JP3678527B2 - 試料吸引管 - Google Patents

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    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/06Body-piercing guide needles or the like

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器内の液体試料を吸引するための試料吸引管に関するものであり、さらに詳しくは、例えば血液分析装置の一部を構成する試料吸引装置に組み込まれ、密封容器内に収納された液体試料を吸引採取して所定の分析に供するための試料吸引管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゴムキャップや栓などにより密封された試料容器内の液体試料を吸引するための試料吸引管としては、試料を吸引するための吸引用細管と吸引時に通気を行うための通気用細管とを備えてなり、両細管を前記ゴムキャップなどに突き刺して用いるものが知られている。
【0003】
すなわち、特開昭58−76765号公報に示すように、試料供給装置の主要構成素子であって、吸引用細管(中心通孔の設けられた管)と通気用細管(第2通孔の設けられた管)とが同軸に設けられた同軸管構造を有し、その中心通孔で試料を吸引し第2通孔で通気を行う試料吸引管(吸引針)が知られている。
【0004】
また、ゴムキャップや栓などにより密封された試料容器内へ液体試料を分注するための試料分注管としては、試料を分注するための分注用細管と分注時に通気を行うための通気用細管とを備えてなり、両細管を前記ゴムキャップなどに突き刺して用いるものが知られている。
【0005】
すなわち、実公平6−30203号公報に示すように、分注用細管(送液孔の設けられた管部)と通気用細管(空気抜き孔の設けられた管部)とが樹脂により棒状体に一体的に成形された試料分注管(液体分注針)が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前者の試料吸引管にあっては、2つの細管を同軸に設けるものであるため、製造しにくいうえコスト的にも不利である。後者の試料分注管にあっては、樹脂により一体的に成形されたものであるため、強度的には金属製のものに及ばない。
【0007】
また、両者とも次のような問題がある。すなわち、いずれも管全体の外径が太いため、ゴムキャップや栓などに突き刺す際にゴムキャップなどとの間に大きな摩擦が生じ、管外面が磨耗するおそれがあるだけでなく、突き刺しに大きな力が必要となり管に無理な力がかかる。これらの管を試料分析装置の試料吸引に使用する場合には何度もゴムキャップなどを突き刺すことになるため、管には耐久性が要求されるが、特に後者の試料分注管は樹脂製のため磨耗が激しく、使用寿命が短いという問題がある。さらに、いずれも管全体の外径が太いため、突き刺し時にゴムキャップなどのカスが多く発生して管が詰まりやすいうえ、管を抜いた後にゴムキャップなどに孔が残り試料が漏れてしまうという問題がある。
【0008】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、製造が容易であってコスト的にも有利であり、強度も比較的大きく、使用寿命が長く、カス詰まりや試料漏れなどのトラブルの発生を防止することのできる試料吸引管を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、先端側に封鎖部が設けられ、内部に試料を吸引するための試料用通路を備えており、周壁面に同通路に連通する吸引用開口が設けられた金属製の吸引用細管と、先端側に封鎖部が設けられ、内部に試料吸引時の通気を行うための通気用通路を備えており、周壁面に同通路に連通する通気用開口が設けられた金属製の通気用細管とを備え、両細管が、先端どうしを揃えた状態で互いに平行に配され接合により一体化されてなり、
前記封鎖部は、金属製の線状部材を各細管の先端から挿入して接合した後に、細管突き刺し用の斜めカット面を設けることによって形成され、これら2つの斜めカット面が背中合わせ状に配されている試料吸引管が提供される。
【0010】
吸引用細管および通気用細管としては例えば、ステンレス鋼やニッケル−チタン合金などの金属材料からなるものが用いられる。これらの細管の横断面形状は、試料容器の密封部材であるゴムキャップや栓などに突き刺す際の容易性を考慮して通常、円形または楕円形にされるが、方形やその他の形状であってもよい。
【0011】
ここで、両細管の接合方法としては、各種の溶接やろう付け、接着剤による接着などが適宜選択されて用いられる。接合する箇所は特に限定されないが、試料吸引管の強度を考慮すると、少なくとも先端部分の周壁面は接合しておくことが好ましい。
【0012】
各細管の封鎖部を形成する方法としては、各種の溶接やろう付け、接着剤による接着などの公知のものを用いることができるが、金属製の線状部材を各細管の先端から挿入して接合する方法がより好ましい。ここで、作業性や強度などを重視する観点、さらに電蝕による錆の発生を防止する観点からは、両細管および線状部材に同一材質からなるものを用いて、試料吸引管を一種類の金属で構成するのがより好ましい。
【0013】
本発明に係る試料吸引管には、好ましくは、各細管の封鎖部に細管突き刺し用の斜めカット面が設けられ、これら2つの斜めカット面が背中合わせ状に配される。各斜めカット面の形状は、その細管の横断面形状が略円形または略楕円形の場合は略楕円形になり、その細管の横断面形状が方形の場合は縦長の方形になる。ここで、「背中合わせ状」とは、両細管の最先端部(斜めカット面の最先端部)どうしが、180度の角度をなす位置関係にある状態の他に、鈍角をなす位置関係にある状態をも含む概念をいうものとする。
【0014】
各細管における斜めカット面が略楕円形であるとき(各細管の横断面形状が略円形または略楕円形である場合)、吸引用細管の吸引用開口および通気用細管の通気用開口は、各細管における斜めカット面(略楕円形)の長径端に交わる細管母線から外れた箇所に設けられているのが好ましい。これは、試料吸引管をゴムキャップや栓などに突き刺したときにゴムキャップなどのカスが背中合わせ状の2つの斜めカット面の箇所により多く発生するが、そのカスが試料吸引管の前進移動に伴って斜めカット面の長径端に交わる細管母線上を後方へ移動して吸引用開口や通気用開口に詰まるおそれを防止するためである。
【0015】
各細管における斜めカット面が略楕円形であるとき、吸引用開口および通気用開口は、よりいっそう好ましくは、各細管における斜めカット面(略楕円形)の短径端に交わる細管母線の上に設けられる。これは、前記カスが吸引用開口や通気用開口に詰まるおそれをよりいっそう確実に防止するためである。
【0016】
本発明において両細管を一体化するに際し、両細管と同一材質からなり、一方の細管の周壁面と略同一の曲率を有する凹状湾曲面と、他方の細管の周壁面と略同一の曲率を有する凹状湾曲面とが、稜線部を境界として隣り合った2つの三角柱状部材を用いるのが好ましい。また、一体化されて試料吸引管になったときにその試料吸引管の少なくとも先端側部分の横断面輪郭が略楕円形になるように、これら2本の細管及び2つの三角柱状部材を接合することがいっそう好ましい。この場合、2つの三角柱状部材は、ダイスを用いた線材引抜加工などにより成形される。そして、両細管を互いに平行に密着配置したときに両細管の密着箇所に形成される2つのV字状凹部をそれぞれ埋めるよう配される。すなわち、2つの三角柱状部材は、稜線部が互いに向き合った状態で、同凹部を臨む細管周壁面に密着するよう配置される。そのような試料吸引細管は、好適には以下のようにして製造される。まず、金属製の2つの細管と金属製の2つの三角状柱部材とを互いに平行に密着配置させる。2つの細管はそれぞれ吸引用、通気用として機能する。次に、各三角柱状部材に電極を接触させ、密着配置された部分の両側から電気抵抗溶接(例えばスポット溶接やシーム溶接)を行うことにより、これら2つの細管と2つの三角状柱部材とを一体化する。その後、各細管の周壁面に吸引用または通気用の開口を設ける。次に、金属製の線状部材を各細管の先端から挿入し各細管の先端を封鎖する。その後、各細管の封鎖された先端部分を鋭利に研磨して細管突き刺し用の斜めカット面を形成する。最後に、一体化された2つの細管と2つの三角状柱部材との外壁面のうちの少なくとも先端側部分に耐摩耗性皮膜を形成する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、これによって本発明が限定されるものではない。
図1は本発明の1つの実施の形態に係る試料吸引管Pを用いた試料吸引装置Dの概略構成説明図である。図1において、試料吸引装置Dは、試料吸引管P、通気管40、接続管42、吸引管44、定量装置46、吸引用シリンジ48、洗浄液供給用ポンプ50、空圧源52および洗浄槽54から主に構成されている。試料吸引管Pと吸引管44とは、保持具30とホルダ31とをねじ止めすることにより接続されている。
【0018】
試料吸引管Pは、試料容器Tに収納された液体試料としての血液を試料容器Tに装着されたゴムキャップCを通して吸引採取するためのものであり、図2〜図4にも示すように、血液を吸引するための吸引用細管10と、血液吸引時の通気を行うための通気用細管20と、これら2本の細管10・20を保持するための保持具30とからなる。
【0019】
細管10および細管20は同一材質の金属、本例においてはステンレス鋼からなる、横断面形状が円形の管である。保持具30はポリアセタール樹脂からなる直方体状の部材である。細管10および細管20は、先端(左端)どうしを揃えた状態で互いに平行に配された後に、周壁面どうしの接する箇所のうちの先端側部分に沿って溶接が行われて一体化されるとともに、基端(右端)および基端寄り部分が保持具30内に埋め込み状に配されている。細管10および細管20は、いずれも外径が約0.8mm、内径が約0.5mm、保持具30から先端側へ出ている部分の長さが約50.0mmである。
【0020】
細管10および細管20は、図5に拡大して示すように、いずれも先端側に管路の先端封鎖による封鎖部11・21が設けられ、非封鎖の管路がそれぞれ、試料である血液を吸引するための試料用通路12、試料吸引時の通気を行うための通気用通路22にされている。
【0021】
図5および図6に示すように、細管10の周壁面には試料用通路12に連通する円形の吸引用開口13が1つ開けられている。細管20の周壁面には通気用通路22に連通する円形の通気用開口23が1つ開けられている。なお、図6に示す58は、細管10・20に前記溶接が施されて生じた部分である。
【0022】
細管10・20の封鎖部11・21は、細管10・20と同一材質であるステンレス鋼からなる線状部材(ピン)56・56を未封鎖の細管10・20の先端管路に開口13・23の縁部まで挿入して接合することにより形成されたものである。
【0023】
この接合は線状部材56・56の冷し嵌めにより行われた。すなわち、まず線状部材56・56を工業用アルコールの中に入れ、アルコールにドライアイスを砕いて入れた。すると、数分で−40°C〜−70°Cまで温度が下がり、線状部材56・56の径が縮小したので、未封鎖の細管10・20の先端管路へ線状部材56・56を簡単に挿入することができた。常温になると線状部材56・56の径が初めの寸法にもどろうとして、同細管10・20の先端管路壁面に圧力が生じ、線状部材56・56は接合された。
【0024】
細管10・20の封鎖部11・21にはそれぞれ、細管10・20を突き刺すための、略楕円形の斜めカット面14・24が設けられている。これら2つの斜めカット面14・24は互いに同形・同大であり、背中合わせ状−両細管の最先端部(斜めカット面14・24の最先端部)どうしが180度の角度をなす位置関係にある状態−に配され、細管10・20の先端が鋭利な形状にされている。
【0025】
これらの斜めカット面14・24を、図7に示す長径l、短径sからなる楕円形と見なすと、吸引用開口13および通気用開口23は、それぞれの細管10・20における長径lの端に交わる母線15・25から外れた箇所に設けられている。すなわち、これらの開口13・23は、図5に示すように、それぞれの細管10・20における短径sの端に交わる母線16・26の上に開口中心が位置するように設けられている。
【0026】
その理由は、試料吸引管Pを試料容器TのゴムキャップCに突き刺したときに、細管10・20における背中合わせ状の2つの斜めカット面14・24の箇所により多く発生したゴムキャップCのカスが試料吸引管Pの前進移動に伴って細管10・20の母線15・25の上を後方へ移動する傾向が強いため、吸引用開口13と通気用開口23がそれぞれの細管10・20の母線16・26の上に設けられていれば、前記カスが開口13・23に詰まるおそれを確実に防止することができるからである。
【0027】
細管10および細管20の周壁面のうちの、図5の長さLで示す先端部分には、耐磨耗性、耐蝕性に優れた皮膜が形成されている。すなわち、イオンプレーティング法によりチタン皮膜が形成されている。このような皮膜により、細管10・20の周壁面のうちの長さLの部分は、それ以外の部分に比べて硬度がより高くされており、ゴムキャップCに突き刺したときに磨耗しにくい。
【0028】
次に、本発明の他の実施の形態に係る試料吸引管Qとその製造方法について図8〜図16を参照しながら説明する。
【0029】
密着工程
図8に示すように、ステンレス鋼からなる2つの細管60・62と、これらと同一のステンレス鋼からなる2つの三角柱状部材64・66とが用意される。細管60・62はいずれも、全長が約75mm、外径が約0.8mm、内径が約0.5mmである。三角柱状部材64・66は、線引機に取り付けられたダイスを用いた線材引抜加工により、横断面形状が略二等辺三角形になるように成形されたものである。各三角柱状部材64・66は、全長が約50mmであり、1つの平面64a・66aと、2つの細管60・62の各周壁面と略同一の曲率を有する2つの凹状湾曲面64b・64c・66b・66cとを有し、2つの湾曲面64b・64c・66b・66cが稜線部64d・66dを境界として隣り合っている。
【0030】
図8に示すように、まず、2つの細管60・62が先端どうしを揃えた状態で互いに平行に周壁面どうしで密着配置される。そして、図9に示すように、2つの三角柱状部材64・66が、それぞれの稜線部64d・66dを対向させた状態で両細管60・62に沿ってそれらの周壁面に密着配置される。すなわち、三角柱状部材64・66は、両細管60・62を平行に密着配置したときにこれらの間に形成される2つのV字状凹部68・70をそれぞれ埋めるように、密着配置される。
【0031】
この密着配置は図10に示すような固定具90を用いて行われた。すなわち、固定具90は、略方形の上板91、下板92及び内板93が4つのネジ部材94により一体化されて作られている。そして、上板91及び下板92にはそれぞれ、幅が約4mmの張出部91a・92aが形成されている。また、内板93には保持部93aが形成されている。この保持部93aは、幅が約1.7mm、高さが約0.9mmであり、奥行きが内板93の奥行きに等しい空間である。
【0032】
このような固定具90の保持部93aに、両細管60・62及び両三角柱状部材64・66のそれぞれの基端側を一定長さだけ挿入することで、前記の密着配置が行われた。
【0033】
溶接工程
次に、固定具90により密着配置された両細管60・62及び両三角柱状部材64・66を図11に示すようなバイス95で左右両側から挟持する。すなわち、バイス95は、平面形状が口字状のフレーム96と、このフレーム96の内側に固定状に設けられた左側挟持部材97と、フレーム96の内側に可動状に設けられた右側挟持部材98と、この右側挟持部材98に接続された操作部材99とからなる。操作部材99は、フレーム96に設けられた雌ねじ部96aにねじ合う雄ねじ部99aを有しており、その回転操作により右側挟持部材98を左右に移動させる。2つの挟持部材97・98はそれぞれ、挟持部97a・98aを有している。
【0034】
固定具90により密着配置され、バイス95により挟持された両細管60・62及び両三角柱状部材64・66は、図12に示すようなスポット溶接装置100によりスポット溶接に付される。すなわち、スポット溶接装置100は、溶接機本体101と、この溶接機本体101に接続された上下一対の電極102・103と、前後方向(図12において紙面に対して垂直な方向)へ移動することの可能な移動テーブル104と、この移動テーブル104を移動させるための駆動部105とから、主として構成されている。
【0035】
このスポット溶接では、両細管60・62及び両三角柱状部材64・66を挟持したバイス95が移動テーブル104に上面にねじ止めされて所定位置に固定された後、移動テーブル104が前方向(図12において紙面の表方向)へ間欠的に移動する。この移動テーブル104の移動に連動して、両細管60・62に密着配置された両三角柱状部材64・66の平面64a・66aに電極102・103が間欠的に加圧・通電されて所定のスポット溶接が施される。
【0036】
このスポット溶接の溶接条件は次のとおりであった。充電電圧:270V、溶接電流:1.6A/msec、溶接ピッチ:0.2mm、溶接箇所:両細管60・62及び両三角柱状部材64・66の先端箇所から基端側へ50mmの箇所まで、溶接時間:2.0分間。
【0037】
開口工程
このようにして一体化された両細管60・62及び両三角柱状部材64・66の周壁面に、ドリルによる孔あけ加工が施されて、図13で示すように、吸引用開口72及び通気用開口74が形成される。これらの開口72・74は、直径が0.5mmであり、上側の三角柱状部材64の左右両側縁が両細管60に接する箇所に形成されている。
【0038】
封鎖工程
次いで、図14に示すように、両細管60・62と同一のステンレス鋼からなり、直径が約0.49mmの長短2つの線状部材(ピン)76・78をそれぞれ、未封鎖の細管60・62の先端側から開口72・74の縁部まで挿入する。挿入される線状部材76・78は、前記のような冷し嵌めを行うために所定温度に冷却されているのが好ましい。これらの線状部材76・78の挿入の後に、スポット溶接装置100で両細管60・62及び両三角柱状部材64・66の上下両面(平面64a・66a)及び左右両面(細管60・62の周壁)にスポット溶接を行い、細管60・62と線状部材76・78とを接合する。これにより、両細管60・62の先端が封鎖される。
【0039】
研磨工程
その後、図15に示すように、両細管60・62の封鎖部を鋭利に研磨することで、細管突き刺し用の斜めカット面80・82が得られる。この研磨の方法や条件、斜めカット面80・82の大きさや形状は前記の試料吸引管Pにおけるそれらと同一である。
【0040】
皮膜形成工程
次いで、一体化された細管60・62及び三角柱状部材64・66の外周壁全体に、イオンプレーティング法により耐摩耗性、耐腐食性に優れたチタン皮膜が形成される。
【0041】
保持具形成工程
以上の各工程を経た後、一体化された細管60・62の基端側に保持具(試料吸引管Pにおける保持具30と同一)がポリアセタール樹脂成形により設けられて、試料吸引管Qが完成する。
【0042】
完成した試料吸引管Qの横断面輪郭は、図16に示すように、凹凸面のない略楕円形である。したがって、試料吸引管Qは強度に優れ、試料容器TのキャップCへの突き刺し時に摩擦抵抗が少ない。
【0043】
なお、前記のように、両細管60・62を挟んで電極を配してスポット溶接を行うので、製造時に両細管60・62が曲がるというような問題は起こらない。
【0044】
【発明の効果】
本発明に係る試料吸引装置は、前記のように構成されているので、次のような顕著な効果を奏する。
【0045】
すなわち、請求項1記載の試料吸引管にあっては、ともに金属製の吸引用細管および通気用細管が互いに平行に配され接合により一体化されている。したがって、製造が容易であってコスト的にも有利であり、管全体の外径を従来のものよりも小さくすることができるため、強度も比較的大きく、試料容器のゴムキャップや栓などに突き刺すときのゴムキャップなどとの摩擦力を軽減することができる点で使用寿命が長くなるうえ、ゴムキャップなどに生じる突き刺し孔を従来よりも小さくすることができる点でカス詰まりや試料漏れなどのトラブルの発生を防止することができる。
また、請求項1記載の試料吸引管にあっては、前記封鎖部は、金属製の線状部材を各細管の先端から挿入して接合した後に、細管突き刺し用の斜めカット面を設けることによって形成され、これら2つの斜めカット面が背中合わせ状に配されている。したがって、試料吸引管を試料容器のゴムキャップや栓などに突き刺すときに各細管にかかる摩擦力を各細管へ略均等に配分することが可能になり、突き刺し時に各細管にかかる摩擦力をいっそう軽減することができる。
【0046】
請求項2記載の試料吸引管にあっては、両細管および線状部材が同一材質の金属からなるものであるので、電蝕による錆の発生を防止することができる。
【0048】
請求項記載の試料吸引管にあっては、各細管における斜めカット面が略楕円形であり、吸引用開口および通気用開口が、各細管における斜めカット面の長径端に交わる細管母線から外れた箇所に設けられている。したがって、請求項記載の試料吸引管が奏する前記効果に加えて、試料吸引管をゴムキャップや栓などに突き刺したときにゴムキャップなどのカスが背中合わせ状の2つの斜めカット面の箇所により多く発生し、そのカスが試料吸引管の前進移動に伴って斜めカット面の長径端に交わる細管母線上を後方へ移動して吸引用開口や通気用開口に詰まるおそれを防止することができる。
【0049】
請求項記載の試料吸引管にあっては、吸引用開口および通気用開口が、各細管における斜めカット面の短径端に交わる細管母線の上に設けられている。したがって、請求項記載の試料吸引管が奏する前記効果をよりいっそう確実に奏することができる。
【0050】
請求項記載の試料吸引管にあっては、2つの三角柱状部材が補助部材として機能するので強度に優れている。また、これらの三角柱状部材により2つの細管の周壁面に凹凸が形成されないので、試料容器のキャップへの突き刺し時に摩擦抵抗が少ないという利点を有する。
【0051】
請求項記載の試料吸引管にあっては、密着配置された2つの細管及び2つの三角柱状部材が2つの三角柱状部材が電気抵抗溶接により一体化されているので、細管の曲がりなどの問題がないうえに、製造コストが安価であるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態に係る試料吸引管を用いた試料吸引装置の概略構成説明図である。
【図2】図1の試料吸引管の底面図である。
【図3】図1の試料吸引管の右側面図である。
【図4】図1の試料吸引管の左側面図である。
【図5】図1の試料吸引管の先端部を拡大した正面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図1の試料吸引管を構成する各細管の先端部を拡大した正面図である。
【図8】本発明の他の1つの実施の形態に係る試料吸引管を製造する際の密着工程の途中の状態を説明する構成説明図である。
【図9】図8の試料吸引管を製造する際の密着工程を説明する構成説明図である。
【図10】図8の試料吸引管を製造する際の密着工程を説明する構成説明図である。
【図11】図8の試料吸引管を製造する際の密着工程を説明する構成説明図である。
【図12】図8の試料吸引管を製造する際の溶接工程を説明する構成説明図である。
【図13】図8の試料吸引管を製造する際の開口工程を説明する構成説明図である。
【図14】図8の試料吸引管を製造する際の封鎖工程を説明する構成説明図である。
【図15】図8の試料吸引管を製造する際の研磨工程を説明する構成説明図である。
【図16】図15のXVI−XVI線に沿う断面図である。
【符号の説明】
10 吸引用細管
11 封鎖部
12 試料用通路
13 吸引用開口
14 斜めカット面
15 母線
20 通気用細管
21 封鎖部
22 通気用通路
23 通気用開口
24 斜めカット面
25 母線
30 保持具
31 ホルダ
56 線状部材
l 長径
s 短径
60 吸引用細管
62 通気用細管
64 三角柱状部材
66 三角柱状部材
72 吸引用開口
74 通気用開口
76 線状部材
78 線状部材
80 斜めカット面
82 斜めカット面
100 スポット溶接装置
102 電極
103 電極

Claims (6)

  1. 先端側に封鎖部が設けられ、内部に試料を吸引するための試料用通路を備えており、周壁面に同通路に連通する吸引用開口が設けられた金属製の吸引用細管と、先端側に封鎖部が設けられ、内部に試料吸引時の通気を行うための通気用通路を備えており、周壁面に同通路に連通する通気用開口が設けられた金属製の通気用細管とを備え、両細管が、先端どうしを揃えた状態で互いに平行に配され接合により一体化されてなり、
    前記封鎖部は、金属製の線状部材を各細管の先端から挿入して接合した後に、細管突き刺し用の斜めカット面を設けることによって形成され、これら2つの斜めカット面が背中合わせ状に配されている試料吸引管。
  2. 両細管および線状部材が同一材質からなる請求項1記載の試料吸引管。
  3. 各細管における斜めカット面が略楕円形であり、吸引用開口および通気用開口が、各細管における斜めカット面の長径端に交わる細管母線から外れた箇所に設けられている請求項1または2に記載の試料吸引管。
  4. 吸引用開口および通気用開口が、各細管における斜めカット面の短径端に交わる細管母線の上に設けられている請求項3記載の試料吸引管。
  5. 両細管と同一の材質からなる2つの三角柱状部材をさらに備え、各三角柱状部材は、一方の細管の周壁面と略同一の曲率を有する凹状湾曲面と、他方の細管の周壁面と略同一の曲率を有する凹状湾曲面とが、稜線部を境界として隣り合ったものであり、2つの三角柱状部材が、それぞれの稜線部を対向させた状態で両細管に沿ってそれらの少なくとも先端側部分の周壁面に密着配置されて接合により両細管に一体化され、この一体化によって、試料吸引管の少なくとも先端側部分の横断面輪郭が略楕円形にされている請求項1または 2 に記載の試料吸引管。
  6. 接合が電気抵抗溶接によるものである請求項5記載の試料吸引管。
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