JP3676633B2 - 内視鏡の絞り制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡(スコープ)を胃など体腔内に挿入し、体腔映像を画面に映し出して患部の状態を検査する内視鏡装置に関し、特に体腔に照射される光量を調整する絞りの制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、体腔映像が映し出される画面を常に適度な明るさに保つため、絞りを開閉させることで体腔に照射される光量を自動的に調整する自動調光方式を備えた内視鏡装置が知られている。このような内視鏡装置では、輝度値を定期的に抽出して、例えば輝度平均値(1画面における各画素の輝度の平均値)を算出し、その輝度平均値と適正な明るさを示す輝度値(参照値)との差に基づいて絞りを開閉させ、光量調整を一定期間毎に行う。このような自動調光方式により、適正な光量が体腔に照射され、画面には体腔映像が適度な明るさで映し出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような自動調光方式において、輝度平均値算出のためにヒストグラム処理を適用する場合、絞りが駆動する時にはすでに新たな輝度値が抽出される。そのため、次の光量調整時には絞りが駆動された後の輝度値が反映されず、前回抽出された輝度値に基づいて絞りが駆動される。特に、絞りの移動量が大きい場合、古い輝度値に基づいて次の光量調整が行われる。そのため、体腔にはすでに適正な光量が照射されているにもかかわらず、誤って絞りを駆動させてしまい、絞りがいつまでも適正位置に収束しないハンチング(発振)が生じる恐れがある。また、この問題を解決するために光量調整を行う時間間隔を長くすると、光量が調整されるまでに時間が掛かり、画面の明るさ変化に応じて迅速な光量調整を行うことができない。
【0004】
本発明は、常に画面を適度な明るさに保ち、画面(体腔映像)の明るさの変化に応じて、ハンチングを起こすことなく迅速に光量調整をすることができる内視鏡の絞り制御装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の内視鏡の絞り制御装置は、光源からの光を絞りを介して被写体に照射することにより得られる被写体像を撮像する手段と、被写体を撮像することにより得られる画像信号に基づき、被写体像の輝度値を算出する輝度値算出手段と、輝度値に基づいて求められた目標移動量だけ絞りを駆動させることにより、被写体に照射される光量を一定期間毎に調整する絞り制御手段とを備え、絞り制御手段は、絞りが基準移動量を超えて駆動した場合、次回の光量調整時には絞りを駆動させないことを特徴とする。このような絞り制御により、絞りは現在の被写体像の明るさに応じた輝度値に基づいて制御され、ハンチングを起こすことなく迅速に光量調整を行うことができる。
【0006】
基準移動量は、絞りに対してハンチングを生じさせない一連の移動量の中の最大移動量以下であることが望ましい。この場合、絞り制御手段は、絞りを駆動させるモータに送られるパルス数が基準移動移動量に応じた基準パルス数を超える場合、次回の光量調整時には絞りを駆動させないのが望ましい。
【0007】
例えば、絞りは、光源からの光を遮蔽するための遮蔽部と遮蔽部から延びている平板状の支持アームとを有し、遮蔽部の位置によって被写体に照射される光量が変化するように、支持アーム上の軸を中心に回転する。この場合、絞り制御手段は、基準移動量に応じた基準移動角度を超えて絞りを回転させる場合、次回の光量調整時には絞りを駆動させないことが望ましい。
【0008】
輝度値算出手段は、画像信号に基づいて輝度信号を生成し、輝度信号に対してヒストグラム処理を施し、ヒストグラム処理により得られるヒストグラムデータに基づいて輝度平均値を算出することが望ましい。例えば、輝度値は、1画面分の被写体像の輝度平均値である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下では、図を参照して本発明の実施形態である内視鏡装置について説明する。
【0010】
図1は、実施形態である内視鏡装置の電気的回路を示したブロック図である。この内視鏡装置は、スコープ(内視鏡)30を胃など体腔Sに送り込み、体腔Sの映像をプロセッサ10を介してモニタ23に表示させる装置である。ここでは、カラー多重化方式としてNTSC方式を適用している。
【0011】
スコープ30内には、ランプである光源19からの光を通すライトガイド32が設けられており、光源19から導かれた光は、光を収束させる集光レンズ27により、ライトガイド32の入射端32aに入射される。そしてライトガイド32を通った光は、光の配光角を広げる配光レンズ34を介して体腔Sに照射される。このとき体腔Sに照射される光量は、光源19と集光レンズ27との間に設けられた絞り18により調整され、これにより光量が増減する。絞り18は、ステッピングモータ26により駆動され、ステッピングモータ26には、所定のパルス数が絞り制御回路17から送られてくる。このパルス数に応じて、絞り18が開閉する。
【0012】
体腔Sの画像は、レンズLを介して撮像素子31上に結像される。撮像素子31の上面には赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の色モザイクフィルタが設けられ、光電変換により各色に応じた画像信号が発生する。これら画像信号は順次まとめて掃き出され、プロセッサ10に送られる。
【0013】
スコープ30から送られてきた1画面分の画像信号は、CCDプロセス回路11においてそれぞれ各色(R,G,B)に応じた画像信号毎に分離され、増幅される。増幅された画像信号は、A/D変換器12においてアナログ信号からデジタル信号に変換され、信号処理回路13に送られる。
【0014】
信号処理回路13では、画像信号に対するリセット雑音の除去などの処理が行われ、処理された画像信号は信号変換回路25とホワイトバランス調整回路14に送られる。
【0015】
信号変換回路25では、R,G,B各色に応じた画像信号に基づいて輝度信号Yが求められる。この輝度信号Yは、ヒストグラム処理のためにヒストグラム処理回路16に抽出される。
【0016】
ヒストグラム処理回路16では、抽出された輝度信号Yが1/30秒毎に書き込まれ、ヒストグラム処理が施される。ヒストグラム処理により得られたヒストグラムデータはCPU22により読み出され、CPU22において輝度信号Yに関する輝度平均値が算出される。この輝度平均値は、1画面における各画素の輝度の平均値である。
【0017】
CPU22には、操作パネル20におけるスイッチ操作やキーボード21の操作による信号が入力され、これにより照射光量の設定やモニタ23における表示画面の変更などが行われる。また、輝度信号Yに対する輝度平均値とCPU22内のメモリ(図示せず)に保存されている参照値を参照することで、制御信号が絞り制御回路17に送られる。ただし、参照値は、輝度信号Yのとりうる範囲において、適正な光量が前記撮像素子に入射された時に得られる、中間付近の値である。
【0018】
絞り制御回路17では、送られてきた制御信号に基づき、絞り18を開く正転のパルス信号か、もしくは絞り18を閉じる反転のパルス信号に対するパルス数が定められ、パルス数に応じたパルス信号が、ステッピングモータ26に送られる。パルス信号がステッピングモータ26に送られると、ステッピングモータ26が駆動(回転)し、これにより絞り18が開閉する。なお、ステッピングモータ26は、ロジックシーケンサ、励磁回路を含んでおり、送られてくるパルス信号に応じて励磁回路から励磁電流がステッピングモータ26に送られる。また、正転のパルス信号は、絞り18を開く方向へ回転させるハイ(H)レベルの制御信号を伴うパルス信号を表し、反転のパルス信号は、絞り18を閉じる方向へ回転させるロー(L)レベルの制御信号を伴うパルス信号を表す。
【0019】
ホワイトバランス調整回路14では、各色(R,G,B)に応じた画像信号に基づいて色温度補正処理(ホワイトバランス調整)が施される。ここでは、白い被写体を撮像した時に、その画像を構成するすべての画素におけるR,G,Bの画像信号の比が1になるように調整される。ホワイトバランス調整された画像信号は、D/A変換器24においてアナログ信号に変換され、ビデオプロセス回路15に送られる。ビデオプロセス回路15では、R,G,Bの画像信号が映像信号であるNTSC信号に変換され、NTSC信号はモニタ23に送られる。そしてモニタ23上では体腔Sの映像が映し出される。
【0020】
スコープ30内のEEPROM33には、接続されているスコープ30の特性が記憶されており、スコープ30がプロセッサ10に接続されると、スコープ30の特性がCPU22によって読み出される。
【0021】
図2は、絞り18およびステッピングモータ26を、絞り18から光源19に向かう方向から見た時の平面図である。
【0022】
絞り18の先端部(遮蔽部)18aは、光源19から平行に出射する光をすべて遮蔽できるように円形状に形成されている。先端部18aから延びている平板状の支持アーム18bには、ステッピングモータ26がギア(図示せず)を介して接続されており、ステッピングモータ26が回転すると、絞り18は支持アーム18b上の軸を中心に回転する。絞り18が回転すると、先端部18aの位置に応じて、絞り18を通過する光量、すなわち、被写体Sに照射される光量が変化する。ここでは、絞り18が光源19に移動する方向を絞り18が閉じる方向、絞り18が光源19から離れていく方向を絞り18が開く方向とする。また、ステッピングモータ26に正転のパルス数が送られると絞り18は開き、反転のパルス数が送られると絞り18は閉じる。
【0023】
絞り18の回転角度aは、絞り18が開くほど増加し、全閉で0度、全開で30度である。したがって、絞り18は0〜30度の範囲で回転(移動)する。ここでは、ステッピングモータ26の位置を回転位置変数pで表し、この回転位置変数pによって絞り18の開度および絞り18の移動量を示す。ステッピングモータ26の回転位置変数pは、0〜240の値をとり、0で全閉、240で全開である。つまり、絞り18の回転角度aの1度に対し、ステッピングモータの回転位置変数pは8である。このような回転位置変数pを用いることにより、絞り18の開度が示される。例えば、回転位置変数pが240(全開)から120に変わると、絞り18の開度は全開の時と比べて半分になる。ただし、本実施形態では絞り18の回転角度aとステッピングモータ26の回転位置変数pとは、線形関係にある。
【0024】
ステッピングモータ26に入力されるパルス信号のパルス数vpにおいて、1パルスは回転位置変数「1」に対応しており、例えば、パルス数vpが16である正転のパルス信号がステッピングモータ26に入力された場合、回転位置変数pも16だけ変動し、絞り18が開く。このとき、絞り18は、2度回転する。このように、絞り18の移動量は、ステッピングモータ26に入力されるパルス信号のパルス数vpに従う。
【0025】
図3は、CPU22によって実行される内視鏡装置全体の動作を示すフローチャートである。
【0026】
ステップ201では、電源がON状態になることで絞り18、制御に関する各変数、モニタ23の文字表示がそれぞれ初期値に設定される。
【0027】
ステップ202では、操作パネル20におけるスイッチ操作に基づいて、光源19の明るさ設定などが行われる。ステップ203では、キーボード21の操作に基づいて、モニタ23への文字の入力や表示画面の変更などが行われる。ステップ204では、例えば電子内視鏡30がプロセッサ10に接続された時に電子内視鏡30の機種名がモニタ23に表示される。
【0028】
ステップ205では、例えばモニタ23上に時刻が表示される。
【0029】
このような内視鏡装置全体の動作は、電源がOFFになるまで繰り返し行われる。それぞれの各ステップにおいてサブルーチンが実行される。また、ステップ202〜205において各ステップが実行されるための動作(例えばステップ203ではキーボード操作)がないときは、そのステップの実質的処理は実行されず次のステップに移る。
【0030】
図4は、輝度値関連処理に関する割り込みルーチンのフローチャートである。この割り込みルーチンは、4/1000秒ごとに実行され、図3のステップ202〜206が実行されている間に割り込んで処理される。以下では輝度信号Yを輝度値Yと記載する。また、輝度値Yのとりうる範囲は0〜255である。
【0031】
ステップ301では、ヒストグラムデータがヒストグラム処理回路16からCPU22に読み出されることが可能であるか否かが判定される。ヒストグラム処理回路16にまだ輝度値Yが書き込まれている段階であるか、もしくは1画面分のヒストグラムデータが得られていないため、ヒストグラムデータがCPU22により読み出されないと判断された場合、一連の輝度値関連処理は実行されず、この割り込みルーチンは終了する。ヒストグラム処理回路16において輝度値Yに対する書き込みが終了し、かつ1画面分のヒストグラムデータが得られているため、ヒストグラムデータを読み出すことができると判断された場合、ステップ302に移る。なお、ヒストグラムデータは1画面における各輝度値Yに対する画素数の数との関係を示すデータである (図5参照)。
【0032】
ステップ302では、CPU22が1画面分のヒストグラムデータをヒストグラム処理回路16から入力する。
【0033】
ステップ303では、得られたヒストグラムデータに基づき、輝度平均値Y0が算出される。輝度平均値Y0は、各輝度値に対して対応する画素数を乗じたものを1画面の総画素数で割ることによって求められる値である。輝度平均値Y0が算出されると、この割り込みルーチンは終了する。
【0034】
図6は、光量制御に関する割り込みルーチンのフローチャートである。この割り込みルーチンは、1画面分を走査するのにかかる時間と対応させるために1/30秒毎に実行され、図3のステップ202〜205が実行されている間に割り込んで処理される。図6を用いて、光量制御について説明する。なお、輝度平均値Y0が220以上の時、画面はハレーション状態になる。
【0035】
ステップ401では、実行変数vdが0であるか否かが判定される。この実行変数vdは、光量制御を行うか否かを判別するための変数であり、前回の割り込み処理で絞り18が所定の移動量を超えて移動している場合、実行変数vd=1であり、前回の割り込み処理で絞り18が所定の移動量を超えない範囲で移動している場合、実行変数vd=0である。実行変数vdが0であると判断されると、光量制御が実行されることが決定され、ステップ402に移る。実行変数vdが1であると判断された場合、光量制御は実行されず、ステップ417において、次回は光量制御を行うようにするために実行変数vdが0に設定され、割り込みルーチンが終了する。
【0036】
ステップ402では、輝度平均値Y0と参照値vrとの差が許容値C1よりも大きいか否かが判定される。輝度平均値Y0は、図4のステップ303で求められた値が用いられる。参照値vrは、体腔Sに適正な光量が照射されている(画面が適度な明るさに保たれている)状態での輝度平均値Y0の値であり、ここでは128である。この参照値vrは、操作パネル20に対するスイッチ操作により変更される。また、許容値C1は、輝度平均値Y0と参照値vrとの差の許容誤差を示す値であり、ここでは4である。輝度平均値Y0と参照値vrとの差が許容値C1よりも大きいと判断されると、ステップ403に移る。輝度平均値Y0と参照値vrとの差が許容値C1よりも大きくないと判断されると、光量制御は実行されず、この割り込みルーチンは終了する。
【0037】
ステップ403では、輝度平均値Y0が参照値vrよりも大きいか否かが判定される。輝度平均値Y0が参照値vrよりも大きい場合、画面が明るすぎるため絞り18は閉じる方向に移動し、輝度平均値Y0が参照値vrよりも小さい場合、画面が暗いため絞り18は開く方向に移動する。
【0038】
ステップ403において、輝度平均値Y0が参照値vrよりも大きいと判断されると、ステップ404に移る。ステップ404では、輝度平均値Y0がハレーション輝度値C2よりも大きいか否かが判定される。このハレーション輝度値C2は、画面がハレーション状態に変わるときの輝度平均値Y0であり、ここでは220とする。画面がハレーション状態であれば、絞り18は特別な方法で制御され、画面がハレーション状態でなければ、通常の絞り18の制御が行われる。
【0039】
ステップ404において輝度平均値Y0がハレーション輝度値C2よりも大きいと判断されると、ステップ405に移る。ステップ405では、ステッピングモータ26に与える反転パルス信号のパルス数vpが、次の式で定められる。ただし、C3は減光係数であり、pはステッピングモータ26の回転位置変数である。
vp=C3×p (0.3≦C3≦0.5) ・・・・・・(1)
図2を用いて説明したように、ステッピングモータ26の回転位置変数pとパルス数vpは対応しており、パルス数vpは絞り18の移動量を示す。これを絞り18の開度の観点で見てみると、現在の絞り18の開度(回転位置変数p)が、減光係数C3で示される割合の開度だけ小さくなる。ただし、減光係数C3は、ここでは0.4(4割)である。すなわち、絞り18の開度は、現在の絞り18の開度の6割の開度となる。ただし、絞り18の角度aとステッピングモータ26の回転位置変数pとの関係は、線形関係にある。ステッピングモータ26のパルス数vpが定められると、ステップ406に移る。
【0040】
ステップ406では、ステッピングモータ26の回転位置変数pが、ステップ405の実行により求められたパルス数vpにしたがって定められる。すなわち、回転位置変数pからパルス数vpが引かれた値が、新たな回転位置変数pとなる。例えば、回転位置変数pが200であるとき、パルス数vpは80であり、新たな回転位置変数pは、120となる。このとき、絞り18の開度は、120/200=0.6であることから、回転前の開度の6割となる。新たな回転位置変数pが定められると、ステップ409に移る。
【0041】
ステップ404において、輝度平均値Y0がハレーション輝度値C2よりも小さいと判断されると、ステップ407に移る。ステップ407では、図7を用いてパルス数vpが求められる。図7には、輝度平均値Y0と参照値vrとの差に対し、その差の範囲に応じたパルス数vpが示されており、この表に示されたデータは、CPU22のメモリ(図示せず)に格納されている。。パルス数vpが求められると、ステップ408に移る。ステップ408では、ステップ406と同様に、ステッピングモータ26の回転位置変数pからパルス数vpが引かれた値が、新たな回転位置変数pとされる。新たな回転位置変数pが定められると、ステップ409に移る。
【0042】
ステップ409では、パルス数vpが次式を満たすか否かが判定される。ただし、C4は限界移動定数(基準パルス数)であり、パルス数vpに関する値である。
vp>C4 ・・・・・・・(2)
(2)式は、ステップ405もしくはステップ407で定められたパルス数vpが所定のパルス数(基準パルス数)より大きいことを示しており、このステップでは、駆動される絞り18の移動量が所定の移動量(基準移動量)を超えているか否かが判定される。ただし、所定の移動量は、ハンチングを生じさせない範囲にある一連の絞り18の移動量のうちの最大移動量以下である。本実施形態では、限界移動定数C4を32と設定しており、絞り18が4度(基準移動角度)を超えて回転する場合、絞り18の移動量は所定の移動量を超える。パルス数vpが限界移動定数C4(=32)を超えていると判断されると、ステップ410に移り、実行変数vdが1に設定される。すなわち、次回の光量制御は実行されない。実行変数vdが1に設定されると、ステップ411に移る。ステップ409において、パルス数vpが限界移動定数C4(=32)を超えていないと判断された場合、ステップ410はスキップされて、ステップ411に移る。
【0043】
ステップ411では、ステップ405もしくはステップ407において求められたパルス数vp分のパルス信号が、ステッピングモータ26に送られる。これにより、ステッピングモータ26が回転し、それに応じて絞り18が閉じる。このとき、ステッピングモータ26は、ステップ406もしくはステップ408で求められた回転位置変数pに対応した位置まで回転する。パルス信号が送られると、一連の光量制御は終了する。
【0044】
ステップ403において、輝度平均値Y0が参照値vrより小さいと判断されると、ステップ412に移る。ステップ412では、ステッピングモータ26のパルス数vpが、図7の表にしたがって定められる。パルス数vpが定められると、ステップ413に移る。
【0045】
ステップ413では、ステッピングモータ26の回転位置pが、ステップ412の実行により求められたパルス数vpにしたがって定められる。すなわち、回転位置変数pにパルス数vpが加算された値が、新たな回転位置変数pとなる。あらたな回転位置変数pが求められると、ステップ414に移る。
【0046】
ステップ414〜415の実行は、ステップ409〜410の実行と同じである。ステップ414とステップ415が実行されると、ステップ416に移る。
【0047】
ステップ416では、ステップ412において求められたパルス数vp分のパルス信号がステッピングモータ26に送られる。これにより、ステッピングモータ26が回転し、それに応じて絞り18が開く。このとき、ステッピングモータ26は、ステップ413で求められた回転位置変数pに対応した位置まで回転する。パルス信号がステッピングモータ26に送られると、一連の光量制御は終了する。
【0048】
このように本実施形態によれば、ステップ404〜405の実行により、画面がハレーション状態にある時(Y0>C2=220)、絞り18の開度が現在の6割の開度となるように、パルス数vpおよび回転位置変数pが定められ、新たな回転位置変数pまでステッピングモータ26が回転し、それに応じて絞り18が所定の位置まで閉じる。画面がハレーション状態である時のステッピングモータ26の回転位置変数pが200以上の値であることが多いことを考慮すれば、定められるパルス数vpは、図7に示された最大パルス数vp(=48)よりも大きい値となり、これにより絞り18が一度に大きく閉じる(回転する)。したがって、画面がハレーション状態になっても、速やかに画面が適度な明るさに戻る。
【0049】
さらに、絞り18の開度がさほど大きくない時にハレーション状態になった場合でも、その時の絞り18の開度に応じた割合で絞り18が回転されるので、絞り過ぎにより体腔Sの映像が暗くなり過ぎることがない。
【0050】
また、ステップ409〜410もしくはステップ414〜415の実行により、絞り18が4度(パルス数vpが32)を超える場合、次回の割り込み処理(光量制御)時には絞り18を開閉させない。絞り18の駆動が停止されている間、図5のステップ303では、輝度平均値Y0が、新たに算出されている。絞り18の駆動停止が終了されると、図6のステップ403では、現在の被写体像の明るさに応じた輝度平均値Y0と参照値vrが比較される。したがって、例えば、画面をハレーション状態やブラックアウト状態(画面が真っ暗になる状態)から適度な明るさに戻すため、絞り18の移動量を多くする(パルス数vpが大きな値に定められる)場合、ヒストグラム処理を行っても絞り18のハンチングを起こすことなく、迅速に光量制御が行われる。
【0051】
絞り18の駆動時間が1画面の走査時間(1/30秒間)よりだいぶ長く、複数の画面走査時間にわたって絞り18が駆動する場合、次回の光量調整時だけなく、数回の光量調整時において絞りを駆動させないようにしてもよい。このとき、図6のステップ409、414の判別において、ステッピングモータに与えられたパルス数vpの値に応じて場合分けをし、そのパルス数vpに相応した調光処理を行わない回数を求める。そして、ステップ417において変数vdを0にするタイミングを調整する。例えば、0〜3のいずれかの値をもつカウンタ変数が、ステップ405、407、412で定められたパルス数vpに応じて、ステップ410、415において定められる。そして、ステップ417において絞り18の制御の停止回数がカウントされる。すなわち、カウンタ変数が1ずつ減じられる。そして、ステップ417においてカウンタ変数が0になると、次回の光量制御において、絞り18が駆動される。
【0052】
本実施形態では、絞り18を開閉させることで体腔Sに照射される光量を調整しているが、絞り18を開閉させる代わりに、光源19から出射される光量を調整してもよい。あるいは、両方を併用する方法でもよい。また、NTSC方式の代わりにPAL(Phase Alternation by Line )方式のテレビを適用する場合、割り込み処理の時間間隔は1/25秒間とする。
【0053】
また、減光係数C3の値のとりうる範囲は、スコープ30の種類や光源19の種類に対応させるため、(0.2≦C3≦0.8)と設定してもよい。
【0054】
本実施形態では、光量制御を簡略化するために、絞り18の回転角度aとステッピングモータ26の回転位置変数pとの関係が線形関係にあるとしたが、より高精度な光量制御を考慮し、絞り18の回転角度aと回転位置変数p、また光量qが非線形な関係である場合における光量制御も行うことができる。以下では、絞り18の回転角度aと回転位置変数p、また光量qが非線形な関係である時の光量制御について述べる。
【0055】
図8は、絞り18の回転角度aとステッピングモータ26の回転位置変数pとの関係を示す図である。
【0056】
絞り18の回転角度aとステッピングモータ26の回転位置変数pが次式を満たす場合、両者は線形関係にある。
a=mp (mは定数) ・・・・・・・・・・(3)
一方、回転角度aと回転位置変数pが非線形の関係にある場合、関係式を次式であらわす。
a=f(p) ・・・・・・・・・・(4)
【0057】
ここで、絞り18の開度を、C3(0.3≦C3≦0.5)の割合で減らし、現在の絞り18の開度を(1−C3)の割合の開度に変更する。絞り18の開度が変更された後の絞りの回転角度をa1とすると、現在の回転角度aと回転角度a1との関係は、次式で表すことができる。
a1=(1−C3)×a ・・・・・・・・・・(5)
絞り18の開度が変更された時のステッピングモータ26の回転位置変数をp1とし、p1を求めると、(4)式より
p1=f-1(a1) ・・・・・・・・・・(6)
ここで、f-1はfの逆関数である。したがって、回転角度aである絞り18を回転角度a1の位置まで回転させる時、ステッピングモータ26に与えるパルス数vpは、(4)〜(6)式より、次式で求められる。
よって、絞り18の回転角度aとステッピングモータ26の回転位置変数pが非線形な関係にある場合、図6の割り込み処理のステップ405において、(1)式の代わりに(7)式が適用される。
【0058】
図9は、ステッピングモータ26の回転位置変数pと体腔Sに照射される光量qとの関係を示した図である。回転位置変数pと光量qとの関係は、次式の関係式で表される。
q=g(p) ・・・・・・・・・(8)
絞り18が駆動されることで、現在被写体に照射される光量qが光量q1(q1<q)になるとする。このとき、図6の割り込み処理のステップ405において、(1)式の代わりに(7)式の場合と同様にして次の(9)式が適用される。ここで、g-1は、gの逆関数である。
減光係数C3のとりうる範囲を考慮すれば、被写体に照射される光量は、図9で示されるように、それまでの約3割〜約5割減少する。
【0059】
図6のステップ409、414において、パルス数vpではなく、絞り18の回転角度aで判別する場合には、次のようになる。絞り18が、回転角度aから回転角度a1の位置に移動した場合、絞り18の移動量は|a−a1|である。よって、図6の割り込み処理のステップ409およびステップ414において、(2)式の代わりに次の(10)式が適用される。ただし、C5は、限度移動角度(基準角度)であり、C5=4(度)である。
|a−a1|>C5 ・・・・・(10)
【0060】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、常に画面を適度な明るさに保ち、画面(体腔映像)の明るさの変化に応じて、ハンチングを起こすことなく迅速に光量調整をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態である内視鏡装置の電気回路を示したブロック図である。
【図2】絞りを光源と絞りを結ぶ方向から見た時の絞りの平面図である。
【図3】内視鏡装置全体の動作の流れを示したフローチャートである。
【図4】輝度値関連処理に関する割り込みルーチンのフローチャートである。
【図5】ヒストグラムデータを示した図である。
【図6】光量制御に関する割り込みルーチンのフローチャートである。
【図7】輝度平均値と参照値との差に対するパルス数を示した表である。
【図8】絞りの回転角度とステッピングモータの回転位置との関係を示した図である。
【図9】ステッピングモータの回転位置と光源から出射される光量との関係を示した図である。
【符号の説明】
18 絞り
19 光源
26 ステッピングモータ(モータ)
30 スコープ(内視鏡)
Y0 輝度平均値(輝度値)
vr 参照値
C4 限界移動定数(基準パルス数)
Claims (8)
- 光源からの光を絞りを介して被写体に照射することにより得られた被写体像を撮像する手段と、
前記被写体像を撮像することにより得られる画像信号に基づき、前記被写体像の輝度値を定期的に算出する輝度値算出手段と、
算出される前記輝度値と被写体像の適正な明るさを示す参照値との差に応じて求められる目標移動量だけ前記絞りを駆動させることにより、前記被写体に照射される光量を一定期間毎に調整する絞り制御手段とを備え、
前記絞り制御手段が、
基準移動量を超えた目標移動量に従って前記絞りを駆動させる場合、少なくとも次回の光量調整時には前記絞りを駆動させず、
少なくとも次回の光量調整時における前記絞りの駆動停止が終了されると、新に算出された輝度値に従って求められる目標移動量に従って前記絞りを駆動させることを特徴とする内視鏡装置。 - 前記基準移動量が、前記絞りに対してハンチングを生じさせない一連の移動量の中の最大移動量以下であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡の絞り制御装置。
- 前記絞りが、前記光源からの光を遮蔽するための遮蔽部と前記遮蔽部から延びている平板状の支持アームとを有し、前記遮蔽部の位置によって前記被写体に照射される光量が変化するように、前記支持アーム上の軸を中心に回転することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
- 前記絞り制御手段が、前記基準移動量に応じた基準移動角度を超えて前記絞りを回転させる場合、次回の光量調整時には前記絞りを駆動させないことを特徴とする請求項3に記載の内視鏡装置。
- 前記絞り制御手段が、前記絞りを駆動させるモータに送られるパルス数が前記基準移動量に応じた基準パルス数を超える場合、次回の光量調整時には前記絞りを駆動させないことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。
- 前記輝度値算出手段が、前記画像信号に基づいて輝度信号を生成し、前記輝度信号に対してヒストグラム処理を施し、前記ヒストグラム処理により得られるヒストグラムデータに基づいて前記輝度値を算出することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
- 前記輝度値が、1画面分の前記被写体像の輝度平均値であることを特徴とする請求項6に記載の内視鏡装置。
- 被写体像を撮像することにより内視鏡の撮像素子から得られる画像信号に基づき、前記被写体像の輝度値を定期的に算出する輝度値算出手段と、
算出される前記輝度値と被写体像の適正な明るさを示す参照値との差に応じて求められる目標移動量だけ、被写体へ照射する光の光量を調整する絞りを駆動させることにより、前記被写体に照射される光量を一定期間毎に調整する絞り制御手段とを備え、
前記絞り制御手段が、
基準移動量を超えた目標移動量に従って前記絞りを駆動させる場合、少なくとも次回の光量調整時には前記絞りを駆動させず、
少なくとも次回の光量調整時における前記絞りの駆動停止が終了されると、新に算出された輝度値に従って求められる目標移動量に従って前記絞りを駆動させることを特徴とする内視鏡装置の絞り制御装置。
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