JP3677178B2 - ディスク再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、回転駆動手段、ディスクローディング機構および情報読取り手段を装着したフローティングシャーシを、ダンパーを介して固定シャーシに装着したディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスク再生装置においては、外部振動等によりディスクの情報記録面と光学式ピックアップ等の情報読取り手段との間隔が変動すると音飛びが生じるなど、読取り精度の低下を来す。そこで、一般に、回転駆動手段、ディスク着脱機構および情報読取り手段はフローティングシャーシに装着し、このフローティングシャーシを、ダンパーを介して固定シャーシに装着し、外部振動をダンパーで吸収させるようにしている。
一方、回転駆動手段にディスクを着脱するときは、フローティングシャーシを固定しないとディスクの着脱が行なえないので、フローティングシャーシを固定シャーシに固定するためのフローティングシャーシ固定機構を、固定シャーシ側に装備している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
フローティングシャーシ固定機構を固定シャーシ側に装備する構成では、固定機構を構成する多くの部品を固定シャーシに取付けねばならず、多くの部品点数を要し、構成が複雑となり、小型化が困難となり、製造コストの低下も図り難いという問題があった。
本発明はこのような問題を解消するべくなされたもので、回転駆動手段、ディスク着脱機構および情報読取り手段を装着したフローティングシャーシを、ダンパーを介して固定シャーシに装着したディスク再生装置において、部品点数を大幅に削減でき、構成の簡素化および小型化を可能とし、製造コストの低下を図ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
固定シャーシにダンパーを介してフローティングシャーシを装着し、このフローティングシャーシに、回転駆動手段と、ローディング機構と、読取り手段とを装着したディスク再生装置において、前記ローディング機構は、ディスクホルダと、左右一対のスライド部材と、回動中心が共通な一対の回動部材と、ローディングモータと、このモータの回転を一対の回動部材に伝達して両回動部材を互いに逆向きに回動させる減速機構とを具備する。各回動部材と各スライド部材とは、それぞれの一端を連結して同時動作させるようにし、かつ、一対のスライド部材が一方向へ移動するとき、ディスクホルダが上昇して再生メディアを前記回転駆動手段から離反させ、同時に、一対の回動部材と一対のスライド部材の各他端を前記固定シャーシに係合させてフローティングシャーシを固定シャーシに対し固定する。
【0005】
このようにすると、フローティングシャーシを固定シャーシに対して固定するための専用の部品が不要となり、部品点数を削減して構成の簡素化および小型化を達成でき、製造コストの低下も図り得る。
また、一方の回動部材に凹状円弧ギヤ部、他方の回動部材に凸状円弧ギヤ部をそれぞれ形成して両円弧ギヤ部を共通ギヤに噛合させ、共通ギヤの回転により両回動部材を互いに逆方向に回動させるようにする。このようにすると、極めて簡単な構成で、一対の両回動部材を互いに逆方向に回動させることができる。
【0006】
この場合、特に、一対の回動部材の回動中心を、各回動部材と各スライド部材との連結位置から等距離の位置に設定し、しかも両回動部材を逆方向に等角速度で回動させるために、共通のギヤは、凹状円弧ギヤ部と噛合する部位を、凸状円弧ギヤ部と噛合する部位より大径にすると、ほぼ左右対称な、バランスのとれた構成となり、スムーズな動きを実現できる。
また、ローディング機構に引込み/押戻し部材を設け、この部材をスライド部材に連動させて、再生メディアの引込み、押戻しを行わせるようにすると、再生メディアの引込み、押戻しをスムーズかつ確実に行える。
【0007】
【実施例】
以下、本発明をMD(Mini Disc)再生装置に適用した一実施例を、図面を参照して説明する。
図1はディスク再生装置の概略構成を示す平面図で、角枠状をなす固定シャーシ1の内部にはフローティングシャーシ2が配置されている。フローティングシャーシ2は、前部と後部の各左右を、固定シャーシ1の四隅部に、それぞれダンパー3を介して装着されている。シャーシ2の上面側には、図2の如く、回転駆動手段4、読取り手段5およびローディング機構6が装着され、また、シャーシ2の下面側には回路基板7が装着されている。
【0008】
前記ローディング機構6は、一対の回動部材8,9と、共通ギヤ10と、スライド部材11,12と、ディスクホルダ13と、ローディングモータ14と、減速機構15とで構成されている(図2では、ディスクホルダ13を省略している)。
一対の回動部材8,9は細長い板状のもので、図3の如くフローティングシャーシ2の奥側位置に、長手方向を左右に向けて重ねて配置され、シャーシ2上に固定された軸16を中心に回動自在となっている。
【0009】
上方の回動部材8は、軸16より左方の位置に長孔17を有し、その長孔17の左縁部を凹状円弧ギヤ部18としている。円弧ギヤ部18の曲率中心は、回動部材8の回動中心と一致させている。また、回動部材8は左方の端部に規制部19を有し、右方の端部を右方スライド部材11の後端部に連結させている。
下方の回動部材9も、上方回動部材8の長孔17と重なる位置に長孔20を有し、その長孔20の右縁部を凸状円弧ギヤ部21としている。円弧ギヤ部21の曲率中心は、回動部材9の回動中心と一致させている。また、回動部材9は右方の端部に規制部22を有し、左方の端部を左方スライド部材12の後端部に連結させている。
【0010】
前記共通ギヤ10は、上方を大ギヤ23、中間を中ギヤ24、下方を小ギヤ25とする三段ギヤ構造で、中ギヤ24と小ギヤ25とを、上下回動部材8,9の長孔17,20内に位置させている。そして、中ギヤ24を凹状円弧ギヤ部18に、小ギヤ25を凸状円弧ギヤ部21に、それぞれ噛合させている。
前記ローディングモータ14は、図2の如く、フローティングシャーシ2の最奥部に、回転軸を水平方向に向けて配置され、その回転軸にはウォームギヤ26が取付けられている。
【0011】
フローティングシャーシ2上には、ウォームギヤ26と共通ギヤ10との間に2つの減速ギヤ27,28が配置され、ウォームギヤ26と、2つの減速ギヤ27,28と、共通ギヤ10の大ギヤ23とで前記減速機構15を構成している。一方の減速ギヤ27はウォームホイール27a上に小ギヤ27bを有し、他方の減速ギヤ28は大小ギヤ28a,28bを一体形成したものである。そしてウォームホイール27aをウォームギヤ26に噛合させ、一方の減速ギヤ27の小ギヤ27bと他方の減速ギヤ28の大ギヤ28aとを噛合させ、他方の減速ギヤ28の小ギヤ28bを共通ギヤ10の大ギヤ23に噛合させて、ローディングモータ14の回転を共通ギヤ10に減速伝達するようにしている。
【0012】
右方のスライド部材11には図4の如く前後2つのガイド溝29,30が形成され、スライド部材11の前端には、規制部31が折曲形成されている。各ガイド溝は、水平部29a,30aと、各水平部の前端から更に前方へ向って下降する傾斜部29b,30bとからなる。
左方のスライド部材12は、図5の如く右方のスライド部材11とほぼ左右対称の形状をなす。即ち、前後2つのガイド溝32,33と規制部34とを有し、各ガイド溝は、水平部32a,33aと傾斜部32b,33bとからなる。
【0013】
前記ディスクホルダ13は、図6(a)の如く右方および左方の側板外面に、各一対のガイド突起35a,35bおよび36a,36bを有すると共に、後端に押え片37を突出させている。この押え片37は、ディスクホルダ13が上昇位置にあるとき、図3、図4の如く上方の回動部材8に折曲形成された立上がり片8aの上端を弾性的に押え付けて、回動部材8,9の上下振動を防止する役割を果たす。ディスクホルダ13の前端は、図6(b)の如く、ディスク形再生メディアすなわちMD38を挿入させるディスク挿入口39となっている。
また図6(a)の如く、ディスクホルダ13の上面には回動レバー40が回動自在に装着されている。回動レバー40は、回動中心40aに近い位置に連結杆41を備えている。
【0014】
ディスクホルダ13には更に、引込み/押戻し部材42が装着されている。この部材42は、図7の如く中央上部に吊下げ片43を有すると共に、左右端下部に下方支持片44aおよびディスク係合片44bをそれぞれ有し、更に右端にはストッパ42aを有して、吊下げ片43上の支軸42bにて回動レバー40の回動端部に連結されている。そして、この引込み/押戻し部材42は、ディスクホルダ13に形成されたガイド溝45に吊下げ片43を係合させてMD38の挿脱方向に往復移動自在となっている。なお、ディスク挿入口39から挿入されたMD38は、下方支持片44aで下方より支持されると共に、左右のディスク係合片44bがMDケース下面の左右に形成されたローディング凹部に係合する。
【0015】
更に、ディスクホルダ13の内部にはMD検出スイッチ46のアクチュエータが配置されている。このスイッチ46は回路基板7に装着されていて、ディスク挿入口39から挿入されるMD38にアクチュエータを押されて挿入を検出し、前記ローディングモータ14を起動させる。なお、MD38を取出す際には、MDが所定位置まで押し戻されると、スイッチ46がこれを検出してモータ14を停止させる。
【0016】
ところで、フローティングシャーシ2の左右側板には、図4および図5の如く、それぞれ前後2ヵ所にガイド溝47a,47b,48a,48bを有する。これらのガイド溝は、左右スライド部材11,12のガイド溝29,30,32,33とそれぞれ交差しており、ディスクホルダ13の4ヵ所のガイド突起35a,35b,36a,36bは、それぞれ対応するフローティングシャーシ2のガイド溝47a,47b,48a,48bとスライド部材11,12のガイド溝29,30,32,33との交差部に差し込まれている。従って、スライド部材11,12の傾斜部29b,30b,32b,33b部分がフローティングシャーシ2のガイド溝47a,47b,48a,48bと交差する範囲では、スライド部材11,12の移動に伴いガイド突起35a,35b,36a,36bがガイド溝47a,47b,48a,48bに沿って上下動し、ディスクホルダ13が上下動させることになる。
【0017】
図2の如く、フローティングシャーシ2の右側部には、緩衝板49が、MD38の挿脱方向に進退自在に装着されている。この緩衝板49は、図8の如く略円弧状のカム溝50を有すると共に、一端にばね掛け部51を有する。また、右方のスライド部材11にはばね掛け部52およびスリット53が設けられ、このスリット53に緩衝板49のばね掛け部51を挿入させて、両ばね掛け部51,52間にスプリング54を掛渡し、右方のスライド部材11と緩衝板49とを弾性的に連結している。緩衝板49のカム溝50には、前記回動レバー40の連結杆41を挿入させている。
【0018】
前記回転駆動手段4は、図9の如く、ディスク駆動モータ55の回転軸にターンテーブル56を取付けて構成されている。
前記固定シャーシ1には、図1の如く、前端および後端にそれぞれ左右一対の係合片57a,57b,58a,58bが、固定シャーシ1の内側に向けて折曲形成されている。各係合片は、図9の如く高さ方向の中央に水平溝を有し、先端部をV形にカットされている。
【0019】
そして、回動部材8,9が回動し、かつスライド部材11,12が前後に移動するとき、これらの部材の規制部34,31,19,22が、各係合片57a,57b,58a,58bの水平溝内に挿入して(図9に実線で示す)フローティングシャーシ2を固定シャーシ1に対して固定したり、水平溝外に出て(図9に仮想線で示す)フローティングシャーシ2を固定シャーシ1に対し浮いた状態にしたりする。
【0020】
このような回動部材8,9およびスライド部材11,12の動きと前記ディスクホルダ13との関係は、次の通りである。即ち、ディスクホルダ13がターンテーブル56から上方へ離反して(図9に実線で示す)ディスクホルダ13に対するMD38の出し入れが可能となるときは、規制部34,31,19,22が各係合片57a,57b,58a,58bの水平溝内に挿入してフローティングシャーシ2が固定シャーシ1内に固定されている。また、ディスクホルダ13が下降してターンテーブル上に装着されているとき(図9に仮想線で示す)は、規制部34,31,19,22が各係合片57a,57b,58a,58bの水平溝外に出て、フローティングシャーシ2が固定シャーシ1に対して浮いた状態となっている。
【0021】
図1の如く、前記回路基板7上にはローディング完了検出スイッチ59も取付けられている。これは、ディスク挿入口39より挿入されたMDがローディング機構6により引込まれて、回転駆動手段4に対するローディングを完了したことを検出し、前記ローディングモータ14を停止させるものである。なお、図面では省略するが、回路基板7にはイジェクトスイッチも取付けられており、MD38を取出す際にはこのイジェクトスイッチが作動して、ローディングモータ14を逆方向に回転させる。
【0022】
以上の如く構成されたディスク再生装置の動作を説明する。
MD挿入前、図9に実線で示す如く、ディスクホルダ13は、ガイド突起35a,35b,36a,36bをガイド溝29,30,32,33の水平部29a,30a,32a,33a内に位置させて上昇位置に保持されている。また、スライド部材12,11および回動部材8,9の各規制部34,31,19,22が固定シャーシ1の係合片57a,57b,58a,58bに係合して、ディスクホルダ13は固定シャーシ1に対し固定されている。また図1の如く、回動レバー40は反時計方向に回動した限界位置にあり、連結杆41は、図8の如く緩衝板49のカム溝50の右端に位置している。更に、引込み/押戻し部材42はディスク挿入口39に最接近した位置で待機している。
【0023】
この状態で、MD38をディスク挿入口39から挿入すると、図7(b)の如く、引込み/押戻し部材42のディスク係合片44がMDケース下面のローディング凹部に係合する。MDを更に押込んでいくと、MDケースで引込み/押戻し部材42を押すようになり、引込み/押戻し部材42が回動レバー40を伴なって移動する。回動レバー40が時計方向へ回動すると、連結杆41がカム溝50内を移動して、緩衝板49を図1における上方向へ、スプリング54を引伸ばしながら移動する。やがてMD検出スイッチ46がMD38を検出し、ローディングモータ14を起動させる。
【0024】
ローディングモータ14が回転すると、その回転は減速機構15で減速されて共通ギヤ10に伝達される。共通ギヤ10の中ギヤ24には回動部材8の凹状円弧ギヤ18が噛合し、共通ギヤ10の小ギヤ25には回動部材9の凸状円弧ギヤ21が噛合しているので、回動部材8,9は互いに逆方向に等角速度で回動する。また、回動部材8,9の回動に伴ないスライド部材11,12が移動し、スライド部材11の移動により、引伸ばされていたスプリング54が初期状態に復帰した後は、緩衝板49もスライド部材11に追随して移動する。緩衝板49が移動すると、カム溝50の側縁で連結杆41を押すようになるので、回動レバー40が時計方向へ大きく回動し、引込み/押戻し部材42が回動レバー40と共に移動してMD38を引込んでいく。
【0025】
この間、ディスクホルダ13のガイド突起35a,35b,36a,36bは、ガイド溝29,30,32,33の水平部29a,30a,32a,33a内を相対移動するので、ディスクホルダ13は上昇位置に保持されているが、ローディングモータ14が更に回転してスライド部材11,12が移動し続けることにより、ガイド突起35a,35b,36a,36bは、ガイド溝29,30,32,33の傾斜部29b,30b,32b,33b内を下降する。従って、ディスクホルダ13は図9に仮想線で示す位置まで下降して、MD38がターンテーブル56上に装填される。
【0026】
この状態になると、ローディング完了検出スイッチ59が作動してローディングモータ14を停止させる。
また、スライド部材12,11の移動と回動部材8,9の回動に伴ない、これらの規制部34,31,19,22が固定シャーシ1の係合片57a,57b,58a,58bから離反するので、フローティングシャーシ2は固定シャーシ1に対して浮いた状態となり、再生動作に備える。
【0027】
次に、再生動作を終了してMDを取出す操作を行なうと、図示しないイジェクトスイッチが作動してローディングモータ14を逆方向へ回転させる。従って、回動部材8,9が逆方向に回動し、スライド部材11,12および緩衝板49も逆方向に移動する。スライド部材11,12の移動に伴い、ガイド溝29,30,32,33の各傾斜部29b,30b,32b,33bがディスクホルダ13のガイド突起35a,35b,36a,36bを押し上げるので、ディスクホルダ13は図9の仮想線位置から実線位置まで上昇し、ガイド突起35a,35b,36a,36bはガイド溝29,30,32,33の各水平部29a,30a,32a,33aへ移行する。
【0028】
回動部材8,9の回動とスライド部材11,12の移動により、これらの規制部19,22,31,34が固定シャーシ1の係合片58a,58b,57b,57aに再び係合し、フローティングシャーシ2は固定シャーシ1に対して固定される。
また、緩衝板49の移動に伴い回動レバー40および引込み/押戻し部材42が緩衝板49のカム溝側縁により押し戻されるので、引込み/押戻し部材42がMD38を押し戻し、これをMD検出スイッチ46が検出してローディングモータ14を停止させる。
【0029】
以上の構成から、次のような効果が得られる。
回動部材8,9およびスライド部材11,12は、ローディングモータ14からディスクホルダ13に至る動力を伝達する役割を果たしているが、これらの部材に設けられた規制部と固定シャーシ1側に設けられた係合片とで、フローティングシャーシ2を固定シャーシ1に対して固定したり、固定を解除する機構も構成している。従って、フローティングシャーシを固定シャーシに対し固定するための専用の部品は不要であり、その結果、部品点数を大幅に削減できると共に、構成の簡素化および小型化が可能となり、製造コストの低下も図り得る。
【0030】
また、一対の回動部材8,9は共通の回動軸を有すると共に、一方の回動部材8には凹状円弧ギヤ18、他方の回動部材9には凸状円弧ギヤ21を形成し、両円弧ギヤ18,21に共通ギヤ10を噛合させ、共通ギヤ10を回転させることにより、一対の回動部材8,9を互いに逆方向に回動させるようにしているので、一対の回動部材8,9を互いに逆方向に回動させることを、極めて簡単な構成により達成できる。
【0031】
しかも、一対の回動部材8,9の回動中心を、各回動部材8,9とスライド部材11,12との連結位置から等距離の位置に設定し、共通ギヤ10は、凹状円弧ギヤ18と噛合する部位を、凸状円弧ギヤ21と噛合する部位よりも大径にして、両回動部材8,9が等角速度で回動するようにしている。このように、一対の回動部材8,9の回動中心が、各回動部材8,9とスライド部材11,12との連結位置から等距離の位置にあると、ほぼ左右対称な、バランスのとれた構成となり、その結果、スムーズな動きを実現できる。
【0032】
更に、ローディング機構6は引込み/押戻し部材42を有するものとし、この部材42がスライド部材11に連動してMDの引込み、押戻しを行ない、しかもこの部材42はMDケースのローディング凹部に係合するディスク係合片44bを左右に備えているので、MDの引込み、押戻しがスムーズかつ確実に行われる。
【0033】
また、ディスクホルダ13には押え片37を設け、ディスクホルダ13が上昇位置にあるときは回動部材8の立上がり片8aを弾性的に押え付けて回動部材8,9の上下振動を防止するようにしているので、回動部材8,9の上下振動を簡単な構成で防止でき、ディスクホルダ13自身も上昇位置に安定保持される。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、固定シャーシにダンパーを介してフローティングシャーシを装着し、このフローティングシャーシに、回転駆動手段と、ローディング機構と、読取り手段とを装着したディスク再生装置において、フローティングシャーシを固定シャーシに対して固定するための専用の部品が不要となり、部品点数を削減して構成の簡素化および小型化を達成でき、製造コストの低下も図り得る。
【0035】
また、一方の回動部材に凹状円弧ギヤ部、他方の回動部材に凸状円弧ギヤ部をそれぞれ形成して両円弧ギヤ部を共通ギヤに噛合させ、共通ギヤの回転により両回動部材を互いに逆方向に回動させるようにする。このようにすると、極めて簡単な構成で、一対の両回動部材を互いに逆方向に回動させることができる。
【0036】
この場合、特に、一対の回動部材の回動中心を、各回動部材と各スライド部材との連結位置から等距離の位置に設定し、しかも両回動部材を逆方向に等角速度で回動させるために、共通のギヤは、凹状円弧ギヤ部と噛合する部位を、凸状円弧ギヤ部と噛合する部位より大径にすると、ほぼ左右対称な、バランスのとれた構成となり、スムーズな動きを実現できる。
更に、ローディング機構に引込み/押戻し部材を設け、この部材をスライド部材に連動させて、再生メディアの引込み、押戻しを行わせるようにすると、再生メディアの引込み、押戻しをスムーズかつ確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるディスク再生装置の概略構成を示す平面図。
【図2】同実施例のディスクホルダを省略した平面図。
【図3】同実施例の回動部材、共通ギヤおよびスライド部材の関係を示す平面図。
【図4】同実施例のスライド部材とディスクホルダとの関係を示す右側面図。
【図5】同実施例のスライド部材とディスクホルダとの関係を示す左側面図。
【図6】(a)は同実施例のディスクホルダを示す平面図、(b)は同じく正面図。
【図7】(a)は同実施例の引込み/押戻し部材を示す平面図、(b)は同じく左側面図。
【図8】同実施例のスライド部材と緩衝板との関係を示す平面図。
【図9】同実施例のディスクホルダ、回転駆動手段、規制片および係合片の関係を示す平面図。
【符号の説明】
1	固定シャーシ
2	フローティングシャーシ
3	ダンパー
4	回転駆動手段
5	読取り手段
6	ローディング機構
8,9	回動部材
10	共通ギヤ
11,12 スライド部材
13	ディスクホルダ
14	ローディングモータ
15	減速機構
16	軸
18	凹状円弧ギヤ
21	凸状円弧ギヤ
24	中ギヤ
25	小ギヤ
38	MD
42	引込み/押戻し部材

Claims (4)

  1. 固定シャーシ(1)にダンパー(3)を介してフローティングシャーシ(2)を装着し、このフローティングシャーシに、回転駆動手段(4)と、この回転駆動手段に対してディスク形再生メディア(38)を着脱するローディング機構(6)と、再生メディアに記録された情報を読取る読取り手段(5)とを装着したディスク再生装置において、
    前記ローディング機構は、再生メディアを保持するディスクホルダ(13)と、このディスクホルダの左右位置に互いに平行に配置された左右一対のスライド部材(11,12)と、それぞれの中間部位を共通の軸(16)に回動自在に支持された一対の回動部材(8,9)と、ローディングモータ(14)と、このモータの回転を前記一対の回動部材に減速伝達して両回動部材を互いに逆向きに回動させる減速機構(15)とを具備し、各回動部材の一端と各スライド部材の一端とを連結して一対の回動部材の回動と一対のスライド部材の移動が同時に行なわれるようにし、かつ、一対のスライド部材が一方向へ移動するとき、再生メディアを前記回転駆動手段に装着させる向きにディスクホルダが移動し、一対のスライド部材が他方向へ移動するとき、再生メディアを前記回転駆動手段から離脱させる向きにディスクホルダが移動すると同時に、一対の回動部材と一対のスライド部材の各他端が前記固定シャーシに係合して前記フローティングシャーシを固定シャーシに対し固定することを特徴とするディスク再生装置。
  2. 前記ローディング機構は、前記減速機構の回転力を受ける共通ギヤ(10)を有し、一方の回動部材には凹状円弧ギヤ部(18)、他方の回動部材には凸状円弧ギヤ部(21)を形成して両円弧ギヤ部を前記共通ギヤに噛合させたことを特徴とする請求項1に記載のディスク再生装置。
  3. 前記一対の回動部材の回動中心を、各回動部材と各スライド部材との連結位置から等距離の位置に設定し、前記共通のギヤは、凹状円弧ギヤ部と噛合する部位(24)を、凸状円弧ギヤ部と噛合する部位(25)より大径として、一対の回動部材を等角速度で互いに逆方向に回動させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のディスク再生装置。
  4. 前記ローディング機構は、スライド部材に連動して再生メディアをディスクホルダ内へ引込み、また、ディスクホルダ内の再生メディアを外部へ押戻す引込み/押戻し部材(42)を有することを特徴とする請求項1に記載のディスク再生装置。
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