JP3677743B2 - 飛行ゴム風船 - Google Patents

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Description

【発明の属する技術分野】
【0001】
この発明は、風船内に空気を注入して膨らませ、該空気の噴出力によって空中に飛行させる飛行ゴム風船に関する。
【従来の技術】
【0002】
上記飛行ゴム風船としては、従来より、上壁及び下壁に開口部が設けられた中空部材の周側壁に、風船の口部を外嵌状態に嵌着したものが公知である。風船内に空気を注入して膨らませた後、空中に手放すと下壁の開口部より空気が外に噴出し、この噴出力が推進力となってゴム風船が略垂直方向に上昇していくのであるが、風船内に充填された空気が上壁開口部から下壁開口部に抜けていく際にその少なくとも一部が中空部材の中空空間内を還流することによってピーというような高い吹鳴音を発生し、この吹鳴し状態で空気中を飛行するものである。
【0003】
このように高い吹鳴音を発生しながら空中を飛行するので、目立つ上に興趣性にも優れるものであり、一般的な玩具として用いられるのみならず、近年では例えばプロ野球やサッカー等のスタンドで観客が自身の好きなチームを応援するためにこの飛行ゴム風船を一斉に空中に飛行させてその雰囲気を一気に盛り上げる、というような形態で使用されることも多くなってきている。
【特許文献1】
特開平4−197381号公報
【特許文献2】
実願昭57−127701(実開昭59−33494号)のマイクロフィルム
【特許文献3】
特開平4−114687号公報
【特許文献4】
特開平7−328242号公報
【特許文献5】
特開2001−218986号公報
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のように、従来の飛行ゴム風船は、高い吹鳴音を発生しながら飛行するので興趣性のあるものとなるのであるが、飛行ゴム風船として更に変化に富んだ飛行をするものとできれば、一層目立つと共に興趣性も更に向上されてより付加価値の高いものとできて、例えば前記プロ野球等のスタンドで観客が一斉に空中に飛行させれば、その雰囲気を一層大きく盛り上げることができるが、現在のところ更に変化に富んだ斬新な形態で飛行をするような飛行ゴム風船は上市されていないのが現状である。
【0005】
この発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、高い吹鳴音を発生しつつ、回転しながら飛行するというこれまでにない斬新な形態で飛行する付加価値の高い飛行ゴム風船を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、飛行ゴム風船として従来品よりも更に変化に富んだ斬新な形態で飛行をするものとすべく、鋭意研究の結果、ゴム風船本体が回転しながら飛行するものとすれば、一層目立つと共に興趣性も更に向上されてより付加価値の高いものとできることを見出し、軽量性、低コストを十分に確保できると共に、高い吹鳴音を発生しつつ、ゴム風船本体を回転させながら飛行させることのできる手段を鋭意検討した結果、中空部材の周側壁の内面側に回転用突起を設け、かつ該回転用突起の左右両側面のうちのいずれか一方の側面の上下方向の長さが、他方の側面の上下方向の長さよりも大きくなるように構成することによって、前記目的を達成できることを見出すに至り、この発明を完成した。
【0007】
即ち、この発明に係る飛行ゴム風船は、上壁の中央部及び下壁の中央部に開口部が設けられた略円柱形状の中空部材の周側壁に、略長尺状のゴム風船本体の口部が上壁側から外嵌状態に嵌着されてなり、風船本体内に充填された空気が中空部材内を通過する際にその少なくとも一部が中空部材内を還流することによって高い吹鳴音を発生しながら空中を飛行する飛行ゴム風船であって、前記中空部材の周側壁の内面に、ゴム風船本体にその軸線を中心とする回転力を付与する回転用突起が対向状態に突設され、前記略円柱形状の中空部材の中空内部空間の中心位置から前記回転用突起を見た際に、該回転用突起の左側面の上下方向の長さが右側面の上下方向の長さよりも大きくなるように構成され、前記中空部材の中空空間内を空気が上から下方に向けて流れる際に、回転用突起の周囲で左側面側が右側面側よりも負圧になり、回転用突起を負圧側に移動させる力が作用して中空部材に対して回転力が生じて、ゴム風船本体にその軸線を中心とする回転力が付与されるものとなされていることを特徴とするものである。
【0008】
風船本体内に空気を注入して膨らませた後、空中に手放すと開口部より空気が外に噴出し、この噴出力が推進力となってゴム風船が略垂直方向に上昇していく。この時、回転用突起の左側面の上下方向の長さが、側面の上下方向の長さよりも大きくなるように構成されているので、空気が流れている際に側面側(長い側)が側面側(短い側)よりも負圧になり、これによって回転用突起を該負圧側(側面側)に移動させる力が作用するものとなるので、中空部材において回転力が生じ、ひいてはゴム風船本体にその軸線を中心とする回転力が付与されるものとなるから、ゴム風船は回転しながら飛行するというこれまでにない斬新な形態で飛行するものとなり、一層目立つと共に興趣性も更に向上されてより付加価値の高いものとなる。かつ、風船本体内に充填された空気が中空部材内を抜けていく際にその少なくとも一部が中空部材の中空空間内を還流するのでピーというような高い吹鳴音を発生しながら空中を飛行する。周側壁の内面に回転用突起を設けただけの構成であるから、前記吹鳴音の音量や音の高低が低減されることはなく、従来通りの音量でかつ従来通りの高い吹鳴音を発生するものとなる。また、このように中空部材の周側壁の内面に回転用突起を設けるだけで回転機能を付与させることができるので、軽量性、低コストを十分に維持しつつ新たな機能(回転機能)付与をなし得る利点がある。
【0009】
また、この発明の別の飛行ゴム風船は、上壁の中央部及び下壁の中央部に開口部が設けられた略円柱形状の中空部材の周側壁に、略長尺状のゴム風船本体の口部が上壁側から外嵌状態に嵌着されてなり、風船本体内に充填された空気が中空部材内を通過する際にその少なくとも一部が中空部材内を還流することによって高い吹鳴音を発生しながら空中を飛行する飛行ゴム風船であって、前記中空部材の周側壁の内面に、ゴム風船本体にその軸線を中心とする回転力を付与する回転用突起が対向状態に突設され、前記略円柱形状の中空部材の中空内部空間の中心位置から前記回転用突起を見た際に、該回転用突起の右側面の上下方向の長さが左側面の上下方向の長さよりも大きくなるように構成され、前記中空部材の中空空間内を空気が上から下方に向けて流れる際に、回転用突起の周囲で右側面側が左側面側よりも負圧になり、回転用突起を負圧側に移動させる力が作用して中空部材に対して回転力が生じて、ゴム風船本体にその軸線を中心とする回転力が付与されるものとなされていることを特徴とする。
【0010】
ゴム風船本体には、その軸線を中心とする螺旋状模様が設けられているのが好ましい。風船の回転に伴って模様も動いて刻々と変化するので、一層目立たせることができる上に、より美麗なものとなし得て興趣性も更に向上させることができ、一層付加価値の高いものとなし得る。
【0011】
また、ゴム風船本体の長さ方向の少なくとも一部の横断面形状において、厚肉部と薄肉部とを有するものとなされているのが、好ましい。このような構成を採用すれば、風船本体を膨らました際に、厚肉部の方がより伸びるので風船本体が薄肉部側を内側にして曲がるものとなり、このような構成により、回転時の回転力をより増大できる。また、曲がり状態の風船が回転しつつ上昇していくものとなるので、これまでになかった特異的な動きも加わって変化に富んだ形態で飛行するものとなり、より一層目立つものになるし、興趣性も格段に向上する。
【発明の実施の形態】
【0012】
この発明の一実施形態に係る飛行ゴム風船を図1〜5に示す。この飛行ゴム風船(1)は、上壁(3a)及び下壁(3b)のそれぞれに開口部(5)(6)が設けられた略円柱形状の中空部材(3)の周側壁(3c)に、略長尺状のゴム風船本体(2)の口部(2a)が上壁(3a)側から外嵌状態に嵌着されてなり、前記中空部材の周側壁(3c)の内面に、回転用突起(8)(8)が対向状態に突設されたものである。この回転用突起(8)(8)は、いずれも中空部材(3)の中空内部空間の中心位置から該回転用突起(8)を見た際に、図2に示すように回転用突起(8)の左側面(8a)の上下方向の長さ(m)が右側面(8b)の上下方向の長さ(n)よりも大きくなっている。
【0013】
前記中空部材(3)は、いずれも合成樹脂で製作された底部体(20)と上部体(21)とが嵌合一体化されてなるものである。底部体(20)は、上端を全開口した中空円柱体であり、図4に示すように、その下壁(3b)の中央部には開口部(6)が形成されている。この底部体(20)の周側壁の外面の中央には1条の環状突起(11)が突設され、更に該周側壁の内面の上端側には高さの低い係止用凸条(14)が形成されている(図2、4参照)。
【0014】
一方、前記上部体(21)は下端を全開口した中空円柱体であり、図2、4に示すように、その上壁(3a)の中央部には開口部(5)が形成され、その周側壁の外面の中央には1条の環状突起(12)が突設され、更に該周側壁外面の下端側には高さの低い係止用凸条(13)が内方に向けて突設されている。
【0015】
しかして、これら底部体(20)と上部体(21)とをそれぞれの全開口側を向き合わせて上部体(21)の周側壁に底部体(20)の周側壁を外嵌状態に嵌合し、更に上部体(21)を底部体(20)側に押し込めば、上部体(21)の係止用凸条(13)が底部体(20)の係止用凸条(14)より下壁(3b)側に押し込まれて該係止用凸条(14)と係合される(図2参照)ので、底部体(20)と上部体(21)とが強く嵌合一体化されて、前記中空部材(3)が構成される。
【0016】
この中空部材(3)の周側壁には2条の環状突起(11)(12)が平行して突設されており、両者(11)(12)の間の周溝(15)内に、ゴム風船本体(2)の肉厚口部(2a)が上壁(3a)側から外嵌状態に嵌着されている(図2参照)。このように周溝(15)内にゴム風船本体(2)の口部(2a)が嵌着されているので、ゴム風船本体(2)と中空部材(3)とが離脱することを効果的に防止することができる。なお、図1に示すように、ゴム風船本体(2)の外周面には風船本体(2)の軸線(L)を中心とする螺旋状の色模様が付されている。
【0017】
前記ゴム風船本体(2)の長さ方向の中間部は、その横断面形状において、図3に示すように、厚さの厚い厚肉部(31)と薄い薄肉部(30)とを有しており、ゴム風船本体(2)を膨らませた際には、薄肉部(30)の方が厚肉部(31)よりも伸びるので風船本体(2)が厚肉部(31)側を内側にして曲がるものとなる(図6参照)。
【0018】
上記構成の飛行ゴム風船(1)の風船本体(2)内に空気を注入して膨らませた後、空中に手放すと中空部材(3)の下壁(3b)の開口部(6)より空気が外に噴出し、この噴出力が推進力となってゴム風船(1)が略垂直方向に上昇していく。この時、前述したように回転用突起(8)の左側面(8a)の上下方向の長さ(m)が右側面(8b)の上下方向の長さ(n)よりも大きくなっているので、図4、5に示すように、中空部材(3)の中空空間内を空気が上から下方に向けて流れる際に、回転用突起(8)の周囲では、左側面(8a)側が右側面(8b)側よりも負圧になり、従って図中短い矢印で示すように回転用突起(8)を負圧側(左側面側)に移動させる力が作用するものとなるので、中空部材(8)に対して図中長い矢印で示すような方向に回転力が生じ、ひいてはゴム風船本体(2)にその軸線(L)を中心とする回転力が付与され、ゴム風船(1)は回転しながら飛行する(図4、5における長い矢印方向に回転する)。このように回転しながら飛行するというこれまでにない斬新な形態で飛行するものとなるので、一層目立つと共に興趣性も更に向上させることができる。更に、ゴム風船本体(2)の回転に伴って螺旋状模様も動いて刻々と変化するので、回転していることを目立たせることができると共に、より美麗なものとなし得て興趣性を一層向上させることができる。かつ、風船本体(2)内に充填された空気が中空部材(3)内を通過する際にその少なくとも一部が中空部材(3)内を還流(対流)するので、高い吹鳴音を発生しながら空中を飛行する。
【0019】
更に、本実施形態では、ゴム風船本体(2)の長さ方向の中間部の横断面形状において、厚肉部(31)と薄肉部(30)とを有するものとなされているから、膨らまし状態での風船本体(2)は、図6に示すように厚肉部(31)側を内側にして曲がるものとなる。このように、風船本体(2)が曲がった状態で膨らんでいるので、前記回転力をより一層増大させることができる利点がある。更に、このような曲がり状態の風船(1)が回転しつつ上昇していくものとなるので、これまでになかった特異的な動きも加わって変化に富んだ形態で飛行するものとなり、より一層目立つものになると共に、興趣性も格段に向上する。
【0020】
図7と図8に、回転用突起(8)の変形例をそれぞれ示す。図7に示す回転用突起(8)では、右側面(8b)が垂直方向に延びる平面に形成されているのに対し、左側面(8a)が緩やかな円弧面に形成されることによって、前記実施形態と同様に左側面(8a)の上下方向の長さ(m)が右側面(8b)の上下方向の長さ(n)よりも大きくなるように構成されている。また、図8に示す回転用突起(8)では、右側面(8b)が垂直方向に延びる平面に形成されているのに対し、左側面(8a)が長さ方向の中間部で内側に少し屈曲した2段平面状に形成されることによって、左側面(8a)の上下方向の長さ(m)が右側面(8b)の上下方向の長さ(n)よりも大きくなるように構成されている。
【0021】
なお、前記実施形態では、左側面(8a)の上下方向の長さ(m)が右側面(8b)の上下方向の長さ(n)よりも大きくなるように構成されているが、これとは逆に、右側面(8b)の上下方向の長さ(n)が左側面(8a)の上下方向の長さ(m)よりも大きくなるように構成しても良いことは言うまでもない。
【0022】
また、上記実施形態では、ゴム風船本体(2)の口部(2a)は、中空部材の周側壁(3c)に対して上壁(3a)側から嵌着された構成となされているが、下壁(3b)側から嵌着された構成を採用しても良い。
【0023】
また、上記実施形態では、中空部材(3)は、上部体(21)と底部体(20)とが嵌合一体化された構成となされているが、特にこのような構成に限定されるものではなく、一体形状で構成されていても良い。
【0024】
更に、上記実施形態では、回転用突起(8)を2個設けた構成としているが、3個以上としても良い
【0025】
なお、この明細書において、「ゴム風船」の語は、ゴムからなる風船はもちろんのこと、ゴム弾性を有する素材からなる風船をも含む意味で用いている。
【発明の効果】
【0026】
この発明の飛行ゴム風船は、風船本体内に空気を注入して膨らませたのち手放すと、開口部より空気が外に噴出することで略垂直方向に上昇していくのであるが、ゴム風船本体にその軸線を中心とする回転力が付与され、ゴム風船は回転しながら飛行するというこれまでにない斬新な形態で飛行するものとなり、一層目立つと共に興趣性も更に向上されてより付加価値の高いものとなる。かつ、噴出する空気の少なくとも一部が中空部材内を還流するので高い吹鳴音を発生しながら空中を飛行する。また、中空部材の周側壁の内面に回転用突起を設けるだけで回転機能を付与させることができるので、軽量性、低コストを十分に維持しつつ新たな回転機能を付与した高付加価値製品を提供できる利点がある
【0027】
ゴム風船本体の長さ方向の少なくとも一部の横断面形状において、厚肉部と薄肉部とを有するものとなされている場合には、風船本体を膨らました状態時において風船本体に曲がりが生じるものとなり、これによって一段と回転力が高まると共に、曲がり状態の風船が回転しつつ上昇していくものとなることでこれまでになかった特異的な動きも加わって変化に富んだ形態で飛行するものとなり、より一層目立つものになるし、興趣性も格段に向上する。
【0028】
ゴム風船本体に螺旋状模様が設けられている場合には、飛行の際に風船の回転に伴って模様が刻々と変化するので、一層目立つ上により美麗なものとでき、興趣性を更に向上させることができて、一層付加価値を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】 この発明の一実施形態に係る飛行ゴム風船を示す正面図である。
【図2】 図1におけるA−A線の断面図である。
【図3】 図1におけるB−B線の断面図である。
【図4】 中空部材を分離状態にして示す斜視図である。
【図5】 中空部材の上部体の底面図である。
【図6】 ゴム風船本体が膨らんだ状態を示す正面図である(模様は省略した)。
【図7】 回転用突起の変形例を示す図であって、(イ)は断面図、(ロ)は斜視図である。
【図8】 回転用突起の他の変形例を示す図であって、(イ)は断面図、(ロ)は斜視図である。
【符号の説明】
【0030】
1…飛行ゴム風船
2…風船本体
2a…口部
3…中空部材
3a…上壁
3b…下壁
3c…周側壁
5…開口部(上壁)
6…開口部(下壁)
8…回転用突起
8a…左側面
8b…右側面
9…模様
30…薄肉部
31…厚肉部

Claims (4)

  1. 上壁の中央部及び下壁の中央部に開口部が設けられた略円柱形状の中空部材の周側壁に、略長尺状のゴム風船本体の口部が上壁側から外嵌状態に嵌着されてなり、風船本体内に充填された空気が中空部材内を通過する際にその少なくとも一部が中空部材内を還流することによって高い吹鳴音を発生しながら空中を飛行する飛行ゴム風船であって、
    前記中空部材の周側壁の内面に、ゴム風船本体にその軸線を中心とする回転力を付与する回転用突起が対向状態に突設され、
    前記略円柱形状の中空部材の中空内部空間の中心位置から前記回転用突起を見た際に、該回転用突起の左側面の上下方向の長さが右側面の上下方向の長さよりも大きくなるように構成され、前記中空部材の中空空間内を空気が上から下方に向けて流れる際に、回転用突起の周囲で左側面側が右側面側よりも負圧になり、回転用突起を負圧側に移動させる力が作用して中空部材に対して回転力が生じて、ゴム風船本体にその軸線を中心とする回転力が付与されるものとなされていることを特徴とする飛行ゴム風船。
  2. 上壁の中央部及び下壁の中央部に開口部が設けられた略円柱形状の中空部材の周側壁に、略長尺状のゴム風船本体の口部が上壁側から外嵌状態に嵌着されてなり、風船本体内に充填された空気が中空部材内を通過する際にその少なくとも一部が中空部材内を還流することによって高い吹鳴音を発生しながら空中を飛行する飛行ゴム風船であって、
    前記中空部材の周側壁の内面に、ゴム風船本体にその軸線を中心とする回転力を付与する回転用突起が対向状態に突設され、
    前記略円柱形状の中空部材の中空内部空間の中心位置から前記回転用突起を見た際に、該回転用突起の右側面の上下方向の長さが左側面の上下方向の長さよりも大きくなるように構成され、前記中空部材の中空空間内を空気が上から下方に向けて流れる際に、回転用突起の周囲で右側面側が左側面側よりも負圧になり、回転用突起を負圧側に移動させる力が作用して中空部材に対して回転力が生じて、ゴム風船本体にその軸線を中心とする回転力が付与されるものとなされていることを特徴とする飛行ゴム風船。
  3. 前記ゴム風船本体に螺旋状模様が設けられている請求項1または2に記載の飛行ゴム風船。
  4. 前記ゴム風船本体の長さ方向の少なくとも一部の横断面形状において、厚肉部と薄肉部とを有するものとなされている請求項1〜3のいずれか1項に記載の飛行ゴム風船。
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