制御装置。
  2. 抜出切替制御器(56)が、重量計(53a〜53n)からの各重量検出信号(54a〜54n)を入力して最小重量を検出する最小重量検出器(57)と、前記重量計(53a〜53n)からの重量検出信号(54a〜54n)を別個に入力すると共に前記最小重量検出器(57)からの最小重量信号(54S)を入力して引算する引算器(58a〜58n)と、各引算器(58a〜58n)に接続されて該引算器(58a〜58n)からの差の信号(59)が零の時にON信号(60)を出力する信号選択器(61)と、前記ON信号(60)と排出指示器(48)からの排出指令(47)とが入力された時に制御信号(62)を出力するOR回路(63)と、該OR回路(63)からの制御信号(62)が発生されている間排出弁(26a〜26n)を開けておくよう開指令信号(64)を出力するパルス回路(65)と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の加圧流動層ボイラのベッド材抜出制御装置。
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