JP2002155503A - 狭小部用敷均機械 - Google Patents

狭小部用敷均機械

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JP2002155503A
JP2002155503A JP2000351710A JP2000351710A JP2002155503A JP 2002155503 A JP2002155503 A JP 2002155503A JP 2000351710 A JP2000351710 A JP 2000351710A JP 2000351710 A JP2000351710 A JP 2000351710A JP 2002155503 A JP2002155503 A JP 2002155503A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小回りの効く小型の敷均機械により、路上の
狭小部位の高品質な舗装を、簡便且つ迅速に行う。 【解決手段】自走可能な車体10に、ホッパ装置20
と、シュート装置30、31と、均し装置40、41
と、を搭載してなり、路上の所定狭小部位に舗装材を敷
き均す敷均機械1であり、ホッパ装置は、周縁部の一部
21bが他部よりも前記排出口から大きく外方に張り出
す形状の受け口21を有し、前記シュート装置に対して
前記排出口を略中心として車体水平に回動する。シュー
ト装置は、ホッパ装置の排出口から略鉛直方向下方に向
けて延びる筒状の主シュート部30と、主シュート部の
側面部に開設された連絡口から車体一側方向下方に向け
て延びる側方シュート部31と、舗装材の流路を切り換
える流路切換手段32と、を含んで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面上の特定の狭
小部位の舗装を行う際に使用される小型の敷均機械に関
する。
【0002】
【従来の技術】切削オーバーレイ工事における段差すり
付け版の施工、表層排水性舗装における基層排水帯の施
工、或いは特殊競技場の施工等、路面上の特定の狭小部
位に対し、他の部位とは異なる舗装を施す必要がある場
合は、路面全体を敷き均す際に用いる大型フィニッシャ
は使用できない。
【0003】従って、かかる狭小部位の敷き均しにおい
ては、例えば、スコップ等を使用して舗装材を路面の所
定部位に供給し、鏝等を使用して均一高さに敷き均す、
という作業を人力によって行わざるを得なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この為、作業時間が長
くなり、その間の舗装材の温度低下が著しく、それに伴
う舗装材の流動性低下により作業性が悪化したり、仕上
がり舗装面に粗さが生じたり、舗装材が硬化してしまっ
て使用不可能になる等の不都合を有していた。又、スコ
ップを使用して人力によって路面上の特定の狭小部位に
舗装材を供給する際に、舗装材を狭小部位以外の部分
(即ち、既設面)に零してしまうこともあり、既設面の
品質を損ねたり、後始末の必要があるといった不都合を
も有していた。
【0005】そこで、本発明は、路上の特定の狭小部位
の舗装を、小回りの効く小型の敷均機械によって行い、
以て高品質な舗装を簡便且つ迅速に行うようにすること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る狭小部用敷均機械は、自走可能な車
体に、少なくとも、舗装材を貯留するホッパ装置と、該
ホッパ装置の排出口に対してその下方に位置して連通
し、舗装材を施工面上に供給する供給口を備えたシュー
ト装置と、施工面上に供給された舗装材を均す均し装置
と、を搭載してなり、路上の所定狭小部位に舗装材を敷
き均す敷均機械であって、前記ホッパ装置は、周縁部の
一部が他部よりも前記排出口から大きく外方に張り出す
形状の受け口を有し、前記シュート装置に対して前記排
出口を略中心として車体水平に回動可能に構成されたこ
とを特徴とする。
【0007】請求項2に係る狭小部用敷均機械は、前記
シュート装置は、前記ホッパ装置の前記排出口から略直
下方向に延びる筒状の主シュート部と、該主シュート部
の側面部に開設された連絡口から車体一側方向下方に向
けて延びる側方シュート部と、 舗装材の流路を前記主
シュート部と前記側方シュート部とに選択的に切り換え
る流路切換手段と、を含んで構成されることを特徴とす
る。
【0008】請求項3に係る狭小部用敷均機械は、前記
均し装置は、前記シュート装置の供給口の先端部に取り
付けられる切均部材と、該切均部材の下端部の位置を調
節するための高さ調節手段と、を含んで構成されること
を特徴とする。
【0009】
【発明の作用及び効果】請求項1に係る敷均機械は、路
面上の特定の狭小部位に舗装材を供給して敷き均す自走
式の小型車両であり、舗装材が所定の狭小部位に供給さ
れるよう、シュート装置先端部の供給口を該狭小部位に
位置させて、敷均機械を路面上に配置することによっ
て、該狭小部位の敷き均しを行うものである。
【0010】ダンプトラックやホイールローダ等によっ
てホッパ装置の受け口に舗装材が投入されるが、この場
合、ホッパ装置の受け口は、周縁部の一部が他部よりも
前記排出口から大きく外方に張り出す形状であるので、
ダンプトラック等は、該周縁部の一部に舗装材を排出で
きるような場所に配置される。この際、ダンプトラック
の配置場所が制限される場合であっても、ホッパ装置
が、排出口を略中心として車体水平方向に手動又は油圧
装置によって回動可能な為、受け口の前記周縁部の一部
を任意の方向(即ち、ダンプトラック)に向けることが
できる。
【0011】これによって、舗装材を供給するための車
両(即ち、ダンプトラック等)の配置場所に対する許容範
囲が拡大するため、道路が狭くて大型車両が入り込めな
い、路面性状が特殊である等、様々な施工条件に柔軟に
対応できるようになる。よって、ダンプトラック等の車
両配置を工夫することにより、舗装作業の際の交通規制
区域を、最小限の範囲に抑えることが可能になる。
【0012】このようにしてホッパ受け口を介してホッ
パ装置内に供給された舗装材を、排出口からシュート装
置に向けて排出し、シュート装置によって狭小部位へと
供給する。この場合、供給口の開口面積を増減可能に構
成してもよく、かかる構成によれば舗装材の供給量の調
節が容易になる。そして、供給された舗装材を、均し装
置によって敷き均す。この場合、均し装置は、シュート
装置先端の供給口に配設された切均板であっても、車体
後部に搭載されたブレード装置やスクリード装置等であ
ってもよく、何れの場合であっても、敷均機械の走行に
伴って、特定狭小部位に供給された舗装材が、均一高さ
に切り均されることとなる。
【0013】このように、敷均機械の走行によって、特
定狭小部位への舗装材の供給、及び舗装材の敷き均しが
連続的に行われるので、敷均作業を迅速且つ容易に行う
ことができる。特に、路側帯等の帯状の狭小部を舗装す
る場合は、この帯状狭小部に沿って敷均機械を移動させ
ることによって、連続的な敷き均しが可能となる。本敷
均機械は小型車両であるため、ホッパ容量自体は小さい
訳だが、ホッパ装置を回動可能に構成したことで、舗装
材を任意の方向から受けることができるようになり、以
て、この敷均機械にダンプトラック等を併走させること
も可能となる。これにより、高速道路等の路側帯等、帯
状狭小部位が長距離に渡る場合であっても、連続的な敷
き均しを行うことができる。
【0014】本発明によれば、ダンプトラック上の舗装
材をスコップ等によって特定狭小部位に供給するのでは
なく、シュート装置によって直接供給するので、他の部
位(即ち、既設面)に舗装材を零してしまうといったこ
とはなく、後始末の必要もない。舗装材の供給及び敷き
均しを機械によって迅速に行うので、高温未硬化状態の
舗装材が迅速に敷き均される。従って、高温未硬化状態
の敷均面の上に、転圧等の次工程を施すことができるの
で、締め固め性及び平坦性の良好な高品質の仕上がり舗
装面を形成することができる。
【0015】又、少ない作業者での施工が可能なのでコ
スト面で有利であると共に、短い作業時間での施工が可
能なので、舗装作業に伴う道路の通行規制を早急に解除
することができる。請求項2に係る発明において、前記
シュート装置は、その先端が複数の方向へと分岐する構
成とし、分岐位置に舗装材の流路切換手段を配設するこ
ととした。
【0016】即ち、ホッパ装置の排出口の下方から鉛直
方向下方に向けて、筒形状の主シュート部が形成され、
主シュート部の側面に開設された連絡口から側方シュー
ト部が車体側方に向けて分岐する構成であり、この際の
流路の切り換えは、主シュート部と側方シュート部との
分岐位置等に配設された流路切換手段によって行われ
る。
【0017】流路切換手段とは、例えば、主シュート部
を遮蔽して舗装材を側方シュート部へと導くように配設
された仕切板であり、かかる流路切換手段を操作するこ
とによって、複数のシュート部を選択的に使用すること
ができるようになるので、中分側やアンダーパス等の障
害物が路上に存在する為に所定の狭小部位上に敷均機械
を配置できない場合であっても、敷き均しが可能とな
る。
【0018】尚、敷き均しを行おうとする部位の直上方
に敷均機械を配置した場合は、主シュート部を介し、舗
装材を自重によって略直下方へと容易に排出させるが、
敷き均しを行おうとする部位の直上方には配置できない
場合は、敷均機械を施工部位の側方等に配置し、側方シ
ュート部を介し、施工面上に舗装材を排出する。この
際、舗装材が側方シュート部へと導かれるように流路切
換手段を調節しておく。
【0019】尚、側方シュート部は、必要時にのみ使用
できるよう、着脱可能に構成してもよい。この場合、シ
ュート部の長さや排出口の口径が異なる側方シュート部
を用意し、施工条件や施工面の性状に応じ、それらを選
択的に使用できるようにしてもよい。請求項3に係る発
明において、均し装置は、切均部材と高さ調節装置とを
含んで構成される。即ち、敷き均し時には、切均部材の
下端が所定の切均高さに位置するように配設状態を調節
し、回送時には、切均部材の下端位置が既設面よりも上
方に位置するように調節する。
【0020】これによって、敷き均しの際は、狭小部位
上に供給された舗装材を所望の高さに切り均すことがで
きるし、回送の際は、切均部材が引きずられないように
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1に示す本発明の実施形態に係
る狭小部用敷均機械1は、自走可能な車体10に、ホッ
パ装置20と、シュート装置30,31と、均し装置4
0、42を搭載したものであり、重量が500kg以下の
小型車両である。尚、車体重量は、敷均機械を所定の狭
小部位上に位置させる際の操作性を考慮すれば、300
〜400kg程度が好ましい。
【0022】車体10には前後に2本の車輪軸11が設
けられ、夫々の車輪軸11の両端部には車輪12、1
2’が取り付けられている。車体10後方には運転席1
3が設けられ、運転席13の前方にはハンドルやギヤ等
の各種操作手段14が配設され、その前方には、油圧駆
動手段等を備えたパワーユニット15が配置される。
【0023】パワーユニット15の前方であって前方車
輪12’よりも後方に位置するように、ホッパ装置20
とシュート装置30,31とが配設されるケーシング1
6が配置される。ケーシング16の上方には、ホッパ装
置20が配設され、該ホッパ装置20は、長方形状の大
きな受け口21をその上部に有し、漏斗状の側面部を経
て、下方には排出口22を有する。ホッパ装置20は、
排出口22を略中心として車体水平方向に360°回動
し得るように、円形の取付部23を介してケーシング1
6の上面に取り付けられている。
【0024】通常、ホッパ装置20は、図2に示すよう
に、長方形状の受け口21の長手側の縁部21aが車長
方向に延びるように配置される。この場合、ホッパ受け
口21は、ダンプトラック等を前方に配置した場合に舗
装材を受け取ることができるように、車体前方側に突出
した形状である。このように、受け口21の周縁部の一
部21bが他部(即ち、車体前端部、又は車体両側部)
よりも排出口22から大きく外方に張り出すように、ホ
ッパ装置を構成したことによって、前記一部21bにお
いては舗装材が受け取り易く、他部においては障害物へ
の当接を極力回避できる。
【0025】かかるホッパ装置20は、仮想矢線Aに示
すように、車体水平方向に回動可能である。従って、ダ
ンプトラック等を敷均機械1の前方に配置できない場合
は、側方や後方に配置し、その方向からの舗装材の受け
取りが可能なように、或いは障害物に当接しないよう
に、ホッパ装置20を位置させることができる。ケーシ
ング16の内部及び側面部には、シュート装置30、3
1が形成される。シュート装置は、ホッパ装置20の排
出口22から鉛直方向下方に延びる主シュート部30
と、該主シュート部30の側方に取り付けられ、車体側
方の斜め下方に向けて延びる側方シュート部31と、流
路切換手段としての仕切板32と、によって構成され
る。
【0026】ケーシング16の内部には、主シュート部
30が配設されており、該主シュート部30の内壁面
は、車体一側面側のケーシング内壁面に配設され斜め下
方に板面の延びるシュート板30aと、前記一側面側以
外のケーシング内壁面と、によって規制される。主シュ
ート部30は、ホッパ装置20からの舗装材を、先端供
給口を介して施工面上に供給する構成であり、この先端
供給口には、切均部材40が配設されている。
【0027】切均部材40は、切均板を供給口の周りに
ロの字型に配設したものであって、ネジ式の高さ調節手
段41によって、下端部40aの位置が昇降される構成
である。尚、切均部材40と高さ調節手段41とによっ
て均し装置が構成される。ケーシング16の外壁面に
は、側方シュート部31が、主シュート部30の連絡口
30cに連続されるように取り付けられている。尚、こ
の連絡口30cとは、シュート板30aが配設されてい
る側とは反対側の主シュート部31の側面に開口された
ものであり、側方シュート部31は、その連絡口30c
を覆うように、取付部31aを介してケーシング16外
壁面に取付けられている。
【0028】側方シュート部31は斜め下方に延びてお
り、主シュート部30と同様、先端の供給口には切均部
材42が配設されている。切均部材42は、レバー式の
高さ調節手段43によって、下端部42aの位置が昇降
される構成である。主シュート部30の内部には、舗装
材の流路を下方から側方へと切り換える為の仕切板32
が、所定の係止手段を介して配設されている。
【0029】即ち、仕切板32は、主シュート部30を
遮蔽し得る大きさの板状体であって、その一端部は、第
1の係止手段34(例えば、蝶番)によって、側方シュ
ート部31が取り付けられている側とは反対側の主シュ
ート部30内壁面に、揺動可能に取り付けられている。
仕切板32の他端部は、第2の係止手段(35、3
5’)への係止によって、所望のシュート部へと舗装材
が導かれるような位置に配置される。即ち、第2の係止
手段の配設位置を適宜調節することによって、仕切板3
2の配設状態(即ち、板面の延びる方向)を変更でき、
主シュート部と側方シュート部とで、流路を選択的に切
り換えることができる。
【0030】本実施形態では、第2の係止手段を、ケー
シング16の所定位置に、随時配設可能なボルト35、
35’として構成した。即ち、ケーシング16の所定位
置にボルト孔を開設し、そのボルト孔にボルト35、3
5’を差し込んで、主シュート部30内の中空部を貫通
させ、その貫通されたボルト軸部に仕切板32の他端部
を係止させる構成とした。
【0031】即ち、連絡口30cの上方にボルト35を
配設した場合は、双方のシュート部が遮蔽され、施工面
上への舗装材の供給自体が停止される。仕切板32の板
面が側方シュート部31に連絡し得る位置(例えば、連
絡口30cの下部近傍)に、ボルト35’を配設した場
合は、主シュート部30のみ遮蔽され、舗装材が側方シ
ュート部へと導かれる。仕切板32の他端部を垂下させ
た場合(即ち、第2の係止手段に係止させない場合)
は、ホッパ装置20からの舗装材は、その自重によって
主シュート部30へと導かれることとなる。
【0032】以下、本実施形態に係る敷均機械の各部の
寸法を、図1及び図2を参照して、説明する。敷均機械
の車長Lは120cm、車幅Wは95cm、車高Hは1
40cm程度である。 ホッパ装置20は、受け口21
(L’×W’)が200cm×80cm、排出口径Rが
約20〜30cmである。
【0033】ケーシング16(L”×W”×H”)は2
8cm×52cm×65cmであり、主シュート部30
及び側方シュート部31の先端の供給口の車幅方向長さ
Tは共に27cmである。尚、この供給口の周りに配設
されるロの字状の切均部材40、42は、その「ロの
字」の車幅方向の辺(即ち、前側・後側の辺)の長さ
が、狭小部位の施工幅に対応するようなものを採用する
ことが好ましく、これによって、舗装材が施工部位から
はみ出すことなく、過不足なく敷き均すことができる。
【0034】上記寸法に近似する範囲にて各部を形成す
ることで、操作性が良好で小回りの効く敷均機械を構成
することができる。かかる構成の敷均機械1を使用し
て、道路の表層排水性舗装における基層排水帯の敷き均
しを行う方法を説明する。尚、表層排水性舗装とは、路
面上に雨水が溜まるのを防止する為の舗装であり、図3
(a)に示すように、一般アスファルト舗装層2の上に
排水性舗装材(即ち、表層排水層3)を敷き均すもので
ある。この場合、路上の雨水は表層排水層3を通過し、
道路側方等に形成された溝4へと排出されるが、表層排
水層3と溝4との間の狭小部位5(例えば、道路の端に
溝が形成されている場合は、路肩から幅30cm程度の
部位)に、より排水性の高い層(即ち、基層排水帯)を
形成する。かかる狭小部位5(即ち、基層排水帯)の施
工面は、一般アスファルト舗装層2の上面より一段低く
なっており、その部位に舗装材を敷き均すことによって
段差がすりつけられる。
【0035】かかる基層排水帯の施工の際に、本実施形
態に係る敷均機械1を使用する訳であるが、先ず、本発
明の敷均機械1を、敷き均しを行おうとする特定の狭小
部位5に、そのシュート装置30、31の先端が位置す
るように配置する。この際、既設面上(即ち、一般アス
ファルト舗装層2や溝4の上面)に障害物6等が存在
し、狭小部位5の上方に敷均機械を配置できない場合
は、主シュート部30に側方シュート部31を取り付け
た状態の敷均機械1にて施工する。
【0036】この場合、図3(b)に示すように、側方
シュート部31の先端供給口が狭小部位5の上方に位置
するように配置する。この際、第2の係止手段(即ち、
ボルト35’)を、連絡口30cの下方近傍位置に配設
しておき、仕切板32の他端部をボルト35’に係止さ
せておく。これによって、ホッパ排出口22から排出さ
れた舗装材が、側方シュート部31方向へと導かれ、車
体側方の狭小部位5に舗装材が供給される。
【0037】敷均機械1を狭小部位5の上方に配置する
ことが可能であれば、仕切板32を垂下させることによ
って、主シュート部30を介して敷き均すこともでき
る。この場合、図4(a)に示す敷均機械1’のよう
に、側方シュート部を取り外し、連絡口30cに蓋30
dをすることも勿論可能である。このように、複数のシ
ュート部を、車体下方及び側方に向けて配設し、流路切
換手段によって、舗装材の排出方向を随時切り換え可能
に構成したので、中分側、アンダーパス等の直立的な壁
が存在する路面においても敷き均しが容易である。
【0038】尚、シュート部の長さや先端供給口の口径
の異なる側方シュート部、或いは開口径等の異なる均し
装置を各種揃えておけば、敷均機械の走行障害、狭小部
位5の位置・幅等の施工条件に柔軟に対応でき、機械の
汎用性を高めることができる。以上のように各種施工条
件に応じた配置態様にて、敷均機械1を既設路面(即
ち、一般アスファルト舗装層2の上面)上に配置し、そ
の後、ダンプトラック等からの舗装材の供給を受ける。
この場合、ダンプトラックに近接するように、ホッパ装
置20の受け口縁部21aを位置させることによって、
舗装材を確実に受け取ることができる。
【0039】そして、ホッパ装置20の内部に貯留され
た舗装材を排出口22から排出し、側方シュート部31
を介し、その舗装材を狭小部位上5に供給する。その
後、狭小部位5上に供給された舗装材を、シュート部先
端の切均部材42によって均す。この場合、切均部材4
2の下端部42aは、高さ調節手段43によって、所定
の切均高さHに設定されているので、所望の高さの平坦
な敷均面が形成される。所定の切均高さとは、後続の転
圧工程による下がり分を見込んで既設路面2よりも高く
設定してもよいし、狭小部位に複数層の敷き均しを行う
場合等は、既設路面2よりも低く設定してもよい。尚、
切均部材42は、シュート部31の供給口の周りを囲む
ように配設されているので、舗装材が施工幅からはみ出
すことはない。
【0040】本実施形態によれば、ダンプトラック上の
舗装材を、スコップ等を使用して人力によって狭小部位
5に供給するのではなく、シュート装置30,31を介
して直接供給するようにしたので、狭小部位以外の既設
路面2に舗装材が零れることはなく、既設路面の品質が
害されない上に、後処理の必要もない。又、シュート装
置30、31の先端の供給口に配設された切均部材4
0、42によって舗装材を所定の高さに切り均すので、
平坦な敷均面が形成される。
【0041】又、舗装材の供給・切り均しを機械によっ
て行うので、高温未硬化状態の舗装材を迅速に敷き均す
ことができ、転圧等の次工程における作業性が良好とな
る上、締固め度及び平坦性の良好な高品質な舗装面を形
成できる。更に、少ない作業者にて施工可能なので人件
費を低減できることに加え、短い作業期間にて施工可能
なので、道路の通行規制を早急に解除することができ、
道路の渋滞防止の一助ともなる。
【0042】尚、本実施形態においては、主シュート部
30内壁面に固定可能な第1の係止手段34(即ち、蝶
番)と、位置調節が可能な第2の係止手段(即ち、差し
込み式のボルト35、35’)と、を使用することによ
って、舗装材の流路が切り換えられるように仕切板32
を配設したが、これとは異なる方法によって(即ち、異
なる係止手段を用いて)仕切板32を配設してもよい。
【0043】例えば、図4(b)に示す様に、連絡口3
0cの上方位置と下方位置に2つの係止溝36、36’
を設け、連絡口30cに対向する側面から仕切板32’
を差し込んでもよい。この場合、第1の係止手段は、仕
切板32’の挿入可能なスリット37となる。仕切板3
2’の先端部を連絡口30cの上方の係止溝36に係止
させた場合は、施工面上への舗装材の供給自体が停止さ
れ、下方の係止溝36’に係止させた場合は、舗装材は
側方シュート部31へと導かれ、車体側方に排出され、
仕切板32’を差し込まなかった場合は、主シュート部
30から車体下方へと排出される。
【0044】又、ホッパ装置20は、受け口の周縁部の
一部が他部よりも排出口から大きく外方に張り出す構成
であれば、如何なる形状であってもよく、例えば、受け
口から貯留槽に向けて斜め下方に延びる投入シュートを
有するような構成とすることも可能である。この場合
も、ホッパ装置20を車体水平方向に回動することによ
って、ダンプトラック等に近接するように、ホッパ受け
口を位置させることができる。
【0045】又、本実施形態では、均し装置を、ロの字
状の切均部材40、42によって構成したが、敷均機械
の移動に伴って施工面上に供給された舗装材を均すもの
であれば如何なる構成であってもよく、例えば、シュー
ト部30、31の供給口の後方に配設された板状の切均
部材であっても、さらには、この敷均機械1に牽引され
るスクリード装置であってもよい。
【0046】更に、側方シュート部31は着脱不可能な
ものであっても勿論かまわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の狭小部用敷均機械を示し、(a)は
車両側面方向から見た図であり、(b)は車両前面方向
から見た図である。
【図2】 上記敷均機械の平面図。
【図3】 上記敷均機械の使用状態を示す説明図であ
り、(a)は表層排水性舗装の舗装断面を示し、(b)
は表層排水性舗装において基層排水帯を敷き均す状態を
示す。
【図4】 上記敷均機械の変形態様を示す説明図であ
り、(a)は側方シュート部を取り外した例を示し、
(b)は、ケーシング外部からの差し込みが可能な仕切
板によって流路切換手段を構成した例を示す。
【符号の説明】
1…狭小部用敷均機械 5…所定狭小部位 10…車体 20…ホッパ装置 21…受け口 21b…周縁部の一部 22…排出口 30…主シュート部 31…側方シュート部 32…仕切板(流路切換手段) 40、42…切均部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自走可能な車体に、少なくとも、舗装材を
    貯留するホッパ装置と、該ホッパ装置の排出口に対して
    その下方に位置して連通し、舗装材を施工面上に供給す
    る供給口を備えたシュート装置と、施工面上に供給され
    た舗装材を均す均し装置と、を搭載してなり、路上の所
    定狭小部位に舗装材を敷き均す敷均機械であって、 前記ホッパ装置は、周縁部の一部が他部よりも前記排出
    口から大きく外方に張り出す形状の受け口を有し、前記
    シュート装置に対して前記排出口を略中心として車体水
    平に回動可能に構成されたことを特徴とする狭小部用敷
    均機械。
  2. 【請求項2】前記シュート装置は、 前記ホッパ装置の前記排出口から略直下方向に延びる筒
    状の主シュート部と、 該主シュート部の側面部に開設された連絡口から車体一
    側方向下方に向けて延びる側方シュート部と、 舗装材の流路を前記主シュート部と前記側方シュート部
    とに選択的に切り換える流路切換手段と、 を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の
    狭小部用敷均機械。
  3. 【請求項3】前記均し装置は、前記シュート装置の供給
    口の先端部に取り付けられる切均部材と、該切均部材の
    下端部の位置を調節するための高さ調節手段と、を含ん
    で構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の狭小部用敷均機械。
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