JP3671990B2 - 携帯用ガスこんろ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、燃料を気体とし野外において使用するところの、ガスバーナー式の携帯コンロに関するものである。より詳しくは、ガスバーナーの上方周囲に位置させて五得を装備して、大型の鍋器を使用しての煮炊を可能とする携帯ガスこんろに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の五得を装備した携帯コンロに関して、実開平2−48705号「携帯式ガスバーナ」が、コンロ台板の周辺部に複数個の支軸を植立させ、該支軸で五徳部片(線状体)の基部を枢支して五徳部片(線状体)を回動自在として、五徳部片の開位置と、五徳部片をコンロケース内に収納する、五徳部片(線状体)の閉位置とに、五徳部片(線状体)を開閉自在とする五得を装備した携帯用こんろを開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の公知技術においては、五徳部片(線状体)の開位置においては、係合突起と係止溝よりなる係止機構により五徳部片を廻止めしてい。
従って、開位置において、五徳部片(線状体)を固定状態に確実に維持できないとともに、五徳の支持は支軸のみであるため、五徳が動揺するおそれがあり、大型の鍋器を、安定状態で確実に支持できない問題点がある。
本発明は、五徳部片(線状体)の開位置において、五徳部片を確実に固定し強固に支持することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ガスバーナーの側方に位置させて風防カバーを設け、五徳部片を上下動自在とし且つバネ体により五徳部片を下方へ付勢し、風防カバーの上端部に縦溝を形成して、開位置の五徳部片を風防カバーの上端部の縦溝と係止自在として、開位置において五徳部片を回動を阻止するとともに、五徳部片を風防カバーで支持する。
【0005】
【作用】
五徳部片の開位置においては、風防カバーの縦溝とバネ体とにより、五徳部片の動揺を防ぎ鍋等を安定良く支持する。
五徳部片の閉位置においては、風防カバーの内側に収納されて、平面視で五徳を装備した携帯ガスこんろの収納容積を縮小する。
五徳部片をバネ体に抗して上昇させることにより、五徳部片と風防カバーの縦溝との係止を解いて五徳部片を閉位置へ回動自在とする。
【0006】
【発明の実施の態様】
以下、図面を参照して説明する実施例にもとづいて、以下本発明の実施の態様を詳細に説明する。
図1ないし図3を参照して、1はガスバーナー、2はコンロ台板、3は点火機構、4は器具栓つまみ、5は器具栓ブロック、6はガスカートリッジ、7はこんろケースである。
【0007】
本発明は、五得10を、その基部をコンロ台板2の周辺部に枢支して回動自在とした複数個(実施例では、4個)の五徳部片11で構成し、五徳部片の開位置において、風防カバーの上端部にの五徳部片11を係止させて五徳部片11の回動を阻止する。
【0008】
こんろケース7の上方をコンロ台板よりも上方に延長して風防カバー12を形成いる。なお、実施例では、こんろケース7で形成した風防カバー12の上方に第2風防カバー12aを設けて、風防カバーを2段構成とした。風防カバー12および第2風防カバー12aに通気孔8を形成する。
上段の風防カバー12aに、閉位置の五徳部片11と係止する縦溝13を複数個(実施例では、4個)形成する。
【0009】
なお、上段の風防カバー12aの存在しない1段構成でこんろケース7の上方部で風防カバー12を構成した場合には、風防カバー12の上端部に縦溝13を形成することは勿論である。
五得10を構成する複数個(4個)の五徳部片11には、基部に支軸14を固定し枢支部14aを垂下する。
【0010】
五徳部片11の基部を枢支するための構造として、実施例においては、図2および図5を参照して、コンロ台板2の上方に第2台板9を設け、コンロ台板2および第2台板9の周辺部に枢支孔15を形成し、該枢支孔15に五徳部片11の枢支部14aを挿入し、枢支部 14aの下端に止め具(ワッシャー)16を取付け、コンロ台板2と止め具16との間に位置してバネ体(スプリング)17を枢支部14aに挿入することで、五徳部片11を下方へバネ体で付勢するとともに、支軸14の枢支部14a(コンロ台板2および第2台板9の枢支孔15)を中心として五徳部片11を回動自在とする。
【0011】
五徳部片11にも通気孔18を形成するとともに、五徳部片11の上面に切溝19を形成して鍋等の支持をより安定化する。
【0012】
五得は、五得部片11をガスバーナーの側方で放射方向に位置させ開位置とすることで、携帯型こんろの周囲へ放射状に五得部片11を突出させ鍋等の支持範囲を拡大することで、大型の鍋等による調理を可能とする。五得部片11の開位置では、図3および図5の(a)を参照して、五得部片11は風防ケースの上端部の縦溝13と係止した状態で使用するとともに、ばね体(スプリング)17により五得部片11は下方へ付勢されることで、五得部片11の回動方向やよび上下方向の動揺は阻止される。従って、五得部片11は開位置に確実強固に固定維持される。
五得部片11を風防カバーの内側に収納することで、非使用時(収納保管時、移動時)には、図4に示すごとく、携帯型こんろの容積を縮小する。
各五得部片11の先端部は隣接する五得部片11の基部と風防カバー12の内面との間に挟持され、ばね体17により下方へ付勢されて図5の(b)に示す下方位置に維持されている。
【0013】
開位置より閉位置への変更に当たっては、ばね体17に抗して五得部片11を上昇させて、各五得部片11の基部と風防ケース12の縦溝13との係止を解除したのち、各五得部片11を風防カバーの内側へ回動する。 閉位置より開位置への変更に当たっては、ばね体17に抗して五得部片11を上昇させて、各五得部片11の下面を風防ケース12の上端よりも上方へ引き上げ各五得部片11の回動を自由としたのち、各五得部片11を風防ケース12の縦溝13の位置まで回動することで、各五得部片11はばね体17の作用で引き下げられ、開位置となる。
【0014】
実施例では、各五得部片11を平面視で風防カバーの1/4円に近い円弧としたので、風防カバー12の内面に沿って収納され、4個の五得部片11は平面視で風防カバー12よりもやや小さい円形で収納状態を維持している。円弧形状に変えて他の形状、例えば、直線形状としてもよいことは勿論である。
【0015】
【発明の効果】
本発明は、五得部片11をガスバーナーの側方で放射方向に位置させ開位置とすることで、囲へ放射状に五得部片11を突出させ鍋等の支持範囲を拡大することで、大型の鍋等による調理を可能とする五得を装備した携帯型こんろにおいて、五徳部片の開位置においては、五得部片11と風防カバーの縦溝との係止により五徳部片の水平方向の動揺が阻止されるとともに五得部片11の中間部が風防カバーで支持され、ばね体17により下方へ付勢されていることで上下方向の動揺は阻止される。従って、五徳部片の動揺を防ぐとともに五徳を風防カバーで支持することにより、五徳を確実強固に携帯型こんろに固定維持して、大型の鍋等を安定良く支持し大鍋等による調理を容易にする効果を有する。
五徳部片の閉位置においては、風防カバーの内側に五徳部片を収納することで、非使用時(収納保管時、移動時)には、五得を装備した携帯型こんろの容積を縮小する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の実施例を示す携帯用ガスこんろの使用状態を示し、ガスカートリッジと一体化して示す斜視図。
【図2】 同じく縦断面図。
【図3】 同じく平面図。
【図4】 五得の収納状態における携帯用ガスこんろの斜視図。
【図5】 五徳部片の係止支持機構を示し、a図は五得の開位置、b図は五得の閉位置をそれぞれ示す。
【符号の説明】
8 通気孔
10 五得
11 五徳部片
12 風防カバー
13 縦溝
14 支軸
17 バネ体(スプリング)

Claims (1)

  1. コンロ台板の周辺部に複数個の五徳部片の基部を枢支して五徳部片を開位置と閉位置とに回動切換え自在とした五得を装備した携帯用ガスこんろにおいて、
    ガスバーナーの側方に位置させて風防カバーを設け、
    五徳部片を上下動自在とし且つバネ体により五徳部片を下方へ付勢し、
    風防カバーの上端部に縦溝を形成して、開位置の五徳部片を風防カバーの上端部の縦溝と係止自在として、
    開位置において五徳部片を回動を阻止するとともに、五徳部片を風防カバーで支持し、
    五徳部片をバネ体に抗して上昇させることにより、五徳部片と風防カバーの縦溝との係止を解いて五徳部片を閉位置へ回動自在とし、開位置においては、風防カバーの縦溝とバネ体とにより、五徳部片の動揺を防ぎ鍋等を安定良く支持することを特徴とする携帯用ガスコンロ。
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