JP3670612B2 - 洗浄米乾燥装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、研がずに炊ける洗浄米の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の米は無洗米とも称し商品化されている。
普通の精米には表面に肌糠と呼ばれる糠成分が残っているため、炊飯前に水で研いで洗い落とす必要があるが、洗浄米は肌糠を取り除いているため研ぐ必要がない。
肌糠を取り除く方法(研米方法)には各種あるが、水若しくはある種の水溶液(例えば水100に対し重量比で0.5〜5程度のゼラチンを溶かした水溶液)を使って米を洗う方法では、洗った後の濡れた米をすばやく乾燥する必要がある。
【0003】
乾燥方法としては温風乾燥や遠心分離による脱水があるが、温風乾燥の場合は熱で米の食味が損なわれやすいし、遠心分離による脱水の場合はバッチ式にならざるを得ず効率が悪い。これに対し、濡れた米に、加熱糊化(アルファー化)した澱粉顆粒を撹拌混合して、米の表面に付着する水を澱粉顆粒に吸い取らせるという方法は、熱による米の変質がなく効率もよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような澱粉顆粒の優れた吸水性を利用して米を乾燥する装置に関するもので、その第一の目的は、連続処理にある。濡れた米と乾いた澱粉顆粒を連続的に投入して撹拌混合しながら順次排出することにより処理能率を向上する。
第二の目的は、米や澱粉顆粒が撹拌中に崩壊するのを防いで歩留まりを良くすることである。
第三の目的は、残留米を短時間に排出して装置内部に残さないことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、傾斜角度変更自在な可動機台に両端が開放した中空の回転ドラムを横向きに設置して回転ドラムの中心軸を傾動可能にし、そして回転ドラムの中心軸に沿って設けた撹拌軸に対し放射状に撹拌羽根を取り付け、これら回転ドラム及び撹拌軸には両者を反対方向に回転する回転ドラムモータと撹拌軸モータをそれぞれ接続し、
さらに前記回転ドラムの一端の入口に洗浄後の濡れ米と乾いた澱粉顆粒の供給部を接続すると共に、回転ドラムの他端出口側には、中心に排出口を明けた堰板により回転ドラムの出口を開閉自在に閉鎖する堰き止め機構を設けてなる洗浄米乾燥装置である。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、その撹拌羽根が、前記撹拌軸をその軸方向に複数区に区画し、各区画に隣の区画と角度をずらして配置した複数組の子羽根により形成されていることを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、子羽根の中央部に通孔を形成していることを特徴とする。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、堰き止め機構が、前記堰板に一体の軸筒を前記撹拌軸に摺動自在に装着して堰板を前記回転ドラムの出口に向け移動可能にする一方、ばねで堰板を出口に向け弾圧し、さらに、前記軸筒に払い出しモータを連結して堰板を前記ばねに抗して回転ドラムの出口より引き離すことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
1は前後両端が開放した中空の回転ドラムで、傾斜角度変更自在な可動機台2の上に設置する。
【0010】
回転ドラム1の前後2ヶ所の外周にタイヤ3、4を巻き、可動機台2に配備した2組のローラ5の上に、これらのタイヤを載せて回転ドラム1を支持する。図1には2組のローラのうち、後方の1組のみを示している。
【0011】
そして前方の1組のローラ5は互いにチェーン6で連結し、その一方には回転ドラムモータ7を連結する(図2)。またこのローラ5の中間位置にスラストローラ8を設置する。スラストローラ8は前後に相対し、その間でタイヤ3の前後の側面を挟んで回転ドラム1の前後方向の動きを規制する。
【0012】
9は撹拌軸で、回転ドラム1の中心軸に沿って挿通し、その前後の端部を回転ドラム1の外に突出させ、可動機台2に設けた軸受け10、10により支持する。撹拌軸9には撹拌羽根11を放射状に取り付ける。
【0013】
撹拌羽根11は複数組の子羽根12から成り立っている。子羽根12は撹拌軸9をその軸方向に(すなわち軸の長さに沿って)複数区に区画し、各区画に隣の区画と角度をずらして配置する(図5〜7)。隣接する子羽根12の間は隙間をあけ、また各子羽根12にはその中央部に通孔13を形成する。子羽根12の先端部は回転方向に向け折り曲げる。曲げ角度は10〜90度がよい。子羽根12の先端縁と回転ドラム1の内周面の間には僅かな隙間を設ける。
【0014】
13は可動機台2に設置した撹拌軸モータで、これと撹拌軸9の駆動スプロケットの間にチェーンを張り渡して接続する。
【0015】
可動機台1は基礎台14の上に搭載し、両者を枢軸15により連結する。16はジャッキで、これにジャッキモータ17を接続する。
【0016】
18は堰き止め機構である。
これは、回転ドラム1の枢軸15寄りの開放端部すなわち出口を、中心に排出口20をあけた堰板21により開閉自在に閉鎖する機構である。
【0017】
堰板21には、その中心線上に軸筒22を一体的に取り付ける。そして軸筒22を撹拌軸9に摺動自在に装着して、堰板21を回転ドラム1の出口に向け移動可能にすると共に、収縮式のばね23により堰板21を回転ドラム1の出口に向け弾圧する。ばね23は90度づつ間隔を置いて4ヶ所に設ける。
【0018】
他方、可動機台1に払い出しモータ24を複数台設置し、これらのモータ24により前後に移動する払い出しローラ25を、軸筒22を中心とする円周上に等間隔に配置し、これらを軸筒22の外周に一体的に張り出したフランジ26に係合することにより、堰板20をばね23に抗して回転ドラム1の出口より引き離すように構成する。
【0019】
回転ドラム1の入口側はテーパ状に先き細に形成し、このテーパ部1aの内周に傾斜させた送り羽根27を固定する。送り羽根27の枚数は撹拌羽根の半分程度がよい。28は材料供給用のシュータで、その下端出口を回転ドラム1の入口に挿入する。
【0020】
シュータ28より回転ドラム1内に材料すなわち米と澱粉顆粒を供給する。材料の流れを図4のフローシートに従って説明する。
【0021】
30は洗浄水作成機で、水にゼラチンを入れヒータ31で約40℃に加熱しながら撹拌する。32は撹拌器の回転モータである。ゼラチンのほかに澱粉又は寒天を温水に混ぜてもよい。混合比率(重量比)は水100に対しゼラチン等は0.5〜5とする。
【0022】
このように洗浄水作成機30で作成したゼラチン等の水溶液すなわち洗浄水をポンプ33で米洗浄機34に送る。洗浄水は単なる水でもよいが、ゼラチン等の水溶液の場合は、米肌に接しても米の内部に浸透しにくいため、米の劣化が進みにくいという利点がある(特許第2987700号参照)。
【0023】
米洗浄機34は水槽35に洗浄水を張り、ステンレスメッシュのような通水性の搬送ベルト36、37を上下2本重ねた状態で洗浄水の中に沈ませた構造で、精白した米の層をこれらのベルト間で上下から挟んで洗浄水中をゆっくり移動する。38は白米供給ホッパである。39は気泡発生器で、ベルトで挟んだ米に気泡を浴びせ、これにより米の表面の肌糠や汚れを洗い落とす。
【0024】
40は汚れた洗浄水のろ過器で、水槽35の間を循環させて洗浄水を常時清浄に保つ。41は循環ポンプ、42は系外への排水ポンプをそれぞれ示す。また43は吸引器で、水槽35から上がってきた米の周りの水を吸い取って脱水する。
【0025】
そして米洗浄機34を通過後、洗浄された米は、澱粉顆粒と共にスクリュウコンベア44を経て本発明の洗浄米乾燥装置45の回転ドラム1に連続的に供給される。
【0026】
澱粉顆粒は、澱粉類に水を加えて練り、これを加温してアルファー化し、さらに乾燥後粉砕機で顆粒としたものである。顆粒は乾燥前に造粒器で粒子化し、これを乾燥しても得られる。澱粉類の原料は米、麦等の穀類のほか、芋、タピオカなどでもよい。
【0027】
顆粒の粒径は0.5mm〜2.0mmでそれより小さいと米との分離が難しく、粒径が大きいと米との接触面積が減り水分吸収の効率が低下する。
澱粉顆粒の温度が高いと当然水分吸収の効率が良いが、高すぎると米の品質劣化の原因となる。好ましくは10℃〜50℃である。
澱粉顆粒は予め含水率を5%以下に調整しておく。
【0028】
こうした澱粉顆粒を米に対して重量比で3対1の割合で用意し、米といっしょに回転ドラム1に供給する。
回転ドラム1は回転するローラ5により図2の時計方向に回転し、撹拌軸9は撹拌軸モータ13により反時計方向に回転する(図6,7)。
【0029】
このとき可動機台1は、枢軸15を支点にジャッキ16で持ち上げて前方をやや高く傾斜させておく(図8)。これにより回転ドラム1内の米と澱粉顆粒は撹拌羽根11により撹拌されながら、傾斜に沿って後方に流れ、堰板21の手前に堆積し、排出口20より外へ連続的にあふれ出る。回転ドラム1の通過時間はおよそ90〜150秒である。
【0030】
回転ドラム1内を撹拌混合されながら排出口20に至るまでの過程で、米の表面に無数の澱粉顆粒が繰り返し接触し、洗浄水で濡れた米の表面の水を吸い取って乾燥する。米の仕上げの含水率は13〜16%が好ましい。
【0031】
撹拌羽根11と回転ドラム1は反対方向に回転するので、相対速度が上がり撹拌効率がよい。
【0032】
また撹拌羽根11を構成する子羽根12は、隣接する区画の子羽根と角度がずれているので、撹拌効率が優れている。さらに各子羽根には通孔13が形成されているので、米や澱粉顆粒が通孔13から漏れ落ち、過剰に高く掻き揚げることがない。従って、米などを損傷する危険が少なく、歩留まりの向上が期待できる。特に澱粉顆粒の崩壊を防いで再利用を可能にする。さらに大量の澱粉顆粒が緩衝するため米が損傷しにくい。
【0033】
また子羽根12の先端部は回転方向に向け折り曲げてあるので、子羽根12にはすくい上げる作用があり撹拌効率向上に寄与している。
【0034】
回転ドラム1における米の滞留時間は可動機台1の傾斜角度により調整できる。長時間を望むなら傾斜角度を小さくし、短時間を望むなら傾斜角度を大きくする。傾斜角度を小さくした場合も、回転ドラム1の入口側はテーパ状に先き細に形成し、そこに送り羽根27を固定するので、米や澱粉顆粒が入口から逆流するおそれはない。
【0035】
洗浄米の供給が終わり作業完了したら、回転ドラム1をしばらく空転した後、可動機台1の傾斜角度を大きくし、回転ドラム1の後方を低くする。そこで払い出しモータ24を駆動して払い出しローラ25を後方に移動し、これによりローラ25をフランジ26に係合し、軸筒22を撹拌軸9に沿って移動する。
【0036】
その結果、堰板20がばね23に抗して回転ドラム1の出口より引き離され、回転ドラム1内に残留する米や澱粉顆粒が、回転ドラム1の後端と堰板20の間から外に、傾斜に沿ってことごとく流れ出る(図9)。
【0037】
可動機台1の傾斜角度を大きくしても、スラストローラ8がタイヤ3の前後の側面を挟んで回転ドラム1を支持するから、回転ドラム1の位置はずれない。
【0038】
また、払い出しローラ25でフランジ26を移動するから、回転ドラム1の静止を待たずに回転したままの状態で堰板20を回転ドラム1から引き離すことができ、能率が良い。
【0039】
洗浄米乾燥装置45から排出した混合物は分離器46に送って米と澱粉顆粒とにふるいわける。澱粉顆粒は米に比較して小径だから、粒径で簡単に分離できる。
【0040】
分離した米は製品として取り出し、澱粉顆粒は貯留ホッパ47へ送り、温風機48の温風に乗せて乾燥しながら供給ホッパ49に上昇し再利用する。50は澱粉顆粒に混入した砕米や不良顆粒をふるいわける一次ふるいで、再利用不可の澱粉顆粒を取り除き、良品のみをスクリュウコンベア44より洗浄米乾燥装置45へ戻す。
【0041】
本発明では米は白米に限らない。七分搗き米などの半搗き米も含まれる。また米以外の穀類例えば麦なども乾燥できる。
【0042】
【発明の効果】
これを要するに、本発明によれば、両端が開放した回転ドラム1を横向きに設置して、その一方の端部から濡れた米と乾いた澱粉顆粒を連続的に投入して、撹拌混合しながら、他方の端部から排出する構成だから、連続作業が可能で作業能率が優れているという効果がある。
【0043】
また、撹拌羽根の子羽根に通孔があり、内部の混合物をみだりに掻き揚げるのを防止しているから、米や澱粉顆粒が崩壊せず歩留まりが良いという効果もある。
【0044】
さらに、作業完了後は回転ドラム1を傾斜しさらに出口の堰板を回転ドラムから引き離すから、内部に腐敗し易い残留物を残すことがなく衛生的であるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した洗浄米乾燥装置の全体正面図。
【図2】図1の横断面図。
【図3】図1の左側面図。
【図4】図1の装置を使用した無洗米製造工程のフローシートである。
【図5】図1の装置の撹拌羽根を示す。
【図6】図5のA−A線に沿う断面図。
【図7】図5のB−B線に沿う断面図。
【図8】本発明装置の作用説明図で斜線は米と澱粉顆粒の混合物を示す。
【図9】本発明装置の作用説明図で斜線は米と澱粉顆粒の混合物を示す。
【符号の説明】
1は回転ドラム、2は可動機台、3、4はタイヤ、5はローラ、7は回転ドラムモータ、8はスラストローラ、9は撹拌軸、10は軸受け、11は撹拌羽根、12は子羽根、13は撹拌軸モータ、14は基礎台、15は枢軸、16はジャッキ、17はジャッキモータ、18は堰止め機構、20は排出口、21は堰板、22は軸筒、23はばね、24は払い出しモータ、25は払い出しローラ、26はフランジ、28はシュータ、30は洗浄水作成機、31はヒータ、33はポンプ、34は米洗浄機、35は水槽、36、37は搬送ベルト、38は白米供給ホッパ、
39は気泡発生器、40はろ過器、41は循環ポンプ、42は排出ポンプ、43は吸引器、44は投入器、45は洗浄米乾燥装置、46は分離器、47は貯留ホッパ、48は温風機、49は供給ホッパ、50はふるい
【発明の属する技術分野】
本発明は、研がずに炊ける洗浄米の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の米は無洗米とも称し商品化されている。
普通の精米には表面に肌糠と呼ばれる糠成分が残っているため、炊飯前に水で研いで洗い落とす必要があるが、洗浄米は肌糠を取り除いているため研ぐ必要がない。
肌糠を取り除く方法(研米方法)には各種あるが、水若しくはある種の水溶液(例えば水100に対し重量比で0.5〜5程度のゼラチンを溶かした水溶液)を使って米を洗う方法では、洗った後の濡れた米をすばやく乾燥する必要がある。
【0003】
乾燥方法としては温風乾燥や遠心分離による脱水があるが、温風乾燥の場合は熱で米の食味が損なわれやすいし、遠心分離による脱水の場合はバッチ式にならざるを得ず効率が悪い。これに対し、濡れた米に、加熱糊化(アルファー化)した澱粉顆粒を撹拌混合して、米の表面に付着する水を澱粉顆粒に吸い取らせるという方法は、熱による米の変質がなく効率もよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような澱粉顆粒の優れた吸水性を利用して米を乾燥する装置に関するもので、その第一の目的は、連続処理にある。濡れた米と乾いた澱粉顆粒を連続的に投入して撹拌混合しながら順次排出することにより処理能率を向上する。
第二の目的は、米や澱粉顆粒が撹拌中に崩壊するのを防いで歩留まりを良くすることである。
第三の目的は、残留米を短時間に排出して装置内部に残さないことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、傾斜角度変更自在な可動機台に両端が開放した中空の回転ドラムを横向きに設置して回転ドラムの中心軸を傾動可能にし、そして回転ドラムの中心軸に沿って設けた撹拌軸に対し放射状に撹拌羽根を取り付け、これら回転ドラム及び撹拌軸には両者を反対方向に回転する回転ドラムモータと撹拌軸モータをそれぞれ接続し、
さらに前記回転ドラムの一端の入口に洗浄後の濡れ米と乾いた澱粉顆粒の供給部を接続すると共に、回転ドラムの他端出口側には、中心に排出口を明けた堰板により回転ドラムの出口を開閉自在に閉鎖する堰き止め機構を設けてなる洗浄米乾燥装置である。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、その撹拌羽根が、前記撹拌軸をその軸方向に複数区に区画し、各区画に隣の区画と角度をずらして配置した複数組の子羽根により形成されていることを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、子羽根の中央部に通孔を形成していることを特徴とする。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、堰き止め機構が、前記堰板に一体の軸筒を前記撹拌軸に摺動自在に装着して堰板を前記回転ドラムの出口に向け移動可能にする一方、ばねで堰板を出口に向け弾圧し、さらに、前記軸筒に払い出しモータを連結して堰板を前記ばねに抗して回転ドラムの出口より引き離すことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
1は前後両端が開放した中空の回転ドラムで、傾斜角度変更自在な可動機台2の上に設置する。
【0010】
回転ドラム1の前後2ヶ所の外周にタイヤ3、4を巻き、可動機台2に配備した2組のローラ5の上に、これらのタイヤを載せて回転ドラム1を支持する。図1には2組のローラのうち、後方の1組のみを示している。
【0011】
そして前方の1組のローラ5は互いにチェーン6で連結し、その一方には回転ドラムモータ7を連結する(図2)。またこのローラ5の中間位置にスラストローラ8を設置する。スラストローラ8は前後に相対し、その間でタイヤ3の前後の側面を挟んで回転ドラム1の前後方向の動きを規制する。
【0012】
9は撹拌軸で、回転ドラム1の中心軸に沿って挿通し、その前後の端部を回転ドラム1の外に突出させ、可動機台2に設けた軸受け10、10により支持する。撹拌軸9には撹拌羽根11を放射状に取り付ける。
【0013】
撹拌羽根11は複数組の子羽根12から成り立っている。子羽根12は撹拌軸9をその軸方向に(すなわち軸の長さに沿って)複数区に区画し、各区画に隣の区画と角度をずらして配置する(図5〜7)。隣接する子羽根12の間は隙間をあけ、また各子羽根12にはその中央部に通孔13を形成する。子羽根12の先端部は回転方向に向け折り曲げる。曲げ角度は10〜90度がよい。子羽根12の先端縁と回転ドラム1の内周面の間には僅かな隙間を設ける。
【0014】
13は可動機台2に設置した撹拌軸モータで、これと撹拌軸9の駆動スプロケットの間にチェーンを張り渡して接続する。
【0015】
可動機台1は基礎台14の上に搭載し、両者を枢軸15により連結する。16はジャッキで、これにジャッキモータ17を接続する。
【0016】
18は堰き止め機構である。
これは、回転ドラム1の枢軸15寄りの開放端部すなわち出口を、中心に排出口20をあけた堰板21により開閉自在に閉鎖する機構である。
【0017】
堰板21には、その中心線上に軸筒22を一体的に取り付ける。そして軸筒22を撹拌軸9に摺動自在に装着して、堰板21を回転ドラム1の出口に向け移動可能にすると共に、収縮式のばね23により堰板21を回転ドラム1の出口に向け弾圧する。ばね23は90度づつ間隔を置いて4ヶ所に設ける。
【0018】
他方、可動機台1に払い出しモータ24を複数台設置し、これらのモータ24により前後に移動する払い出しローラ25を、軸筒22を中心とする円周上に等間隔に配置し、これらを軸筒22の外周に一体的に張り出したフランジ26に係合することにより、堰板20をばね23に抗して回転ドラム1の出口より引き離すように構成する。
【0019】
回転ドラム1の入口側はテーパ状に先き細に形成し、このテーパ部1aの内周に傾斜させた送り羽根27を固定する。送り羽根27の枚数は撹拌羽根の半分程度がよい。28は材料供給用のシュータで、その下端出口を回転ドラム1の入口に挿入する。
【0020】
シュータ28より回転ドラム1内に材料すなわち米と澱粉顆粒を供給する。材料の流れを図4のフローシートに従って説明する。
【0021】
30は洗浄水作成機で、水にゼラチンを入れヒータ31で約40℃に加熱しながら撹拌する。32は撹拌器の回転モータである。ゼラチンのほかに澱粉又は寒天を温水に混ぜてもよい。混合比率(重量比)は水100に対しゼラチン等は0.5〜5とする。
【0022】
このように洗浄水作成機30で作成したゼラチン等の水溶液すなわち洗浄水をポンプ33で米洗浄機34に送る。洗浄水は単なる水でもよいが、ゼラチン等の水溶液の場合は、米肌に接しても米の内部に浸透しにくいため、米の劣化が進みにくいという利点がある(特許第2987700号参照)。
【0023】
米洗浄機34は水槽35に洗浄水を張り、ステンレスメッシュのような通水性の搬送ベルト36、37を上下2本重ねた状態で洗浄水の中に沈ませた構造で、精白した米の層をこれらのベルト間で上下から挟んで洗浄水中をゆっくり移動する。38は白米供給ホッパである。39は気泡発生器で、ベルトで挟んだ米に気泡を浴びせ、これにより米の表面の肌糠や汚れを洗い落とす。
【0024】
40は汚れた洗浄水のろ過器で、水槽35の間を循環させて洗浄水を常時清浄に保つ。41は循環ポンプ、42は系外への排水ポンプをそれぞれ示す。また43は吸引器で、水槽35から上がってきた米の周りの水を吸い取って脱水する。
【0025】
そして米洗浄機34を通過後、洗浄された米は、澱粉顆粒と共にスクリュウコンベア44を経て本発明の洗浄米乾燥装置45の回転ドラム1に連続的に供給される。
【0026】
澱粉顆粒は、澱粉類に水を加えて練り、これを加温してアルファー化し、さらに乾燥後粉砕機で顆粒としたものである。顆粒は乾燥前に造粒器で粒子化し、これを乾燥しても得られる。澱粉類の原料は米、麦等の穀類のほか、芋、タピオカなどでもよい。
【0027】
顆粒の粒径は0.5mm〜2.0mmでそれより小さいと米との分離が難しく、粒径が大きいと米との接触面積が減り水分吸収の効率が低下する。
澱粉顆粒の温度が高いと当然水分吸収の効率が良いが、高すぎると米の品質劣化の原因となる。好ましくは10℃〜50℃である。
澱粉顆粒は予め含水率を5%以下に調整しておく。
【0028】
こうした澱粉顆粒を米に対して重量比で3対1の割合で用意し、米といっしょに回転ドラム1に供給する。
回転ドラム1は回転するローラ5により図2の時計方向に回転し、撹拌軸9は撹拌軸モータ13により反時計方向に回転する(図6,7)。
【0029】
このとき可動機台1は、枢軸15を支点にジャッキ16で持ち上げて前方をやや高く傾斜させておく(図8)。これにより回転ドラム1内の米と澱粉顆粒は撹拌羽根11により撹拌されながら、傾斜に沿って後方に流れ、堰板21の手前に堆積し、排出口20より外へ連続的にあふれ出る。回転ドラム1の通過時間はおよそ90〜150秒である。
【0030】
回転ドラム1内を撹拌混合されながら排出口20に至るまでの過程で、米の表面に無数の澱粉顆粒が繰り返し接触し、洗浄水で濡れた米の表面の水を吸い取って乾燥する。米の仕上げの含水率は13〜16%が好ましい。
【0031】
撹拌羽根11と回転ドラム1は反対方向に回転するので、相対速度が上がり撹拌効率がよい。
【0032】
また撹拌羽根11を構成する子羽根12は、隣接する区画の子羽根と角度がずれているので、撹拌効率が優れている。さらに各子羽根には通孔13が形成されているので、米や澱粉顆粒が通孔13から漏れ落ち、過剰に高く掻き揚げることがない。従って、米などを損傷する危険が少なく、歩留まりの向上が期待できる。特に澱粉顆粒の崩壊を防いで再利用を可能にする。さらに大量の澱粉顆粒が緩衝するため米が損傷しにくい。
【0033】
また子羽根12の先端部は回転方向に向け折り曲げてあるので、子羽根12にはすくい上げる作用があり撹拌効率向上に寄与している。
【0034】
回転ドラム1における米の滞留時間は可動機台1の傾斜角度により調整できる。長時間を望むなら傾斜角度を小さくし、短時間を望むなら傾斜角度を大きくする。傾斜角度を小さくした場合も、回転ドラム1の入口側はテーパ状に先き細に形成し、そこに送り羽根27を固定するので、米や澱粉顆粒が入口から逆流するおそれはない。
【0035】
洗浄米の供給が終わり作業完了したら、回転ドラム1をしばらく空転した後、可動機台1の傾斜角度を大きくし、回転ドラム1の後方を低くする。そこで払い出しモータ24を駆動して払い出しローラ25を後方に移動し、これによりローラ25をフランジ26に係合し、軸筒22を撹拌軸9に沿って移動する。
【0036】
その結果、堰板20がばね23に抗して回転ドラム1の出口より引き離され、回転ドラム1内に残留する米や澱粉顆粒が、回転ドラム1の後端と堰板20の間から外に、傾斜に沿ってことごとく流れ出る(図9)。
【0037】
可動機台1の傾斜角度を大きくしても、スラストローラ8がタイヤ3の前後の側面を挟んで回転ドラム1を支持するから、回転ドラム1の位置はずれない。
【0038】
また、払い出しローラ25でフランジ26を移動するから、回転ドラム1の静止を待たずに回転したままの状態で堰板20を回転ドラム1から引き離すことができ、能率が良い。
【0039】
洗浄米乾燥装置45から排出した混合物は分離器46に送って米と澱粉顆粒とにふるいわける。澱粉顆粒は米に比較して小径だから、粒径で簡単に分離できる。
【0040】
分離した米は製品として取り出し、澱粉顆粒は貯留ホッパ47へ送り、温風機48の温風に乗せて乾燥しながら供給ホッパ49に上昇し再利用する。50は澱粉顆粒に混入した砕米や不良顆粒をふるいわける一次ふるいで、再利用不可の澱粉顆粒を取り除き、良品のみをスクリュウコンベア44より洗浄米乾燥装置45へ戻す。
【0041】
本発明では米は白米に限らない。七分搗き米などの半搗き米も含まれる。また米以外の穀類例えば麦なども乾燥できる。
【0042】
【発明の効果】
これを要するに、本発明によれば、両端が開放した回転ドラム1を横向きに設置して、その一方の端部から濡れた米と乾いた澱粉顆粒を連続的に投入して、撹拌混合しながら、他方の端部から排出する構成だから、連続作業が可能で作業能率が優れているという効果がある。
【0043】
また、撹拌羽根の子羽根に通孔があり、内部の混合物をみだりに掻き揚げるのを防止しているから、米や澱粉顆粒が崩壊せず歩留まりが良いという効果もある。
【0044】
さらに、作業完了後は回転ドラム1を傾斜しさらに出口の堰板を回転ドラムから引き離すから、内部に腐敗し易い残留物を残すことがなく衛生的であるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した洗浄米乾燥装置の全体正面図。
【図2】図1の横断面図。
【図3】図1の左側面図。
【図4】図1の装置を使用した無洗米製造工程のフローシートである。
【図5】図1の装置の撹拌羽根を示す。
【図6】図5のA−A線に沿う断面図。
【図7】図5のB−B線に沿う断面図。
【図8】本発明装置の作用説明図で斜線は米と澱粉顆粒の混合物を示す。
【図9】本発明装置の作用説明図で斜線は米と澱粉顆粒の混合物を示す。
【符号の説明】
1は回転ドラム、2は可動機台、3、4はタイヤ、5はローラ、7は回転ドラムモータ、8はスラストローラ、9は撹拌軸、10は軸受け、11は撹拌羽根、12は子羽根、13は撹拌軸モータ、14は基礎台、15は枢軸、16はジャッキ、17はジャッキモータ、18は堰止め機構、20は排出口、21は堰板、22は軸筒、23はばね、24は払い出しモータ、25は払い出しローラ、26はフランジ、28はシュータ、30は洗浄水作成機、31はヒータ、33はポンプ、34は米洗浄機、35は水槽、36、37は搬送ベルト、38は白米供給ホッパ、
39は気泡発生器、40はろ過器、41は循環ポンプ、42は排出ポンプ、43は吸引器、44は投入器、45は洗浄米乾燥装置、46は分離器、47は貯留ホッパ、48は温風機、49は供給ホッパ、50はふるい
Claims (4)
- 傾斜角度変更自在な可動機台に両端が開放した中空の回転ドラムを設置して回転ドラムの中心軸を傾動可能にし、そして回転ドラムの中心軸に沿って設けた撹拌軸に対し放射状に撹拌羽根を取り付け、これら回転ドラム及び撹拌軸には両者を反対方向に回転する回転ドラムモータと撹拌軸モータをそれぞれ接続し、
さらに前記回転ドラムの一端の入口に洗浄後の濡れ米と乾いた澱粉顆粒の供給部を接続すると共に、回転ドラムの他端出口側には、中心に排出口を明けた堰板により回転ドラムの出口を開閉自在に閉鎖する堰き止め機構を設けてなる洗浄米乾燥装置。 - 前記撹拌羽根が、前記撹拌軸をその軸方向に複数区に区画し、各区画に隣の区画と角度をずらして配置した複数組の子羽根により形成されていることを特徴とする請求項1記載の洗浄米乾燥装置。
- 前記子羽根の中央部に通孔を形成してなる請求項2記載の洗浄米乾燥装置。
- 前記堰き止め機構が、前記堰板に一体の軸筒を前記撹拌軸に摺動自在に装着して堰板を前記回転ドラムの出口に向け移動可能にする一方、ばねで堰板を出口に向け弾圧し、さらに、前記軸筒に払い出しモータを連結して堰板を前記ばねに抗して回転ドラムの出口より引き離すことを特徴とする請求項1記載の洗浄米乾燥装置。
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