JP3676777B2 - ラインサーマルプリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラテンに対するサーマルプリンタヘッドの当接力を可変することができるラインサーマルプリンタに関する。本発明のラインサーマルプリンタは、例えば運輸、物流、アパレル等の業界において用いられる文字やバーコード等をラベルやタグに印字するラベルプリンタへの適用に好適である。
【0002】
【従来の技術】
ラインサーマルプリンタにおいては、サプライである用紙やインクリボン等のセット時にはプラテンからサーマルプリンタヘッドを離反させ、印字時にはそのサーマルプリンタヘッドをプラテンに当接させる必要がある。特に、サーマルプリンタヘッドを採用する場合、プラテンに対するサーマルプリンタヘッドの当接力は印字品質に大きく影響する。
【0003】
また、ラインサーマルプリンタでは、用紙を搬送する機構として、用紙案内経路を介して用紙搬送ローラにピンチローラを当接させた機構を採用することがある。このような用紙搬送ローラとピンチローラとからなるローラ対についても、サプライのセット時には用紙搬送ローラからピンチローラを離反させ、印字時にはそのピンチローラを用紙搬送ローラに当接させる必要がある。
【0004】
このようなことから、従来のラインサーマルプリンタには、プラテンに対するサーマルプリンタヘッドの当接及びその解除を実現する機構が設けられ、用紙搬送ローラに対するピンチローラの当接及びその解除を実現する機構が設けられているものがある。このような機構に関して、例えば特許文献1〜3には、操作レバーの回動動作に応じてサーマルプリンタヘッドとピンチローラとを連動させて回動駆動し、これによってプラテンに対するサーマルプリンタヘッドの当接及びその解除と用紙搬送ローラに対するピンチローラの当接及びその解除とを操作レバーの回動動作一つで実現させ得るようにしたラインサーマルプリンタが開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−314846号公報
【特許文献2】
特開平7−314847号公報
【特許文献2】
特開平7−323630号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、プラテンに対するサーマルプリンタヘッドの当接力は印字品質に大きく影響する。このため、例えば異なる幅サイズの用紙に対して印字可能なラインサーマルプリンタでは、幅サイズに応じたプラテンに対するサーマルプリンタヘッドの当接力が要求される。
【0007】
これに対して、例えば特許文献1〜3に記載されているようなサーマルプリンタヘッドとピンチローラとの連動機構を採用する場合、用紙搬送ローラに対するピンチローラの当接力を変動させることは望ましくないため、プラテンに対するサーマルプリンタヘッドの当接力だけを調整可能とすることが困難であるという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、サーマルプリンタヘッドとピンチローラとの連動機構を採用した場合であっても、用紙搬送ローラに対するピンチローラの当接力を変動させることなく、プラテンに対するサーマルプリンタヘッドの当接力だけを調整可能にすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のラインサーマルプリンタは、用紙案内経路を介して対向配置されるプラテンとライン型のサーマルプリンタヘッドとを有する印字部と、印字部よりも用紙案内経路の上流側でこの用紙案内経路を介して対向配置される用紙搬送ローラとピンチローラとを有する用紙搬送部とを備え、第1のカムの回動位置に応じてプラテンに対してサーマルプリンタヘッドを非当接状態、弱い当接状態及び強い当接状態の三種類の位置に順に位置付ける第1のカム機構と、第2のカムの回動位置に応じて用紙搬送ローラに対してピンチローラを非当接状態及び当接状態の二種類の位置に順に位置付ける第2のカム機構とを設け、第1のカムと第2のカムとを連動させて回動動作させ、プラテンに対するサーマルプリンタヘッドと用紙搬送ローラに対するピンチローラとが共に非当接となる第1のモードと、プラテンに対してサーマルプリンタヘッドが弱い当接状態となり用紙搬送ローラに対してピンチローラが当接状態となる第2のモードと、プラテンに対してサーマルプリンタヘッドが強い当接状態となり用紙搬送ローラに対してピンチローラが当接状態となる第3のモードとを実現させる。つまり、第1のカムには、サーマルプリンタヘッドを前記三種類の位置に位置付けるカムプロフィールを持たせ、第2のカムには、ピンチローラを前記二種類の位置に位置付けるカムプロフィールを持たせ、このような第1のカムと第2のカムとのカムプロフィールの相違によって、サーマルプリンタヘッドとピンチローラとの連動機構を採用した場合であっても、用紙搬送ローラに対するピンチローラの当接力を変動させることなく、プラテンに対するサーマルプリンタヘッドの当接力だけを調整可能にする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図5に基づいて説明する。
【0011】
図1は、印字部及び用紙搬送部の周辺構造の正面図、図2は、印字部及び用紙搬送部の周辺構造の平面図である。本実施の形態のラインサーマルプリンタ1は、ラベルプリンタとして構成されている。このようなラインサーマルプリンタ1は、図示しない用紙保持部に保持されたラベル用紙2を案内する用紙案内経路3を備え、この用紙案内経路3の途中に印字部4を有し、この印字部4よりもラベル用紙2の搬送方向上流側に位置させて用紙搬送部5を有している。
【0012】
本実施の形態のラインサーマルプリンタ1は、印字部4及び用紙搬送部5を支持するための構造物として、下部フレーム6と、ヘッドブロックカバー7と、ピンチローラカバー8とを有している。下部フレーム6は、ラインサーマルプリンタ1が備える図示しないボトムフレームに固定されている。ヘッドブロックカバー7及びピンチローラカバー8は、ラインサーマルプリンタ1が備える一対のサイドフレーム9に固定されている(図2参照)。これらのサイドフレーム9は、用紙案内経路3の両側、図2に示す平面図中の上側と下側とに対応するラインサーマルプリンタ1の奥側と手前側とに位置付けられ、奥側に位置するサイドフレーム9aはラインサーマルプリンタ1の略全高に渡る大きさに設定されている。このため、奥側に位置するサイドフレーム9aは、用紙案内経路3の上下両方向に位置することになる。これに対して、手前側に位置するサイドフレーム9bは、用紙案内経路3よりも上方にのみ位置している。
【0013】
印字部4について説明する。
【0014】
印字部4は、プラテン10とこのプラテン10に用紙案内経路3を介して当接するライン型のサーマルプリンタヘッド11とによって構成されている。プラテン10は、下部フレーム6に回転自在に取り付けられ、図示しない駆動構造に駆動されて回転する。サーマルプリンタヘッド11は、ヘッドブロックカバー7に回動自在に取り付けられたヘッド保持フレーム12に固定されている。これにより、サーマルプリンタヘッド11は、ヘッド保持フレーム12の回動動作に従い、プラテン10に対して当接離反する。このようなプラテン10に対するサーマルプリンタヘッド11の当接離反を制御する機構として、本実施の形態のラインサーマルプリンタ1は、サーマルプリンタヘッド11をヘッドアップさせるためのヘッドアップ機構13と、サーマルプリンタヘッド11をプラテン10に加圧させるための第1のカム機構としてのヘッド加圧機構14とを構造的に関連させて備える。これらのヘッドアップ機構13及びヘッド加圧機構14は、ヘッドブロックカバー7に設けられている。
【0015】
加えて、本実施の形態のラインサーマルプリンタ1には、ヘッドアップ機構13とは別に、ソレノイドを駆動源としてサーマルプリンタヘッド11をヘッドアップさせるためのヘッドアップ機構も設けられている(図示せず)。このようなソレノイドを駆動源としてサーマルプリンタヘッド11をヘッドアップさせるためのヘッドアップ機構は、リボンセーブ動作時にサーマルプリンタヘッド11をヘッドアップさせる。
【0016】
ヘッドアップ機構13について説明する。
【0017】
一対のサイドフレーム9bの間には、ヘッドブロックカバー7の内側を通してレバーシャフト15が回動自在に取り付けられている。ヘッドアップ機構13は、そのレバーシャフト15とヘッド保持フレーム12との間にコイルスプリング状をした一対のヘッドアップバネ16を架け渡すことにより構成されている。ヘッドアップバネ16は、引っ張りスプリングとして機能するように配置され、その引っ張り力によってヘッド保持フレーム12を引っ張り上げ、これによって、サーマルプリンタヘッド11をヘッドアップさせる。
【0018】
ヘッド加圧機構14について説明する。
【0019】
レバーシャフト15には、その中央部に位置させて第1のカムとしてのヘッド加圧カム17が固定されている。この意味で、レバーシャフト15はカム軸として機能する。ヘッド加圧機構14は、レバーシャフト15を回動させることによってそのヘッド加圧カム17を回動させ、回動したヘッド加圧カム17によってヘッド保持フレーム12を押圧し、これによってサーマルプリンタヘッド11をプラテン10に加圧させる。この場合、ヘッド加圧カム17は、ヘッド保持フレーム12を直接押圧するわけではなく、ヘッド保持フレーム12の上面に取り付けられたリーフスプリング構成のヘッド加圧バネ18を直接押圧し、これによってヘッド保持フレーム12を押圧する構造となっている。また、レバーシャフト15の手前側一端には、レバーシャフト15を回動させる際に要する力を減ずるための操作レバー19が固定されている。
【0020】
ここで、本実施の形態のラインサーマルプリンタ1においては、ヘッド加圧カム17のカムプロフィールが重要な技術的意義を持つ。つまり、ヘッド加圧機構14は、ヘッド加圧カム17の回動位置に応じて、プラテン10に対するサーマルプリンタヘッド11の位置を、非当接位置、弱い当接力で当接する位置、及び強い当接力で当接する位置の三種類の位置に位置付ける。ここに、ヘッド加圧カム17の回動位置に応じてこのヘッド加圧カム17のカムプロフィールに従いプラテン10に対してサーマルプリンタヘッド11を非当接状態、弱い当接状態及び強い当接状態の三種類の位置に位置付ける第1のカム機構としてのヘッド加圧機構14が構成されている。
【0021】
用紙搬送部5について説明する。
【0022】
用紙搬送部5は、用紙搬送ローラ20とこの用紙搬送ローラ20に用紙案内経路3を介して当接するピンチローラ21とによって構成されている。用紙搬送ローラ20は、下部フレーム6に回転自在に取り付けられ、図示しない駆動構造に駆動されて回転する。ピンチローラ21は、一対のピンチローラ体22にピンチローラベルト23が掛け渡され、このピンチローラベルト23が用紙搬送ローラ20に当接する構造をしている。このようなピンチローラ21は、ヘッド加圧機構14に設けられたレバーシャフト15と平行にピンチローラカバー8に回動自在に取り付けられたローラシャフト24に支持されているピンチローラフレーム25に揺動自在に支持されている。そして、ピンチローラフレーム25は、ローラシャフト24に対して昇降自在に設けられており、これにより、ピンチローラ21は、ピンチローラフレーム25の昇降動作に従い、用紙搬送ローラ20に対して当接離反する。このような用紙搬送ローラ20に対するピンチローラ21の当接離反を制御する機構として、本実施の形態のラインサーマルプリンタ1は、ピンチローラ21を引っ張ってピンチローラフレーム25から離反させるためのピンチローラ引張機構26と、ピンチローラ21をピンチローラフレーム25に加圧させるための第2のカム機構としてのピンチローラ加圧機構27を備える。
【0023】
ピンチローラ引張機構26について説明する。
【0024】
ピンチローラ引張機構26は、ピンチローラフレーム25とピンチローラカバー8との間にコイルスプリング状をしたピンチローラ引張バネ28を架け渡すことにより構成されている。ピンチローラ引張バネ28は、引っ張りスプリングとして機能するように配置され、その引っ張り力によってピンチローラフレーム25を引っ張り上げ、これによって、ピンチローラ21をピンチローラフレーム25から離反させる。
【0025】
ピンチローラ加圧機構27について説明する。
【0026】
ローラシャフト24には、その中央部に位置させて第2のカムとしてのピンチローラ加圧カム29が固定されている。この意味で、ローラシャフト24はカム軸として機能する。ピンチローラ加圧機構27は、ローラシャフト24を回動させることによってそのピンチローラ加圧カム29を回動させ、回動したピンチローラ加圧カム29によってピンチローラフレーム25を押圧し、これによってピンチローラ21を用紙搬送ローラ20に加圧させる。この場合、ピンチローラ加圧カム29は、ピンチローラフレーム25を直接押圧するわけではなく、ピンチローラフレーム25の上面に取り付けられたリーフスプリング構成のピンチローラ加圧バネ30を直接押圧し、これによってピンチローラフレーム25を押圧する構造となっている。
【0027】
ここで、本実施の形態のラインサーマルプリンタ1においては、ピンチローラ加圧カム29のカムプロフィールが重要な技術的意義を持つ。つまり、ピンチローラ加圧機構27は、ピンチローラ加圧カム29の回動位置に応じて、用紙搬送ローラ20に対するピンチローラ21の位置を、非当接位置及び当接する位置の二種類の位置に位置付ける。ここに、ピンチローラ加圧カム29の回動位置に応じてこのピンチローラ加圧カム29のカムプロフィールに従い用紙搬送ローラ20に対してピンチローラ21を非当接状態及び当接状態の二種類の位置に位置付ける第2のカム機構としてのピンチローラ加圧機構27が構成されている。
【0028】
次いで、本実施の形態のラインサーマルプリンタ1は、第1のカムであるヘッド加圧カム17と第2のカムであるピンチローラ加圧カム29とを連動させて回動動作させる動力伝達機構31を有する。この動力伝達機構31は、図2に示すように、レバーシャフト15とローラシャフト24とをベルト伝達機構によって連結する構造となっている。つまり、奥側のサイドフレーム9aには、レバーシャフト15の近傍に位置させてアイドラシャフト32が立設され、このアイドラシャフト32にはアイドラプーリ33とアイドラギヤ34とが回転自在に取り付けられている。奥側のサイドフレーム9aに対して、アイドラプーリ33は近い位置、アイドラギヤ34は遠い位置にそれぞれ配置されている。そして、ヘッド加圧カム17が固定されたレバーシャフト15には、アイドラギヤ34に噛合するギヤ35が固定され、ピンチローラ加圧カム29が固定されたローラシャフト24には、奥側のサイドフレーム9aの近傍に位置させてベルトプーリ36が固定され、このベルトプーリ36とアイドラプーリ33との間にベルト37が掛け渡されている。これにより、レバーシャフト15の回転がギヤ35、アイドラギヤ34、アイドラプーリ33、ベルト37、及びベルトプーリ36を介してローラシャフト24に伝達される。その結果、ヘッド加圧カム17とピンチローラ加圧カム29とが連動して回動動作をすることになる。
【0029】
さらに、本実施の形態のラインサーマルプリンタ1は、図1に示すように、プラテン10とサーマルプリンタヘッド11との間にインクリボン38を案内搬送するリボン供給装置39と、ラベル用紙2を用紙搬送部5に到る直前で幅規制するラベルガイド40とを有する。
【0030】
次いで、作用について説明する。
【0031】
本実施の形態のラインサーマルプリンタ1では、用紙搬送ローラ20とプラテン10とによってラベル用紙2を用紙案内経路3内で搬送させながら、サーマルプリンタヘッド11によってラベル用紙2に印字データに基づく印字動作を実行する。この際、サーマルプリンタヘッド11の図示しない発熱素子の選択的な発熱に応じて、インクリボン38のインクをラベル用紙2に転写する熱転写方式の印字が行なわれる。
【0032】
このような熱転写方式の印字動作中、本実施の形態のラインサーマルプリンタ1は、リボンセーブ動作を実行する。このリボンセーブ動作というのは、印字領域内の無印字部分が連続する場合、その無印字部分においてはインクリボン38の搬送を停止し、これによって無駄なインクリボン38の消費を抑制する動作である。このようなリボンセーブ動作を実行するためには、ヘッドアップ機構13とは別に設けられたソレノイドを駆動源とするヘッドアップ機構によってサーマルプリンタヘッド11をヘッドアップさせ、リボン供給装置39によるインクリボン38の搬送を停止させる。この際、プラテン10によるラベル用紙2の搬送を実行し得なくなるが、ラベル用紙2は、用紙搬送部5によって搬送され続ける。
【0033】
次いで、サーマルプリンタヘッド11及びピンチローラ21は、プラテン10及び用紙搬送ローラ20に対して接離自在となっている。このようなプラテン10及び用紙搬送ローラ20に対するサーマルプリンタヘッド11及びピンチローラ21の接離動作を次に説明する。この説明に際しては、図1及び図2を参照しながら、図3ないし図5を使用する。
【0034】
図3(a)は、最も反時計方向に回動した状態の操作レバー19を示す正面図、同図(b)は、そのような操作レバー19の位置に対応するサーマルプリンタヘッド11とピンチローラ21との状態、つまりプラテン10に対してサーマルプリンタヘッド11が非当接状態に維持され、用紙搬送ローラ20に対してピンチローラ21が非当接状態に維持されている状態を示す正面図である。
【0035】
図4(a)は、中間位置に位置する状態の操作レバー19を示す正面図、同図(b)は、そのような操作レバー19の位置に対応するサーマルプリンタヘッド11とピンチローラ21との状態、つまりプラテン10に対してサーマルプリンタヘッド11が弱い当接状態に維持され、用紙搬送ローラ20に対してピンチローラ21が当接状態に維持されている状態を示す正面図である。
【0036】
図5(a)は、最も時計方向に回動した状態の操作レバー19を示す正面図、同図(b)は、そのような操作レバー19の位置に対応するサーマルプリンタヘッド11とピンチローラ21との状態、つまりプラテン10に対してサーマルプリンタヘッド11が強い当接状態に維持され、用紙搬送ローラ20に対してピンチローラ21が当接状態に維持されている状態を示す正面図である。
【0037】
まず、操作レバー19が真下を向いている図5(a)に示す状態を基準として、この基準となる位置(以下、基準位置と略称する)から操作レバー19は反時計方向に110°だけ回動自在である。図3(a)は、操作レバー19が基準位置から110°だけ反時計方向に回動した状態を示し、図4(a)は、操作レバー19が基準位置から40°だけ反時計方向に回動した状態を示す。便宜上、図3の状態をモード1、図4の状態をモード2、図5の状態をモード3とする。但し、ここでいうモード1、2、3は、一例であり、本発明のモード1、2、3の概念を限定するものではない。
【0038】
図3に示すモード1では、ヘッド加圧カム17がヘッド加圧バネ18から離反している。このため、サーマルプリンタヘッド11を保持するヘッド保持フレーム12がヘッドアップバネ16によって引っ張られ、サーマルプリンタヘッド11はプラテン10から離反した状態に維持される。また、モード1では、ピンチローラ加圧カム29がピンチローラフレーム25から離反している。このため、ピンチローラ21を保持するピンチローラフレーム25がピンチローラ引張バネ28によって引っ張られ、ピンチローラ21は用紙搬送ローラ20から離反した状態に維持される。
【0039】
したがって、モード1では、用紙案内経路3が開放され、ラベル用紙2やインクリボン38等のサプライをセットし得る状態となる。
【0040】
図4に示すモード2では、モード1の状態から操作レバー19が時計方向に70°回動した状態となっている。この際、操作レバー19を時計方向に回動させると、レバーシャフト15も時計方向に回動し、これに応じてヘッド加圧カム17も時計方向に回動する。これにより、ヘッド加圧カム17がヘッド加圧バネ18を押圧し、これによってサーマルプリンタヘッド11を保持するヘッド保持フレーム12がヘッドアップバネ16の引っ張り力に対抗して反時計方向に回動し、サーマルプリンタヘッド11はプラテン10に当接させられた状態に維持される。そして、この際、レバーシャフト15の回転はギヤ35、アイドラギヤ34、アイドラプーリ33、ベルト37、及びベルトプーリ36を介してローラシャフト24に伝達されることから、ローラシャフト24が反時計方向に回動し、このローラシャフト24に固定されているピンチローラ加圧カム29も反時計方向に回動する。すると、ピンチローラ加圧カム29がピンチローラ加圧バネ30を押圧し、これによってピンチローラ21を保持するピンチローラフレーム25がピンチローラ引張バネ28の引っ張り力に対抗して反時計方向に回動し、ピンチローラ21は用紙搬送ローラ20に当接させられた状態に維持される。
【0041】
したがって、モード2では、用紙案内経路3が閉じられ、ラベル用紙2の搬送とラベル用紙2に対する印字動作とを実行し得る状態となる。このようなモード2は、比較的厚みが薄いラベル用紙2や比較的腰が弱いラベル用紙2に印字する場合に好適である。
【0042】
図5に示すモード3では、モード2の状態から操作レバー19が時計方向に40°回動した状態となっている。この際、操作レバー19を時計方向に回動させると、レバーシャフト15も時計方向に回動し、これに応じてヘッド加圧カム17も時計方向に回動する。この場合、ヘッド加圧カム17は、ヘッド加圧バネ18をモード2のときよりもさらに強く押圧するようなカムプロフィールを有することから、サーマルプリンタヘッド11を保持するヘッド保持フレーム12がヘッドアップバネ16の引っ張り力に対抗して反時計方向にさらに回動し、サーマルプリンタヘッド11はプラテン10に強く当接させられた状態に維持される。そして、この際、レバーシャフト15の回転はギヤ35、アイドラギヤ34、アイドラプーリ33、ベルト37、及びベルトプーリ36を介してローラシャフト24に伝達されることから、ローラシャフト24が反時計方向に回動し、このローラシャフト24に固定されているピンチローラ加圧カム29も反時計方向に回動する。しかしながら、ピンチローラ加圧カム29のカムプロフィールは、モード2の場合とモード3の場合とでカム半径を変動させないカムプロフィールとなっている。したがって用紙搬送ローラ20に対するピンチローラ21の当接力がモード2のときと同一である状態に維持される。
【0043】
したがって、モード3では、モード2と同様に、用紙案内経路3が閉じられ、ラベル用紙2の搬送とラベル用紙2に対する印字動作とを実行し得る状態となる。このようなモード3は、比較的厚みが厚いラベル用紙2や比較的腰が強いラベル用紙2に印字する場合に好適である。
【0044】
このように、本実施の形態のラインサーマルプリンタ1によれば、モード2とモード3との間で、プラテン10に対するサーマルプリンタヘッド11の当接力を弱い当接力と強い当接力とに切替えることができる。そして、この際、用紙搬送ローラ20に対するピンチローラ21の当接力を変動させない。したがって、サーマルプリンタヘッド11とピンチローラ21との連動機構を採用した場合であっても、用紙搬送ローラ20に対するピンチローラ21の当接力を変動させることなく、プラテン10に対するサーマルプリンタヘッド11の当接力だけを調整することができる。したがって、サーマルプリンタヘッド11とピンチローラ21とを連動させることによる操作性の向上と、プラテン10に対するサーマルプリンタヘッド11の当接力を調整することによる印字品質の向上とを両立させることができる。
【0045】
ここで、本実施の形態において、プラテン10に対するサーマルプリンタヘッド11の当接力の調節は、ヘッド加圧カム17のカムプロフィールに依存していることが明白である。このため、ヘッド加圧カム17のカムプロフィール次第で、プラテン10に対するサーマルプリンタヘッド11の当接力をいかようにも調節し得ることは言うまでもない。そこで、例えば、プラテン10に対するサーマルプリンタヘッド11の当接力を、モード2の弱い当接状態からモード3の強い当接状態の間で複数段階に調節することや、無段階に調節することも実施可能である。これらの場合には、プラテン10に対するサーマルプリンタヘッド11の当接力をより木目細かく設定することが可能である。
【0046】
【発明の効果】
本発明は、第1のカムの回動位置に応じてそのカムプロフィールに従いプラテンに対してサーマルプリンタヘッドを非当接状態、弱い当接状態及び強い当接状態の三種類の位置に位置付ける第1のカム機構と、第2のカムの回動位置に応じてそのカムプロフィールに従い用紙搬送ローラに対してピンチローラを非当接状態及び当接状態の二種類の位置に位置付ける第2のカム機構とを設け、第1のカムと第2のカムとを連動させて回動動作させ、プラテンに対するサーマルプリンタヘッドと用紙搬送ローラに対するピンチローラとが共に非当接となる第1のモードと、プラテンに対してサーマルプリンタヘッドが弱い当接状態となり用紙搬送ローラに対してピンチローラが当接状態となる第2のモードと、プラテンに対してサーマルプリンタヘッドが強い当接状態となり用紙搬送ローラに対してピンチローラが当接状態となる第3のモードとを実現させるようにしたので、サーマルプリンタヘッドとピンチローラとの連動機構を採用した場合であっても、用紙搬送ローラに対するピンチローラの当接力を変動させることなく、プラテンに対するサーマルプリンタヘッドの当接力だけを調整することができ、したがって、サーマルプリンタヘッドとピンチローラとを連動させることによる操作性の向上と、プラテンに対するサーマルプリンタヘッドの当接力を調整することによる印字品質の向上とを両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す印字部及び用紙搬送部の周辺構造の正面図である。
【図2】その平面図である。
【図3】(a)は最も反時計方向に回動した状態の操作レバーを示す正面図、(b)はそのような操作レバーの位置に対応するサーマルプリンタヘッドとピンチローラとの状態、つまりプラテンに対してサーマルプリンタヘッドが非当接状態に維持され、用紙搬送ローラに対してピンチローラが非当接状態に維持されている状態を示す正面図である。
【図4】(a)は中間位置に位置する状態の操作レバーを示す正面図、(b)はそのような操作レバーの位置に対応するサーマルプリンタヘッドとピンチローラとの状態、つまりプラテンに対してサーマルプリンタヘッドが弱い当接状態に維持され、用紙搬送ローラに対してピンチローラが当接状態に維持されている状態を示す正面図である。
【図5】(a)は最も時計方向に回動した状態の操作レバーを示す正面図、(b)はそのような操作レバーの位置に対応するサーマルプリンタヘッドとピンチローラとの状態、つまりプラテンに対してサーマルプリンタヘッドが強い当接状態に維持され、用紙搬送ローラに対してピンチローラが当接状態に維持されている状態を示す正面図である。
【符号の説明】
3 用紙案内経路
4 印字部
5 用紙搬送部
10 プラテン
11 サーマルプリンタヘッド
14 第1のカム機構(ヘッド加圧機構)
15,24 カム軸(レバーシャフト、ローラシャフト)
17 第1のカム(ヘッド加圧カム)
19 操作レバー
20 用紙搬送ローラ
21 ピンチローラ
27 第2のカム機構(ピンチローラ加圧機構)
29 第2のカム(ピンチローラ加圧カム)
31 動力伝達機構

Claims (5)

  1. 用紙案内経路を介して対向配置されるプラテンとライン型のサーマルプリンタヘッドとを有する印字部と、
    前記印字部よりも前記用紙案内経路の上流側でこの用紙案内経路を介して対向配置される用紙搬送ローラとピンチローラとを有する用紙搬送部と、
    第1のカムの回動位置に応じてこの第1のカムのカムプロフィールに従い前記プラテンに対して前記サーマルプリンタヘッドを非当接状態、弱い当接状態及び強い当接状態の三種類の位置に順に位置付ける第1のカム機構と、
    第2のカムの回動位置に応じてこの第2のカムのカムプロフィールに従い前記用紙搬送ローラに対して前記ピンチローラを非当接状態及び当接状態の二種類の位置に順に位置付ける第2のカム機構と、
    前記第1のカムと前記第2のカムとを連動させて回動動作させ、前記プラテンに対する前記サーマルプリンタヘッドと前記用紙搬送ローラに対する前記ピンチローラとが共に非当接となる第1のモードと、前記プラテンに対して前記サーマルプリンタヘッドが弱い当接状態となり前記用紙搬送ローラに対して前記ピンチローラが当接状態となる第2のモードと、前記プラテンに対して前記サーマルプリンタヘッドが強い当接状態となり前記用紙搬送ローラに対して前記ピンチローラが当接状態となる第3のモードとを実現させる動力伝達機構と、
    を具備するラインサーマルプリンタ。
  2. 前記動力伝達機構は、回動自在の操作レバーの回動動作を前記第1のカムと前記第2のカムとに連動させて伝達する請求項1記載のラインサーマルプリンタ。
  3. 前記動力伝達機構は、前記第1のカムと前記第2のカムとのカム軸をベルト伝達機構で連結する請求項1又は2記載のラインサーマルプリンタ。
  4. 前記第1のカム機構は、第1のカムの回動位置に応じてこの第1のカムのカムプロフィールに従い、前記プラテンに対する前記サーマルプリンタヘッドの当接力を、弱い当接状態から強い当接状態の間で複数段階に調節する請求項1ないし3にいずれか一記載のラインサーマルプリンタ。
  5. 前記第1のカム機構は、第1のカムの回動位置に応じてこの第1のカムのカムプロフィールに従い、前記プラテンに対する前記サーマルプリンタヘッドの当接力を、弱い当接状態から強い当接状態の間で無段階に調節する請求項1ないし3にいずれか一記載のラインサーマルプリンタ。
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