JP3675988B2 - 乱流促進部材挿入式の熱交換器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、配列される多数の伝熱管にそれぞれ乱流促進部材が納まる乱流促進部材挿入式の熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、熱交換器において伝熱効率を高める手段としては、伝熱管内面に縦溝や螺旋溝を形成したり、フィンを軸方向に平行に形成したり、圧延鋼板材等からなる捩れテープまたは鉄線材によるコイル等の乱流促進部材を挿入したりして、壁面近傍での流速増加や乱流を促進する等の手段が採られる。このうち、乱流促進部材挿入式の熱交換器においては、その乱流促進用部材が伝熱管から抜けないように固定する必要がある。
【0003】
図6は、従来例として、伝熱管28に挿入されるコイル形の乱流促進部材30の取付け構造を示したもので、その乱流促進部材30には、一対の心線32,32が挿入して溶接されており、心線32,32の上端が半円に相反する方向へ反転屈曲され、その反転部36,36の先端が上部管板34に溶接されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の熱交換器においては、細い心線32,32を上部管板34に溶接することは、溶接機における電流値等の設定が難しいことや、下向き溶接が困難なこと(通常は、横にした状態で製作するため)等から、溶接作業に熟練を要した。また、心線の上端部を半円状に成形しても、一対の心線においてその先端溶接部が上部管板に同一に接触させるように曲げることが難しく、この点でも溶接が困難であった。
【0005】
乱流促進部材の取付け状態においては、乱流促進部材の自重等により反転部が半円状に保たれ難く、反転部の変形により脱落するおそれがあり、また、熱交換器の振動が直接に乱流促進部材に及ぶことから、上部管板に対する心線の溶接箇所や、コイルと心線との溶接箇所に振動による応力を繰り返し受ける結果、溶接箇所での亀裂破損により乱流促進部材の脱落が生じ、他の器材に損害を及ぼす危険があった。
【0006】
これを防止するために、管内側流体出口集合管に網状のストレーナーを取り付ける等の手段が考えられるが、熱媒体を流動させる圧力損失が大きくなるだけでなく、殊に、大型変圧器においては、金属製ストレーナーが破損の場合、それが油ポンプで破壊され、変圧器に侵入し絶縁破壊に至る危険があった。
【0007】
この発明は、上記のような実情に鑑みて、伝熱管に挿入されている乱流促進部材が脱落しない乱流促進部材挿入式の熱交換器を提供することを目的とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、上部管板と下部管板に多数の伝熱管が開口し、各伝熱管に、コイルの内側に一対の心線を溶接してなる乱流促進部材が挿入される乱流促進部材挿入式の熱交換器において、上部管板の上に、丸棒からなる上部横架材を伝熱管の配列に沿って配設し、乱流促進部材の両方の心線の上端に前記丸棒の外周に沿って同じ方向へほゞ半円に曲がるフックを形成し、フックを上部横架材に溶接して乱流促進部材挿入式の熱交換器を構成した。
【0009】
また、上記に加えて、下部管板の下に、丸棒からなる下部横架材を、乱流促進部材の落下受けとして伝熱管の配列に沿って配設すると、さらに本発明の目的達成に好ましい。
【0010】
【作 用】
本発明において、乱流促進部材を取り付ける場合には、乱流促進部材の両方の心線の上端に同じ形状にフックを形成することができ、それを丸棒の上部横架材に引っ掛けて溶接し、しかも、両方において太さに余り差がないために、溶接機における条件設定が容易であり、下向き溶接により溶接作業を容易に行なうことができるため、溶接に余り熟練を要しない。また、乱流促進部材の自重によりフックが変形することはなく、しかも、熱交換器の振動が上部横架材を介してその溶接箇所において緩和されるため、溶接に亀裂が生じるような悪影響が及ばない。
【0011】
さらに、仮に溶接不良等が原因で、乱流促進部材が落下したとしても、それが伝熱管に留まる状態で下部横架材により受け止められるため、不完全ながら乱流促進作用が維持され、同時に伝熱管から抜けることによるトラブルが防止される(請求項2)。また、線材であるため熱媒体が流動する圧力損失が少ない。
【0012】
【実施例】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1ないし図5は、一実施例を示し、その熱交換器は、上部管板1と下部管板2との間に胴部3を挾んでヘッダータンクが構成され、胴部3内に多数の伝熱管5,5,・・を配設したもので、上部管板1と下部管板2とに伝熱管5,5,・・を開口して溶接し、各伝熱管5に乱流促進部材9,9,・・を挿入し保持されている。
【0014】
乱流促進部材9は、伝熱促進用のコイル11を主体として、その中に一対の心線13,13を挿入し、両方をコイル11の相対向する内面に溶接したもので、心線13,13の上端がその並列方向とは直角の同じ方向に半円に反転屈曲され、このフック15,15が丸棒の上部横架材17に引っ掛けて溶接される。
【0015】
なお、上部管板1と下部管板2との間の胴部3は、この実施例の場合、伝熱管5,5,・・が中に配列される矩形の角筒形であるが、円筒形である場合もある。また、上下管板1,2の間に、溝形の左右側板を設けて胴部が構成されることもある。また、この実施例の場合、胴部3の厚み方向に5列となるように伝熱管5,5,・・が配設され、各列に沿って上部横架材17,17,・・が配列され、横架受け19,19,・・により支持される。
【0016】
各横架受け19は、5列の上部横架材17,17,・・と交差するように配列されているが、伝熱管5の真上を避けるために、胴部3の厚み方向に対して斜めの配列となっている。また、両端が屈折して大股開き形状となっており(図5)、両端を上部管板1に溶接してある。同図において、18が管板カバーである。
【0017】
下部管板2の下に距離Lをおいて、同様にして下部横架材21,21,・・が伝熱管5,5,・・の各列毎に配列され、上下逆となる同じ形状の横架受け23,23,・・に溶接しそれに支持される。距離Lは、心線13,13からコイル11が外れた場合や、フック15,15が丸棒の上部横架材17から外れた場合にも、伝熱管5に留まる寸法とし、また、乱流促進部材9の外径、コイルピッチ等も考慮して決められる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の乱流促進部材挿入式の熱交換器によれば、乱流促進部材の機能を維持できるものであって、それには熱媒体を流動させる障害の少ない丸棒の横架材を配設するため、ポンプの圧力損失が少なく、また、乱流促進部材の落下に伴って発生するようなトラブルを未然に防止できるという優れた効果がある。
【0019】
殊に、本発明では、乱流促進部材の取付けに伴う溶接が容易となり、取付けも強固となるだけでなく、溶接箇所に熱交換器の振動が緩和され亀裂が生じないので、熱交換器に乱流促進部材が安定して保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の要部を示す熱交換器の正面から見た一部断面図である。
【図2】 同要部の側面から見た断面図である。
【図3】 同熱交換器において上部横架材の配列状態を示す一部平面から見た説明図である。
【図4】 同熱交換器において下部横架材の配列状態を示す一部底面から見た説明図である。
【図5】 同熱交換器において上部横架材と下部横架材との配列状態を示す一部側面から見た断面図である。
【図6】 従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 上部管板
2 下部管板
5 伝熱管
9 乱流促進部材
11 コイル
13 心線
15 フック
17 上部横架材
21 下部横架材
Claims (2)
- 上部管板と下部管板に多数の伝熱管が開口し、各伝熱管に、コイルの内側に一対の心線を溶接してなる乱流促進部材が挿入される乱流促進部材挿入式の熱交換器において、上部管板の上に、丸棒からなる上部横架材を伝熱管の配列に沿って配設し、乱流促進部材の両方の心線の上端に前記丸棒の外周に沿って同じ方向へほゞ半円に曲がるフックを形成し、フックを上部横架材に溶接したことを特徴とする乱流促進部材挿入式の熱交換器。
- 下部管板の下に、丸棒からなる下部横架材を、乱流促進部材の落下受けとして伝熱管の配列に沿って配設したことを特徴とする請求項1記載の乱流促進部材挿入式の熱交換器。
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JP26782096A JP3675988B2 (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 乱流促進部材挿入式の熱交換器 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1089877A JPH1089877A (ja) | 1998-04-10 |
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1996
- 1996-09-17 JP JP26782096A patent/JP3675988B2/ja not_active Expired - Fee Related
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