JP3670373B2 - 軽量繊維板の製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、軽量繊維板の製造装置に関し、特に厚さ方向の圧縮強度を向上させるとともに軽量化を図る対策に関する。
【0002】
【従来の技術】
木質又は鉱物質の繊維板のうち、例えばJIS A 5905に規定されている軟質繊維板(インシュレーションボード)は、比重が比較的小さく(0.35未満)て軽量であるにも拘らず、優れた曲げ強度を具備していることから、吸音板や壁板等、広い方面で使用されている。
【0003】
上記軟質の繊維板は、木質繊維等からなる繊維状物を湿式又は乾式でマット状に成形して製造されるが、その際にマット状物の厚さ方向に圧縮されるために、繊維の大半が上記圧縮方向に直交する方向、つまり板面に平行な方向に配向するようになり、よって、曲げ強度の大きい板材が得られることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば畳芯やパネル芯材等の用途に使用する場合には、上記軟質繊維板に比べて、より軽量でありながら、より優れた圧縮強度を有する板材が要求される。
【0005】
しかしながら、上記軟質繊維板の場合では、軽量化を図ることと、圧縮強度を確保することとが互いに相反するために、上記のような要求に応えるのは困難であるという問題がある。つまり、軽量化を図るためには、比重を小さくする必要があるが、そうすると、比重の小さくなった分だけ圧縮強度は低下することになるのである。
【0006】
尚、上記軟質繊維板よりも軽量な板材としては、発泡スチレンボード(比重は例えば0.028)があり、その圧縮強度(圧縮比例限界点では例えば0.205MPa)も軟質繊維板に比べて遜色はないのであるが、この発泡スチレンボードの場合には、廃棄や焼却が困難であるという欠点がある。
【0007】
この発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、繊維状物をマット状に成形して繊維板を製造する際に、マット状物に対する圧縮方向に工夫を加えることで、比重の小さい場合でも厚さ方向の十分な圧縮強度が得られるようにし、もって、軟質繊維板よりも優れた圧縮強度を確保しつつ軽量化が図れるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、繊維状物をマット状に成形しつつ搬送する際に、マット状物の厚さ方向にではなく、搬送方向後方から圧縮し、その圧縮方向と直交する方向の1つである厚さ方向に配向された繊維の割合を多くすることで、比重が小さい場合でも厚さ方向の十分な圧縮強度が得られるようにし、その分だけ繊維板の比重を小さくして軽量化が図れるようにした。
【0009】
具体的には、請求項1の発明では、木質繊維等の繊維に結合剤が混合されてなる繊維状物を供給する供給手段と、この供給手段から供給された繊維状物を所定量だけ送り出す供給量調整手段と、所定の間隔をおいて互いに平行に配置されていて互いに同じ速度で走行する1対の第1ベルトコンベヤからなり、上記供給量調整手段から送り出された繊維状物を上記両第1ベルトコンベヤ間で略マット状に成形しつつ搬送する第1成形手段と、この第1成形手段の両第1ベルトコンベヤ間の間隔と同じ間隔をおいて互いに平行に配置されていて該第1ベルトコンベヤよりも低速でかつ互いに同じ速度で走行する1対の第2ベルトコンベヤからなり、上記第1成形手段から送り出されたマット状物を上記両第2ベルトコンベヤ間でマット形状を維持して繊維配向方向を変化させ搬送する第2成形手段と、この第2成形手段から送り出されたマット状成形物を上下面より加圧しつつ乾燥させて繊維板に形成する加圧乾燥手段とを備えるようにする。
上記の構成において、供給手段から供給された繊維状物は、供給量調整手段により所定量だけが第1成形手段に送り出され、第1及び第2成形手段によりマット状に成形された後、加圧乾燥手段により加圧されつつ乾燥せしめられる。その際に、上記第1及び第2成形手段間では、第2成形手段の第2ベルトコンベヤのベルト走行速度が第1成形手段の第1ベルトコンベヤの場合よりも遅いので、第1成形手段から第2成形手段に送られるときに、上記マット状物は搬送方向後方から圧縮されることによりマット状を維持しつつ繊維の配向が変化する。すなわち、多くの繊維の配向状態は、その圧縮された方向と直交する方向に変化するので、上記圧縮方向と直交する方向の1つであるマット状物の厚さ方向に配向された繊維の割合が増加し、その分だけ厚さ方向の圧縮強度は高くなる。よって、圧縮方向を変更することにより厚さ方向の圧縮強度が高くなるので、軟質繊維板の場合よりも小さい比重であっても、それ以上の圧縮強度が得られるようになる。さらに、上記供給手段の繊維状物は、供給量調整手段により所定量だけが第1成形手段に送り出されるので、供給量のばらつきに起因する軽量繊維板の物性変化は抑えられる。また、上記第1及び第2成形手段間では、両ベルトコンベヤ間の間隔同士が互いに略同じであるので、第1成形手段から第2成形手段にマット状物が移行する際に上記マット状物が厚さ方向に大きく圧縮されることはない。したがって、各繊維の配向が板面に平行な状態に変化することは回避される。
【0010】
請求項2の発明では、上記請求項1の発明において、供給量調整手段を、水平方向に延びるように設けられていて供給手段から供給された繊維状物を堆積した状態で搬送するベルトコンベヤと、このベルトコンベヤ上の繊維状物の堆積量を一定化する定量化部材とによって構成するようにする。
上記の構成において、供給手段から供給された繊維状物は、ベルトコンベヤ上に堆積し、その堆積量が定量化部材により一定化された後に、第1成形手段に送られる。これにより、供給手段からの繊維状物は、具体的に所定量だけ第1成形手段の両第1ベルトコンベヤ間に送り出されることとなる。
【0011】
請求項3の発明では、上記請求項1又は2の発明において、供給量調整手段と第1成形手段との間に、供給量調整手段から送り出された繊維状物のフロック(繊維の塊)をほぐして該繊維状物を第1成形手段に送り出すほぐし手段が配置されているものとする。
上記の構成において、供給量調整手段から送り出された繊維状物は、そのフロックがほぐし手段によりほぐされた後に第1成形手段に供給される。よって、例えば繊維に結合剤と共に水分が添加される場合のように、繊維状物がフロックを形成し易いときでも、略均一な状態で繊維が供給され、供給量のばらつきは解消される。
【0012】
請求項4の発明では、上記請求項1〜3の発明において、第1成形手段の両第1ベルトコンベヤは、互いに上下に対向した状態で略水平方向に延びているとともに、第2成形手段の両第2ベルトコンベヤは、互いに上下に対向した状態で略水平方向に延びているものとする。
上記の構成において、第1成形手段に供給された繊維状物は、第1及び第2成形手段の各上下1対のベルトコンベヤにより略水平方向に搬送されつつマット状に成形される。その際に、マット状成形物は表面(板面)が略水平面となる姿勢で加圧乾燥手段に送り出されるので、表面が略水平面となる姿勢で行われる加圧乾燥工程にそのままの姿勢で移行させることができる。
【0013】
請求項5の発明では、上記請求項4の発明において、第1成形手段の下側第1ベルトコンベヤの搬送方向上流端を、上側第1ベルトコンベヤの搬送方向上流端よりも搬送方向上流側に延出するように設ける。その上で、供給量調整手段を、上記下側第1ベルトコンベヤの延出部と、該延出部上に供給手段から供給されて堆積した繊維状物の堆積量を一定化する定量化部材とによって構成することとする。
上記の構成において、第1成形手段に供給された繊維状物は、第1成形手段の下側第1ベルトコンベヤの延出部上に堆積し、定量化部材により堆積量が一定化された後に第1成形手段の両第1ベルトコンベヤ間に送られる。よって、この発明においても、上記請求項2の発明の場合と同じ作用が営まれる。
【0014】
請求項6の発明では、上記請求項1〜3の発明において、第1成形手段の両第1ベルトコンベヤは略鉛直方向に延びていて、該両第1ベルトコンベヤの上端部に向かって供給量調整手段から落下する状態で送り出された繊維状物を下端部に向かって搬送するように構成されているものとする。その上で、第2成形手段の両第2ベルトコンベヤの搬送方向上流側は略鉛直方向に延びていて該両第2ベルトコンベヤの上端部が上記第1成形手段の両第1ベルトコンベヤの下端部に接続される鉛直部とされている一方、搬送方向下流側は略水平方向に延びる水平部とされているものとする。
上記の構成において、供給手段からの繊維状物は、落下する状態で第1成形手段に供給される。そして、第1成形手段から第2成形手段に送られる際に、上方から圧縮されることで繊維の配向方向が変化する。すなわち、各繊維の配向状態は、その圧縮方向と直交する方向、つまり水平方向に変化する。また、第1及び第2成形手段により表面が略鉛直面となる姿勢で成形されたマット状成形物は、第2成形手段の水平部で表面が略水平面となる姿勢に変化した後に、加圧乾燥手段に移送されるので、表面が略水平面となる姿勢で行われる加圧乾燥工程にそのままの姿勢で移行させることができる。
【0015】
請求項7の発明では、上記請求項1〜3又は6の発明において、請求項6の発明の場合と同様に、第1成形手段の両第1ベルトコンベヤは略鉛直方向に延びていて、該両第1ベルトコンベヤの上端部に向かって供給量調整手段から落下する状態で送り出された繊維状物を下端部に向かって搬送するように構成されているものとした上で、第2成形手段の両第2ベルトコンベヤは、略鉛直方向に延びていて上端部が上記第1成形手段の各第1ベルトコンベヤの下端部に接続される1対の鉛直ベルトコンベヤと、略水平方向に延びていて搬送方向上流端部が上記両鉛直ベルトコンベヤの下端部に接続される上下1対の水平ベルトコンベヤとが組み合わされてなるものとする。
上記の構成において、供給手段からの繊維状物は、落下する状態で第1成形手段に供給される。そして、第1成形手段から第2成形手段の両鉛直ベルトコンベヤ間に送られる際に、上方から圧縮されることでマット状に成形される。また、第1成形手段及び第2成形手段の両鉛直ベルトコンベヤにより表面が略鉛直面となる姿勢で成形されたマット状成形物は、第2成形手段の両水平ベルトコンベヤ間で表面が略水平面となる姿勢に変化した後に、加圧乾燥手段に移送される。よって、この発明においても、上記請求項6の場合と同じ作用が営まれる。
【0016】
請求項8の発明では、上記請求項1〜7の発明において、加圧乾燥手段の加圧手段は、マット状成形物の表面を押圧するロールからなるものとする。
上記の構成において、第2成形手段から送り出されたマット状成形物は、加圧乾燥手段により加圧されつつ乾燥せしめられて繊維板に形成される。このとき、ロールで順次押圧されることにより成形物の表面に対する加圧が行われるので、成形物の表面が覆われることに起因して成形物の乾燥が不十分になることは回避される。
【0017】
請求項9の発明では、上記請求項1〜7の発明において、加圧乾燥手段の加圧手段は、マット状成形物の表面を押圧する通気性を有する材料(例えば金網、孔明きスチール等)で構成されたベルトコンベヤからなるものとする。
上記の構成において、マット状成形物に対する加圧は、ベルトコンベヤの押圧により行われる。このとき、上記ベルトコンベヤには通気性があるので、この発明においても、成形物の乾燥が不十分になることは回避される。
【0018】
請求項10の発明では、上記請求項1〜9の発明において、加圧乾燥手段は、その加圧乾燥時にマット状成形物の表面に多数の微細な穴を形成するニードリング手段を有するものとする。
上記の構成において、加圧乾燥手段による加圧乾燥時に、マット状成形物の表面には、ニードリング手段により多数の微細な穴が形成される。すると、上記穴の形成された部分の乾燥が促進されるとともにその部分の比重が、繊維の配向を変えることなく局部的に高くなるので、全体の比重を変化させることなく耐圧縮性が向上する。
【0019】
請求項11の発明では、上記請求項1〜10の発明において、第2成形手段と加圧乾燥手段との間に、該第2成形手段から加圧乾燥手段に送られるマット状成形物の少なくとも表面に耐水剤を供給する耐水剤供給手段が設けられているものとする。
上記の構成において、第2成形手段から送り出されたマット状成形物は、少なくともその表面に耐水剤供給手段により耐水剤が供給された後に、加圧乾燥手段により加圧されつつ乾燥せしめられる。これにより、成形物中の結合剤が吸水して結合力を低下させることは抑えられる。尚、上記耐水剤としては、フェノール、メラミン、ユリア等の熱硬化性樹脂や、スチレン、酢ビ、アクリル等の熱可塑性樹脂や、シリコン、ワックス等の撥水剤が一例として挙げられる。
【0020】
【発明の実施形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施形態に係る軽量繊維板製造装置を模式的に示している。この製造装置は、木質繊維等の繊維に接着剤が混合されてなる繊維状物を供給する供給手段としての供給部1と、この供給部1から供給された繊維状物を所定量だけ送り出す供給量調整手段としての供給量調整部14と、所定の間隔をおいて互いに平行に配置されていて互いに同じ速度で走行する1対の第1ベルトコンベヤとしてのアクセレレーションベルトコンベヤ2a,2bからなり、上記供給量調整部14から送り出された繊維状物を上記両ベルトコンベヤ2a,2b間で或る程度にまでマット状に成形しつつ搬送する第1成形手段としての第1フォーミングコンベヤ2と、この第1フォーミングコンベヤ2の両アクセレレーションベルトコンベヤ2a,2b間の間隔と同じ間隔をおいて互いに平行に配置されていて該ベルトコンベヤ2a,2bよりも低速(例えば第1フォーミングコンベヤ2の場合の1/2の速度)でかつ互いに同じ速度で走行する1対の第2ベルトコンベヤとしてのフォーミングアッパベルトコンベヤ3a及びフォーミングボトムベルトコンベヤ3bからなり、上記第1フォーミングコンベヤ2から送り出されたマット状物を上記両ベルトコンベヤ3a,3b間でマット状を維持して繊維の配向を変化させ搬送する第2成形手段としての第2フォーミングコンベヤ3と、この第2フォーミングコンベヤ3から送り出されたマット状成形物を加圧しつつ乾燥させて繊維板に形成する加圧乾燥手段としての加圧乾燥部4とを備えている。
【0021】
上記供給部1には、軽量繊維板の主材料である繊維を製造ラインに供給する繊維供給機5と、この繊維供給機5から供給された繊維を秤量する秤量機6とが設けられている一方、上記繊維に添加される接着剤を製造ラインに供給する接着剤供給機7と、この接着剤供給機7から供給された接着剤を秤量する秤量機8とが設けられている。さらに、上記各秤量機6,8にてそれぞれ秤量された繊維及び接着剤を混合するミキサー9と、このミキサー9により混合されてなる繊維状物を貯留するフォーミングサービスビン10とが設けられている。上記フォーミングサービスビン10は、水平方向に延びかつ上下に互いに平行に並ぶように設けられた均しチェーンコンベヤ11及びフォーマビンボトムベルトコンベヤ12と、これら両コンベヤ11,12間に介設された複数本のドッファローラ13,13,…とからなっている。
【0022】
上記供給量調整部14は、フォーミングサービスビン10の出口側に配置されている。この供給量調整部14は、略水平方向に延びるように設けられていてフォーミングサービスビン10から排出された繊維状物を堆積しつつ搬送するプリフォーミングベルトコンベヤ14aと、このコンベヤ14aの搬送方向上流端側(図1の左右方向左端側)の上方に配置されていてコンベヤ14a上の繊維状物の堆積量をベルト走行に伴って一定化する定量化部材としての掻取ローラ14bとからなっている。また、上記プリフォーミングベルトコンベヤ14aの搬送方向下流端側の上方には、ベルトコンベヤ14a上の繊維状物を叩解するビーターローラ15が配置されている。
【0023】
上記供給量調整部14及び第1フォーミングコンベヤ2間には、ほぐし手段としてのフラッファ16が配置されている。このフラッファ16は、各々、側周面上に多数の針状体が放射状に突設されてなる両側1対のほぐしロール16a,16bからなっており、両ロール16a,16b間で回転速度を異ならせることで、上記繊維状物が形成しているフロックを針状体でほぐしつつ下方に向けて排出するようになされている。
【0024】
上記第1フォーミングコンベヤ2の両アクセレレーションベルトコンベヤ2a,2bは、鉛直方向(図1の上下方向)に延びていて、その上端部に向かって上記供給量調整部14から落下する状態で送り出された繊維状物を下端部に向かって搬送するようになされている。また、上記上端部側は上方に向かって両ベルトコンベヤ2a,2b間の間隔が徐々に拡大する状態とされている。さらに、両ベルトコンベヤ2a,2bの両側には、マット状物の両側面に摺接可能な1対の側板17,17(図では第1フォーミングコンベヤ2の図面奥側の側板17のみ示している)が配置されている。
【0025】
上記第2フォーミングコンベヤ3の両ベルトコンベヤ3a,3bの搬送方向上流側は鉛直方向に延びていて、その上端部が上記第1フォーミングコンベヤ2の両ベルトコンベヤ2a,2bの下端部に接続される鉛直部とされている。一方、両ベルトコンベヤ3a,3bの搬送方向下流側は水平方向に延びる水平部とされている。つまり、上記両ベルトコンベヤ3a,3bは共にL字状に屈曲した状態に設けられており、上記水平部において、フォーミングアッパベルトコンベヤ3aは上側に位置している一方、フォーミングボトムベルトコンベヤ3bは下側に位置している。さらに、上記水平部における両ベルトコンベヤ3a,3bの両側には、第1フォーミングコンベヤ2の場合と同様に1対の側板18,18(図では第2フォーミングコンベヤ3の図面奥側の側板18のみ示している)が配置されている。また、上記水平部において、フォーミングボトムベルトコンベヤ3bの搬送方向下流端は、フォーミングアッパベルトコンベヤ3aの搬送方向下流端よりも搬送方向下流側(図1の左右方向右側)に延出されている。このボトムベルトコンベヤ3bの延出部上の両側には、マット状成形物の幅寸法を矯正する1対の幅矯正ベルト19,19(図では第2フォーミングコンベヤ3の図面奥側の幅矯正ベルト19のみ示している)が配置されている。この両ベルト19,19間の間隔は、得ようとする繊維板の幅と同じ寸法に設定されている。
【0026】
上記加圧乾燥部4の近傍位置には、第2フォーミングコンベヤ3から加圧乾燥部4に送られる途中のマット状成形物の表面に、耐水剤を供給する耐水剤供給手段としての耐水剤供給機20が配置されている。この実施形態では、上記耐水剤供給機20は成形物の上下両面にそれぞれ耐水剤を供給できるように2つ配置されている。耐水剤としては、フェノール、メラミン、ユリア等の熱硬化性樹脂や、スチレン、酢ビ、アクリル等の熱可塑性樹脂の他、シリコン、ワックス等の撥水剤が一例として挙げられる。
【0027】
上記加圧乾燥部4は、スチーム及び熱風を噴出してマット状成形物を加熱乾燥させる乾燥機4aと、この乾燥機4aの内部に配置された加圧手段としての上下1対のベルトコンベヤ4b,4bとからなっている。そして、上記各ベルトコンベヤ4bは、金網状のベルトを備えている。
【0028】
ここで、上記のように構成された製造装置の作動について説明する。
先ず、使用される材料について説明すると、繊維としては、木質繊維、古紙等の植物繊維や、ロックウール、グラスウール、化学繊維等の人造繊維が一例として挙げられる。また、その繊維長は、1mm程度から略成形ボード厚の寸法までの間であり、好ましくは30mm程度である。一方、接着剤としては、スターチ、PVA等のように、冷水では溶解せずに熱水にてゲル化するものが好適である。その理由は、冷水で溶解する接着剤では、繊維に吸収され易いために多量に要求され、またフロックを形成し易くなるからである。
【0029】
そして、繊維供給機5から供給された繊維は、秤量機6で秤量されて所定量だけミキサー9に供給される。一方、接着剤供給機7から供給された接着剤は、秤量機8で秤量されて所定量だけ上記ミキサー9に供給される。その際に、上記繊維に付着させるために同時に清水が供給される。このミキサー9で混合されてなる繊維状物は、フォーミングサービスビン10に送られて蓄積される。
【0030】
上記フォーミングサービスビン10から排出された繊維状物は、供給量調整部14から所定量だけが送り出され、フラッファ16を経由して第1フォーミングコンベヤ2に送られる。その際に、上記フラッファ16により、繊維状物のフロックがほぐされる。
【0031】
上記第1フォーミングコンベヤ2では、両アクセレレーションベルトコンベヤ2a,2b間で繊維状物は或る程度までマット状に成形され、次いで第2フォーミングコンベヤ3に送られる。このとき、この第2フォーミングコンベヤ3の搬送速度が第1フォーミングコンベヤ2の場合に比べて遅いので、マット状物は上方から圧縮され、このことで、マット状を維持しながら、各繊維の配向状態は上記圧縮方向と直交する方向(この場合は水平方向)に変化する。つまり、その分だけマット状物の厚さ方向に配向する繊維の割合が増加し、上記圧縮方向における繊維の垂直配向度が高くなる。
【0032】
その後、マット状成形物は、乾燥機4aに送られる直前に、その上下両面に耐水剤供給装置18,18により耐水剤が散布される。これにより、成形物中の接着剤が吸水してその接着力を低下させることは抑えられる。
【0033】
上記乾燥機4aでは、マット状成形物はベルトコンベヤ4b,4bに上下から加圧された状態で乾燥させられる。そして、成形物中の接着剤は、スチームにより加熱されることでゲル化して接着効果を発揮する。その際に、成形物中の繊維の一部がマット表面と垂直な方向に配向していて、そのままの開放状態で乾燥させると表面に起毛が生じ易いことから、そのような起毛を寝かし付ける程度の圧力をベルトコンベヤ4b,4bで加えるようにし、その状態で接着剤をスチームで加熱してゲル化させた後、成形物を熱風で加熱して乾燥させる。このとき、上記各ベルトコンベヤ4bのベルトが金網状であるので、熱風が成形物中を通過し易く、成形物中の水分は効率よく蒸発する。
【0034】
したがって、この実施形態によれば、繊維状物をマット状に成形しつつ搬送する際に、搬送方向後方から圧縮することにより、その圧縮方向に直交する方向の1つであるマット状物の厚さ方向に配向された繊維の割合を多くすることができるので、比重の小さい場合でも厚さ方向の十分な圧縮強度が得られるようになり、よって、その分だけ繊維板の比重を小さくして軽量化を図ることができる。
【0035】
具体的には、繊維の種類、形状、嵩比重によって種々のものが得られるのであるが、最も軽量なものでは比重が0.05程度のものを得ることもできる。また、繊維板の厚さとしては、5〜100mm程度が好ましい。つまり、5mmよりも小さいと曲げ強度が低くなり過ぎて作業性が悪化し、一方、100mmを超えると乾燥硬化性がわるくて生産性が低くなる。
【0036】
尚、上記実施形態では、第1フォーミングコンベヤ2の両ベルトコンベヤ2a,2bを鉛直方向に延びているものとしているが、互いに上下に対向した状態で略水平方向に延びているものとしてもよい。また、その場合には、第1フォーミングコンベヤの下側ベルトコンベヤの搬送方向上流端を、上側ベルトコンベヤの搬送方向上流端よりも搬送方向上流側に延設して延出部を形成し、この延出部上に供給されて堆積した繊維状物の堆積量を掻取ローラ等の定量化部材により一定化させるようにすることで、供給量調整手段と兼用させることができる。尚、その場合にフラッファを設けるときには、サービスビンと第1フォーミングコンベヤとの間に配置するとよい。尚、第1フォーミングコンベヤの両ベルトコンベヤを略水平方向に延びるように設ける場合には、第2フォーミングコンベヤの両ベルトコンベヤも同じく略水平方向に延びるように設けられる。
【0037】
また、上記実施形態では、第2フォーミングコンベヤ3の垂直部と水平部とを、略L字状に設けられた1対のベルトコンベヤ3a,3bで構成するようにしているが、互いに別のベルトコンベヤ対で構成するようにしてもよい。
【0038】
また、上記実施形態では、マット状成形物の上下両面に耐水剤を供給するようにしているが、何れか一方の表面のみに供給するようにしてもよい。
【0039】
また、上記実施形態では、加圧乾燥部4の加圧手段として、金網状のベルトが備えられてなるベルトコンベヤ4bを用いているが、ロールを用いるようにしてもよい。
【0040】
さらに、上記加圧乾燥部4の中間部に、ニードリング装置を配置するようにしてもよい。つまり、ニードリングして多数の穴をマットに形成することで、部分的に比重の高い繊維板が得られるようになり、全体の比重を変えることなく耐圧縮性が向上する。その場合には、接着剤がゲル化した後でかつ成形物が乾燥する前の段階で行うようにするのが好ましい。その理由は、ゲル化前では成形物が破壊され易く、一方、乾燥後では成形物が硬化していて針が折れ易くなるからである。
【0041】
【実施例】
次に、上記製造装置を用いて得られた発明例としての軽量繊維板の物性について具体的に説明する。繊維として、繊維長が4〜11mmである松材パルプを用い、この繊維に対する重量比が25%となる割合で、接着剤としてのスターチと清水とをミキサーで混合し、接着剤添加木質繊維を形成した。これを製造装置に投入して軽量繊維板を製造した。その際の製造条件は、次のとおりである。
【0042】
・第1及び第2フォーミングコンベヤの各ベルトコンベヤ間の間隔
30mm
・第1及び第2フォーミングコンベヤ間のベルト走行速度比
2:1
・乾燥機内のベルトコンベヤ間のクリアランス
25mm
・ゲル化条件 140℃のスチームで20秒間
・乾燥条件 140℃の熱風で100秒間
以上の条件下で得られた軽量繊維板について、比重、厚さ方向の圧縮比例限界点〔MPa〕、厚さ方向の圧縮ヤング率〔MPa〕、及び繊維の垂直配向度をそれぞれ調べた。この垂直配向度は、繊維板の表面に直交する任意の切断面において、その切断面に存在する全ての繊維のうち、表面に垂直な方向に対し−45°〜+45°の角度をなす方向に配向された繊維の割合を示すものであり、全ての繊維が上記角度の範囲にある場合には、垂直配向度は1.000となる。ここでは、繊維板の縦方向(搬送方向に延びる直線を含みかつ表面に直交してなる平面にて切断された断面)について調べた。
【0043】
また、比較のために、比較例1としての市販のインシュレーションボードと、比較例2としての発泡スチレンボードと、比較例3としての乾式無配向ボードとについても、発明例の場合と略同じ項目について調べた。尚、発明例では、参考のために、繊維板の横方向(搬送方向及び厚さ方向の両方向と直交する方向に延びる直線を含みかつ表面に直交してなる平面にて切断された断面)について調べた。以上の結果を、次の表1に併せて示す。
【0044】
【表1】
【0045】
上記の表1から判るように、発明例では、比較例1及比較例3に比べて垂直配向度が高くなっている。そして、市販インシュレーションボード(比較例2)の半分以下の比重でありながら、圧縮比例限界点については略等しく、また発泡スチレンボード(比較例3)よりも幾分高い。したがって、市販インシュレーションボードでは重過ぎ、一方、発泡スチレンボードでは廃棄や焼却が困難な畳芯やパネル芯材として十分に使用可能なものが得られることが判る。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、繊維状物を供給する供給手段と、この供給手段から供給された繊維状物を所定量だけ送り出す供給量調整手段と、1対の第1ベルトコンベヤ間で繊維状物を或る程度にまでマット状に成形しつつ搬送する第1成形手段と、この第1成形手段から送り出された繊維状物を、第1成形手段の場合よりも低速でかつ互いに同じ速度で走行する1対の第2ベルトコンベヤ間でマット状を維持しつつ繊維方向を変化させ搬送する第2成形手段と、この第2成形手段から送り出されたマット状成形物を加圧しつつ乾燥させて繊維板に形成する加圧乾燥手段とを備えるようにし、上記第1及び第2成形手段間においてマット状物を搬送方向後方から圧縮することにより、その圧縮方向に直交する方向の1つであるマット状物の厚さ方向に配向された繊維の割合を多くすることができるようにしたので、比重の小さい場合でも厚さ方向の十分な圧縮強度を得ることができる結果、その分だけ繊維板の比重を小さくして軽量化を図ることができる。
【0047】
請求項2の発明によれば、上記供給量調整手段を、供給手段から供給された繊維状物を堆積した状態で搬送するベルトコンベヤと、このコンベヤ上の繊維状物の堆積量を一定化する定量化部材とで構成するようにしたので、供給手段からの繊維状物を、具体的に所定量だけ第1成形手段の両第1ベルトコンベヤ間に送り出すことができ、請求項1の発明による効果を適正に得ることができる。
【0048】
請求項3の発明によれば、上記供給量調整手段と第1成形手段との間に、ほぐし手段を配置するようにしたので、繊維状物がフロックを形成し易いときでも、略均一な状態で繊維を供給でき、供給量のばらつきを解消することができる。
【0049】
請求項4の発明によれば、上記第1成形手段の両第1ベルトコンベヤ及び第2成形手段の両第2ベルトコンベヤの各々を、互いに上下に対向した状態で略水平方向に延びているものとしたので、マット状成形物の表面が略水平面となる姿勢で行われる加圧乾燥工程に、成形時の姿勢のままでマット状成形物を移行させることができる。
【0050】
請求項5の発明によれば、上記第1成形手段の下側第1ベルトコンベヤの搬送方向上流端を、上側第1ベルトコンベヤの搬送方向上流端よりも搬送方向上流側に延出させるように設けた上で、上記供給量調整手段を、上記下側第1ベルトコンベヤの延出部と、この延出部上に堆積した繊維状物の堆積量を一定化する定量化部材とで構成するようにしたので、この発明によっても、上記請求項2の発明の場合と同じ効果を得ることができる。
【0051】
請求項6の発明によれば、上記第1成形手段の両第1ベルトコンベヤを略鉛直方向に延びるように設けたので、第2成形手段へのマット状物の移動をスムーズに行わせることができる。また、その際に、第2成形手段の両第2ベルトコンベヤを共にL字状に屈曲させて垂直部及び水平部を形成するようにしたので、この発明によっても、請求項4の発明の場合と同じ効果を奏することができる。
【0052】
請求項7の発明によれば、上記請求項6の発明の場合と同じく、第1成形手段の両第1ベルトコンベヤを略鉛直方向に延びるように設け、その上端部に向かって繊維状物を落下させて供給するようにし、一方、上記第2成形手段の両第2ベルトコンベヤを、1対の鉛直ベルトコンベヤと、1対の水平ベルトコンベヤとを組み合わせて構成するようにしたので、上記請求項6の発明の場合と同じ効果を奏することができる。
【0053】
請求項8の発明によれば、上記加圧乾燥手段の加圧手段を、マット状成形物の表面を押圧するロールからなるものとしたので、加圧することに起因して成形物の乾燥が不十分になるのを回避することができる。
【0054】
請求項9の発明によれば、上記加圧乾燥手段の加圧手段を、マット状成形物の表面を押圧する通気性を有する材料で構成されたベルトコンベヤからなるものとしたので、この発明によっても、請求項8の発明の場合と同じ効果を奏することができる。
【0055】
請求項10の発明によれば、上記加圧乾燥手段による加圧乾燥時のマット状成形物に多数の微細な穴を形成するニードリング手段を設けるようにしたので、上記穴の形成された部分の乾燥を促進させてその部分の比重を局部的に高することができ、よって、繊維の配向に変化を与えることなくかつ全体の比重を大きく変化させることなく耐圧縮性を向上させることができる。
【0056】
請求項11の発明によれば、上記第2成形手段から加圧乾燥手段に送られるマット状成形物に耐水剤を供給する耐水剤供給手段を設けるようにしたので、成形物に耐水性を付与することが成形工程中にできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る軽量繊維板製造装置の全体構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1 供給部(供給手段)
2 第1フォーミングコンベヤ(第1成形手段)
2a,2b アクセレレーションベルトコンベヤ(第1ベルトコンベヤ)
3 第2フォーミングコンベヤ(第2成形手段)
3a フォーミングアッパベルトコンベヤ(第2ベルトコンベヤ)
3b フォーミングボトムベルトコンベヤ(第2ベルトコンベヤ)
4 加圧乾燥部(加圧乾燥手段)
4b ベルトコンベヤ(加圧手段)
14 供給量調整部(供給量調整手段)
14a プリフォーミングベルトコンベヤ(ベルトコンベヤ)
14b 掻取ローラ(定量化部材)
16 フラッファ(ほぐし手段)
20 耐水剤供給機(耐水剤供給手段)
Claims (11)
- 木質繊維等の繊維に該繊維同士を結合するための結合剤が混合されてなる繊維状物を供給する供給手段と、
上記供給手段から供給された繊維状物を所定量だけ送り出す供給量調整手段と、
所定の間隔をおいて互いに平行に配置されていて互いに同じ速度で走行する1対の第1ベルトコンベヤからなり、上記供給量調整手段から送り出された繊維状物を上記両第1ベルトコンベヤ間で略マット状に成形しつつ搬送する第1成形手段と、
上記第1成形手段の両第1ベルトコンベヤ間の間隔と同じ間隔をおいて互いに平行に配置されていて該第1ベルトコンベヤよりも低速でかつ互いに同じ速度で走行する1対の第2ベルトコンベヤからなり、上記第1成形手段から送り出されたマット状物を上記両第2ベルトコンベヤ間でマット形状を維持して繊維配向を変化させつつ搬送する第2成形手段と、
上記第2成形手段から送り出されたマット状成形物を上下面より加圧しつつ乾燥させて繊維板に形成する加圧乾燥手段と
を備えていることを特徴とする軽量繊維板の製造装置。 - 請求項1記載の軽量繊維板の製造装置において、
供給量調整手段は、水平方向に延びるように設けられていて供給手段から供給された繊維状物を堆積した状態で搬送するベルトコンベヤと、該ベルトコンベヤ上の繊維状物の堆積量を一定化する定量化部材とにより構成されている
ことを特徴とする軽量繊維板の製造装置。 - 請求項1又は2記載の軽量繊維板の製造装置において、
供給量調整手段と第1成形手段との間に、供給量調整手段から送り出された繊維状物のフロックをほぐして該繊維状物を第1成形手段に送り出すほぐし手段が配置されている
ことを特徴とする軽量繊維板の製造装置。 - 請求項1,2又は3記載の軽量繊維板の製造装置において、
第1成形手段の両第1ベルトコンベヤは、互いに上下に対向した状態で略水平方向に延びているとともに、
第2成形手段の両第2ベルトコンベヤは、互いに上下に対向した状態で略水平方向に延びている
ことを特徴とする軽量繊維板の製造装置。 - 請求項4記載の軽量繊維板の製造装置において、
第1成形手段の下側第1ベルトコンベヤの搬送方向上流端は、上側第1ベルトコンベヤの搬送方向上流端よりも搬送方向上流側に延出するように設けられ、
供給量調整手段は、上記下側第1ベルトコンベヤの延出部と、該延出部上に供給手段から供給されて堆積した繊維状物の堆積量を一定化する定量化部材とにより構成されている
ことを特徴とする軽量繊維板の製造装置。 - 請求項1,2又は3記載の軽量繊維板の製造装置において、
第1成形手段の両第1ベルトコンベヤは略鉛直方向に延びていて、該両第1ベルトコンベヤの上端部に向かって供給量調整手段から落下する状態で送り出された繊維状物を下端部に向かって搬送するように構成され、
第2成形手段の両第2ベルトコンベヤの搬送方向上流側は略鉛直方向に延びていて該両第2ベルトコンベヤの上端部が上記第1成形手段の両第1ベルトコンベヤの下端部に接続される鉛直部とされている一方、搬送方向下流側は略水平方向に延びる水平部とされている
ことを特徴とする軽量繊維板の製造装置。 - 請求項1,2,3又は6記載の軽量繊維板の製造装置において、
第1成形手段の両第1ベルトコンベヤは略鉛直方向に延びていて、該両第1ベルトコンベヤの上端部に向かって供給量調整手段から落下する状態で送り出された繊維状物を下端部に向かって搬送するように構成され、
第2成形手段の両第2ベルトコンベヤは、略鉛直方向に延びていて上端部が上記第1成形手段の各第1ベルトコンベヤの下端部に接続される1対の鉛直ベルトコンベヤと、略水平方向に延びていて搬送方向上流端部が上記両鉛直ベルトコンベヤの下端部に接続される上下1対の水平ベルトコンベヤとが組み合わされてなる
ことを特徴とする軽量繊維板の製造装置。 - 請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の軽量繊維板の製造装置において、
加圧乾燥手段の加圧手段は、マット状成形物の表面を押圧するロールからなる
ことを特徴とする軽量繊維板の製造装置。 - 請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の軽量繊維板の製造装置において、
加圧乾燥手段の加圧手段は、マット状成形物の表面を押圧する通気性を有する材料で構成されたベルトコンベヤからなる
ことを特徴とする軽量繊維板の製造装置。 - 請求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9記載の軽量繊維板の製造装置において、
加圧乾燥手段は、その加圧乾燥時にマット状成形物の表面に多数の微細な穴を形成するニードリング手段を有する
ことを特徴とする軽量繊維板の製造装置。 - 請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9又は10記載の軽量繊維板の製造装置において、
第2成形手段と加圧乾燥手段との間に、該第2成形手段から加圧乾燥手段に送られるマット状成形物の少なくとも表面に耐水剤を供給する耐水剤供給手段が設けられている
ことを特徴とする軽量繊維板の製造装置。
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