JP3677658B2 - スリーブ注入工法及びスリーブパイプ用ジョイント - Google Patents
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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤改良工法において地盤中に薬液を注入することによる薬液注入工法及び該工法に用いる装置類に係り、詳しくは、スリーブパイプを用いるスリーブ注入工法及びスリーブパイプ用ジョイントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
薬液注入工法においては、改良目的の地盤をボーリングし、地層の垂直分布状態(亀裂、岩相、湧逃水、風化、破砕等)を示す地質柱状図を作成し、地層の状態に応じて所要量の薬液を地中に注入するのが一般的である。
【0003】
従来、薬液注入工法の一つとしてスリーブ注入工法が知られており、これは、改良目的の地盤をケーシング堀りしてそこにシールグラウトを充填し、さらにスリーブパイプを挿入した後に前記ケーシングを引き抜き、前記スリーブパイプ内の薬液注入箇所にダブルパッカーを挿入して、クラッキングと薬液注入を行い、地盤を改良する工法である。スリーブパイプは、30cm程度に切断された塩化ビニール製パイプをジョイント(スリーブ継手)によって接続しつつ、縦坑内に挿入するのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
地盤は、一般に様々な地層の混合積層によって構成されており、地盤改良を行うには、地層に応じて薬液を注入することが望まれる。即ち、地層に適した量及び種類の薬液を改良目的の地盤に注入することが望まれる。
【0005】
例えば、砂礫層では、地下水の流れが速く、ゲルタイムの長い薬液を注入したのでは薬液が流されて水を完全に薬液で置換できずに予定外の場所で薬液が固化してしまうという不具合が生じる畏れがある。そのため、砂礫層では瞬結型の薬液を注入することが必要になる。
【0006】
また、例えば、空隙率の低い粘土層の場合は、空隙率の多い砂礫層よりも薬液注入量を少なくすることが必要である。
【0007】
しかしながら、上記従来のスリーブ注入工法では、地層に応じて薬液注入量を調整することは容易であるが、地層に応じて薬液の種類を変更することは困難であった。
【0008】
また、上記のように地層によっては瞬結型の薬液を注入しなければならない層もあるが、瞬結型の薬液は一般に2液混合型である。そのような2液混合型薬液を注入するために、従来では、複数本の注入管を接続するための複雑且つ微細な内部構造を有するダブルパッカーを適用していたが、ダブルパッカーが高価になるという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、地層の状態に応じて異なる種類の薬液を注入することができる低コストのスリーブ注入工法及びスリーブパイプ用ジョイントを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るスリーブパイプ用ジョイントは、スリーブ注入工法に用いられるスリーブパイプを接続するためのジョイントであって、両端面側から前記スリーブパイプを挿入して両スリーブパイプを接続可能な筒状本体を備え、該筒状本体は、該筒状本体の筒壁を軸方向に貫通して細管を挿入又は接続するための少なくとも一つの細管用通孔と、前記筒状本体の筒壁の一方の端面から延び外周面に抜ける第1薬液注入孔と、前記筒状本体を径方向に貫通する第2薬液注入孔とを有することを特徴とする。
【0011】
斯かる構成のスリーブパイプ用ジョイントを用いて、スリーブ注入工法を行う場合に、前記スリーブパイプと所要数の細管を前記スリーブパイプ用ジョイントに接続しつつ地中に挿入し、接続されたスリーブパイプにダブルパッカーを挿入し、ダブルパッカーと前記細管との各々から薬液を注入することにより、異なる種類の薬液を各別に注入することができる。また、細管用通孔は、穿孔するだけで容易に形成することができるので、細管の数を容易に増やすことができ、従って、薬液の種類を容易に増やすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施形態について以下に図1〜3を参照して説明する。なお、本発明に係るスリーブ注入工法において、改良目的の地盤をケーシング堀り等によって縦坑を掘削する掘削工程、該縦坑にシールグラウト等のシール材を充填するシール工程、シール材を充填した縦坑にスリーブパイプを挿入し、該スリーブパイプ内の薬液注入箇所にダブルパッカーを挿入して、ダブルパッカーからの高圧水噴射によるクラッキング工程、及びダブルパッカーからの薬液注入工程を有する点は、従来のスリーブ注入工法と同様であるのでその詳細な説明は省略する。
【0013】
本発明では、スリーブパイプ2を接続するのに図1に示すようなスリーブパイプ用ジョイント1を用いる点、及び、スリーブパイプ用ジョイント1に薬液注入用の細管3を接続し、細管3をスリーブパイプ2の周囲に配置する点が従来と相違する。
【0014】
スリーブパイプ用ジョイント1は、両側からスリーブパイプ2を挿入して両スリーブパイプ2を接続可能な筒状本体1aを備えている。スリーブパイプ用ジョイント1は、スリーブパイプ2と同じ硬質塩化ビニールで形成することができ、継ぎ足しの際に硬質塩化ビニール用の接着剤を用いることができる。
【0015】
筒状本体1aには、その筒壁を軸方向に貫通する細管用通孔4と、筒壁の軸方向一端面から延びて外周面に抜ける第1薬液注入孔5とが形成されている。
【0016】
第1薬液注入孔5は、内周面にも開孔する通孔6aが連通形成されており、それによって、筒状本体1aの筒壁を径方向に貫通する第2薬液注入孔6が形成されている。即ち、図示の例では、第1薬液注入孔5の一部が第2薬液注入孔6の一部を兼ねている。この場合、第1薬液注入孔5からの高圧薬液が第2薬液注入孔6を通じて、筒状本体1aの内部に浸入するのを防止するための逆止弁7が、第2薬液注入孔6内に設けられている。また、それとは逆に第2薬液注入孔6から第1薬液注入孔5への逆流を防止する逆止弁8も設けられている。
【0017】
なお、第1薬液注入孔と第2薬液注入孔とを各別に形成しても良い。その場合、上記の逆止弁7,8は不要となるが、第1薬液注入孔と第2薬液注入孔とは、各孔から2液混合型薬液の各液を注入することを考慮して、近くの位置に開孔させることが好ましい。
【0018】
筒状本体1aの外周面には、環状凹部9が形成され、環状凹部9に第1薬液注入孔5(第2薬液注入孔6)が開孔している。そして、環状凹部9には、環状ゴム10が嵌合させてある。この環状ゴム10は、外部から前記注入孔への流体の浸入を防ぐとともに、その弾性によって環状ゴムの内側からの薬液噴射を許容する逆止弁を構成する。なお、図示しないが、環状ゴム10にスリット等を形成した噴射口としても良い。
【0019】
また、筒状本体の内周面には、凸部11が形成され、凸部11にスリーブパイプ2の端面が当接するようになっている。さらに、凸部11によってできるスリーブパイプ2同士の間隙に相当する箇所の内周面に第2薬液注入孔6が開孔し、第2薬液注入孔6がスリーブパイプ2によって塞がれないようになっている。
【0020】
凸部11は、製作上の観点から図示のような環状にすることが好ましいが、両側から挿入されるスリーブパイプ同士の間に隙間を生じさせることができれば良く、その形状は特に限定されず、内周面の全周ではなく一部に形成しても良い。
【0021】
上記のようなスリーブパイプ用ジョイントを用いてスリーブパイプ2と所要数の薬液注入用細管3を細管用通孔4に接続しつつ、ケーシング堀りされた縦坑に挿入する。そして、スリーブ注入工法の定法に従い、シール材Sを注入し、注入ホース12に接続されたダブルパッカー13を挿入して、クラッキングを行う。クラッキングは、薬液注入用細管3を通じて行うこともできる。ダブルパッカー13は、公知のものを使用することができる。しかる後、ダブルパッカー13と細管3との各々から所望の薬液Lを注入する。細管3は、ビニールチューブ等を使用することができる。
【0022】
従って、注入される薬液が2液混合型瞬結性薬液であっても、各々の液をダブルパッカー13と細管3との各々から注入することができる。
【0023】
また、接続されるスリーブパイプは、市販の硬質塩化ビニールパイプを採用し得るので、図3に示すように、その長さは切断により自由に変更することができ、継ぎ手方法も挿入して接着させるだけで為し得る。従って、地質柱状図に従って、接続されるスリーブパイプ2の長さを容易に調整し、薬液を適切に注入することができる。
【0024】
さらに、細管3の数を増やすことによって、他段階の層に同時に複数の種類の薬液を各層毎に所要量だけ注入することが容易にできるので、施工能率は向上し、施工品質が飛躍的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスリーブパイプ用ジョイントの一実施形態を示し、図1(a)は斜視図、図1(b)は図1(a)のA−A線断面図である。
【図2】図1のスリーブパイプ用ジョイントにスリーブパイプと細管とを接続する状態を示す断面図である。
【図3】図1のスリーブパイプ用ジョイントを用いたスリーブ注入工法による施工状態を示す説明図であり、図3(a)は、図3(b)の内部断面を示している。
【符号の説明】
1 スリーブパイプ用ジョイント
1a 筒状本体
2 スリーブパイプ
3 細管
4 細管用通孔
5 第1薬液注入孔
6 第2薬液注入孔
7 逆止弁
8 逆止弁
9 環状凹部
10 環状ゴム
11 凸部
13 ダブルパッカー
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤改良工法において地盤中に薬液を注入することによる薬液注入工法及び該工法に用いる装置類に係り、詳しくは、スリーブパイプを用いるスリーブ注入工法及びスリーブパイプ用ジョイントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
薬液注入工法においては、改良目的の地盤をボーリングし、地層の垂直分布状態(亀裂、岩相、湧逃水、風化、破砕等)を示す地質柱状図を作成し、地層の状態に応じて所要量の薬液を地中に注入するのが一般的である。
【0003】
従来、薬液注入工法の一つとしてスリーブ注入工法が知られており、これは、改良目的の地盤をケーシング堀りしてそこにシールグラウトを充填し、さらにスリーブパイプを挿入した後に前記ケーシングを引き抜き、前記スリーブパイプ内の薬液注入箇所にダブルパッカーを挿入して、クラッキングと薬液注入を行い、地盤を改良する工法である。スリーブパイプは、30cm程度に切断された塩化ビニール製パイプをジョイント(スリーブ継手)によって接続しつつ、縦坑内に挿入するのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
地盤は、一般に様々な地層の混合積層によって構成されており、地盤改良を行うには、地層に応じて薬液を注入することが望まれる。即ち、地層に適した量及び種類の薬液を改良目的の地盤に注入することが望まれる。
【0005】
例えば、砂礫層では、地下水の流れが速く、ゲルタイムの長い薬液を注入したのでは薬液が流されて水を完全に薬液で置換できずに予定外の場所で薬液が固化してしまうという不具合が生じる畏れがある。そのため、砂礫層では瞬結型の薬液を注入することが必要になる。
【0006】
また、例えば、空隙率の低い粘土層の場合は、空隙率の多い砂礫層よりも薬液注入量を少なくすることが必要である。
【0007】
しかしながら、上記従来のスリーブ注入工法では、地層に応じて薬液注入量を調整することは容易であるが、地層に応じて薬液の種類を変更することは困難であった。
【0008】
また、上記のように地層によっては瞬結型の薬液を注入しなければならない層もあるが、瞬結型の薬液は一般に2液混合型である。そのような2液混合型薬液を注入するために、従来では、複数本の注入管を接続するための複雑且つ微細な内部構造を有するダブルパッカーを適用していたが、ダブルパッカーが高価になるという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、地層の状態に応じて異なる種類の薬液を注入することができる低コストのスリーブ注入工法及びスリーブパイプ用ジョイントを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るスリーブパイプ用ジョイントは、スリーブ注入工法に用いられるスリーブパイプを接続するためのジョイントであって、両端面側から前記スリーブパイプを挿入して両スリーブパイプを接続可能な筒状本体を備え、該筒状本体は、該筒状本体の筒壁を軸方向に貫通して細管を挿入又は接続するための少なくとも一つの細管用通孔と、前記筒状本体の筒壁の一方の端面から延び外周面に抜ける第1薬液注入孔と、前記筒状本体を径方向に貫通する第2薬液注入孔とを有することを特徴とする。
【0011】
斯かる構成のスリーブパイプ用ジョイントを用いて、スリーブ注入工法を行う場合に、前記スリーブパイプと所要数の細管を前記スリーブパイプ用ジョイントに接続しつつ地中に挿入し、接続されたスリーブパイプにダブルパッカーを挿入し、ダブルパッカーと前記細管との各々から薬液を注入することにより、異なる種類の薬液を各別に注入することができる。また、細管用通孔は、穿孔するだけで容易に形成することができるので、細管の数を容易に増やすことができ、従って、薬液の種類を容易に増やすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施形態について以下に図1〜3を参照して説明する。なお、本発明に係るスリーブ注入工法において、改良目的の地盤をケーシング堀り等によって縦坑を掘削する掘削工程、該縦坑にシールグラウト等のシール材を充填するシール工程、シール材を充填した縦坑にスリーブパイプを挿入し、該スリーブパイプ内の薬液注入箇所にダブルパッカーを挿入して、ダブルパッカーからの高圧水噴射によるクラッキング工程、及びダブルパッカーからの薬液注入工程を有する点は、従来のスリーブ注入工法と同様であるのでその詳細な説明は省略する。
【0013】
本発明では、スリーブパイプ2を接続するのに図1に示すようなスリーブパイプ用ジョイント1を用いる点、及び、スリーブパイプ用ジョイント1に薬液注入用の細管3を接続し、細管3をスリーブパイプ2の周囲に配置する点が従来と相違する。
【0014】
スリーブパイプ用ジョイント1は、両側からスリーブパイプ2を挿入して両スリーブパイプ2を接続可能な筒状本体1aを備えている。スリーブパイプ用ジョイント1は、スリーブパイプ2と同じ硬質塩化ビニールで形成することができ、継ぎ足しの際に硬質塩化ビニール用の接着剤を用いることができる。
【0015】
筒状本体1aには、その筒壁を軸方向に貫通する細管用通孔4と、筒壁の軸方向一端面から延びて外周面に抜ける第1薬液注入孔5とが形成されている。
【0016】
第1薬液注入孔5は、内周面にも開孔する通孔6aが連通形成されており、それによって、筒状本体1aの筒壁を径方向に貫通する第2薬液注入孔6が形成されている。即ち、図示の例では、第1薬液注入孔5の一部が第2薬液注入孔6の一部を兼ねている。この場合、第1薬液注入孔5からの高圧薬液が第2薬液注入孔6を通じて、筒状本体1aの内部に浸入するのを防止するための逆止弁7が、第2薬液注入孔6内に設けられている。また、それとは逆に第2薬液注入孔6から第1薬液注入孔5への逆流を防止する逆止弁8も設けられている。
【0017】
なお、第1薬液注入孔と第2薬液注入孔とを各別に形成しても良い。その場合、上記の逆止弁7,8は不要となるが、第1薬液注入孔と第2薬液注入孔とは、各孔から2液混合型薬液の各液を注入することを考慮して、近くの位置に開孔させることが好ましい。
【0018】
筒状本体1aの外周面には、環状凹部9が形成され、環状凹部9に第1薬液注入孔5(第2薬液注入孔6)が開孔している。そして、環状凹部9には、環状ゴム10が嵌合させてある。この環状ゴム10は、外部から前記注入孔への流体の浸入を防ぐとともに、その弾性によって環状ゴムの内側からの薬液噴射を許容する逆止弁を構成する。なお、図示しないが、環状ゴム10にスリット等を形成した噴射口としても良い。
【0019】
また、筒状本体の内周面には、凸部11が形成され、凸部11にスリーブパイプ2の端面が当接するようになっている。さらに、凸部11によってできるスリーブパイプ2同士の間隙に相当する箇所の内周面に第2薬液注入孔6が開孔し、第2薬液注入孔6がスリーブパイプ2によって塞がれないようになっている。
【0020】
凸部11は、製作上の観点から図示のような環状にすることが好ましいが、両側から挿入されるスリーブパイプ同士の間に隙間を生じさせることができれば良く、その形状は特に限定されず、内周面の全周ではなく一部に形成しても良い。
【0021】
上記のようなスリーブパイプ用ジョイントを用いてスリーブパイプ2と所要数の薬液注入用細管3を細管用通孔4に接続しつつ、ケーシング堀りされた縦坑に挿入する。そして、スリーブ注入工法の定法に従い、シール材Sを注入し、注入ホース12に接続されたダブルパッカー13を挿入して、クラッキングを行う。クラッキングは、薬液注入用細管3を通じて行うこともできる。ダブルパッカー13は、公知のものを使用することができる。しかる後、ダブルパッカー13と細管3との各々から所望の薬液Lを注入する。細管3は、ビニールチューブ等を使用することができる。
【0022】
従って、注入される薬液が2液混合型瞬結性薬液であっても、各々の液をダブルパッカー13と細管3との各々から注入することができる。
【0023】
また、接続されるスリーブパイプは、市販の硬質塩化ビニールパイプを採用し得るので、図3に示すように、その長さは切断により自由に変更することができ、継ぎ手方法も挿入して接着させるだけで為し得る。従って、地質柱状図に従って、接続されるスリーブパイプ2の長さを容易に調整し、薬液を適切に注入することができる。
【0024】
さらに、細管3の数を増やすことによって、他段階の層に同時に複数の種類の薬液を各層毎に所要量だけ注入することが容易にできるので、施工能率は向上し、施工品質が飛躍的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスリーブパイプ用ジョイントの一実施形態を示し、図1(a)は斜視図、図1(b)は図1(a)のA−A線断面図である。
【図2】図1のスリーブパイプ用ジョイントにスリーブパイプと細管とを接続する状態を示す断面図である。
【図3】図1のスリーブパイプ用ジョイントを用いたスリーブ注入工法による施工状態を示す説明図であり、図3(a)は、図3(b)の内部断面を示している。
【符号の説明】
1 スリーブパイプ用ジョイント
1a 筒状本体
2 スリーブパイプ
3 細管
4 細管用通孔
5 第1薬液注入孔
6 第2薬液注入孔
7 逆止弁
8 逆止弁
9 環状凹部
10 環状ゴム
11 凸部
13 ダブルパッカー
Claims (7)
- スリーブ注入工法に用いられるスリーブパイプを接続するためのジョイントであって、両端面側から前記スリーブパイプを挿入して両スリーブパイプを接続可能な筒状本体を備え、該筒状本体は、該筒状本体の筒壁を軸方向に貫通して注入用の細管を挿入又は接続するための少なくとも一つの細管用通孔と、前記筒状本体の筒壁の一方の端面から延び外周面に抜ける第1薬液注入孔と、前記筒状本体を径方向に貫通する第2薬液注入孔とを有することを特徴とするスリーブパイプ用ジョイント。
- 前記筒状本体の外周面に環状凹部が形成され、該環状凹部に前記第1薬液注入孔及び第2薬液注入孔が開孔しており、該環状凹部に環状ゴムを嵌合させることにより、外部から前記注入孔への流体の浸入を防ぐ逆止弁が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスリーブパイプ用ジョイント。
- 前記筒状本体の内周面に凸部が形成され、該凸部にスリーブパイプの端面が当接するようになっているとともに、該凸部によってできるスリーブパイプ同士の間隙に相当する箇所の内周面に前記第2薬液注入孔が開孔することを特徴とする請求項1又は2に記載のスリーブパイプ用ジョイント。
- 前記第1薬液注入孔は、前記第2薬液注入孔に連通して該第2薬液注入孔によって筒状本体の外周面に抜けるように形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のスリーブパイプ用ジョイント。
- 前記第1薬液注入孔及び第2薬液注入孔の各々の内部に、薬液の逆流を防止するための逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のスリーブパイプ用ジョイント。
- 請求項1〜5の何れかに記載のスリーブパイプ用ジョイントを用いて地盤に薬液を注入するスリーブ注入工法であって、前記スリーブパイプと所要数の細管を前記スリーブパイプ用ジョイントに接続しつつ地中に挿入し、接続されたスリーブパイプにダブルパッカーを挿入し、ダブルパッカーと前記細管との各々から薬液を注入することを特徴とするスリーブ注入工法。
- 注入される薬液が2液混合型瞬結性薬液であって、各々の液がダブルパッカーと前記細管との各々から注入することを特徴とする請求項6記載のスリーブ注入工法。
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JP2002207346A JP3677658B2 (ja) | 2002-07-16 | 2002-07-16 | スリーブ注入工法及びスリーブパイプ用ジョイント |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002207346A JP3677658B2 (ja) | 2002-07-16 | 2002-07-16 | スリーブ注入工法及びスリーブパイプ用ジョイント |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004052254A JP2004052254A (ja) | 2004-02-19 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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