JP3674875B2 - アニメーションシステム - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はアニメーションシステムに関し、特にキャラクターアニメーションをリアルタイムに行うアニメーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンピュータグラフィックスでキャラクターが話をするときの動作(トーキングアニメーション)を人間の音声でコントロールするシステムがある。
従来のトーキングアニメーションは、例えば音声を検出したときに、口を閉じたキャラクターの画像と、口を開けたキャラクターの画像とを交互に表示し、音声に同期した口の動きを表現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のトーキングアニメーションは単に音声が発せられたとき、これに同期してキャラクターの口がパクパク動くだけであり、この音声の大きさや音質に従ったアニメーションを行うことはできず、また、音声が発せられてないときはキャラクターは動きがなく静止してしまい、表現が乏しいという問題があった。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、音声に応じてキャラクターの口をリアルタイムで細かに動かすことができ、キャラクターがときおり細かな仕草を行って生命感を持った動作を行い、表現が豊かなリアルタイムキャラクターアニメーションを行うことのできるアニメーションシステムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、図1の原理図に示す如く、供給される音声を分析して音声パラメータを得る音声分析手段M1と、
アニメーションを構成するキャラクターの画像情報を予め格納したアニメーションデータベースM2と、
上記音声パラメータに基づき上記アニメーションデータベースから画像情報を取得する画像情報取得手段M3と、
上記画像情報取得手段で取得した画像情報からアニメーション表示用の映像信号を生成する映像信号生成手段M4とを有する。
【0006】
請求項2に記載の発明は、前記音声パラメータに対応するアニメーションデータベース内の複数の画像情報のうちどの画像情報を取得するかを決定するためのアニメーションパラメータを、上記音声パラメータと同一音声パラメータの継続時間とに基づき生成するアニメーションパラメータ生成手段を有し、
前記画像情報取得手段は上記音声パラメータとアニメーションパラメータとに基づき画像情報を取得する。
【0007】
請求項3に記載の発明は、キャラクターの動作と表情との少なくとも一方を選択する選択スイッチを有し、
前記画像情報取得手段は、上記選択スイッチで選択された動作又は表情で、前記音声パラメータに基づくリップパターンのキャラクターの画像情報を取得する。
【0008】
請求項4に記載の発明では、前記画像情報取得手段は、前記音声パラメータに
基づきキャラクターの表情とリップパターンとを選択して画像情報を取得する。
【0009】
【作用】
請求項1に記載の発明においては、音声を分析した音声パラメータに基づきキャラクターの画像情報を取得してアニメーション表示用の映像信号を生成するため、音声に応じてキャラクターの口をリアルタイムで動かすことができる。
請求項2に記載の発明においては、音声パラメータとアニメーションパラメータとに基づいて画像情報を取得するため、同一音声パラメータの継続時間が長くなるとキャラクターがときおり細かな仕草を行って生命感のある豊かなキャラクター表現を行うことができる。
【0010】
請求項3に記載の発明においては、キャラクターの動作や表情を選択スイッチで選択し、リップパターンを音声パラメータから選択するため、キャラクターは音声に応じた口の動きの他に動作や表情を自由に変えることができ、表現が豊かになる。
請求項4に記載の発明においては、キャラクターの表情及びリップパターンを音声パラメータに応じて選択するため、キャラクターは音声に応じて表情及び口の動きを自動的に変化することができ、選択スイッチの数を減らすことができ、簡単な操作で豊かな表現のアニメーションが可能となる。
【0011】
【実施例】
図2は本発明システムの一実施例の機能構成図を示す。同図中、入力装置10は例えばマイクロホン又はライン入力端子であり、この入力装置10で得られた音声信号はアンプ及びフィルタ11において増幅され、かつ不要周波数成分を除去されて音声分析部12に供給される。音声分析手段M1である音声分析部12は、アニメーションジェネレータ15から音声パラメータ取得トリガ信号を供給されると、音声信号のレベル(音圧)及び周波数(音高)を解析して音圧パラメータ、音高パラメータ、音圧変化パラメータ、音高変化パラメータ夫々を得て、これらのパラメータを用いて音声パラメータファイル16を参照して音声パラメータを得る。音声パラメータファイル16は例えば男性と女性とで別々に設けられてており、入力音声が男性か女性かによって選択して使用する。
【0012】
アニメーションパラメータ生成手段であるアニメーションパラメータ生成部17は、上記の音声パラメータを用いてアニメーションパラメータファイル18を参照してアニメーションパラメータを得る。このアニメーションパラメータは音声パラメータと共にアニメーションジェネレータ15に供給される。選択スイッチ20は会話アクションや表情の切換えを指示するもので、選択したキーの情報つまりキーステータスはアニメーションジェネレータ15に供給される。
【0013】
画像情報取得手段M3であるアニメーションジェネレータ15は選択スイッチ20からのキーステータスと、音声分析部12からの音声パラメータとによってアニメーションデータグループを選択し、更にアニメーションパラメータ生成部17からのアニメーションパラメータによってキャラクターの顔の向き等の動作、表情、及び口の形状であるリップパターンを選択し、これらにアニメーションパラメータ生成部17からのアニメーションパラメータを加えてアニメーションデータベース21(M2)を参照してパターンデータを取得して画像表示装置22に供給する。映像信号生成手段M4である画像表示装置22はこのパターンデータを背景画データと合成して画像メモリ23に書き込み、この画像メモリ23から順次画像データを読み出して映像信号を生成し、これをディスプレイ装置24に供給してアニメーションの表示を行う。
【0014】
なお、アニメーションパラメータファイル18及びアニメーションデータベース21はキャラクタ毎に設けられており、使用するキャラクタに合わせて選択し使用する。
図3は音声分析部12が実行する音声分析処理のフローチャートを示す。この処理はアニメーションジェネレータ15より音声パラメータ取得トリガが供給されることにより開始される。同図中、ステップS10ではアンプ及びフィルタ11から供給される音声信号のピッチシフト処理を行う。この加工処理としては、入来する音声が男声の声の場合には例えば周波数200〜4000Hzの帯域を周波数250〜5000Hzの帯域に周波数シフトを行う。これは音圧検知を容易とするために行われるもので必ずしも必要ではない。
【0015】
次にステップS12では加工処理された音声信号のレベルをA/D変換して例えば8ビットの音声データ即ち音圧パラメータとする。ステップS14では前回取得音圧パラメータと今回取得した音圧パラメータとの差を算出して音圧変化パラメータを得る。この後、ステップS16で今回取得した音圧パラメータを前回取得音圧パラメータとして保存する。
【0016】
次にステップS20でアンプ及びフィルタ11から供給される音声信号の不要周波数帯域をカットする。ここでは人間の音声の主な帯域である周波数200〜4000Hzの帯域を残し、200Hz未満の帯域及び4000Hzを越える帯域をカットする。次にステップS22で上記周波数200〜4000Hzの帯域を例えば10分割し、各帯域毎に音声信号レベルをA/D変換する。この後、ステップS24で10分割された帯域の中でレベルが最大の帯域の中心周波数を音高パラメータとする。なお音圧パラメータとしては音声の基音の周波数を用いても良い。
【0017】
次にステップS26では前回取得音高パラメータと今回取得した音高パラメータとの差を算出して音高変化パラメータを得る。この後、ステップS28で今回取得した音高パラメータを前回取得音高パラメータとして保存する。
この後、ステップS30では今回取得した音圧パラメータ、音圧変化パラメータ、音高パラメータ、音高変化パラメータを用いて音声パラメータファイル16を参照し音声パラメータを得る。この音声パラメータとは上記音圧パラメータ、音圧変化パラメータ、音高パラメータ、音高変化パラメータをコード化したもので、アニメーションパターンを決定するための条件データである。上記ステップS30で取得した音声パラメータはステップS32で出力され、処理が終了する。
【0018】
図4はアニメーションパラメータ生成部17が実行するアニメーションパラメータ生成処理のフローチャートを示す。同図中、ステップS40では音声分析部12から供給される音声パラメータを取り込み、ステップS42で前回取り込み保存されている音声パラメータと比較し、ステップS44でその比較結果が一致したかどうかを判別する。
【0019】
ここで、不一致の場合はステップS46に進み、タイマをリセットする。この後、ステップS48で今回取り込んだ音声パラメータからアニメーションパラメータファイル18を参照してアニメーションパラメータを生成するための条件データ、つまりアニメーションキャラクターに対応したパターンバリエーションと夫々の出現頻度のデータを得て、この条件データとタイマで計測した継続時間とに基づきアニメーションパラメータを決定する。次にステップS50で今回取り込んだ音声パラメータを保存する。
【0020】
一方、ステップS44で今回取り込んだ音声パラメータが保存されている前回のパラメータと一致する場合はステップS52でタイマで計測されている継続時間を取り込む。次にステップS54で音声パラメータが口閉じ状態を指示し、かつ継続時間が一定時間を越えているかどうかを判別する。
ここで、口開き状態又は口閉じ状態で一定時間経過してない場合はステップS56に進んで音声パラメータからアニメーションパラメータファイル18を参照して条件データを得て、この条件データと継続時間保存された前回のアニメーションパラメータとに基づきアニメーションパラメータを決定する。また、口閉じ状態で一定時間を越えている場合はステップS58で音声パラメータからアニメーションパラメータファイル18を参照して条件データを得、この条件データと継続時間保存された前回のアニメーションパラメータとに基づき、アイドルモードのアニメーションパラメータを決定する。次にステップS60でタイマをリセットする。
【0021】
次に、ステップS62では上記のステップS50,S56,S60のいずれかで決定されたアニメーションパラメータを保存し、ステップS64では決定されたアニメーションパラメータをアニメーションジェネレータ15に供給して、処理を終了する。
アニメーションジェネレータ15は図5の機能ブロック図に示す如く、アニメーションデータグループ選択部15aとパターンデータ決定取得部15bとより構成されている。アニメーションデータグループ選択部15aは選択スイッチ20のキーステータスを読取り、音声分析部16の出力する音声パラメータを取込んでアニメーションデータグループを選択する。パターンデータ取得部15bはアニメーションデータグループ選択部15aで選択されたアニメーションデータグループとアニメーションパラメータ生成部17から供給されるアニメーションパラメータとによってアニメーションデータベース21を参照してパターンデータを取得し、画像表示制御部22へ供給する。
【0022】
図6はアニメーションデータグループ選択部15aによる顔向き選択処理のフローチャートを示す。この処理は所定時間毎に実行される。同図中、ステップS70では選択スイッチ20にキーステータスを要求し、ステップS72でキーステータスを取得する。次にステップS74でこのキーステータスから向き選択キーが押されているか否かを判別し、押されていない場合はステップS76で正面向きを選択して処理を終了する。押されている場合はステップS78で押されている向き選択キーに対応して左向き又は右向きを選択して処理を終了する。
【0023】
ここで、キャラクターの顔向き等の動作は例えば図7に示す如く、正面向き、右向き、左向きの3種類であり、選択スイッチ20の顔向きのキーステータスが無い場合は正面向きが指定されたものとみなされる。3種類の顔向きは相互に制限なく移行することができ、例えば、正面向きの状態で右向きのキーステータスが指示されれば、キャラクターの顔向きはキーステータスで指示された右向きに変わる。
【0024】
図8はアニメーションデータグループ選択部15aによる表情選択処理のフローチャートを示す。この処理は所定時間毎に実行される。同図中、ステップS80では選択スイッチ20にキーステータスを要求し、ステップS82でキーステータスを取得する。次にステップS84でこのキーステータスから表情選択キーが押されているか否かを判別し、押されていない場合はステップS86でノーマルの表情を選択して処理を終了する。押されている場合はステップS78で押されている表情選択キーに対応して喜び又は怒り又は驚き又は哀みいずれかの表情を選択して処理を終了する。
【0025】
ここで、キャラクターの表情は例えば図9に示す如く、ノーマル、喜び、怒り、驚き、哀みの5種類であり、選択スイッチ20の表情のキーステータスが無い場合はノーマルが指定されたものとみなされる。5種類の表情は相互に制限なく移行することができ、例えば、ノーマルの状態で驚きのキーステータスが指示されれば、キャラクターの表情はキーステータスで指示された驚きに変わる。なお、上記5種類の表情は、正面向き、右向き、左向き夫々毎に用意されている。
【0026】
図10はアニメーションデータグループ選択部15aによるリップパターン選択処理のフローチャートを示す。この処理は所定時間毎に実行される。同図中、ステップS90で音声分析部16に音声パラメータ取得トリガーを供給し、ステップS92で音声パラメータを取得する。次にステップS94でこの音声パラメータが口開きを指示しているか否かを判別し、口開きを指示していない場合はステップS96で口閉じリップパターンを選択して処理を終了する。口開きを指示している場合はステップS98で音声パラメータで指示されている小さな口開き又は中ぐらいの口開き又は大きな口開きのリップパターンを選択して処理を終了する。
【0027】
ここで、キャラクターのリップパターンは例えば図11に示す如く、口閉じ、口開き(小)、口開き(中)、口開き(大)の4種類である。なお、口閉じは音声入力がないことに対応している。3種類のリップパターンは相互に制限なく移行することができ、例えば、口閉じの状態で口開き(大)の音声パラメータが取得されれば、キャラクターのリップパターンは音声パラメータで指示された口開き(大)に変わる。なお、上記4種類のリップパターンはノーマル、喜び、怒り、驚き、哀み夫々毎に用意されている。
【0028】
上記の顔向きと表情とリップパターンとの組合せによりアニメーションデータグループが指定され、これにアニメーションパラメータを加えることによりアニメーションデータベース21を参照するキーが得られる。
アニメーションデータベースは例えば図12に示す如く、3種類の顔向きの下層に5種類の表情が連なり、表情の下層に4種類のリップパターンが連なり、リップパターンの下層にアニメーションパラメータが連なる階層構造である。アニメーションパラメータは基本形正面パターン、基本形左傾パターン、基本形右傾パターンと、複数のゆらぎパターンと複数のアイドルパターンとを区別するためのものである。なお、アイドルパターンは口閉じのリップパターンに対してのみ設けられ、口開きのリップパターンに対しては設けられていない。
【0029】
ここで、顔向きが正面向き、表情がノーマル、リップパターンが口閉じのアニメーションデータグループには例えば図13に示す如く、基本形正面パターンP1 と基本形左傾パターンP2 と、基本形右傾パターンP3 と、ゆらぎパターン群FP1 と、アイドルパターン群IP1 が含まれる。
ゆらぎパターン群FP1 は例えば図14に示す如く、正面の瞬き、眉動き、耳動き夫々のパターンP11,P12,P13と、左傾の瞬き、眉動き、耳動き夫々のパターンP14,P15,P16と、右傾の瞬き、眉動き、耳動き夫々のパターンP17,P18,P19を含む。
【0030】
また、アイドルパターン群IP1 は例えば図15に示す如く、目左向きのパターンP21、瞬きのパターンP22、目右向きのパターンP23、左上向きのパターンP24、頬膨らみのパターンP25、右上向きのパターンP26、眉動きのパターンP27、耳動きのパターンP28、及び足踏みの連続パターンP30,P31,P32を含む。
【0031】
アニメーションパラメータ生成部17は図4に示す処理によって、図13乃至図15に示す各種パターンの中から表示しようとするパターンのアニメーションパラメータを決定している。例えばステップS48では基本形パターンP1 〜PP3 のいずれかのアニメーションパラメータの指示を決定する。
ステップS56では基本形パターンP1 〜P3 とゆらぎパターン群FP1 の各パターンP11〜P17のいずれかのアニメーションパラメータの指示を決定する。このとき継続時間と前回のアニメーションパラメータに基づいて決定が行われるため、例えは基本形パターンP1 を数秒連続して表示した後、ゆらぎパターン群FP1 の基本形P1 と同形のパターンP11〜P13内の例えばパターンP11を表示し、その後基本形パターンP1 を表示することにより、キャラクターが瞬きする動作を表現ができる。
【0032】
ステップS58ではアイドルパターン群IP1 の各パターンP21〜P32のいずれかのアニメーションパラメータの指示を決定する。例えば基本形パターンP1 をゆらぎパターンを挿入しつつ一定時間表示した後、アイドルパターン群IP1 の例えばパターンP24を表示し、その後基本形パターンP1 を表示することによりキャラクターが左上向き動作を表現できる。またパターンP24の代りに連続パターンP30,P31,P32を表示することによりキャラクターが足踏みする動作を表現できる。
【0033】
このように口閉じのリップパターンを持つアニメーションデータグループでアイドルパターン群が設定されているのは音声入力がないためにリップパターンが変化せずキャラクターの動きが少なくなるので、このような状態で少しでもキャラクターを動作させるためである。
また、顔向きが正面向き、表情がノーマル、リップパターンが口開き(中)のアニメーションデータグループには例えば図16に示す如く、基本形正面パターンP41と基本形左傾パターンP42と、基本形右傾パターンP43と、ゆらぎパターン群FP2 が含まれる。
【0034】
ゆらぎパターン群FP2 は例えば図17に示す如く、正面の上向き、下向き、瞬き、眉動き夫々のパターンP51,P52,P53,P54と、左傾の上向き、下向き、瞬き、眉動き夫々のパターンP55,P56,P57,P58と、右傾の上向き、下向き、瞬き、眉動き夫々のパターンP59,P60,P61,P62を含む。
アニメーションパラメータ生成部17は図4に示す処理によって、図16及び図17に示す各種パターンの中から表示しようとするパターンのアニメーションパラメータを決定している。例えばステップS48では基本形パターンP41〜P43のいずれかのアニメーションパラメータの指示を決定する。
【0035】
ステップS56では基本形パターンP41〜P43とゆらぎパターン群FP2 の各パターンP51〜P62のいずれかのアニメーションパラメータの指示を決定する。このとき連続時間と前回のアニメーションパラメータに基づいて決定が行われるため、例えば基本形パターンP41を数秒連続して表示した後、ゆらぎパターン群FP2 の基本形P41と同形のパターンP51〜P54内の例えばパターンP51を表示し、その後基本形パターンP41を表示することにより、キャラクターが下向く動作を表現ができる。
【0036】
このように、音声信号を分析して音圧、音圧変化、音高、音高変化に基きリップパターンを決定しているため、音声に応じてキャラクター口が音声に応じてリアルタイムできめ細かに動き表現が豊かになる。また音声が同一の状態が連続するときは、ゆらぎパターンを挿入しており、更に無音状態が連続するときはアイドルパターンを挿入しているため、キャラクターが長時間同じ姿勢を続ける間にときおり細かな仕草を行い、キャラクターが生命感を持った動きを行い、表現が豊かになる。
【0037】
このため、歌に合わせてキャラクターが動くカラオケや、ニュースや天気予報の音声に合わせてキャラクターが動く放送支援システム、製品説明の音声に合わせてキャラクターが動くトークパフォーマンス等の利用が好適である。
なお、図3の処理では音圧パラメータ、音圧変化パラメータ、音高パラメータ、音高変化パラメータによって音声パラメータを取得しているが、音圧パラメータ又はこれと音圧変化パラメータだけで音声パラメータを取得することも可能である。
【0038】
更に、図3のステップS10のピッチシフト処理において、供給された音声信号の周波数200〜4000Hzの帯域を周波数250〜5000Hzの帯域に周波数シフトした第1の信号と、供給された音声信号の周波数200〜4000Hzの帯域を周波数350〜7200Hzの帯域に周波数シフトした第2の信号とを加算し、次のステップS12に進んでも良い。この場合は2種類のピッチの異なる音声信号を混合することにより音の干渉が起き、これによって生じる音圧パラメータのゆらぎによって、キャラクターの口の動きが自然なゆらめきを持つ。
【0039】
更に、図3の代りに図18に示す音声分析処理を行っても良い。図18において図3と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図18において、ステップS28を実行した後、ステップS102に進み、アンプ及びフィルタ11から供給される音声信号をA/D変換する。この後、ステップS104で高速フーリエ解析を行って音声信号の周波数分布データを得る。次のステップS106では全てのリップ形状についての周波数分布データが登録されたリップパラメータファイルを参照して音声の発声時のリップ形状を表わすリップパラメータを得る。
【0040】
この後、ステップS108では今回取得した音圧パラメータ、音圧変化パラメータ、音高パラメータ、音高変化パラメータ、リップパラメータを用いて音声パラメータファイル16を参照し音声パラメータを得る。ここでは音声パラメータとは上記音圧パラメータ、音圧変化パラメータ、音高パラメータ、音高変化パラメータ及びリップパラメータをコード化したものである。上記ステップS108で取得した音声パラメータはステップS110で出力され、処理が終了する。
【0041】
なお、この場合は図2の音声分析部12にはリップファイルを接続し、音声パラメータファイルはキーの一部としてリップパラメータを有してなければならない。
ところで、図5に示すアニメーションジェネレータ15は選択スイッチ20からキーステータスを取得して顔の向き及び表情のアニメーションデータグループを選択しているが、図19に示す如く、アニメーションデータグループ選択部15cで取得した音声パラメータからアニメーションデータグループを選択しても良い。この場合は例えば音高パラメータから音高が低いとき哀み、音高パラメータから音高が高いとき喜び、音圧パラメータから音圧が大なるとき怒り、音圧変化パラメータから音圧が増大したとき驚き等の表情を選択する。
【0042】
上記実施例では、アニメーションデータベース21にビットマップ形式のパターンデータが格納されているとして説明をしたが、アニメーションデータベース21に3次元画像生成用データが格納されている場合は、図20に示す如く、アニメーションジェネレータ15内に画像生成部15dを設け、この画像生成部15dにおいてアニメーションデータベース21から取得した3次元画像生成用データを用いてレンダリングを行い、3次元画像のパターンデータを生成して出力する構成とすれば良い。
【0043】
なお、選択スイッチ20として話者の手足の動きを検出するセンサを設け、このセンサ出力に応じてキャラクタの手足の動きを変化させても良い。
更に入力音声として、音楽を用い、この音楽に合わせてキャラクタがピアノ,ギター,ドラムス等の楽器を演奏するように動作,表情を変化させるようにしても良く、上記実施例に限定されない。
【0044】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1に記載の発明によれば、音声を分析した音声パラメータに基づきキャラクターの画像情報を取得してアニメーション表示用の映像信号を生成するため、音声に応じてキャラクターの口をリアルタイムで動かすことができる。
【0045】
請求項2に記載の発明によれば、音声パラメータとアニメーションパラメータとに基づいて画像情報を取得するため、同一音声パラメータの継続時間が長くなるとキャラクターがときおり細かな仕草を行って生命感のある豊かなキャラクター表現を行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、キャラクターの動作や表情を選択スイッチで選択し、リップパターンを音声パラメータから選択するため、キャラクターは音声に応じた口の動きの他に動作や表情を自由に変えることができ、表現が豊かになる。
【0046】
請求項4に記載の発明によれば、キャラクターの表情及びリップパターンを音声パラメータに応じて選択するため、キャラクターは音声に応じて表情及び口の動きを自動的に変化することができ、選択スイッチの数を減らすことができ、簡単な操作で豊かな表現が可能となり、リアルタイムのキャラクターアニメーションを行うことができ、実用上きわめて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の機能構成図である。
【図3】音声分析処理のフローチャートである。
【図4】アニメーションパラメータ処理のフローチャートである。
【図5】アニメーションジェネレータの機能ブロック図である。
【図6】顔向き選択処理のフローチャートである。
【図7】顔向き選択を説明するための図である。
【図8】表情選択処理のフローチャートである。
【図9】表情選択を説明するための図である。
【図10】リップパターン選択処理のフローチャートである。
【図11】リップパターン選択を説明するための図である。
【図12】アニメーションデータベースの楮をを示す図である。
【図13】パターンデータ決定を説明するための図である。
【図14】パターンデータ決定を説明するための図である。
【図15】パターンデータ決定を説明するための図である。
【図16】パターンデータ決定を説明するための図である。
【図17】パターンデータ決定を説明するための図である。
【図18】音声分析処理のフローチャートである。
【図19】アニメーションジェネレータの機能ブロック図である。
【図20】アニメーションジェネレータの機能ブロック図である。
【符号の説明】
10 入力装置
12 音声分析部
15 アニメーションジェネレータ
16 音声パラメータファイル
17 アニメーションパラメータ生成部
18 アニメーションファイル
20 選択スイッチ
21,M2 アニメーションデータベース
22 画像表示制御部
23 画像メモリ
24 ディスプレイ装置
M1 音声分析手段
M3 画像情報取得手段
M4 映像信号生成部
Claims (7)
- 供給される音声を分析して音声パラメータを得る音声分析手段と、経時的に得られる複数の上記音声パラメータの比較からアニメーションパラメータを得るアニメーションパラメータ生成手段と、アニメーションを構成するキャラクターの画像情報を予め格納したアニメーションデータベースと、上記音声パラメータと上記アニメーションパラメータに基づき上記アニメーションデータベースから画像情報を取得する画像情報取得手段と、上記画像情報取得手段で取得した画像情報からアニメーション表示用の映像信号を生成する映像信号生成手段とを有することを特徴とするアニメーションシステム。
- 上記アニメーションパラメータ生成手段は、上記音声パラメータの比較により、同一の上記音声パラメータが継続している時間を参照して上記アニメーションパラメータを生成することを特徴とする、請求項1記載のアニメーションシステム。
- キャラクターの動作と表情との少なくとも一方を選択する選択スイッチを有し、前記画像情報取得手段は、上記選択スイッチで選択された動作又は表情で、前記音声パラメータに基づくリップパターンのキャラクターの画像情報を取得することを特徴とする請求項1又は2記載のアニメーションシステム。
- 前記画像情報取得手段は、前記音声パラメータに基づきキャラクターの表情とリップパターンとを選択して画像情報を取得することを特徴とする請求項1又は2記載のアニメーションシステム。
- 供給される音声を分析して得られた音声パラメータを参照する音声パラメータ参照手段と、経時的に得られる複数の上記音声パラメータの比較に基づいて得られたアニメーションパラメータを参照するアニメーションパラメータ参照手段と、上記音声パラメータと上記アニメーションパラメータに基づき、アニメーションを構成するキャラクターの画像情報を予め格納したアニメーションデータベースから特定の画像情報を取得する画像情報取得手段とを具備する、アニメーションジェネレータ装置。
- 供給される音声を分析して音声パラメータを得るステップと、経時的に得られる複数の上記音声パラメータの比較からアニメーションパラメータを得るステップと、上記音声パラメータと上記アニメーションパラメータに基づき、アニメーションを構成するキャラクターの画像情報を予め格納したアニメーションデータベースから画像情報を取得するステップと、を有することを特徴とするアニメーション画像の生成方法。
- 上記画像情報を取得するステップで取得した上記画像情報からアニメーション表示用の映像信号を生成するステップをさらに有する、請求項6のアニメーション画像の生成方法。
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