JP3676078B2 - ランレングス符号化方法及び圧縮装置 - Google Patents

ランレングス符号化方法及び圧縮装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は画像データ等を圧縮伸張するための符号化方法及び圧縮装置、特にプリンタ等の省メモリ機構に好適な高速性と高圧縮率化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えばレーザプリンタ等の印刷装置では、印刷のための画像データを圧縮(符号化)して一時的に蓄積し、伸張(復号化)しながら実際の印刷を行い、必要なメモリを削減する、いわゆる省メモリ技術が広く用いられている。このような省メモリ技術の基本的な目的はメモリを削減することによりコストダウンを図ることにあるので、圧縮伸張のために複雑な専用ハードウェアを備えることは好ましくなく、したがって装置の制御を実行するプロセッサにこれらの圧縮伸張処理をソフトウェア的に行わせしめる、いわゆるミドルウェアの利用が一般的となっている。
【0003】
データ圧縮の方式に関しては多数の技術が開示されているが、上記のような目的に用いる場合には、一次元圧縮と称される比較的単純な方式を用いることが普通である。一般に、二次元静止画像を対象とする場合には、副走査方向のデータ相関を加味して行う二次元圧縮のほうが高い圧縮率が得られることがよく知られているが、二次元圧縮は処理内容が複雑であるため、印刷速度や解像度が年々向上するなかで上記のようにソフトウェアで処理することが難しいためである。
【0004】
一次元圧縮としては、ファクシミリ装置等に用いられるMH符号やワイル符号が広く知られているが、可変長符号であるため、特にソフトウェアで処理する場合の処理速度という観点から見て、上記のような目的に用いるのに適しているとは言えない。
【0005】
一般にランレングス符号化と呼ばれるものは、ランレングス(以下、RLという)数値をある固定長で表現するもので、処理が単純であり、処理速度やハードウェア化する場合の回路規模(コスト)という観点からは適しているが、RL値が固定長で表現できる値を超える場合には、反対色のランが「0」である「0」ラン符号を挟んで複数の数値の和に分解して符号化するため、可変符号長を持つMH符号に比べて圧縮率が非常に悪いという問題があり、幾つかの改善技術が開示されている。
【0006】
例えば、特開平6−189145号公報に示されたラン長符号化方法は、長さが異なる複数の固定ランレングス符号に固定ランレングス符号タイプを識別する符号長エリアを設け、白画素と黒画素のそれぞれの長さに応じて相応しい固定ランレングス符号に画素数を記載して符号化することにより圧縮率の向上を図るようにしている。この方法によるならば、ランレングス符号化の簡素さと、より短いランにより短い符号を割り当てることができるという特徴を有し、高い処理速度と圧縮率の向上が期待できる。
【0007】
また、特許第2573849号公報に示されたデータ圧縮装置は、1以上の所定の整数Bとそれぞれ整数である変数n,Wとを用い、RL値をn×2(B・w)の形式に順次分解し、同一のデータが連続していることを示す連続識別符号と変数W及び変数nとを示すランレングス符号とを含む圧縮データを生成するようにしてデータ圧縮効率を高めるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら特開平6−189145号公報に示されたラン長符号化方法は、固定ランレングス符号タイプを識別する少なくとも1ビットの符号長エリアが設けてあるため、ある符号が有するビット幅をw、それに含まれる符号長エリアのビット数をvとすると、符号が表現できるランレングスの最大値は(2(w-v)−1)となってしまい、かつ、ランレングスの数値をそのまま符号の数値部としているので、より大きなランレングスを表す符号はより小さい値を表現する符号の値を含むものであるという冗長性を持つことになる。したがってこの方法によって高い処理速度を得るために複数の符号を一定の倍数となるよう定義する場合には、MH符号のような可変長符号に匹敵するような圧縮率を得ることは困難である。逆に、圧縮率を改善するために倍数とならないような可変長符号をきめ細かく定義する場合には、固定長符号に期待される処理速度を損なうとともに符号長エリアで表現すべき符号のビット数が増大し、十分な圧縮率向上が期待できないという短所がある。
【0009】
また、特許第2573849号公報に示されたデータ圧縮装置のように、RL値をn×2(B・w)の形式に順次分解することは、2進数をBビット単位でW桁に分解することであり、ランレングスの数値を表現する部分での冗長性を排除できるが、このデータ圧縮装置では多値データ、すなわち複数ビットデータが同一値で連続する場合の連続数をランレングスとして扱うもののみであり、連続識別符号が多値データと同じ内容のデータに割り当てられ、ランレングスが「0」となる場合の符号化方式が明示されていない等、二値データに実施することには多くの問題が残されている。また変数Wを決定する処理は、より短いランレングス値においてより多くの繰り返し処理を必要とするため処理速度上好ましくないという短所がある。さらに変数Wを固定長またはその倍数の形式で符号化すると、符号量が非常に大きくなり、これを防ぐために整数Bの値を小さく設定すると、より多くの繰り返し処理を必要としてしまう。
【0010】
この発明はかかる短所を改善し、個々の符号が固定長Wまたはその倍数長である複数形式により構成され、且つ、ビット幅Wの最も短い符号は2(W-1)個より多い数値を表現できるものである符号群に符号化して、特に圧縮対象とする元データが比較的小さな容量であるものに最適なランレングス符号化方法及び圧縮装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るランレングス符号化方法は、入力されたランレングス(以下、RLという)の数値を、固定長W又はその倍数長の符号に変換するランレングス符号化方法であって、前記変換する符号形式は、第1の形式Sの符号と第2の形式Mの符号とを有し、前記第1の形式Sの符号は、固定長Wを有し、その数値Eは所定の定数T未満であり、前記数値Eに所定の定数CSを加えた値が前記RL値に対応し、前記第2の形式Mの符号は、前記形式Sの定数T以上である数値の1つである開始記号Jと、前記固定長W又はその倍数長の数値部Fとで構成され、かつ前記数値部Fの数値に所定の定数CMを加えた値が前記RL値に対応し、
「0」以上の有限の整数である前記RL値を符号化するとき、前記形式Sの符号と少なくとも1以上の前記形式Mの符号とについて、前記定数Tと前記RL値とを対応づける前記定数CSと前記定数CMとを定めることを特徴とする。
【0012】
この発明に係る第2のランレングス符号化方法は、入力されたランレングス(以下、RLという)の数値列を、固定長W又はその倍数長の符号に変換するランレングス符号化方法であって、前記変換する符号形式は、第1の形式Sの符号と第2の形式Mの符号と第3の形式Lの符号とを有し、前記第1の形式Sの符号は、固定長Wを有し、その数値Eは所定の定数T未満であり、前記数値Eに所定の定数CSを加えた値が前記RL値に対応し、前記第2の形式Mの符号は、前記形式Sの定数T以上である数値の1つである開始記号Jと、前記固定長W又はその倍数長の数値部Fとで構成され、かつ前記数値部Fの数値に所定の定数CMを加えた値がRL値に対応し、前記第3の形式Lの符号は、前記形式Sの定数T以上である数値の1つである開始記号Kと固定長W単位で可変数の数値部とで構成され、当該数値部の構成単位は数値断片と同形式情報が継続するか否かを示すフラグとで構成され、当該フラグにより停止されるまで後続の数値断片をつなぎ合わせた数値に固有の定数CLを加えた値が前記RL値に対応し、「0」以上の有限の整数である前記RL値を符号化するとき、前記形式Sの符号と、「0」を含む、適宜数の形式Mの符号と、形式Lの符号について、前記定数Tと前記RL値とに対応づける前記定数CSと前記定数CM及び前記定数CLの値と定めることを特徴とする。
【0013】
前記形式Sの符号は、0≦RL≦(T−1)なるRL値に対応し、前記形式Mと前記形式Lの符号は対応するRL数値を昇順に並べ、それぞれの形式の定数CM,CLは直前のRL値領域に対応する符号が対応したRL値の最大値に「1」を加えると良い。
【0014】
また、前記形式Sの符号は、1≦RL≦TなるRL値に対応し、前記形式Mと前記形式Lの符号は、対応するRL数値を昇順に並べ、それぞれの形式の定数CM,CLは直前のRL値領域に対応する符号が対応したRL値の最大値に「1」を加えたものであり、前記RL値の「0」は、最大のRL値を表現する符号において、RL値として存在しない数値Zとし、該数値Zは前記数値部に所定の定数Cを加える演算の結果が、桁あふれにより「0」なる結果を生じる数値で表現することが望ましい。
【0015】
さらに、前記符号単位のビット幅である固定長Wは、2n(nは自然数)ビット、又は4ビットであることが望ましい。
【0016】
この発明に係る圧縮装置は、画像データをランレングス符号化する圧縮装置であって、前記画像データを走査してRL数値列を生成するRL測定手段と、前記RL数値列を、第1の形式Sの符号と第2の形式Mの符号とに符号化する符号化手段とを有し、前記第1の形式Sの符号は、固定長Wを有し、その数値Eは所定の定数T未満であり、前記数値Eに所定の定数CSを加えた値が前記RL値に対応し、前記第2の形式Mの符号は、前記形式Sの定数T以上である数値の1つである開始記号Jと、前記固定長W又はその倍数長の数値部Fとで構成され、かつ前記数値部Fの数値に所定の定数CMを加えた値が前記RL値に対応し、「0」以上の有限の整数である前記RL値を符号化するとき、前記形式Sの符号と少なくとも1以上の前記形式Mの符号とについて、前記定数Tと前記RL値とを対応づける前記定数CSと前記定数CMとを定めることを特徴とする。
【0017】
この発明に係る第2の圧縮装置は、画像データをランレングス符号化する圧縮装置であって、前記画像データを走査してRL数値列を生成するRL測定手段と、前記RL数値列を、第1の形式Sの符号と、第2の形式Mの符号及び第3の形式Lの符号に符号化する符号化手段とを有し、前記第1の形式Sの符号は、固定長Wを有し、その数値Eは所定の定数T未満であり、前記数値Eに所定の定数CSを加えた値が前記RL値に対応し、前記第2の形式Mの符号は、前記形式Sの定数T以上である数値の1つである開始記号Jと、前記固定長W又はその倍数長の数値部Fとで構成され、かつ前記数値部Fの数値に所定の定数CMを加えた値がRL値に対応し、前記第3の形式Lの符号は、前記形式Sの定数T以上である数値の1つである開始記号Kと固定長W単位で可変数の数値部とで構成され、当該数値部の構成単位は数値断片と同形式情報が継続するか否かを示すフラグとで構成され、当該フラグにより停止されるまで後続の数値断片をつなぎ合わせた数値に固有の定数CLを加えた値が前記RL値に対応し、「0」以上の有限の整数である前記RL値を符号化するとき、前記形式Sの符号と、「0」を含む、適宜数の形式Mの符号と、形式Lの符号について、前記定数Tと前記RL値とに対応づける前記定数CSと前記定数CM及び前記定数CLの値と定めることを特徴とする。
【0018】
前記符号化手段で符号化する前記形式Sの符号は、0≦RL≦(T−1)なるRL値に対応し、前記形式Mと前記形式Lの符号は対応するRL数値を昇順に並べ、それぞれの形式の定数CM,CLは直前のRL値領域に対応する符号が対応したRL値の最大値に「1」を加えたものである。
【0019】
また、前記符号化手段で符号化する前記形式Sの符号は、1≦RL≦TなるRL値に対応し、前記形式Mと前記形式Lの符号は、対応するRL数値を昇順に並べ、それぞれの形式の定数CM,CLは直前のRL値領域に対応する符号が対応したRL値の最大値に「1」を加えたものであり、前記RL値の「0」は、最大のRL値を表現する符号において、RL値として存在しない数値Zとし、該数値Zは前記数値部に所定の定数Cを加える演算の結果が、桁あふれにより「0」なる結果を生じる数値で表現されるものである。
【0020】
さらに、前記符号化手段で符号化する符号単位のビット幅である固定長Wは、2 n (nは自然数)ビット、又は4ビットであることが望ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】
この発明の一次元圧縮装置は画像データをランレングス符号化するものであり、順次入力したRL数値を、第1の形式Sの符号と第2の形式Mの符号で構成される符号群に符号化する。形式Sの符号は固定長Wを有し、その数値E(符号無し)は所定の定数T未満のものであり、且つ、数値Eに所定の定数CSを加えた値がRL値に対応し、RL=E+CSである。数値Eの値は上記の定義より0≦E<Tなる値を持ち、したがってRL値は、CS≦RL<T+CSとなるT個の値をとり得る。形式Mの符号は形式Sの定数T以上である数値の一個である開始記号Jと2n(nは整数)ビットの固定長Wまたはその倍数長(W×n)の数値部Fとで構成され、且つ、数値部Fの数値に所定の定数CMを加えた値がRL値に対応し、RL=F+CMである。数値部Fの値は上記の定義より0≦F<2(W × n)となり、RL値はCM≦RL<{2(W × n)+CM}となる2(W × n)個の値をとり得ることになる。この形式Mの符号は単数又は複数セット有する。
【0022】
一般的にRL値は、「0」以上の有限な値をとる整数であるので、形式S及び単数または複数の形式Mの各符号について、定数TとRL値とを対応づける定数CS,CMの各値とを適宜に定めることにより、容易に所望のRL値範囲を包含する符号群を得ることができる。
【0023】
そして入力したRL数値を所定の符号に変換するとき、各符号の符号長は明らかに固定長Wまたはその整数倍となっている。すなわち最も短い符号語はWビット幅である。Wビットの情報が表現できる数値は2W個であるが、この中に符号長を表現するためのエリアを設ける場合には、例えそれが1ビットであっても、それ以外の部分が表す数値は2(W-1)個と1/2になる。しかしながら形式Sの符号はT個の値を表現でき、定数Tの最大値は2Wより第2の形式Mの符号のセット数を減じた値とすることができる。したがって形式Mの符号のセット数を2(W-1)より小さな値となるようにすることで、最も短い符号である形式Sの符号は符号長エリアを設ける場合より大きな情報量に対応する数値を表現することができる。
【0024】
【実施例】
図1はこの発明の一実施例の一次元圧縮装置の構成を示すブロック図である。図に示すように、一次元圧縮装置1は画像データをランレングス符号化するものであり、ランレングス(以下、RLという)測定手段11と符号化手段12及び符号格納手段13を有する。RL測定手段11は画像データを一次元的に走査してRL数値列を生成するとともに、符号化手段12に起動(初期化)と停止(RL数値列出力完了)を通知する。符号化手段12はRL測定手段11で生成したRL数値を順次入力して所定の符号に変換する。符号格納手段13は符号化手段12で変換した符号データを記憶手段2等に適時格納する。このRL測定手段11と符号化手段12及び符号格納手段13はプロセッサの処理制御機能を用いるソフトウェアで構成しても良いし、一部又は全部をハードウェアで構成しても良い。また、RL測定手段11と符号格納手段13は、例えばMH符号を用いる圧縮方式と同様もので良く、公知の技術で容易に実現できる。さらに、白または黒の色により異なる符号を生成する場合には、RL値とともに色の情報を入力するか、起動後最初に入力されるRL値の色を固定して符号化手段12で管理する等の手段が必要となるが、以下の実施例は色による符号の切り替えは行わないものを示す。
【0025】
符号化手段12は、RL測定手段11から順次入力したRL数値を、図2に示すように、形式Sの符号と形式Mの符号で構成される符号群に符号化する。形式Sの符号は、固定長Wを有し、その数値E(符号無し)は所定の定数T未満のものであり、且つ、数値Eに所定の定数CSを加えた値がRL値に対応し、RL=E+CSである。数値Eの値は上記の定義より0≦E<Tなる値を持ち、したがってRL値は、CS≦RL<T+CSとなるT個の値をとり得る。形式Mの符号は、形式Sの定数T以上である数値の一個である開始記号Jと2n(nは整数)ビットの固定長Wまたはその倍数長(W×n)の数値部Fとで構成され、且つ、数値部Fの数値に所定の定数CMを加えた値がRL値に対応し、RL=F+CMである。数値部Fの値は上記の定義より0≦F<2(W × n)となり、RL値はCM≦RL<{2(W × n)+CM}となる2(W × n)個の値をとり得ることになる。この形式Mの符号は単数又は複数セット有する。この形式Mの符号を複数セット設けるための必要条件は、固有の開始符号Jを割り当てるために、形式Sの定数T以上となる数値が少なくとも複数分存在するよう定義されていることのみであり、容易に複数セット設けることができる。
【0026】
一般的にRL値は、「0」以上の有限な値をとる整数であるので、形式S及び単数または複数の形式Mの各符号について、定数TとRL値とを対応づける定数CS,CMの各値とを適宜に定めることにより、容易に所望のRL値範囲を包含する符号群を得ることができる。但し、定数CS,CMの定義に際しては、各符号を対応する数値が重複しないように定めることが、情報のエントロピーを下げるという意味で好ましい。
【0027】
上記のようにRL測定手段11から入力したRL数値を所定の符号に変換するとき、各符号の符号長は明らかに固定長Wまたはその整数倍となっている。すなわち最も短い符号語はWビット幅である。Wビットの情報が表現できる数値は、2W個であるが、この中に符号長を表現するためのエリアを設ける場合には、例えそれが1ビットであっても、それ以外の部分が表す数値は2(W-1)個と1/2になる。しかしながら形式Sの符号はT個の値を表現でき、前記の必要条件から定数Tの最大値は2Wより第2の形式Mの符号のセット数を減じた値とすることができる。したがって形式Mの符号のセット数を2(W-1)より小さな値となるようにすることで、最も短い符号である形式Sの符号は符号長エリアを設ける場合より大きな情報量に対応する数値を表現することができる。
【0028】
上記説明においては、Wビット幅の数値T以上の値に割り振られる記号は形式Mの符号の開始記号Jであるもののみを説明したが、EOLといった特殊符号や別途の制御符号又は別途の符号の開始記号として割り当てるという改良も行うことができる。
【0029】
上記実施例は、RL測定手段11から順次入力したRL数値を符号化手段12で形式Sの符号と形式Mの符号で構成される符号群に符号化する場合について説明したが、形式Sの符号と形式Mの符号で構成される符号群に他の形式Lの符号を追加した実施例を説明する。形式Lの符号は図3に示すように、形式Sの定数T以上である数値の1個である開始記号Kと固定長W単位で可変数の数値部Fとで構成されている。数値部Fの構成単位は数値断片Fi(i=1〜n)と、同形式情報が継続するか否かを示す1ビットのフラグFgとで構成され、フラグFgにより停止されるまで後続の数値断片をつなぎ合わせた数値に固有の定数CLを加えた値がRL値に対応する。すなわち、RL={Fn,・・・F1}+CLである。この式により表現される数値はCL以上の任意の整数となるので、CL≦RLである任意のRL値に対応することができる。
【0030】
一般的にRL値は「0」以上の有限な値をとる整数であるので、上記形式Sの符号と無し(0個)を含む適宜数の形式Mの符号及び形式Lの符号の各符号について、定数TとRL値とを対応づける定数C(CS,CM,CL)の値を適宜に定めることにより、所望のRL値範囲を包含する符号群を容易に得ることができる。但し、定数C(CS,CM,CL)の定義に際しては、各符号を対応する数値が重複しないように定めることが、情報のエントロピーを下げるという意味で好ましい。
【0031】
上記のような符号群において、各符号の符号長は明らかにWまたはその倍数となっている。また、形式Lの符号が対応するRL値の最大値に制限が無いため、非常に大容量のデータを符号化の対象とする場合、すなわちRL値の最大値が大きく、且つ符号の単位長であるWに小さな値を用いる場合にも、形式Mの符号を多数備える必要が無く、符号の種類により上限値が制限される定数Tの値を大きくすることができるので、最も短い符号である形式Sの符号は符号長エリアを設ける場合より大きな情報量に対応する符号を得ることができる。
【0032】
上記説明においては、Wビット幅の数値のT以上の値に割り振られる記号は形式Lの開始記号Kと形式Mの符号の開始記号Jであるもののみを説明したが、例えば、EOLといった特殊符号や別途の制御符号又は別途の符号の開始記号として割り当てるという改良も行うことができる。
【0033】
この形式Sの符号と複数の形式Mの符号と形式Lの符号の符号群に符号化する場合を図4を参照して説明する。図4は形式Sの符号40と形式Mの符号41,42,43と形式Lの符号44の符号群に符号化する場合を示す。図4において、形式Sの符号40は定数C1=0、すなわち形式Sの符号40は、0≦RL≦(T−1)なるRL値に対応するものであり、形式Mの符号41の定数C2は定数Tすなわち形式Sの符号40が対応するRL値の最大値に「1」を加えたものであり、形式Mの符号42,43と形式Lの符号44は対応するRL数値の昇順に並べて、それぞれの定数C3,C4,C5は直前のRL値領域に対応する符号に対応するRL値の最大値に「1」を加えたものである。
【0034】
このようにして各符号40〜44が対応するRL数値に重複が無く、且つ、より小さなRL値に対してより短い符号を割り当てることができる。例えば各符号40〜44の固定長Wを2n(nは自然数)ビット、好ましくは4ビットとし、最も短い4ビットの第1の符号40には、T=12すなわち、0≦RL≦11というRL値域が対応し、形式Mの符号41〜43の開始記号J1〜J3と形式Lの符号44の開始記号Kには「12」〜「15」の値が割り当てられ、形式Mの第2の符号41にはC2=12で、12≦RL≦27というRL値域が対応し、第3の符号42にはC3=28で、28≦RL≦43というRL値域が対応し、第4の符号44にはC4=44で、44≦RL≦59というRL値域が対応して、次に短い8ビットの形式Mの符号41〜43には「12」〜「59」という値域が割り当てられる。形式Lの第5の符号44は、第1の符号長を単位とする可変長の符号であり、C5=60で、60≦RLのRL値域に対応する。このようにして各符号40〜44が対応するRL数値に重複が無く、且つ、より小さなRL値に対してより短い符号を割り当てることができる。
【0035】
この図4に示す符号形式は、レーザプリンタで実際に印刷に供される多様な画像データに対する評価を通して600dpiなる解像度に対して高い解像度が得られるよう定めたものであり、ファクシミリに用いられるCCITT勧告のG3符号である可変長形式のMH符号より平均約3パーセント低いだけという圧縮率を観測することができた。また、より高い解像度あるいは相対的に小さなRL値の発生頻度が低い画像データを主な対象とする場合には、定数Tの値を「1」又は「2」程度減らして、Fが4ビット幅の形式Mの符号数を1又は2個追加した符号形式を用いることにより、より高い圧縮率が得られる場合が多い。
【0036】
図5は形式Sの符号の定数C1=1とした符号形式を示す。この定数C1=1とした形式Sの符号50は、0≦RL≦TなるRL値に対応するものであり、形式Mの符号51の固有の定数C2は(T+1)、すなわち、形式Sの符号50が対応するRL値の最大値に「1」を加えたものであり、形式Mの符号52,53と形式Lの符号54は対応するRL数値の昇順に並べて、それぞれ固有の定数C3,C4,C5は、直前のRL値領域に対応する符号に対応するRL値の最大値に「1」を加えたものである。また、RL値の「0」は、これらの符号群で最大のRL値(有限値)を表現する符号においてRL値として存在しない数値Zとして、好ましくは、数値Zは物理的に有限な加算器を用いて行う数値部に所定の定数Cを加える演算の結果が桁あふれにより「0」なる結果を生じる数値で表現される。
【0037】
この符号群で符号化することにより各符号50〜54が対応するRL数値に重複が無く、且つ、RL値の「0」なる値を例外として、より小さなRL値に対してより短い符号が割り当てることができる。例えば各符号50〜54の固定長Wを4ビットとし、最も短い4ビットの形式Sの第1の符号50には、T=12、C1=1,すなわち、1≦RL≦12というRL値域が対応し、形式Mの符号51〜53の開始記号J1〜J3と形式Lの符号54の開始記号Kには「12」〜「15」の値が割り当てられ、形式Mの第2の符号51にはC2=13で、13≦RL≦28というRL値域が対応し、第3の符号52にはC3=29で、29≦RL≦44というRL値域が対応し、第4の符号53にはC4=45で、45≦RL≦60というRL値域が対応して、次に短い8ビットの形式Mの符号51〜53に「13」〜「60」という値域が割り当てられる。形式Lの第5の符号44は、第1の符号長を単位とする可変長の符号であり、C5=61で、61≦RLとRL=0のRL値域に対応することができる。
【0038】
この図5に示した符号形式による符号化では、あるRL値の入力を1個の符号として出力するので、RL値が有効な値として「0」となるのは、RL測定手段11が最初にランを数える色と反対の色で始まる場合、すなわち、通常のように白から測定を始めたときに、画像データが黒から始まっている場合のみである。したがって、この値に対応する符号を最も長い符号に割り当てて相対的に他の符号が対応する値域を上げることで圧縮率の改善を図ることができる。
【0039】
一方、RL値の「0」なる値に対応する値を表す符号として、物理的に有限な加算器を用いて行う数値部に所定の定数Cを加える演算の結果が桁あふれにより「0」なる結果を生じる数値を符号化したもので表現されるものであれば、RL値と符号とを対応づける式は同一のものとなる。但し、この特徴を利用するためには、復号化手段で用いられる加算器が所望の結果を生じるものであるという条件が必要となり、処理の一部をハードウェアで行う場合には注意が必要である。
【0040】
この図5に示した符号形式もレーザプリンタで実際に印刷に供される多様な画像データに対する評価を通して600dpiなる解像度に対して高い解像度が得られるよう定めたものであり、可変長形式のMH符号より平均約2パーセント低いだけという圧縮率を観測することができた。
【0041】
また、図4,図5に示した符号形式で行う符号化をすべてソフトウェアで処理し、中高速のレーザプリンタの省メモリー機構として実施する場合には、印刷時の復号化を支援するハードウェア装置を設けることが好ましい場合がある。これは、印刷動作に追従して伸張を行うソフトウェアの処理能力を次頁の画像データの生成に振り向けることでプリンタの持つ印刷速度で連続印刷することが容易になるためである。通常のプロセッサにはバレルシフタに相当する処理命令が備わっているので、形式Sと形式M及び形式Lの符号による符号化方法のように、ある固定長単位の符号を生成することによるメリットは符号化の段階であれ復号化の段階であれ、あまり大きいものではなく、また、その長さが2n(nは自然数)ビットであるか否かといった差異は殆ど生じない。一方、ハードウェアによる伸張器について考察するならば、符号が記憶されている記憶装置からの入力は、8ビット、16ビット、32ビット又は64ビットといった2nビットの単位で行われることが普通であるので、符号の基本単位長を2nビットとすると、バレルシフタといった複雑な機構を設ける必要が無くなる。例えば固定長Wを4ビットとし、図6に示すように、32ビット幅の入力バッファに格納された8個の符号要素の任意の一個を復号化処理のためバッファに格納するための経路を設けるには、8対1のデータセレクタを4個設ければよいという簡素なものとなる。そこで図4、図5に示す各符号40〜44,50〜54の固定長Wを2nビット、好ましくは4ビットとしたのである。
【0042】
次に図4又は図5に示した符号形式により、ある1個のRL入力値を符号に変換して出力する処理を図7のフローチャートを参照して説明する。図7において、両横二重線の長方形で示す処理は定義済み処理を示し、RL測定手段11からのRL値入力又は符号格納手段13に対する符号出力の処理であることを示す。また、各記号の意味は次の通りである。RLはRL測定手段11より入力されるRL値又はそれを保持する一次記憶を示す。E,F,J1〜J3及びKは図4又は図5に示された4ビット長の符号または符号単位の出力又はそれを保持する一時記憶であり、説明のため異なる記号を用いているが、符号格納手段13に対する出力という意味では共通のものである。C1〜C5は図4又は図5に示された各符号の定数を示し、Zは図5に示す符号形式でRL値が「0」である値を表すためのRL値の定数、GはRL値を形式Lの符号に変換するときに、RL値を3ビットづつの数値断片として分解するために局所的に用いる一時記憶を示す。
【0043】
RL測定手段11から符号化手段12にある1個のRL値が入力されると(ステップS1)、図5に示す符号形式で符号化する場合は、まず、RL値が「0」であるか否を調べ(ステップS2)、RL値が「0」である場合には、RL値を定数値Zの値に変更してから符号化処理に入る(ステップS3)。また、図4に示す符号形式で符号化する場合は、RL値が入力されると(ステップS1)、直ちに符号化処理に入る。
【0044】
符号化処理にはいると、まずRL値が定数C2未満であるか否を判断し(ステップS4)、RL値が定数C2未満である場合には(RL−C1)の下位4ビットを符号として出力する処理を行い符号化して形式Sの符号を生成して終了する(ステップS5)。RL値が定数C2以上である場合には、引き続いてRL値が定数C3未満であるか否を判断し(ステップS6)、RL値が定数C3未満である場合には、定数J1を開始記号として出力する処理と、(RL−C2)の下位4ビットとを数値部として出力する処理とを行い処理を終了する(ステップS7,S8)。RL値が定数C3以上である場合には、引き続いてRL値が定数C4未満であるか否を判断し(ステップS9)、RL値が定数C4未満である場合には、定数J2を開始記号として出力する処理と、(RL−C3)の下位4ビットとを数値部として出力する処理とを行い処理を終了する(ステップS10,S11)。RL値が定数C4以上である場合には、引き続いてRL値が定数C5未満であるか否を判断し(ステップS12)、RL値が定数C5未満である場合には、定数J3を開始記号として出力する処理と、(RL−C43)の下位4ビットとを数値部として出力する処理とを行い処理を終了する(ステップS13,S14)。このステップ6からステップ14の処理により、各々のRL値の値域に応じた形式Mの符号が生成される。
【0045】
RL値が定数C5以上である場合には、定数Kを開始記号として出力する処理と(RL−C5)なる数値を数値Gとする処理とを行う(ステップS15,S16)。次に、その時点の数値Gの値と「8」とを比較し(ステップS17)、数値Gが「8」以上であれば、数値Gの下位3ビットの上位に「0」を補い4ビットの情報Fとして抽出し符号の数値部の1個として出力する処理と、数値Gを3ビット右にシフトする処理とをGが「8」未満となるまで繰り返し(ステップS18,S19,S17)、Gの値が「8」未満となった時点で数値Gの下位3ビットに所定の停止フラグを付加した値を符号として出力する処理を行い処理を終了する(ステップS20)。
【0046】
この処理において、数値Gの値が「8」以上であることは、以降に続く数値Gの下位3ビットを4ビットの情報Fとして抽出し符号の数値部の1個として出力する処理と、数値Gを3ビット右にシフトする処理とを行った後でもGの値が「0」とならないことを示し、3ビットを4ビットに拡張する際に補われた1ビットの「0」は、数値部の情報が継続することを示すグラフとして用いられるものである。数値Gの下位3ビットを上位に1ビット「0」を補って4ビットの情報として抽出する処理は、数値Gと2進数表現の0111である数値「7」との各ビットの論理積演算を行うことで容易に達成される。逆に数値Gが「8」未満であることは、数値Gを3ビット分右にシフトすると「0」になることを示し、以降は数値Gの下位3ビットに所定の停止フラグを付加した値を符号の数値部の最後の1個として出力する処理が行われる。この所定の停止グラフとは4ビットの符号単位の最初のビットに前記と逆の「1」である1ビットを3ビットの数値断片に付加するものである。一方、この段階では数値Gの値が「8」未満となっているので、ステップ20の処理に示すように数値Gと2進数表現1000の数値「8」との各ビットの論理和演算を行うことで容易に目的の符号単位を得ることができる。以上の処理により形式Lの符号が生成される。
【0047】
上記処理は、入力されたある1個のRL値を符号化することについて説明したが、順次入力されるRL数値列に対して個々のRL値に対して同様の処理を行うことにより所望の符号列を生成することができる。
【0048】
また、個々のRL値の符号化処理に着目するならば、以上の説明から明らかなように、より小さいRL値を符号に変換する一連の処理は、より大きなRL値を符号に変換する一連の処理より少ない処理数で構成されていることがわかる。特に、形式Lの符号を生成する一連の処理(ステップS15〜S20)でも、処理の内容が下位3ビットを数値断片として抽出する、すなわち、数値の下位側から符号化するものであることから、前記の特徴が達成されていることが容易に理解できる。
【0049】
上記のようにして一次元圧縮装置1で符号化し記憶手段2等に格納した符号データを復号化する一次元伸張装置について説明する。一次元伸張装置3は、図8に示すように、符号読出手段31と復号化手段32と描画手段33を有する。符号読出手段31は記憶手段2等に格納された符号列データを順次読み出す。復号化手段32は符号読出手段31で読み出した符号データを入力し、順次RL値に復号化して画像データに変換する。描画手段33は復号化手段32で変換した画像データを出力する。また、符号読出手段31は復号化手段32に起動(初期化)を通知するとともに、符号読出手段31と描画手段33の何れかが処理の完了を検出して複号化手段32に対して処理の終了を通知する。この符号読出手段31と復号化手段32と描画手段33もプロセッサの処理制御機能を用いるソフトウェアで構成しても良いし、一部又は全部をハードウェアで構成しても良い。また符号読出手段31と描画手段33は、例えばMH符号を用いる圧縮方式と同様のもので良く、公知の技術で容易に実現できる。
【0050】
上記のように構成された一次元伸張装置3で、ある1個の符号単位をRL値に復元して出力する処理を図9のフローチャートを参照して説明する。図8において、両横二重線の長方形で示す処理は定義済み処理を示し、符号読出手段31から復号化手段32に入力する4ビット単位の符号入力又は復号化手段32から描画手段33に対するRL値出力の処理を示す。記号Xは符号読出手段31より入力される4ビットの符号単位を格納するための一次記憶を示し、RLは復元したRL値を格納し出力するための一時記憶を示す。J1〜J3は形式Mの符号の開始記号(定数)、C1〜C5はは図4,図5の各符号の定数、uは複数設けた形式Mの符号の各々の値域に応じた定数を格納するための一時記憶、hは形式Lの符号の数値断片の連接を行う際のビット位置(左シフト量)を格納するための一時記憶を示す。
【0051】
符号読出手段31から復号化手段32にある1個の符号単位が入力すると(ステップS31)、復号化手段32は符号単位を入力した一時記憶Xの数値が定数C2未満であるか否を判断し(ステップS32)、一時記憶Xの数値が定数C2未満である場合には、一時記憶Xの数値に定数C1を加えた値をRL値として出力する処理を行い処理を終了する(ステップS33)。図4に示した符号形式の場合、定数C1=0であるので、この場合には一時記憶Xの数値をRL値として出力する処理を行う。なお、RL値はある所定のビット幅を有するものであり、一時記憶Xの数値は4ビットの数値であるので、Xの上位に「0」が補われる符号無し拡張が行われる。
【0052】
一時記憶Xの数値が定数C2以上であるときは、一時記憶Xの数値が所定の定数である開始記号J1と一致かどうかを判断し(ステップS34)、一時記憶Xの数値が開始記号J1と一致しているときは、一時記憶uに定数C2の値を代入する(ステップS35)。一時記憶Xの数値が開始記号J1と一致していないときは、一時記憶Xの数値が開始記号J2と一致かどうかを判断し(ステップS36)、一時記憶Xの数値が開始記号J2と一致しているときは、一時記憶uに定数C3の値を代入する(ステップS37)。一時記憶Xの数値が開始記号J2と一致していないときは、一時記憶Xの数値が開始記号J3と一致かどうかを判断し(ステップS38)、一時記憶Xの数値が開始記号J3と一致しているときは、一時記憶uに定数C4の値を代入する(ステップS39)。次に一時記憶Xに新たな符号単位の数値を入力し、一時記憶Xの新たな符号単位の数値と一時記憶uに格納された値との加算値をRL値として出力する処理をして処理を終了する(ステップS40,S41)。このようにして各々のRL値の値域に応じた形式Mの符号を復号することができる。この場合もRL値はある所定のビット幅を有するものであり、一時記憶Xの数値Xは4ビットの数値であるので、計算及び代入に際しては一時記憶Xの上位に「0」が補われる符号無し拡張が行われる。
【0053】
また、一時記憶Xの数値が定数C2以上であり、J1、J2、J3のいずれにも一致しない場合には、まず、RLとhとを「0」なる値に初期化する処理を行い(ステップS42)、次に一時記憶Xに新たな符号単位を入力する処理と、RLをRL値とこの符号単位の下位3ビットすなわち数値「7」とのビット毎の論理積をh分右にシフトした値とのビット毎の論理和演算の結果値で更新する処理とを行い(ステップS43,S44)、一時記憶Xの数値が「8」未満の数値である継続フラグの場合には、hを「h+3」なる値で更新する処理を行った後(ステップS45,S46)、上記新たな符号単位を入力する処理以降の各処理を繰り返し、一時記憶Xの数値が「8」以上の数値である最終フラグの場合には(ステップS45)、その時点でのRLの値に定数C5の値を加えた値をRL値として出力する処理を行って処理を終了する(ステップS47)。この処理により形式Lの符号が復号される。
【0054】
なお、RL値の「0」が数値Zに変換されて形式Lの符号として符号化されているときに、この符号を復号する場合には、ステップS47の(RL+C5)の演算結果が桁あふれにより「0」なる結果を生じて復号化が行われる。例えば、32ビット幅の演算器を用いて処理が行われる場合には、「0」なる数値を変換するZは「−C5」で、図5の符号形式では「−61」、16進数表記では「FFFFFFC3」である。この数値が符号化そして復元された時点で「C5」、図5の符号形式では「61」を加算することで「0」なる結果が導かれる。このようにして「0」なる数値を数値Zとして識別可能であるが、このような数値を使用しない場合には、上記(RL+C5)の処理時点で「0」なるRL値を出力すれば良い。
【0055】
上記実施例は、入力されたある1個の符号をRL値に復号化する場合について説明したが、順次入力される符号列に対して個々の符号単位に対して同様の処理を行うことで所望のRL値列を復元することができる。
【0056】
また、上記各実施例は2値画像データの圧縮伸張について説明したが、基本的に「0」以上の整数である数値を符号化あるいは復号化するものであるので、例えば、多値データの連続数を表現する符号化方式等に応用するもできる。
【0057】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、個々の符号を固定長Wまたはその倍数長である複数形式により構成し、ビット幅Wの最も短い形式Sの符号は2(W-1)より大きな値とすることができるT個の値を表現することができるから、符号長エリアを設けるような場合より圧縮率の優れた符号化を実現することができる。
【0058】
また、さらに大きなRL値に対して1個の符号形式で対応できる形式Lの符号を設けることにより、形式Mの符号を多数設ける必要がなく、その結果、定数Tの値を大きく設定でき、特に圧縮対象とする元データが比較的大きな容量である場合にも、符号長エリアを設けるような場合より圧縮率の優れた符号化を実現することができる。
【0059】
また、形式Sに固有の定数CS=0で、形式Sの符号は0≦RL≦(T−1)なるRL値に対応し、形式Mと形式Lの符号は対応するRL数値の昇順に並べて、形式Mと形式Lの固有の定数CM,CLは直前のRL値の最大値に「1」を加えることにより、より小さなRL値がより短い符号に符号化され、且つ、各符号が対応するRL値には重視が無いので、一般的な画像データ等に対して圧縮率の優れた符号化を実現することができる。
【0060】
さらに、発生頻度が極端に低いRL値の「0」を最大長の符号に対応づけることにより、相対的に短い符号が対応するRL値の値域が上昇しているので、一般的な画像データ等に対して、より圧縮率の優れた符号化を実現できる。
【0061】
また、符号長を2nビットまたはその倍数長とすることにより、圧縮器や伸長器等のハードウェアを簡素に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の一次元圧縮装置の構成を示すブロック図である。
【図2】形式Sの符号と形式Mの符号の構成図である。
【図3】形式Lの符号の構成図である。
【図4】形式Sの符号と3個の形式Mの符号と形式Lの符号の構成図である。
【図5】形式Sの符号と3個の形式Mの符号と形式Lの符号の他の構成図である。
【図6】入力バッファと復号化バッファの構成を示す説明図である。
【図7】符号化処理を示すフローチャートである。
【図8】一次元伸張装置の構成図である。
【図9】復号化処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 一次元圧縮装置
2 記憶手段
3 一次元伸張装置
11 RL測定手段
12 符号化手段
13 符号格納手段
31 符号読出手段
32 復号化手段
33 描画手段

Claims (10)

  1. 入力されたランレングス(以下、RLという)の数値を、固定長W又はその倍数長の符号に変換するランレングス符号化方法であって、
    前記変換する符号形式は、第1の形式Sの符号と第2の形式Mの符号とを有し、
    前記第1の形式Sの符号は、固定長Wを有し、その数値Eは所定の定数T未満であり、前記数値Eに所定の定数CSを加えた値が前記RL値に対応し、
    前記第2の形式Mの符号は、前記形式Sの定数T以上である数値の1つである開始記号Jと、前記固定長W又はその倍数長の数値部Fとで構成され、かつ前記数値部Fの数値に所定の定数CMを加えた値が前記RL値に対応し、
    「0」以上の有限の整数である前記RL値を符号化するとき、前記形式Sの符号と少なくとも1以上の前記形式Mの符号とについて、前記定数Tと前記RL値とを対応づける前記定数CSと前記定数CMとを定めることを特徴とするランレングス符号化方法。
  2. 入力されたランレングス(以下、RLという)の数値列を、固定長W又はその倍数長の符号に変換するランレングス符号化方法であって、
    前記変換する符号形式は、第1の形式Sの符号と第2の形式Mの符号と第3の形式Lの符号とを有し、
    前記第1の形式Sの符号は、固定長Wを有し、その数値Eは所定の定数T未満であり、前記数値Eに所定の定数CSを加えた値が前記RL値に対応し、
    前記第2の形式Mの符号は、前記形式Sの定数T以上である数値の1つである開始記号Jと、前記固定長W又はその倍数長の数値部Fとで構成され、かつ前記数値部Fの数値に所定の定数CMを加えた値がRL値に対応し、
    前記第3の形式Lの符号は、前記形式Sの定数T以上である数値の1つである開始記号Kと固定長W単位で可変数の数値部とで構成され、当該数値部の構成単位は数値断片と同形式情報が継続するか否かを示すフラグとで構成され、当該フラグにより停止されるまで後続の数値断片をつなぎ合わせた数値に固有の定数CLを加えた値が前記RL値に対応し、
    「0」以上の有限の整数である前記RL値を符号化するとき、前記形式Sの符号と、「0」を含む、適宜数の形式Mの符号と、形式Lの符号について、前記定数Tと前記RL値とに対応づける前記定数CSと前記定数CM及び前記定数CLの値と定めることを特徴とするランレングス符号化方法。
  3. 前記形式Sの符号は、0≦RL≦(T−1)なるRL値に対応し、
    前記形式Mと前記形式Lの符号は対応するRL数値を昇順に並べ、それぞれの形式の定数CM,CLは直前のRL値領域に対応する符号が対応したRL値の最大値に「1」を加えたものである請求項1又は2記載のランレングス符号化方法。
  4. 前記形式Sの符号は、1≦RL≦TなるRL値に対応し、
    前記形式Mと前記形式Lの符号は、対応するRL数値を昇順に並べ、それぞれの形式の定数CM,CLは直前のRL値領域に対応する符号が対応したRL値の最大値に「1」を加えたものであり、
    前記RL値の「0」は、最大のRL値を表現する符号において、RL値として存在しない数値Zとし、該数値Zは前記数値部に所定の定数Cを加える演算の結果が、桁あふれにより「0」なる結果を生じる数値で表現されるものである請求項1又は2記載のランレングス符号化方法。
  5. 前記符号単位のビット幅である固定長Wは、2n(nは自然数)ビット、又は4ビットである請求項1乃至4のいずれかに記載のランレングス符号化方法。
  6. 画像データをランレングス符号化する圧縮装置であって、
    前記画像データを走査してRL数値列を生成するRL測定手段と、
    前記RL数値列を、第1の形式Sの符号と第2の形式Mの符号とに符号化する符号化手段と、を有し、
    前記第1の形式Sの符号は、固定長Wを有し、その数値Eは所定の定数T未満であり、前記数値Eに所定の定数CSを加えた値が前記RL値に対応し、
    前記第2の形式Mの符号は、前記形式Sの定数T以上である数値の1つである開始記号Jと、前記固定長W又はその倍数長の数値部Fとで構成され、かつ前記数値部Fの数値に所定の定数CMを加えた値が前記RL値に対応し、
    「0」以上の有限の整数である前記RL値を符号化するとき、前記形式Sの符号と少なくとも1以上の前記形式Mの符号とについて、前記定数Tと前記RL値とを対応づける前記定数CSと前記定数CMとを定めることを特徴とする圧縮装置。
  7. 画像データをランレングス符号化する圧縮装置であって、
    前記画像データを走査してRL数値列を生成するRL測定手段と、
    前記RL数値列を、第1の形式Sの符号と、第2の形式Mの符号及び第3の形式Lの符号に符号化する符号化手段と、を有し、
    前記第1の形式Sの符号は、固定長Wを有し、その数値Eは所定の定数T未満であり、前記数値Eに所定の定数CSを加えた値が前記RL値に対応し、
    前記第2の形式Mの符号は、前記形式Sの定数T以上である数値の1つである開始記号Jと、前記固定長W又はその倍数長の数値部Fとで構成され、かつ前記数値部Fの数値に所定の定数CMを加えた値がRL値に対応し
    前記第3の形式Lの符号は、前記形式Sの定数T以上である数値の1つである開始記号Kと固定長W単位で可変数の数値部とで構成され、当該数値部の構成単位は数値断片と同形式情報が継続するか否かを示すフラグとで構成され、当該フラグにより停止されるまで後続の数値断片をつなぎ合わせた数値に固有の定数CLを加えた値が前記RL値に対応し、
    「0」以上の有限の整数である前記RL値を符号化するとき、前記形式Sの符号と、「0」を含む、適宜数の形式Mの符号と、形式Lの符号について、前記定数Tと前記RL値とに対応づける前記定数CSと前記定数CM及び前記定数CLの値と定めることを特徴とする圧縮装置。
  8. 前記符号化手段で符号化する前記形式Sの符号は、0≦RL≦(T−1)なるRL値に対応し、前記形式Mと前記形式Lの符号は対応するRL数値を昇順に並べ、それぞれの形式の定数CM,CLは直前のRL値領域に対応する符号が対応したRL値の最大値に「1」を加えたものである請求項6又は7記載の圧縮装置。
  9. 前記符号化手段で符号化する前記形式Sの符号は、1≦RL≦TなるRL値に対応し、前記形式Mと前記形式Lの符号は、対応するRL数値を昇順に並べ、それぞれの形式の定数CM,CLは直前のRL値領域に対応する符号が対応したRL値の最大値に「1」を加えたものであり、前記RL値の「0」は、最大のRL値を表現する符号において、RL値として存在しない数値Zとし、該数値Zは前記数値部に所定の定数Cを加える演算の結果が、桁あふれにより「0」なる結果を生じる数値で表現されるものである請求項6又は7記載の圧縮装置。
  10. 前記符号化手段で符号化する符号単位のビット幅である固定長Wは、2 n (nは自然数)ビット、又は4ビットである請求項6乃至9のいずれかに記載の圧縮装置。
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