JP3675201B2 - 接地極付きダブルコンセント - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、接地極栓刃、電圧側極栓刃および接地側極栓刃または一対の栓刃が突設される電源プラグの栓刃抜け止め機構を有する接地極付きダブルコンセントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図8に示す接地極栓刃P10、平板状の電圧側極栓刃P11および接地側極栓刃P12が突設される電源プラグP1または図9に示す平板状の一対の栓刃P21が突設される電源プラグP2の栓刃抜け止め機構を有する接地極付きダブルコンセント(以下単にコンセント)が種々市販されている。
【0003】
この種のコンセントでは、各刃受ばねに突起を形成し(図示せず)、この突起を上記図8,図9に示す各栓刃に穿設された孔THに嵌入させることで、電源プラグがコンセントから抜けないようにしている。
【0004】
図10は従来のコンセントに内蔵される接地極用の端子板(端子金具)および刃受ばねを示す図、図11は従来のコンセントに内蔵される電圧側極用の端子板(端子金具)および刃受ばねを示す図、図12は従来のコンセントに内蔵される接地側極用の端子板(端子金具)および刃受ばねを示す図で、従来では、各極ごとに、2つの刃受ばねが端子板の両端でそれぞれかしめ鋲により一体化される。
【0005】
すなわち、図10では、接地極用の2つの刃受ばねPA11がその端子板PA12の両端でそれぞれかしめ鋲PA13により一体化されている。また、図11では、電圧側極用の2つの刃受ばねPA21がその端子板PA22の両端でそれぞれかしめ鋲PA23により一体化されている。さらに、図12では、接地側極用の2つの刃受ばねPA31がその端子板PA32の両端でそれぞれかしめ鋲PA33により一体化されている。
【0006】
このように、従来では、各極ごとに、2つの刃受ばねが端子板の両端でそれぞれかしめ鋲により一体化され、これにより、コンセントの組立て作業の高効率化が図られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来のコンセントでは、2つの刃受ばねを端子板の両端でそれぞれかしめ鋲により一体化する作業が必要となり、加えて、このような一体化作業を各極ごとに行わなければならず、コンセントの部品製造の高効率化を阻む原因となっていた。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、刃受ばねと端子板とのかしめ鋲による一体化作業が不要な接地極付きダブルコンセントを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1記載の発明の接地極付きダブルコンセントは、電源プラグの接地極栓刃、電圧側極栓刃および接地側極栓刃にそれぞれ対応する接地極栓刃挿入孔、電圧側極栓刃挿入孔および接地側極栓刃挿入孔が2組、一の面の長手方向に沿って配列されるカバーと、前記両接地極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に接地極端子板を有し、これら両接地極刃受ばねおよび接地極端子板が一の導電性金属板により成る接地極一体刃受ばねと、前記接地極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両電圧側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両電圧側極刃受ばねと、前記両電圧側極刃受ばねの双方と電気的に接続される電圧側極端子板と、前記電圧側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両接地側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地側極刃受ばねと、前記両接地側極刃受ばねの双方と電気的に接続される接地側極端子板と、前記接地側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、接地極用の前記接地極一体刃受ばねおよび錠ばねと電圧側極用の前記両電圧側極刃受ばね、電圧側極端子板および錠ばねと接地側極用の前記両接地側極刃受ばね、接地側極端子板および錠ばねとをそれぞれ前記カバーとともに絶縁壁を介して内部に収納するボディとを備え、前記接地極一体刃受ばねの両接地極刃受ばねには、前記ボディの内部底面側から前記カバーの内面に伸びてそのカバーの内面に先端が当接する浮き上がり防止用の突部が形成されていることを特徴とするものである。
【0010】
この構成では、両接地極刃受ばねおよび接地極端子板が一の導電性金属板により成る接地極一体刃受ばねが使用されるので、両接地極刃受ばねと接地極端子板とのかしめ鋲による一体化作業が不要になる。加えて、浮き上がり防止用の突部の先端がカバーの内面に当接するので、電源プラグを引き抜いても、両接地極刃受ばねが浮き上がらなくなる。これにより、接地極一体刃受ばねの浮き上がりが防止されることになる。
【0011】
請求項2記載の発明の接地極付きダブルコンセントは、電源プラグの接地極栓刃、電圧側極栓刃および接地側極栓刃にそれぞれ対応する接地極栓刃挿入孔、電圧側極栓刃挿入孔および接地側極栓刃挿入孔が2組、一の面の長手方向に沿って配列されるカバーと、前記両接地極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地極刃受ばねと、前記両接地極刃受ばねの双方と電気的に接続される接地極端子板と、前記接地極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両電圧側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両電圧側極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に電圧側極端子板を有し、これら両電圧側極刃受ばねおよび電圧側極端子板が一の導電性金属板により成る電圧側極一体刃受ばねと、前記電圧側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両接地側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地側極刃受ばねと、前記両接地側極刃受ばねの双方と電気的に接続される接地側極端子板と、前記接地側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、接地極用の前記両接地極刃受ばね、接地極端子板および錠ばねと電圧側極用の前記電圧側極一体刃受ばねおよび錠ばねと接地側極用の前記両接地側極刃受ばね、接地側極端子板および錠ばねとをそれぞれ前記カバーとともに絶縁壁を介して内部に収納するボディとを備え、前記電圧側極一体刃受ばねの両電圧側極刃受ばねには、前記ボディの内部底面側から前記カバーの内面に伸びてそのカバーの内面に先端が当接する浮き上がり防止用の突部が形成されているものである。
【0012】
この構成では、両電圧側極刃受ばねおよび電圧側極端子板が一の導電性金属板により成る電圧側極一体刃受ばねが使用されるので、両電圧側極刃受ばねと電圧側極端子板とのかしめ鋲による一体化作業が不要になる。加えて、浮き上がり防止用の突部の先端がカバーの内面に当接するので、電源プラグを引き抜いても、両電圧側極刃受ばねが浮き上がらなくなる。これにより、電圧側極一体刃受ばねの浮き上がりが防止されることになる。
【0013】
請求項3記載の発明の接地極付きダブルコンセントは、電源プラグの接地極栓刃、電圧側極栓刃および接地側極栓刃にそれぞれ対応する接地極栓刃挿入孔、電圧側極栓刃挿入孔および接地側極栓刃挿入孔が2組、一の面の長手方向に沿って配列されるカバーと、前記両接地極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地極刃受ばねと、前記両接地極刃受ばねの双方と電気的に接続される接地極端子板と、前記接地極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両電圧側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両電圧側極刃受ばねと、前記両電圧側極刃受ばねの双方と電気的に接続される電圧側極端子板と、前記電圧側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両接地側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地側極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に接地側極端子板を有し、これら両接地側極刃受ばねおよび接地側極端子板が一の導電性金属板により成る接地側極一体刃受ばねと、前記接地側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、接地極用の前記両接地極刃受ばね、接地極端子板および錠ばねと電圧側極用の前記両電圧側極刃受ばね、電圧側極端子板および錠ばねと接地側極用の前記接地側極一体刃受ばねおよび錠ばねとをそれぞれ前記カバーとともに絶縁壁を介して内部に収納するボディとを備え、前記接地側極一体刃受ばねの両接地側極刃受ばねには、前記ボディの内部底面側から前記カバーの内面に伸びてそのカバーの内面に先端が当接する浮き上がり防止用の突部が形成されているものである。
【0014】
この構成では、両接地側極刃受ばねおよび接地側極端子板が一の導電性金属板により成る接地側極一体刃受ばねが使用されるので、両接地側極刃受ばねと接地側極端子板とのかしめ鋲による一体化作業が不要になる。加えて、浮き上がり防止用の突部の先端がカバーの内面に当接するので、電源プラグを引き抜いても、接地側極刃受ばねが浮き上がらなくなる。これにより、接地側極一体刃受ばねの浮き上がりが防止されることになる。
【0015】
請求項4記載の発明の接地極付きダブルコンセントは、電源プラグの接地極栓刃、電圧側極栓刃および接地側極栓刃にそれぞれ対応する接地極栓刃挿入孔、電圧側極栓刃挿入孔および接地側極栓刃挿入孔が2組、一の面の長手方向に沿って配列されるカバーと、前記両接地極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に接地極端子板を有し、これら両接地極刃受ばねおよび接地極端子板が一の導電性金属板により成る接地極一体刃受ばねと、前記接地極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両電圧側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両電圧側極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に電圧側極端子板を有し、これら両電圧側極刃受ばねおよび電圧側極端子板が一の導電性金属板により成る電圧側極一体刃受ばねと、前記電圧側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両接地側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地側極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に接地側極端子板を有し、これら両接地側極刃受ばねおよび接地側極端子板が一の導電性金属板により成る接地側極一体刃受ばねと、前記接地側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、接地極用の前記接地極一体刃受ばねおよび錠ばねと電圧側極用の前記電圧側極一体刃受ばねおよび錠ばねと接地側極用の前記接地側極一体刃受ばねおよび錠ばねとをそれぞれ前記カバーとともに絶縁壁を介して内部に収納するボディとを備え、前記接地極一体刃受ばねの両接地極刃受ばね、前記電圧側極一体刃受ばねの両電圧側極刃受ばね、および前記接地側極一体刃受ばねの両接地側極刃受ばねには、それぞれ前記ボディの内部底面側から前記カバーの内面に伸びてそのカバーの内面に先端が当接する浮き上がり防止用の突部が形成されていることを特徴とするものである。
【0016】
この構成では、両接地極刃受ばねおよび接地極端子板が一の導電性金属板により成る接地極一体刃受ばね、両電圧側極刃受ばねおよび電圧側極端子板が一の導電性金属板により成る電圧側極一体刃受ばね、および両接地側極刃受ばねおよび接地側極端子板が一の導電性金属板により成る接地側極一体刃受ばねが使用されるので、かしめ鋲による一体化作業が不要になる。加えて、浮き上がり防止用の突部の先端がカバーの内面に当接するので、電源プラグを引き抜いても、両接地極刃受ばね、両電圧側極刃受ばねおよび両接地側極刃受ばねがいずれも浮き上がらなくなる。これにより、接地極一体刃受ばね、電圧側極一体刃受ばねおよび接地側極一体刃受ばねの浮き上がりが防止されることになる。
【0017】
請求項5記載の発明の接地極付きダブルコンセントは、電源プラグの接地極栓刃、電圧側極栓刃および接地側極栓刃にそれぞれ対応する接地極栓刃挿入孔、電圧側極栓刃挿入孔および接地側極栓刃挿入孔が2組、一の面の長手方向に沿って配列されるカバーと、前記両接地極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に接地極端子板を有し、これら両接地極刃受ばねおよび接地極端子板が一の導電性金属板により成る接地極一体刃受ばねと、前記接地極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両電圧側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両電圧側極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に電圧側極端子板を有し、これら両電圧側極刃受ばねおよび電圧側極端子板が一の導電性金属板により成る電圧側極一体刃受ばねと、前記電圧側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両接地側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地側極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に接地側極端子板を有し、これら両接地側極刃受ばねおよび接地側極端子板が一の導電性金属板により成る接地側極一体刃受ばねと、前記接地側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、接地極用の前記接地極一体刃受ばねおよび錠ばねと電圧側極用の前記電圧側極一体刃受ばねおよび錠ばねと接地側極用の前記接地側極一体刃受ばねおよび錠ばねとをそれぞれ前記カバーとともに絶縁壁を介して内部に収納するボディとを備え、前記接地極一体刃受ばねの両接地極刃受ばね、前記電圧側極一体刃受ばねの両電圧側極刃受ばね、および前記接地側極一体刃受ばねの両接地側極刃受ばねには、それぞれ前記ボディの内部底面側から前記カバーの内面に伸びてそのカバーの内面に先端が当接する浮き上がり防止用の突部が形成され、前記電圧側極一体刃受ばねの両電圧側極刃受ばね、および前記接地側極一体刃受ばねの両接地側極刃受ばねの前記ボディと当接する面の端部には位置ずれ防止用の突部が形成され、位置ずれ防止用の突部が嵌入される位置決め溝部が前記ボディの内部底面に形成されていることを特徴とするものである。
【0018】
この構成では、両接地極刃受ばねおよび接地極端子板が一の導電性金属板により成る接地極一体刃受ばね、両電圧側極刃受ばねおよび電圧側極端子板が一の導電性金属板により成る電圧側極一体刃受ばね、および両接地側極刃受ばねおよび接地側極端子板が一の導電性金属板により成る接地側極一体刃受ばねが使用されるので、かしめ鋲による一体化作業が不要になる。加えて、浮き上がり防止用の突部の先端がカバーの内面に当接するので、電源プラグを引き抜いても、両接地極刃受ばね、両電圧側極刃受ばねおよび両接地側極刃受ばねがいずれも浮き上がらなくなる。これにより、接地極一体刃受ばね、電圧側極一体刃受ばねおよび接地側極一体刃受ばねの浮き上がりが防止されることになる。さらに、位置ずれ防止用の突部が位置決め溝部に嵌入されて狭持されるので、電源プラグが時計回りまたは反時計回りに回動されても、電圧側極一体刃受ばねおよび接地側極一体刃受ばねが位置ずれしなくなる。これにより、正規の位置から外れる不具合が防止される。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態に係る接地極付きダブルコンセント(以下単にコンセント)の分解斜視図、図2(a),(b)はそれぞれ取付け枠に取り付けられた状態での図1に示すコンセントの正面図および右側面図、図3〜図5はそれぞれ図1に示す接地極一体刃受ばね、電圧側極一体刃受ばねおよび接地側極一体刃受ばねの側面図、図6は接地極一体刃受ばね、電圧側極一体刃受ばねおよび接地側極一体刃受ばねが収納されたボディの正面図、図7は図6のA1−A2線断面図で、以下これらの図を用いて本実施形態について説明する。
【0022】
本コンセント1は、図1に示すように、大別すると、カバー2、接地極一体刃受ばね3、電圧側極一体刃受ばね4、接地側極一体刃受ばね5、これら各極の一体刃受ばねに対して使用される速結部材6、およびボディ7により構成されている。ただし、9は、コンセント1の壁埋込設置時に使用される取付け枠で、正面中央に長方形状の孔91が形成され、この孔91の四隅近傍にコンセント1取付け固定用の背面側に伸びる組付け枠92を有している。
【0023】
カバー2は、背面に開口を有し正面が上記孔91に挿入可能な長方形状となる箱状に樹脂により形成され、その正面には、電源プラグ(例えば、図8の電源プラグP1参照)の接地極栓刃、電圧側極栓刃および接地側極栓刃にそれぞれ対応しほぼ同心円上に配列される円弧状の接地極栓刃挿入孔21、電圧側極栓刃挿入孔22および接地側極栓刃挿入孔23が2組、その正面の長手方向に沿って配列されている(図2(a)参照)。また、カバー2の左右側面の各々には、背面側に、上記組付け枠92の枠内に挿入される突部24が2個形成されている。
【0024】
接地極一体刃受ばね3は、図1および図3に示すように、カバー2の両接地極栓刃挿入孔21のうち、一方の接地極栓刃挿入孔21に挿入されて所定位置に回動される(図2(a)では時計回りに回動される)電源プラグの接地極栓刃に当接する接地極刃受ばね31、および他方の接地極栓刃挿入孔21に挿入されて所定位置に回動される電源プラグの接地極栓刃に当接する接地極刃受ばね31を両端に有するとともに、この両端の間に外部からの図略のアース線が接触接続される接地極端子板32を有し、これら両接地極刃受ばね31および接地極端子板32が一の導電性金属板により成る。
【0025】
また、各接地極刃受ばね31は、電源プラグの接地極栓刃を狭持するように折り曲げられて成り、下方の接地極刃受ばね31には、下端左側にボディ7の内部底面側からカバー2の背面(内面)に伸びてそのカバーの背面に先端が当接する平板状の突部311が形成されている一方、上方の接地極刃受ばね31には、上端左側にボディ7の内部底面側からカバー2の背面に伸びてそのカバーの背面に先端が当接する断面くの字状の突部312が形成されている(図6参照)。
【0026】
また、接地極端子板32は、図1に示すように、当該接地極一体刃受ばね3用の速結部材6に対するコ字状で平板状の接触部(後述の錠ばね61とともに電線導体を圧接狭持する部分)321を有している。
【0027】
このような構造を有する接地極一体刃受ばね3は、ばね性を有する導電性金属の平板を金属プレス装置で打ち抜き、次いで折曲加工で図1および図3に示す形状に折り曲げることによって得られる。
【0028】
電圧側極一体刃受ばね4は、図1、図4および図6に示すように、カバー2の両電圧側極栓刃挿入孔22のうち、一方(例えば上方)の電圧側極栓刃挿入孔22に挿入されて所定位置に回動される電源プラグの電圧側極栓刃を狭持するとともにこの電圧側極栓刃に穿設された孔(例えば、図8または図9に示す孔TH参照)に一方(図6では左方)の対向面に形成される突起410を嵌入させる電圧側極刃受ばね41、および他方(下方)の電圧側極栓刃挿入孔22に挿入されて所定位置に回動される電源プラグの電圧側極栓刃を狭持するとともにこの電圧側極栓刃に穿設された孔に一方(左方)の対向面に形成される突起410を嵌入させる電圧側極刃受ばね41を両端に有し、且つこの両端の間に外部からの図略の電圧側電線が接触接続される電圧側極端子板42を有し、これら両電圧側極刃受ばね41および電圧側極端子板42が一の導電性金属板により成る。
【0029】
また、各電圧側極刃受ばね41は、電源プラグの電圧側極栓刃を狭持するように折り曲げられて成り、下方の電圧側極刃受ばね41には、下端右側にボディ7の内部底面側からカバー2の背面に伸びてそのカバーの背面に先端が当接する平板状の突部411が形成されている一方、上方の電圧側極刃受ばね41には、上端右側にボディ7の内部底面側からカバー2の背面に伸びてそのカバーの背面に先端が当接する平板状の突部412が形成されている。さらに、下方の電圧側極刃受ばね41のボディ7と当接する面の端部には突部413が形成されている一方、上方の電圧側極刃受ばね41のボディ7と当接する面の端部には突部414が形成されている(図4参照)。
【0030】
また、電圧側極端子板42は、図1に示すように、当該電圧側極一体刃受ばね4用の速結部材6に対するコ字状で平板状の接触部421を有している。
【0031】
このような構造を有する電圧側極端子板42は、ばね性を有する導電性金属の平板を金属プレス装置で打ち抜き、次いで折曲加工で図1および図4に示す形状に折り曲げることによって得られる。
【0032】
接地側極一体刃受ばね5は、図1、図5および図6に示すように、カバー2の両接地側極栓刃挿入孔23のうち、一方(例えば上方)の接地側極栓刃挿入孔23に挿入されて所定位置に回動される電源プラグの接地側極栓刃を狭持するとともにこの接地側極栓刃に穿設された孔(例えば、図8または図9に示す孔TH参照)に一方(図6では右方)の対向面に形成される突起510を嵌入させる接地側極刃受ばね51、および他方(下方)の接地側極栓刃挿入孔23に挿入されて所定位置に回動される電源プラグの接地側極栓刃を狭持するとともにこの接地側極栓刃に穿設された孔に一方(右方)の対向面に形成される突起510を嵌入させる接地側極刃受ばね51を両端に有し、且つこの両端の間に外部からの図略の接地側電線が接触接続される接地側極端子板52を有し、これら両接地側極刃受ばね51および接地側極端子板52が一の導電性金属板により成る。
【0033】
また、各接地側極刃受ばね51は、電源プラグの接地側極栓刃を狭持するように折り曲げられて成り、下方の接地側極刃受ばね51には、下端左側にボディ7の内部底面側からカバー2の背面に伸びてそのカバーの背面に先端が当接する平板状の突部511が形成されている一方、上方の電圧側極刃受ばね51には、上端左側にボディ7の内部底面側からカバー2の背面に伸びてそのカバーの背面に先端が当接する平板状の突部512が形成されている。さらに、下方の接地側極刃受ばね51のボディ7と当接する面の端部には突部513が形成されている一方、上方の接地側極刃受ばね51のボディ7と当接する面の端部には突部514が形成されている(図5参照)。
【0034】
また、接地側極端子板52は、図1に示すように、当該接地側極一体刃受ばね5用の速結部材6に対するコ字状で平板状の接触部521を有している。
【0035】
このような構造を有する接地側極端子板52は、ばね性を有する導電性金属の平板を金属プレス装置で打ち抜き、次いで折曲加工で図1および図5に示す形状に折り曲げることによって得られる。
【0036】
各速結部材6は、ばね性を有する導電性金属により図1に示すような形状に形成されて対応する極の端子板とともに外部からの電線導体を狭持する2つの錠ばね61およびその狭持を解除するための解除釦62により構成されている。
【0037】
ボディ7は、正面に開口を有する箱状に樹脂により形成され、接地極用の接地極一体刃受ばね3、2つの錠ばね61および解除釦62と、電圧側極用の電圧側極一体刃受ばね4、2つの錠ばね61および解除釦62と、接地側極用の接地側極一体刃受ばね5、2つの錠ばね61および解除釦62とをそれぞれカバー2とともに図1に示す絶縁壁71を介して内部に収納するものである。また、ボディ7の左右側面の各々には、正面側に、取付け枠9の組付け枠92の枠内に挿入される突部72が2個形成されている。また、ボディ7の内部底面には、電圧側極一体刃受ばね4の突部413,414がそれぞれ嵌入される位置決め溝部(または狭持部)73,74、および接地側極一体刃受ばね5の突部513,514がそれぞれ嵌入される位置決め溝部75,76が形成されている。また、ボディ7には、絶縁壁71によって、接地極、電圧側極および接地側極用の速結部材6の収納室77〜79が形成されている。さらに、ボディ7の底部には、アース線、電圧側電線および接地側電線の各々を背面側から内部に挿入するための速結端子接続孔が穿設されている。
【0038】
次に、上記構成の本コンセント1の組立て手順について説明すると、まず、ボディ7の収納室77〜79の各々に速結部材6を図1に示す状態で収納する。次いで、図6に示すように、接地極一体刃受ばね3、電圧側極一体刃受ばね4および接地側極一体刃受ばね5をそれぞれボディ7の所定位置に収納する。次いで、ボディ7の開口をカバー2で閉塞し、図2(b)に示すように、一体となった各組の突部24,72を取付け枠9の組付け枠92内に嵌入する。
【0039】
このように組み立てられた本コンセント1によれば、図6に示すように、電圧側極一体刃受ばね4の突部413,414がそれぞれ位置決め溝部73,74に嵌入されて狭持されるので、図2(a)の例に示すように、電源プラグが時計回りまたは反時計回りに回動されても、電圧側極一体刃受ばね4が位置ずれしなくなる。また、接地側極一体刃受ばね5についても同様で、突部513,514がそれぞれ位置決め溝部75,76に嵌入されて狭持されるので、電源プラグが時計回りまたは反時計回りに回動されても、接地側極一体刃受ばね5が位置ずれしなくなる。これにより、正規の位置から外れる不具合が防止される。
【0040】
また、本コンセント1によれば、図7に示すように、接地側極一体刃受ばね5の突部512の先端がカバー2の背面に当接するので、本コンセント1から電源プラグを引き抜いても接地側極一体刃受ばね5が正面側に浮き上がらなくなる。同様に、接地側極一体刃受ばね5の突部511の先端がカバー2の背面に当接するので、本コンセント1から電源プラグを引き抜いても接地側極一体刃受ばね5が正面側に浮き上がらなくなる。また、接地極一体刃受ばね3の突部311,312も先端がカバー2の背面に当接するので、本コンセント1から電源プラグを引き抜いても接地極一体刃受ばね3が正面側に浮き上がらなくなる。さらに、電圧側極一体刃受ばね4の突部411,412も先端がカバー2の背面に当接するので、本コンセント1から電源プラグを引き抜いても電圧側極一体刃受ばね4が正面側に浮き上がらなくなる。これにより、各極の一体刃受ばねの浮き上がりが防止されることになる。
【0041】
以上、本実施形態によれば、各極ごとに一体刃受ばねが使用されるので、刃受ばねと端子板とのかしめ鋲による一体化作業が不要になる。
【0042】
なお、本実施形態では、接地極、電圧側極および接地側極の全てに一体刃受ばねが使用される構成になっているが、これに限らず、接地極、電圧側極および接地側極の少なくとも1つの極に一体刃受ばねが使用される構成でもよい。
【0043】
また、電源プラグの時計回りまたは反時計回りへの回動による位置ずれ防止用の突部は、電圧側極一体刃受ばね4および接地側極一体刃受ばね5に形成される構成になっているが、これに限らず、接地極一体刃受ばね3、電圧側極一体刃受ばね4および接地側極一体刃受ばね5の少なくとも1つに形成される構成でもよい。
【0044】
さらに、浮き上がり防止用の突部は、接地極一体刃受ばね3、電圧側極一体刃受ばね4および接地側極一体刃受ばね5に形成される構成になっているが、これに限らず、接地極一体刃受ばね3、電圧側極一体刃受ばね4および接地側極一体刃受ばね5の少なくとも1つに形成される構成でもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、請求項1記載の発明によれば、電源プラグの接地極栓刃、電圧側極栓刃および接地側極栓刃にそれぞれ対応する接地極栓刃挿入孔、電圧側極栓刃挿入孔および接地側極栓刃挿入孔が2組、一の面の長手方向に沿って配列されるカバーと、前記両接地極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に接地極端子板を有し、これら両接地極刃受ばねおよび接地極端子板が一の導電性金属板により成る接地極一体刃受ばねと、前記接地極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両電圧側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両電圧側極刃受ばねと、前記両電圧側極刃受ばねの双方と電気的に接続される電圧側極端子板と、前記電圧側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両接地側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地側極刃受ばねと、前記両接地側極刃受ばねの双方と電気的に接続される接地側極端子板と、前記接地側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、接地極用の前記接地極一体刃受ばねおよび錠ばねと電圧側極用の前記両電圧側極刃受ばね、電圧側極端子板および錠ばねと接地側極用の前記両接地側極刃受ばね、接地側極端子板および錠ばねとをそれぞれ前記カバーとともに絶縁壁を介して内部に収納するボディとを備え、前記接地極一体刃受ばねの両接地極刃受ばねには、前記ボディの内部底面側から前記カバーの内面に伸びてそのカバーの内面に先端が当接する浮き上がり防止用の突部が形成されていることを特徴とするので、両接地極刃受ばねと接地極端子板とのかしめ鋲による一体化作業が不要になる。加えて、接地極一体刃受ばねの浮き上がりを防止することが可能になる。
【0046】
請求項2記載の発明によれば、電源プラグの接地極栓刃、電圧側極栓刃および接地側極栓刃にそれぞれ対応する接地極栓刃挿入孔、電圧側極栓刃挿入孔および接地側極栓刃挿入孔が2組、一の面の長手方向に沿って配列されるカバーと、前記両接地極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地極刃受ばねと、前記両接地極刃受ばねの双方と電気的に接続される接地極端子板と、前記接地極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両電圧側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両電圧側極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に電圧側極端子板を有し、これら両電圧側極刃受ばねおよび電圧側極端子板が一の導電性金属板により成る電圧側極一体刃受ばねと、前記電圧側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両接地側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地側極刃受ばねと、前記両接地側極刃受ばねの双方と電気的に接続される接地側極端子板と、前記接地側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、接地極用の前記両接地極刃受ばね、接地極端子板および錠ばねと電圧側極用の前記電圧側極一体刃受ばねおよび錠ばねと接地側極用の前記両接地側極刃受ばね、接地側極端子板および錠ばねとをそれぞれ前記カバーとともに絶縁壁を介して内部に収納するボディとを備え、前記電圧側極一体刃受ばねの両電圧側極刃受ばねには、前記ボディの内部底面側から前記カバーの内面に伸びてそのカバーの内面に先端が当接する浮き上がり防止用の突部が形成されていることを特徴とするので、両電圧側極刃受ばねと電圧側極端子板とのかしめ鋲による一体化作業が不要になる。加えて、電圧側極一体刃受ばねの浮き上がりを防止することが可能になる。
【0047】
請求項3記載の発明によれば、電源プラグの接地極栓刃、電圧側極栓刃および接地側極栓刃にそれぞれ対応する接地極栓刃挿入孔、電圧側極栓刃挿入孔および接地側極栓刃挿入孔が2組、一の面の長手方向に沿って配列されるカバーと、前記両接地極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地極刃受ばねと、前記両接地極刃受ばねの双方と電気的に接続される接地極端子板と、前記接地極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両電圧側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両電圧側極刃受ばねと、前記両電圧側極刃受ばねの双方と電気的に接続される電圧側極端子板と、前記電圧側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両接地側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地側極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に接地側極端子板を有し、これら両接地側極刃受ばねおよび接地側極端子板が一の導電性金属板により成る接地側極一体刃受ばねと、前記接地側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、接地極用の前記両接地極刃受ばね、接地極端子板および錠ばねと電圧側極用の前記両電圧側極刃受ばね、電圧側極端子板および錠ばねと接地側極用の前記接地側極一体刃受ばねおよび錠ばねとをそれぞれ前記カバーとともに絶縁壁を介して内部に収納するボディとを備え、前記接地側極一体刃受ばねの両接地側極刃受ばねには、前記ボディの内部底面側から前記カバーの内面に伸びてそのカバーの内面に先端が当接する浮き上がり防止用の突部が形成されていることを特徴とするので、両接地側極刃受ばねと接地側極端子板とのかしめ鋲による一体化作業が不要になる。加えて、接地側極一体刃受ばねの浮き上がりを防止することが可能になる。
【0048】
請求項4記載の発明によれば、電源プラグの接地極栓刃、電圧側極栓刃および接地側極栓刃にそれぞれ対応する接地極栓刃挿入孔、電圧側極栓刃挿入孔および接地側極栓刃挿入孔が2組、一の面の長手方向に沿って配列されるカバーと、前記両接地極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に接地極端子板を有し、これら両接地極刃受ばねおよび接地極端子板が一の導電性金属板により成る接地極一体刃受ばねと、前記接地極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両電圧側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両電圧側極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に電圧側極端子板を有し、これら両電圧側極刃受ばねおよび電圧側極端子板が一の導電性金属板により成る電圧側極一体刃受ばねと、前記電圧側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両接地側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地側極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に接地側極端子板を有し、これら両接地側極刃受ばねおよび接地側極端子板が一の導電性金属板により成る接地側極一体刃受ばねと、前記接地側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、接地極用の前記接地極一体刃受ばねおよび錠ばねと電圧側極用の前記電圧側極一体刃受ばねおよび錠ばねと接地側極用の前記接地側極一体刃受ばねおよび錠ばねとをそれぞれ前記カバーとともに絶縁壁を介して内部に収納するボディとを備え、前記接地極一体刃受ばねの両接地極刃受ばね、前記電圧側極一体刃受ばねの両電圧側極刃受ばね、および前記接地側極一体刃受ばねの両接地側極刃受ばねには、それぞれ前記ボディの内部底面側から前記カバーの内面に伸びてそのカバーの内面に先端が当接する浮き上がり防止用の突部が形成されていることを特徴とするので、かしめ鋲による一体化作業が不要になる。加えて、接地極一体刃受ばね、電圧側極一体刃受ばねおよび接地側極一体刃受ばねの浮き上がりを防止することが可能になる。
【0049】
請求項5記載の発明によれば、電源プラグの接地極栓刃、電圧側極栓刃および接地側極栓刃にそれぞれ対応する接地極栓刃挿入孔、電圧側極栓刃挿入孔および接地側極栓刃挿入孔が2組、一の面の長手方向に沿って配列されるカバーと、前記両接地極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に接地極端子板を有し、これら両接地極刃受ばねおよび接地極端子板が一の導電性金属板により成る接地極一体刃受ばねと、前記接地極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両電圧側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両電圧側極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に電圧側極端子板を有し、これら両電圧側極刃受ばねおよび電圧側極端子板が一の導電性金属板により成る電圧側極一体刃受ばねと、前記電圧側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両接地側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地側極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に接地側極端子板を有し、これら両接地側極刃受ばねおよび接地側極端子板が一の導電性金属板により成る接地側極一体刃受ばねと、前記接地側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、接地極用の前記接地極一体刃受ばねおよび錠ばねと電圧側極用の前記電圧側極一体刃受ばねおよび錠ばねと接地側極用の前記接地側極一体刃受ばねおよび錠ばねとをそれぞれ前記カバーとともに絶縁壁を介して内部に収納するボディとを備え、前記接地極一体刃受ばねの両接地極刃受ばね、前記電圧側極一体刃受ばねの両電圧側極刃受ばね、および前記接地側極一体刃受ばねの両接地側極刃受ばねには、それぞれ前記ボディの内部底面側から前記カバーの内面に伸びてそのカバーの内面に先端が当接する浮き上がり防止用の突部が形成され、前記電圧側極一体刃受ばねの両電圧側極刃受ばね、および前記接地側極一体刃受ばねの両接地側極刃受ばねの前記ボディと当接する面の端部には位置ずれ防止用の突部が形成され、位置ずれ防止用の突部が嵌入される位置決め溝部が前記ボディの内部底面に形成されていることを特徴とするので、かしめ鋲による一体化作業が不要になる。加えて、接地極一体刃受ばね、電圧側極一体刃受ばねおよび接地側極一体刃受ばねの浮き上がりを防止することが可能になる。さらに、電圧側極一体刃受ばねと接地側極一体刃受ばねが正規の位置から外れる不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る接地極付きダブルコンセントの分解斜視図である。
【図2】(a),(b)はそれぞれ取付け枠に取り付けられた状態での図1に示すコン
セントの正面図および右側面図である。
【図3】図1に示す接地極一体刃受ばねの側面図である。
【図4】図1に示す電圧側極一体刃受ばねの側面図である。
【図5】図1に示す接地側極一体刃受ばねの側面図である。
【図6】接地極一体刃受ばね、電圧側極一体刃受ばねおよび接地側極一体刃受ばねが収納されたボディの正面図である。
【図7】図6のA1−A2線断面図である。
【図8】従来の接地極付き電源プラグを示す斜視図である。
【図9】従来の別の電源プラグを示す斜視図である。
【図10】従来のコンセントに内蔵される接地極用の端子板および刃受ばねを示す図である。
【図11】従来のコンセントに内蔵される電圧側極用の端子板および刃受ばねを示す図である。
【図12】従来のコンセントに内蔵される接地側極用の端子板および刃受ばねを示す図である。
【符号の説明】
1 コンセント(接地極付きダブルコンセント)
2 カバー
3 接地極一体刃受ばね
4 電圧側極一体刃受ばね
5 接地側極一体刃受ばね
6 速結部材
7 ボディ
21 接地極栓刃挿入孔
22 電圧側極栓刃挿入孔
23 接地側極栓刃挿入孔
31 接地極刃受ばね(部)
32 接地極端子板(部)
41 電圧側極刃受ばね(部)
42 電圧側極端子板(部)
51 接地側極刃受ばね(部)
52 接地側極端子板(部)
61 錠ばね
62 解除釦
Claims (5)
- 電源プラグの接地極栓刃、電圧側極栓刃および接地側極栓刃にそれぞれ対応する接地極栓刃挿入孔、電圧側極栓刃挿入孔および接地側極栓刃挿入孔が2組、一の面の長手方向に沿って配列されるカバーと、前記両接地極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に接地極端子板を有し、これら両接地極刃受ばねおよび接地極端子板が一の導電性金属板により成る接地極一体刃受ばねと、前記接地極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両電圧側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両電圧側極刃受ばねと、前記両電圧側極刃受ばねの双方と電気的に接続される電圧側極端子板と、前記電圧側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両接地側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地側極刃受ばねと、前記両接地側極刃受ばねの双方と電気的に接続される接地側極端子板と、前記接地側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、接地極用の前記接地極一体刃受ばねおよび錠ばねと電圧側極用の前記両電圧側極刃受ばね、電圧側極端子板および錠ばねと接地側極用の前記両接地側極刃受ばね、接地側極端子板および錠ばねとをそれぞれ前記カバーとともに絶縁壁を介して内部に収納するボディとを備え、前記接地極一体刃受ばねの両接地極刃受ばねには、前記ボディの内部底面側から前記カバーの内面に伸びてそのカバーの内面に先端が当接する浮き上がり防止用の突部が形成されていることを特徴とする接地極付きダブルコンセント。
- 電源プラグの接地極栓刃、電圧側極栓刃および接地側極栓刃にそれぞれ対応する接地極栓刃挿入孔、電圧側極栓刃挿入孔および接地側極栓刃挿入孔が2組、一の面の長手方向に沿って配列されるカバーと、前記両接地極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地極刃受ばねと、前記両接地極刃受ばねの双方と電気的に接続される接地極端子板と、前記接地極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両電圧側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両電圧側極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に電圧側極端子板を有し、これら両電圧側極刃受ばねおよび電圧側極端子板が一の導電性金属板により成る電圧側極一体刃受ばねと、前記電圧側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両接地側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地側極刃受ばねと、前記両接地側極刃受ばねの双方と電気的に接続される接地側極端子板と、前記接地側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、接地極用の前記両接地極刃受ばね、接地極端子板および錠ばねと電圧側極用の前記電圧側極一体刃受ばねおよび錠ばねと接地側極用の前記両接地側極刃受ばね、接地側極端子板および錠ばねとをそれぞれ前記カバーとともに絶縁壁を介して内部に収納するボディとを備え、前記電圧側極一体刃受ばねの両電圧側極刃受ばねには、前記ボディの内部底面側から前記カバーの内面に伸びてそのカバーの内面に先端が当接する浮き上がり防止用の突部が形成されていることを特徴とする接地極付きダブルコンセント。
- 電源プラグの接地極栓刃、電圧側極栓刃および接地側極栓刃にそれぞれ対応する接地極栓刃挿入孔、電圧側極栓刃挿入孔および接地側極栓刃挿入孔が2組、一の面の長手方向に沿って配列されるカバーと、前記両接地極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地極刃受ばねと、前記両接地極刃受ばねの双方と電気的に接続される接地極端子板と、前記接地極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両電圧側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両電圧側極刃受ばねと、前記両電圧側極刃受ばねの双方と電気的に接続される電圧側極端子板と、前記電圧側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両接地側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地側極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に接地側極端子板を有し、これら両接地側極刃受ばねおよび接地側極端子板が一の導電性金属板により成る接地側極一体刃受ばねと、前記接地側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、接地極用の前記両接地極刃受ばね、接地極端子板および錠ばねと電圧側極用の前記両電圧側極刃受ばね、電圧側極端子板および錠ばねと接地側極用の前記接地側極一体刃受ばねおよび錠ばねとをそれぞれ前記カバーとともに絶縁壁を介して内部に収納するボディとを備え、前記接地側極一体刃受ばねの両接地側極刃受ばねには、前記ボディの内部底面側から前記カバーの内面に伸びてそのカバーの内面に先端が当接する浮き上がり防止用の突部が形成されていることを特徴とする接地極付きダブルコンセント。
- 電源プラグの接地極栓刃、電圧側極栓刃および接地側極栓刃にそれぞれ対応する接地極栓刃挿入孔、電圧側極栓刃挿入孔および接地側極栓刃挿入孔が2組、一の面の長手方向に沿って配列されるカバーと、前記両接地極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に接地極端子板を有し、これら両接地極刃受ばねおよび接地極端子板が一の導電性金属板により成る接地極一体刃受ばねと、前記接地極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両電圧側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両電圧側極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に電圧側極端子板を有し、これら両電圧側極刃受ばねおよび電圧側極端子板が一の導電性金属板により成る電圧側極一体刃受ばねと、前記電圧側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両接地側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地側極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に接地側極端子板を有し、これら両接地側極刃受ばねおよび接地側極端子板が一の導電性金属板により成る接地側極一体刃受ばねと、前記接地側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、接地極用の前記接地極一体刃受ばねおよび錠ばねと電圧側極用の前記電圧側極一体刃受ばねおよび錠ばねと接地側極用の前記接地側極一体刃受ばねおよび錠ばねとをそれぞれ前記カバーとともに絶縁壁を介して内部に収納するボディとを備え、前記接地極一体刃受ばねの両接地極刃受ばね、前記電圧側極一体刃受ばねの両電圧側極刃受ばね、および前記接地側極一体刃受ばねの両接地側極刃受ばねには、それぞれ前記ボディの内部底面側から前記カバーの内面に伸びてそのカバーの内面に先端が当接する浮き上がり防止用の突部が形成されていることを特徴とする接地極付きダブルコンセント。
- 電源プラグの接地極栓刃、電圧側極栓刃および接地側極栓刃にそれぞれ対応する接地極栓刃挿入孔、電圧側極栓刃挿入孔および接地側極栓刃挿入孔が2組、一の面の長手方向に沿って配列されるカバーと、前記両接地極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に接地極端子板を有し、これら両接地極刃受ばねおよび接地極端子板が一の導電性金属板により成る接地極一体刃受ばねと、前記接地極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両電圧側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両電圧側極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に電圧側極端子板を有し、これら両電圧側極刃受ばねおよび電圧側極端子板が一の導電性金属板により成る電圧側極一体刃受ばねと、前記電圧側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、前記両接地側極栓刃挿入孔にそれぞれ対応する両接地側極刃受ばねを両端に有するとともにこの両端の間に接地側極端子板を有し、これら両接地側極刃受ばねおよび接地側極端子板が一の導電性金属板により成る接地側極一体刃受ばねと、前記接地側極端子板とともに速結端子を構成する錠ばねと、接地極用の前記接地極一体刃受ばねおよび錠ばねと電圧側極用の前記電圧側極一体刃受ばねおよび錠ばねと接地側極用の前記接地側極一体刃受ばねおよび錠ばねとをそれぞれ前記カバーとともに絶縁壁を介して内部に収納するボディとを備え、前記接地極一体刃受ばねの両接地極刃受ばね、前記電圧側極一体刃受ばねの両電圧側極刃受ばね、および前記接地側極一体刃受ばねの両接地側極刃受ばねには、それぞれ前記ボディの内部底面側から前記カバーの内面に伸びてそのカバーの内面に先端が当接する浮き上がり防止用の突部が形成され、前記電圧側極一体刃受ばねの両電圧側極刃受ばね、および前記接地側極一体刃受ばねの両接地側極刃受ばねの前記ボディと当接する面の端部には位置ずれ防止用の突部が形成され、位置ずれ防止用の突部が嵌入される位置決め溝部が前記ボディの内部底面に形成されていることを特徴とする接地極付きダブルコンセント。
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