JP2003177212A - マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネル、投射型表示装置 - Google Patents

マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネル、投射型表示装置

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JP2003177212A
JP2003177212A JP2001377281A JP2001377281A JP2003177212A JP 2003177212 A JP2003177212 A JP 2003177212A JP 2001377281 A JP2001377281 A JP 2001377281A JP 2001377281 A JP2001377281 A JP 2001377281A JP 2003177212 A JP2003177212 A JP 2003177212A
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liquid crystal
microlens
resin
substrate
crystal panel
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Nobuo Shimizu
信雄 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造が容易で、製造コストが安く、優れた光学
特性のマイクロレンズ基板を提供すること。 【解決手段】マイクロレンズ基板1は、透明基板5上に
設けられたマイクロレンズ形成層6と、該マイクロレン
ズ形成層6上に形成された中間層4と、該中間層4上に
形成されたバリア層3とを有している。マイクロレンズ
形成層6は、耐熱性樹脂で構成されており、当該樹脂が
透明基板5に形成された凹部51に充填されて多数のマ
イクロレンズ7が構成される。バリア層3は、例えばS
iOのようなセラミックで構成されている。中間層4
は、例えばベンゾシクロブテン樹脂のような高分子材料
で構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロレンズ基
板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スクリーン上に、画像を投影する投射型
表示装置が知られている。このような投射型表示装置で
は、その画像形成に主として液晶パネル(液晶光シャッ
ター)が用いられている。この液晶パネルは、例えば、
液晶を駆動する液晶駆動基板と液晶パネル用対向基板と
が、液晶層を介して接合された構成となっている。
【0003】このような構成の液晶パネルの中には、光
の利用効率を高めるべく、液晶パネル用対向基板の各画
素に対応する位置に多数の微小なマイクロレンズを設け
たものが知られている。これにより、高い光の利用効率
を有する液晶パネルが得られる。
【0004】図11は、液晶パネル用対向基板に用いら
れるマイクロレンズ基板の従来の構造を模式的に示す断
面側面図である。
【0005】同図に示すように、マイクロレンズ基板9
00は、ガラス基板902上に設けられたマイクロレン
ズ形成層906と、かかるマイクロレンズ形成層906
に接合されたカバーガラス903とを有しており、ま
た、マイクロレンズ形成層906には、多数のマイクロ
レンズ907が形成されている。
【0006】ところが、このようなマイクロレンズ基板
900では、カバーガラス903の構成材料に、石英ガ
ラス等の高価なガラスを使用しなければならなかった。
これは、前述した液晶駆動基板の構成材料には、通常、
製造時の環境変化により特性が変化しにくい石英ガラス
基板が用いられ、かかる石英ガラス基板とカバーガラス
903との間で熱膨張係数の相違によるそり、たわみ等
を防止する必要があるためである。
【0007】しかし、石英ガラスは非常に高価であるた
め、マイクロレンズ基板900を製造する上でコスト高
の大きな原因となっていた。
【0008】しかも、マイクロレンズ基板900を製造
する際には、カバーガラス903をガラス基板902に
接合後、所定の厚さに研削、研磨しなければならず、そ
の手間と時間は多大なものであった。また、研削、研磨
により、廃材が生じるので、環境上も好ましくない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、製造
が容易で、大幅なコストダウンが図れ、優れた光学特性
を有するマイクロレンズ基板、および、かかるマイクロ
レンズ基板を備えた液晶パネル用対向基板、液晶パネル
および投射型表示装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(23)の本発明により達成される。
【0011】(1) 多数の凹部が形成されたガラス基
板と、前記凹部に充填された樹脂よりなる複数のマイク
ロレンズと、前記樹脂の前記ガラス基板と反対側に設け
られたバリア層とを有し、前記樹脂は、耐熱性樹脂であ
ることを特徴とするマイクロレンズ基板。
【0012】(2) 多数の凹部が形成されたガラス基
板と、前記凹部に充填された樹脂よりなる複数のマイク
ロレンズと、前記樹脂の前記ガラス基板と反対側に設け
られたバリア層とを有し、前記樹脂は、厚さ30μmの
樹脂層に対し、250℃で60分間熱処理を施した際の
波長400nmの光の透過率をS[%]、熱処理前の
波長400nmの光の透過率をS[%]としたとき、
−Sが5%以下となるものであることを特徴とす
るマイクロレンズ基板。
【0013】(3) 前記樹脂は、アクリル系樹脂であ
る上記(1)または(2)に記載のマイクロレンズ基
板。
【0014】(4) 前記樹脂は、屈折率が1.30〜
1.75である上記(1)ないし(3)のいずれかに記
載のマイクロレンズ基板。
【0015】(5) 前記バリア層は、セラミックで構
成されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載
のマイクロレンズ基板。
【0016】(6) 前記セラミックは、酸化物系セラ
ミックである上記(5)に記載のマイクロレンズ基板。
【0017】(7) 前記バリア層の厚さは、0.1〜
50μmである上記(1)ないし(6)のいずれかに記
載のマイクロレンズ基板。
【0018】(8) 前記バリア層は、気相成膜法によ
り形成されたものである上記(1)ないし(7)のいず
れかに記載のマイクロレンズ基板。
【0019】(9) 前記気相成膜法は、スパッタリン
グ法である上記(8)に記載のマイクロレンズ基板。
【0020】(10) 前記樹脂と前記バリア層との間
に中間層が設けられている上記(1)ないし(9)のい
ずれかに記載のマイクロレンズ基板。
【0021】(11) 前記中間層は、熱処理を施され
て製造されるものである上記(10)に記載のマイクロ
レンズ基板。
【0022】(12) 前記中間層は、高分子材料で構
成されている上記(10)または(11)に記載のマイ
クロレンズ基板。
【0023】(13) 前記高分子材料は、ベンゾシク
ロブテン樹脂である上記(12)に記載のマイクロレン
ズ基板。
【0024】(14) 前記高分子材料は、アクリル含
有複合樹脂である上記(12)に記載のマイクロレンズ
基板。
【0025】(15) 前記アクリル含有複合樹脂は、
少なくとも1種のアルキレングリコールモノアルキルア
セテートと、アクリル樹脂と、他官能アクリルモノマー
とを含有するものである上記(14)に記載のマイクロ
レンズ基板。
【0026】(16) 前記中間層の厚さは、0.2〜
25μmである上記(10)ないし(15)のいずれか
に記載のマイクロレンズ基板。
【0027】(17) 上記(1)ないし(16)のい
ずれかに記載のマイクロレンズ基板と、前記バリア層上
に設けられた透明導電膜とを有することを特徴とする液
晶パネル用対向基板。
【0028】(18) 上記(1)ないし(16)のい
ずれかに記載のマイクロレンズ基板と、前記バリア層上
に設けられたブラックマトリックスと、該ブラックマト
リックスを覆う透明導電膜とを有することを特徴とする
液晶パネル用対向基板。
【0029】(19) 上記(17)または(18)に
記載の液晶パネル用対向基板を備えたことを特徴とする
液晶パネル。
【0030】(20) 個別電極を備えた液晶駆動基板
と、該液晶駆動基板に接合された上記(17)または
(18)に記載の液晶パネル用対向基板と、前記液晶駆
動基板と前記液晶パネル用対向基板との空隙に封入され
た液晶とを有することを特徴とする液晶パネル。
【0031】(21) 前記液晶駆動基板はTFT基板
である上記(20)に記載の液晶パネル。
【0032】(22) 上記(19)ないし(21)の
いずれかに記載の液晶パネルを備えたライトバルブを有
し、該ライトバルブを少なくとも1個用いて画像を投射
することを特徴とする投射型表示装置。
【0033】(23) 画像を形成する赤色、緑色およ
び青色に対応した3つのライトバルブと、光源と、該光
源からの光を赤色、緑色および青色の光に分離し、前記
各光を対応する前記ライトバルブに導く色分離光学系
と、前記各画像を合成する色合成光学系と、前記合成さ
れた画像を投射する投射光学系とを有する投射型表示装
置であって、前記ライトバルブは、上記(19)ないし
(21)のいずれかに記載の液晶パネルを備えたことを
特徴とする投射型表示装置。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す好
適実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0035】図1は、本発明のマイクロレンズ基板の実
施形態を模式的に示す断面側面図である。
【0036】同図に示すように、マイクロレンズ基板1
は、透明基板5と、該透明基板5上に設けられたマイク
ロレンズ形成層6とを有している。マイクロレンズ形成
層6では、マイクロレンズ形成層6を構成する樹脂によ
り多数のマイクロレンズ7が形成されている。
【0037】透明基板5は、マイクロレンズ基板1の基
材として機能する部分である。マイクロレンズ基板1が
後述するように液晶パネル16等に用いられる場合には
(図9参照)、透明基板5の熱膨張係数は、液晶パネル
16が有するガラス基板171の熱膨張係数とほぼ等し
いものであることが好ましい。これにより、液晶パネル
16では、温度が変化したときに透明基板5とガラス基
板171との熱膨張係数が違うことにより生じるそり、
たわみ等が防止される。このような観点からは、透明基
板5とガラス基板171との熱膨張係数の比は、1:
0.01〜1:100程度が好ましい。
【0038】ただし、液晶パネル16では、ガラス基板
171と透明基板5とがある程度離間し、しかも、本発
明によれば、両者の間にガラス等の高硬度材料を設ける
必要がないので、両者の材質は、全く同じものとしなく
てもよい。このため、透明基板5の材料選択の幅は広
く、透明基板5には、安価なもの、汎用性の高いもの等
を使用することが可能となる。なお、透明基板5を石英
ガラスで構成してもよいことは言うまでもない。
【0039】透明基板5の片面(図1中の上面)には、
湾曲凹面を有する複数の凹部51が形成されている。そ
して、透明基板5の当該凹部51が形成された面に、マ
イクロレンズ形成層6を設けることにより、マイクロレ
ンズ形成層6を構成する樹脂が各凹部51内に充填さ
れ、湾曲凸状のマイクロレンズ7が形成される。このマ
イクロレンズ7は、所定の配置で(例えば行列状に)所
定数形成される。
【0040】マイクロレンズ形成層6を構成する樹脂
は、耐熱性樹脂で構成されている。マイクロレンズ基板
1の製造工程においては、熱処理を施されるなど、比較
的高温の熱履歴を経る場合がある。特に、後述する中間
層4の形成やバリア層3の形成においては、熱処理が施
されたり高温環境下に置かれたりすることが多い。従っ
て、マイクロレンズ形成層6が耐熱性樹脂で構成されて
いれば、このような際にマイクロレンズ形成層6が熱に
より変質または劣化することが防止される。
【0041】特に、熱によりマイクロレンズ形成層6の
光学的特性が低下することを防止するのが好ましく、マ
イクロレンズ形成層6の光透過性が低下することを防止
することが好ましい。
【0042】そのため、マイクロレンズ形成層6を構成
する樹脂は、所定の熱履歴を経たときでも、光の透過率
の低下が少ないものが好ましい。具体的には、マイクロ
レンズ形成層6を構成する樹脂は、厚さ50μmの当該
樹脂による樹脂層(テストピース)を形成し、これに2
50℃で60分間熱処理を施した際の波長400nmの
光の透過率をS[%]、熱処理前の波長400nmの
光の透過率をS[%]としたとき、S−Sが好ま
しくは5%以下、より好ましくは4.2%以下、さらに
好ましくは3.8%以下であるものとされる。このよう
な条件を満たすものであれば、マイクロレンズ基板1の
製造過程でマイクロレンズ形成層6の光透過性の低下が
抑制され、優れた光学特性を維持することができる。
【0043】このような樹脂としては、例えば、アクリ
ル系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリルエポキシ系樹脂、
ビニル系樹脂、チオウレタン系樹脂などいかなるもので
もよい。これらの中でも、特に、アクリル系樹脂、エポ
キシ系樹脂、アクリルエポキシ系樹脂、ビニル系樹脂等
の樹脂が好ましく、アクリル系樹脂が特に好ましい。ま
た、樹脂は、紫外線硬化型樹脂が好ましい。マイクロレ
ンズ基板1を用いて液晶パネルを製造する場合、製造過
程でマイクロレンズ基板は紫外線を浴びることとなる
が、紫外線硬化型樹脂は、特に優れた耐紫外線特性(耐
UV特性)を有しているからである。
【0044】また、マイクロレンズ形成層6を構成する
樹脂の屈折率nは、特に限定されないが、十分なレンズ
パワーを得るために、比較的高い屈折率を有するものが
好ましい。具体的には、n=1.30〜1.75程度の
ものが好ましく、n=1.35〜1.67程度のものが
より好ましく、n=1.49〜1.65程度のものがさ
らに好ましい。屈折率nがこの範囲であると、樹脂のガ
ラス転移点TgおよびショアD硬度をある程度低く抑え
つつ、高い光利用効率が得られる。
【0045】このようなマイクロレンズ形成層6上に
は、中間層(下地層)4を介してバリア層3が設けられ
ている。
【0046】中間層4は、種々の目的で形成することが
でき、その一例として、バリア層3の密着性を向上する
ために設けることができる。
【0047】中間層4は、高分子材料で構成されている
のが好ましく、特に、ベンゾシクロブテン樹脂、ポリイ
ミド、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂や、アクリル
含有複合樹脂(アルキレングリコールモノアルキルアセ
テート、アクリル樹脂および他官能アクリルモノマー含
有)のような熱可塑性樹脂が好ましい。これらのなかで
も特に、ベンゾシクロブテン樹脂、アクリル含有複合樹
脂が好ましい。
【0048】このような中間層4を設けることにより、
バリア層3に亀裂やピンホール等の欠陥(以下「亀裂」
で代表する)が生じることが有効に防止される。ベンゾ
シクロブテン樹脂、アクリル含有複合樹脂は、他の樹脂
に比べ、マイクロレンズ形成層6およびバリア層3との
密着性に優れ、バリア層3の亀裂発生防止効果が特に高
い。また、ベンゾシクロブテン樹脂、アクリル含有複合
樹脂を用いた中間層4は、膜の均一性、均質性にも優れ
ている。さらに、スピンコートにて簡単に成膜できると
いう利点もある。
【0049】また、中間層4は、好ましくは熱処理を施
されて製造されるものである。例えば、中間層4を形成
するための組成物(塗布液)に対し加熱を施して硬化さ
せ、中間層4を形成する。
【0050】このような中間層4の厚さは、特に限定さ
れないが、0.2〜25μm程度であるのが好ましく、
0.5〜12μm程度であるのがより好ましく、0.8
〜7μm程度であるのがさらに好ましい。中間層4の厚
さが薄過ぎると、バリア層3の亀裂発生を防止する効果
が少なく、また、厚過ぎると、スピンコート等で簡単に
成膜できなくなり、バリア層3の表面の平坦度を確保し
にくくなる。さらにコスト高となる。
【0051】なお、中間層は、2層以上の積層体で構成
されていてもよい。また、中間層は、省略されていても
よい。
【0052】このような中間層4上には、例えば薄膜で
構成されたバリア層3が設けられている。このバリア層
3は、図11に示すような従来のマイクロレンズ基板9
00が備えていたカバーガラス903に代わるものであ
る。このバリア層3を設けたことにより、マイクロレン
ズ形成層6との間で水分または有機成分の移行を阻止す
ることができる。
【0053】カバーガラス903は、製造コストの削減
や廃材の抑制等の観点からは設けないこと(以下、「カ
バーガラスレス」と言う)が好ましいが、単にカバーガ
ラス903を除去しマイクロレンズ形成層6を露出させ
てしまうと、マイクロレンズ形成層6との間で水分また
は有機成分の移行が生じてしまう場合がある。例えば、
マイクロレンズ形成層6が表面に露出するマイクロレン
ズ基板を図9に示すような液晶パネルに使用した場合、
マイクロレンズ形成層6中の有機成分が、液晶パネル中
の液晶層中に溶出するおそれがある。また、かかる液晶
層中の水分や有機成分が、マイクロレンズ形成層6中に
移行するおそれもある。このように、樹脂層と液晶層と
の間で水分や有機成分が移行すると、液晶層に不純物が
混入して液晶が劣化するおそれがある。また、マイクロ
レンズ形成層6に不純物が混入することにより、樹脂に
白濁・変質が発生し、光透過性を低下させるおそれがあ
る。また、マイクロレンズ形成層6が水分を吸収するこ
とによりマイクロレンズ形成層6が膨張するおそれがあ
る。
【0054】これに対し、本発明のようにバリア層3を
形成すると、カバーガラス等を特段設けなくても、マイ
クロレンズ形成層6との間で水分または有機成分の移行
を阻止することができるので、上述したような不都合が
解消される。例えば、マイクロレンズ基板1を後述する
液晶パネル16に使用した場合、このバリア層3によ
り、マイクロレンズ形成層6中の成分(特に有機成分)
が、液晶層18中に溶出することが防止される。また、
液晶層18中の水分や有機成分が、マイクロレンズ形成
層6中に移行することが防止される。このように、マイ
クロレンズ形成層6と液晶層18との間で水分または有
機成分の移行を阻止することができると、液晶層18に
不純物が混入することによる液晶の劣化を防止すること
ができる。また、マイクロレンズ形成層6に不純物が混
入することによる樹脂の白濁・変質、および、マイクロ
レンズ形成層6が水分を吸収することによる膨張を防止
することができ、高い性能を維持することができる。
【0055】さらに、マイクロレンズ基板1をカバーガ
ラスレスとすることにより、マイクロレンズ基板1を構
成するガラス製の部材(通常、高価なものが使用され
る)を、透明基板5のみとすることができる。これによ
り、マイクロレンズ基板1の製造が容易になるととも
に、製造コストを大幅に削減することができる。
【0056】加えて、マイクロレンズ基板1をカバーガ
ラスレスとすることにより、マイクロレンズ基板1にお
いて高硬度の材料で構成された部材を透明基板5のみと
することができる。このため、マイクロレンズ基板1の
各構成部材が熱膨張したときに、各構成部材は、高硬度
の透明基板5のみに追従することができるようになる。
このため、マイクロレンズ基板1では、熱膨張したとき
の歪みが発生しにくい。
【0057】このようなバリア層3は、各種の材料で構
成することが可能であるが、前述した効果をより顕著に
得る観点からは、バリア層3は、セラミック材料に代表
される無機化合物材料で構成されていることが好まし
い。これにより、水分や有機成分の移行をより効果的に
阻止することができるようになるとともに、高い絶縁性
が得られるようになる。特に、セラミックは分子間の結
合が強く、緻密(高密度)な薄膜が形成可能なので、薄
くてバリア性に優れたバリア層3を形成することができ
る。
【0058】このようなセラミック材料としては、例え
ば、SiO、Al、TiO 等の酸化物系セラ
ミック、AlN、SiN、TiN、BN等の窒化物系セ
ラミック、WC、TiC、ZrC、TaC等の炭化物系
セラミックなどが挙げられる。
【0059】このようなセラミック材料の中でも、酸化
物系セラミックまたは窒化物系セラミックが好ましく、
SiO、AlN、SiNが特に好ましい。酸化物系セ
ラミック、窒化物系セラミックは、バリア性が特に優
れ、中間層4との密着性が高く、さらに、後述するブラ
ックマトリックス11を構成するような金属膜との密着
性も高い。このため、マイクロレンズ形成層6を効果的
に保護することができ、しかも、バリア層3上にブラッ
クマトリックス11等を好適に形成することができる。
【0060】なお、バリア層3をセラミック材料で構成
する場合、かかるセラミックは、複数種類のセラミック
を含むものであってもよい。セラミック材料は、その種
類に応じてそれぞれの利点を有している。したがって、
複数種類のセラミックでバリア層3を構成することによ
り、各セラミックの利点を併せ持つバリア層3を形成す
ることが可能となる。
【0061】なお、図示の例ではバリア層3は単層で構
成されているが、バリア層は、複数の層の積層体であっ
てもよい。その場合、積層体を構成する各層のセラミッ
ク材料の種類が異なっていることが好ましい。これによ
り、例えば、バリア層のうち中間層4に接する層は、中
間層4を構成する樹脂との密着性の高い材料を用いるこ
とができ、また、表面に露出する層(中間層4から最も
遠い側にある層)は、特にバリア性の高い材料を選択す
ることができる。換言すれば、バリア層3を積層体(多
層構造)とすることにより、バリア層3が備える特性に
多様性を持たせることが可能となる。
【0062】このようなバリア層3の厚さは、特に限定
されないが、0.1〜50μm程度が好ましく、0.2
〜30μm程度がより好ましく、0.4〜15μm程度
がさらに好ましい。バリア層3が薄すぎると、水分また
は有機成分の移行を十分阻止できなくなる場合があり、
一方、バリア層3が厚すぎると、バリア層3の成膜時間
が長くなり、製造効率が低下する。
【0063】なお、透明基板5の厚さは、通常、0.3
〜5mm程度とされ、好ましくは0.5〜2mm程度と
される。また、マイクロレンズ形成層6の厚さは、0.
1〜200μm程度が好ましく、5〜60μm程度がよ
り好ましい。
【0064】マイクロレンズ形成層6の厚さは、マイク
ロレンズ7の曲率半径の中心である焦点距離の基点72
から液晶層18の厚さ方向ほぼ中央に焦点を結ぶように
調整されるのが好ましい(図9参照)。
【0065】このようなマイクロレンズ基板1は、例え
ば以下のようにして製造することができる。以下、マイ
クロレンズ基板1の製造方法を、図2〜図6に示す工程
図を参照しつつ説明する。
【0066】<1> まず、マイクロレンズ基板1の製
造に先立って、図2に示すような透明基板5を用意す
る。透明基板5には、予めマイクロレンズ形成用の凹部
51が所定の配置で形成されており、これらの凹部51
に樹脂が充填されることにより、マイクロレンズ7が形
成される。このような透明基板5は、例えば公知の方法
により得ることができる。
【0067】<2> 次に、透明基板5の凹部51が形
成されている側の面上に、マイクロレンズ形成層6を構
成することとなる未硬化の樹脂を供給する。
【0068】<3> 次に、図3に示すように、かかる
樹脂に透明基板型9Aを接合し、押圧・密着させる。こ
のとき、透明基板型9Aのマイクロレンズ形成層6と直
接接触する側の面には、例えば、離型剤などが塗布され
ていてもよい。
【0069】<4> 次に、前記樹脂を硬化させる。こ
れにより、図3に示すように、マイクロレンズ形成層6
が形成され、凹部51内に充填された樹脂の硬化により
マイクロレンズ7が形成される。
【0070】樹脂の硬化方法は、樹脂の種類や機能等に
よって適宜選択され、例えば、紫外線照射、加熱、電子
線照射などが挙げられる。
【0071】<5> 次に、図4に示すように、透明基
板型9Aをマイクロレンズ形成層6から離脱させる。こ
れにより、図1に示すように、表面が平らとなったマイ
クロレンズ形成層6が得られる。
【0072】<6> 次に、マイクロレンズ形成層6の
表面に、図5に示すように、中間層4を形成する。中間
層4の形成は、中間層4を構成する樹脂の種類や機能等
により適宜選択される。以下、その一例について説明す
る。
【0073】中間層4を構成する樹脂を含む塗布液を調
整し、次いで、この塗布液をマイクロレンズ形成層6の
表面に塗布し、その後、これを硬化させることにより中
間層4が形成される。
【0074】塗布液の塗布方法としては、ディッピン
グ、ロールコート、スピンコート、スプレーコート等の
方法が挙げられる。
【0075】また、樹脂の硬化方法は、例えば、加熱、
紫外線照射、電子線照射などが挙げられる。
【0076】前記ベンゾシクロブテン樹脂の場合、例え
ば200〜270℃で30〜90分間程度の熱処理を施
して樹脂を硬化させることができる。この際、前述した
ように、マイクロレンズ形成層6を構成する樹脂は耐熱
性を有しているため、マイクロレンズ形成層6の光学的
特性の低下を防止することができる。
【0077】<7> 次に、図6に示すように、中間層
4上にバリア層3を形成する。これにより、図1に示す
ようなマイクロレンズ基板1が得られる。
【0078】バリア層3は、例えば、スパッタリング
法、CVD法、蒸着法等の気相成膜法、セラミック材料
(粉末)を含む塗布液を塗布し、焼成(熱処理)する方
法などにより形成することができるが、そのなかでも特
に気相成膜法が好ましい。緻密で中間層4との密着性が
高く、しかも薄いバリア層3を容易に形成することがで
きるからである。
【0079】このような気相成膜法のなかでも、スパッ
タリング法が特に好ましい。バリア層3の厚みムラ、バ
ラツキを非常に小さくでき、また、バリア層3と中間層
4との間の密着力を非常に高くすることでき、しかも、
組成調整、応力調整を容易に行なうことができるからで
ある。
【0080】なお、気相成膜法により窒化物系セラミッ
クによるバリア層3を形成する場合には、気相成膜法
は、窒素ガス(N)を含む雰囲気中で行なうことが好
ましい。これにより、Al、Si、Tiが十分にNと化
合できるようになり、バリア層3中に未反応のAl、S
i、Tiが残存しにくくなる。ゆえに、バリア層3は、
経時的に劣化しにくくなる。
【0081】このような観点からは、気相成膜法により
バリア層3を形成するときのN分圧は、1〜50%程
度が好ましく、5〜30%程度がより好ましい。また、
このときの全圧は、1×10−3〜10×10−3Torr
程度が好ましい。
【0082】また、気相成膜法によりバリア層3を成膜
する場合、雰囲気温度(炉内温度)は、好ましくは80
〜150℃程度とされる。
【0083】このようなバリア層3の形成においても、
高温環境下に置かれたり熱処理を施されたりするが、前
述したように、マイクロレンズ形成層6を構成する樹脂
は耐熱性を有しているため、マイクロレンズ形成層6の
光学的特性の低下を防止することができる。
【0084】以上のようにしてマイクロレンズ基板1を
製造すると、透明基板5等のマイクロレンズ基板1の構
成材料を研削、研磨する必要がないので、製造時の手間
を軽減することができる(従来、カバーガラスは、樹脂
層にガラス基板を接合した後、かかるガラス基板を研
削、研磨することにより形成していた)。しかも、材料
が研削により失われないので、材料の有効利用を図るこ
とができ、廃棄物等の排出も抑制できる。
【0085】ところで、マイクロレンズ形成層6の厚さ
は、主に、前記工程<2>における樹脂の供給量と前記
工程<3>における透明基板型9Aでの押圧力とにより
決定される。このマイクロレンズ形成層6の厚さは、優
れた光学特性を得るためには、均一で、しかも設計どお
りの厚さとされるのが好ましい。そのために、本発明で
は、マイクロレンズ形成層6の厚さを規定する手段を用
いることができる。以下、この手段として、スペーサを
用いた場合についてを、図7および図8に基づき説明す
る。
【0086】図7に示すように、マイクロレンズ領域外
75の部分において、マイクロレンズ形成層6を構成す
る樹脂中に粒状のスペーサ(ギャップ材)91を入れ
る。
【0087】図8に示すように、基板の周辺部等の有効
マイクロレンズ領域外75の部分において、マイクロレ
ンズ形成層6を構成する樹脂中に粒状のスペーサ(ギャ
ップ材)91を入れる。これにより、マイクロレンズ形
成層6を構成する樹脂(流動性あり)を透明基板型9A
で押圧した際、スペーサ91によりマイクロレンズ形成
層6の厚さが規定される。
【0088】また、図8に示すように、有効マイクロレ
ンズ領域外75に対応する位置の下面に柱状のスペーサ
92が突出形成された透明基板型9Bを用いる。これに
より、マイクロレンズ形成層6を構成する樹脂(流動性
あり)を透明基板型9Bで押圧した際、スペーサ92に
よりマイクロレンズ形成層6の厚さが規定される。
【0089】なお、本発明のマイクロレンズ基板は、本
発明の技術思想を逸脱しない範囲内であれば、上述の実
施形態に限定されないことは言うまでもない。
【0090】例えば、マイクロレンズ7は、ガラスで構
成されていてもよい。また、透明基板5は、樹脂で構成
されていてもよい。
【0091】本発明のマイクロレンズ基板は、以下に述
べる液晶パネル用対向基板および液晶パネル以外にも、
例えば、CCD用マイクロレンズ基板、光通信素子用マ
イクロレンズ基板等の各種基板、各種用途に用いること
ができることは言うまでもない。
【0092】前述したマイクロレンズ基板1のバリア層
3上に、例えば、開口111を有するブラックマトリッ
クス11を形成し、次いで、かかるブラックマトリック
ス11を覆うように透明導電膜12を形成することによ
り、本発明の液晶パネル用対向基板10を製造すること
ができる(図9参照)。
【0093】ブラックマトリックス11は、遮光機能を
有し、例えば、Cr、Al、Al合金、Ni、Zn、T
i等の金属、カーボンやチタン等を分散した樹脂などで
構成されている。
【0094】透明導電膜12は、導電性を有し、例え
ば、インジウムティンオキサイド(ITO)、インジウ
ムオキサイド(IO)、酸化スズ(SnO)などで構
成されている。
【0095】ブラックマトリックス11は、例えば、気
相成膜法(例えば蒸着、スパッタリング等)により、バ
リア層3上にブラックマトリックス11となる薄膜を成
膜し、次いで、かかる薄膜上に開口111のパターンを
有するレジスト膜を形成し、次いで、ウエットエッチン
グを行い前記薄膜に開口111を形成し、次いで、前記
レジスト膜を除去することにより設けることができる。
【0096】また、透明導電膜12は、例えば、蒸着、
スパッタリング等の気相成膜法などにより設けることが
できる。なお、ブラックマトリックス11は、設けなく
てもよい。
【0097】以下、このような液晶パネル用対向基板を
用いた本発明の液晶パネル(液晶光シャッター)につい
て、図10に基づき説明する。
【0098】同図に示すように、本発明の液晶パネル
(TFT液晶パネル)16は、TFT基板(液晶駆動基
板)17と、TFT基板17に接合された液晶パネル用
対向基板10と、TFT基板17と液晶パネル用対向基
板10との空隙に封入された液晶よりなる液晶層18と
を有している。
【0099】液晶パネル用対向基板10は、マイクロレ
ンズ基板1と、かかるマイクロレンズ基板1のバリア層
3上に設けられ、開口111が形成されたブラックマト
リックス11と、バリア層3上にブラックマトリックス
11を覆うように設けられた透明導電膜(共通電極)1
2とを有している。
【0100】TFT基板17は、液晶層18の液晶を駆
動するための基板であり、ガラス基板171と、かかる
ガラス基板171上に設けられた多数の個別電極172
と、かかる個別電極172の近傍に設けられ、各個別電
極172に対応する多数の薄膜トランジスタ(TFT)
173とを有している。なお、図では、シール材、配向
膜、配線などの記載は省略されている。
【0101】この液晶パネル16では、液晶パネル用対
向基板10の透明導電膜12と、TFT基板17の個別
電極172とが対向するように、TFT基板17と液晶
パネル用対向基板10とが、一定距離離間して接合され
ている。
【0102】ガラス基板171は、例えば、石英ガラス
などで構成されている。個別電極172は、透明導電膜
(共通電極)12との間で充放電を行うことにより、液
晶層18の液晶を駆動する。この個別電極172は、例
えば、前述した透明導電膜12と同様の材料で構成され
ている。
【0103】薄膜トランジスタ173は、近傍の対応す
る個別電極172に接続されている。また、薄膜トラン
ジスタ173は、図示しない制御回路に接続され、個別
電極172へ供給する電流を制御する。これにより、個
別電極172の充放電が制御される。
【0104】液晶層18は液晶分子(図示せず)を含有
しており、個別電極172の充放電に対応して、かかる
液晶分子、すなわち液晶の配向が変化する。
【0105】この液晶パネル16では、通常、1個のマ
イクロレンズ7と、かかるマイクロレンズ7の光軸Qに
対応したブラックマトリックス11の1個の開口111
と、1個の個別電極172と、かかる個別電極172に
接続された1個の薄膜トランジスタ173とが、1画素
に対応している。
【0106】液晶パネル用対向基板10側から入射した
入射光Lは、透明基板5を通り、マイクロレンズ7(マ
イクロレンズ形成層6)を通過する際に集光されつつ、
中間層4、バリア層3、ブラックマトリックス11の開
口111、透明導電膜12、液晶層18、個別電極17
2、ガラス基板171を透過する。なお、このとき、液
晶パネル用対向基板10の入射側には通常偏光板(図示
せず)が配置されているので、入射光Lが液晶層18を
透過する際に、入射光Lは直線偏光となっている。その
際、この入射光Lの偏光方向は、液晶層18の液晶分子
の配向状態に対応して制御される。したがって、液晶パ
ネル16を透過した入射光Lを、偏光板(図示せず)に
透過させることにより、出射光の輝度を制御することが
できる。
【0107】このように、液晶パネル16は、マイクロ
レンズ7を有しており、しかも、マイクロレンズ7を通
過した入射光Lは、集光されてブラックマトリックス1
1の開口111を通過する。一方、ブラックマトリック
ス11の開口111が形成されていない部分では、入射
光Lは遮光される。したがって、液晶パネル16では、
画素以外の部分から不要光が漏洩することが防止され、
かつ、画素部分での入射光Lの減衰が抑制される。この
ため、液晶パネル16は、画素部で高い光の透過率を有
し、比較的少ない光量で明るく鮮明な画像を形成するこ
とができる。
【0108】この液晶パネル16は、例えば、公知の方
法により製造されたTFT基板17と液晶パネル用対向
基板10とを配向処理した後、シール材(図示せず)を
介して両者を接合し、次いで、これにより形成された空
隙部の封入孔(図示せず)より液晶を空隙部内に注入
し、次いで、かかる封入孔を塞ぐことにより製造するこ
とができる。その後、必要に応じて、液晶パネル16の
入射側や出射側に偏光板を接合してもよい。
【0109】なお、上記液晶パネル16では、液晶駆動
基板としてTFT基板を用いたが、液晶駆動基板にTF
T基板以外の他の液晶駆動基板、例えば、TFD基板、
STN基板などを用いてもよい。
【0110】以下、上記液晶パネル16を用いた投射型
表示装置(液晶プロジェクター)について説明する。
【0111】図10は、本発明の投射型表示装置の光学
系を模式的に示す図である。同図に示すように、投射型
表示装置300は、光源301と、複数のインテグレー
タレンズを備えた照明光学系と、複数のダイクロイック
ミラー等を備えた色分離光学系(導光光学系)と、赤色
に対応した(赤色用の)液晶ライトバルブ(液晶光シャ
ッターアレイ)24と、緑色に対応した(緑色用の)液
晶ライトバルブ(液晶光シャッターアレイ)25と、青
色に対応した(青色用の)液晶ライトバルブ(液晶光シ
ャッターアレイ)26と、赤色光のみを反射するダイク
ロイックミラー面211および青色光のみを反射するダ
イクロイックミラー面212が形成されたダイクロイッ
クプリズム(色合成光学系)21と、投射レンズ(投射
光学系)22とを有している。
【0112】また、照明光学系は、インテグレータレン
ズ302および303を有している。色分離光学系は、
ミラー304、306、309、青色光および緑色光を
反射する(赤色光のみを透過する)ダイクロイックミラ
ー305、緑色光のみを反射するダイクロイックミラー
307、青色光のみを反射するダイクロイックミラー
(または青色光を反射するミラー)308、集光レンズ
310、311、312、313および314とを有し
ている。
【0113】液晶ライトバルブ25は、前述した液晶パ
ネル16と、液晶パネル16の入射面側(マイクロレン
ズ基板が位置する面側、すなわちダイクロイックプリズ
ム21と反対側)に接合された第1の偏光板(図示せ
ず)と、液晶パネル16の出射面側(マイクロレンズ基
板と対向する面側、すなわちダイクロイックプリズム2
1側)に接合された第2の偏光板(図示せず)とを備え
ている。液晶ライトバルブ24および26も、液晶ライ
トバルブ25と同様の構成となっている。これら液晶ラ
イトバルブ24、25および26が備えている液晶パネ
ル16は、図示しない駆動回路にそれぞれ接続されてい
る。
【0114】なお、投射型表示装置300では、ダイク
ロイックプリズム21と投射レンズ22とで、光学ブロ
ック20が構成されている。また、この光学ブロック2
0と、ダイクロイックプリズム21に対して固定的に設
置された液晶ライトバルブ24、25および26とで、
表示ユニット23が構成されている。
【0115】以下、投射型表示装置300の作用を説明
する。
【0116】光源301から出射された白色光(白色光
束)は、インテグレータレンズ302および303を透
過する。この白色光の光強度(輝度分布)は、インテグ
レータレンズ302および303により均一にされる。
【0117】インテグレータレンズ302および303
を透過した白色光は、ミラー304で図10中左方に反
射し、その反射光のうちの青色光(B)および緑色光
(G)は、それぞれダイクロイックミラー305で図1
0中下方に反射し、赤色光(R)は、ダイクロイックミ
ラー305を透過する。
【0118】ダイクロイックミラー305を透過した赤
色光は、ミラー306で図10中下方に反射し、その反
射光は、集光レンズ310により整形され、赤色用の液
晶ライトバルブ24に入射する。
【0119】ダイクロイックミラー305で反射した青
色光および緑色光のうちの緑色光は、ダイクロイックミ
ラー307で図10中左方に反射し、青色光は、ダイク
ロイックミラー307を透過する。
【0120】ダイクロイックミラー307で反射した緑
色光は、集光レンズ311により整形され、緑色用の液
晶ライトバルブ25に入射する。
【0121】また、ダイクロイックミラー307を透過
した青色光は、ダイクロイックミラー(またはミラー)
308で図10中左方に反射し、その反射光は、ミラー
309で図10中上側に反射する。前記青色光は、集光
レンズ312、313および314により整形され、青
色用の液晶ライトバルブ26に入射する。
【0122】このように、光源301から出射された白
色光は、色分離光学系により、赤色、緑色および青色の
三原色に色分離され、それぞれ、対応する液晶ライトバ
ルブに導かれ、入射する。
【0123】この際、液晶ライトバルブ24が有する液
晶パネル16の各画素(薄膜トランジスタ173とこれ
に接続された個別電極172)は、赤色用の画像信号に
基づいて作動する駆動回路(駆動手段)により、スイッ
チング制御(オン/オフ)、すなわち変調される。
【0124】同様に、緑色光および青色光は、それぞ
れ、液晶ライトバルブ25および26に入射し、それぞ
れの液晶パネル16で変調され、これにより緑色用の画
像および青色用の画像が形成される。この際、液晶ライ
トバルブ25が有する液晶パネル16の各画素は、緑色
用の画像信号に基づいて作動する駆動回路によりスイッ
チング制御され、液晶ライトバルブ26が有する液晶パ
ネル16の各画素は、青色用の画像信号に基づいて作動
する駆動回路によりスイッチング制御される。
【0125】これにより赤色光、緑色光および青色光
は、それぞれ、液晶ライトバルブ24、25および26
で変調され、赤色用の画像、緑色用の画像および青色用
の画像がそれぞれ形成される。
【0126】前記液晶ライトバルブ24により形成され
た赤色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ24からの
赤色光は、面213からダイクロイックプリズム21に
入射し、ダイクロイックミラー面211で図10中左方
に反射し、ダイクロイックミラー面212を透過して、
出射面216から出射する。
【0127】また、前記液晶ライトバルブ25により形
成された緑色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ25
からの緑色光は、面214からダイクロイックプリズム
21に入射し、ダイクロイックミラー面211および2
12をそれぞれ透過して、出射面216から出射する。
【0128】また、前記液晶ライトバルブ26により形
成された青色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ26
からの青色光は、面215からダイクロイックプリズム
21に入射し、ダイクロイックミラー面212で図10
中左方に反射し、ダイクロイックミラー面211を透過
して、出射面216から出射する。
【0129】このように、前記液晶ライトバルブ24、
25および26からの各色の光、すなわち液晶ライトバ
ルブ24、25および26により形成された各画像は、
ダイクロイックプリズム21により合成され、これによ
りカラーの画像が形成される。この画像は、投射レンズ
22により、所定の位置に設置されているスクリーン3
20上に投影(拡大投射)される。
【0130】かかる投射型表示装置300は、前述した
マイクロレンズ基板を備えた液晶パネルを有しているの
で、長期間使用しても、明るさむら等の画質の劣化が生
じにくい。
【0131】
【実施例】(実施例1)以下のようにして、図1に示す
ような構造のマイクロレンズ基板を製造した。
【0132】まず、深さ10μmのマイクロレンズ用凹
部が1024×768個行列状に配置された石英ガラス
製の透明基板を用意した。そして、この透明基板を、凹
部が鉛直上方に開放するように設置した。
【0133】−1− この透明基板の凹部が形成された
面に、未硬化の紫外線硬化型のアクリル系樹脂(アクリ
レートモノマー95%、光重合開始剤等5%:粘度18
0cP(25℃))を供給した。
【0134】−2− 次に、この樹脂に、離型剤を塗布
した厚さ1.2mmの透明基板型を接合、押圧し、密着
させた。このとき、透明基板型として、高さ30μmの
柱状スペーサが形成された図8に示す構造のものを使用
した。
【0135】−3− 次に、透明基板型を介して紫外線
を照射することにより前記樹脂を硬化させてマイクロレ
ンズ形成層およびマイクロレンズを形成した。その後、
透明基板型をマイクロレンズ形成層から剥離した。マイ
クロレンズ形成層を構成する樹脂の屈折率nは、1.5
9であった。
【0136】−4− 次に、マイクロレンズ形成層上
に、塗布法により、厚さ1μmの中間層を形成した。
【0137】ベンゾシクロブテン樹脂を溶剤(メシチレ
ン)で溶解して塗布液を調整し(粘度30cSc(25
℃))、この塗布液をスピンコートにより塗布、乾燥
し、その後、250℃×60分間加熱して樹脂を硬化さ
せ、ベンゾシクロブテン樹脂による中間層を得た。
【0138】なお、マイクロレンズ形成層を構成する樹
脂の前記SおよびSをそれぞれ測定し、S−S
を求めたところ、S−S=4.2%であった。
【0139】−5− 次に、中間層上に、スパッタリン
グ法により、SiOによるバリア層を形成した。スパ
ッタリングの時間を変更することにより、バリア層の厚
さを0.25μmずつ変更して複数のマイクロレンズ基
板を製造した。
【0140】なお、スパッタリングの条件は、スパッタ
炉内におけるスパッタ全圧を4×10−3Torr、炉内温
度を100℃とし、RF出力は400Wとした。
【0141】(実施例2)下記の点以外は実施例1と同
様にして、図1に示す構造のマイクロレンズ基板を製造
した。
【0142】−4−の工程において、マイクロレンズ形
成層上に、塗布法により、厚さ1μmのアクリル含有複
合樹脂による中間層を形成した。
【0143】プロピレングリコールモノメチルアセテー
ト45%、プロピレングリコールモノエチルアセテート
25%、アクリル樹脂15%および他官能アクリルモノ
マー15%よりなる組成物を溶剤に溶解して塗布液を調
整し(粘度30cSc:25℃)、この塗布液をスピン
コートにより塗布、乾燥し、その後、100mJ/cm
で電子線を照射し、さらに220℃×8分間、ホット
プレートで加熱して樹脂を硬化させ、アクリル含有複合
樹脂による中間層を得た。
【0144】<評価1>実施例1および2の各マイクロ
レンズ基板を、150℃×1時間なる環境下におき、4
8時間経過後、バリア層の亀裂発生状況をルーペにより
観察した。
【0145】実施例1および2の各マイクロレンズ基板
において、バリア層の厚さを種々変更した場合の亀裂の
発生本数(5インチ×5インチ角当りの本数)を図12
のグラフに示す。
【0146】このグラフに示すように、実施例1および
2のマイクロレンズ基板は、バリア層の亀裂の発生が少
なく、特に、バリア層の厚さがある程度厚くなれば、亀
裂はほとんど生じないことが確認された。
【0147】(実施例3)中間層の厚さを2μmとした
以外は実施例1と同様にして、図1に示す構造のマイク
ロレンズ基板を製造した。
【0148】(実施例4)中間層の厚さを2μmとした
以外は実施例2と同様にして、図1に示す構造のマイク
ロレンズ基板を製造した。
【0149】(実施例5)下記の点以外は実施例1と同
様にして、図1に示す構造のマイクロレンズ基板を製造
した。
【0150】−5−の工程において、中間層上に、Al
NとSiNとの複合セラミック(Al:Si=モル比
8:2)で構成されたバリア層をスパッタリング法によ
り形成した。バリア層の厚さは、1.5μmとした。
【0151】なお、スパッタリングは、N+Arガス
の混合雰囲気中で行ない、スパッタ炉内のN分圧は2
0%に設定し、スパッタ全圧は4×10−3Torrとし、
炉内温度は105℃とし、また、RF出力は500Wと
した。
【0152】(実施例6)下記の点以外は実施例2と同
様にして、図1に示す構造のマイクロレンズ基板を製造
した。
【0153】−5−の工程において、中間層上に、Al
NとSiNとの複合セラミック(Al:Si=モル比
8:2)で構成されたバリア層をスパッタリング法によ
り形成した。バリア層の厚さは、1.5μmとした。
【0154】なお、スパッタリングは、N+Arガス
の混合雰囲気中で行ない、スパッタ炉内のN分圧は2
0%に設定し、スパッタ全圧は4×10−3Torrとし、
炉内温度は110℃とし、また、RF出力は500Wと
した。
【0155】(実施例7)下記の点以外は実施例1と同
様にして、図1に示す構造のマイクロレンズ基板を製造
した。
【0156】−2−の工程において、柱状スペーサ付き
の透明基板型を用いる変わりに、両面が平坦な透明基板
型と、粒径30μmの粒状のスペーサ(図7参照)とを
用いた。
【0157】(実施例8)下記の点以外は実施例2と同
様にして、図1に示す構造のマイクロレンズ基板を製造
した。
【0158】−2−の工程において、柱状スペーサ付き
の透明基板型を用いる変わりに、両面が平坦な透明基板
型と、粒径30μmの粒状のスペーサ(図7参照)とを
用いた。
【0159】(実施例9)下記の点以外は実施例1と同
様にして、図1に示す構造のマイクロレンズ基板を製造
した。
【0160】−5−の工程において、バリア層を2層積
層構造とした。まず、中間層上にスパッタリング法によ
りSiOによる第1層(厚さ1μm)を形成し、次い
で、該第1層上にスパッタリング法によりSiNによる
第2層(厚さ1μm)を形成した。
【0161】なお、いずれのスパッタリングにおいて
も、スパッタ全圧は4×10−3Torrとし、炉内温度は
95℃とし、また、RF出力は500Wとした。
【0162】また、SiNによる第2層を成膜する際に
は、スパッタリングは、N+Arガスの混合雰囲気中
で行ない、スパッタ炉内のN分圧を20%に設定し、
炉内温度は105℃とした。
【0163】(実施例10)下記の点以外は実施例2と
同様にして、図1に示す構造のマイクロレンズ基板を製
造した。
【0164】−5−の工程において、バリア層を2層積
層構造とした。まず、中間層上にスパッタリング法によ
りSiOによる第1層(厚さ1μm)を形成し、次い
で、該第1層上にスパッタリング法によりSiNによる
第2層(厚さ1μm)を形成した。
【0165】なお、いずれのスパッタリングにおいて
も、スパッタ全圧は4×10−3Torrとし、炉内温度は
95℃とし、また、RF出力は500Wとした。
【0166】また、SiNによる第2層を成膜する際に
は、スパッタリングは、N+Arガスの混合雰囲気中
で行ない、スパッタ炉内のN分圧を20%に設定し、
炉内温度は110℃とした。
【0167】(実施例11)下記の点以外は実施例1と
同様にして、図1に示す構造のマイクロレンズ基板を製
造した。
【0168】−5−の工程において、中間層上に、Al
Nで構成されたバリア層をスパッタリング法により形成
した。バリア層の厚さは、2μmとした。
【0169】なお、スパッタリングは、N+Arガス
の混合雰囲気中で行ない、スパッタ炉内のN分圧は3
5%に設定し、スパッタ全圧は4×10−3Torrとし、
炉内温度は105℃とし、また、RF出力は500Wと
した。
【0170】(実施例12)下記の点以外は実施例2と
同様にして、図1に示す構造のマイクロレンズ基板を製
造した。
【0171】−5−の工程において、中間層上に、Al
Nで構成されたバリア層をスパッタリング法により形成
した。バリア層の厚さは、2μmとした。
【0172】なお、スパッタリングは、N+Arガス
の混合雰囲気中で行ない、スパッタ炉内のN分圧は3
5%に設定し、スパッタ全圧は4×10−3Torrとし、
炉内温度は110℃とし、また、RF出力は500Wと
した。
【0173】(実施例13)下記の点以外は実施例1と
同様にして、図1に示す構造のマイクロレンズ基板を製
造した。
【0174】−1−の工程において、マイクロレンズを
形成するための樹脂として、未硬化の紫外線硬化型のア
クリル系樹脂(アクリレートモノマー95%、光重合開
始剤等5%:粘度310cP(25℃))を用いた。こ
の樹脂を、実施例1と同様にして紫外線照射により硬化
させ、マイクロレンズ形成層を形成した。
【0175】マイクロレンズ形成層を構成する樹脂の前
記SおよびSをそれぞれ測定し、S−Sを求め
たところ、S−S=4.2%であった。また、当該
樹脂の屈折率は、1.60であった。また、バリア層の
厚さは、2μmとした。
【0176】(実施例14)下記の点以外は実施例1と
同様にして、図1に示す構造のマイクロレンズ基板を製
造した。
【0177】−1−の工程において、マイクロレンズを
形成するための樹脂として、未硬化の紫外線硬化型のア
クリル系樹脂を用いた。この樹脂を、実施例1と同様に
して紫外線照射により硬化させ、マイクロレンズ形成層
を形成した。
【0178】マイクロレンズ形成層を構成する樹脂の前
記SおよびSをそれぞれ測定し、S−Sを求め
たところ、S−S=4.8%であった。また、当該
樹脂の屈折率は、1.40であった。また、バリア層の
厚さは、2μmとした。
【0179】(実施例15)下記の点以外は実施例1と
同様にして、図1に示す構造のマイクロレンズ基板を製
造した。
【0180】−1−の工程において、マイクロレンズを
形成するための樹脂として、未硬化の紫外線硬化型のア
クリルエポキシ系樹脂を用いた。この樹脂を、実施例1
と同様にして紫外線照射により硬化させ、マイクロレン
ズ形成層を形成した。
【0181】マイクロレンズ形成層を構成する樹脂の前
記SおよびSをそれぞれ測定し、S−Sを求め
たところ、S−S=4.9%であった。また、当該
樹脂の屈折率は、1.56であった。また、バリア層の
厚さは、2μmとした。
【0182】(実施例16)下記の点以外は実施例1と
同様にして、図1に示す構造のマイクロレンズ基板を製
造した。
【0183】−1−の工程において、マイクロレンズを
形成するための樹脂として、未硬化の紫外線硬化型のエ
ポキシ系樹脂を用いた。この樹脂を、実施例1と同様に
して紫外線照射により硬化させ、マイクロレンズ形成層
を形成した。
【0184】マイクロレンズ形成層を構成する樹脂の前
記SおよびSをそれぞれ測定し、S−Sを求め
たところ、S−S=5.0%であった。また、当該
樹脂の屈折率は、1.56であった。また、バリア層の
厚さは、2μmとした。
【0185】(実施例17)下記の点以外は実施例1と
同様にして、図1に示す構造のマイクロレンズ基板を製
造した。
【0186】−1−の工程において、マイクロレンズを
形成するための樹脂として、未硬化の紫外線硬化型のア
クリルエポキシ系樹脂を用いた。この樹脂を、実施例1
と同様にして紫外線照射により硬化させ、マイクロレン
ズ形成層を形成した。
【0187】マイクロレンズ形成層を構成する樹脂の前
記SおよびSをそれぞれ測定し、S−Sを求め
たところ、S−S=5.5%であった。また、当該
樹脂の屈折率は、1.60であった。また、バリア層の
厚さは、2μmとした。
【0188】(実施例18)下記の点以外は実施例1と
同様にして、図1に示す構造のマイクロレンズ基板を製
造した。
【0189】−1−の工程において、マイクロレンズを
形成するための樹脂として、未硬化の熱硬化型のチオウ
レタン系樹脂を用いた。この樹脂を150℃で120分
間加熱することにより硬化させ、マイクロレンズ形成層
を形成した。
【0190】マイクロレンズ形成層を構成する樹脂の前
記SおよびSをそれぞれ測定し、S−Sを求め
たところ、S−S=6.0%であった。また、当該
樹脂の屈折率は、1.60であった。また、バリア層の
厚さは、2μmとした。
【0191】(実施例19)下記の点以外は実施例1と
同様にして、図1に示す構造のマイクロレンズ基板を製
造した。
【0192】−1−の工程において、マイクロレンズを
形成するための樹脂として、未硬化の紫外線硬化型のエ
ポキシ系樹脂を用いた。この樹脂を、実施例1と同様に
して紫外線照射により硬化させ、マイクロレンズ形成層
を形成した。
【0193】マイクロレンズ形成層を構成する樹脂の前
記SおよびSをそれぞれ測定し、S−Sを求め
たところ、S−S=6.3%であった。また、当該
樹脂の屈折率は、1.59であった。また、バリア層の
厚さは、2μmとした。
【0194】(実施例20)下記の点以外は実施例1と
同様にして、図1に示す構造のマイクロレンズ基板を製
造した。
【0195】−1−の工程において、マイクロレンズを
形成するための樹脂として、未硬化の紫外線硬化型のエ
ポキシ系樹脂を用いた。この樹脂を、実施例1と同様に
して紫外線照射により硬化させ、マイクロレンズ形成層
を形成した。
【0196】マイクロレンズ形成層を構成する樹脂の前
記SおよびSをそれぞれ測定し、S−Sを求め
たところ、S−S=6.2%であった。また、当該
樹脂の屈折率は、1.62であった。また、バリア層の
厚さは、2μmとした。
【0197】(実施例21)下記の点以外は実施例1と
同様にして、図1に示す構造のマイクロレンズ基板を製
造した。
【0198】−1−の工程において、マイクロレンズを
形成するための樹脂として、未硬化の紫外線硬化型のア
クリル系樹脂を用いた。この樹脂を、実施例1と同様に
して紫外線照射により硬化させ、マイクロレンズ形成層
を形成した。
【0199】マイクロレンズ形成層を構成する樹脂の前
記SおよびSをそれぞれ測定し、S−Sを求め
たところ、S−S=5.7%であった。また、当該
樹脂の屈折率は、1.54であった。また、バリア層の
厚さは、2μmとした。
【0200】<評価2>実施例3〜21の各マイクロレ
ンズ基板についても、前記評価1と同様にして、バリア
層の亀裂の発生本数を調べたところ、いずれも、バリア
層の亀裂の発生は少なかった。
【0201】また、各実施例のマイクロレンズ基板は、
マイクロレンズ基板1枚を製造するにあたり、使用する
ガラス基板は1枚で済むようになった。これにより、無
駄になるガラス基板の量を格段に減らすことができた。
【0202】<評価3>実施例1および2の各マイクロ
レンズ基板(バリア層の厚さ2μm)ならびに実施例3
〜21の各マイクロレンズ基板に対し、耐UV試験およ
び耐UV+HT試験を行った。各試験の試験方法は下記
の通りである。
【0203】(I)耐UV試験 各マイクロレンズ基板に積算光量42J/cm2の紫外
線(UV)を照射した。
【0204】(II)耐UV+HT試験 各マイクロレンズ基板に積算光量40J/cm2の紫外
線(UV)を照射し、その後、各マイクロレンズ基板を
125℃のホットプレートに3分間押しつけ、その直
後、各マイクロレンズ基板を20℃のコールドプレート
に75秒間押しつけた。
【0205】両試験の終了後、各マイクロレンズ基板を
肉眼および顕微鏡で観察した。また、分光光度計(大塚
電子株式会社製、瞬間マルチ測光システム「MCPD−
1000(28C)」)を用い、マイクロレンズ基板の
マイクロレンズ形成領域に対し、波長400nmの光の
透過率を測定した。その結果を下記表1および表2に示
す。なお、評価基準は下記の通りである。
【0206】・観察評価 ◎:マイクロレンズ基板に剥離、気泡、白濁等の欠陥は
全く確認されなかった。 ○:わずかに白くもりが確認されたが、剥離、気泡等の
欠陥は特に確認されなかった。 △:白濁、剥離、気泡等の欠陥が確認された。 ×:白濁、剥離、気泡等の欠陥が顕著であった。
【0207】・光透過率 ◎:透明ガラス板を基準(100%)として、これに対
して光透過率が85%以上のもの ○:透明ガラス板を基準として、光透過率が80%以上
85%未満のもの △:透明ガラス板を基準として、光透過率が75%以上
80%未満のもの ×:透明ガラス板を基準として、光透過率が75%未満
のもの
【0208】
【表1】
【0209】
【表2】
【0210】表1および表2から明らかなように、実施
例1〜21の各マイクロレンズは、いずれも、光透過率
が高く、すなわち光の利用効率が高く優れた光学特性を
発揮し、また欠陥等のない高品質のマイクロレンズを提
供できることが確認された。
【0211】<デバイスの製造および評価>次に、上記
で製造した各マイクロレンズ基板に対し、スパッタリン
グ法およびフォトリソグラフィー法を用いて、バリア層
のマイクロレンズに対応した位置に開口が設けられた厚
さ0.16μmの遮光膜(Cr膜)、すなわち、ブラッ
クマトリックスを形成した。さらに、該ブラックマトリ
ックス上に厚さ0.15μmのITO膜(透明導電膜)
をスパッタリング法により形成し、液晶パネル用対向基
板を製造した。
【0212】さらに、これら液晶パネル用対向基板と、
別途用意したTFT基板(ガラス基板は石英ガラス製)
とを配向処理した後、両者をシール材を介して接合し
た。次に、液晶パネル用対向基板とTFT基板との間に
形成された空隙部の封入孔から液晶を空隙部内に注入
し、次いで、かかる封入孔を塞いで図9に示すような構
造のTFT液晶パネルをそれぞれ製造した。
【0213】そして、これら各TFT液晶パネルについ
て、それぞれ、マイクロレンズ基板側から光を透過させ
た。そして、各画素ごとに出射光の輝度にバラツキがあ
るか否かを確認した。補足をすると、マイクロレンズ形
成層(樹脂層)を構成する樹脂が吸湿等してマイクロレ
ンズ形成層に厚みむらが生じた場合、かかる厚みむらは
出射光の輝度のバラツキとなって現われる。したがっ
て、出射光の輝度にバラツキがある場合は、マイクロレ
ンズ形成層に厚みむらが存在することとなる。
【0214】確認の結果、各実施例で製造されたマイク
ロレンズ基板では、各画素ごとに出射光の明るさにバラ
ツキがなく、全体で均一なものであった。
【0215】さらに、これらのTFT液晶パネルを50
℃、90%RHの環境下に1500時間置いた。そし
て、再び、これら各TFT液晶パネルについて、それぞ
れ、マイクロレンズ基板側から光を透過させ、各画素ご
とに出射光の輝度にバラツキがあるか否かを確認した。
また、併せて、目視により、マイクロレンズ形成層に白
濁等の変質が生じているか否かを観察した。
【0216】その結果、各マイクロレンズ基板では、各
画素ごとに出射光の明るさにバラツキがなく、全体で均
一なものであった。また、マイクロレンズ形成層に白濁
等の変質も確認されなかった。
【0217】さらに、これらのTFT液晶パネルを50
℃、90%RHの環境下に3000時間置いた。
【0218】その結果、各実施例のマイクロレンズ基板
を用いたものは、各画素ごとに出射光の明るさにバラツ
キがなく、全体で均一なものであった。また、マイクロ
レンズ形成層に白濁等の変質も確認されなかった。
【0219】次に、各実施例で得られたマイクロレンズ
基板より製造したTFT液晶パネルを用いて、図10に
示すような構造の液晶プロジェクター(投射型表示装
置)を組み立てた。その結果、得られた各液晶プロジェ
クターは、いずれも、スクリーン上に明るく鮮明な画像
を投射することができ、高い性能を有することが確認さ
れた。
【0220】本発明は、その他の電気光学装置、例えば
有機エレクトロルミネッセンス(EL)装置、電界放出素
子を用いた画像形成装置等の自発光ディスプレイ、プラ
ズマディスプレイ等にも適用することができる。
【0221】以上、本発明のマイクロレンズ基板、液晶
パネル用対向基板、液晶パネル、投射型表示装置を、図
示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有
する任意の構成のものに置換することができる。
【0222】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、マ
イクロレンズ基板が有するバリア層のバリア効果によ
り、製造コストが安価で、長期間使用しても劣化しにく
い(耐久性に優れた)マイクロレンズ基板、液晶パネル
用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置を提供す
ることができる。
【0223】また、マイクロレンズを構成する樹脂が耐
熱性を有しているため、製造過程で熱履歴を経た場合で
も、樹脂の変質・劣化が防止され、特に、光透過性の低
下が抑制されるので、光の利用効率が高く、優れた光学
特性を発揮することができる。
【0224】また、本発明によれば、カバーガラスレス
とすることができるので、製造が容易であるとともに、
マイクロレンズ基板を製造する際に材料を無駄なく有効
に利用することができる。そのため、廃棄物等の排出量
も削減することができ、環境保全にも寄与する。
【0225】特に、中間層を設けた場合には、バリア層
に亀裂等の欠陥が生じることを防止することができ、バ
リア層のバリア効果を有効にかつ持続的に維持すること
ができ、寿命をより長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロレンズ基板の実施形態を模式
的に示す断面側面図である。
【図2】本発明のマイクロレンズ基板の製造方法におけ
る工程を説明するための断面側面図である。
【図3】本発明のマイクロレンズ基板の製造方法におけ
る工程を説明するための断面側面図である。
【図4】本発明のマイクロレンズ基板の製造方法におけ
る工程を説明するための断面側面図である。
【図5】本発明のマイクロレンズ基板の製造方法におけ
る工程を説明するための断面側面図である。
【図6】本発明のマイクロレンズ基板の製造方法におけ
る工程を説明するための断面側面図である。
【図7】本発明のマイクロレンズ基板の製造方法におけ
る工程(マイクロレンズ形成層の形成工程)を説明する
ための断面側面図である。
【図8】本発明のマイクロレンズ基板の製造方法におけ
る工程(マイクロレンズ形成層の形成工程)を説明する
ための断面側面図である。
【図9】本発明の液晶パネルの実施形態を模式的に示す
断面側面図である。
【図10】本発明の投射型表示装置の光学系を模式的に
示す図である。
【図11】従来のマイクロレンズ基板の構造を模式的に
示す断面側面図である。
【図12】バリア層の厚さと亀裂の発生本数との関係を
示すグラフである。
【符号の説明】
1 マイクロレンズ基板 3 バリア層 4 中間層 5 透明基板 51 凹部 6 マイクロレンズ形成層 7 マイクロレンズ 72 基点 75 マイクロレンズ領域外 9A、9B 透明基板型 91、92 スペーサ 10 液晶パネル用対向基板 11 ブラックマトリックス 111 開口 12 透明導電膜 16 液晶パネル 17 TFT基板 171 ガラス基板 172 個別電極 173 薄膜トランジスタ 18 液晶層 300 投射型表示装置 301 光源 302、303 インテグレータレンズ 304、306、309 ミラー 305、307、308 ダイクロイックミラー 310〜314 集光レンズ 320 スクリーン 20 光学ブロック 21 ダイクロイックプリズム 211、212 ダイクロイックミラー面 213〜215 面 216 出射面 22 投射レンズ 23 表示ユニット 24〜26 液晶ライトバルブ 900 マイクロレンズ基板 902 ガラス基板 903 カバーガラス 906 マイクロレンズ形成層 907 マイクロレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA14 EA15 EA18 EA19 EA20 HA01 HA06 MA02 MA06 MA16 2H091 FA29Z FB02 FB06 FC10 FC23 FC26 FC29 FC30 GA01 GA13 LA03 LA11 LA12 LA13 LA15

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の凹部が形成されたガラス基板と、
    前記凹部に充填された樹脂よりなる複数のマイクロレン
    ズと、前記樹脂の前記ガラス基板と反対側に設けられた
    バリア層とを有し、 前記樹脂は、耐熱性樹脂であることを特徴とするマイク
    ロレンズ基板。
  2. 【請求項2】 多数の凹部が形成されたガラス基板と、
    前記凹部に充填された樹脂よりなる複数のマイクロレン
    ズと、前記樹脂の前記ガラス基板と反対側に設けられた
    バリア層とを有し、 前記樹脂は、厚さ30μmの樹脂層に対し、250℃で
    60分間熱処理を施した際の波長400nmの光の透過
    率をS[%]、熱処理前の波長400nmの光の透過
    率をS[%]としたとき、S−Sが5%以下とな
    るものであることを特徴とするマイクロレンズ基板。
  3. 【請求項3】 前記樹脂は、アクリル系樹脂である請求
    項1または2に記載のマイクロレンズ基板。
  4. 【請求項4】 前記樹脂は、屈折率が1.30〜1.7
    5である請求項1ないし3のいずれかに記載のマイクロ
    レンズ基板。
  5. 【請求項5】 前記バリア層は、セラミックで構成され
    ている請求項1ないし4のいずれかに記載のマイクロレ
    ンズ基板。
  6. 【請求項6】 前記セラミックは、酸化物系セラミック
    である請求項5に記載のマイクロレンズ基板。
  7. 【請求項7】 前記バリア層の厚さは、0.1〜50μ
    mである請求項1ないし6のいずれかに記載のマイクロ
    レンズ基板。
  8. 【請求項8】 前記バリア層は、気相成膜法により形成
    されたものである請求項1ないし7のいずれかに記載の
    マイクロレンズ基板。
  9. 【請求項9】 前記気相成膜法は、スパッタリング法で
    ある請求項8に記載のマイクロレンズ基板。
  10. 【請求項10】 前記樹脂と前記バリア層との間に中間
    層が設けられている請求項1ないし9のいずれかに記載
    のマイクロレンズ基板。
  11. 【請求項11】 前記中間層は、熱処理を施されて製造
    されるものである請求項10に記載のマイクロレンズ基
    板。
  12. 【請求項12】 前記中間層は、高分子材料で構成され
    ている請求項10または11に記載のマイクロレンズ基
    板。
  13. 【請求項13】 前記高分子材料は、ベンゾシクロブテ
    ン樹脂である請求項12に記載のマイクロレンズ基板。
  14. 【請求項14】 前記高分子材料は、アクリル含有複合
    樹脂である請求項12に記載のマイクロレンズ基板。
  15. 【請求項15】 前記アクリル含有複合樹脂は、少なく
    とも1種のアルキレングリコールモノアルキルアセテー
    トと、アクリル樹脂と、他官能アクリルモノマーとを含
    有するものである請求項14に記載のマイクロレンズ基
    板。
  16. 【請求項16】 前記中間層の厚さは、0.2〜25μ
    mである請求項10ないし15のいずれかに記載のマイ
    クロレンズ基板。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし16のいずれかに記載
    のマイクロレンズ基板と、前記バリア層上に設けられた
    透明導電膜とを有することを特徴とする液晶パネル用対
    向基板。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし16のいずれかに記載
    のマイクロレンズ基板と、前記バリア層上に設けられた
    ブラックマトリックスと、該ブラックマトリックスを覆
    う透明導電膜とを有することを特徴とする液晶パネル用
    対向基板。
  19. 【請求項19】 請求項17または18に記載の液晶パ
    ネル用対向基板を備えたことを特徴とする液晶パネル。
  20. 【請求項20】 個別電極を備えた液晶駆動基板と、該
    液晶駆動基板に接合された請求項17または18に記載
    の液晶パネル用対向基板と、前記液晶駆動基板と前記液
    晶パネル用対向基板との空隙に封入された液晶とを有す
    ることを特徴とする液晶パネル。
  21. 【請求項21】 前記液晶駆動基板はTFT基板である
    請求項20に記載の液晶パネル。
  22. 【請求項22】 請求項19ないし21のいずれかに記
    載の液晶パネルを備えたライトバルブを有し、該ライト
    バルブを少なくとも1個用いて画像を投射することを特
    徴とする投射型表示装置。
  23. 【請求項23】 画像を形成する赤色、緑色および青色
    に対応した3つのライトバルブと、光源と、該光源から
    の光を赤色、緑色および青色の光に分離し、前記各光を
    対応する前記ライトバルブに導く色分離光学系と、前記
    各画像を合成する色合成光学系と、前記合成された画像
    を投射する投射光学系とを有する投射型表示装置であっ
    て、前記ライトバルブは、請求項19ないし21のいず
    れかに記載の液晶パネルを備えたことを特徴とする投射
    型表示装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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