JP3675180B2 - 角形冷却塔の薬注装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、角形冷却塔(直交流式熱交換塔とも称する)へのスケール防止剤、防錆剤、殺藻剤等の薬剤の薬注装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
丸形冷却塔の下部に設けられているピットにボールタップを設置し、ピット中の水位の変動によるフロートの上下動でボールタップからピットへの補給水の供給と、圧力の変化により薬注制御を行うことは公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記制御装置は機構が複雑であり、工事等に手間がかゝり煩繁である。そして、角形冷却塔は、丸形冷却塔のようなピットを下部に有さないため、角形冷却塔には適用することが不可能である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の角形冷却塔の薬注装置は、角形冷却塔と、前記角形冷却塔の充填材上に設けられ、底に開設された散水孔から冷却すべき循環水を充填材中に流下させる散水板と、前記散水板の底に設けられたフロートセンサと、前記フロートセンサによって循環水の水位を検知し、前記検知信号により制御される薬注ポンプとからなることを特徴とする。
本発明の角形冷却塔の薬注装置は、前記発明におけるフロートセンサが、センサ本体とフロートとからなり、前記センサ本体の上端から外に出るリード線と前記薬注ポンプのモータ部とを直接接続していることを特徴とする。
本発明の角形冷却塔の薬注装置は、前記発明におけるフロートセンサが、センサ本体とフロートとからなり、前記フロートセンサの検知信号を、制御装置に取り込み、循環ポンプを稼働して、前記フロートセンサがONになっている時間に応じて薬注ポンプを駆動させることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
図示の実施例は左右の2方向から中央にある上下方向のエア室1に外気を吸込む公知の角形冷却塔10で、そのため、エア室11の上部の排気口12には排風機13が設けてある。排気口12の左右両側には底に多数の散水孔15を有する皿状の散水板14が設けてあり、各散水板14の下には充填材ないし充填板16が配置してある。充填材の外には外気の取入口としてルーバー17が設けてある。
【0006】
上記角形冷却塔は、通常は建物の屋上に設置されている。各散水板上には、散水板から上に離して温水の供給槽18を設けてある。建物内を冷温水機で冷房して加温された水は建物屋内の循環ポンプPで供給槽18に揚水され、供給槽の下面の給水孔から散水板14上に落ち、散水板上で拡がる。
【0007】
散水板上で拡がった水は散水板から充填材16上に落ち、充填材16中を流下する。一方、エア室11の上部の排気口12に設けてある排風機13を運転することにより、外気はルーバー17から充填材16中を横切ってエア室11に流入し、エア室を上向流して排気口12から排出される。このように充填材中を横切る外気と、充填材中を下降流する水とが直交状態で接触し、水は気化熱により冷却される。そして、冷却された水は冷却塔の下部に設けた受水槽19に集まり、受水槽19から建物の各階の冷温水機に供給されて冷房を行い、冷房を行うことにより加温された水は再び循環ポンプに供給され、循環ポンプから角形冷却塔の温水の供給槽18に揚水されて循環する。
【0008】
上記した冷房運転中、各散水板14上には充填材中を流下するために、供給槽18からの水が拡がってほゞ一定の水位(例えば約3cm程度)で溜り、運転が停止し、水が循環しなくなると散水板上に溜っていた水は全部、充填材を経て流れ落ち、受水槽に溜る。尚、散水板上に溜るほゞ一定の循環水の水位は循環ポンプの水量に応じて一定と成るよう定められている。
【0009】
冷却塔を設置した建物の屋上には、冷却塔の傍に、薬品タンク20と、薬品タンク中の薬液(スケール防止剤、防錆剤、殺藻剤など)を吸い出して散水板14上又は供給槽18に注入する薬注ポンプ22、給液管23からなる薬注装置21が設けてある。
【0010】
薬注装置21の薬注ポンプ22の駆動を、冷房運転中、散水板上に一定の水位で溜る循環水を利用して制御する。このため、散水板14上には、リードスイッチを内蔵した筒形本体25と、磁石を内蔵して上記本体の外に摺動自在に嵌合したフロート26とからなり、フロートが浮上すると筒形本体25内のリードスイッチがONになり、フロートが下降するとリードスイッチがOFFになるフロートセンサ24を取付け、上記リードスイッチを接続したリード線27で電源と、薬注ポンプのモータとを接続する。
【0011】
フロートを嵌合した筒形本体25の上部を、上下2つのナット32,33で架台28に固定し、架台に設けた左右のL形の脚29,29の横向き下部29′を散水板上に固定し、散水板上に溜る約3cmの水でフロートを浮上させ、筒形本体中のリードスイッチをONにするように定める。架台の左右の脚29の散水板に対する固定は、下半部を直角に横曲げたボルト30の該横向き下半部30′を散水板の散水孔に通して散水板の下で横に向け、散水孔から上に向かって垂直に立つボルトの上半部に架台の左右の脚の横向き下部29′に開設した孔を通し、ボルトに上からナット31をねじ込み、脚の横向き下部29′を散水板上に締付ければよい。そして、フロートセンサの筒形本体25の上端から外に出るリード線27を電源と薬注ポンプのモータ部に接続する。尚、筒形本体の下端にはストッパ25′を設け、散水板上に水が無くなってフロート26が下降するときはストッパ25′でフロートを受止め、フロートが筒形本体の下端から外れないようにする。
尚、上記の説明では、リード線27と薬注ポンプのモータ部とを直接接続し、ON−OFF制御するもので説明したが、これに限るものではない。例えば、図示しない制御装置に信号を取り込み、循環ポンプの稼働時間、即ちフロートセンサがONになっている時間に応じて薬注ポンプを駆動させる比例制御でも良い。又、薬注は、次回の循環ポンプがONの際に所定時間薬注ポンプを稼働させて行う。
【0012】
【発明の効果】
以上で明らかなように、本発明では散水板上にフロートセンサ24を取付け、冷房運転中、散水板上に一定の水位で溜る循環水によってフロートセンサのフロートを浮上させ、フロートセンサのリードスイッチをONにして薬注ポンプを運転し、薬品タンク中の薬液を散水板14上又は供給槽18に注入し、循環水と混合することができる。循環ポンプが供給槽に供給する循環水の水量は一定であるため、薬注ポンプが散水板上又は供給槽18に注入する薬液の量を適切に定めることによって循環水中の薬液の濃度を一定に保てる。又、冷房運転が停止し、散水板上に溜っていた循環水が無くなるとフロートセンサのフロートは下降し、そのリードスイッチはOFFになるため薬注は自動的に停止する。こうして本発明によれば、機構が簡単で、故障しにくく、工事が簡単に行える角形冷房塔の薬注装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部を拡大した本発明のフローシートである。
【図2】フロートセンサの取付け状態の斜視図である。
【図3】図2の正面図である。
【符号の説明】
10 角形冷却塔
11 角形冷却塔のエア室
12 エア室の排気口
13 排風機
14 散水板
15 散水板の散水孔
16 充填材
17 ルーバー
18 供給槽
19 受水槽
20 薬品タンク
21 薬注装置
22 薬注装置の薬注ポンプ
23 薬注装置の給液管
24 フロートセンサ
25 フロートセンサの筒形本体
26 フロートセンサのフロート
27 フロートセンサのリード線
28 架台
29 架台の脚
30 ボルト
Claims (3)
- 角形冷却塔と、
前記角形冷却塔の充填材上に設けられ、底に開設された散水孔から冷却すべき循環水を充填材中に流下させる散水板と、
前記散水板の底に設けられたフロートセンサと、
前記フロートセンサによって循環水の水位を検知し、前記検知信号により制御される薬注ポンプと、
からなることを特徴とする角形冷却塔の薬注装置。 - 前記フロートセンサが、センサ本体とフロートとからなり、
前記センサ本体の上端から外に出るリード線と前記薬注ポンプのモータ部とを直接接続していることを特徴とする請求項1に記載された角形冷却塔の薬注装置。 - 前記フロートセンサが、センサ本体とフロートとからなり、
前記フロートセンサの検知信号を、制御装置に取り込み、循環ポンプを稼働して、前記フロートセンサがONになっている時間に応じて薬注ポンプを駆動させることを特徴とする請求項1に記載された角形冷却塔の薬注装置。
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- 1998-07-27 JP JP21075598A patent/JP3675180B2/ja not_active Expired - Fee Related
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