JP3670346B2 - 粉粒体の回収方法および粉粒体運搬車両の粉粒体飛散防止装置 - Google Patents
粉粒体の回収方法および粉粒体運搬車両の粉粒体飛散防止装置 Download PDFInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、粉粒体の回収方法および粉粒体運搬車両の粉粒体飛散防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コークスダストおよび高炉ダストなどの粉粒体は、微細であるが故に大気中に飛散し易く、粉粒体運搬車両に機密状態で積み込んで運搬した後、粉粒体排出場所などにおいて排出する作業時にはその付近の作業環境を著しく悪化させることになる。
【0003】
そのため、通常、ミキサー車のドラム内に粉粒体を積込んだ後、大量の水(例えば粉粒体と水の比率が3対2の割合)をドラム内に注入し、該両者を混ぜ合わせて泥濘状態にすることで、粉粒体を飛散させることなく排出して貯留場所の作業環境を良好にすることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、泥濘状態の粉粒体は、嵩さ高い上に流動して形に纏め難いために最終的な処理が難しく、いずれにしてもある程度乾燥させる必要がある。その場合、コークスダストなどにあっては、石炭をコークス化する過程で発生するもので燃料として再利用されるため、図9に示すように、ミキサー車aのドラムb内で混ぜ合わせた泥濘状態のコークスダストを広大な面積の乾燥ヤードcに排出して天日により自然乾燥させてから、半乾燥状態のコークスダストをパワーショベルdでダンプeの荷台に積み込んで粉粒体排出場所まで運搬し、この粉粒体排出場所にてホッパfに投入した半乾燥状態のコークスダストを、ベルトコンベアgにより貯蔵サイロhを介して鉄粉貯蔵サイロiから鉄粉及び石灰粉貯蔵サイロjから石灰粉を順次混入した後に乾燥機kで乾燥させて、コークスダスト中の含水率を所望値(例えば12重量%以下)に調整することが行われている。
【0005】
しかし、泥濘状態の粉粒体をコークスダストのように乾燥させるためには、広大な面積の乾燥ヤードcを必要とする上、半乾燥状態となるまでにかなりの時間を要し、さらに乾燥機kによる乾燥が必要であることから、含水率を所望値に近付けることを考慮した粉粒体の飛散防止対策が切望されていた。
【0006】
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、粉粒体を、その排出時に上記所望値(12重量%以下)程度の含水率でも粉粒体が飛散しないように、水に薬剤を混合した混合液により加湿することで、粉粒体の乾燥に必要な広大な面積の乾燥ヤードおよび乾燥機などの設備を廃止するとともに乾燥時間を削減して、設備および時間の省力化を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、粉粒体の回収方法として、乾燥状態で貯留されている粉粒体を粉粒体運搬車両の密閉タンクに積み込む積み込み工程と、上記密閉タンクに積み込んだ粉粒体を乾燥状態のまま粉粒体運搬車両で粉粒体排出場所まで運搬する運搬工程と、上記粉粒体排出場所において供給される水に対して、上記粉粒体運搬車両に搭載した薬剤貯留タンク内の飛散防止剤を所定の混合割合になるように混合して混合液を製造する混合液製造工程と、密閉タンクから排出される粉粒体に対して密閉タンクの排出口部の周囲より上記混合液を噴霧して該粉粒体を加湿する排出工程とからなるようにしたものである。
【0008】
請求項2記載の発明が講じた解決手段は、粉粒体運搬車両の粉粒体飛散防止装置として、乾燥状態の粉粒体を積み込み可能とする密閉タンクがフレーム上に搭載されており、上記密閉タンクの底部に、その密閉タンク内の粉粒体を排出する排出口部が設けられているとともに、該排出口部と密閉タンクとの連通を開閉する開閉弁が設けられた粉粒体運搬車両を前提とする。そして、上記フレーム上には、飛散防止剤を貯留する薬剤貯留タンクと、飛散防止剤の供給量を調整する制御装置とが搭載されており、上記開閉弁よりも粉粒体排出時に下流側となる排出口部側に、その排出口部から排出される粉粒体に対して水に飛散防止剤を混合した混合液を噴霧する噴霧装置を設け、該噴霧装置に、その排出口部側の周囲より混合液を噴霧して粉粒体を加湿する複数のノズルを備え、上記噴霧装置には、粉粒体を排出する粉粒体排出場所において給水管を介して粉粒体排出場所の給水源が接続されているとともに、上記制御装置によって所定の混合割合となるように飛散防止剤を供給するため、薬剤供給管を介して上記薬剤貯留タンクが接続される構成としたものである。
【0009】
【作用】
上記の構成により、請求項1記載の発明では、粉粒体を乾燥状態のまま粉粒体運搬車両の密閉タンクに積み込んで粉粒体排出場所まで運搬した後、この粉粒体排出場所において、供給される水に対して粉粒体運搬車両に搭載した薬剤貯留タンク内の飛散防止剤を所定の混合割合になるように混合した混合液を密閉タンクから大気中(粉粒体排出場所)に排出口部を介して排出される粉粒体に密閉タンクの排出口部の周囲より噴霧して該粉粒体を加湿するようにしているので、密閉タンクの排出口部から大気中に排出される粉粒体の飛散が飛散防止剤の効用によって効果的に防止される。その場合、粉粒体に対する水の含有率は、飛散防止剤の効用により粉粒体が加湿される程度で済み、大量の水により泥濘状態となる粉粒体を乾燥させる上で必要であった広大な面積の乾燥ヤードおよび乾燥機などの設備が不要になるとともに、天日による自然乾燥により半乾燥状態となるまでに要する乾燥時間も削減される。また、粉粒体排出場所に給水源さえあれば、この粉粒体排出場所に おいて、フレーム上の薬剤貯留タンクから供給される薬剤と、給水源からの水とを所定の混合割合に混合して混合液が製造され、その混合液が粉粒体に円滑に噴霧される。
【0010】
請求項2記載の発明では、混合液は、密閉タンクの底部の開閉弁よりも下流側の排出口部側においてその周囲所定間隔置きに開口する複数のノズルから噴霧されて粉粒体が加湿されるので、排出口部からの粉粒体の排出時にその周囲からの混合液の噴霧によって粉粒体の飛散が効果的に防止されて作業環境の改善が図れるとともに、排出口部側の周囲に複数のノズルを開口させるだけの簡単な噴霧装置によって、乾燥ヤードおよび乾燥機などを不要にした設備の簡素化および乾燥時間の削減化に貢献できる。また、密閉タンクを搭載したフレーム上に薬剤貯留タンクと、飛散防止剤の供給量を調整する制御装置とが搭載されているので、粉粒体排出場所に給水源さえあれば、この粉粒体排出場所において噴霧装置に給水管を介して給水源を接続することで、薬剤貯留タンクから薬剤供給管を介して供給される薬剤と、給水源からの水とが制御装置によって噴霧装置内で所定の混合割合で混合され、その混合液が粉粒体に円滑に噴霧される。さらに、フレーム上に薬剤貯留タンクが搭載されていることから、例えば、フレーム上に密閉タンクのみを搭載した自走不能な牽引式粉粒体運搬車両を、フレーム上に密閉タンクおよび薬剤貯留タンクを搭載した自走可能な自走式粉粒体運搬車両によって牽引する際などには、自走式粉粒体運搬車両の薬剤貯留タンクからの薬剤を牽引式粉粒体運搬車両の密閉タンク(噴霧装置)にも供給することが可能となり、複数の密閉タンクに対して単一の薬剤貯留タンクが有効利用される。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1および図2は本発明の第1実施例に係る粉粒体飛散防止装置を適用したキャブオーバ型の粉粒体運搬車両を示し、この粉粒体運搬車両1は、フレーム2の前端部に運転席3が設けられているとともに、運転席3後方のフレーム2後部上に車台4が設けられていて、運転席3下方のエンジン(図示せず)により自走可能に構成されている。上記車台4上には、粉粒体としてのコークスダストを収容するための密閉タンク5が搭載されている。該密閉タンク5は、左右両側面を下部に行くに従い内方に傾斜させた断面逆三角形状に形成されている。また、上記密閉タンク5の上面前後両位置には、該密閉タンク5内にコークスダストを投入するための2つの開口部(図示せず)が設けられており、これらの開口部は、蓋6,6により閉塞されて密閉タンク内5を密閉状態に保つようにしている。そして、上記密閉タンク5内へのコークスダストの投入は、石炭をコークス化する過程で発生した乾燥状態のコークスダストを貯留するコークスダスト貯留タンク8の排出口(図示せず)と、蓋6,6を開放した開口部のうちの少なくとも一方の開口部との間で蛇腹状の接続具(図示せず)を介した密閉状態で行われるようになっている。この場合、他方の開口部は、空気抜き穴としてフィルタを介して開放される。
【0013】
上記密閉タンク5内の底部には、その底部を長手方向つまり車体前後方向に延びるスクリューコンベア11が設けられている。該スクリューコンベア11は、図示しないモータにより回転駆動され、このスクリューコンベア11の回転駆動により、密閉タンク5内のコークスダストを底部後端まで移送するようになっている。また、上記密閉タンク5の底部後端には、その密閉タンク5内のコークスダストを密閉タンク5外に排出する排出口12を下端に有する略円筒形状の排出口部としての排出筒10の上端が開口して設けられている。さらに、上記排出口12よりも密閉タンク5寄りとなる排出筒10の上端には、排出口12と密閉タンク5との連通を開閉する開閉弁13が設けられている。そして、図3にも示すように、コークスダスト排出時に上記開閉弁13よりも下流側(反密閉タンク5側)となる排出筒10の略中間部には、その排出口12から排出されるコークスダストに対して水に飛散防止剤を混合した混合液14を噴霧する噴霧装置15が設けられている。該噴霧装置15は、排出筒10の外周面に沿って取り付けられるようにほぼリング状の形状をなし、その周方向所定間隔置きに排出筒10を貫通して開口する複数のノズル16,…を有していて、排出口12から排出されるコークスダストを各ノズル16から噴霧する混合液14により加湿するようにしている。また、上記噴霧装置15には、後述する混合液供給管29の雌コネクタ29fを排出筒10外方から脱着自在に接続する雄コネクタ17が設けられている。
【0014】
上記密閉タンク5内のコークスダストを排出する排出場所Xには、図4にも示すように、混合液14を製造する混合液製造装置21が装備されている。該混合液製造装置21は、図示しない給水源としての水道管に一端が接続された給水管22と、飛散防止剤の原液23を約1500リットル貯留可能とする薬剤タンク24(薬剤貯留タンク)と、該薬剤タンク24に一端が接続された薬剤供給管25と、上記給水管22および薬剤供給管25の各他端が接続され、該給水管22を介して供給される水と薬剤供給管25を介して供給される飛散防止剤の原液23とをミキシングするとともにそのミキシングした混合液14を400リットル程度貯留可能とするミキシングタンク26(混合液貯留タンク)と、該ミキシングタンク26に連通管27を介して接続され、ミキシングタンク26から排出された混合液14を500リットル程度貯留可能とするリザーバタンク28(混合液貯留タンク)と、該リザーバタンク28に一端が接続され、他端が上記噴霧装置15のコネクタ17に脱着可能に接続される混合液供給管29とを備えている。そして、上記噴霧装置15には、混合液14が供給されるように混合液供給管29を介してリザーバタンク28が接続されている。この場合、混合液14は、水に対して飛散防止剤の原液23を200対1の割合で混ぜ合わせた0.5重量%のものが用いられる。
【0015】
上記給水管22は、開放時に該給水管22に対する水道管からの給水を可能とする手動式の止水弁22aと、該止水弁22aの下流側に設けられ、上記ミキシングタンク26への注水を必要とするときに自動開放する第1自動開閉弁22bと、上記止水弁22aと第1自動開閉弁22bとの間に介設されたフィルタ22cとを備えている。上記薬剤タンク24には、飛散防止剤の原液23を注入するための注入口24aが設けられているとともに、薬剤タンク24内の原液23の残量が200リットルとなったことをON状態に切換わることで検出するレベルセンサ24bが設けられている。上記薬剤供給管25は、開放時に該薬剤供給管25に対する薬剤タンク24からの原液23の供給を可能とする手動式の止水弁25aと、該止水弁25aの下流側に設けられ、上記ミキシングタンク26への原液23の供給を必要とするときに自動開放する第2自動開閉弁25bと、該第2自動開閉弁25bの下流側に設けられ、上記ミキシングタンク26に原液23を供給する第1ポンプ25cと、該第1ポンプ25cを駆動する第1モータ25dと、上記第1ポンプ25cの下流側に設けられたフィルタ25eと、該フィルタ25eの下流側に設けられ、薬剤供給管25内を流れる原液23の流通量を計測する流量計25fとを備えている。上記ミキシングタンク26は、水および飛散防止剤の原液23をミキシングするミキサ26aと、ミキシングタンク26内への注水量が400リットルとなったことをON状態に切換わることで検出するレベルセンサ26bとを備えている。上記連通管27には、上記リザーバタンク28に対してミキシングタンク26からの混合液14の供給を必要とするときに自動開放する第3自動開閉弁27aが介設されている。上記リザーバタンク28には、該リザーバタンク28内の混合液14の残量が100リットルとなったことをON状態に切換わることで検出するレベルセンサ28aが設けられている。さらに、上記混合液供給管29は、可撓性のあるゴムホースよりなり、開放時に該混合液供給管29に対するリザーバタンク28からの混合液14の供給を可能とする手動式の止水弁29aと、該止水弁29aの下流側に設けられ、上記噴霧装置15への混合液14の供給を必要とするときに自動開放する第4自動開閉弁29bと、該第4自動開閉弁29bの下流側に設けられ、上記噴霧装置15に混合液14を供給する第2ポンプ29cと、該第2ポンプ29cを駆動する第2モータ29dと、上記第2ポンプ29cの下流側に設けられたフィルタ29eと、混合液供給管29の下流端に設けられ、上記噴霧装置15の雄コネクタ17に対して脱着可能に接続される雌コネクタ29fとを備えている。また、上記混合液製造装置21には、上記給水管22に対する水道管からの給水量の制御、上記第1〜第4自動開閉弁22b,25b,27a,29bの開閉制御、第1,第2モータ25d,29dおよびミキサ26aの駆動制御を行う制御装置30が設けられている。上記制御装置30には、上記各レベルセンサ24b,26b,28aからのON/OFF信号が入力されるようになっている。
【0016】
ここで、コークスダストの回収方法の一例を図1および図2に基づいて説明する。
【0017】
先ず、積み込み工程として、コークスダスト貯留タンク8の設置場所まで空状態の密閉タンク5を搭載した粉粒体運搬車両1を配送し、密閉タンク5の蓋6,6を外して開口部を露呈させ、コークスダスト貯留タンク8の排出口と密閉タンク5の一方の開口部とを接続具を介して接続し、コークスダスト貯留タンク8内の乾燥状態のコークスダストを密閉タンク5が満杯状態となるまで密閉状態で積み込む。
【0018】
次いで、運搬工程として、上記密閉タンク5に積み込んだコークスダストを乾燥状態のまま粉粒体運搬車両1で排出場所Xまで運搬し、上記粉粒体運搬車両1を、排出場所Xに開口するホッパXaに密閉タンク5の排出口12が対向する位置で停車させる。
【0019】
その後、排出工程として、上記排出場所Xにおいて混合液製造装置21により製造した混合液14を噴霧装置15に供給し、開閉弁13の開放により密閉タンク5内から排出筒10を介して排出されるコークスダストに対して噴霧装置15の各ノズル16より混合液14を噴霧して該コークスダストを12重量%以下の含水率となるように加湿する。以後、ホッパXaに排出したコークスダストについては、後述する排出場所Xでのコークスダストの処理工程において説明する。
【0020】
次に、制御装置30による混合液製造装置21の制御を図4に基づいて説明する。この場合、ミキシングタンク26およびリザーバタンク28内が空状態で、薬剤タンク24内に飛散防止剤の原液23が少なくとも200リットル以上貯留された状態となっている。また、粉粒体運搬車両1は、上述したコークスダストの回収方法における積み込み工程および運搬工程を経て、排出場所XのホッパXaに密閉タンク5の排出口12が対向する位置で停車しており、混合液供給管29の雌コネクタ29fを噴霧装置15の雄コネクタ17に接続している。
【0021】
先ず、第1工程として、各止水弁22a,25a,29aを開放し、制御装置30の作動スイッチ(図示せず)をON操作し、給水管22の第1移動開閉弁22bを開放してミキシングタンク26内に水を注水する。
【0022】
第2工程として、ミキシングタンク26のレベルセンサ26bがON状態に切換わって注水量が400リットルとなったことを検出すると、第1自動開閉弁22bを閉塞し、ミキシングタンク26内への水の注水をストップする。
【0023】
第3工程として、薬剤供給管25の第2自動開閉弁25bを開放した後、第1モータ25dを作動させて第1ポンプ25cを駆動させ、流量計25fにより計測された適量(例えば2リットル)の飛散防止剤の原液23を薬剤タンク24からミキシングタンク26内に注入する。
【0024】
第4工程として、上記第3工程終了後、第1モータ25dを停止させて第1ポンプ25cを駆動停止し、第2移動開閉弁25bを閉塞する。このとき、薬剤タンク24のレベルセンサ24bがON状態に切換わって原液23の残量が200リットルとなったことを検出すると、注入口24aを開放して原液23の補給を行う。
【0025】
第5工程として、上記第4工程終了後、暫くしてから、ミキサ26aを作動させて水と原液23とを攪拌し、一定時間経過後(両者の混合が十分に行われた時点)にミキサ26aを停止する。
【0026】
第6工程として、連通管27の第3自動開閉弁27aを開放し、ミキシングタンク26内の混合液14をリザーバタンク28内に排出する。そして、リザーバタンク28内に混合液14が排出されてリザーバタンク28のレベルセンサ28aがON状態に切換わることで混合液14が100リットル程度リザーバタンク28内に排出されたことが検出されると、この検出時点から一定時間(ミキシングタンク26内の混合液14がリザーバタンク28内に完全に排出されるのに要する時間)経過するまで待機し、一定時間経過後に連通管27の第3自動開閉弁27aを閉塞する。
【0027】
以後、ミキシングタンク26内からの混合液14の排出完了後、第3自動開閉弁27aの閉塞を確認してレベルセンサ26bがOFF状態に切換わっているときに、上記第1工程ないし第6工程を繰り返し行うことで、ミキシングタンク26内に混合液14を貯留して待機する。
【0028】
その後、第7工程として、粉粒体運搬車両1のコークスダストを排出する上述したコークスダストの回収方法での排出工程を開始すると、混合液供給管29の第4自動開閉弁29bを開放した後、第2モータ29dを作動させて第2ポンプ29cを駆動させて、リザーバタンク28内の混合液14を噴霧装置15に供給し、密閉タンク5より排出筒10を介して排出されるコークスダストに対してその周囲より各ノズル16からの混合液14を噴霧する。
【0029】
第8工程として、噴霧装置15への混合液14の供給によりリザーバタンク28内の混合液14の残量が100リットル以下になってレベルセンサ28aがOFF状態に切換わると、第3自動開閉弁27aを開放させてミキシングタンク26内の混合液14をリザーバタンク28内に排出し、レベルセンサ28aがON状態に切換わってから一定時間経過後に該第3自動開閉弁27aを閉塞する。
【0030】
以後、上記第1工程ないし第6工程を同様に繰り返し行って、ミキシングタンク26内に混合液14を貯留して待機する。
【0031】
そして、第9工程として、粉粒体運搬車両1の密閉タンク5からのコークスダストの排出を完了すると、第2モータ29dを停止させて第2ポンプ29cを駆動停止させ、混合液供給管29の第4自動開閉弁29bを閉塞する。
【0032】
また、上記ホッパXaの下方には、エレベータ式の第1コンベア32の基端が対応している。上記第1コンベア32の先端下方位置には、コークスダストを貯留する貯蔵サイロ33内に先端が導入された平面式の第2コンベア34の基端がオーバラップした状態で、第1コンベア32の先端より落下するコークスダストを貯蔵サイロ33内に移送するように対応している。上記貯蔵サイロ33の下端には排出口33aが設けられているとともに、この排出口33aには、該排出口33aから排出されるコークスダストの排出量を計量する計量機(図示せず)が設けられ、貯蔵サイロ33から排出口33aを介して排出されるコークスダストの排出量を常時均一に保つようにしている。また、上記貯蔵サイロ33の排出口33aの下方には、先端が焼結機35内に導入された平面式の第3コンベア36の基端が対応しており、貯蔵サイロ33の排出口33aより排出されたコークスダストを焼結機35内に導入するようにしている。上記第3コンベア36の上方には、鉄粉を貯蔵する鉄粉貯蔵サイロ37および石灰粉を貯蔵する石灰粉貯蔵サイロ38が搬送方向基端側から順に設けられている。上記鉄粉貯蔵サイロ37および石灰粉貯蔵サイロ38の下端には、第3コンベア36上のコークスダストに鉄粉貯蔵サイロ37からの鉄粉および石灰粉貯蔵サイロ38からの石灰粉がそれぞれ供給されるように開口する供給口37a,38aが設けられている。上記各供給口37a,38aには、該各供給口37a,38aから供給される鉄粉および石灰粉の供給量を計量する計量機(図示せず)が設けられ、各サイロ37,38から供給口37a,38aを介して第3コンベア36上のコークスダストに供給される鉄粉および石灰粉の供給量が常時均一に保たれるようにしている。上記焼結機35は、鉄粉および石灰粉を混入したコークスダストを所定長さの円柱形状のコークスダスト焼結体に焼結するためのものであり、このコークスダスト焼結体は、該焼結機35内に基端が導入された第4コンベア39により焼結機35外に運び出されるようになっている。上記第4コンベア39の先端下方には、先端が高炉7内に導入されたエレベータ式の第5コンベア40の基端が対応していて、第4コンベア39により焼結機35外に運び出されたコークスダスト焼結体が第5コンベア40を介して高炉7内に送給されて再利用されるようにしている。
【0033】
次に、排出場所XにおいてホッパXaに排出したコークスダストの処理工程を図2に基づいて説明する。この場合、図2中における実線矢印はコークスダストの処理系路を、破線矢印は鉄粉および石灰粉の供給系路をそれぞれ示している。
【0034】
上述したコークスダストの回収方法の排出工程で12重量%以下の含水率に加湿されたコークスダストを、ホッパXaに落下させてから、第1コンベア32および第2コンベア34を介してコークスダスト貯蔵サイロ33に貯留した後、該コークスダスト貯蔵サイロ33の排出口33aより均一に計量された排出量のコークスダストを第3コンベア36上に排出する。次いで、この第3コンベア36上のコークスダストに均一に計量された所定供給量の鉄粉および石灰粉をそれぞれ供給した後、焼結機35内に導入する。その後、この焼結機35内でコークスダスト焼結体に焼結した後、第4および第5コンベア39,40を介して高炉7内に送給する。
【0035】
したがって、上記実施例では、乾燥状態のコークスダストを粉粒体運搬車両1の密閉タンク5に積み込んで排出場所Xまで運搬した後、この排出場所Xでのコークスダストの飛散を防止する上で、水に飛散防止剤を混合した混合液14を密閉タンク5から大気中(排出場所X)に排出されるコークスダストに対して密閉タンク5の排出筒10の周囲より噴霧して該コークスダストを加湿するようにしているので、密閉タンク5の排出筒10から大気中に排出されるコークスダストの飛散が混合液14の効用によって効果的に防止され、作業環境の改善を図ることができる。さらに、コークスダスト中における含水率は、飛散防止剤の効用により12重量%以下となって泥濘状態とはほど遠い加湿程度で済み、大量の水により泥濘状態となるコークスダストを乾燥させる上で必要であった広大な面積の乾燥ヤードおよび乾燥機などの設備が不要になるとともに、天日による自然乾燥により半乾燥状態となるまでに要する乾燥時間も削減され、設備を簡素にするとともに乾燥時間を削減して省力化を達成することができる。しかも、噴霧装置15は、排出筒10をその周方向所定間隔置きに貫通して開口する複数のノズル16により構成されているので、噴霧装置を簡単に構成することができ、実施する上で非常に有利なものとなる。
【0036】
さらに、排出場所Xに混合液製造装置21が設置され、この混合液製造装置21により製造した状態の混合液14がリザーバタンク28より混合液供給管29を介して噴霧装置15に供給されるので、水と飛散防止剤の原液23との混合比が正確なものとなり、この正確な混合比の混合液14でもってコークスダストの飛散をより効果的に防止することができる。しかも、排出場所Xに混合液製造装置21の各構成要素(給水管22,薬剤タンク24,薬剤供給管25,ミキシングタンク26,リザーバタンク28,混合液供給管29および制御装置30)が設置されることから、粉粒体運搬車両1の車台4上には密閉タンク5のみが搭載されて混合液製造装置21の各構成要素を搭載する必要はなく、車台4上での変更点を最小限に止めることができる。
【0037】
次に、上記第1実施例の変形例を図5および図6に基づいて説明する。
【0038】
この変形例では、噴霧装置を排出場所のホッパに設けている。
【0039】
すなわち、本変形例は、図5および図6に示すように、密閉タンク51は、自走不能な牽引式の粉粒体運搬車両としての牽引車両52のフレーム53の後部に車台54を介して搭載されている。この牽引車両52は、自走可能な粉粒体運搬車両1などに走行用連結器55を介して牽引されるようになっている。該走行用連結器55は、フレーム53の前端部において鉛直軸回りに回転可能に支持され、粉粒体運搬車両1の操舵角に追随して回転するドーリ55aと、基端部(後端部)左右2点が該ドーリ55aの前端部左右両位置で上下方向に揺動自在に支持され、先端部(前端部)が粉粒体運搬車両1などの車台4の幅方向中央位置に係脱自在に係合する車体平面視で略三角形状の走行用連結具55bとを備えている。また、上記ドーリ55aの左右両側方に対応するフレーム53の左右対応位置には、左右一対のアウトリガ装置56(図では左側のみ示す)が設けられ、牽引車両52を粉粒体運搬車両1などから離脱させたときに、該アウトリガ装置56を伸長させて牽引車両52を排出場所Xの地面に対してほぼ水平状態に保持するようにしている。
【0040】
そして、上記密閉タンク51の底部後端の排出筒57の上端部には、排出口58を密閉タンク51に対して開閉させる開閉弁59が設けられている。また、上記排出場所XのホッパXaは、上記排出筒57の排出口58とほぼ同じ口径で上方に突出する投入筒60を有するカバー部材61で遮蔽されており、この投入筒60の上縁には、該投入筒60を介してホッパXaを上方に開口させる投入口62が形成されている。上記投入筒60の上端(投入口62)には、上下方向に伸縮自在な蛇腹状の接続具63の下端が取り付けられており、この接続具63の上端は、上記排出筒57の下端(排出口58)に脱着可能に接続されるようになっていて、密閉タンク51からの排出筒57および投入筒60を介したホッパXaへのコークスダストの排出が密閉状態で行われるようになっている。さらに、上記開閉弁59よりも下流側となる排出筒57側となる投入筒60の下端には、噴霧装置15が外嵌されている。この噴霧装置15の各ノズル16は、投入筒60の壁面を貫通して該投入筒60内に突出しており、各ノズル16から噴霧される混合液14によって、密閉タンク51から排出筒57および投入筒60を介して排出されるコークスダストが加湿されるようにしている。尚、牽引車両および投入筒を除くその他の構成は上記実施例の場合と同じであり、同一の部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0041】
そして、本変形例にあっては、噴霧装置15が排出場所XのホッパXa側つまり投入筒60に設けられているので、粉粒体運搬車両1としては、排出筒57を備えた密閉タンク51を搭載するだけで良く、車台54上での変更点をさらに最小限に止めることができる。
【0042】
次に、本発明の第2実施例を図7および図8に基づいて説明する。
【0043】
この実施例では、混合液製造装置の構成要素を変更している。
【0044】
すなわち、本実施例は、図7および図8に示すように、密閉タンク51は、牽引車両52のフレーム53の後部に車台54を介して搭載されている。上記密閉タンク51の排出筒57の上端部には、排出口12と密閉タンク51との連通を開閉する開閉弁59が設けられているとともに、排出筒10の略中間部には噴霧装置71が設けられている。該噴霧装置71は、排出筒57の外周面に沿って取り付けられている。
【0045】
また、上記車台54の前端部には、混合液製造装置70の構成要素のうちの薬剤タンク72,薬剤供給管25および制御装置73が装備されている。上記薬剤供給管25の他端は、後述する雄コネクタ75を介して噴霧装置15に接続されている。上記薬剤タンク72としては、飛散防止剤の原液23を200リットル収容するドラム缶が適用されている。また、制御装置73は、上記薬剤供給管25の第2自動開閉弁25bの開閉制御および第1モータ25dの駆動制御を行うようにしている。上記第2自動開閉弁25bおよび第1モータ25dの駆動源は、牽引車両52を牽引する自動車(図示せず)の車載バッテリーからの電源が適用される。また、給水管22には、その給水管74内を流れる水の流量を一定量に調整する流量調整弁22dが介設されているとともに、他端に雄コネクタ22eが取付けられている。さらに、上記噴霧装置71には、給水管22他端の雌コネクタ22eを脱着自在に接続する雄コネクタ75が設けられている。該雄コネクタ75には、上記薬剤供給管25の他端が接続されている。そして、混合液製造装置70は、薬剤供給管25,薬剤タンク72,制御装置73および給水管22により構成されている。この場合、噴霧装置71には、飛散防止剤の原液23が供給されるように薬剤供給管25を介して薬剤タンク72が接続されているとともに、排出場所Xにおいて水が供給されるように給水管22を介して排出場所Xの給水源が接続されている。尚、混合液製造装置を除くその他の構成は上記実施例の場合と同じであり、同一の部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0046】
そして、本実施例にあっては、コークスダストの排出時、給水管22他端の雌コネクタ22eを噴霧装置71の雄コネクタ75に接続し、止水弁22aおよび第1自動開閉弁22bを開放させて流量調整弁22dにより一定量に調整された水を給水管22を介して噴霧装置71に注水するとともに、制御装置73により第1モータ25dの作動に伴い第1ポンプ25cを駆動させて流量計25fによる計測された適量の飛散防止剤の原液23を薬剤供給管25を介して噴霧装置71(雄コネクタ75)に注入することで、水と飛散防止剤の原液23とを噴霧装置71内において混合させてほぼ0.5重量%の混合液14を製造し、この混合液14を各ノズル16から噴霧してコークスダストを12重量%以下の含水率に加湿するようにしている。
【0047】
このように、給水管22,薬剤供給管25,薬剤タンク72および制御装置73によって混合液製造装置70が構成されているので、混合液14を貯留する上で必要であったミキシングタンクやリザーバタンクなどが不要となって混合液製造装置70をシンプルでかつコンパクトなものにすることができる。さらに、車台54の前端部に薬剤タンク72,薬剤供給管25および制御装置73が搭載されているので、車台54上の薬剤タンク72からの飛散防止剤の原液23を、車台上に密閉タンクのみを搭載した自走不能な牽引式粉粒体運搬車両および自走可能な自走式粉粒体運搬車両の噴霧装置に薬剤供給管25を介して注入することが可能となり、複数の密閉タンク内のコークスダストに対して単一の薬剤タンク72を有効利用することができる。
【0048】
尚、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含するものである。例えば、上記各実施例では、粉粒体としてコークスダストを用いた場合について述べたが、粉粒体が各種ダストなどであっても良いのは勿論である。
【0049】
また、上記第1実施例では、混合液貯留タンクをミキシングタンク26とリザーバタンク28とで構成したが、ミキサーを備えた単一のタンクにより混合液貯留タンクが構成されていても良い。
【0050】
さらに、上記第2実施例では、牽引車両52の車台54前端部に薬剤タンク72,薬剤供給管25および制御装置73を搭載したが、自走式の粉粒体運搬車両の車台前端部に薬剤タンク,薬剤供給管および制御装置が搭載されるようにしても良く、この場合には、車台上に密閉タンクのみを搭載した自走不能な牽引車両を牽引する際に、自走式の粉粒体運搬車両の薬剤タンクからの飛散防止剤の原液23を牽引車両の密閉タンク(噴霧装置)にも容易に供給することが可能となり、複数の密閉タンク内のコークスダストに対して単一の薬剤タンクを有効利用できる。また、牽引車両の車台前端部または自走式の粉粒体運搬車両の車台前端部に混合液を貯留した混合液貯留タンク,混合液供給管および制御装置が搭載されるようにしても良く、制御装置により混合液貯留タンクから混合液供給管を介して噴霧装置に供給される混合液の供給量を制御することで、混合液製造装置70のさらなるシンプル化およびコンパクト化が図れる。
【0051】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明における粉粒体の回収方法によれば、排出場所でフレーム上に搭載した薬剤貯留タンクから飛散防止剤を供給し、水と所定の混合割合となるように混合して混合液を製造し、密閉タンクから排出される粉粒体に混合液を噴霧し、この混合液中の飛散防止剤の効用で該粉粒体を加湿するようにしたので、大気中での粉粒体の飛散を防止して作業環境の改善を図ることができるとともに、粉粒体の乾燥に要する設備および時間の省力化を図ることができる。
【0052】
請求項2記載の発明における粉粒体運搬車両の粉粒体飛散防止装置によれば、密閉タンクの排出口部側の周囲に開口する複数のノズルから混合液を噴霧して粉粒体を加湿するので、排出口部からの排出時に粉粒体の飛散を効果的に防止して作業環境の改善を図り、かつ簡単な構造の噴霧装置によって粉粒体の乾燥に要する設備および時間の省力化を達成することができる。また、フレーム上に密閉タンクと共に薬剤貯留タンクと飛散防止剤の供給量を調整する制御装置とを搭載したので、給水源さえあれば噴霧装置内で所定の混合割合となるように混合液を混合して粉粒体に円滑に噴霧できるので、混合液を貯留する上で必要であったミキシングタンクやリザーバタンクなどが不要となって混合液を製造する装置をシンプルでかつコンパクトなものにすることができるとともに、複数の密閉タンク内の粉粒体に対する単一の薬剤貯留タンクからの薬剤の有効利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るコークスダスト排出時における粉粒体運搬車両および混合液製造装置の側面図である。
【図2】同コークスダストの処理工程を説明する説明図である。
【図3】同じく噴霧装置の斜視図である。
【図4】同混合液製造装置の配管系統図である。
【図5】第1実施例の変形例に係る接続具接続前の状態を示す牽引車両の側面図である。
【図6】同接続具接続後の状態を示す牽引車両の側面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係るコークスダスト排出時の牽引車両の側面図である。
【図8】同じく噴霧装置および混合液製造装置の斜視図である。
【図9】従来例に係る図2相当図である。
【符号の説明】
1 粉粒体運搬車両
2,53 フレーム
5,51 密閉タンク
10,57 排出筒(排出口部)
13,59 開閉弁
14 混合液
15,71 噴霧装置
16 ノズル
22 給水管
23 飛散防止剤の原液(飛散防止剤)
25 薬剤供給管
26 ミキシングタンク(混合液貯留タンク)
28 リザーバタンク(混合液貯留タンク)
29 混合液供給管
52 牽引車両(粉粒体運搬車両)
X 排出場所(粉粒体排出場所)
【産業上の利用分野】
本発明は、粉粒体の回収方法および粉粒体運搬車両の粉粒体飛散防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コークスダストおよび高炉ダストなどの粉粒体は、微細であるが故に大気中に飛散し易く、粉粒体運搬車両に機密状態で積み込んで運搬した後、粉粒体排出場所などにおいて排出する作業時にはその付近の作業環境を著しく悪化させることになる。
【0003】
そのため、通常、ミキサー車のドラム内に粉粒体を積込んだ後、大量の水(例えば粉粒体と水の比率が3対2の割合)をドラム内に注入し、該両者を混ぜ合わせて泥濘状態にすることで、粉粒体を飛散させることなく排出して貯留場所の作業環境を良好にすることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、泥濘状態の粉粒体は、嵩さ高い上に流動して形に纏め難いために最終的な処理が難しく、いずれにしてもある程度乾燥させる必要がある。その場合、コークスダストなどにあっては、石炭をコークス化する過程で発生するもので燃料として再利用されるため、図9に示すように、ミキサー車aのドラムb内で混ぜ合わせた泥濘状態のコークスダストを広大な面積の乾燥ヤードcに排出して天日により自然乾燥させてから、半乾燥状態のコークスダストをパワーショベルdでダンプeの荷台に積み込んで粉粒体排出場所まで運搬し、この粉粒体排出場所にてホッパfに投入した半乾燥状態のコークスダストを、ベルトコンベアgにより貯蔵サイロhを介して鉄粉貯蔵サイロiから鉄粉及び石灰粉貯蔵サイロjから石灰粉を順次混入した後に乾燥機kで乾燥させて、コークスダスト中の含水率を所望値(例えば12重量%以下)に調整することが行われている。
【0005】
しかし、泥濘状態の粉粒体をコークスダストのように乾燥させるためには、広大な面積の乾燥ヤードcを必要とする上、半乾燥状態となるまでにかなりの時間を要し、さらに乾燥機kによる乾燥が必要であることから、含水率を所望値に近付けることを考慮した粉粒体の飛散防止対策が切望されていた。
【0006】
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、粉粒体を、その排出時に上記所望値(12重量%以下)程度の含水率でも粉粒体が飛散しないように、水に薬剤を混合した混合液により加湿することで、粉粒体の乾燥に必要な広大な面積の乾燥ヤードおよび乾燥機などの設備を廃止するとともに乾燥時間を削減して、設備および時間の省力化を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、粉粒体の回収方法として、乾燥状態で貯留されている粉粒体を粉粒体運搬車両の密閉タンクに積み込む積み込み工程と、上記密閉タンクに積み込んだ粉粒体を乾燥状態のまま粉粒体運搬車両で粉粒体排出場所まで運搬する運搬工程と、上記粉粒体排出場所において供給される水に対して、上記粉粒体運搬車両に搭載した薬剤貯留タンク内の飛散防止剤を所定の混合割合になるように混合して混合液を製造する混合液製造工程と、密閉タンクから排出される粉粒体に対して密閉タンクの排出口部の周囲より上記混合液を噴霧して該粉粒体を加湿する排出工程とからなるようにしたものである。
【0008】
請求項2記載の発明が講じた解決手段は、粉粒体運搬車両の粉粒体飛散防止装置として、乾燥状態の粉粒体を積み込み可能とする密閉タンクがフレーム上に搭載されており、上記密閉タンクの底部に、その密閉タンク内の粉粒体を排出する排出口部が設けられているとともに、該排出口部と密閉タンクとの連通を開閉する開閉弁が設けられた粉粒体運搬車両を前提とする。そして、上記フレーム上には、飛散防止剤を貯留する薬剤貯留タンクと、飛散防止剤の供給量を調整する制御装置とが搭載されており、上記開閉弁よりも粉粒体排出時に下流側となる排出口部側に、その排出口部から排出される粉粒体に対して水に飛散防止剤を混合した混合液を噴霧する噴霧装置を設け、該噴霧装置に、その排出口部側の周囲より混合液を噴霧して粉粒体を加湿する複数のノズルを備え、上記噴霧装置には、粉粒体を排出する粉粒体排出場所において給水管を介して粉粒体排出場所の給水源が接続されているとともに、上記制御装置によって所定の混合割合となるように飛散防止剤を供給するため、薬剤供給管を介して上記薬剤貯留タンクが接続される構成としたものである。
【0009】
【作用】
上記の構成により、請求項1記載の発明では、粉粒体を乾燥状態のまま粉粒体運搬車両の密閉タンクに積み込んで粉粒体排出場所まで運搬した後、この粉粒体排出場所において、供給される水に対して粉粒体運搬車両に搭載した薬剤貯留タンク内の飛散防止剤を所定の混合割合になるように混合した混合液を密閉タンクから大気中(粉粒体排出場所)に排出口部を介して排出される粉粒体に密閉タンクの排出口部の周囲より噴霧して該粉粒体を加湿するようにしているので、密閉タンクの排出口部から大気中に排出される粉粒体の飛散が飛散防止剤の効用によって効果的に防止される。その場合、粉粒体に対する水の含有率は、飛散防止剤の効用により粉粒体が加湿される程度で済み、大量の水により泥濘状態となる粉粒体を乾燥させる上で必要であった広大な面積の乾燥ヤードおよび乾燥機などの設備が不要になるとともに、天日による自然乾燥により半乾燥状態となるまでに要する乾燥時間も削減される。また、粉粒体排出場所に給水源さえあれば、この粉粒体排出場所に おいて、フレーム上の薬剤貯留タンクから供給される薬剤と、給水源からの水とを所定の混合割合に混合して混合液が製造され、その混合液が粉粒体に円滑に噴霧される。
【0010】
請求項2記載の発明では、混合液は、密閉タンクの底部の開閉弁よりも下流側の排出口部側においてその周囲所定間隔置きに開口する複数のノズルから噴霧されて粉粒体が加湿されるので、排出口部からの粉粒体の排出時にその周囲からの混合液の噴霧によって粉粒体の飛散が効果的に防止されて作業環境の改善が図れるとともに、排出口部側の周囲に複数のノズルを開口させるだけの簡単な噴霧装置によって、乾燥ヤードおよび乾燥機などを不要にした設備の簡素化および乾燥時間の削減化に貢献できる。また、密閉タンクを搭載したフレーム上に薬剤貯留タンクと、飛散防止剤の供給量を調整する制御装置とが搭載されているので、粉粒体排出場所に給水源さえあれば、この粉粒体排出場所において噴霧装置に給水管を介して給水源を接続することで、薬剤貯留タンクから薬剤供給管を介して供給される薬剤と、給水源からの水とが制御装置によって噴霧装置内で所定の混合割合で混合され、その混合液が粉粒体に円滑に噴霧される。さらに、フレーム上に薬剤貯留タンクが搭載されていることから、例えば、フレーム上に密閉タンクのみを搭載した自走不能な牽引式粉粒体運搬車両を、フレーム上に密閉タンクおよび薬剤貯留タンクを搭載した自走可能な自走式粉粒体運搬車両によって牽引する際などには、自走式粉粒体運搬車両の薬剤貯留タンクからの薬剤を牽引式粉粒体運搬車両の密閉タンク(噴霧装置)にも供給することが可能となり、複数の密閉タンクに対して単一の薬剤貯留タンクが有効利用される。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1および図2は本発明の第1実施例に係る粉粒体飛散防止装置を適用したキャブオーバ型の粉粒体運搬車両を示し、この粉粒体運搬車両1は、フレーム2の前端部に運転席3が設けられているとともに、運転席3後方のフレーム2後部上に車台4が設けられていて、運転席3下方のエンジン(図示せず)により自走可能に構成されている。上記車台4上には、粉粒体としてのコークスダストを収容するための密閉タンク5が搭載されている。該密閉タンク5は、左右両側面を下部に行くに従い内方に傾斜させた断面逆三角形状に形成されている。また、上記密閉タンク5の上面前後両位置には、該密閉タンク5内にコークスダストを投入するための2つの開口部(図示せず)が設けられており、これらの開口部は、蓋6,6により閉塞されて密閉タンク内5を密閉状態に保つようにしている。そして、上記密閉タンク5内へのコークスダストの投入は、石炭をコークス化する過程で発生した乾燥状態のコークスダストを貯留するコークスダスト貯留タンク8の排出口(図示せず)と、蓋6,6を開放した開口部のうちの少なくとも一方の開口部との間で蛇腹状の接続具(図示せず)を介した密閉状態で行われるようになっている。この場合、他方の開口部は、空気抜き穴としてフィルタを介して開放される。
【0013】
上記密閉タンク5内の底部には、その底部を長手方向つまり車体前後方向に延びるスクリューコンベア11が設けられている。該スクリューコンベア11は、図示しないモータにより回転駆動され、このスクリューコンベア11の回転駆動により、密閉タンク5内のコークスダストを底部後端まで移送するようになっている。また、上記密閉タンク5の底部後端には、その密閉タンク5内のコークスダストを密閉タンク5外に排出する排出口12を下端に有する略円筒形状の排出口部としての排出筒10の上端が開口して設けられている。さらに、上記排出口12よりも密閉タンク5寄りとなる排出筒10の上端には、排出口12と密閉タンク5との連通を開閉する開閉弁13が設けられている。そして、図3にも示すように、コークスダスト排出時に上記開閉弁13よりも下流側(反密閉タンク5側)となる排出筒10の略中間部には、その排出口12から排出されるコークスダストに対して水に飛散防止剤を混合した混合液14を噴霧する噴霧装置15が設けられている。該噴霧装置15は、排出筒10の外周面に沿って取り付けられるようにほぼリング状の形状をなし、その周方向所定間隔置きに排出筒10を貫通して開口する複数のノズル16,…を有していて、排出口12から排出されるコークスダストを各ノズル16から噴霧する混合液14により加湿するようにしている。また、上記噴霧装置15には、後述する混合液供給管29の雌コネクタ29fを排出筒10外方から脱着自在に接続する雄コネクタ17が設けられている。
【0014】
上記密閉タンク5内のコークスダストを排出する排出場所Xには、図4にも示すように、混合液14を製造する混合液製造装置21が装備されている。該混合液製造装置21は、図示しない給水源としての水道管に一端が接続された給水管22と、飛散防止剤の原液23を約1500リットル貯留可能とする薬剤タンク24(薬剤貯留タンク)と、該薬剤タンク24に一端が接続された薬剤供給管25と、上記給水管22および薬剤供給管25の各他端が接続され、該給水管22を介して供給される水と薬剤供給管25を介して供給される飛散防止剤の原液23とをミキシングするとともにそのミキシングした混合液14を400リットル程度貯留可能とするミキシングタンク26(混合液貯留タンク)と、該ミキシングタンク26に連通管27を介して接続され、ミキシングタンク26から排出された混合液14を500リットル程度貯留可能とするリザーバタンク28(混合液貯留タンク)と、該リザーバタンク28に一端が接続され、他端が上記噴霧装置15のコネクタ17に脱着可能に接続される混合液供給管29とを備えている。そして、上記噴霧装置15には、混合液14が供給されるように混合液供給管29を介してリザーバタンク28が接続されている。この場合、混合液14は、水に対して飛散防止剤の原液23を200対1の割合で混ぜ合わせた0.5重量%のものが用いられる。
【0015】
上記給水管22は、開放時に該給水管22に対する水道管からの給水を可能とする手動式の止水弁22aと、該止水弁22aの下流側に設けられ、上記ミキシングタンク26への注水を必要とするときに自動開放する第1自動開閉弁22bと、上記止水弁22aと第1自動開閉弁22bとの間に介設されたフィルタ22cとを備えている。上記薬剤タンク24には、飛散防止剤の原液23を注入するための注入口24aが設けられているとともに、薬剤タンク24内の原液23の残量が200リットルとなったことをON状態に切換わることで検出するレベルセンサ24bが設けられている。上記薬剤供給管25は、開放時に該薬剤供給管25に対する薬剤タンク24からの原液23の供給を可能とする手動式の止水弁25aと、該止水弁25aの下流側に設けられ、上記ミキシングタンク26への原液23の供給を必要とするときに自動開放する第2自動開閉弁25bと、該第2自動開閉弁25bの下流側に設けられ、上記ミキシングタンク26に原液23を供給する第1ポンプ25cと、該第1ポンプ25cを駆動する第1モータ25dと、上記第1ポンプ25cの下流側に設けられたフィルタ25eと、該フィルタ25eの下流側に設けられ、薬剤供給管25内を流れる原液23の流通量を計測する流量計25fとを備えている。上記ミキシングタンク26は、水および飛散防止剤の原液23をミキシングするミキサ26aと、ミキシングタンク26内への注水量が400リットルとなったことをON状態に切換わることで検出するレベルセンサ26bとを備えている。上記連通管27には、上記リザーバタンク28に対してミキシングタンク26からの混合液14の供給を必要とするときに自動開放する第3自動開閉弁27aが介設されている。上記リザーバタンク28には、該リザーバタンク28内の混合液14の残量が100リットルとなったことをON状態に切換わることで検出するレベルセンサ28aが設けられている。さらに、上記混合液供給管29は、可撓性のあるゴムホースよりなり、開放時に該混合液供給管29に対するリザーバタンク28からの混合液14の供給を可能とする手動式の止水弁29aと、該止水弁29aの下流側に設けられ、上記噴霧装置15への混合液14の供給を必要とするときに自動開放する第4自動開閉弁29bと、該第4自動開閉弁29bの下流側に設けられ、上記噴霧装置15に混合液14を供給する第2ポンプ29cと、該第2ポンプ29cを駆動する第2モータ29dと、上記第2ポンプ29cの下流側に設けられたフィルタ29eと、混合液供給管29の下流端に設けられ、上記噴霧装置15の雄コネクタ17に対して脱着可能に接続される雌コネクタ29fとを備えている。また、上記混合液製造装置21には、上記給水管22に対する水道管からの給水量の制御、上記第1〜第4自動開閉弁22b,25b,27a,29bの開閉制御、第1,第2モータ25d,29dおよびミキサ26aの駆動制御を行う制御装置30が設けられている。上記制御装置30には、上記各レベルセンサ24b,26b,28aからのON/OFF信号が入力されるようになっている。
【0016】
ここで、コークスダストの回収方法の一例を図1および図2に基づいて説明する。
【0017】
先ず、積み込み工程として、コークスダスト貯留タンク8の設置場所まで空状態の密閉タンク5を搭載した粉粒体運搬車両1を配送し、密閉タンク5の蓋6,6を外して開口部を露呈させ、コークスダスト貯留タンク8の排出口と密閉タンク5の一方の開口部とを接続具を介して接続し、コークスダスト貯留タンク8内の乾燥状態のコークスダストを密閉タンク5が満杯状態となるまで密閉状態で積み込む。
【0018】
次いで、運搬工程として、上記密閉タンク5に積み込んだコークスダストを乾燥状態のまま粉粒体運搬車両1で排出場所Xまで運搬し、上記粉粒体運搬車両1を、排出場所Xに開口するホッパXaに密閉タンク5の排出口12が対向する位置で停車させる。
【0019】
その後、排出工程として、上記排出場所Xにおいて混合液製造装置21により製造した混合液14を噴霧装置15に供給し、開閉弁13の開放により密閉タンク5内から排出筒10を介して排出されるコークスダストに対して噴霧装置15の各ノズル16より混合液14を噴霧して該コークスダストを12重量%以下の含水率となるように加湿する。以後、ホッパXaに排出したコークスダストについては、後述する排出場所Xでのコークスダストの処理工程において説明する。
【0020】
次に、制御装置30による混合液製造装置21の制御を図4に基づいて説明する。この場合、ミキシングタンク26およびリザーバタンク28内が空状態で、薬剤タンク24内に飛散防止剤の原液23が少なくとも200リットル以上貯留された状態となっている。また、粉粒体運搬車両1は、上述したコークスダストの回収方法における積み込み工程および運搬工程を経て、排出場所XのホッパXaに密閉タンク5の排出口12が対向する位置で停車しており、混合液供給管29の雌コネクタ29fを噴霧装置15の雄コネクタ17に接続している。
【0021】
先ず、第1工程として、各止水弁22a,25a,29aを開放し、制御装置30の作動スイッチ(図示せず)をON操作し、給水管22の第1移動開閉弁22bを開放してミキシングタンク26内に水を注水する。
【0022】
第2工程として、ミキシングタンク26のレベルセンサ26bがON状態に切換わって注水量が400リットルとなったことを検出すると、第1自動開閉弁22bを閉塞し、ミキシングタンク26内への水の注水をストップする。
【0023】
第3工程として、薬剤供給管25の第2自動開閉弁25bを開放した後、第1モータ25dを作動させて第1ポンプ25cを駆動させ、流量計25fにより計測された適量(例えば2リットル)の飛散防止剤の原液23を薬剤タンク24からミキシングタンク26内に注入する。
【0024】
第4工程として、上記第3工程終了後、第1モータ25dを停止させて第1ポンプ25cを駆動停止し、第2移動開閉弁25bを閉塞する。このとき、薬剤タンク24のレベルセンサ24bがON状態に切換わって原液23の残量が200リットルとなったことを検出すると、注入口24aを開放して原液23の補給を行う。
【0025】
第5工程として、上記第4工程終了後、暫くしてから、ミキサ26aを作動させて水と原液23とを攪拌し、一定時間経過後(両者の混合が十分に行われた時点)にミキサ26aを停止する。
【0026】
第6工程として、連通管27の第3自動開閉弁27aを開放し、ミキシングタンク26内の混合液14をリザーバタンク28内に排出する。そして、リザーバタンク28内に混合液14が排出されてリザーバタンク28のレベルセンサ28aがON状態に切換わることで混合液14が100リットル程度リザーバタンク28内に排出されたことが検出されると、この検出時点から一定時間(ミキシングタンク26内の混合液14がリザーバタンク28内に完全に排出されるのに要する時間)経過するまで待機し、一定時間経過後に連通管27の第3自動開閉弁27aを閉塞する。
【0027】
以後、ミキシングタンク26内からの混合液14の排出完了後、第3自動開閉弁27aの閉塞を確認してレベルセンサ26bがOFF状態に切換わっているときに、上記第1工程ないし第6工程を繰り返し行うことで、ミキシングタンク26内に混合液14を貯留して待機する。
【0028】
その後、第7工程として、粉粒体運搬車両1のコークスダストを排出する上述したコークスダストの回収方法での排出工程を開始すると、混合液供給管29の第4自動開閉弁29bを開放した後、第2モータ29dを作動させて第2ポンプ29cを駆動させて、リザーバタンク28内の混合液14を噴霧装置15に供給し、密閉タンク5より排出筒10を介して排出されるコークスダストに対してその周囲より各ノズル16からの混合液14を噴霧する。
【0029】
第8工程として、噴霧装置15への混合液14の供給によりリザーバタンク28内の混合液14の残量が100リットル以下になってレベルセンサ28aがOFF状態に切換わると、第3自動開閉弁27aを開放させてミキシングタンク26内の混合液14をリザーバタンク28内に排出し、レベルセンサ28aがON状態に切換わってから一定時間経過後に該第3自動開閉弁27aを閉塞する。
【0030】
以後、上記第1工程ないし第6工程を同様に繰り返し行って、ミキシングタンク26内に混合液14を貯留して待機する。
【0031】
そして、第9工程として、粉粒体運搬車両1の密閉タンク5からのコークスダストの排出を完了すると、第2モータ29dを停止させて第2ポンプ29cを駆動停止させ、混合液供給管29の第4自動開閉弁29bを閉塞する。
【0032】
また、上記ホッパXaの下方には、エレベータ式の第1コンベア32の基端が対応している。上記第1コンベア32の先端下方位置には、コークスダストを貯留する貯蔵サイロ33内に先端が導入された平面式の第2コンベア34の基端がオーバラップした状態で、第1コンベア32の先端より落下するコークスダストを貯蔵サイロ33内に移送するように対応している。上記貯蔵サイロ33の下端には排出口33aが設けられているとともに、この排出口33aには、該排出口33aから排出されるコークスダストの排出量を計量する計量機(図示せず)が設けられ、貯蔵サイロ33から排出口33aを介して排出されるコークスダストの排出量を常時均一に保つようにしている。また、上記貯蔵サイロ33の排出口33aの下方には、先端が焼結機35内に導入された平面式の第3コンベア36の基端が対応しており、貯蔵サイロ33の排出口33aより排出されたコークスダストを焼結機35内に導入するようにしている。上記第3コンベア36の上方には、鉄粉を貯蔵する鉄粉貯蔵サイロ37および石灰粉を貯蔵する石灰粉貯蔵サイロ38が搬送方向基端側から順に設けられている。上記鉄粉貯蔵サイロ37および石灰粉貯蔵サイロ38の下端には、第3コンベア36上のコークスダストに鉄粉貯蔵サイロ37からの鉄粉および石灰粉貯蔵サイロ38からの石灰粉がそれぞれ供給されるように開口する供給口37a,38aが設けられている。上記各供給口37a,38aには、該各供給口37a,38aから供給される鉄粉および石灰粉の供給量を計量する計量機(図示せず)が設けられ、各サイロ37,38から供給口37a,38aを介して第3コンベア36上のコークスダストに供給される鉄粉および石灰粉の供給量が常時均一に保たれるようにしている。上記焼結機35は、鉄粉および石灰粉を混入したコークスダストを所定長さの円柱形状のコークスダスト焼結体に焼結するためのものであり、このコークスダスト焼結体は、該焼結機35内に基端が導入された第4コンベア39により焼結機35外に運び出されるようになっている。上記第4コンベア39の先端下方には、先端が高炉7内に導入されたエレベータ式の第5コンベア40の基端が対応していて、第4コンベア39により焼結機35外に運び出されたコークスダスト焼結体が第5コンベア40を介して高炉7内に送給されて再利用されるようにしている。
【0033】
次に、排出場所XにおいてホッパXaに排出したコークスダストの処理工程を図2に基づいて説明する。この場合、図2中における実線矢印はコークスダストの処理系路を、破線矢印は鉄粉および石灰粉の供給系路をそれぞれ示している。
【0034】
上述したコークスダストの回収方法の排出工程で12重量%以下の含水率に加湿されたコークスダストを、ホッパXaに落下させてから、第1コンベア32および第2コンベア34を介してコークスダスト貯蔵サイロ33に貯留した後、該コークスダスト貯蔵サイロ33の排出口33aより均一に計量された排出量のコークスダストを第3コンベア36上に排出する。次いで、この第3コンベア36上のコークスダストに均一に計量された所定供給量の鉄粉および石灰粉をそれぞれ供給した後、焼結機35内に導入する。その後、この焼結機35内でコークスダスト焼結体に焼結した後、第4および第5コンベア39,40を介して高炉7内に送給する。
【0035】
したがって、上記実施例では、乾燥状態のコークスダストを粉粒体運搬車両1の密閉タンク5に積み込んで排出場所Xまで運搬した後、この排出場所Xでのコークスダストの飛散を防止する上で、水に飛散防止剤を混合した混合液14を密閉タンク5から大気中(排出場所X)に排出されるコークスダストに対して密閉タンク5の排出筒10の周囲より噴霧して該コークスダストを加湿するようにしているので、密閉タンク5の排出筒10から大気中に排出されるコークスダストの飛散が混合液14の効用によって効果的に防止され、作業環境の改善を図ることができる。さらに、コークスダスト中における含水率は、飛散防止剤の効用により12重量%以下となって泥濘状態とはほど遠い加湿程度で済み、大量の水により泥濘状態となるコークスダストを乾燥させる上で必要であった広大な面積の乾燥ヤードおよび乾燥機などの設備が不要になるとともに、天日による自然乾燥により半乾燥状態となるまでに要する乾燥時間も削減され、設備を簡素にするとともに乾燥時間を削減して省力化を達成することができる。しかも、噴霧装置15は、排出筒10をその周方向所定間隔置きに貫通して開口する複数のノズル16により構成されているので、噴霧装置を簡単に構成することができ、実施する上で非常に有利なものとなる。
【0036】
さらに、排出場所Xに混合液製造装置21が設置され、この混合液製造装置21により製造した状態の混合液14がリザーバタンク28より混合液供給管29を介して噴霧装置15に供給されるので、水と飛散防止剤の原液23との混合比が正確なものとなり、この正確な混合比の混合液14でもってコークスダストの飛散をより効果的に防止することができる。しかも、排出場所Xに混合液製造装置21の各構成要素(給水管22,薬剤タンク24,薬剤供給管25,ミキシングタンク26,リザーバタンク28,混合液供給管29および制御装置30)が設置されることから、粉粒体運搬車両1の車台4上には密閉タンク5のみが搭載されて混合液製造装置21の各構成要素を搭載する必要はなく、車台4上での変更点を最小限に止めることができる。
【0037】
次に、上記第1実施例の変形例を図5および図6に基づいて説明する。
【0038】
この変形例では、噴霧装置を排出場所のホッパに設けている。
【0039】
すなわち、本変形例は、図5および図6に示すように、密閉タンク51は、自走不能な牽引式の粉粒体運搬車両としての牽引車両52のフレーム53の後部に車台54を介して搭載されている。この牽引車両52は、自走可能な粉粒体運搬車両1などに走行用連結器55を介して牽引されるようになっている。該走行用連結器55は、フレーム53の前端部において鉛直軸回りに回転可能に支持され、粉粒体運搬車両1の操舵角に追随して回転するドーリ55aと、基端部(後端部)左右2点が該ドーリ55aの前端部左右両位置で上下方向に揺動自在に支持され、先端部(前端部)が粉粒体運搬車両1などの車台4の幅方向中央位置に係脱自在に係合する車体平面視で略三角形状の走行用連結具55bとを備えている。また、上記ドーリ55aの左右両側方に対応するフレーム53の左右対応位置には、左右一対のアウトリガ装置56(図では左側のみ示す)が設けられ、牽引車両52を粉粒体運搬車両1などから離脱させたときに、該アウトリガ装置56を伸長させて牽引車両52を排出場所Xの地面に対してほぼ水平状態に保持するようにしている。
【0040】
そして、上記密閉タンク51の底部後端の排出筒57の上端部には、排出口58を密閉タンク51に対して開閉させる開閉弁59が設けられている。また、上記排出場所XのホッパXaは、上記排出筒57の排出口58とほぼ同じ口径で上方に突出する投入筒60を有するカバー部材61で遮蔽されており、この投入筒60の上縁には、該投入筒60を介してホッパXaを上方に開口させる投入口62が形成されている。上記投入筒60の上端(投入口62)には、上下方向に伸縮自在な蛇腹状の接続具63の下端が取り付けられており、この接続具63の上端は、上記排出筒57の下端(排出口58)に脱着可能に接続されるようになっていて、密閉タンク51からの排出筒57および投入筒60を介したホッパXaへのコークスダストの排出が密閉状態で行われるようになっている。さらに、上記開閉弁59よりも下流側となる排出筒57側となる投入筒60の下端には、噴霧装置15が外嵌されている。この噴霧装置15の各ノズル16は、投入筒60の壁面を貫通して該投入筒60内に突出しており、各ノズル16から噴霧される混合液14によって、密閉タンク51から排出筒57および投入筒60を介して排出されるコークスダストが加湿されるようにしている。尚、牽引車両および投入筒を除くその他の構成は上記実施例の場合と同じであり、同一の部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0041】
そして、本変形例にあっては、噴霧装置15が排出場所XのホッパXa側つまり投入筒60に設けられているので、粉粒体運搬車両1としては、排出筒57を備えた密閉タンク51を搭載するだけで良く、車台54上での変更点をさらに最小限に止めることができる。
【0042】
次に、本発明の第2実施例を図7および図8に基づいて説明する。
【0043】
この実施例では、混合液製造装置の構成要素を変更している。
【0044】
すなわち、本実施例は、図7および図8に示すように、密閉タンク51は、牽引車両52のフレーム53の後部に車台54を介して搭載されている。上記密閉タンク51の排出筒57の上端部には、排出口12と密閉タンク51との連通を開閉する開閉弁59が設けられているとともに、排出筒10の略中間部には噴霧装置71が設けられている。該噴霧装置71は、排出筒57の外周面に沿って取り付けられている。
【0045】
また、上記車台54の前端部には、混合液製造装置70の構成要素のうちの薬剤タンク72,薬剤供給管25および制御装置73が装備されている。上記薬剤供給管25の他端は、後述する雄コネクタ75を介して噴霧装置15に接続されている。上記薬剤タンク72としては、飛散防止剤の原液23を200リットル収容するドラム缶が適用されている。また、制御装置73は、上記薬剤供給管25の第2自動開閉弁25bの開閉制御および第1モータ25dの駆動制御を行うようにしている。上記第2自動開閉弁25bおよび第1モータ25dの駆動源は、牽引車両52を牽引する自動車(図示せず)の車載バッテリーからの電源が適用される。また、給水管22には、その給水管74内を流れる水の流量を一定量に調整する流量調整弁22dが介設されているとともに、他端に雄コネクタ22eが取付けられている。さらに、上記噴霧装置71には、給水管22他端の雌コネクタ22eを脱着自在に接続する雄コネクタ75が設けられている。該雄コネクタ75には、上記薬剤供給管25の他端が接続されている。そして、混合液製造装置70は、薬剤供給管25,薬剤タンク72,制御装置73および給水管22により構成されている。この場合、噴霧装置71には、飛散防止剤の原液23が供給されるように薬剤供給管25を介して薬剤タンク72が接続されているとともに、排出場所Xにおいて水が供給されるように給水管22を介して排出場所Xの給水源が接続されている。尚、混合液製造装置を除くその他の構成は上記実施例の場合と同じであり、同一の部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0046】
そして、本実施例にあっては、コークスダストの排出時、給水管22他端の雌コネクタ22eを噴霧装置71の雄コネクタ75に接続し、止水弁22aおよび第1自動開閉弁22bを開放させて流量調整弁22dにより一定量に調整された水を給水管22を介して噴霧装置71に注水するとともに、制御装置73により第1モータ25dの作動に伴い第1ポンプ25cを駆動させて流量計25fによる計測された適量の飛散防止剤の原液23を薬剤供給管25を介して噴霧装置71(雄コネクタ75)に注入することで、水と飛散防止剤の原液23とを噴霧装置71内において混合させてほぼ0.5重量%の混合液14を製造し、この混合液14を各ノズル16から噴霧してコークスダストを12重量%以下の含水率に加湿するようにしている。
【0047】
このように、給水管22,薬剤供給管25,薬剤タンク72および制御装置73によって混合液製造装置70が構成されているので、混合液14を貯留する上で必要であったミキシングタンクやリザーバタンクなどが不要となって混合液製造装置70をシンプルでかつコンパクトなものにすることができる。さらに、車台54の前端部に薬剤タンク72,薬剤供給管25および制御装置73が搭載されているので、車台54上の薬剤タンク72からの飛散防止剤の原液23を、車台上に密閉タンクのみを搭載した自走不能な牽引式粉粒体運搬車両および自走可能な自走式粉粒体運搬車両の噴霧装置に薬剤供給管25を介して注入することが可能となり、複数の密閉タンク内のコークスダストに対して単一の薬剤タンク72を有効利用することができる。
【0048】
尚、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含するものである。例えば、上記各実施例では、粉粒体としてコークスダストを用いた場合について述べたが、粉粒体が各種ダストなどであっても良いのは勿論である。
【0049】
また、上記第1実施例では、混合液貯留タンクをミキシングタンク26とリザーバタンク28とで構成したが、ミキサーを備えた単一のタンクにより混合液貯留タンクが構成されていても良い。
【0050】
さらに、上記第2実施例では、牽引車両52の車台54前端部に薬剤タンク72,薬剤供給管25および制御装置73を搭載したが、自走式の粉粒体運搬車両の車台前端部に薬剤タンク,薬剤供給管および制御装置が搭載されるようにしても良く、この場合には、車台上に密閉タンクのみを搭載した自走不能な牽引車両を牽引する際に、自走式の粉粒体運搬車両の薬剤タンクからの飛散防止剤の原液23を牽引車両の密閉タンク(噴霧装置)にも容易に供給することが可能となり、複数の密閉タンク内のコークスダストに対して単一の薬剤タンクを有効利用できる。また、牽引車両の車台前端部または自走式の粉粒体運搬車両の車台前端部に混合液を貯留した混合液貯留タンク,混合液供給管および制御装置が搭載されるようにしても良く、制御装置により混合液貯留タンクから混合液供給管を介して噴霧装置に供給される混合液の供給量を制御することで、混合液製造装置70のさらなるシンプル化およびコンパクト化が図れる。
【0051】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明における粉粒体の回収方法によれば、排出場所でフレーム上に搭載した薬剤貯留タンクから飛散防止剤を供給し、水と所定の混合割合となるように混合して混合液を製造し、密閉タンクから排出される粉粒体に混合液を噴霧し、この混合液中の飛散防止剤の効用で該粉粒体を加湿するようにしたので、大気中での粉粒体の飛散を防止して作業環境の改善を図ることができるとともに、粉粒体の乾燥に要する設備および時間の省力化を図ることができる。
【0052】
請求項2記載の発明における粉粒体運搬車両の粉粒体飛散防止装置によれば、密閉タンクの排出口部側の周囲に開口する複数のノズルから混合液を噴霧して粉粒体を加湿するので、排出口部からの排出時に粉粒体の飛散を効果的に防止して作業環境の改善を図り、かつ簡単な構造の噴霧装置によって粉粒体の乾燥に要する設備および時間の省力化を達成することができる。また、フレーム上に密閉タンクと共に薬剤貯留タンクと飛散防止剤の供給量を調整する制御装置とを搭載したので、給水源さえあれば噴霧装置内で所定の混合割合となるように混合液を混合して粉粒体に円滑に噴霧できるので、混合液を貯留する上で必要であったミキシングタンクやリザーバタンクなどが不要となって混合液を製造する装置をシンプルでかつコンパクトなものにすることができるとともに、複数の密閉タンク内の粉粒体に対する単一の薬剤貯留タンクからの薬剤の有効利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るコークスダスト排出時における粉粒体運搬車両および混合液製造装置の側面図である。
【図2】同コークスダストの処理工程を説明する説明図である。
【図3】同じく噴霧装置の斜視図である。
【図4】同混合液製造装置の配管系統図である。
【図5】第1実施例の変形例に係る接続具接続前の状態を示す牽引車両の側面図である。
【図6】同接続具接続後の状態を示す牽引車両の側面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係るコークスダスト排出時の牽引車両の側面図である。
【図8】同じく噴霧装置および混合液製造装置の斜視図である。
【図9】従来例に係る図2相当図である。
【符号の説明】
1 粉粒体運搬車両
2,53 フレーム
5,51 密閉タンク
10,57 排出筒(排出口部)
13,59 開閉弁
14 混合液
15,71 噴霧装置
16 ノズル
22 給水管
23 飛散防止剤の原液(飛散防止剤)
25 薬剤供給管
26 ミキシングタンク(混合液貯留タンク)
28 リザーバタンク(混合液貯留タンク)
29 混合液供給管
52 牽引車両(粉粒体運搬車両)
X 排出場所(粉粒体排出場所)
Claims (2)
- 乾燥状態で貯留されている粉粒体を粉粒体運搬車両の密閉タンクに積み込む積み込み工程と、
上記密閉タンクに積み込んだ粉粒体を乾燥状態のまま粉粒体運搬車両で粉粒体排出場所まで運搬する運搬工程と、
上記粉粒体排出場所において供給される水に対して、上記粉粒体運搬車両に搭載した薬剤貯留タンク内の飛散防止剤を所定の混合割合になるように混合して混合液を製造する混合液製造工程と、
密閉タンクから排出される粉粒体に対して密閉タンクの排出口部の周囲より上記混合液を噴霧して該粉粒体を加湿する排出工程とからなることを特徴とする粉粒体の回収方法。 - 乾燥状態の粉粒体を積み込み可能とする密閉タンクがフレーム上に搭載されており、
上記密閉タンクの底部に、その密閉タンク内の粉粒体を排出する排出口部が設けられているとともに、該排出口部と密閉タンクとの連通を開閉する開閉弁が設けられた粉粒体運搬車両であって、
上記フレーム上には、飛散防止剤を貯留する薬剤貯留タンクと、飛散防止剤の供給量を調整する制御装置とが搭載されており、
上記開閉弁よりも粉粒体排出時に下流側となる排出口部側には、その排出口部から排出される粉粒体に対して水に飛散防止剤を混合した混合液を噴霧する噴霧装置が設けられ、該噴霧装置は、その排出口部側の周囲より混合液を噴霧して粉粒体を加湿する複数のノズルを有し、
上記噴霧装置には、粉粒体を排出する粉粒体排出場所において給水管を介して粉粒体排出場所の給水源が接続されているとともに、上記制御装置によって所定の混合割合となるように飛散防止剤を供給するため、薬剤供給管を介して上記薬剤貯留タンクが接続されていることを特徴とする粉粒体運搬車両の粉粒体飛散防止装置。
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