JP3675535B2 - ロータリジョイント及び回転体への流体供給装置 - Google Patents

ロータリジョイント及び回転体への流体供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3675535B2
JP3675535B2 JP28436595A JP28436595A JP3675535B2 JP 3675535 B2 JP3675535 B2 JP 3675535B2 JP 28436595 A JP28436595 A JP 28436595A JP 28436595 A JP28436595 A JP 28436595A JP 3675535 B2 JP3675535 B2 JP 3675535B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
liquid
fluid
rotary joint
supply port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28436595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09100976A (ja
Inventor
泰彦 吉川
昭博 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makino Milling Machine Co Ltd
Original Assignee
Makino Milling Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makino Milling Machine Co Ltd filed Critical Makino Milling Machine Co Ltd
Priority to JP28436595A priority Critical patent/JP3675535B2/ja
Publication of JPH09100976A publication Critical patent/JPH09100976A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3675535B2 publication Critical patent/JP3675535B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q11/00Accessories fitted to machine tools for keeping tools or parts of the machine in good working condition or for cooling work; Safety devices specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, machine tools
    • B23Q11/10Arrangements for cooling or lubricating tools or work
    • B23Q11/1015Arrangements for cooling or lubricating tools or work by supplying a cutting liquid through the spindle
    • B23Q11/103Rotary joints specially adapted for feeding the cutting liquid to the spindle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L27/00Adjustable joints, Joints allowing movement
    • F16L27/08Adjustable joints, Joints allowing movement allowing adjustment or movement only about the axis of one pipe
    • F16L27/0804Adjustable joints, Joints allowing movement allowing adjustment or movement only about the axis of one pipe the fluid passing axially from one joint element to another
    • F16L27/0808Adjustable joints, Joints allowing movement allowing adjustment or movement only about the axis of one pipe the fluid passing axially from one joint element to another the joint elements extending coaxially for some distance from their point of separation
    • F16L27/0812Adjustable joints, Joints allowing movement allowing adjustment or movement only about the axis of one pipe the fluid passing axially from one joint element to another the joint elements extending coaxially for some distance from their point of separation with slide bearings
    • F16L27/082Adjustable joints, Joints allowing movement allowing adjustment or movement only about the axis of one pipe the fluid passing axially from one joint element to another the joint elements extending coaxially for some distance from their point of separation with slide bearings having axial sealing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械のスルースピンドルクーラント供給用のロータリジョイントなど、固定管路と回転管路との間で加工液や空気などの流体を移送する場合に用いるロータリジョイント及びそのロータリジョイントを有した回転体への流体供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
工作機械のスルースピンドルクーラント供給用の代表的なロータリジョイントが実開平2−19987号公報に開示されている。このロータリジョイントは、クーラントの給油口にクーラントが供給されると、その圧力でまずフローティングシート3bがシール解除用スプリング38のばね力に打ち勝って移動してシール面32と33aが圧接される。更にクーラントの圧力でチェック弁4がチェック弁スプリング47のばね力に打ち勝って開き、クーラントが流路20を通り前方へ流通する構成になっている。クーラントの供給が停止すると圧力がなくなりチェック弁4が閉じるとともに、フローティングシート3bがシール解除用スプリング38によって元の位置に戻り、シール面32と33aは非接触状態となる。このように従来のロータリジョイントは流体を流通させるときのみ固定側のシール面と回転側のシール面とが接触して流体を流通させる構成になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年工作機械の主軸の回転数はますます高速化し、しかもスルースピンドルクーラントの供給圧力は高圧化している。するとロータリジョイントのシール面は接触した状態で高速回転するので、接触面を潤滑しなければならない。流通させる流体が加工液など液体の場合には、圧接中のシール面にその液体がにじみ出し、適度な潤滑作用をし、シール面の異常摩耗は発生しない。しかし流通させる流体が加圧空気などの気体の場合、圧接中のシール面は潤滑作用なしで高速回転するのでシール面の異常摩耗が発生するという問題点がある。
また、従来の技術のロータリジョイントは、流体の供給圧力でフローティングシート3bを押圧するので、供給圧力が高ければそれだけシール面の接触圧力も高くなる。接触圧力が高いと液体の場合でも摩耗の問題は発生する。
また、ロータリジョイントに供給している流体の圧力が変動してチェック弁4を押し開けられる圧力以下に下がった場合、流体の流通が停止してしまうという問題点もある。
更に、加工液の供給を停止したとき工作機械の主軸内の流路に残留する加工液をロータリジョイントを介して吸引し、流路内を空にした状態で主軸先端に装着している工具交換を行うことによって、工具交換時に主軸先端から残留加工液がたれるという不都合がなくせるのであるが、上記の従来のロータリジョイントにはチェック弁4が設けられており、残留加工液を吸引することは不可能であるという問題点もある。
【0004】
よって、本発明の目的は、これら従来技術の問題点をなくし、供給流体の圧力によらずシール面の接触圧力が一定で、流体として気体を流通させてもシール面の摩耗が発生せず、また、供給流体の圧力変動があっても、更に圧力が負圧になっても流体を安定して流通させることが可能なロータリジョイントを用いた回転体への流体供給装置を提供することである。
本発明の他の目的は、シール面が摩耗して寿命に達したことを自動的に検知することが可能なロータリジョイントを用いた回転体への流体供給装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、
(1) 回転体を支持するケーシング後端に取り付けられたハウジングと、前記ハウジング内に設けられ、前記回転体の回転軸後端に取り付けられるとともに回転軸の軸心に設けられた流体通路に連通する流体通路を有する回転部材と、前記ハウジングの後部に開口され外部から前記ハウジング内に液体を供給するための液体供給口と、前記ハウジング内に軸線方向に移動可能に設けられ、常時前記液体供給口を閉塞するように付勢され、所定圧力の液体が前記液体供給口に供給されたとき前方に移動して前記液体を流入させるチェック弁機能を備えたピストン部材と、前記ピストン部材内に前記回転部材と同軸で軸線方向に移動可能に設けられ、常時前記ピストン部材に対して前方に付勢され、前記ピストン部材内の流体通路と連通した流体通路をその軸心に有する押圧部材と、互いに対向する前記回転部材の後端面と前記押圧部材の前端面とにそれぞれ固着され、軸心に流体通路を有し、前記ピストン部材が前進したとき接触する一対のシール部材と、を具備したロータリジョイントが提供される。
【0006】
(2) 前記一対のシール部材が配置される前記ハウジング内の空間部に開口され外部から気体を供給するための気体供給口を、前記(1)のロータリジョイントに更に具備させたロータリジョイントが提供される。
(3) 前記ロータリジョイントの一対のシール部材の少なくともいずれか一方の摩耗による寿命を検出する寿命検出手段を前記(1)又は(2)のロータリジョイントに更に具備させたロータリジョイントが提供される。
【0007】
(4) 回転体を支持するケーシング後端に取り付けられたハウジングと、前記ハウジング内に設けられ、前記回転体の回転軸後端に取り付けられるとともに回転軸の軸心に設けられた流体通路に連通する流体通路を有する回転部材と、前記ハウジングの後部に開口され外部から前記ハウジング内に液体を供給するための液体供給口と、前記ハウジング内に軸線方向に移動可能に設けられ、常時前記液体供給口を閉塞するように付勢され、所定圧力の液体が前記液体供給口に供給されたとき前方に移動して前記液体を流入させるチェック弁機能を備えたピストン部材と、前記ピストン部材内に前記回転部材と同軸で軸線方向に移動可能に設けられ、常時前記ピストン部材に対して前方に付勢され、前記ピストン部材内の流体通路と連通した流体通路をその軸心に有する押圧部材と、互いに対向する前記回転部材の後端面と前記押圧部材の前端面とにそれぞれ固着され、軸心に流体通路を有し、前記ピストン部材が前進したとき接触する一対のシール部材と、前記ピストン部材を前記ハウジングの後方に付勢する付勢力に打ち勝って前記ピストン部材を前方へ移動させる圧力応動手段と、からなるロータリジョイントと、前記ロータリジョイントの液体供給口に液体を供給する液体供給手段と、前記ロータリジョイントの圧力応動手段に圧力流体を供給する圧力流体供給手段と、前記液体供給手段および圧力流体供給手段を制御する制御手段と、を具備した回転体への流体供給装置が提供される。
【0008】
(5) 前記液体供給手段は、前記ロータリジョイントの液体供給口への液体供給管路の途中から分岐して設けられ、液体の供給を停止したとき前記回転体、回転部材、押圧部材、ピストン部材等の流体通路に残留する液体を吸引してドレンタンク側に回収する吸引手段を有し、前記制御手段は、前記残留する液体を吸引中は前記圧力応動手段に圧力流体を供給して前記一対のシール部材を接触状態にさせるように前記圧力流体供給手段を制御する構成とした上記(4)に記載の回転体への流体供給装置が提供される。
【0009】
(6) 前記ロータリジョイントの一対のシール部材の少なくともいずれか一方の摩耗による寿命を検出する寿命検出手段を更に備えた上記(1)から(5)のいずれか1つに記載の回転体への流体供給装置が提供される。
【0010】
【作用】
ロータリジョイントに供給する流体が液体の場合はハウジング後方の液体供給口から供給し、その液体圧力の作用で一対のシール部材を接触させて流体通路を連通させ、回転体の流体通路に液体を流通させる。ピストン部材内に押圧部材を挿入するという2段構成にしたので、供給液体の圧力の大きさにかかわりなく一対のシール部材の接触圧力は、押圧部材を前方へ付勢する付勢力と等しい一定値となる。ロータリジョイントに供給する流体が気体の場合は、その気体を気体供給口から供給することによって、一対のシール部材を非接触状態に保持したままその間隙から流体通路内へ気体を流通させる。その時ピストン部材のチェック弁機能が働き、液体供給口は閉塞されるので気体のもれは発生しない。また圧力応動手段によって常時一対のシール部材を接触状態に保てば、供給する液体に圧力変動があっても、また吸引手段によって負圧になっても一対のシール部材は接触状態のままなので液体の安定流通が行え、また、回転体やロータリジョイント内の流体通路の残留液の吸引も行える。更に、寿命検出手段によってシール部材の規定以上の摩耗を自動的に検出することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、図面に沿って本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、本発明の回転体への流体供給装置の実施の一形態の構成を示す断面図であり、工作機械の主軸内にクーラントを流通させるスルースピンドルクーラント装置に適用した場合を示している。図2は、図1のエジェクタの実例を示す断面図である。
【0012】
ロータリジョイント1が、工作機械の主軸装置3の後端部に取り付けられている。主軸装置3は、ケーシングに相当する主軸頭5に軸受7によって回転体である主軸9を回転自在に支持する構成になっている。
一方、ロータリジョイント1の第1ハウジング11は、主軸頭5と同軸に主軸頭5の後端面に固定されている。ロータリジョイント1の回転部材13は、主軸9と同軸に主軸9の後端面にねじ結合によって固定され、第1ハウジング11内に形成した第1空間部43に収容されている。回転部材13の主軸9と反対側の端面には、第1シール部材15が固着されている。第1ハウジング11の第1空間部43内には、第1ハウジング11と回転部材13との間をシールするカーボンリング17が取着され、ロータリジョイント1内に供給された流体が主軸装置3内へ侵入するのを防止している。なお図示を省略してあるがカーボンリング17と回転部材13との間にはラビリンスが設けられている。
【0013】
ロータリジョイント1の第1ハウジング11内の後方に形成された第2空間部45内に軸線方向に移動可能に案内されてピストン19が設けられる。第1ハウジング11の後端面に第2ハウジング21が固定され、ピストン19との間にシリンダ室23が形成される。第2ハウジング21にはピストン19の後部が挿通され、第2ハウジング21の後端部には加工液供給口25が開口している。ピストン19の前部の外周にはピストン押圧ばね27がピストンの大径部19aと第1ハウジング11の内部に形成された小径部11aとの間に設けられ、ピストン19を常時後方へ付勢している。そのときピストン19の後端部19bは第2ハウジング21の加工液供給口25内奥のテーパ部21aに密着係合し、流体のロータリジョイント1内への侵入を阻止するとともにロータリジョイント1内の流体の逆流を防止する構成になっている。つまりチェック弁機能を有している。なお、ピストン19がピストン押圧ばね27のばね力に打ち勝って前方へ移動できるのは、ピストンの大径部19aが第1ハウジング11内に形成したストッパ突起11bに当接するまでである。
【0014】
ピストン19の後端部19bには軸線と直角の半径方向に貫通孔19cが穿設され、更にこの貫通孔19cに連通するとともにピストン19の前端面に開口し、前記回転部材13と同軸の中心孔19dが穿設されている。中心孔19dには押圧部材29が挿入され、ピストン19前端面に螺着された2本のねじ軸31,31によって押圧部材29のフランジ部が案内されて、結局押圧部材29はピストン19内で軸線方向に移動可能に保持されている。押圧部材29の後端面とピストン19の中心孔19dの後端部との間に押圧ばね33が設けられ、常時押圧部材29を前方へ付勢している。このときの押圧部材29のストッパは前記ねじ軸31の頭部が兼ねている。前記回転部材13の後端面に固着された第1シール部材15と対向した押圧部材29の前端面に第2シール部材35が固着されている。第1,第2シール部材15,35間の間隙は、非接触状態で例えば約1mmである。
ピストン大径部19aと第1ハウジング11との間、第1ハウジング1と第2ハウジング21との間、および第2ハウジング21とピストン19との間にはOリング37,39,41がそれぞれはめ込まれており、密封作用を呈している。
【0015】
第1加圧空気供給口47は、第1ハウジング11内の第1空間部43の第1,第2シール部材15,35が対向している付近に開口している。また、ドレン口49が、第1,第2シール部材15,35が対向している付近の下方の第1空間部43に開口している。そして第1ハウジング11の後方において第2ハウジング21とで構成されるシリンダ室23に開口するように第2加圧空気供給口51が設けられる。このシリンダ室23、第2加圧空気供給口51等が請求項3に記載の圧力応動手段に相当する。
なお、第1,第2シール部材はセラミックスや超硬材等で作られるとともに、第1シール部材15の硬度は第2シール部材35の硬度より高く設定され、第2シール部材35の方を摩耗しやすくし、便宜上シール部の摩耗による交換は専ら第2シール部材35に限定している。したがって第2シール部材35の摩耗状態、すなわち第1,第2シール部材15,35同志が接触している時の押圧部材29のフランジの位置を第1ハウジング11の第1空間43内に設けられた近接センサ53で監視し、所定の位置より左側へ移動したとき第2シール部材35が寿命に達したとして制御手段Cに信号を発するようにしている。
【0016】
次に本実施の形態の作用を説明する。加工液供給源73から電磁弁61を通して加工液がロータリジョイント1の加工液供給口25に供給されると、その圧力によってピストン19がピストン押圧ばね27のばね力に打ち勝って前進し、ピストン19の後端部19bと第2ハウジングのテーパ部21aとの間に間隙ができて加工液が第2ハウジング内の空間部46を通って貫通孔19c、中心孔19dへと流入する。ピストン19が前進すると押圧部材29も前進し、第2シール部材35は第1シール部材15と当接する。このときピストン19のストロークは第1,第2シール部材15,35間の間隙より大きいので押圧ばね33が圧縮され、そのばね力に相当する押圧力で第2シール部材35は第1シール部材15と密着する。すると押圧部材29内に形成された流体通路55と回転部材13内に形成された流体通路57とが連通し、更に流体通路57と主軸9内に形成されている流体通路59とはもともと連通しているので、結局加工液は流体通路55,57,59を流通して主軸9の先端部まで供給することができる。加工液の圧力が高くても一対のシール部材15,35の接触圧力は結局押圧ばね33のばね力に等しく、このばね力は一定値である。よって、押圧ばね33のばね力は、シール面から液体の漏れが少なく、かつ、摩耗も少ない適切な値に設定される。
【0017】
第2シール部材35は回転せず、第1シール部材15は回転するが加工液が両者の接触面に若干量もれ出し、潤滑作用を与えるので、シール面の摩耗はほとんどない。もれ出た加工液はドレン口49から加工液タンクへ回収するため電磁弁63は開状態にしておく、主軸7に加工液を供給する際は、加圧空気源75からの加圧空気は供給しないので、電磁弁65は閉状態でかつ第1空気供給口47は大気圧開放にしてある。また、電磁弁67を閉状態にし、第2加圧空気供給口51を大気開放する。
加工液供給源73を停止して加工液の供給を終了すると加工液供給口25内の圧力が下がりピストン19が後退し、後端部19bがテーパ部21aに密着し、ロータリジョイント1内の加工液が逆流するのを防止する。つまりチェック弁機能が働くと同時に第1,第2シール部材15,35は非接触状態になる。
【0018】
次に主軸9内およびロータリジョイント1内に残留する加工液を加工液タンクに回収するため、電磁弁67を切り換えて加圧空気を第2加圧空気供給口51に供給する。加圧空気はシリンダ室23に流入し、その圧力でピストン19を前進させ、第2シール部材35を第1シール部材15に密着させて流体通路55,57を連通させる。その状態で電磁弁61を切り換えて、加工液をエジェクタ71の加工液流入口71bに導くとともに電磁弁69を開放する。加工液はエジェクタ71内のノズル部71dで増速され出口71cから加工液タンクに流出するが、ノズル部71d周辺を負圧にする作用が働き主軸9内及びロータリジョイント1内の残留加工液は加工液供給口25を逆方向に流れて電磁弁69を通ってエジェクタ71の残留加工液流入口71aからエジェクタ71内に吸引され、71bから流入した加工液とともに出口71cから加工液タンクに回収される。この動作は所定時間(例えば予めタイマで設定された数秒間)継続される。その後、加工液の供給は停止され、各電磁弁は、図示の状態に復帰する。
【0019】
次に主軸9内に加圧空気を流入して、スルースピンドルエアーを実行する場合(加工液供給源73は停止)について述べる。まず電磁弁63を閉じる。電磁弁65を開にし加圧空気を第1加圧空気供給口47へ供給する。加圧空気は第1空間部43、第1、第2シール部材15,35の間隙から流体通路57,59を通って主軸9の先端部へ供給される。このときピストン19はピストン押圧ばね27によって後端部19bが第2ハウジング21のテーパ部21aに押圧してチェック弁として機能しているので加圧空気が加工液供給口25へ逆流することはない。このように加圧空気を加工液の供給ルートとは別のルートで供給するようにしたので加圧空気を供給する場合は、第1,第2シール部材15と35の接触は行われず、シール部材の摩耗は発生しない。これら、加工液の供給、残留加工液の吸引、加圧空気の供給等の要求に応じて各電磁弁の切り換えを制御手段Cで制御する。
【0020】
なお、第2加圧空気供給口51へ加圧空気を供給してピストン19を常時前進位置に保持させるのは、加工液の圧力が低くピストン19をピストン押圧ばね27のばね力に打ち勝って前進させることができない場合、または、加工液の圧力変動が大きい場合にも行う。
近接センサ53からの信号で第2シール部材35の寿命を検知したら、制御手段CはNC装置の表示画面等に第2シール部材の交換要求を表示するとともに、当該加工工程の終了時点で加工動作を停止させる等の指令を発する。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、一対のシール部材の接触圧力は常に一定となるので、供給液体の圧力が高くても適切な圧力で接触することとなり、シール部材の異常摩耗は発生しない。また、ロータリジョイントを用いて加圧空気のような気体を流通させる場合は、専用の気体供給口を設け、第1,第2シール部材を非接触のまま、その間隙を通して回転体側に気体を導入させるように構成したので、気体供給時のシール部材の摩耗をなくすことができる。また前記第2加圧空気供給口51およびシリンダ室23等の圧力応動手段を設けたことにより、供給液体の圧力変動がある場合でも確実に液体を回転体側へ流通させることができ、更に液体供給手段に吸引手段を追加することによって、流体通路内に残留する液体をすばやく吸引回収することができる。よって本発明の回転体への流体供給装置は、工作機械のスルースピンドルクーラント装置には好適である。更にシール部材の寿命検出手段を設けたので、シール部材の摩耗管理が適切に行え、シール部材の摩耗による液体のもれ事故等の発生がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す断面図で、工作機械のスルースピンドルクーラント装置に適用したものである。
【図2】図1のエジェクタの実例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ロータリジョイント
3…主軸装置
5…主軸頭
7…軸受
9…主軸
11…第1ハウジング
13…回転部材
15…第1シール部材
19…ピストン
21…第2ハウジング
23…シリンダ室
25…加工液供給口
27…ピストン押圧ばね
29…押圧部材
33…押圧ばね
35…第2シール部材
51…第2加圧空気供給口
53…近接センサ

Claims (7)

  1. 回転体を支持するケーシング後端に取り付けられたハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられ、前記回転体の回転軸後端に取り付けられるとともに回転軸の軸心に設けられた流体通路に連通する流体通路を有する回転部材と、
    前記ハウジングの後部に開口され外部から前記ハウジング内に液体を供給するための液体供給口と、
    前記ハウジング内に軸線方向に移動可能に設けられ、常時前記液体供給口を閉塞するように付勢され、所定圧力の液体が前記液体供給口に供給されたとき前方に移動して前記液体を流入させるチェック弁機能を備えたピストン部材と、
    前記ピストン部材内に前記回転部材と同軸で軸線方向に移動可能に設けられ、常時前記ピストン部材に対して前方に付勢され、前記ピストン部材内の流体通路と連通した流体通路をその軸心に有する押圧部材と、
    互いに対向する前記回転部材の後端面と前記押圧部材の前端面とにそれぞれ固着され、軸心に流体通路を有し、前記ピストン部材が前進したとき接触する一対のシール部材と、
    を具備することを特徴としたロータリジョイント。
  2. 前記一対のシール部材が配置される前記ハウジング内の空間部に開口され外部から気体を供給するための気体供給口を更に具備した請求項1に記載のロータリジョイント。
  3. 前記ロータリジョイントの一対のシール部材の少なくともいずれか一方の摩耗による寿命を検出する寿命検出手段を更に備えた請求項1または2に記載のロータリジョイント
  4. 回転体を支持するケーシング後端に取り付けられたハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられ、前記回転体の回転軸後端に取り付けられるとともに回転軸の軸心に設けられた流体通路に連通する流体通路を有する回転部材と、
    前記ハウジングの後部に開口され外部から前記ハウジング内に液体を供給するための液体供給口と、
    前記ハウジング内に軸線方向に移動可能に設けられ、常時前記液体供給口を閉塞するように付勢され、所定圧力の液体が前記液体供給口に供給されたとき前方に移動して前記液体を流入させるチェック弁機能を備えたピストン部材と、
    前記ピストン部材内に前記回転部材と同軸で軸線方向に移動可能に設けられ、常時前記ピストン部材に対して前方に付勢され、前記ピストン部材内の流体通路と連通した流体通路をその軸心に有する押圧部材と、
    互いに対向する前記回転部材の後端面と前記押圧部材の前端面とにそれぞれ固着され、軸心に流体通路を有し、前記ピストン部材が前進したとき接触する一対のシール部材と、
    前記一対のシール部材が配置される前記ハウジング内の空間部に開口され外部から気体を供給するための気体供給口と、
    からなるロータリジョイントと、
    前記ロータリジョイントの液体供給口に液体を供給する液体供給手段と、
    前記ロータリジョイントの気体供給口に気体を供給する気体供給手段と、
    を具備することを特徴とした回転体への流体供給装置。
  5. 回転体を支持するケーシング後端に取り付けられたハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられ、前記回転体の回転軸後端に取り付けられるとともに回転軸の軸心に設けられた流体通路に連通する流体通路を有する回転部材と、
    前記ハウジングの後部に開口され外部から前記ハウジング内に液体を供給するための液体供給口と、
    前記ハウジング内に軸線方向に移動可能に設けられ、常時前記液体供給口を閉塞するように付勢され、所定圧力の液体が前記液体供給口に供給されたとき前方に移動して前記液体を流入させるチェック弁機能を備えたピストン部材と、
    前記ピストン部材内に前記回転部材と同軸で軸線方向に移動可能に設けられ、常時前記ピストン部材に対して前方に付勢され、前記ピストン部材内の流体通路と連通した流体通路をその軸心に有する押圧部材と、
    互いに対向する前記回転部材の後端面と前記押圧部材の前端面とにそれぞれ固着され、軸心に流体通路を有し、前記ピストン部材が前進したとき接触する一対のシール部材と、
    前記ピストン部材を前記ハウジングの後方に付勢する付勢力に打ち勝って前記ピストン部材を前方へ移動させる圧力応動手段と、
    からなるロータリジョイントと、
    前記ロータリジョイントの液体供給口に液体を供給する液体供給手段と、
    前記ロータリジョイントの圧力応動手段に圧力流体を供給する圧力流体供給手段と、
    前記液体供給手段および圧力流体供給手段を制御する制御手段と、
    を具備することを特徴とした回転体への流体供給装置。
  6. 前記液体供給手段は、前記ロータリジョイントの液体供給口への液体供給管路の途中から分岐して設けられ、液体の供給を停止したとき前記回転体、回転部材、押圧部材、ピストン部材等の流体通路に残留する液体を吸引してドレンタンク側に回収する吸引手段を有し、前記制御手段は、前記残留する液体を吸引中は前記圧力応動手段に圧力流体を供給して前記一対のシール部材を接触状態にさせるように前記圧力流体供給手段を制御する構成とした請求項に記載の回転体への流体供給装置。
  7. 前記ロータリジョイントの一対のシール部材の少なくともいずれか一方の摩耗による寿命を検出する寿命検出手段を更に備えた請求項4から6のいずれか1項に記載の回転体への流体供給装置。
JP28436595A 1995-10-06 1995-10-06 ロータリジョイント及び回転体への流体供給装置 Expired - Fee Related JP3675535B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28436595A JP3675535B2 (ja) 1995-10-06 1995-10-06 ロータリジョイント及び回転体への流体供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28436595A JP3675535B2 (ja) 1995-10-06 1995-10-06 ロータリジョイント及び回転体への流体供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09100976A JPH09100976A (ja) 1997-04-15
JP3675535B2 true JP3675535B2 (ja) 2005-07-27

Family

ID=17677646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28436595A Expired - Fee Related JP3675535B2 (ja) 1995-10-06 1995-10-06 ロータリジョイント及び回転体への流体供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3675535B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150123395A1 (en) * 2013-06-11 2015-05-07 Manfred Weinmann Fluid transfer coupling

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10225272B4 (de) * 2002-06-07 2005-05-04 Ott-Jakob Gmbh & Co Spanntechnik Kg Drehdurchführung
JP4597017B2 (ja) * 2005-09-21 2010-12-15 リックス株式会社 ロータリジョイント
JP4542114B2 (ja) * 2007-04-11 2010-09-08 リックス株式会社 流体送給機構における回転シール機構およびロータリジョイント
JP5042356B2 (ja) * 2008-03-21 2012-10-03 ボッシュ株式会社 回転式通液継手及び研削装置
US8453675B2 (en) * 2009-12-01 2013-06-04 Deublin Company Rotary union with selectively controlled seal
JP6059008B2 (ja) * 2012-12-27 2017-01-11 京セラ株式会社 回転継手
KR102134486B1 (ko) * 2013-12-24 2020-07-15 두산공작기계 주식회사 공작기계의 주축 관통 쿨런트 및 에어 공급장치
US11278996B2 (en) 2018-08-31 2022-03-22 Deublin Company, LLC Rotary seal
CN110293415B (zh) * 2019-07-24 2024-04-26 马鞍山市恒利达机械刀片有限公司 一种电主轴管路布局系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150123395A1 (en) * 2013-06-11 2015-05-07 Manfred Weinmann Fluid transfer coupling
US9851036B2 (en) * 2013-06-11 2017-12-26 Christian Maier Gmbh & Co. Kg Maschinenfabrik Fluid transfer coupling

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09100976A (ja) 1997-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3675535B2 (ja) ロータリジョイント及び回転体への流体供給装置
US4726397A (en) Pressure-actuated fluid-flow coupling between relatively rotating members
US8827608B2 (en) Tool tight-contact-state detector for machine tool
JP2009228804A (ja) 切削加工機用ロータリジョイント
US5058927A (en) Fluid coupling device
CA2063623C (en) Fluid transfer pump
JP2871082B2 (ja) 流体供給継手
JP2976364B2 (ja) 回転体への加工液供給装置
JP2001259906A (ja) 工具装着確認装置
JP3313441B2 (ja) 転がり軸受潤滑剤供給装置
JP2914918B2 (ja) 工作機械の主軸装置
JP3214465U (ja) 工作機械
JPH0743062B2 (ja) ロータリジョイント
JP2799657B2 (ja) ロータリジョイント
JP2906007B2 (ja) ロータリジョイント
KR102201439B1 (ko) 유정압 스핀들 장치
JP4228411B2 (ja) ロータリージョイント
JP7263125B2 (ja) シール部の摩耗量推定装置及び工作機械
US4996908A (en) Through hole rotating cylinder
JPH10138088A (ja) 回転軸における液体回転分配装置
JP2002126966A (ja) リップシール及び回転軸シール構造
JP2001219302A (ja) 回転主軸における工作物把持作動用エアの供給構造
JPS6221403Y2 (ja)
KR102295065B1 (ko) 회전축의 오일 누유방지 및 회수장치
JPH0426197Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050426

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090513

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100513

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120513

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120513

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130513

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees