JP3671747B2 - マッサージ器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マッサージ器に関し、詳しくは、施療部の上下動作により人体、特に、首や肩をマッサージする手持ち形式のマッサージ器に関し、更に、詳しくは、施療長さを長くしてマッサージ効果を高めようとする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、首や肩を施療するマッサージ器は、特開平7−227413号公報に示すように、把手部の延長方向の先端部にポイント状の施療部を設けるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のマッサージ器においては、施療部、即ち、叩き部はポイント又は円形であって、施療部による施療域が狭いとともに円形となっていることから、施療肢体部位を狙い難く、手で叩くマッサージ師のマッサージ感覚及びマッサージ効果を得難いものとなっていた。
【0004】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、施療部の長さを長くして施療域を長くして、マッサージ部位を狙いやすしながら、マッサージ師によるマッサージ感覚及びマッサージ効果を得ることができるマッサージ器を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1においては、本体ハウジング3に形成した把手部1の延長方向に対して曲がった方向に、施療幅Wに比べて施療長さLが長くなる長い施療部2を設け、長い施療部2の施療幅Wを変更可能に構成してあることを特徴とするものである。このような構成によれば、施療域を長くすることができ、例えば、首や肩等のマッサージしたい部位を狙いやすく、手によるチョッパー感覚を得ることができ、マッサージ師のマッサージ感覚、マッサージ効果を得ることができ、かつ、長い施療部2は把手部1に対して曲がっていることから、肩や首に乗せやすく使用しやすい。
更に、請求項1においては、長い施療部2の施療幅Wを変更可能に構成してあることを特徴とするものである。このような構成によれば、施療幅Wを狭くする場合には、チョッパー感覚の強い刺激マッサージが得られ、アタッチメントにより施療幅Wを広くした場合には、平手打ち感覚のやさしいマッサージを得ることができる。即ち、使用始めでは、施療幅Wを広くしたワイドでのならし、使用途中では、施療幅Wを狭くしたチョッパーでの本マッサージ、終了時では、再びワイドでの仕上げをおこなうことができ、マッサージ師の手順に合わせたマッサージができる。
【0006】
請求項2においては、長い施療部2が把手部1の方向に回動自在に本体ハウジング3に枢支していることを特徴とするものである。このような構成によれば、長い施療部2の連続した往復回動運動によって、マッサージ師の叩き手技(ケン打)のマッサージ感覚を得ることができ、かつ、長い施療部2の一端部を枢支することから、長さ方向とは直交する左右方向の動きを抑制することができ、安定的に使用することができ、加えて、長い施療部2を往復回動動作させることから、長い施療部2の前後で動作のストロークが異なり、マッサージ器を前後に移動することで最適な強さを容易に得ることができる。
【0007】
請求項3においては、本体ハウジング3が長い施療部2の枢支位置において折りたたみ可能にしていることを特徴とするものである。このような構成によれば、折りたたみによってコンパクト化を図ることができながら、本体ハウジング3の折りたたみ位置と長い施療部2の枢支位置とが同じ位置であることから、施療部2の長さを最大限長くすることができ、しかも、枢支位置が一箇所だから、構成を簡素化することができながら、小スペースで折り曲げと回動がおこな得る。
【0008】
請求項4においては、長い施療部2を本体ハウジング3に弾性体5を介して弾性を備えたロック手段4にて連結していることを特徴とするものである。このような構成によれば、施療部2及び施療部2が連結された本体ハウジング3部分で構成するヘッド部分17は、本体ハウジング3に弾性体5を介して連結されることで施療部2の回動運動を吸収して微少な回動運動にすることができ、把手部1側の手元振動を軽減することができ、しかも、長い施療部2を本体ハウジング3にロックした状態で、ヘッド部分17による叩き動作において飛び跳ね動作となり、長い施療部2の施療面への接触時間が短くなり、又、反動での叩き力が加わってマッサージ師がおこなう軽快なマッサージ動作を生み出すことができる。
【0009】
請求項5においては、本体ハウジング3側からの直線往復運動を長い施療部2の往復回動運動に変換するばね手段6を備えていることを特徴とするものである。このような構成によれば、直線運動を回動運動に変換する構成を簡素化することができる。
【0011】
請求項6においては、長い施療部2の両側に副施療子7を施療部2の回動方向に位置変更可能に設けてあることを特徴とするものである。このような構成によれば、副施療子2の位置の変更によって施療幅Wを変更することができながら、副施療子2を退避させることで、施療部2のみの施療ができて、マッサージ感を明確にすることができる。
【0012】
請求項7においては、長い施療部2の両側に副施療子7を回動位置を変更可能に設け、副施療子7の下回動位置においては長い施療部2に同レベルで連結されて同調駆動されるととにも上回動位置においては長い施療部2から退避して本体ハウジング3に連結されて長い施療部2のみが回動駆動される副施療子7の回動位置変更手段8を設けてあることを特徴とするものである。このような構成によれば、副施療子7の位置を変更することにより、ワイド叩き(平手打)、チョッパー叩き(ケン打)のマッサージ感覚でマッサージをおこなうことができる。
【0013】
請求項8においては、副施療子7が長い施療部2に対して段階的に位置変更可能に構成してあることを特徴とするものである。このような構成によれば、副施療子7の位置を長い施療部2に対して段階的に位置を変更することで、施療部2と副施療子7との好みの施療状態でマッサージをおこなうことができる。
【0014】
請求項9においては、長い施療部2に長さ方向に位置をずらせて異なる形状の施療ポイント9,10を設けてあることを特徴とするものである。このような構成によれば、施療部2を長さ方向に動かすことで、施療感覚及び刺激を容易に変えることができる。
【0015】
請求項10においては、長い施療部2に長さ方向に施療ポイント11をスライド移動可能に設けてあることを特徴とするものである。このような構成によれば、施療ポイント11をスライドさせることで、マッサージ感を変えることができる。
【0016】
請求項11においては、施療ポイント11のスライド移動によって施療ポイント11の高さを変更可能にしてあることを特徴とするものである。このような構成によれば、マッサージ刺激強さを変えることができ、多種のマッサージ感を得ることができる。
【0017】
請求項12においては、長い施療部2の長さ方向の中央部に施療部2をシーソー揺動させる支持位置を設けてあることを特徴とするものである。このような構成によれば、長い施療部2が施療部位に沿うように揺動することができ、施療部位に合った広い範囲のマッサージをおこなうことができる。
【0018】
請求項13においては、長い施療部2の施療側が凹状に湾曲していることを特徴とするものである。このような構成によれば、長い施療部2が人体に馴染み、一層、ワイド感のあるマッサージをおこなうことができる。
【0019】
請求項14においては、長い施療部2が複数並設されて交互に叩き動作することを特徴とするものである。このような構成によれば、両手感覚での交互叩きをおこなうことができる。
【0020】
請求項15においては、複数の長い施療部2の少なくとも一つが本体ハウジング3側に固定され、他の長い施療部2が叩き動作をおこなうことを特徴とするものである。このような構成によれば、簡単な構成により交互叩きをおこなうことができ、部品点数を少なくすることができる。
【0021】
請求項16においては、長い施療部2の長さ方向の両端部にソレノイドのような駆動部12,12を設けてあることを特徴とするものである。このような構成によれば、長い施療部2の施療長さを、一層、長くすることができ、更に、両端のソレノイドのような駆動部12,12への通電タイミングを変えることによって、異なった動作を造り出すことができてマッサージ師の手技に近づけることができる。
【0022】
請求項17においては、一定以上のシーソ揺動を阻止する揺動防止ガイド13を設けてあることを特徴とするものである。このような構成によれば、使用時に長い施療部2が回動せず安定させることができて使いやすい。
【0023】
請求項18においては、ソレノイド14において駆動されるプランジャー15の摺動ガイド16を円とは異なる非円形にするとともに長い施療部2に連結されるプランジャー15の外形も摺動ガイド16の形状に合致させてあることを特徴とするものである。このような構成によれば、ソレノイド14のプランジャー15及び摺動ガイド16によって長い施療部2の回動を防止できて、回動防止の構成を兼用化できて構成を簡素化できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は側面図、図2は正面図である。
【0025】
マッサージ器Aは、本体ハウジング3の基端部に把手部1が略棒状に形成され、把手部1の延長方向に対して略直下に曲がった方向に、施療幅Wに比べて施療長さLが長くなる長い施療部2を設けている。施療幅Wは副施療子7を使用することで、施療幅WSが広くなるが、広くなった施療幅WSに比べても施療長さLは充分に長いものである。
【0026】
図12に示すように、本体ハウジング3は、把手部側ハウジング18とへッド側ハウジング19とで構成され、両ハウジング18,19は貫通するボルト21によって連結される回転軸20a,20bに相対回転可能に接続されている。回転軸20a,20bには回転ロック体22がコイルスプリング23に抗して軸方向に移動自在になって挿通され、回転ロック体22の二本の脚53,53がヘッド側ハウジング19の円弧孔54に遊挿されるとともに把手部側ハウジング18の固定孔(図示せず)に挿通されて回転ロック体22を把手部側ハウジング18に回転不能に支持している。しかして、把手部側ハウジング18に対して押し込み自在に構成されたプッシュボタン24をコイルスプリング23に抗して押し込み操作することで、回転ロック体22を回転軸20a,20bに対して退避移動させ、回転ロック体22に形成した係合ロック突起25をヘッド側ハウジング19の複数箇所に形成している係合凹所26に係合して、把手部側ハウジング18に対してヘッド側ハウジング19の回転移動位置を変更して折りたたみ及び伸張姿勢を固定できるようにしている。
【0027】
図12及び図13に示すように、ヘッド側ハウジング19にはソレノイド14が固定され、把手部側ハウジング18内に付設した制御回路部26からの電圧波形のとおりにプランジャー15を出退動作させるようにしている。把手部側ハウジング18に対してヘッド側ハウジング19を回転自在に連結している回転軸2a,20bには長い施療部2を回転自在に枢支している。プランジャー15にはねじを切ってあり、このねじ部にコイルスプリング27を螺合してあり、コイルスプリング27を長い施療部2に連結している。このように、本体ハウジング3側からの直線往復運動を長い施療部2の往復回動運動に変換するコイルスプリング27によるばね手段6を備えていることから、直線運動を回動運動に変換する構成を簡素化することができるものである。又、コイルスプリング27をプランジャー15のねじ部にねじ込まれていて、コイルスプリング27をプランジャー15に接続する構成を簡素化している。
【0028】
しかして、本体ハウジング3に形成した把手部1の延長方向に対して略直角に曲がった方向に、施療幅Wに比べて施療長さLが長くなる長い施療部2を設けるのであり、例えば、首や肩等のマッサージしたい部位を狙いやすく、手Hによるチョッパー感覚を得ることができ、マッサージ師のマッサージ感覚、マッサージ効果を得ることができ、かつ、長い施療部2は把手部1に対して曲がっていることから、肩や首に乗せやすく使用しやすいものである。図1においてXはストロークを示す。
【0029】
更に、長い施療部2が把手部1の方向に回動自在に本体ハウジング3に枢支していて、長い施療部2の連続した往復回動運動によって、マッサージ師の叩き手技(ケン打)のマッサージ感覚を得ることができ、かつ、長い施療部2の一端部を枢支することから、長さ方向とは直交する左右方向の動きを抑制することができ、安定的に使用することができ、加えて、長い施療部2を往復回動動作させることから、長い施療部2の前後で動作のストロークが異なり、マッサージ器を前後に移動することで最適な強さを容易に得ることができるものである。
【0030】
しかも、本体ハウジング3が長い施療部2の枢支位置において折りたたみ可能になっていて、折りたたみによってコンパクト化を図ることができながら、本体ハウジング3の折りたたみ位置と長い施療部2の枢支位置とが同じ位置であることから、施療部2の長さを最大限長くすることができ、しかも、枢支位置が一箇所だから、構成を簡素化することができながら、小スペースで折り曲げと回動がおこな得るものである。
【0031】
ヘッド側ハウジング3には弾性体5の一例としてのスプリング28を介して上係止爪29が貫通するねじ30にて固定されていて、上係止爪29を備えた部材がスプリング28に抗して若干移動できるようにしている。ねじ30の下端部は連結ブロック55を介して長い施療部2の先端部に連結されている。
【0032】
上記回転軸20a,20bには副施療子7が回転自在に枢支されている。副施療子7の中央部には長孔31が形成され、長孔31に長い施療部2が臨んでいて、長い施療部2の両側に副施療子7を存在させている。副施療子7のケーシング32には軸受用の切欠き33が形成され、切欠き33にフック軸34を回転自在に挿合している。フック軸34には上フック35と下フック36とを形成している。長い施療部2には下係止爪37を設けている。フック軸34に一連に形成した受部38とケーシング32との間にはスプリング39が介装されて上下フック35,36の係合方向にフック軸34を回転付勢している。フック軸34の受部38には係止孔40が形成されて切替ボタン41を連結して、ケーシング32の両側の長孔42の範囲内において移動できるようにしている。
【0033】
しかして、図8に示すように、副施療子7側の下フック36が長い施療部2の下係止爪37に係止されている副施療子7の下降回動状態において、長い施療部2と副施療子7とが略同レベルになって施療幅W大きく広げる状態と、図示はしないが副施療子7のみを押上げて副施療子7側の上フック35をヘッド側ハウジング19の上係止爪29に係止することで、長い施療部2に対して副施療子7を上昇させて施療幅Wを長い施療部2のみによる幅狭の状態に切り替えることができるようにしている。
【0034】
このように、副施療子7を上昇させて施療幅Wを狭くする場合には、手Hによるチョッパー感覚の強い刺激マッサージが得られ、副施療子7を下降させることにより施療幅Wを広くする場合には、平手打ち感覚のやさしいマッサージを得ることができるのである。つまり、使用始めでは、施療幅Wを広くしたワイドでのならし、使用途中では、施療幅Wを狭くしたチョッパーでの本マッサージ、終了時では、再びワイドでの仕上げをおこなうことができ、マッサージ師の手順に合わせたマッサージができるのである。又、副施療子2を退避させることで、施療部2のみの施療ができて、マッサージ感を明確にすることができるものである。更に、副施療子7の位置を変更することにより、ワイド叩き(平手打)、チョッパー叩き(ケン打)のマッサージ感覚でマッサージをおこなうことができるものである。
【0035】
図8のように、副施療子7の下フック36に長い施療部2の下係止爪37を係止した状態で、図示はしないが副施療子7の上フック35をヘッド側ハウジング19の上係止爪29に係合することで、長い施療部2が弾性体5としてのスプリング28を圧縮した状態でハウジング側にロックされるようにしている。このように、弾性を備えて長い施療部2をハウジング側にロックする構成をロック手段4と総称するがその構成は種々設計変更可能である。
【0036】
このように、長い施療部2を本体ハウジング3側であるヘッド側ハウジング19に弾性体5を介して弾性を備えたロック手段4にて連結していることから、ソレノイド14による施療部2の回動運動を吸収して微少な回動運動にすることができ、把手部1側の手元振動を軽減することができ、しかも、長い施療部2を本体ハウジング3にロックした状態で、ヘッド部分17による叩き動作において飛び跳ね動作となり、長い施療部2の施療面への接触時間が短くなり、又、反動での叩き力が加わってマッサージ師がおこなう軽快なマッサージ動作を生み出すことができるものである。
【0037】
ところで、切替ボタン41,41をスプリング39に対して図12の矢印イ方向に操作することで、フック軸34を回転させてスプリング28によって長い施療部2を下方に弾発して上フック35の係合を解除することができるようにしている。
【0038】
図17は他の実施の形態を示す概略断面図である。但し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略する。長い施療部2の先端面に切替溝43を上下多段に形成し、副施療子7側にスプリング44に抗して出退することができるロックボタン45を設けたものであって、ロックボタン45を選択した切替溝43に挿合することで、副施療子7の位置を変更して、長い施療部2の突出代を変更して、結果として、長い施療部2の施療幅Wを変更可能に構成したものである。このような副施療子7の回動位置を変更する構成を回動位置変更手段8と総称するが、その構成は種々設計変更可能である。
【0039】
しかして、副施療子7を上昇させて施療幅Wを狭くする場合には、チョッパー感覚の強い刺激マッサージが得られ、副施療子7を下降させることにより施療幅Wを広くする場合には、平手打ち感覚のやさしいマッサージを得ることができ、又、副施療子7が長い施療部2に対して段階的に位置変更可能に構成されていることから、副施療子7の位置を長い施療部2に対して段階的に位置を変更することで、施療部2と副施療子7との好みの施療状態でマッサージをおこなうことができるものである。
【0040】
図19乃至図21は更に他の実施の形態を示している。但し、基本構成は上記実施の形態と共通であり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略する。
【0041】
図19の実施の形態においては、長い施療部2に長さ方向に位置をずらせて異なる形状の施療ポイント9,10を設けたものであって、長い施療部2を長さ方向に動かすことで、施療感覚及び刺激を容易に変えることができるものである。
【0042】
図20の実施の形態においては、長い施療部2に長さ方向に施療ポイント11をスライド移動可能に設けたものである。具体的には、長い施療部2に長い凹所46を形成するともに長い凹所46に適宜間隔を隔てて係合切欠き47を形成し、施療ポイント11を適宜の位置に移動させて係合脚48を係合切欠き47に係合して位置を変更可能にしたものであって、施療ポイント11をスライドさせることで、マッサージ感を変えることができるものである。
【0043】
図21の実施の形態においては、施療ポイント11のスライド移動によって施療ポイント11の高さを変更可能にしたものである。具体的には、移動溝49を斜めに形成して施療ポイント11の位置の選択によって、施療ポイント11の高さを変更してマッサージ刺激強さを変えることができ、多種のマッサージ感を得ることができるものである。
【0044】
図22乃至図24は更に他の実施の形態を示し、但し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略する。
【0045】
図22の実施の形態においては、長い施療部2の長さ方向の中央部に施療部2をシーソー揺動させる支持位置を設けたものである。具体的には、長い施療部2の中央部において軸50にて揺動自在に支持したものであって、長い施療部2が施療部位に沿うように揺動することができ、施療部位に合った広い範囲のマッサージをおこなうことができるものである。
【0046】
図24の実施の形態においては、長い施療部2の施療側が凹状に湾曲しているものであって、長い施療部2が人体に馴染み、一層、ワイド感のあるマッサージをおこなうことができるものである。
【0047】
図25乃至図27は更に他の実施の形態を示し、但し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略する。
【0048】
図25の実施の形態においては、長い施療部2が複数並設されて交互に叩き動作するようにしたものである。具体的には、ソレノイド14,14を並設し、各々のソレノイド14によって長い施療部2を独立駆動するようにしてあって、両手感覚での交互叩きをおこなうことができるものである。
【0049】
図26の実施の形態においては、複数の長い施療部2の少なくとも一つが本体ハウジング3側に固定され、他の長い施療部2がソレノイド14に連結されて叩き動作をおこなうようにしたものであって、簡単な構成により交互叩きをおこなうことができ、部品点数を少なくすることができるものである。
【0050】
図27の実施の形態においては、長い施療部2の長さ方向の両端部にソレノイドのような駆動部12,12を設けてあって、長い施療部2の施療長さを、一層、長くすることができ、更に、両端のソレノイドのような駆動部12,12への通電タイミングを変えることによって、異なった動作を造り出すことができてマッサージ師の手技に近づけることができるものである。
【0051】
図29の実施の形態においては、一定以上のシーソ揺動を阻止する揺動防止ガイド13を設けたものであって、使用時に長い施療部2が回動せず安定させることができて使いやすいものである。
【0052】
図30及び図31は更に他の実施の形態を示し、但し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略する。本実施の形態においては、ソレノイド14において駆動されるプランジャー15の摺動ガイド16を円とは異なる非円形にするとともに長い施療部2に連結されるプランジャー15の外形も摺動ガイド16の形状に合致させたものである。図30の実施の形態においては、プランジャー15を角柱状に形成するとともに摺動ガイド16に角孔51を形成したものであり、図31の実施の形態においては、プランジャー15を楕円形に形成するとともに摺動ガイド16に楕円孔52を形成したものである。このような構成によれば、ソレノイド14のプランジャー15及び摺動ガイド16によって長い施療部2の回動を防止できて、回動防止の構成を兼用化できて構成を簡素化できるものである。
【0053】
【発明の効果】
請求項1においては、本体ハウジングに形成した把手部の延長方向に対して曲がった方向に、施療幅に比べて施療長さが長くなる長い施療部を設け、長い施療部の施療幅を変更可能に構成してあるから、施療域を長くすることができ、例えば、首や肩等のマッサージしたい部位を狙いやすく、手によるチョッパー感覚を得ることができ、マッサージ師のマッサージ感覚、マッサージ効果を得ることができ、かつ、長い施療部は把手部に対して曲がっていることから、肩や首に乗せやすく使用しやすいという利点がある。
更に、請求項1においては、長い施療部の施療幅を変更可能に構成してあるから、施療幅を狭くする場合には、チョッパー感覚の強い刺激マッサージが得られ、アタッチメントにより施療幅を広くした場合には、平手打ち感覚のやさしいマッサージを得ることができるという利点がある。即ち、使用始めでは、施療幅を広くしたワイドでのならし、使用途中では、施療幅を狭くしたチョッパーでの本マッサージ、終了時では、再びワイドでの仕上げをおこなうことができ、マッサージ師の手順に合わせたマッサージができるものである。
【0054】
請求項2においては、長い施療部が把手部の方向に回動自在に本体ハウジングに枢支しているから、請求項1の効果に加えて、長い施療部の連続した往復回動運動によって、マッサージ師の叩き手技(ケン打)のマッサージ感覚を得ることができ、かつ、長い施療部の一端部を枢支することから、長さ方向とは直交する左右方向の動きを抑制することができ、安定的に使用することができ、加えて、長い施療部を往復回動動作させることから、長い施療部の前後で動作のストロークが異なり、マッサージ器を前後に移動することで最適な強さを容易に得ることができるという利点がある。
【0055】
請求項3においては、本体ハウジングが長い施療部の枢支位置において折りたたみ可能にしているから、請求項2の効果に加えて、折りたたみによってコンパクト化を図ることができながら、本体ハウジングの折りたたみ位置と長い施療部の枢支位置とが同じ位置であることから、施療部の長さを最大限長くすることができ、しかも、枢支位置が一箇所だから、構成を簡素化することができながら、小スペースで折り曲げと回動がおこな得るという利点がある。
【0056】
請求項4においては、長い施療部を本体ハウジングに弾性体を介して弾性を備えたロック手段にて連結しているから、請求項3の効果に加えて、施療部及び施療部が連結された本体ハウジング部分で構成するヘッド部分は、本体ハウジングに弾性体を介して連結されることで施療部の回動運動を吸収して微少な回動運動にすることができ、把手部側の手元振動を軽減することができ、しかも、長い施療部を本体ハウジングにロックした状態で、ヘッド部分による叩き動作において飛び跳ね動作となり、長い施療部の施療面への接触時間が短くなり、又、反動での叩き力が加わってマッサージ師がおこなう軽快なマッサージ動作を生み出すことができるという利点がある。
【0057】
請求項5においては、本体ハウジング側からの直線往復運動を長い施療部の往復回動運動に変換するばね手段を備えているから、請求項2の効果に加えて、直線運動を回動運動に変換する構成を簡素化することができるという利点がある。
【0059】
請求項6においては、長い施療部の両側に副施療子を施療部の回動方向に位置変更可能に設けてあるから、請求項1の効果に加えて、副施療子の位置の変更によって施療を変更することができながら、副施療子を退避させることで、施療部のみの施療ができて、マッサージ感を明確にすることができるという利点がある。
【0060】
請求項7においては、長い施療部の両側に副施療子を回動位置を変更可能に設け、副施療子の下回動位置においては長い施療部に同レベルで連結されて同調駆動されるととにも上回動位置においては長い施療部から退避して本体ハウジングに連結されて長い施療部のみが回動駆動される副施療子の回動位置変更手段を設けてあるから、請求項6の効果に加えて、副施療子の位置を変更することにより、ワイド叩き(平手打)、チョッパー叩き(ケン打)のマッサージ感覚でマッサージをおこなうことができる。
【0061】
請求項8においては、副施療子が長い施療部に対して段階的に位置変更可能に構成してあるから、請求項6の効果に加えて、副施療子の位置を長い施療部に対して段階的に位置を変更することで、施療部と副施療子との好みの施療状態でマッサージをおこなうことができるという利点がある。
【0062】
請求項9においては、長い施療部に長さ方向に位置をずらせて異なる形状の施療ポイントを設けてあるから、請求項1の効果に加えて、施療部を長さ方向に動かすことで、施療感覚及び刺激を容易に変えることができるという利点がある。
【0063】
請求項10においては、長い施療部に長さ方向に施療ポイントをスライド移動可能に設けてあるから、請求項1の効果に加えて、施療ポイントをスライドさせることで、マッサージ感を変えることができるという利点がある。
【0064】
請求項11においては、施療ポイントのスライド移動によって施療ポイントの高さを変更可能にしてあるから、請求項10の効果に加えて、マッサージ刺激強さを変えることができ、多種のマッサージ感を得ることができるという利点がある。
【0065】
請求項12においては、長い施療部の長さ方向の中央部に施療部をシーソー揺動させる支持位置を設けてあるから、請求項1の効果に加えて、長い施療部が施療部位に沿うように揺動することができ、施療部位に合った広い範囲のマッサージをおこなうことができるという利点がある。
【0066】
請求項13においては、長い施療部の施療側が凹状に湾曲しているから、請求項12の効果に加えて、長い施療部が人体に馴染み、一層、ワイド感のあるマッサージをおこなうことができるという利点がある。
【0067】
請求項14においては、長い施療部が複数並設されて交互に叩き動作するから、請求項1又は2の効果に加えて、両手感覚での交互叩きをおこなうことができるという利点がある。
【0068】
請求項15においては、複数の長い施療部の少なくとも一つが本体ハウジング側に固定され、他の長い施療部が叩き動作をおこなうから、請求項14の効果に加えて、簡単な構成により交互叩きをおこなうことができ、部品点数を少なくすることができるという利点がある。
【0069】
請求項16においては、長い施療部の長さ方向の両端部にソレノイドのような駆動部を設けてあるから、請求項1の効果に加えて、長い施療部の施療長さを、一層、長くすることができ、更に、両端のソレノイドのような駆動部への通電タイミングを変えることによって、異なった動作を造り出すことができてマッサージ師の手技に近づけることができるという利点がある。
【0070】
請求項17においては、一定以上のシーソ揺動を阻止する揺動防止ガイドを設けてあるから、請求項1又は12の効果に加えて、使用時に長い施療部が回動せず安定させることができて使いやすいという利点がある。
【0071】
請求項18においては、ソレノイドにおいて駆動されるプランジャーの摺動ガイドを円とは異なる非円形にするとともに長い施療部に連結されるプランジャーの外形も摺動ガイドの形状に合致させてあるから、請求項17記載の効果に加えて、ソレノイドのプランジャー及び摺動ガイドによって長い施療部の回動を防止できて、回動防止の構成を兼用化できて構成を簡素化できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す側面図である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】同上の詳細側断面図である。
【図4】同上の伸展状態を示す側面図である。
【図5】同上の折りたたみ状態を示す側面図である。
【図6】手によるマッサージ作用を示し、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。
【図7】手によるマッサージ作用を示す説明図である。
【図8】同上のヘッド部を示す断面図である。
【図9】同上のヘッド部を示す底面図である。
【図10】同上のヘッド部の部分側断面図である。
【図11】同上のヘッド部の折りたたみ部の断面図である。
【図12】同上の分解斜視図である。
【図13】同上の分解斜視図である。
【図14】(a)は同上の分解斜視図、(b)は側面図である。
【図15】同上の作用を示す斜視図である。
【図16】同上の作用を示し、(a)(b)は概略正面図である。
【図17】同上の他の実施の形態を示し、長い施療部と副施療子との関係を示す概略断面図である。
【図18】同上の長い施療部に対する副施療子の動作を示し、(a)(b)(c)は正面図である。
【図19】同上の更に他の実施の形態を示す長い施療部の概略側面図である。
【図20】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)は概略側面図、(b)は概略正断面図である。
【図21】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)は概略側面図、(b)は概略正断面図である。
【図22】同上の更に他の実施の形態を示し、長い施療部の支持形態を示す概略側面図である。
【図23】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)(b)は長い施療部の支持形態を示す概略側面図である。
【図24】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)(b)は長い施療部の支持形態を示す概略側面図である。
【図25】同上の更に他の実施の形態を示し、長い施療部の支持形態を示す概略正断面図である。
【図26】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)(b)は長い施療部の支持形態及び動作を示す概略正断面図である。
【図27】同上の更に他の実施の形態を示し、長い施療部の支持形態を示す概略側断面図である。
【図28】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)(b)(c)は長い施療部の支持形態及び動作を示す概略側断面図である。
【図29】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)(b)は長い施療部の支持形態及び動作を示す概略正断面図、概略側断面図である。
【図30】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)はソレノイドの概略正断面図、(b)は底面図、(c)はプランジャーの斜視図である。
【図31】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)はソレノイドの底面図、(b)はプランジャーの斜視図である。
【符号の説明】
1 把手部
2 長い
3 本体ハウジング
4 ロック手段
5 弾性体
6 ばね手段
7 副施療子
8 回動位置変更手段
9 施療ポイント
10 施療ポイント
11 施療ポイント
12 駆動部
13 揺動防止ガイド
14 ソレノイド
15 プランジャー
16 揺動ガイド
17 ヘッド部

Claims (18)

  1. 本体ハウジングに形成した把手部の延長方向に対して曲がった方向に、施療幅に比べて施療長さが長くなる長い施療部を設け、長い施療部の施療幅を変更可能に構成して成ることを特徴とするマッサージ器。
  2. 長い施療部が把手部の方向に回動自在に本体ハウジングに枢支して成ることを特徴とする請求項1記載のマッサージ器。
  3. 本体ハウジングが長い施療部の枢支位置において折りたたみ可能にして成ることを特徴とする請求項2記載のマッサージ器。
  4. 長い施療部を本体ハウジングに弾性体を介して弾性を備えたロック手段にて連結して成ることを特徴とする請求項3記載のマッサージ器。
  5. 本体ハウジング側からの直線往復運動を長い施療部の往復回動運動に変換するばね手段を備えて成ることを特徴とする請求項2記載のマッサージ器。
  6. 長い施療部の両側に副施療子を施療部の回動方向に位置変更可能に設けて成ることを特徴とする請求項1記載のマッサージ器。
  7. 長い施療部の両側に副施療子を回動位置を変更可能に設け、副施療子の下回動位置においては長い施療部に同レベルで連結されて同調駆動されるととにも上回動位置においては長い施療部から退避して本体ハウジングに連結されて長い施療部のみが回動駆動される副施療子の回動位置変更手段を設けて成ることを特徴とする請求項6記載のマッサージ器。
  8. 副施療子が長い施療部に対して段階的に位置変更可能に構成して成ることを特徴とする請求項6記載のマッサージ器。
  9. 長い施療部に長さ方向に位置をずらせて異なる形状の施療ポイントを設けて成ることを特徴とする請求項1記載のマッサージ器。
  10. 長い施療部に長さ方向に施療ポイントをスライド移動可能に設けて成ることを特徴とする請求項1記載のマッサージ器。
  11. 施療ポイントのスライド移動によって施療ポイントの高さを変更可能にして成ることを特徴とする請求項10記載のマッサージ器。
  12. 長い施療部の長さ方向の中央部に施療部をシーソー揺動させる支持位置を設けて成ることを特徴とする請求項1記載のマッサージ器。
  13. 長い施療部の施療側が凹状に湾曲していることを特徴とする請求項12記載のマッサージ器。
  14. 長い施療部が複数並設されて交互に叩き動作することを特徴とする請求項1又は2記載のマッサージ器。
  15. 複数の長い施療部の少なくとも一つが本体ハウジング側に固定され、他の長い施療部が叩き動作をおこなうことを特徴とする請求項14記載のマッサージ器。
  16. 長い施療部の長さ方向の両端部にソレノイドのような駆動部を設けて成ることを特徴とする請求項1記載のマッサージ器。
  17. 一定以上のシーソ揺動を阻止する揺動防止ガイドを設けて成ることを特徴とする請求項1又は12記載のマッサージ器。
  18. ソレノイドにおいて駆動されるプランジャーの摺動ガイドを円とは異なる非円形にするとともに長い施療部に連結されるプランジャーの外形も摺動ガイドの形状に合致させて成ることを特徴とする請求項17記載のマッサージ器。
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