JP3675736B2 - 分析装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は分析装置に関し、特に反応セルを用いて試料の分析を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
分析装置は、例えば抗体−抗原反応などを利用して、血液(血清など)、尿などを分析する装置である。一例を説明すると、分析装置には回転駆動される回転テーブルが設けられ、その回転テーブルの周縁部には複数の反応セルが着脱自在にセットされる。その回転テーブルは一定周期で一定角度ずつ回転駆動され、設定された各処理位置に反応セルが到達すると、その各処理位置で所定処理(分注、洗浄など)がなされる。従来においては、一般的には、回転テーブル1回転で分析動作シーケンスが完結するように設計されている。
【0003】
従来から、分析方法に応じて、多様なタイプの反応セルが提供されている。例えば、ビーズ固相法では、第1試薬が包含された固相を収容したカプセル状の反応セルが利用される。実際に分析を行う場合には、その反応セル内にサンプル(試料)が注入され、これにより第1反応工程が実行される。次に、洗浄工程を経て、第2試薬が注入され、これにより第2反応工程が実行され、更に同様に、洗浄工程を経て、第3試薬が注入され、これにより第3反応工程が実行される。その後、反応停止工程を経て、反応セル内の前記固相から溶出した液体が抽出され、その液体に対して光学的測定を実行することによって、試料の分析がなされる。その他の分析方法としては、例えば、チューブ固相法などが知られている。各分析方法は、それ全体としては処理プロセスに共通性を有するが、部分的には少なからず相違する。
【0004】
それ故、従来の分析装置は、1つの分析方法にのみ対応しており、複数の分析方法を自在に選択して実行させるためには、それぞれ専用の分析装置を用意せざるを得なかった。
【0005】
本発明は、上記従来の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、同じ回転テーブルを利用しながら、複数の分析方法に対応できる分析装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、反応セルを用いて試料と試薬とを反応させる分析装置において、第1分析方法を実施するための第1動作モード及び第2分析方法を実施するための第2動作モードを含む複数の動作モードの中から、動作モードを選択する選択手段と、テーブル周縁部に所定角度ピッチで1番からn番までのn個のセル位置が定められ、n個のセル位置に対してn個の反応セルがセットされる回転テーブルと、前記第1分析方法及び前記第2分析方法の実施に必要な複数の機器であって、前記回転テーブルの周縁部上でその回転中心から所定方位に設定された複数の処理位置において、反応セルを対象とする処理を実行する複数の機器と、前記選択された動作モードに従って前記回転テーブルの回転動作を制御する制御部と、を含み、前記複数の機器には、未使用の反応セルを前記回転テーブルに投入するセル投入ユニットと、処理完了後の反応セルを前記回転テーブルから取り外すセル除去ユニットと、が含まれ、前記第1動作モードが選択された場合には、前記回転テーブルが第1周期で前記所定角度ピッチずつ回転駆動され、それに伴って前記複数の処理位置の中の当該第1動作モードに対応する処理位置において反応セルを対象とする処理が並列的に遂行され、前記第2動作モードが選択された場合には、前記回転テーブルが第2周期で前記所定角度ピッチのm倍であるmピッチずつ回転駆動され、それに伴って前記複数の処理位置の中の当該第2動作モードに対応する複数の処理位置において反応セルを対象とする処理が並列的に遂行され、前記第1動作モードの1回の動作シーケンスが前記回転テーブルの1回転に相当し、前記第2動作モードの1回の動作シーケンスが前記回転テーブルのm回転に相当し、前記第1周期と前記第2周期は同じ周期である、ことを特徴とする。
【0007】
上記構成によれば、第1動作モードでは、回転テーブルが所定角度ピッチずつ回転駆動されてそれが1回転すると、反応セルに対する一連の処理が完結する。一方、第2動作モードでは、回転テーブルがm倍数ピッチずつ回転駆動されそれがm回転すると、反応セルに対する一連の処理が完結する。2つの動作モード間で同じ内容をもった処理工程についてはその処理位置を一致させることによって機器を兼用することができる。もちろん、処理位置を合わせ込み困難なものについては、それぞれ専用の機器が設けられるが、各機器が配置的に衝突しないように処理位置を分散的に設定するのが望ましい。また、ノズル機構などを複数の動作モードで兼用することも可能であるので、その面でも装置コストを低減できる。上記構成において、3つ以上の分析方法に対応させるようにしてもよい。
【0008】
望ましくは、前記nを前記mで割った余りが1又はm−1となるように当該n及び当該mが設定され、前記第2動作モードでは前記回転テーブルの1回転当たり前記回転テーブルの停止位置がセル位置1つ分だけずれるようにされる。このような条件を満足するものとして、n=125、m=4をあげることができるが、他の数値の組み合わせであってもよい
【0009】
望ましくは、前記複数の処理位置には、前記第1動作モード及び前記第2動作モードの共通位置が含まれる。共通位置では、2つの動作モードで共通の処理工程が実行される。望ましくは、前記共通位置には前記第1動作モード及び前記第2動作モードで兼用される機器が固定的に設けられる。望ましくは、前記複数の処理位置には、前記共通位置の他に、前記第1動作モードの専用位置及び前記第2動作モードの専用位置が含まれる。望ましくは、前記複数の機器には、前記第1動作モード及び前記第2動作モードで兼用される装置であって、試料及び試薬の分注を実行する分注装置が含まれる。
【0010】
望ましくは、前記複数の機器には、前記第1動作モードで使用され、反応セルを洗浄する第1専用洗浄ユニットと、前記第2動作モードで使用され、反応セルを洗浄する第2専用洗浄ユニットと、前記第1動作モード及び前記第2動作モードで兼用される兼用洗浄ユニットと、が含まれる。
【0011】
望ましくは、前記複数の機器には、前記第1動作モード及び前記第2動作モードで兼用されるユニットであって、前記反応セルに対する光学的測定を実行する測定ユニットが含まれる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1には、本発明に係る分析装置の好適な実施形態が示されており、図1はその概念図である。この分析装置は、例えば血清などのサンプルを分析対象とするものであり、具体的には抗原−抗体反応を利用してサンプルの分析を実行する装置である。
【0015】
本実施形態に係る分析装置は、後に詳述するように、分析方法Aに対応した第1動作モードと、分析方法Bに対応した第2動作モードとを有している。ユーザーは、入力器を用いてそれらの2つの動作モードのうちのいずれかを選択することができ、その選択された動作モードに従って図1に示される分析装置が動作を実行する。
【0016】
図1において、回転テーブル10は円形を有しており、この回転テーブル10は駆動ユニット12によって回転駆動される。駆動ユニット12はモータやギア機構などによって構成されるものである。ちなみに、この駆動ユニット12及び他の構成を制御する制御部については図示省略されている。
【0017】
回転テーブル10は、分析方法Aに対応した第1動作モードが選択された場合、所定角度ピッチで順番に回転駆動され、その場合における駆動周期は例えば1分である。また、回転テーブル10は、分析方法Bに対応する第2動作モードが選択された場合には、前記所定角度ピッチの4倍のピッチで回転駆動され、その駆動周期は例えば1分である。
【0018】
回転テーブル10の周縁部には、円周方向に並んで複数の開口部10Aが形成されており、本実施形態においては、125個の開口部10Aが形成されている。それぞれの開口部10Aには反応セル14が着脱自在に装着される。
【0019】
反応セル14は、各分析方法ごとに用意されるものである。本実施形態においては、分析方法Aにおいて用いられる反応セル14は、セル容器内に第1試薬を含有したスポンジ体(固相)を収容してなるものである。分析方法Bにおいて用いられる反応セル14についても、基本的には同様の構造をもっているが、使用される複数の試薬は分析方法ごとに異なっており、また各分析方法を実施するための動作シーケンスも互いに異なる。
【0020】
図1に示されるように、開口部10Aにセットされた反応セル14の下方には、図1に示す例において、各反応セル14ごとにウエル10Bが形成されており、本実施形態においては、分析方法Aが用いられる場合において、ウエル10B内には反応処理後の反応セル14内から溶出された液体が貯留される。その液体に対しては光学的測定が実施されるが、その場合においては、開口部10Aに隣接して形成された開口部10Cから吸引用チューブが差し込まれ、その吸引用チューブによって吸引された液体に対して前記の光学的分析が実行される。
【0021】
図1において、回転テーブル10の上方にはベース20が設けられている。このベース20には、反応セル14に対して処理を行う各処理位置ごとに開口部10Aが形成されている。ベース20は後に説明する様々な機器を載置するための台座として機能し、それらの機器は例えば後述する測定ユニット62、取外しユニット64などである。
【0022】
ベース20の上方には、複数のロボット機構が設けられ、本実施形態においては図示されるように2つのロボット機構28,30が設けられている。ロボット機構28は、本実施形態において、分注ユニット22を三次元的に自在に搬送するための機構であり、ここで、その分注ユニット22は、分注用ノズル22Aと液面検出用の電極22Bとからなる。
【0023】
ロボット機構30は、セル投入ユニット26及び分注ユニット24を三次元的に搬送するための機構であり、本実施形態においては、同一のロボット機構30によって2つのユニット24,26が保持されているが、それぞれのユニット24,26はZ方向(垂直方向)には独立して移動可能である。
【0024】
ここで、セル投入ユニット26は未使用の複数の反応セル14を積層して収納したものであり、一番下の反応セル14を図示されていない爪部材などによって引っかけることにより、回転テーブル10上に反応セル14をセッティングすることができる。この例では、セル投入ユニット26におけるセル収容筒は、選択された分析方法に応じたものが手作業でセットされる。また、分注ユニット24は分注用ノズル24Aと液面検出用電極24Bとからなり、この分注ユニット24及び上述した分注ユニット22により、試料や試薬の分注をすることができる。なお、図1においては、複数の試料容器及び複数の試薬容器については図示省略されている。また、分注ポンプなどの公知の機構についても図示省略されている。
【0025】
ベース20上の所定位置に、図2に示されるように、本実施形態では6つの洗浄ユニットが設けられている。各洗浄ユニット50〜56はそれぞれ洗浄ノズル34を有し、反応セル14に対する洗浄を行うものである。図1においては、上述したように2つの分注ユニット22,24が示されていたが、もちろん2つより多くの分注ユニットを利用するようにしてもよいし、また単一の分注ユニットによって試料及び試薬の分注を行うこともできる。また、本実施形態においては洗浄専用の洗浄ユニット50〜56が各洗浄位置ごとに設けられているが、複数の洗浄工程を単一の洗浄ユニットによって実行するようにしてもよいし、また分注ユニット22,24を洗浄ユニットとして利用することもできる。
【0026】
図2には、各ユニットの設置位置及びノズル処理位置が示されている。ここで、符号102は、回転テーブル10の周縁上に設定される複数のセル位置(セル位置列)を示しており、符号Rは、回転テーブル10の回転中心から見た各方位に相当するアドレス(装置上座標系上のアドレス)を示している。上述したように、本実施形態においては、1番から125番までの125個のアドレスが設定されており、それらのアドレスの中から複数の処理位置があらかじめ設定されている。ここで、図においては、ハッチングされた丸記号は、分注ユニット22,24及びセル投入ユニット26による処理位置を示しており、すなわち処理位置に設定の自由度があるものを示している。図2において、黒塗りされた丸印はいずれかの機器が固定的に設置され、それを動かし得ない処理位置を示している。さらに、星印は、分析方法A及び分析方法Bの両者において共通な処理位置を示している。
【0027】
ちなみに、分析方法Aが選択される場合、アドレスと処理工程のステップは一致し、一方、分析方法Bが選択される場合、アドレスと処理工程のステップは不一致となる。
【0028】
符号F1で示されるアドレス#001(ここで、#はアドレスであることを示す)の処理位置では、反応セルをセットする処理位置とされている。これは2つの分析方法において共通の処理位置である。#005の処理位置には洗浄ユニット50が設けられ、分析方法Aが選択された場合に、その処理位置において事前洗浄が実行される。符号F2で示す#009の処理位置では、分析方法Aにおいてサンプルが分注される。
【0029】
#028の処理位置には、洗浄ユニット51が設けられ、分析方法Bにおいてその処理位置において反応セルに対する洗浄が実行される。符号F3で示される#033の処理位置では、分析方法Bにおいてサンプルが分注される。また、符号F4で示される#036の処理位置では、処理方法Bにおいて第2試薬が分注される。
【0030】
#039の処理位置には洗浄ユニット52が設けられ、その処理位置では分析方法A及び分析方法Bの両者において反応セルに対する洗浄が実行される。符号F5で示される#043の処理位置においては、分析方法Aにおいて第2試薬が分注される。また、符号F6で示される#047の処理位置では、分析方法Bにおいて第3試薬が分注される。
【0031】
#067の処理位置には洗浄ユニット53が設けられ、#073の処理位置には洗浄ユニット54が設けられ、#079の処理位置には洗浄ユニット55が設けられ、それぞれの洗浄ユニットによって、分析方法Aにおいて3段階の洗浄工程が実行される。
【0032】
符号F7で示される#082の処理位置では、分析方法Bにおいて図1に示した反応セル14内からウエル10Bへ反応処理後の液体が移送される。符号F8で示される#083の処理位置では分析方法Aにおいて、第3試薬が分注される。
【0033】
符号F9で示される#093の処理位置では、反応停止液の注入及び吸引がくり返し実行され、その工程の最後には反応停止液が吐出される。符号F10で示される#096の処理位置においても、反応停止液の注入及び吸引が繰り返し実行され、その最後において反応停止液が吐出される。また、符号F11で示される#099の処理位置では、上記同様に反応停止液を利用した処理が実行される。このような三段階の反応停止処理は分析方法Aにおいて実行されるものであり、このような過程によって図1に示したように反応セル14内から溶出された液体がウエル10B内に貯留されることになる。
【0034】
#102の処理位置には、分析方法A及び分析方法Bの両者において兼用される測定ユニット62が設けられている。この測定ユニット62は、ウエル10B内に貯留された液体を吸引し、その吸引された液体に対して光学的な測定を実施するものである。
【0035】
#106の処理位置には、取り外しユニット64が設けられ、その取り外しユニット64は、分析方法A及び分析方法Bの両者において、処理が完了した後の反応セルをピックアップして廃棄するためのものである。
【0036】
#110の処理位置には洗浄ユニット56が設けられ、その洗浄ユニット66は分析方法A及び分析方法Bの両者においてウエル10B内の洗浄を実行する。
【0037】
ちなみに、図2において、白い丸印は処理位置ではないセル位置を表している。図2に示されるように、本実施形態においては、2つの分析方法において共通の処理工程についてはそれに利用する機器を共通にすることができ、その一方において、各機器あるいは吸引吐出位置を全体として分散的に設定することができるので、機器間の配置的な衝突といった問題を回避できるという利点がある。
【0038】
次に図3を用いて2つの分析方法の具体的な工程について説明する。図3において、Sは各工程すなわち各ステップの番号を表している。図3の例では、第1ステップから第125ステップまでが存在する。もちろん、本実施形態においては125個の反応セルが同時並行的にそれぞれ処理される。
【0039】
なお、各ステップの時間は分析方法A及び分析方法Bともに1分である。もちろん、それらの周期を変えるようにしてもよい。
【0040】
まず、分析方法A(図3では「方法A」と表示されている)について説明すると、ステップ1では、反応セルが回転テーブル上にセットされ、ステップ5では上述した洗浄ユニット50(図2参照)を利用して反応セルの事前洗浄が実施され、ステップ9では分注ユニットを利用して反応セル内にサンプルが分注される。分析方法Aにおいては、このステップ9からステップ39までが第1反応期間に相当する。ちなみに、各反応期間はそれぞれの分析方法において厳密に定められており、2つの分析方法間において動作を整合させるために、所定の反応工程の組み入れ時期の調整あるいは時間的な制約のない処理工程の調整などがなされている。
【0041】
ステップ39は洗浄ユニット52(図2参照)を利用して、反応セルに対する洗浄が実施され、引き続いて、ステップ43では、分注ユニットによって反応セル内に第2試薬が分注される。このステップ43から次の洗浄工程であるステップ67までが第2反応期間に相当する。
【0042】
ステップ67、ステップ73及びステップ79では三段階の洗浄工程が実施され、具体的には、洗浄ユニット54,56,58(図2参照)を利用して反応セルに対する洗浄が実施される。そして、ステップ83では、分注ユニットを利用して反応セル内に第3試薬が分注され、そのステップ83から反応停止処理工程であるステップ93までが第3反応期間に相当する。
【0043】
ステップ93、ステップ96、ステップ99では、反応停止液を利用して反応停止処理が実施され、すなわち反応停止液の吐出と吸引を繰り返し実行することによって、反応処理後の液体の溶出が促進される。なお、ステップ93の最後には反応停止液が吐出され、これはステップ96においても同様である。一方、ステップ99においてはその工程の最後が吸引で終了する。この分析方法Aの反応セル14の底面には複数の孔が形成されており、それらを通過した反応処理後の液体がウエル内に流出する。
【0044】
ステップ102では、測定ユニット62を利用して反応処理後の液体について光学的測定が実施され、ステップ106においては取り外しユニット64(図2参照)により回転テーブル10上から反応セルが取り外され、更にステップ110においてはその反応セルが収容されていたウエル10B内が洗浄ユニット66(図2参照)によって洗浄されることになる。その後、一定の待機時間を経て、反応セルが取り外されたセル位置に対しては、ステップ1からの各工程が繰り返し実行される。
【0045】
次に、分析方法B(図3では「方法B」で表示されている)について説明する。ちなみに、上述したように分析方法Aでは反応セルの1個分の角度を回転単位としてその角度ピッチごとに回転テーブルの駆動がなされており、その一方において、分析方法Bにおいては反応セル4個分の角度を回転角度ピッチとして回転テーブルが駆動されている。よって、分析方法Aにおいては回転テーブル1回転が全動作シーケンスに相当するのに対し、分析方法Bにおいては回転テーブルの4回転が全動作シーケンスに相当する。
【0046】
ステップ1では、分析方法Aと同様に反応セル(但し、分析方法Aの反応セルとは異なる)が回転テーブル上にセットされる。そして、ステップ9においては、分注ユニットを利用してサンプルが反応セル内に分注される。そのステップ9から洗浄工程であるステップ39までが第1反応期間に相当する。なお、分析方法A及び分析方法Bの両者とも、反応セル内にはあらかじめ第1回目の反応用の試薬が含有されているため、サンプルの投入と同時に反応が開始される。
【0047】
ステップ41では、第2試薬が反応セル内に分注される。そして、そのステップ41からステップ73までが第2反応期間に相当する。ステップ73は洗浄工程であり、引き続いて、ステップ75では第3試薬が反応セル内に分注される。そのステップ75からステップ115までが第3反応期間に相当し、ここで、ステップ115は処理された反応セル内の液体をウエル10B内に移送する工程である。
【0048】
そして、ステップ120では測定ユニット62によって液体に対する光学的な測定が実施され、さらにステップ121では反応テーブルから取り外しユニット64によって反応セルが取り外され、さらに、ステップ122においては、洗浄ユニット66によってウエル内が洗浄されることになる。ここで、図2において示したように、分析方法Aにおけるステップ39の洗浄工程と分析方法Bにおけるステップ73の分析方法は同じ洗浄ユニット52を用いて実行され、これは測定ユニット62、取り外しユニット64及び洗浄ユニット66についても同様である。
【0049】
図4には、上述した分析方法Aにおける各工程がセル位置との関係において示されている。回転テーブルが一回転すると上述した一連の各工程が実行されることになる。
【0050】
図5には、上述した分析方法Bについての各工程がセル位置との関係で示されている。上述したように、分析方法Bにおいては、セル位置3つ分ずつ飛ばしながら回転テーブルが回転駆動され、すなわち、#001、#005、#009、・・・といった具合に4アドレスずつ加算しながら回転テーブルが回転駆動され、回転テーブルがほぼ1回転すると、その停止位置はアドレス1つ分だけシフトすることになる。よって、回転テーブルが4回転すると、アドレス4つ分シフトすることになり、回転角度のずれが回転角度ピッチに相当するので、次の回転駆動によりセル位置が初期状態に復帰する。図において、Iは第1反応期間を示し、IIは第2反応期間を示し、IIIは第3反応期間を示している。
【0051】
このような動作条件を設定することによって分析方法A及び分析方法Bにおいてできる限り機器を共用しつつ両立させることができ、各分析方法の機器間における配置的な衝突を回避することができる。したがって、実用的価値の極めて高い分析装置を構成できるという利点がある。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、同じ回転テーブルを利用しつつも複数の分析方法に対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る分析装置の概念図である。
【図2】 アドレスとの関係において処理位置の配列及び各機器の配置を示す図である。
【図3】 分析方法A及び分析方法Bのプロセスを説明するための図である。
【図4】 分析方法Aの動作を説明するための図である。
【図5】 分析方法Bの動作を説明するための図である。
【符号の説明】
10 回転テーブル、12 駆動ユニット、14 反応セル、20 ベース、22,24 分注ユニット、26 セル投入ユニット、28,30 ロボット機構、50〜56 洗浄ユニット。

Claims (9)

  1. 反応セルを用いて試料と試薬とを反応させる分析装置において、
    第1分析方法を実施するための第1動作モード及び第2分析方法を実施するための第2動作モードを含む複数の動作モードの中から、動作モードを選択する選択手段と、
    テーブル周縁部に所定角度ピッチで1番からn番までのn個のセル位置が定められ、n個のセル位置に対してn個の反応セルがセットされる回転テーブルと、
    前記第1分析方法及び前記第2分析方法の実施に必要な複数の機器であって、前記回転テーブルの周縁部上でその回転中心から所定方位に設定された複数の処理位置において、反応セルを対象とする処理を実行する複数の機器と、
    前記選択された動作モードに従って前記回転テーブルの回転動作を制御する制御部と、
    を含み、
    前記複数の機器には、
    前記第1動作モード及び前記第2動作モードで兼用されるユニットであって、未使用の反応セルを前記回転テーブルに投入するセル投入ユニットと、
    前記第1動作モード及び前記第2動作モードで兼用されるユニットであって、処理完了後の反応セルを前記回転テーブルから取り外すセル除去ユニットと、
    が含まれ、
    前記第1動作モードが選択された場合には、前記回転テーブルが第1周期で前記所定角度ピッチずつ回転駆動され、それに伴って前記複数の処理位置の中の当該第1動作モードに対応する処理位置において反応セルを対象とする処理が並列的に遂行され、
    前記第2動作モードが選択された場合には、前記回転テーブルが第2周期で前記所定角度ピッチのm倍であるmピッチずつ回転駆動され、それに伴って前記複数の処理位置の中の当該第2動作モードに対応する複数の処理位置において反応セルを対象とする処理が並列的に遂行され、
    前記第1動作モードの1回の動作シーケンスが前記回転テーブルの1回転に相当し、前記第2動作モードの1回の動作シーケンスが前記回転テーブルのm回転に相当し、
    前記第1周期と前記第2周期は同じ周期である、
    ことを特徴とする分析装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記nを前記mで割った余りが1又はm−1となるように当該n及び当該mが設定され、前記第2動作モードでは前記回転テーブルの1回転当たり前記回転テーブルの停止位置がセル位置1つ分だけずれることを特徴とする分析装置。
  3. 請求項2記載の装置において、
    前記nは125であり、前記mは4であることを特徴とする分析装置。
  4. 請求項1記載の装置において、
    前記複数の処理位置には、前記第1動作モード及び前記第2動作モードの共通位置が含まれることを特徴とする分析装置。
  5. 請求項記載の装置において、
    前記共通位置には前記第1動作モード及び前記第2動作モードで兼用される機器が固定的に設けられたことを特徴とする分析装置。
  6. 請求項記載の装置において、
    前記複数の処理位置には、前記共通位置の他に、前記第1動作モードの専用位置及び前記第2動作モードの専用位置が含まれることを特徴とする分析装置。
  7. 請求項1記載の装置において、
    前記複数の機器には、前記第1動作モード及び前記第2動作モードで兼用される装置であって、試料及び試薬の分注を実行する分注装置が含まれることを特徴とする分析装置。
  8. 請求項1記載の装置において、
    前記複数の機器には、
    前記第1動作モードで使用され、反応セルを洗浄する第1専用洗浄ユニットと、
    前記第2動作モードで使用され、反応セルを洗浄する第2専用洗浄ユニットと、
    前記第1動作モード及び前記第2動作モードで兼用される兼用洗浄ユニットと、
    が含まれることを特徴とする分析装置。
  9. 請求項1記載の装置において、
    前記複数の機器には、前記第1動作モード及び前記第2動作モードで兼用されるユニットであって、前記反応セルに対する光学的測定を実行する測定ユニットが含まれることを特徴とする分析装置。
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