JP3676667B2 - 狭小部用敷均機械 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、路面上の特定の狭小部位の舗装を行う際に使用される小型の敷均機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
切削オーバーレイ工事における段差すり付け版の施工、表層排水性舗装における基層排水帯の施工、或いは特殊競技場の施工等、路面上の特定の狭小部位に対し、他の部位とは異なる舗装を施す必要がある場合は、路面全体を敷き均す際に用いる大型フィニッシャは使用できない。
【0003】
従って、かかる狭小部位の敷き均しにおいては、例えば、スコップ等を使用して舗装材を路面の所定部位に供給し、鏝等を使用して均一高さに敷き均す、という作業を人力によって行わざるを得なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この為、作業時間が長くなり、その間の舗装材の温度低下が著しく、それに伴う舗装材の流動性低下により作業性が悪化したり、仕上がり舗装面に粗さが生じたり、舗装材が硬化してしまって使用不可能になる等の不都合を有していた。
又、スコップを使用して人力によって路面上の特定の狭小部位に舗装材を供給する際に、舗装材を狭小部位以外の部分(即ち、既設面)に零してしまうこともあり、既設面の品質を損ねたり、後始末の必要があるといった不都合をも有していた。
【0005】
そこで、本発明は、路上の特定の狭小部位の舗装を、小回りの効く小型の敷均機械によって行い、以て高品質な舗装を簡便且つ迅速に行うようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る狭小部用敷均機械は、自走可能な車体に、少なくとも、舗装材を貯留するホッパ装置と、該ホッパ装置の排出口に対してその下方に位置して連通し、舗装材を施工面上に供給する供給口を備えたシュート装置と、施工面上に供給された舗装材を均す均し装置と、を搭載してなり、路上の所定狭小部位に舗装材を敷き均す敷均機械であって、前記ホッパ装置は、周縁部の一部が他部よりも前記排出口から大きく外方に張り出す形状の受け口を有し、前記シュート装置に対して前記排出口を略中心として車体水平に回動可能に構成されたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る狭小部用敷均機械は、前記シュート装置は、前記ホッパ装置の前記排出口から略直下方向に延びる筒状の主シュート部と、該主シュート部の側面部に開設された連絡口から車体一側方向下方に向けて延びる側方シュート部と、 舗装材の流路を前記主シュート部と前記側方シュート部とに選択的に切り換える流路切換手段と、を含んで構成されることを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る狭小部用敷均機械は、前記均し装置は、前記シュート装置の供給口の先端部に取り付けられる切均部材と、該切均部材の下端部の位置を調節するための高さ調節手段と、を含んで構成されることを特徴とする。
【0009】
【発明の作用及び効果】
請求項1に係る敷均機械は、路面上の特定の狭小部位に舗装材を供給して敷き均す自走式の小型車両であり、舗装材が所定の狭小部位に供給されるよう、シュート装置先端部の供給口を該狭小部位に位置させて、敷均機械を路面上に配置することによって、該狭小部位の敷き均しを行うものである。
【0010】
ダンプトラックやホイールローダ等によってホッパ装置の受け口に舗装材が投入されるが、この場合、ホッパ装置の受け口は、周縁部の一部が他部よりも前記排出口から大きく外方に張り出す形状であるので、ダンプトラック等は、該周縁部の一部に舗装材を排出できるような場所に配置される。
この際、ダンプトラックの配置場所が制限される場合であっても、ホッパ装置が、排出口を略中心として車体水平方向に手動又は油圧装置によって回動可能な為、受け口の前記周縁部の一部を任意の方向(即ち、ダンプトラック)に向けることができる。
【0011】
これによって、舗装材を供給するための車両(即ち、ダンプトラック等)の配置場所に対する許容範囲が拡大するため、道路が狭くて大型車両が入り込めない、路面性状が特殊である等、様々な施工条件に柔軟に対応できるようになる。よって、ダンプトラック等の車両配置を工夫することにより、舗装作業の際の交通規制区域を、最小限の範囲に抑えることが可能になる。
【0012】
このようにしてホッパ受け口を介してホッパ装置内に供給された舗装材を、排出口からシュート装置に向けて排出し、シュート装置によって狭小部位へと供給する。この場合、供給口の開口面積を増減可能に構成してもよく、かかる構成によれば舗装材の供給量の調節が容易になる。
そして、供給された舗装材を、均し装置によって敷き均す。この場合、均し装置は、シュート装置先端の供給口に配設された切均板であっても、車体後部に搭載されたブレード装置やスクリード装置等であってもよく、何れの場合であっても、敷均機械の走行に伴って、特定狭小部位に供給された舗装材が、均一高さに切り均されることとなる。
【0013】
このように、敷均機械の走行によって、特定狭小部位への舗装材の供給、及び舗装材の敷き均しが連続的に行われるので、敷均作業を迅速且つ容易に行うことができる。特に、路側帯等の帯状の狭小部を舗装する場合は、この帯状狭小部に沿って敷均機械を移動させることによって、連続的な敷き均しが可能となる。
本敷均機械は小型車両であるため、ホッパ容量自体は小さい訳だが、ホッパ装置を回動可能に構成したことで、舗装材を任意の方向から受けることができるようになり、以て、この敷均機械にダンプトラック等を併走させることも可能となる。これにより、高速道路等の路側帯等、帯状狭小部位が長距離に渡る場合であっても、連続的な敷き均しを行うことができる。
【0014】
本発明によれば、ダンプトラック上の舗装材をスコップ等によって特定狭小部位に供給するのではなく、シュート装置によって直接供給するので、他の部位(即ち、既設面)に舗装材を零してしまうといったことはなく、後始末の必要もない。
舗装材の供給及び敷き均しを機械によって迅速に行うので、高温未硬化状態の舗装材が迅速に敷き均される。従って、高温未硬化状態の敷均面の上に、転圧等の次工程を施すことができるので、締め固め性及び平坦性の良好な高品質の仕上がり舗装面を形成することができる。
【0015】
又、少ない作業者での施工が可能なのでコスト面で有利であると共に、短い作業時間での施工が可能なので、舗装作業に伴う道路の通行規制を早急に解除することができる。
請求項2に係る発明において、前記シュート装置は、その先端が複数の方向へと分岐する構成とし、分岐位置に舗装材の流路切換手段を配設することとした。
【0016】
即ち、ホッパ装置の排出口の下方から鉛直方向下方に向けて、筒形状の主シュート部が形成され、主シュート部の側面に開設された連絡口から側方シュート部が車体側方に向けて分岐する構成であり、この際の流路の切り換えは、主シュート部と側方シュート部との分岐位置等に配設された流路切換手段によって行われる。
【0017】
流路切換手段とは、例えば、主シュート部を遮蔽して舗装材を側方シュート部へと導くように配設された仕切板であり、かかる流路切換手段を操作することによって、複数のシュート部を選択的に使用することができるようになるので、中分側やアンダーパス等の障害物が路上に存在する為に所定の狭小部位上に敷均機械を配置できない場合であっても、敷き均しが可能となる。
【0018】
尚、敷き均しを行おうとする部位の直上方に敷均機械を配置した場合は、主シュート部を介し、舗装材を自重によって略直下方へと容易に排出させるが、敷き均しを行おうとする部位の直上方には配置できない場合は、敷均機械を施工部位の側方等に配置し、側方シュート部を介し、施工面上に舗装材を排出する。この際、舗装材が側方シュート部へと導かれるように流路切換手段を調節しておく。
【0019】
尚、側方シュート部は、必要時にのみ使用できるよう、着脱可能に構成してもよい。この場合、シュート部の長さや排出口の口径が異なる側方シュート部を用意し、施工条件や施工面の性状に応じ、それらを選択的に使用できるようにしてもよい。
請求項3に係る発明において、均し装置は、切均部材と高さ調節装置とを含んで構成される。即ち、敷き均し時には、切均部材の下端が所定の切均高さに位置するように配設状態を調節し、回送時には、切均部材の下端位置が既設面よりも上方に位置するように調節する。
【0020】
これによって、敷き均しの際は、狭小部位上に供給された舗装材を所望の高さに切り均すことができるし、回送の際は、切均部材が引きずられないようにできる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1に示す本発明の実施形態に係る狭小部用敷均機械1は、自走可能な車体10に、ホッパ装置20と、シュート装置30,31と、均し装置40、42を搭載したものであり、重量が500kg以下の小型車両である。尚、車体重量は、敷均機械を所定の狭小部位上に位置させる際の操作性を考慮すれば、300〜400kg程度が好ましい。
【0022】
車体10には前後に2本の車輪軸11が設けられ、夫々の車輪軸11の両端部には車輪12、12’が取り付けられている。
車体10後方には運転席13が設けられ、運転席13の前方にはハンドルやギヤ等の各種操作手段14が配設され、その前方には、油圧駆動手段等を備えたパワーユニット15が配置される。
【0023】
パワーユニット15の前方であって前方車輪12’よりも後方に位置するように、ホッパ装置20とシュート装置30,31とが配設されるケーシング16が配置される。
ケーシング16の上方には、ホッパ装置20が配設され、該ホッパ装置20は、長方形状の大きな受け口21をその上部に有し、漏斗状の側面部を経て、下方には排出口22を有する。ホッパ装置20は、排出口22を略中心として車体水平方向に360°回動し得るように、円形の取付部23を介してケーシング16の上面に取り付けられている。
【0024】
通常、ホッパ装置20は、図2に示すように、長方形状の受け口21の長手側の縁部21aが車長方向に延びるように配置される。この場合、ホッパ受け口21は、ダンプトラック等を前方に配置した場合に舗装材を受け取ることができるように、車体前方側に突出した形状である。
このように、受け口21の周縁部の一部21bが他部(即ち、車体前端部、又は車体両側部)よりも排出口22から大きく外方に張り出すように、ホッパ装置を構成したことによって、前記一部21bにおいては舗装材が受け取り易く、他部においては障害物への当接を極力回避できる。
【0025】
かかるホッパ装置20は、仮想矢線Aに示すように、車体水平方向に回動可能である。従って、ダンプトラック等を敷均機械1の前方に配置できない場合は、側方や後方に配置し、その方向からの舗装材の受け取りが可能なように、或いは障害物に当接しないように、ホッパ装置20を位置させることができる。
ケーシング16の内部及び側面部には、シュート装置30、31が形成される。シュート装置は、ホッパ装置20の排出口22から鉛直方向下方に延びる主シュート部30と、該主シュート部30の側方に取り付けられ、車体側方の斜め下方に向けて延びる側方シュート部31と、流路切換手段としての仕切板32と、によって構成される。
【0026】
ケーシング16の内部には、主シュート部30が配設されており、該主シュート部30の内壁面は、車体一側面側のケーシング内壁面に配設され斜め下方に板面の延びるシュート板30aと、前記一側面側以外のケーシング内壁面と、によって規制される。
主シュート部30は、ホッパ装置20からの舗装材を、先端供給口を介して施工面上に供給する構成であり、この先端供給口には、切均部材40が配設されている。
【0027】
切均部材40は、切均板を供給口の周りにロの字型に配設したものであって、ネジ式の高さ調節手段41によって、下端部40aの位置が昇降される構成である。尚、切均部材40と高さ調節手段41とによって均し装置が構成される。
ケーシング16の外壁面には、側方シュート部31が、主シュート部30の連絡口30cに連続されるように取り付けられている。尚、この連絡口30cとは、シュート板30aが配設されている側とは反対側の主シュート部31の側面に開口されたものであり、側方シュート部31は、その連絡口30cを覆うように、取付部31aを介してケーシング16外壁面に取付けられている。
【0028】
側方シュート部31は斜め下方に延びており、主シュート部30と同様、先端の供給口には切均部材42が配設されている。切均部材42は、レバー式の高さ調節手段43によって、下端部42aの位置が昇降される構成である。
主シュート部30の内部には、舗装材の流路を下方から側方へと切り換える為の仕切板32が、所定の係止手段を介して配設されている。
【0029】
即ち、仕切板32は、主シュート部30を遮蔽し得る大きさの板状体であって、その一端部は、第1の係止手段34(例えば、蝶番)によって、側方シュート部31が取り付けられている側とは反対側の主シュート部30内壁面に、揺動可能に取り付けられている。
仕切板32の他端部は、第2の係止手段(35、35’)への係止によって、所望のシュート部へと舗装材が導かれるような位置に配置される。即ち、第2の係止手段の配設位置を適宜調節することによって、仕切板32の配設状態(即ち、板面の延びる方向)を変更でき、主シュート部と側方シュート部とで、流路を選択的に切り換えることができる。
【0030】
本実施形態では、第2の係止手段を、ケーシング16の所定位置に、随時配設可能なボルト35、35’として構成した。即ち、ケーシング16の所定位置にボルト孔を開設し、そのボルト孔にボルト35、35’を差し込んで、主シュート部30内の中空部を貫通させ、その貫通されたボルト軸部に仕切板32の他端部を係止させる構成とした。
【0031】
即ち、連絡口30cの上方にボルト35を配設した場合は、双方のシュート部が遮蔽され、施工面上への舗装材の供給自体が停止される。仕切板32の板面が側方シュート部31に連絡し得る位置(例えば、連絡口30cの下部近傍)に、ボルト35’を配設した場合は、主シュート部30のみ遮蔽され、舗装材が側方シュート部へと導かれる。仕切板32の他端部を垂下させた場合(即ち、第2の係止手段に係止させない場合)は、ホッパ装置20からの舗装材は、その自重によって主シュート部30へと導かれることとなる。
【0032】
以下、本実施形態に係る敷均機械の各部の寸法を、図1及び図2を参照して、説明する。
敷均機械の車長Lは120cm、車幅Wは95cm、車高Hは140cm程度である。 ホッパ装置20は、受け口21(L’×W’)が200cm×80cm、排出口径Rが約20〜30cmである。
【0033】
ケーシング16(L”×W”×H”)は28cm×52cm×65cmであり、主シュート部30及び側方シュート部31の先端の供給口の車幅方向長さTは共に27cmである。尚、この供給口の周りに配設されるロの字状の切均部材40、42は、その「ロの字」の車幅方向の辺(即ち、前側・後側の辺)の長さが、狭小部位の施工幅に対応するようなものを採用することが好ましく、これによって、舗装材が施工部位からはみ出すことなく、過不足なく敷き均すことができる。
【0034】
上記寸法に近似する範囲にて各部を形成することで、操作性が良好で小回りの効く敷均機械を構成することができる。
かかる構成の敷均機械1を使用して、道路の表層排水性舗装における基層排水帯の敷き均しを行う方法を説明する。尚、表層排水性舗装とは、路面上に雨水が溜まるのを防止する為の舗装であり、図3(a)に示すように、一般アスファルト舗装層2の上に排水性舗装材(即ち、表層排水層3)を敷き均すものである。この場合、路上の雨水は表層排水層3を通過し、道路側方等に形成された溝4へと排出されるが、表層排水層3と溝4との間の狭小部位5(例えば、道路の端に溝が形成されている場合は、路肩から幅30cm程度の部位)に、より排水性の高い層(即ち、基層排水帯)を形成する。かかる狭小部位5(即ち、基層排水帯)の施工面は、一般アスファルト舗装層2の上面より一段低くなっており、その部位に舗装材を敷き均すことによって段差がすりつけられる。
【0035】
かかる基層排水帯の施工の際に、本実施形態に係る敷均機械1を使用する訳であるが、先ず、本発明の敷均機械1を、敷き均しを行おうとする特定の狭小部位5に、そのシュート装置30、31の先端が位置するように配置する。この際、既設面上(即ち、一般アスファルト舗装層2や溝4の上面)に障害物6等が存在し、狭小部位5の上方に敷均機械を配置できない場合は、主シュート部30に側方シュート部31を取り付けた状態の敷均機械1にて施工する。
【0036】
この場合、図3(b)に示すように、側方シュート部31の先端供給口が狭小部位5の上方に位置するように配置する。この際、第2の係止手段(即ち、ボルト35’)を、連絡口30cの下方近傍位置に配設しておき、仕切板32の他端部をボルト35’に係止させておく。これによって、ホッパ排出口22から排出された舗装材が、側方シュート部31方向へと導かれ、車体側方の狭小部位5に舗装材が供給される。
【0037】
敷均機械1を狭小部位5の上方に配置することが可能であれば、仕切板32を垂下させることによって、主シュート部30を介して敷き均すこともできる。この場合、図4(a)に示す敷均機械1’のように、側方シュート部を取り外し、連絡口30cに蓋30dをすることも勿論可能である。
このように、複数のシュート部を、車体下方及び側方に向けて配設し、流路切換手段によって、舗装材の排出方向を随時切り換え可能に構成したので、中分側、アンダーパス等の直立的な壁が存在する路面においても敷き均しが容易である。
【0038】
尚、シュート部の長さや先端供給口の口径の異なる側方シュート部、或いは開口径等の異なる均し装置を各種揃えておけば、敷均機械の走行障害、狭小部位5の位置・幅等の施工条件に柔軟に対応でき、機械の汎用性を高めることができる。
以上のように各種施工条件に応じた配置態様にて、敷均機械1を既設路面(即ち、一般アスファルト舗装層2の上面)上に配置し、その後、ダンプトラック等からの舗装材の供給を受ける。この場合、ダンプトラックに近接するように、ホッパ装置20の受け口縁部21aを位置させることによって、舗装材を確実に受け取ることができる。
【0039】
そして、ホッパ装置20の内部に貯留された舗装材を排出口22から排出し、側方シュート部31を介し、その舗装材を狭小部位上5に供給する。その後、狭小部位5上に供給された舗装材を、シュート部先端の切均部材42によって均す。この場合、切均部材42の下端部42aは、高さ調節手段43によって、所定の切均高さHに設定されているので、所望の高さの平坦な敷均面が形成される。所定の切均高さとは、後続の転圧工程による下がり分を見込んで既設路面2よりも高く設定してもよいし、狭小部位に複数層の敷き均しを行う場合等は、既設路面2よりも低く設定してもよい。尚、切均部材42は、シュート部31の供給口の周りを囲むように配設されているので、舗装材が施工幅からはみ出すことはない。
【0040】
本実施形態によれば、ダンプトラック上の舗装材を、スコップ等を使用して人力によって狭小部位5に供給するのではなく、シュート装置30,31を介して直接供給するようにしたので、狭小部位以外の既設路面2に舗装材が零れることはなく、既設路面の品質が害されない上に、後処理の必要もない。
又、シュート装置30、31の先端の供給口に配設された切均部材40、42によって舗装材を所定の高さに切り均すので、平坦な敷均面が形成される。
【0041】
又、舗装材の供給・切り均しを機械によって行うので、高温未硬化状態の舗装材を迅速に敷き均すことができ、転圧等の次工程における作業性が良好となる上、締固め度及び平坦性の良好な高品質な舗装面を形成できる。
更に、少ない作業者にて施工可能なので人件費を低減できることに加え、短い作業期間にて施工可能なので、道路の通行規制を早急に解除することができ、道路の渋滞防止の一助ともなる。
【0042】
尚、本実施形態においては、主シュート部30内壁面に固定可能な第1の係止手段34(即ち、蝶番)と、位置調節が可能な第2の係止手段(即ち、差し込み式のボルト35、35’)と、を使用することによって、舗装材の流路が切り換えられるように仕切板32を配設したが、これとは異なる方法によって(即ち、異なる係止手段を用いて)仕切板32を配設してもよい。
【0043】
例えば、図4(b)に示す様に、連絡口30cの上方位置と下方位置に2つの係止溝36、36’を設け、連絡口30cに対向する側面から仕切板32’を差し込んでもよい。この場合、第1の係止手段は、仕切板32’の挿入可能なスリット37となる。
仕切板32’の先端部を連絡口30cの上方の係止溝36に係止させた場合は、施工面上への舗装材の供給自体が停止され、下方の係止溝36’に係止させた場合は、舗装材は側方シュート部31へと導かれ、車体側方に排出され、仕切板32’を差し込まなかった場合は、主シュート部30から車体下方へと排出される。
【0044】
又、ホッパ装置20は、受け口の周縁部の一部が他部よりも排出口から大きく外方に張り出す構成であれば、如何なる形状であってもよく、例えば、受け口から貯留槽に向けて斜め下方に延びる投入シュートを有するような構成とすることも可能である。この場合も、ホッパ装置20を車体水平方向に回動することによって、ダンプトラック等に近接するように、ホッパ受け口を位置させることができる。
【0045】
又、本実施形態では、均し装置を、ロの字状の切均部材40、42によって構成したが、敷均機械の移動に伴って施工面上に供給された舗装材を均すものであれば如何なる構成であってもよく、例えば、シュート部30、31の供給口の後方に配設された板状の切均部材であっても、さらには、この敷均機械1に牽引されるスクリード装置であってもよい。
【0046】
更に、側方シュート部31は着脱不可能なものであっても勿論かまわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の狭小部用敷均機械を示し、(a)は車両側面方向から見た図であり、(b)は車両前面方向から見た図である。
【図2】 上記敷均機械の平面図。
【図3】 上記敷均機械の使用状態を示す説明図であり、(a)は表層排水性舗装の舗装断面を示し、(b)は表層排水性舗装において基層排水帯を敷き均す状態を示す。
【図4】 上記敷均機械の変形態様を示す説明図であり、(a)は側方シュート部を取り外した例を示し、(b)は、ケーシング外部からの差し込みが可能な仕切板によって流路切換手段を構成した例を示す。
【符号の説明】
1…狭小部用敷均機械
5…所定狭小部位
10…車体
20…ホッパ装置
21…受け口
21b…周縁部の一部
22…排出口
30…主シュート部
31…側方シュート部
32…仕切板(流路切換手段)
40、42…切均部材

Claims (3)

  1. 自走可能な車体に、少なくとも、舗装材を貯留するホッパ装置と、該ホッパ装置の排出口に対してその下方に位置して連通し、舗装材を施工面上に供給する供給口を備えたシュート装置と、施工面上に供給された舗装材を均す均し装置と、を搭載してなり、路上の所定狭小部位に舗装材を敷き均す敷均機械であって、
    前記ホッパ装置は、周縁部の一部が他部よりも前記排出口から大きく外方に張り出す形状の受け口を有し、前記シュート装置に対して前記排出口を略中心として車体水平に回動可能に構成されたことを特徴とする狭小部用敷均機械。
  2. 前記シュート装置は、
    前記ホッパ装置の前記排出口から略直下方向に延びる筒状の主シュート部と、
    該主シュート部の側面部に開設された連絡口から車体一側方向下方に向けて延びる側方シュート部と、
    舗装材の流路を前記主シュート部と前記側方シュート部とに選択的に切り換える流路切換手段と、
    を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の狭小部用敷均機械。
  3. 前記均し装置は、前記シュート装置の供給口の先端部に取り付けられる切均部材と、該切均部材の下端部の位置を調節するための高さ調節手段と、を含んで構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の狭小部用敷均機械。
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