JP3677912B2 - バランスウエイト - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車のホイールに取付けられるバランスウエイトに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来一般に、自動車のホイールに取付けられるバランスウエイトは、鉛から製造されたウエイト本体と、これをホイールに取付けるためのクリップとを備えている。
上記ウエイト本体として鉛が用いられるのは、比重が大きいのでウエイト本体が小型ですむこと、また軟質なのでこれをクリップを介してホイールに取付けた際に、相対的に容易に変形してホイールに密着し、脱落しにくいという利点があるからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら近年、環境問題から鉛の有害性が指摘されており、バランスウエイトとしても鉛を使用することは望ましくない。
本発明はそのような事情に鑑み、ウエイト本体として鉛を用いないバランスウエイトを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、ウエイト本体と、これをホイールに取付けるクリップとを備えたバランスウエイトにおいて、
上記クリップとウエイト本体とをそれぞれスチールから製造し、かつ該ウエイト本体におけるホイールに接触する部分に合成樹脂または軟質金属層を形成したものである。
【0005】
【作用】
上述した構成においては、スチールは鉛に比較して比重が小さいのでウエイト本体が大型化するという欠点はあるが、安価であり、特に無公害である。
ところで、上記スチール製のウエイト本体をクリップによって直接ホイールに取付けると、スチール製のウエイト本体は硬いのでホイール面とのなじみ性が悪くて脱落しやすくなるが、本発明においてはウエイト本体がホイールに接触する部分に合成樹脂または軟質金属層を形成しているので、その合成樹脂または軟質金属層がホイール面になじんで密着し、脱落しにくくなる。
【0006】
【実施例】
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1、図2において、ウエイト本体1はスチールによって棒状に、かつホイール2の外周に形成されるリム2aの内周面に沿わせて円弧状に製造してある。本実施例では、上記リム2aは、ホイール2の半径方向外方から軸方向へ略90度屈曲させて形成してある。
上記ウエイト本体1の一側面にスチール製のクリップ3を取付けてあり、このクリップ3は、ウエイト本体1からホイール2の半径方向外方に伸び、その先端部はホイール2の外周のリム2aを囲むようにU字形に湾曲されている。
そして上記ウエイト本体1には、該ウエイト本体1がホイール2に接触する部分に、合成樹脂または軟質金属層4を形成している。
【0007】
図2に示すように、上記構成を有するバランスウエイトをホイール2に取付けた状態では、クリップ3の先端部3aがリム2aの外周面に当接しており、他方、合成樹脂または軟質金属層4の基部すなわちクリップ3側となる部分4aがリム2aの内周面の先端部に当接するとともに、該合成樹脂または軟質金属層4の先端部すなわちクリップ3から離れた部分4bがリム2aの内周側の端面に当接している。
このように、バランスウエイトをホイール2に取付けた状態では、バランスウエイトは上述の3つの部分3a、4a、4bでホイール2に接触していることが望ましく、特に上記2つの部分4a、4bの間に間隙を有することが望ましい。また、合成樹脂または軟質金属層4の先端部4bがリム2aの内周側の端面に当接した際に、該合成樹脂または軟質金属層4の先端部4bよりも先端側のウエイト本体1がホイール2に接触しないことが望ましいが、接触していてもかまわない。
【0008】
上記合成樹脂としては、PA、PAI等の熱可塑性樹脂を使用することができ、また軟質金属層としては、Zn、Cu、Ag等を利用することができる。
上記合成樹脂または軟質金属層4を形成するために、コーティング、メッキ、射出、鋳込み等を利用できる。
上記コーティングによって合成樹脂または軟質金属層4を形成する場合にはその厚さを0.01〜0.2mmの範囲とするのが望ましく、またメッキによる場合には0.01〜0.08mmの範囲とするのが望ましい。上記厚さが薄すぎるとホイール2とのなじみ性が充分でなく、脱落防止効果が充分得られない。またこれ以上厚くしても、製造コストが高くなるだけで、それ以上の脱落防止効果の向上は期待できない。
さらに、射出又は鋳込みによって合成樹脂または軟質金属層4を形成する場合には、その厚さを0.1〜0.5mmの範囲とするのが望ましい。これらにおいては、これ以上薄くすると均一の厚さを得るのが困難となり、長期間の使用で合成樹脂または軟質金属層4の剥れ、亀裂等の虞が生じる。またこれ以上厚くすると、スチール本体1の重さに対し、合成樹脂または軟質金属層4の重量が相対的に大きくなり、ウエイト調整が難しくなる。したがってバランスウエイト本来の目的である、正確な重量を提供することが困難となる。
【0009】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ウエイト本体に鉛を用いていないので無公害であり、またウエイト本体としてスチールを用いているので安価に製造することができ、さらにウエイト本体がホイールに接触する部分に合成樹脂または軟質金属層を形成しているので、その合成樹脂または軟質金属層がホイール面になじんで密着し、脱落しにくくなるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図。
【図2】図1の右側面図。
【符号の説明】
1…ウエイト本体
2…ホイール
3…クリップ
4…合成樹脂又は軟質金属層
Claims (3)
- ウエイト本体と、これをホイールに取付けるクリップとを備えたバランスウエイトにおいて、
上記クリップとウエイト本体とをそれぞれスチールから製造し、かつ該ウエイト本体におけるホイールに接触する部分に合成樹脂または軟質金属層を形成したことを特徴とするバランスウエイト。 - 上記ウエイト本体は上記ホイールに形成したリムの内周面に沿った円弧状で、かつ棒状に形成されており、上記クリップは上記ウエイト本体の側面に取り付けられて、かつ上記リムを囲むようにU字形に形成されており、
バランスウエイトを上記ホイールに取り付けた状態では、上記合成樹脂または軟質金属層における上記クリップ側となる部分4aが上記リムの内周面における先端部に当接するとともに、上記合成樹脂または軟質金属層における上記クリップから離れた部分4bが上記リムの内周側の端面に当接し、上記両部分4a、4bの間となる上記合成樹脂または軟質金属層と上記リムとの間に間隙を有することを特徴とする請求項1に記載のバランスウエイト。 - 上記合成樹脂としてPA、又はPAIが、また軟質金属層としてZn、Cu、又はAgが用いられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバランスウエイト。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP35278696A JP3677912B2 (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | バランスウエイト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35278696A JP3677912B2 (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | バランスウエイト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10176732A JPH10176732A (ja) | 1998-06-30 |
JP3677912B2 true JP3677912B2 (ja) | 2005-08-03 |
Family
ID=18426434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35278696A Expired - Fee Related JP3677912B2 (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | バランスウエイト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3677912B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8807663B2 (en) | 2011-03-08 | 2014-08-19 | Plombco Inc. | Overmolded wheel-balancing weight |
USD737116S1 (en) | 2012-03-08 | 2015-08-25 | Plombco Inc. | Wheel-securing clip |
US10288147B2 (en) | 2002-07-15 | 2019-05-14 | Plombco Inc. | Vehicle wheel balance weights |
-
1996
- 1996-12-13 JP JP35278696A patent/JP3677912B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10288147B2 (en) | 2002-07-15 | 2019-05-14 | Plombco Inc. | Vehicle wheel balance weights |
US10704644B2 (en) | 2002-07-15 | 2020-07-07 | Plombco Inc. | Vehicle wheel balance weights |
US8807663B2 (en) | 2011-03-08 | 2014-08-19 | Plombco Inc. | Overmolded wheel-balancing weight |
US9341231B2 (en) | 2011-03-08 | 2016-05-17 | Plombco Inc. | Overmolded wheel-balancing weight with wheel-securing clip |
USD737116S1 (en) | 2012-03-08 | 2015-08-25 | Plombco Inc. | Wheel-securing clip |
USD762105S1 (en) | 2012-03-08 | 2016-07-26 | Plombco Inc. | Wheel-securing clip |
USD774872S1 (en) | 2012-03-08 | 2016-12-27 | Plombco Inc. | Wheel-securing clip |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10176732A (ja) | 1998-06-30 |
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