JP3675245B2 - 液晶パネルおよび投射型表示装置 - Google Patents

液晶パネルおよび投射型表示装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スクリーン上に、画像を投影する投射型表示装置が知られている。このような投射型表示装置では、その画像形成に主として液晶パネル(液晶光シャッター)が用いられている。この液晶パネルは、例えば、液晶を駆動する液晶駆動基板と液晶パネル用対向基板とが、液晶層を介して接合された構成となっている。
【0003】
このような構成の液晶パネルの中には、光の利用効率を高めるべく、液晶パネル用対向基板の各画素に対応する位置に多数の微小なマイクロレンズを設けたものが知られている。これにより、高い光の利用効率を有する液晶パネルが得られる。
【0004】
図5は、液晶パネル用対向基板に用いられるマイクロレンズ基板の従来の構造を示す模式的な縦断面図である。
【0005】
同図に示すように、マイクロレンズ基板900は、ガラス基板902上に設けられたマイクロレンズ形成層906と、かかるマイクロレンズ形成層906を覆う樹脂層904と、樹脂層904に接合されたカバーガラス903とを有しており、また、マイクロレンズ形成層906には、多数のマイクロレンズ907が形成されている。
【0006】
ところが、このようなマイクロレンズ基板900では、カバーガラス903の構成材料に、石英ガラス等の高価なガラスを使用しなければならなかった。これは、前述した液晶駆動基板の構成材料には、通常、製造時の環境変化により特性が変化しにくい石英ガラス基板が用いられ、かかる石英ガラス基板とカバーガラス903との間で熱膨張係数の相違によるそり、たわみ等を防止する必要があるためである。
【0007】
しかし、石英ガラスは非常に高価であるため、マイクロレンズ基板900を製造する上でコスト高の大きな原因となっていた。
【0008】
しかも、マイクロレンズ基板900を製造する際には、カバーガラス903を樹脂層904に接合後、所定の厚さに研削、研磨しなければならず、その手間と時間は多大なものであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、製造時の手間を簡略化することができ、しかも大幅な製造コストの削減が可能なマイクロレンズ基板、および、かかるマイクロレンズ基板を備えた液晶パネル用対向基板、液晶パネル、さらには、投射型表示装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(7)の本発明により達成される。
【0011】
(1) 個別電極を備えた液晶駆動基板と、該液晶駆動基板に接合された液晶パネル用対向基板と、前記液晶駆動基板と前記液晶パネル用対向基板との空隙に封入された液晶とを有することを特徴とする液晶パネルであって、前記液晶パネル用対向基板は、透明基板上に設けられた多数のマイクロレンズと、該マイクロレンズを覆うように設けられた樹脂層と、該樹脂層上に形成され、前記樹脂層と液晶層の間で水分または有機成分の移行を阻止する窒化物系セラミックを含むバリア層と、を有するマイクロレンズ基板と、前記バリア層上に設けられたブラックマトリックスと、該ブラックマトリックスを覆う透明導電膜と、を有することを特徴とする液晶パネル
【0015】
(2) 前記バリア層は、複数種類のセラミックを含むものである(1)に記載の液晶パネル用対向基板。
【0016】
(3) 前記バリア層の平均厚さは、(2)0nm〜(5)0μmである(1)または(2)に記載の液晶パネル用対向基板。
【0020】
(4) 前記バリア層は、気相成膜法により形成されたものである(1)ないし(3)のいずれかに記載の液晶パネル用対向基板。
【0023】
(5) 前記液晶駆動基板はTFT基板である(1)〜(4)に記載の液晶パネル。
【0024】
(6) (1)〜(5)に記載の液晶パネルを備えたライトバルブを有し、該ライトバルブを少なくとも1個用いて画像を投射することを特徴とする投射型表示装置。
【0025】
(7) 画像を形成する赤色、緑色および青色に対応した3つのライトバルブと、光源と、該光源からの光を赤色、緑色および青色の光に分離し、前記各光を対応する前記ライトバルブに導く色分離光学系と、前記各画像を合成する色合成光学系と、前記合成された画像を投射する投射光学系とを有する投射型表示装置であって、前記ライトバルブは、(1)〜(6)に記載の液晶パネルを備えたことを特徴とする投射型表示装置。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明のマイクロレンズ基板の実施形態を示す模式的な縦断面図である。
【0029】
同図に示すように、マイクロレンズ基板1は、透明基板5上に設けられたマイクロレンズ形成層6と、かかるマイクロレンズ形成層6上に設けられた樹脂層4と、かかる樹脂層4上に形成されたバリア層3とを有しており、また、マイクロレンズ形成層6では、マイクロレンズ形成層6を構成する樹脂により多数のマイクロレンズ7が形成されている。
【0030】
透明基板5は、マイクロレンズ基板1の基材として機能する部分である。マイクロレンズ基板1が後述するように液晶パネル16等に用いられる場合には(図3参照)、透明基板5の熱膨張係数は、液晶パネル16が有するガラス基板171の熱膨張係数とほぼ等しいものであることが好ましい。これにより、液晶パネル16では、温度が変化したときに透明基板5とガラス基板171との熱膨張係数が違うことにより生じるそり、たわみ等が防止される。このような観点からは、透明基板5とガラス基板171との熱膨張係数の比は、1:0.01〜1:100程度が好ましい。
【0031】
ただし、液晶パネル16では、ガラス基板171と透明基板5とがある程度離間し、しかも、本発明によれば、両者の間にガラス等の高硬度材料を設ける必要がないので、両者の材質は、全く同じものとしなくてもよい。しかも、本発明によれば、透明基板5にエッチング等の処理を施す必要がない。このため、透明基板5の材料選択の幅は広く、透明基板5には、安価なもの、汎用性の高いもの、エッチング特性に劣るもの等を使用することが可能となる。このような観点からは、透明基板5には、石英ガラス、ネオセラム(登録商標、日本電気ガラス(株)製)、OA−2(登録商標、日本電気ガラス(株)製)、パイレックスガラス(登録商標、岩城硝子(株)製)等の低膨張ガラスが好適に用いられる。なお、透明基板5を石英ガラスで構成してもよいことは言うまでもない。
【0032】
このような透明基板5上にはマイクロレンズ形成層6が形成されており、このマイクロレンズ形成層6には、湾曲凸状のマイクロレンズ7が、例えば所定の画素数形成されている。かかるマイクロレンズ形成層6およびマイクロレンズ7は、例えば、屈折率の比較的高い(例えば1.3〜1.7程度)樹脂で構成されている。
【0033】
かかるマイクロレンズ形成層6上には、マイクロレンズ7を覆うように樹脂層4が設けられている。かかる樹脂層4は、例えば、マイクロレンズ7を構成する材料の屈折率よりも低い屈折率(例えば1.1〜1.5程度)の樹脂で構成されている。
【0034】
そして、かかる樹脂層4上には、例えば薄膜で構成されたバリア層3が設けられている。このバリア層3は、図5に示すような従来のマイクロレンズ基板900が備えていたカバーガラス903に代わるものである。このバリア層3により、樹脂層4との間で水分または有機成分の移行を阻止することができる。
【0035】
カバーガラス903は、製造コストの削減等の観点からは設けない方が好ましいが、単にカバーガラス903を除去し樹脂層904を露出させてしまうと、樹脂層904との間で水分または有機成分の移行が生じてしまう。例えば、樹脂層904が表面に露出するマイクロレンズ基板を図3に示すような液晶パネルに使用した場合、樹脂層904中の有機成分が、液晶パネル中の液晶層中に溶出するおそれがある。また、かかる液晶層中の水分や有機成分が、樹脂層904中に移行するおそれもある。このように、樹脂層と液晶層との間で水分や有機成分が移行すると、液晶層に不純物が混入して液晶が劣化するおそれがある。また、樹脂層904に不純物が混入することにより、樹脂に白濁・変質が発生するおそれがある。また、樹脂層904が水分を吸収することにより樹脂層904が膨張するおそれがある。
【0036】
一方、本発明のように樹脂層4上にバリア層3を形成すると、カバーガラス等を特段設けなくても、樹脂層4との間で水分または有機成分の移行を阻止することができる。例えば、マイクロレンズ基板1を後述する液晶パネル16に使用した場合(図3参照)、このバリア層3により、樹脂層4中の成分(特に有機成分)が、液晶層18中に溶出することが防止される。また、液晶層18中の水分や有機成分が、樹脂層4中に移行することが防止される。このように、樹脂層4と液晶層18との間で水分または有機成分の移行を阻止することができると、液晶層18に不純物が混入することによる液晶の劣化を防止することができる。また、樹脂層4に不純物が混入することによる樹脂の白濁・変質、および、樹脂層4が水分を吸収することによる膨張を防止することができる。
【0037】
さらには、マイクロレンズ基板1をこのような構成とすることにより、マイクロレンズ基板1を構成するガラス製の部材(通常、高価なものが使用される)を、透明基板5のみとすることができる。これにより、マイクロレンズ基板1の製造コストを大幅に削減することができる。
【0038】
加えて、マイクロレンズ基板1をこのような構成とすることにより、マイクロレンズ基板1では、高硬度の材料で構成された部材を透明基板5のみとすることができる。このため、マイクロレンズ基板1の各構成部材が熱膨張したときに、各構成部材は、高硬度の透明基板5のみに追従することができるようになる。このため、マイクロレンズ基板1では、熱膨張したときに歪みが発生しにくい。
【0039】
このようなバリア層3は、各種の材料で構成可能であるが、上記効果をより顕著に得る観点からは、バリア層3は、セラミック材料に代表される無機化合物材料で構成されていることが好ましい。これにより、水分や有機成分の移行をより効果的に阻止することができるようになるとともに、高い絶縁性が得られるようになる。特に、セラミックは分子間の結合が強く、緻密(高密度)な薄膜が形成可能なので、薄くてバリア性に優れたバリア層3を形成することができる。なお、セラミック材料としては、例えば、AlN、SiN、TiN、BN等の窒化物系セラミック、Al23、TiO2等の酸化物系セラミック、WC、TiC、ZrC、TaC等の炭化物系セラミックなどが挙げられる。
【0040】
このようなセラミック材料の中でも、バリア層3の構成材料としては、例えば、AlN、SiN、TiN、BN等の窒化物系セラミックがより好ましい。窒化物系セラミックは、バリア性が特に優れ、樹脂との密着性が高く、さらには、後述するブラックマトリックス11を構成するような金属膜との密着性も高い。このため、樹脂層4を効果的に保護することができ、しかも、バリア層3上にブラックマトリックス11等を好適に形成できる。
【0041】
さらには、バリア層3をセラミック材料で構成する場合、かかるセラミックは、複数種類のセラミックを含むものであることが好ましい。セラミック材料は、その種類に応じてそれぞれの利点を有している。したがって、複数種類のセラミックでバリア層3を構成することにより、各セラミックの利点を併せ持つバリア層3を形成することが可能となる。
【0042】
特に、バリア層3をAlNとSiNとの複合セラミックで構成すると、水分や有機成分の移行を好適に阻止することができ、しかも、かかるバリア機能が経時的に劣化しにくくなる。このような観点からは、AlとSiのモル比は、1:19〜19:1程度が好ましく、1:9〜9:1程度がより好ましい。
【0043】
なお、図示の例ではバリア層3は単層で構成されているが、バリア層は、複数の層の積層体であってもよい。その場合、積層体を構成する各層のセラミック材料の種類が異なっていることが好ましい。これにより、例えば、バリア層のうち樹脂層4に接する層は、樹脂との密着性の高い材料を用いることができ、また、表面に露出する層は、バリア性の高い材料を選択することができる。換言すれば、バリア層3を積層体(多層構造)とすることにより、バリア層3が備える特性に多様性を持たせることが可能となる。
【0044】
このようなバリア層3の厚さは、特に限定されないが、20nm〜20μm程度が好ましく、40nm〜1μm程度がより好ましい。バリア層3が薄すぎると、水分または有機成分の移行を十分阻止できなくなる場合があり、一方、バリア層3が厚すぎると、バリア層3の成膜時間が長くなり、製造効率が低下する。
【0045】
なお、透明基板5の厚さは、通常、0.3〜5mm程度とされ、好ましくは0.5〜2mm程度とされる。また、マイクロレンズ形成層6と樹脂層4とを併せた層の厚さは、0.1〜200μm程度が好ましく、5〜60μm程度がより好ましい。
【0046】
このようなマイクロレンズ基板1は、例えば以下のようにして製造することができる。以下、マイクロレンズ基板1の製造方法を、図2に沿って説明する。
【0047】
マイクロレンズ基板1の製造に先立って、図2(a)に示すような型9を用意する。かかる型9には、マイクロレンズ用の凹部91が形成されており、これら凹部91に樹脂が充填されることにより、マイクロレンズ7が形成される。このような型9は、例えば公知の方法により得ることができる。なお、凹部91の内面には、例えば離型剤などが塗布されていてもよい。
【0048】
まず、このような型9を、例えば、凹部91が鉛直上方に開放するように設置する。
【0049】
<1>次に、型9上に、マイクロレンズ形成層6を構成することとなる未硬化の樹脂を供給する。
【0050】
<2>次に、かかる樹脂に透明基板5を接合し、押圧・密着させる。
【0051】
<3>次に、前記樹脂を硬化させる。この硬化方法は、樹脂の種類によって適宜選択され、例えば、紫外線照射、加熱、電子線照射などが挙げられる。
【0052】
これにより、図2(b)に示すように、マイクロレンズ形成層6が形成され、また、凹部91内に充填された樹脂により、マイクロレンズ7が形成される。
【0053】
<4>次に、図2(c)に示すように、型9をマイクロレンズ7から取り外す。
【0054】
<5>次に、例えばマイクロレンズ7が鉛直上方に向くように透明基板5を設置した後、樹脂層4を構成することとなる未硬化の樹脂を、マイクロレンズ形成層6上に供給する。この供給方法としては、例えば、スピンコート等の塗布法、平板の型等を使った2P法などが挙げられる。
【0055】
<6>次に、かかる樹脂を硬化させ、図2(d)に示すように、樹脂層4を形成する。
【0056】
<7>最後に、かかる樹脂層4上に、バリア層3を形成する。これにより、図1に示すように、マイクロレンズ基板1が得られる。
【0057】
このようなバリア層3は、例えば、スパッタリング法、CVD法、蒸着法等の気相成膜法、溶剤に溶かしたセラミック材料をマイクロレンズ形成層6上に塗布して焼成する方法などにより形成することができる。その中でも気相成膜法によると、緻密で樹脂層4との密着性が高く、しかも薄いバリア層3を形成することができる。
【0058】
このような気相成膜法の中でも、スパッタリング法が、バリア層3の厚みムラ、バラツキを非常に小さくでき、また、バリア層3とマイクロレンズ形成層6との間の密着力を非常に高くでき、しかも、組成調整、応力調整が容易なことから、より好ましい。
【0059】
さらに、気相成膜法により窒化物系セラミックのバリア層3を形成する場合には、気相成膜法は、窒素ガス(N2)を含む雰囲気中で行なうことが好ましい。これにより、Al、Si、Tiが十分にNと化合できるようになり、バリア層3中に未反応のAl、Si、Tiが残存しにくくなる。ゆえに、バリア層3は、経時的に劣化しにくくなる。
【0060】
このような観点からは、気相成膜法によりバリア層3を形成するときのN2分圧は、1〜50%程度が好ましく、5〜30%程度がより好ましい。また、このときの全圧は、1×10-3〜10×10-3Torr程度が好ましい。
【0061】
このようにマイクロレンズ基板1を製造すると、透明基板等のマイクロレンズ基板1の構成材料を研削、研磨する必要がないので、製造時の手間を簡略化することができる(従来、カバーガラスは、樹脂層にガラス基板を接合した後、かかるガラス基板を研削、研磨することにより形成していた)。しかも、材料が研削により失われないので、材料の有効利用を図ることができ、廃棄物等の排出も抑制できる。
【0062】
なお、本発明のマイクロレンズ基板は、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内であれば、上記実施の形態に限定されないことは言うまでもない。
【0063】
例えば、マイクロレンズ7は、ガラスで構成されていてもよい。また、マイクロレンズ7は、透明基板5と一体的に形成されていてもよい。また例えば、透明基板5は、樹脂で構成されていてもよい。さらには、例えば、透明基板上には、多数の凹部が形成されており、かかる凹部内に透明基板の屈折率よりも高い屈折率の樹脂が充填されることにより、マイクロレンズが形成されていてもよい。
【0064】
本発明のマイクロレンズ基板は、以下に述べる液晶パネル用対向基板および液晶パネル以外にも、CCD用マイクロレンズ基板、光通信素子用マイクロレンズ基板等の各種基板、各種用途に用いることができることは言うまでもない。
【0065】
前述したマイクロレンズ基板のバリア層3上に、例えば、開口111を有するブラックマトリックス11を形成し、次いで、かかるブラックマトリックス11を覆うように透明導電膜12を形成することにより、液晶パネル用対向基板10を製造することができる(図3参照)。
【0066】
ブラックマトリックス11は、遮光機能を有し、例えば、Cr、Al、Al合金、Ni、Zn、Ti等の金属、カーボンやチタン等を分散した樹脂などで構成されている。
【0067】
透明導電膜12は、導電性を有し、例えば、インジウムティンオキサイド(ITO)、インジウムオキサイド(IO)、酸化スズ(SnO2)などで構成されている。
【0068】
ブラックマトリックス11は、例えば、気相成膜法(例えば蒸着、スパッタリング等)によりバリア層3上にブラックマトリックス11となる薄膜を成膜し、次いで、かかる薄膜上に開口111のパターンを有するレジスト膜を形成し、次いで、ウエットエッチングを行い前記薄膜に開口111を形成し、次いで、前記レジスト膜を除去することにより設けることができる。
【0069】
また、透明導電膜12は、例えば、蒸着、スパッタリング等の気相成膜法などにより設けることができる。
【0070】
なお、ブラックマトリックス11は、設けなくてもよい。
【0071】
以下、このような液晶パネル用対向基板を用いた液晶パネル(液晶光シャッター)について、図3に基づいて説明する。
【0072】
同図に示すように、本発明の液晶パネル(TFT液晶パネル)16は、TFT基板(液晶駆動基板)17と、TFT基板17に接合された液晶パネル用対向基板10と、TFT基板17と液晶パネル用対向基板10との空隙に封入された液晶よりなる液晶層18とを有している。
【0073】
液晶パネル用対向基板10は、マイクロレンズ基板1と、かかるマイクロレンズ基板1のバリア層3上に設けられ、開口111が形成されたブラックマトリックス11と、バリア層3上にブラックマトリックス11を覆うように設けられた透明導電膜(共通電極)12とを有している。
【0074】
TFT基板17は、液晶層18の液晶を駆動するための基板であり、ガラス基板171と、かかるガラス基板171上に設けられた多数の個別電極172と、かかる個別電極172の近傍に設けられ、各個別電極172に対応する多数の薄膜トランジスタ(TFT)173とを有している。なお、図では、シール材、配向膜、配線などの記載は省略した。
【0075】
この液晶パネル16では、液晶パネル用対向基板10の透明導電膜12と、TFT基板17の個別電極172とが対向するように、TFT基板17と液晶パネル用対向基板10とが、一定距離離間して接合されている。
【0076】
ガラス基板171は、例えば、石英ガラスなどで構成されている。
【0077】
個別電極172は、透明導電膜(共通電極)12との間で充放電を行うことにより、液晶層18の液晶を駆動する。この個別電極172は、例えば、前述した透明導電膜12と同様の材料で構成されている。
【0078】
薄膜トランジスタ173は、近傍の対応する個別電極172に接続されている。また、薄膜トランジスタ173は、図示しない制御回路に接続され、個別電極172へ供給する電流を制御する。これにより、個別電極172の充放電が制御される。
【0079】
液晶層18は液晶分子(図示せず)を含有しており、個別電極172の充放電に対応して、かかる液晶分子、すなわち液晶の配向が変化する。
【0080】
この液晶パネル16では、通常、1個のマイクロレンズ7と、かかるマイクロレンズ7の光軸Qに対応したブラックマトリックス11の1個の開口111と、1個の個別電極172と、かかる個別電極172に接続された1個の薄膜トランジスタ173とが、1画素に対応している。
【0081】
液晶パネル用対向基板10側から入射した入射光Lは、透明基板5を通り、マイクロレンズ7(マイクロレンズ形成層6)を通過する際に集光されつつ、樹脂層4、バリア層3、ブラックマトリックス11の開口111、透明導電膜12、液晶層18、個別電極172、ガラス基板171を透過する。なお、このとき、液晶パネル用対向基板10の入射側には通常偏光板(図示せず)が配置されているので、入射光Lが液晶層18を透過する際に、入射光Lは直線偏光となっている。その際、この入射光Lの偏光方向は、液晶層18の液晶分子の配向状態に対応して制御される。したがって、液晶パネル16を透過した入射光Lを、偏光板(図示せず)に透過させることにより、出射光の輝度を制御することができる。
【0082】
このように、液晶パネル16は、マイクロレンズ7を有しており、しかも、マイクロレンズ7を通過した入射光Lは、集光されてブラックマトリックス11の開口111を通過する。一方、ブラックマトリックス11の開口111が形成されていない部分では、入射光Lは遮光される。したがって、液晶パネル16では、画素以外の部分から不要光が漏洩することが防止され、かつ、画素部分での入射光Lの減衰が抑制される。このため、液晶パネル16は、画素部で高い光の透過率を有し、比較的少ない光量で明るく鮮明な画像を形成することができる。
【0083】
この液晶パネル16は、例えば、公知の方法により製造されたTFT基板17と液晶パネル用対向基板10とを配向処理した後、シール材(図示せず)を介して両者を接合し、次いで、これにより形成された空隙部の封入孔(図示せず)より液晶を空隙部内に注入し、次いで、かかる封入孔を塞ぐことにより製造することができる。その後、必要に応じて、液晶パネル16の入射側や出射側に偏光板を貼り付けてもよい。
【0084】
なお、上記液晶パネル16では、液晶駆動基板としてTFT基板を用いたが、液晶駆動基板にTFT基板以外の他の液晶駆動基板、例えば、TFD基板、STN基板などを用いてもよい。
【0085】
以下、上記液晶パネル16を用いた投射型表示装置(液晶プロジェクター)について説明する。
【0086】
図4は、本発明の投射型表示装置の光学系を模式的に示す図である。
【0087】
同図に示すように、投射型表示装置300は、光源301と、複数のインテグレータレンズを備えた照明光学系と、複数のダイクロイックミラー等を備えた色分離光学系(導光光学系)と、赤色に対応した(赤色用の)液晶ライトバルブ(液晶光シャッターアレイ)24と、緑色に対応した(緑色用の)液晶ライトバルブ(液晶光シャッターアレイ)25と、青色に対応した(青色用の)液晶ライトバルブ(液晶光シャッターアレイ)26と、赤色光のみを反射するダイクロイックミラー面211および青色光のみを反射するダイクロイックミラー面212が形成されたダイクロイックプリズム(色合成光学系)21と、投射レンズ(投射光学系)22とを有している。
【0088】
また、照明光学系は、インテグレータレンズ302および303を有している。色分離光学系は、ミラー304、306、309、青色光および緑色光を反射する(赤色光のみを透過する)ダイクロイックミラー305、緑色光のみを反射するダイクロイックミラー307、青色光のみを反射するダイクロイックミラー(または青色光を反射するミラー)308、集光レンズ310、311、312、313および314とを有している。
【0089】
液晶ライトバルブ25は、前述した液晶パネル16と、液晶パネル16の入射面側(マイクロレンズ基板が位置する面側、すなわちダイクロイックプリズム21と反対側)に接合された第1の偏光板(図示せず)と、液晶パネル16の出射面側(マイクロレンズ基板と対向する面側、すなわちダイクロイックプリズム21側)に接合された第2の偏光板(図示せず)とを備えている。液晶ライトバルブ24および26も、液晶ライトバルブ25と同様の構成となっている。これら液晶ライトバルブ24、25および26が備えている液晶パネル16は、図示しない駆動回路にそれぞれ接続されている。
【0090】
なお、投射型表示装置300では、ダイクロイックプリズム21と投射レンズ22とで、光学ブロック20が構成されている。また、この光学ブロック20と、ダイクロイックプリズム21に対して固定的に設置された液晶ライトバルブ24、25および26とで、表示ユニット23が構成されている。
【0091】
以下、投射型表示装置300の作用を説明する。
【0092】
光源301から出射された白色光(白色光束)は、インテグレータレンズ302および303を透過する。この白色光の光強度(輝度分布)は、インテグレータレンズ302および303により均一にされる。
【0093】
インテグレータレンズ302および303を透過した白色光は、ミラー304で図4中左側に反射し、その反射光のうちの青色光(B)および緑色光(G)は、それぞれダイクロイックミラー305で図4中下側に反射し、赤色光(R)は、ダイクロイックミラー305を透過する。
【0094】
ダイクロイックミラー305を透過した赤色光は、ミラー306で図4中下側に反射し、その反射光は、集光レンズ310により整形され、赤色用の液晶ライトバルブ24に入射する。
【0095】
ダイクロイックミラー305で反射した青色光および緑色光のうちの緑色光は、ダイクロイックミラー307で図4中左側に反射し、青色光は、ダイクロイックミラー307を透過する。
【0096】
ダイクロイックミラー307で反射した緑色光は、集光レンズ311により整形され、緑色用の液晶ライトバルブ25に入射する。
【0097】
また、ダイクロイックミラー307を透過した青色光は、ダイクロイックミラー(またはミラー)308で図4中左側に反射し、その反射光は、ミラー309で図4中上側に反射する。前記青色光は、集光レンズ312、313および314により整形され、青色用の液晶ライトバルブ26に入射する。
【0098】
このように、光源301から出射された白色光は、色分離光学系により、赤色、緑色および青色の三原色に色分離され、それぞれ、対応する液晶ライトバルブに導かれ、入射する。
【0099】
この際、液晶ライトバルブ24が有する液晶パネル16の各画素(薄膜トランジスタ173とこれに接続された個別電極172)は、赤色用の画像信号に基づいて作動する駆動回路(駆動手段)により、スイッチング制御(オン/オフ)、すなわち変調される。
【0100】
同様に、緑色光および青色光は、それぞれ、液晶ライトバルブ25および26に入射し、それぞれの液晶パネル16で変調され、これにより緑色用の画像および青色用の画像が形成される。この際、液晶ライトバルブ25が有する液晶パネル16の各画素は、緑色用の画像信号に基づいて作動する駆動回路によりスイッチング制御され、液晶ライトバルブ26が有する液晶パネル16の各画素は、青色用の画像信号に基づいて作動する駆動回路によりスイッチング制御される。
【0101】
これにより赤色光、緑色光および青色光は、それぞれ、液晶ライトバルブ24、25および26で変調され、赤色用の画像、緑色用の画像および青色用の画像がそれぞれ形成される。
【0102】
前記液晶ライトバルブ24により形成された赤色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ24からの赤色光は、面213からダイクロイックプリズム21に入射し、ダイクロイックミラー面211で図4中左側に反射し、ダイクロイックミラー面212を透過して、出射面216から出射する。
【0103】
また、前記液晶ライトバルブ25により形成された緑色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ25からの緑色光は、面214からダイクロイックプリズム21に入射し、ダイクロイックミラー面211および212をそれぞれ透過して、出射面216から出射する。
【0104】
また、前記液晶ライトバルブ26により形成された青色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ26からの青色光は、面215からダイクロイックプリズム21に入射し、ダイクロイックミラー面212で図4中左側に反射し、ダイクロイックミラー面211を透過して、出射面216から出射する。
【0105】
このように、前記液晶ライトバルブ24、25および26からの各色の光、すなわち液晶ライトバルブ24、25および26により形成された各画像は、ダイクロイックプリズム21により合成され、これによりカラーの画像が形成される。この画像は、投射レンズ22により、所定の位置に設置されているスクリーン320上に投影(拡大投射)される。
【0106】
かかる投射型表示装置300は、前述したマイクロレンズ基板を備えた液晶パネルを有しているので、長期間使用しても、明るさむら等の画質の劣化が生じにくい。
【0107】
【実施例】
(実施例1)
以下のようにして、図1に示すような構造のマイクロレンズ基板を製造した。
【0108】
まず、深さ10μmのマイクロレンズ用凹部が1024×768個行列上に配置された石英ガラス製の型を用意した。そして、この型を、凹部が鉛直上方に開放するように設置した。
【0109】
−1− この型に、未硬化の紫外線硬化型アクリル樹脂(屈折率1.56)を設けた。
【0110】
−2− 次に、この樹脂に厚さ1.2mmのガラス基板(日本電気ガラス(株)製「ネオセラム」)を接合、押圧し、密着させた。
【0111】
−3− 次に、紫外線を照射することにより前記樹脂を硬化させて、マイクロレンズ(およびマイクロレンズ形成層)を形成した。
【0112】
−4− 次に、型を取り外し、離型した。
【0113】
−5− 次に、マイクロレンズが鉛直上方に向くようにガラス基板を設置した後、未硬化の紫外線硬化型エポキシ樹脂(屈折率1.3)を、スピンコートにより、マイクロレンズ上に塗布した。このとき、硬化後にマイクロレンズ形成層と樹脂層とを併せた厚さが50μmとなるように、樹脂の塗布量を調整した。
【0114】
−6− 次に、紫外線を照射してかかる樹脂を硬化させ、樹脂層を形成した。
【0115】
−7− 最後に、かかる樹脂層上に、スパッタリング法により、厚さ1μmのAlNとSiNとの複合セラミック(Al:Si=モル比8:2)で構成されたバリア層を形成した。なお、スパッタリングは、N2+Arガスの混合雰囲気中で行ない、スパッタ炉内のN2分圧は、20%に設定し、スパッタ全圧は4×10-3Torrとし、また、RF出力は500Wとした。
【0116】
これにより、マイクロレンズ基板を得た。
【0117】
(実施例2)
前記工程−7−におけるバリア層の厚さを2μmとした以外は、前記実施例1と同様にして、マイクロレンズ基板を製造した。
【0118】
(実施例3)
前記工程−7−におけるバリア層を二層構造とした以外は、前記実施例1と同様にして、マイクロレンズ基板を製造した。なお、バリア層は、まず、スパッタリングにより樹脂層上に厚さ1μmのSiO2膜を成膜し、次いで、かかるSiO2膜上に厚さ1μmのSiN膜を成膜することにより形成した。なお、いずれのスパッタリングにおいても、スパッタ全圧は4×10-3Torrとし、また、RF出力は500Wとした。また、SiN膜を成膜する際には、スパッタリングは、N2+Arガスの混合雰囲気中で行ない、スパッタ炉内のN2分圧を20%に設定した。
【0119】
(実施例4)
前記工程−7−におけるバリア層をAlNのみで構成し、また、厚さを2μmとした以外は、前記実施例1と同様にして、マイクロレンズ基板を製造した。
【0120】
(実施例5)
前記工程−2−におけるガラス基板を、厚さ1mmの石英ガラス基板に変更した以外は、前記実施例1と同様にしてマイクロレンズ基板を製造した。
【0121】
(評価)
このようにマイクロレンズ基板を製造したことにより、マイクロレンズ基板1枚を製造するにあたり、ガラス基板は1枚で済むようになった。また、無駄になるガラス基板の量を格段に減らすことができた。
【0122】
次に、製造した各マイクロレンズ基板に対して、スパッタリング法およびフォトリソグラフィー法を用いて、バリア層のマイクロレンズに対応した位置に開口が設けられた厚さ0.16μmの遮光膜(Cr膜)、すなわち、ブラックマトリックスを形成した。さらに、ブラックマトリックス上に厚さ0.15μmのITO膜(透明導電膜)をスパッタリング法により形成し、液晶パネル用対向基板を製造した。
【0123】
さらに、これら液晶パネル用対向基板と、別途用意したTFT基板(ガラス基板は石英ガラス製)とを配向処理した後、両者をシール材を介して接合した。次に、液晶パネル用対向基板とTFT基板との間に形成された空隙部の封入孔から液晶を空隙部内に注入し、次いで、かかる封入孔を塞いで図3に示すような構造のTFT液晶パネルをそれぞれ製造した。
【0124】
そして、これら各TFT液晶パネルについて、それぞれ、マイクロレンズ基板側から光を透過させた。このとき、各画素ごとに出射光の輝度にバラツキがあるか否かを確認した。補足をすると、樹脂層を構成する樹脂が吸湿等して樹脂層に厚みむらが生じた場合、かかる厚みむらは出射光の輝度のバラツキとなって現われる。したがって、出射光の輝度にバラツキがある場合は、樹脂層に厚みむらが存在することとなる。
【0125】
その結果、各実施例で製造されたマイクロレンズ基板では、各画素ごとに出射光の明るさにバラツキがなく、全体で均一なものであった。
【0126】
さらに、これらのTFT液晶パネルを50℃、90%RHの環境下に150時間置いた。そして、再び、これら各TFT液晶パネルについて、それぞれ、マイクロレンズ基板側から光を透過させ、各画素ごとに出射光の輝度にバラツキがあるか否かを確認した。また、併せて、目視により、樹脂層に白濁等の変質が生じているか否かを観察した。
【0127】
その結果、各マイクロレンズ基板では、各画素ごとに出射光の明るさにバラツキがなく、全体で均一なものであった。また、樹脂層に白濁等の変質も確認されなかった。
【0128】
次に、各実施例で得られたマイクロレンズ基板より製造したTFT液晶パネルを用いて、図4に示すような構造の液晶プロジェクター(投射型表示装置)を組み立てた。その結果、得られた各液晶プロジェクターは、いずれも、スクリーン上に明るく鮮明な画像を投射できた。
【0129】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、製造コストを大幅に削減しつつ、長期間使用しても劣化しにくいマイクロレンズ基板を提供することができる。しかも、本発明によれば、マイクロレンズ基板を製造する際に、材料を無駄なく有効に利用することができる。ゆえに、本発明によれば、廃棄物等の排出量も削減することができる。
【0130】
さらには、本発明によれば、マイクロレンズ基板が有するバリア層のバリア効果により、長期間使用しても画質が劣化しにくい液晶パネルおよび投射型表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロレンズ基板の実施形態を示す模式的な縦断面図である。
【図2】本発明のマイクロレンズ基板の製造方法を説明するための模式的な縦断面図である。
【図3】本発明の液晶パネルの実施例を示す模式的な縦断面図である。
【図4】本発明の実施例における投射型表示装置の光学系を模式的に示す図である。
【図5】従来のマイクロレンズ基板を示す模式的な縦断面図である。
【符号の説明】
1 マイクロレンズ基板
3 バリア層
4 樹脂層
5 透明基板
6 マイクロレンズ形成層
7 マイクロレンズ
9 型
91 凹部
10 液晶パネル用対向基板
11 ブラックマトリックス
111 開口
12 透明導電膜
16 液晶パネル
17 TFT基板
171 ガラス基板
172 個別電極
173 薄膜トランジスタ
18 液晶層
300 投射型表示装置
301 光源
302、303 インテグレータレンズ
304、306、309 ミラー
305、307、308 ダイクロイックミラー
310〜314 集光レンズ
320 スクリーン
20 光学ブロック
21 ダイクロイックプリズム
211、212 ダイクロイックミラー面
213〜215 面
216 出射面
22 投射レンズ
23 表示ユニット
24〜26 液晶ライトバルブ
900 マイクロレンズ基板
902 ガラス基板
903 カバーガラス
904 樹脂層
906 マイクロレンズ形成層
907 マイクロレンズ

Claims (7)

  1. 個別電極を備えた液晶駆動基板と、該液晶駆動基板に接合された液晶パネル用対向基板と、前記液晶駆動基板と前記液晶パネル用対向基板との空隙に封入された液晶とを有することを特徴とする液晶パネルであって、
    前記液晶パネル用対向基板は、
    透明基板上に設けられた多数のマイクロレンズと、該マイクロレンズを覆うように設けられた樹脂層と、該樹脂層上に形成され、前記樹脂層と液晶層の間で水分または有機成分の移行を阻止する窒化物系セラミックを含むバリア層と、を有するマイクロレンズ基板と、
    前記バリア層上に設けられたブラックマトリックスと、
    該ブラックマトリックスを覆う透明導電膜と、を有することを特徴とする液晶パネル
  2. 前記バリア層は、複数種類のセラミックを含むものである請求項1に記載の液晶パネル
  3. 前記バリア層の平均厚さは、20nm〜50μmである請求項1または2に記載の液晶パネル
  4. 前記バリア層は、気相成膜法により形成されたものである請求項1ないし3のいずれかに記載の液晶パネル
  5. 前記液晶駆動基板はTFT基板である請求項1〜4いずれかに記載の液晶パネル。
  6. 請求項1〜5いずれかに記載の液晶パネルを備えたライトバルブを有し、該ライトバルブを少なくとも1個用いて画像を投射することを特徴とする投射型表示装置。
  7. 画像を形成する赤色、緑色および青色に対応した3つのライトバルブと、光源と、該光源からの光を赤色、緑色および青色の光に分離し、前記各光を対応する前記ライトバルブに導く色分離光学系と、前記各画像を合成する色合成光学系と、前記合成された画像を投射する投射光学系とを有する投射型表示装置であって、前記ライトバルブは、請求項1〜6いずれかに記載の液晶パネルを備えたことを特徴とする投射型表示装置。
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