JP2887456B2 - コンロ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば屋外でバー
ベキューなどを行うのに適したコンロに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来様
々なコンロが提案されているが、本発明は持ち運び便利
で不使用時にコンパクトに収納でき、携帯性に秀れ、屋
外用（アウトドア用）のバーベキューコンロとして使用
するのに最適となるコンロを提供することを目的として
いる。

【０００３】

【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。

【０００４】下ケース８の上部に炭やまきや固形燃料な
どの熱源を支承する支承部１を設け、内側へ回動してこ
の支承部１を覆う上ケースとなる上ケース半体２を下ケ
ース８の左右端部に回動自在に枢着し、使用に際しては
この上ケース半体２を外側へ開くことで上部が開放した
前記支承部１の左右に前記上ケース半体２が架設用の側
体部２として立設状態に対設配設されるように構成し、
この上ケース半体２間に着脱自在に網板や鉄板などの焼
板３を熱源上に架設し、前記左右の上ケース半体２若し
くは下ケース８に脚枠９を回動自在に枢着し、収納に際
しては焼板３を取り外して前記下ケース８と前記上ケー
ス半体２から成る上ケースとの間に収納し、且つ左右の
上ケース半体２を内側に回動してケース閉塞し得るよう
に構成し、前記脚枠９を前記上ケース若しくは下ケース
８に沿設状態に折り畳み係止し得るように構成する共
に、この沿設状態としない脚枠を持ち運び用の取手とし
て利用できるように構成したことを特徴とするコンロに
係るものである。

【０００５】

【発明の実施の形態】最良と考える本発明の実施の形態
（発明をどのように実施するか）を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。

【０００６】使用に際してはこの上ケース半体２を外側
へ開くことで上部が開放した前記支承部１の左右に前記
上ケース半体２が架設用の側体部２として立設状態に対
設配設され、この上ケース半体２間に着脱自在に網板や
鉄板などの焼板３を熱源上に架設して上ケース半体２が
開いた状態が保持されるようにして使用する。

【０００７】収納に際しては焼板３を取り外して前記下
ケース８と前記上ケース半体２から成る上ケースとの間
に収納し、左右の上ケース半体２を内側に回動してケー
ス閉塞し、前記脚枠９を前記上ケース若しくは下ケース
８に沿設状態に折り畳み得る又は、回動して持ち運び用
の取手として利用できるようにする。

【０００８】

【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。

【０００９】本実施例は、下ケース８の上部に炭やまき
や固形燃料などの熱源を支承する支承部１を設けてい
る。この支承部１は下ケース８上に収納ケース10を収納
し、この収納ケース10内に炭などを載せる受網板11を収
納して構成している。

【００１０】また、内側へ回動してこの支承部１を覆う
上ケースとなる上ケース半体２を下ケース８の左右端部
に被嵌状態で回動自在に枢着し、使用に際してはこの上
ケース半体２を外側へ開くことで上部が開放した前記支
承部１の左右に前記上ケース半体２が架設用の側体部２
として立設状態に対設配設されるように構成し、この上
ケース半体２間に着脱自在に焼板３を熱源上に架設して
上ケース半体２が開いた状態に保持されるようにして使
用する。また、前記左右の上ケース半体２に脚枠９を回
動自在に枢着している。

【００１１】本実施例では、脚枠９を単なる単枠状とし
て折り畳み回動自在な簡易脚とし、卓上用コンロとして
適したものとなるようにしている。

【００１２】従って、収納に際しては図８〜図９に示す
ように、焼板３を取り外して前記下ケース８と前記上ケ
ース半体２から成る上ケースとの間の前記収納ケース10
内脚杆５を上にして収納し、左右の上ケース半体２を内
側に回動してケース閉塞し得るように構成し、前記脚枠
９を前記上ケース若しくは下ケース８に沿設状態に折り
畳み得る又は、回動して持ち運び用の取手として利用で
きるように構成している。

【００１３】本実施例では、図８に示すように戻り止め
ストッパー12を乗り越えて脚枠９を回動ストッパー13ま
で下方に回動することで脚として機能し、収納に際して
上ケース半体２を内側へ回動し嵌合ストッパー14を係合
してケース閉塞した際上側に来ることとなる脚枠９の一
方を戻り止めストッパー12を越えて反対側の戻りストッ
パー15を乗り越えるまで回動することで脚枠９を下ケー
ス８に沿設状態に折り畳み係止でき、また他方は上ケー
ス半体２を回動した状態ではそのままの位置とすること
で持ち運び用の取手として利用することができる。

【００１４】本実施例は、図１〜図４に示すように、炭
やまきや固形燃料などの熱源を支承する支承部１の左右
に側体部２を対設し、この側体部２間に網板や鉄板など
の焼板３を熱源上に架設するコンロであって、前記方形
状の焼板３の左右端部合計四ヶ所に前記側体部２に設け
た嵌合孔４に嵌合挿入する脚杆５を垂設し、この脚杆５
の垂下途中位置に脚杆５の径が大きくなる係止部６を設
け、前記嵌合孔４を前記脚杆５の途中位置まで嵌合挿入
するが係止部６が嵌合挿入せずに係止される係止嵌合孔
４Ａと、係止部６が係止せずに更に係止部６の基端側ま
で脚杆５が嵌合挿入される非係止嵌合孔４Ｂとの二種類
に設け、前記脚杆５の配置に対応して形成される前記係
止嵌合孔４Ａと非係止嵌合孔４Ｂの形成配置を、前記焼
板３の架設向きを左右１８０度変えることにより脚杆５
に対応する嵌合孔４の前記種類が決定して焼板３の架設
高さが可変し得る高さ調整機構７を設けている。具体的
には、前記係止部６を前記脚杆５の垂下途中位置に単に
膨出突起６Ａを突設して形成し、前記係止嵌合孔４Ａを
前記脚杆５の係止部６より下方の垂下先端部は嵌合挿入
するが、径大となっている係止部６は嵌合挿入できない
孔径の径小嵌合孔４Ａとして構成し、前記非係止嵌合孔
４Ｂを前記係止部６を嵌合挿入できる孔径の径大嵌合孔
４Ｂとして構成している。

【００１５】従って、非常に簡単な構成で実現でき、非
常に実用性に秀れる。

【００１６】尚、本実施例に限らず、脚杆５の孔径を途
中で違えさせて脚杆５の途中に係止段部を形成すること
で係止部６を形成しても良いし、係止嵌合孔４Ａ，非係
止嵌合孔４Ｂを本実施例のように単に孔径の大小によら
ず係止部６の突出形状に合致するかしないかによる構成
としても良い。

【００１７】また、前記焼板３の端部に垂設した合計四
本の前記脚杆５の配置を、一方側の脚杆５の間隔と他方
側の脚杆５の間隔を違えることで左右非対称に設定し、
この脚杆５の架設向きを左右１８０度変えた状態に夫々
対応して図５に示すように前記径小嵌合孔４Ａと径大嵌
合孔４Ｂを夫々左右の側体部２に両者合計八ヶ所に設け
ている。

【００１８】また、本実施例では高さ調整を二段階とし
たが、数段階に調整できるように係止部６並びに嵌合孔
４の形状・種類を設定しても良く、また、これに応じた
脚杆５の配置構成も適宜設計し得るものである。

【００１９】従って、焼板３の高さを高くして火加減を
弱めたい場合には、焼板３の脚杆５が径小嵌合孔４Ａに
係合する向きにして嵌合挿入し、焼板３を側体部２間に
架設する。

【００２０】脚杆５の垂下先端部はこの径小嵌合孔４Ａ
に挿入されるが途中の係止部６が挿入されず係止されて
基端部まで挿入されないから、その分だけ焼板３の高さ
が高くなる。

【００２１】逆に、焼板３の高さをこれより低くして火
加減を強めたい場合には、逆に焼板３を左右方向に１８
０度水平回動して架設向きを反対にして今後は脚杆５が
径大嵌合孔４Ｂに嵌合挿入する。

【００２２】この場合は、前記係止部６も係止せずに挿
入されるため、基端部まで深く挿入されるから、焼板３
の高さは低くなる。

【００２３】従って、単に向きを変えて差し込み架設す
るだけで高さ調整でき、非常に簡単な構造であって、非
常に簡単な操作で高さ調整が実現できることとなる。

【００２４】また、前記高さ調整機構７を介して本実施
例では二枚の前記焼板３を並設状態で前記側体部２間に
架設し得るように構成している。

【００２５】従って、例えば図４に示すように一方の焼
板３を高くし、他方の焼板３を低くすることで、一方側
は火加減が強く、他方側は火加減を弱くできるから、例
えば一方側の焼板３上にはあまり強火で焼きたくない野
菜類や既に焼き上がったものを移して冷めないようにす
るように使用し、他方側の焼板３上には強火で焼きたい
肉などを載せることができるように使用することがで
き、非常に実用性に秀れたコンロとなる。

【００２６】

【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、持
ち運び便利で不使用時にコンパクトに収納でき、携帯性
に秀れ、屋外用（アウトドア用）のバーベキューコンロ
として使用するのに最適となるコンロとなる。

【００２７】しかも、この不使用時でのコンパクト化す
る操作は、単に焼板を取り外して、左右の上ケース半体
を回動する操作を行い、脚枠を回動すれば良く、この脚
枠は沿設状態に係止できると共に、持ち運び用の取手と
して使用でき、非常に便利で実用性に秀れ、また、使用
した焼板はケース内に収納した状態で持ち運びできるか
ら、携帯性に秀れると共に、収納・梱包も容易となり、
体裁も良く、外観も損なわない非常に秀れたコンロとな
る。

【００２８】また、製作コストもかからず、部品点数も
少なくて済む構成のため量産性に極めた秀れた画期的な
コロンとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の使用状態の正面図である。

【図２】本実施例の使用状態の正断面図である。

【図３】本実施例の使用状態の側面図である。

【図４】本実施例の使用状態の平面図である。

【図５】本実施例の使用状態の並設した夫々の焼板３の
高さを違えた状態に調整した側断面図である。

【図６】本実施例の焼板３を取り外した状態の平面図で
ある。

【図７】本実施例の二枚の焼板３を示す説明斜視図であ
る。

【図８】本実施例のケース閉塞した収納状態の正面図で
ある。

【図９】本実施例のケース閉塞した収納状態の平面図で
ある。

【図１０】本実施例のケース閉塞した収納状態の正断面
図である。

【符号の説明】

１ 支承部 ２ 上ケース半体，側体部 ３ 焼板 ８ 下ケース ９ 脚枠

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 下ケースの上部に炭やまきや固形燃料な
   どの熱源を支承する支承部を設け、内側へ回動してこの
   支承部を覆う上ケースとなる上ケース半体を下ケースの
   左右端部に回動自在に枢着し、使用に際してはこの上ケ
   ース半体を外側へ開くことで上部が開放した前記支承部
   の左右に前記上ケース半体が架設用の側体部として立設
   状態に対設配設されるように構成し、この上ケース半体
   間に着脱自在に網板や鉄板などの焼板を熱源上に架設
   し、前記左右の上ケース半体若しくは下ケースに脚枠を
   回動自在に枢着し、収納に際しては焼板を取り外して前
   記下ケースと前記上ケース半体から成る上ケースとの間
   に収納し、且つ左右の上ケース半体を内側に回動してケ
   ース閉塞し得るように構成し、前記脚枠を前記上ケース
   若しくは下ケースに沿設状態に折り畳み係止し得るよう
   に構成する共に、この沿設状態としない脚枠を持ち運び
   用の取手として利用できるように構成したことを特徴と
   するコンロ。