JP3670201B2 - 床面洗浄機用ブラシサスペンション装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータによって洗浄ブラシを高速回転しながら床面を洗浄する床面洗浄機の技術分野に属するものであって、具体的には、洗浄ブラシにクッション性を与えると共に、床面への接触圧力を自在に調整可能に構成した床面洗浄機用ブラシサスペンション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
床面洗浄機に用いるブラシサスペンション装置に関しては、従来より、例えば実開平4−116941号公報に見られるように、モータ重量が加わっているパッドを引張りスプリングで支え、パッドが床面に降下して接触した位置でのパッド重量と、引張りスプリングによる上方への引き上げ力との合成力により、床面に対してパツド圧力が加えられるように構成すると共に、上記引張りスプリングを上下に調整することによって、床面に対する圧力調整が行えるように構成したサスペンション装置や、或は、実公平7−36625号公報に見られるように、操作レバーによってパッドを上下作動自在に構成すると共に、パッドが床面に接した状態に於いて上記操作レバーの位置を変えることによって、バネを介して床面に対するパッドの接触圧力を調整できるように構成したサスペンション装置が存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記前者の公報に記載されているサスペンション装置は、引張りスプリングの引張り長さを所定の位置に定めることによって、常に同じ圧力でパッドを床面に接触させることができる。つまり、清掃時にスイッチをONして駆動源を駆動させてパッドを床面に向けて下げれば、パッド重量とあらかじめ所定の吊上げ状態にした引張りスプリングの引張り力とで合成された下方への力によって、パッドが床面に対して接触するものであって、パッドの磨耗につれて変化する分を除けば、床面に対する接触圧力を常に一定に維持することができるものであるが、しかし、清掃時にパッド圧を少し強くしたり弱く調整したい場合に、この調整を手元で行うことが出来ない問題がある。
【0004】
また、上記後者の公報に記載されているサスペンション装置は、パッドの上下動を操作レバーで操作するものであり、同時に、レバーの操作位置を変えることによって床面に対するパッドの接触圧力を希望のレベルに調整できるように構成したものであるが、しかし、パッドを上下動させる際、特に、パッドを床面側に下げて接触圧力を発生させる際に、常時同じ接触圧力を維持しておきたい場合には、いつも操作レバーの回動位置を覚えておいて、操作レバーをこの位置に戻さなくてはならないから、操作が極めて煩雑化する問題があった。加えて、一旦定めた接触圧力を暫く同じ状態に維持したい場合や、更に、接触圧力を自在に変化させるような運転状況下に於いて、これ等接触圧力の調整に素早く、而かも正確に対応することができない問題もあった。
【0005】
従って本発明の技術的課題は、手元にて洗浄ブラシの接触圧力を簡単に調整することができ、且つ、一旦接触圧力をセットすると、洗浄ブラシを上下作動しても常にこのセットされた接触圧力で洗浄ブラシを床面に作用するように工夫した床面洗浄機用ブラシサスペンション装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記の技術的課題を解決するために、本発明では前記請求項1に記載の如く、床面洗浄機の機械本体に対して、ブラシ用モータと、このモータによって高速回転して床面を洗浄する洗浄ブラシとを備えたモータ台を上下作動自在に取付け、このモータ台を上記機械本体側に設けたシリンダーによって上下に切換え作動することによって、上記の洗浄ブラシを床面側に降下作動したり、上昇作動するように構成した床面洗浄機であって、上記の機械本体側にその回動支点を持つ全体が略梃子形状を成す上下作動アームの力点部分に前記シリンダーのロッドを連繋し、且つ、この上下作動アームの作用点部分を牽引用弾性体を介して上記のモータ台に連結せしめると共に、モータ台には常時引上げ方向に作用する引上げ用弾性体の一端を取付けて、この引上げ用弾性体の他端側には、当該弾性体の他の端部に接続されたワイヤーと、ワイヤーを引張り操作してモータ台に対する引上げ力を調整可能にしたハンドルレバーと、このハンドルレバーの回動操作によるワイヤーの引張り長さを、ハンドルレバーの操作に従って複数段に切換えて保持可能な係止溝とから成る圧力調整保持手段を連設するように構成している。
【0007】
(2) また、本発明では前記請求項2に記載の如く、前記略梃子形状を成す上下作動アームの回動支点が、前記機械本体側に上下回動自在に枢着した該アームの根端部であり、前記シリンダーのロッドを連繋した力点が該アームの先端部であり、且つ、前記牽引用弾性体を取付けた作用点が該アームの中間部であると共に、この牽引用弾性体が牽引用のスプリングであり、前記モータ台を引き上げ方向に作用する引上げ用弾性体が、引き上げ用のスプリングであるように構成している。
【0008】
(3) また、本発明では前記請求項3に記載の如く、全体を下向きの略コ字状に形成した左右2本の上下作動アームを前記モータ台の両側に並設し、これ等各アームの一端部を前記機械本体側の取付部に上下回動自在に軸支する一方、前記モータ台の一側にリフト板を横向きに突設して、前記シリンダーのロッドをこのリフト板に穿設した挿通穴を通してリフト板の下側に突出すると共に、上記上下作動アームの他端部の間にリフト軸を架設して、このリフト軸の中間部に上記リフト板の下側に突出したシリンダーロッドの下端部を連結せしめ、且つ、左右の上下作動アームと上記モータ台の上側部との各間に牽引用スプリングを張設するように構成している。
【0009】
上記(1)で述べた請求項1に係る手段によれば、シリンダーを作動させると、上下作動アームが回動降下してモータ台を降下し、洗浄ブラシを床面に接触した後、上記シリンダーによる上下作動アームの回動降下を更に進めると、該アームの作用点部分に取付けた牽引用弾性体がモータ台を下方に牽引するため、このモータ台に取付けた洗浄ブラシが床面に対して圧力を増した状態で押し付けられて床面へのブラシ圧を増すことができる。
【0010】
更に上記(1)で述べた手段によれば、圧力調整保持手段のハンドルレバーを回動操作してワイヤーを引張ると、引き上げ用スプリングがモータ台を引き上げ方向に作用するため、上記ハンドルレバーの回動した位置を係止溝に係止して一定位置に確保することによって、モータ台に取付けた洗浄ブラシの床面への接触圧力を、洗浄を行う度に常に一定に保持できる。また、上記ハンドルレバーの回動位置を別の係止溝に係止すれば、上記床面への接触圧力を強くしたり弱くしたりすることができるから、この圧力調整保持手段を操作して事前に洗浄ブラシの圧力を調整しておくことによって、この調整した圧力で洗浄ブラシを床面に対して接触させることができるものであって、一旦圧力のレベルを定めておけば、シリンダーを作動して作業を中断した後でも、再び同じ圧力にて洗浄ブラシを床面に接触できるため、洗浄を再開する度にブラシ圧を調整する必要がなく、常に同じブラシ圧で床面を均等に洗浄することを可能にする。
【0011】
上記(2)で述べた請求項2に係る手段によれば、全体を略梃子形状に形成した上下作動アームを、その先端部に連繋したシリンダーを作動することによって、機械本体側に取付けた根端部を支点にして全体を下方に回動降下させれば、このアームの中間部に取付けた牽引用スプリングがモータ台を同じく下方に牽引回動するため、このモータ台に取付けた洗浄ブラシを床面に圧接して洗浄することができると共に、モータ台を引き上げ方向に作用する引き上げ用スプリングの引き上げ力を圧力調整保持手段によって事前に調整しておくことによって、あらかじめ決められた圧力で洗浄ブラシを床面に押圧接触させて、常に決められたブラシ圧で床面を洗浄することを可能にする。
【0012】
上記(3)で述べた請求項3に係る手段によれば、シリンダーを作動してそのロッドを下方に突出すると、左右の上下作動アームが降下回動して牽引用スプリングがモータ台を下方に牽引するため、モータ台に取付けた洗浄ブラシを床面に押接して洗浄することができると共に、シリンダーがロッドを上方に引込んだ時は、リフト軸が上昇してリフト板を上方に押し上げるため、モータ台が上昇して洗浄ブラシを床面上から引き上げることを可能にする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る床面洗浄機用ブラシサスペンション装置の実施の形態を図面と共に説明すると、図1は本発明のブラシサスペンション装置が実施されている床面洗浄機の一例を示した側面図であって、図中、1は床面洗浄機の車体、2と3は走行用の車輪、2Mは車輪2を駆動回転する走行用モータ、4は取付ブラケット4Aによって車体1の後部上側に取付けた操作ハンドル、5はこの操作ハンドル4に取付けた操作ボックス、5Aはハンドル軸、5Bは後述するスキージを上下動するために、車体1の後部に上下作動自在に取付けた操作レバーを示す。
【0014】
更に図中、Vは車体1内に搭載した電源用のバッテリー、7と7Mは同じく車体1内に取付けた汚水吸引用ブロアーとブロアー用モータ、6はホース6Hを通して送られて来る上記ブロアー7の吸引作用によって、床面上の汚水を吸い取って汚水タンク7Hに回収するスキージ、6Tはこのスキージ6を車体1の後部に取付けたアーム、6Sは上記操作レバー5Bの回動操作によってスキージ6を上下動する紐体、8は車体1の前面側に取付けた洗浄ブラシ、8Hは洗浄ブラシ8を取付けた回転盤、8Mと8Dはブラシ用モータとその回転軸、10はモータ8Mの周囲を覆う機体カバーで、洗浄ブラシ8はモータ8Mで高速回転しながら洗浄水タンク(図示省略)から送られて来る洗浄水を用いて床面をブラッシングし、洗浄後の汚水をスキージ6が吸引して汚水タンク7Hに回収するように構成されている。
【0015】
図2は本発明の要部の構成を説明した正断面図で、図3は洗浄ブラシ8を床面Fに降下して接触させた状態の正断面図、図4は洗浄ブラシ8を床面Fに押圧接触している状態の正断面図、図5は要部の平面図、図6は同じく要部の側断面図であって、これ等の図面に於いて、符号11で示したのは前記機体カバー10の内部に設けた全体が断面略角筒状を成す機械本体(本体フレーム)で、10Aはこの機械本体11を機体カバー10内に固定するベース板、11Xは機械本体11の内部11Hに上下作動自在に取付けたモータ台を示す。
【0016】
上記モータ台11Xの上面には、前述したブラシ用モータ8Mが減速機8Xと共に搭載されており、また、モータ台11Xの下側に突出した上記ブラシ用モータ8Mの回転軸8Dには、連結盤8Kと前述した回転盤8Hを介して洗浄ブラシ8が取付けられていて、ブラシ用モータ8Mによって高速回転するように構成されている。
【0017】
また、上記モータ台11Xの左右両側にはガイド長孔14R,14Rを縦設したガイド板14,14が立設され、且つ、これ等左右のガイド長孔14R,14Rの内部には、上記機械本体11の左右の内側壁に取付けたガイドローラ13,13が嵌込まれていて、モータ台11Xを機械本体11の内部で自由に上下動できるように取付けている。
【0018】
12は上記機械本体11の一側外側面に取付けたシリンダーケース、17Aはこのケース12の内部12Hの上側に架設した取付軸で、シリンダーケース12の内部12Hには上端に設けたシリンダー吊下片17Tを上記の取付軸17Aに吊下げた状態で、シリンダー17が回動自在に取付けられており、且つ、下側に向けて突出するこのシリンダー17のロッド17Rは、前記モータ台11Xの一側に横方向に水平に突設したリフト板11Tに穿設されている挿通穴11Rを貫いて、リフト板11Tの下方に突出した構成に成っている。
【0019】
16,16は、全体を下向きの略コ字形状を成す梃子状に形成した左右の上下作動アームで、前記ブラシ用モータ8Mを挟むようにその両側に並設したこれ等左右の上下作動アーム16,16は、その回動支点となる各根端部16A,16Aが、前記ベース板10Aの底面に取付けたブラケット10Bに取付軸10Cを用いて上下回動自在に取付けられ、また、その力点となる各アーム16,16の先端部16B,16B間には、上記リフト板11Tよりも下側に設けたリフト軸17Bが架設されていて、このリフト軸17Bの中間部に上述したシリンダー17のロッド17Rが連結されている。
【0020】
また、15,15は上述したモータ台11Xの左右のガイド板14,14の間に架設した連結板で、モータ台11Xよりも上側に位置するこれ等ガイド板14,14と、その作用点と成る各上下作動アーム16,16の中間部との間には、両上下作動アーム16,16が回動降下した時に、モータ台11Xを一緒に下方に牽引スライドして洗浄ブラシ8を底面F側に押圧接触させることができる牽引用スプリング18,18が張設されている。
【0021】
更に図中、9Sはその下端部を取付部9Zを介して前記のモータ台11Xに取付けると共に、その上端部をワイヤー9Wを介してコントロールケーブル9Tに連結した引き上げ用スプリングで、この引き上げ用スプリング9Sに連なるコントロールケーブル9Tの末端部は、図7に示すように前述したスキージ6を上下動するための操作レバー5Bを取付けた軸9′に同軸的に取付けたハンドルレバー9に連結されていて、このハンドルレバー9を切換作動することによってモータ台11Xの引き上げ力、つまり、床面Fに対する洗浄ブラシ8の接触圧力を調整できる仕組に成っている。
【0022】
図7に於いて、(A)はハンドルレバー9を上段に引き上げ回動して、洗浄ブラシ8の床面Fに対する加圧力を小さく調整する位置を示し、(B)はハンドルレバー9を中段に位置させて、床面Fに対する洗浄ブラシ8の加圧力を中位に調整する位置を示し、(C)はハンドルレバー9を最下段に位置させて、床面Fに対する洗浄ブラシ8の加圧力を大きく調整する位置を示し、また、符号5Sで示したのはスキージ用操作レバー5Bのリミットスイッチである。図8に於いて1Rは前記車体1のカバーに形成した上記ハンドルレバー9用の係止溝(クラッチ溝)で、図中、1RA,1RB,1RCはハンドルレバー9を上記(A),(B),(C)の各位置に係止することができる係止部を示す。
【0023】
本発明に係る床面洗浄機用ブラシサスペンション装置は以上述べた如き構成であるから、床面洗浄機が洗浄を行なわない非運転時には、洗浄ブラシ8は図2に示すように床面Fに対して間隔Lを保つように引き上げられているが、床面Fの洗浄を行う運転時には、先ず操作ボックス5に設けたシリンダー17のスイッチ、又は、スタート用スイッチ(いずれも図示省略)をONすると、シリンダー17が作動してロッド17Rを図2の状態から図3の状態に下方に向けて突出するため、この突出に従って左右の上下作動アーム16,16が取付軸10Cを支点にして図面上時計回転方向に回動して、リフト軸17Bによるリフト板11Tの押上げ状態を解くため、モータ台11Xがブラシ用モータ8Mの重さによって降下して、図3に示すようにモータ8Mによって高速回転する洗浄ブラシ8を床面Fに接触させることができる。
【0024】
次いで、上記シリンダー17によるロッド17Rの突出が更に進むと、図4に示すように左右の上下作動アーム16,16の時計回転方向への回動が進み、その結果、牽引用スプリング18,18がモータ台11Xを引き下げるため、洗浄ブラシ8を床面Fに加圧接触させた状態でモータ8Mが高速回転して、床面Fを洗浄することができる。
【0025】
尚、この洗浄ブラシ8を床面Fに加圧接触する時に、前記ハンドルレバー9を操作して引上げ用スプリング9Sの引き上げ力を図7に示した(A)の「加圧力小」の位置にセットしておけば、洗浄ブラシ8の加圧力を小に調整することができ、また、同図(B)に示した「加圧力中」の位置にセットすれば、加圧力を中に調整でき、同様に同図(C)に示した「加圧力大」の位置にセットした場合は、加圧力を大に調整することができる。
【0026】
また、以上の如くセットされた洗浄ブラシ8の接触圧力は、洗浄ブラシ8をシリンダー17が引き上げて洗浄を中断したり停止した後でも、前記ハンドルレバー9のセット位置を変更しない限り、再起動時に再び同じ接触圧で洗浄ブラシ8を床面Fに接触させることができ、更にその接触圧力の変更もたとえ運転時であってもハンドルレバー9の操作によって簡単に行うことができる。
【0027】
尚、上述した実施例では洗浄ブラシ8をモータ8Mで高速回転して床面を洗浄する構成が説明されているが、代りにパッド(図示省略)をモータ8Mで高速回転するように構成してもよく、その選択は任意とする。
【0028】
【発明の効果】
以上述べた次第で、本発明に係る床面洗浄機用ブラシサスペンション装置によれば、モータによって高速回転する洗浄ブラシ(パッド)によって、床面をきれいに洗浄することができるのであるが、本発明では特に、床面に対する洗浄ブラシ(パッド)の接触圧力を手元操作によって極めて簡単に強弱調整することができるため、洗浄中に発生する各種の状況に合せて手早く対応して最適なブラシ圧で洗浄を行うことができるものであって、洗浄運転の中断や停止に関係なく、一旦調整した接触圧力を維持しながら床面を洗浄できる点と相俟って、各種の床面洗浄機に実施して洵に好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るブラシサスペンション装置を実施した床面洗浄機の一例を示した側面図である。
【図2】 本発明の要部の構成を説明した正断面図である。
【図3】 洗浄ブラシが床面に接触した状態を説明した本発明の正断面図である。
【図4】 洗浄ブラシが床面に加圧接触した状態を説明した本発明の正断面図である。
【図5】 本発明の要部を示した平面図である。
【図6】 本発明の要部を示した側断面図である。
【図7】 スキージ用の操作レバーと洗浄ブラシ用のハンドルレバーの構成を説明した説明図である。
【図8】 ハンドルレバー用係止溝の構成を説明した構成図である。
【符号の説明】
1 床面洗浄機の機体
1R 係止溝
8 洗浄ブラシ
8M モータ
9 ハンドルレバー
9S 引き上げ用スプリング
11 機械本体
11X モータ台
11T リフト板
11R 挿通穴
16 上下作動アーム
16A 根端部(支点)
16B 先端部(力点)
17 シリンダー
17R シリンダーロッド
17B リフト軸
18 牽引用スプリング
F 床面
Claims (3)
- 床面洗浄機の機械本体に対して、ブラシ用モータと、このモータによって高速回転して床面を洗浄する洗浄ブラシとを備えたモータ台を上下作動自在に取付け、このモータ台を上記機械本体側に設けたシリンダーによって上下に切換え作動することによって、上記の洗浄ブラシを床面側に降下作動したり、上昇作動するように構成した床面洗浄機であって、
上記の機械本体側にその回動支点を持つ全体が略梃子形状を成す上下作動アームの力点部分に前記シリンダーのロッドを連繋し、且つ、この上下作動アームの作用点部分を牽引用弾性体を介して上記のモータ台に連結せしめると共に、モータ台には常時引上げ方向に作用する引上げ用弾性体の一端を取付けて、この引上げ用弾性体の他端側には、当該弾性体の他の端部に接続されたワイヤーと、ワイヤーを引張り操作してモータ台に対する引上げ力を調整可能にしたハンドルレバーと、このハンドルレバーの回動操作によるワイヤーの引張り長さを、ハンドルレバーの操作に従って複数段に切換えて保持可能な係止溝とから成る圧力調整保持手段を連設したことを特徴とする床面洗浄機用ブラシサスペンション装置。 - 前記略梃子形状を成す上下作動アームの回動支点が、前記機械本体側に上下回動自在に枢着した該アームの根端部であり、前記シリンダーのロッドを連繋した力点が該アームの先端部であり、且つ、前記牽引用弾性体を取付けた作用点が該アームの中間部であると共に、この牽引用弾性体が牽引用のスプリングであり、前記モータ台を引き上げ方向に作用する引上げ用弾性体が、引き上げ用のスプリングであることを特徴とする請求項1記載の床面洗浄機用ブラシサスペンション装置。
- 全体を下向きの略コ字状に形成した左右2本の上下作動アームを前記モータ台の両側に並設し、これ等各アームの一端部を前記機械本体側の取付部に上下回動自在に軸支する一方、前記モータ台の一側にリフト板を横向きに突設して、前記シリンダーのロッドをこのリフト板に穿設した挿通穴を通してリフト板の下側に突出すると共に、上記上下作動アームの他端部の間にリフト軸を架設して、このリフト軸の中間部に上記リフト板の下側に突出したシリンダーロッドの下端部を連結せしめ、且つ、左右の上下作動アームと上記モータ台の上側部との各間に牽引用スプリングを張設したことを特徴とする請求項1又は2記載の床面洗浄機用ブラシサスペンション装置。
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