JP3669585B2 - 画像読み取り装置およびそれを用いた画像形成装置および画像処理システム - Google Patents

画像読み取り装置およびそれを用いた画像形成装置および画像処理システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像読み取り装置、画像形成装置、画像処理システムに関する。画像読み取り装置には、例えば、コンピュータに画像読み取りデータを出力するフラットベッドスキャナ、ハンディスキャナ、ドキュメントリーダ、OCR機器などが含まれる。画像形成装置および画像処理装置には、例えば、画像読み取り装置を備えたアナログ複写装置やデジタル複写装置、画像読み取り装置を備えたファクシミリ装置、画像読み取り装置に加えプリンタや表示装置を備えたコンピュータシステムなどが含まれる。
【0002】
【従来の技術】
従来から、スキャナは、モノクロイメージスキャナ、カラーイメージスキャナなどの画像読み取り装置として、また、モノクロデジタル複写装置、カラーデジタル複写装置、モノクロファクシミリ、カラーファクシミリ等の画像形成装置や画像処理装置の入力機器として用いられている。
スキャナは、ガラスなどの原稿台透明板に載置された原稿に対して光源から走査光線を照射し、原稿からの反射光線を光電変換素子により読み取ってデジタル画像データに変換し、読み取ったデジタル画像データを画像メモリに記憶する。その後、画像メモリのデジタル画像データをUSBやSCSIなどの出力インタフェースを介してコンピュータなどに出力する。画像読み取り装置によっては、デジタル画像データをCD−RやDVD−RAMなどの可搬型記憶媒体に記録するものもある。
【0003】
それら画像処理装置においては処理速度の向上が強く望まれている。特に、極めて高精度に画像を読み取るため走査ピッチを非常に小さくする場合、走査に要する時間が長くかかる。
また近年、大きな物体や人間など大きい対象物を原寸大で読み取る要求も高まりつつあり、このように読み取る対象物が大きい場合には走査に要する時間が長くかかる。それゆえ画像読み取り装置の処理速度の向上が必要とされている。
【0004】
図14は、従来の画像読み取り装置を概略的に示す縦断断面図である。フラットベット型の画像読み取り装置1001は、ケーシング1002の上面に、原稿を載置する原稿台ガラス1004および原稿台カバー1003を備えている。
原稿台ガラス1004の一端部側には、シェーディング補正用の白基準板1005が設けられている。
【0005】
原稿台ガラス1004の下方には、原稿の露光用の光源であるハロゲンランプ1006および第一ミラー1007を搭載する第一キャリッジ1008と、第二ミラー1009および第三ミラー1010を搭載する第二キャリッジ1011が、図示しないステッピングモータの駆動により、図示した走査方向に往復動自在に設けられている。
【0006】
ハロゲンランプ1006は、白基準板1005や原稿台ガラス1004の読み取り面(図14において原稿台ガラス1004の上面)に対して所定の角度で光を照射するように設けられている。
【0007】
第三ミラー1010で折り返された光線の光路上には、光電変換素子であるCCDリニアイメージセンサ(以下では、単にCCDという)1012と、CCD1012に結像するためのレンズユニット1013とが配設されている。CCD1012は、基板としてのセンサボード1015に搭載されている。
【0008】
白基準板1005または原稿で反射した光は、第一、第二、第三ミラー1007,1009,1010およびレンズユニット1013を経由してCCD1012に入射する。CCD1012は入射光量に対応した電圧をアナログ画像データとして出力する。
【0009】
ここに、第一キャリッジ1008と、第二キャリッジ1011によりキャリッジ1014が構成されている。
【0010】
画像読み取り装置1001は、図示しないステッピングモータの駆動による第一および第二キャリッジ1008、1011の走行により原稿を露光走査する。なお、動力伝達機構(図示せず)を通じて、第一キャリッジ1008および第二キャリッジ1011を同時に移動する。この動力伝達機構(図示せず)は第二キャリッジ1011の移動距離が第一キャリッジ1008の移動距離の半分となるように設定され、第一および第二キャリッジ1008、1011の移動中、原稿からCCD1012までの光路長が常に一定となるように構成される。
【0011】
なお、ここでは、CCD1012が配列されている方向を主走査方向とし、第一キャリッジ1008及び第二キャリッジ1011が移動する方向を副走査方向とする。
【0012】
図15は、図14に示した従来の画像読み取り装置1001のキャリッジ1014の原稿台ガラス1004の走査範囲において、ある読み取り範囲1020を示した図である。キャリッジ1014の読み取り範囲1020は原稿のサイズと一致することとなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の画像読み取り装置の構成では、以下の問題を有していた。
【0014】
第一に、従来の画像読み取り装置による処理において、画像読み取り処理速度が十分には高速とは言えず、この画像読み取り処理が処理全体のボトルネックとなる場合がある点が挙げられる。キャリッジの光源による原稿への光照射および画像読み取り範囲の走査は機械的な動作であって、また、CCDへの露光処理、CCDにおける光電変換処理も含め、画像読み取り範囲の全範囲をシリアルに走査して処理して行くには多くの時間を要することとなり、画像読み取り装置全体のスループットが低下する場合がある。
【0015】
特に、極めて高精度に画像を読み取るため走査ピッチを非常に小さくする場合、走査に要する時間が長くかかってしまう恐れがある。また、大きな物体や人間など大きい対象物を原寸大で読み取る場合にも走査に要する時間が長くかかってしまう恐れがある。
【0016】
第二に、従来の画像読み取り装置による処理において、画像読み取り処理後の画像データ処理速度が十分には高速とは言えず、この画像データ処理が処理全体のボトルネックとなる場合がある点が挙げられる。従来の画像読み取り装置の処理においては、CCDで得たデータから画像データの生成処理、バッファリング処理などの一連の画像データ処理が必要とされるが、これら画像データ処理をシリアルに実行していく場合、多くの時間を要する場合があり、画像読み取り装置全体のスループットが低下する場合がある。
【0017】
第三に、従来の画像読み取り装置による処理において、画像データ処理後のインタフェースを介した画像データの出力速度が十分には高速とは言えず、この出力処理が処理全体のボトルネックとなる場合がある点が挙げられる。従来の画像読み取り装置の処理においては、接続されているコンピュータなどに対して、例えば、USB(Universal Serial Bus)インタフェースなどを介して画像データの出力処理が実行されるが、データ転送速度が十分ではなく、出力処理をシリアルに実行していく場合、多くの時間を要する場合があり、画像読み取り装置全体のスループットが低下する場合がある。
【0018】
なお、上記従来の課題を解決する場合、コストの検討も重要である。きめ細かな走査において各要素の高精度の位置決め処理が必要となるが、部品点数が多くなるほどそれら処理が難しくなる。その一方で、画像読み取り装置の価格を低く抑えることが要求される。つまり、簡素な装置構成、簡素な駆動の仕組みでありながら、同時に、画像読み取り処理における各要素の正確な位置決め処理が可能となる装置構成および駆動方法を採用しなければならない。従来の画像読み取り装置の装置構成および駆動方法ではこの課題が解決されていない。
【0019】
そこで、本発明は、画像読み取り処理速度、画像データ処理速度、画像データの出力処理速度を高速化し、装置全体のスループットを向上した画像読み取り装置を提供することを目的とする。
【0020】
また、本発明は、簡素な装置構成、簡素な駆動の仕組みでありながら、同時に、画像読み取り処理における各要素の正確な位置決め処理が可能となる装置構成および駆動方法を実現した画像読み取り装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記画像読み取り装置を入力装置として備える画像形成装置および画像処理装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の画像読み取り装置は、原稿台ガラスの原稿読み取り面上に載置された原稿を照射する光源と前記原稿からの反射光線の光路を折り曲げる第一の光学系を含む第一キャリッジと、前記第一キャリッジを経た光線をさらに折り曲げる第二の光学系を含む第二キャリッジを備え、前記原稿読み取り面上で割り当てられた画像読み取り小範囲を走査方向に走査するキャリッジと、前記キャリッジの前記第一の光学系および前記第二の光学系により導びかれた光線を結像する結像系と、前記結像系により結像された画像を読み取る受光素子部とをそれぞれに含む複数個の画像読み取り処理部と、画像読み取り範囲を複数個の前記画像読み取り小範囲に分割し、当該分割した前記画像読み取り小範囲ごとに、画像読み取り処理を担当する画像読み取り処理部を複数の前記画像読み取り処理部から選択して割り当てる並列制御部を備え、選択されたそれぞれの前記画像読み取り処理部が、担当する画像読み取り小範囲で前記原稿の部分画像を読み取ることにより、前記原稿の画像読み取り処理を並列処理とする画像読み取り装置において、
前記第一キャリッジをそれぞれの前記画像読み取り処理部から集め、所定間隔で並べた 第一キャリッジフレームと、
前記第二キャリッジをそれぞれの前記画像読み取り処理部から集め、前記第一キャリッジフレームにおける前記所定間隔の半分の間隔で並べた第二キャリッジフレームを備え、
前記第一キャリッジフレームおよび前記第二キャリッジフレームを、前記原稿読み取り面に対して傾きを持たせて取り付けたことを特徴とする。
【0022】
上記構成により、自動的に原稿台ガラスの画像読み取り範囲を複数個の画像読み取り小範囲に分割して選択した画像読み取り処理部を割り当てることができるので、前記選択にかかる画像読み取り処理部一つあたりの走査すべき面積が小さくなり、かつ、画像読み取り処理部による画像読み取り処理が並列化され、装置全体の画像読み取り処理が高速化される。
【0023】
また、上記構成によれば、第一キャリッジを第一キャリッジフレームに集め、また、第二キャリッジを第二キャリッジフレームに集めて制御することができ、簡素な装置構成、簡素な駆動の仕組みとすることができる。また、第一キャリッジフレームおよび第二キャリッジフレームを原稿読み取り面に対して斜めに取り付けているので、それぞれの画像読み取り処理部の原稿台ガラスに対する取り付け位置(取り付け高さ)が重複しないように工夫することができ、それぞれの画像読み取り処理部の光源から受光素子部までの光路が他の画像読み取り処理部に妨害されることがない。
【0024】
なお、本明細書を通して、単に「走査」と記述している場合は、画像読み取り処理部のキャリッジが原稿読み取り面に沿って平行移動する方向を指すものとする。なお、受光素子部が微小受光素子によってアレイ状に構成されている場合、当該アレイ方向に沿って微小受光素子の信号を順に処理することを「主走査」と呼び、画像読み取り処理部のキャリッジが原稿読み取り面に沿って平行移動することを「副走査」と呼び分ける場合があるが、本明細書で単に「走査」と記述する場合は、上記の「副走査」を指すこととなる。
【0025】
次に、本発明の請求項2に記載の画像読み取り装置は、請求項1に記載の画像読み取り装置において、前記第一キャリッジフレームを前記走査方向に移動することにより前記第一キャリッジを一体として前記走査方向に平行移動し、前記第二キャリッジフレームを前記走査方向に前記第一キャリッジフレームの移動速度の半分の速度で移動することにより前記第二キャリッジを一体として前記走査方向に平行移動するものである。
【0026】
上記構成により、簡素な装置構成、簡素な駆動の仕組みでありながら、第一キャリッジフレームの移動を制御することにより、すべての第一キャリッジを正しく制動して正確な位置決め処理が可能となる。さらに、第二キャリッジフレームも第一キャリッジフレームに対して半分の移動速度で移動する仕組みとすれば、すべての第二キャリッジも正しく制動して正確な位置決め処理が可能となる。
【0027】
次に、本発明の請求項3に記載の画像読み取り装置は、請求項1または2に記載の画像読み取り装置において、前記第一キャリッジが前記第一キャリッジフレームに沿って移動することにより前記原稿読み取り面に対して斜めに移動可能な構造とし、前記第二キャリッジが前記第二キャリッジフレームに沿って移動することにより前記原稿読み取り面に対して斜めに移動可能な構造とし、前記光学系および前記受光素子が上下方向に移動可能な構造とし、前記第一キャリッジの前記第一キャリッジフレーム内での配置位置をその担当する画像読み取り小範囲に応じて動的に変更し、前記第二キャリッジの前記第二キャリッジフレーム内での配置位置と、前記結像系の位置と、前記受光素子部の位置とを、前記第一キャリッジの前記第一キャリッジフレーム内での配置位置に応じて動的に変更するものである。
上記構成により、原稿台ガラスに載置された原稿のサイズに合わせてそれぞれの第一キャリッジフレーム間の間隔、第二キャリッジフレーム間の間隔を動的に変更することができ、多様な原稿のサイズに対応することができる。
【0028】
次に、本発明の請求項4に記載の画像読み取り装置は、請求項1から3のいずれかに記載の画像読み取り装置において、前記画像読み取り処理部が読み取った画像データの画像処理を行なう画像データ処理部を複数個備え、前記並列制御部が前記画像読み取り処理部ごとに画像データ処理を担当する画像データ処理部を前記複数の画像データ処理部から選択して割り当て、選択されたそれぞれの画像データ処理部が担当する画像処理を実行することにより、前記画像処理を並列処理とするものである。
上記構成により、さらに画像データ処理を並列化することができ、装置全体の画像データ処理が高速化される。画像データ処理とは、装置構成やアプリケーションによるが、例えば、画像データ生成、バッファへのバッファリング、画像データ圧縮処理などが挙げられる。
【0029】
次に、本発明の請求項5に記載の画像読み取り装置は、請求項1から4のいずれかに記載の画像読み取り装置において、画像データの出力処理を行なうインタフェースを複数個備え、前記並列制御部が前記画像データ処理部ごとに出力処理を担当するインタフェースを前記複数のインタフェースから選択して割り当て、選択されたそれぞれのインタフェースが担当する出力処理を実行することにより、前記原稿の画像データの出力処理を並列処理とする
上記構成により、さらに画像データの出力処理を並列化することができ、装置全体の画像データの出力処理が高速化される。
【0030】
次に、本発明の請求項6に記載の画像読み取り装置は、請求項1から5のいずれかに記載の画像読み取り装置において、前記選択にかかるそれぞれの画像読み取り処理部が読み取った前記原稿の部分画像の画像データの合成処理を行なって前記原稿の全体画像の画像データを得る画像合成部を備えたものである。
上記構成により、複数の画像読み取り処理部により読み取った部分画像を一枚の全体画像として合成することができる。
【0031】
次に、本発明の請求項7に記載の画像読み取り装置は、請求項6に記載の画像読み取り装置において、前記並列制御部は、前記画像読み取り小範囲同士が隣接し合う境界において、少なくとも一方の前記画像読み取り小範囲に対してオーバーヘッド領域を付加し、前記画像読み取り処理部は、前記オーバーヘッド領域も含めて前記画像読み取り小範囲で前記原稿の部分画像を読み取り、前記画像合成部は、隣接し合う部分画像の画像データの合成において、前記オーバーヘッド領域に相当する画像データ部分をマッチングしつつ合成処理を実行し、前記原稿の全体画像データを合成するものである。
上記構成により、部分画像の合成が正確に行なわれているか確認しつつ全体画像を得ることができる。
【0032】
次に、本発明の請求項8に記載の画像形成装置は、請求項1から7のいずれかに記載の画像読み取り装置と、前記画像読み取り装置が読み取った画像データに基づいて画像を形成する画像形成部を備えたものである。
【0033】
次に、本発明の請求項9に記載の画像処理装置は、請求項1から8のいずれかに記載の画像読み取り装置と、前記画像読み取り装置が読み取った画像データに基づいて画像処理を行なう画像処理部を備えたものである。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の画像読み取り装置および画像読み取り方法の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の具体例に限定されるものではない。
(実施形態1)
本発明の実施形態1にかかる画像読み取り装置および画像読み取り方法を示す。複数の画像読み取り処理部と並列制御部を備え、原稿の画像読み取り処理を並列処理とし、さらに、画像データ処理および画像データの出力処理も並列処理としたものである。その取り付け構成例として、第一キャリッジフレームに各画像読み取り処理部の第一キャリッジを集めて取り付け、第二キャリッジフレームに各画像読み取り処理部の第二キャリッジを集めて取り付けたものであり、その駆動方法として、第一キャリッジフレームを原稿読み取り面に走査方向に平行移動し、第二キャリッジフレームを第一キャリッジフレームの半分の速度で平行移動させる例である。
【0035】
なお、本明細書を通して、単に「走査」と記述している場合は、画像読み取り処理部のキャリッジが原稿読み取り面に沿って平行移動する方向の移動を指すものとする。なお、受光素子部が微小受光素子によってアレイ状に構成されている場合、当該アレイ方向に沿って微小受光素子の信号を順に処理することを「主走査」と呼び、画像読み取り処理部のキャリッジが原稿読み取り面に沿って平行移動することを「副走査」と呼び分ける場合があるが、本明細書で単に「走査」と記述する場合は、上記の「副走査」を指すこととなる。
【0036】
図1は、本発明の実施形態1の画像読み取り装置の基本概念を模式的に説明する図である。一例として画像読み取り処理部が2つである場合を説明する。
1は原稿台ガラス面上の原稿読み取り面を示している。
【0037】
2は一例としての原稿の画像読み取り範囲である。原稿台ガラス上に載置された原稿の大きさに応じて決められる。ここでは、例えば、載置された原稿が日本工業規格のA3サイズの大きさの原稿とし、原稿の画像読み取り範囲2がA3の大きさであるとして説明する。
【0038】
2aは第一の画像読み取り小範囲、2bは第二の画像読み取り小範囲である。これらは並列制御部4により原稿の画像読み取り範囲2が分割されたものである。この例では並列制御部4により2つの小範囲に分割されている。つまり一つの画像読み取り小範囲のサイズはA3の半分のA4サイズとなっている。
【0039】
3aは第一の画像読み取り処理部、3bは第二の画像読み取り処理部であり、本発明の画像読み取り装置が備える複数の画像読み取り処理部から選択されたものである。原理的には画像読み取り処理部は2つ以上なら幾つあっても良く、その複数のうち、任意の数の画像読み取り処理部を選択する。この例では2つの画像読み取り処理部が選択されたとする。第一の画像読み取り処理部3aは第一の画像読み取り小範囲2aを走査してその範囲にある原稿の部分画像を読み取り、第二の画像読み取り処理部3bは第二の画像読み取り小範囲2bを走査してその範囲にある原稿の部分画像を読み取る。
【0040】
4は並列制御部である。少なくとも、原稿の画像読み取り範囲を複数の画像読み取り小範囲に分割し、それぞれの画像読み取り小範囲に対して複数ある画像読み取り処理部からいずれかの画像読み取り処理部を選択して割り当てて行く。この例では上記のように、原稿の画像読み取り範囲2を2つの画像読み取り小範囲2aと2bに分割し、画像読み取り小範囲2aに対して第一の画像読み取り処理部3aを割り当て、画像読み取り小範囲2bに対して第二の画像読み取り処理部3bを割り当てている。
【0041】
図2は、本実施形態1の一つの画像読み取り処理部3の概略構成を示す縦断断面図である。本発明はこの画像読み取り処理部3を複数備えているが、まず、それぞれの画像読み取り処理部に含まれる構成を説明しておく。複数の画像読み取り処理部をどのように取り付けるかについては後述する。
【0042】
本実施形態1の画像読み取り処理部3は、キャリッジが、光源31と第一の光学系32である第一ミラーを装備して原稿読み取り面1の指定された画像読み取り小範囲を走査する第一キャリッジ33と、第一キャリッジ33を経た光線を結像系36に導く第二の光学系34である第二ミラー34−1と第三ミラー34−2を備えた第二キャリッジ35を含むものである。画像読み取り処理部3には、当該キャリッジのほか、結像系36、受光素子部37が含まれている。
【0043】
光源31は、原稿読み取り面を照射する光源として使用されるものであれば特に限定されないが、例えば、ハロゲンランプ、蛍光ランプ、LEDなどの線状光源でよく、モノクロ対応の単色ランプや、カラー対応のランプなどで良い。
【0044】
結像系36は、受光素子部37に光線を導くものであれば良く、等倍結像系であることが好ましい。等倍結像系であれば、原稿からの反射光線を等倍の大きさで受光素子部37により受光させることができ、かつ、両者を正しく対応づけることができる。例えば、線状光源に対応したロッドレンズアレイ、屈折率分布型レンズアレイなどである。等倍結像系の他、非等倍結像系、集光結像系であっても良い。この結像系36に入射した光が受光素子部37のセンサ部分に受光するように角度と距離が調整されている。
【0045】
受光素子部37は、受光した光を感知できるものであれば良く、例えば、CCD、フォトディテクタなどの受光素子が挙げられる。線状光源に対応してこの受光素子を線状に並べたアレイ構造とする。
【0046】
図2において、光源31は、原稿読み取り面1に対して所定の角度で光を照射するように設けられている。光源31から照射された光は、原稿読み取り面1に照射され、その反射光線が再び原稿台ガラスを透過して戻ってくる。
【0047】
原稿から戻って来た反射光線の光路は、第一の光学系32である第一ミラーによって図中左方向に90゜折り曲げられ、第二キャリッジ35に導かれる。
【0048】
第二キャリッジ35に入射した光は、第二の光学系である第二ミラー34−1により光路が図中下方向へ90゜折り曲げられ、第三ミラー34−2によりさらに光路が図中右方向へ90゜折り曲げられ、結像系36に対して導かれる。
【0049】
結像系36に入射した光は、受光素子部37に結像され、受光素子部37は、受光した光信号を電気信号に変換する。この画像読み取り処理部3により読み取られたデータは、並列制御部4は受光素子部37から当該電気信号を画像データとして得て画像データ処理を行なう。
【0050】
第一キャリッジ33および第二キャリッジ35の走査は、それぞれのキャリッジ駆動モータ(図示せず)を回転することにより行なう。ここで、第二キャリッジの走査は、第二キャリッジ35の移動距離が第一キャリッジ33の移動距離の半分となるように設定され、原稿からの反射光線が第一キャリッジ33および第二キャリッジ35を経て結像系36に到るまでの光路長が常に一定となるように構成される。
【0051】
図3は、実施形態1の複数の画像読み取り処理部の取り付け例を示す図である。上部分には上面から見た模式図、下部分には正面から見た縦断断面の模式図を示している。この例では第一の画像読み取り処理部3aと第二の画像読み取り処理部3bの2つの画像読み取り処理部の取り付け例を示す。図3中において、画像読み取り処理部3aの要素については「a」という添え字を付し、画像読み取り処理部3bの要素については「b」という添え字を付して表すものとする。
【0052】
5は第一キャリッジフレームの一例を示している。この例では第一キャリッジフレーム5はレールを4辺に配して方形に組み上げた例である。原稿読み取り面1の走査方向(図中白矢印で示した右向き方向)に沿って移動する。
【0053】
第一キャリッジフレーム5は、各画像読み取り処理部の第一キャリッジを集めて配置するものである。図3の例では、第一の画像読み取り処理部3aの第一キャリッジ33aと、第二の画像読み取り処理部3bの第一キャリッジ33bとを、第一キャリッジフレーム5上のそれぞれの割り当て位置において走査方向に対して直角に配置して、所定間隔で平行に並べた形で搭載している。このように、それぞれの画像読み取り処理部のすべての第一キャリッジを第一キャリッジフレーム5に集めて固定すれば、当該第一キャリッジフレーム5を走査方向に移動することによりそれぞれの第一キャリッジを一体として走査方向に平行移動することができる。
【0054】
第二キャリッジフレーム6は、各画像読み取り処理部の第二キャリッジを集めて配置するものである。図3の例では、第一の画像読み取り処理部3aの第二キャリッジ35aと、第二の画像読み取り処理部3bの第二キャリッジ35bとを、第二キャリッジフレーム6上のそれぞれの割り当て位置において走査方向に対して直角に配置して、第一キャリッジフレーム5上の第一キャリッジ33の間隔の半分の間隔で平行に並べた形で搭載している。このように、それぞれの画像読み取り処理部のすべての第二キャリッジ35を第二キャリッジフレーム6に集めれば、当該第二キャリッジフレーム6を走査方向に移動することにより第二キャリッジ35を一体として走査方向に平行移動することができる。なお、この第二キャリッジフレーム6は第一キャリッジフレーム5に移動させるものとし、その移動の速度は第一キャリッジフレーム5の移動速度の半分の速度とする。
【0055】
このように、第二キャリッジフレーム6上の第二キャリッジ35の配置間隔を第一キャリッジフレーム5上の第一キャリッジ33の配置間隔の半分とし、第二キャリッジフレーム6の移動速度を第一キャリッジフレーム5の移動速度の半分とすることにより、第一キャリッジフレーム5および第二キャリッジフレーム6の走査の全範囲において、原稿からの反射光線が第一キャリッジ33、第二キャリッジ35を経て、結像系36までの光路長が一定となる。
【0056】
なお、結像系36aと36bは、入射した光が受光素子部37aと37bに受光するように角度と距離が調整されている。図3では、結像系36aと36bの間隔、受光素子部37aと37bの間隔が、第二キャリッジ35aと35bの間隔と異なるものとなっており、結像系36a、36bが、それぞれの光路長に対応し、それぞれの受光素子部37a、37bに結像する光学特性を持っているものとする。もちろん、結像系36a、36bが同じ光学特性を持っている場合は、両者の光路長が同じとする必要があるので、結像系36aと36bの間隔、受光素子部37aと37bの間隔が、第二キャリッジ35aと35bの間隔と同じものとなる。
【0057】
以上のような構成、駆動により、それぞれの画像読み取り処理部による部分画像の読み取り処理を並行に実行することができる。
【0058】
次に、図3の例では、それぞれの画像読み取り処理部の光路が影響し合わないように工夫がなされている。
【0059】
図3において、それぞれの画像読み取り処理部の、第一キャリッジ33aと33b、第二キャリッジ35aと35b、結像系36aと36b、受光素子部37aと37bは、それぞれの原稿読み取り面1に対する距離(高さ)が他の画像読み取り処理部とは異なるように取り付けられ、それぞれの光路が他の画像読み取り処理部の要素によって影響、妨害されないように配置が工夫されている。このように各要素の取り付け高さを相互にずらすことで、画像読み取り処理部3aおよび3bを同時に走査、駆動しても相互に影響はなくなり、部分画像の読み取りの並列処理が実行できる。
【0060】
なお、第一キャリッジフレーム5、第二キャリッジフレーム6の形状は図3に示したものに限定されることはなく、第一キャリッジ33、第二キャリッジ35を走査方向に直角に維持、固定できるフレーム形状であれば良く、高さ方向についても図示のような斜め直線形状に限らず、曲線状、階段状など、要素の取り付け高さを所定の位置に調整できるものであれば良い。
【0061】
図4は、第一キャリッジ5と第二キャリッジ6間の走査速度の調整の例を模式的に示した図である。
【0062】
図4(a)のケースでは、第一キャリッジフレーム5および第二キャリッジフレーム6に第一のステッピングモータ7および第二のステッピングモータ8をそれぞれ独立につけ、第二のステッピングモータ8を第一のステッピングモータ7の半分の速度で駆動を行なう。
【0063】
図4(b)のケースでは、第一キャリッジフレーム5および第二キャリッジフレーム6の両者がU字型の結線部材である動力伝達機構9により接続されている。Uの字型の動力伝達機構9は、第一キャリッジフレーム5が原稿の全体の画像読み取り範囲を走査するのに十分な長さを持っており、第一キャリッジフレーム5から支持ローラ10を通って固定部材11により画像読み取り装置本体の筐体に固定されている。第一キャリッジフレーム5を第一のステッピングモータ7により走査すると、U字型の動力伝達機構9の一端が第一キャリッジフレーム5の走査方向に引っ張られ、他端が固定部材11により画像読み取り装置全体の筐体に固定されているため、支持ローラ10の部分が第一キャリッジフレーム5の半分の速度で、半分の走査距離だけ走査方向に移動することとなる。
【0064】
次に、読み取る原稿サイズに対応して画像読み取り処理部の配置位置の動的な調整機能について説明する。
【0065】
図5は、原稿サイズの変化に対応して本発明の画像読み取り装置が画像読み取り処理部の配置位置を変化させる様子を模式的に説明する図である。
【0066】
図1では一例として原稿サイズに対応した画像読み取り範囲2をA3サイズとしたが、図5では原稿の大きさが半分になり画像読み取り範囲2’が半分のA4サイズとする。画像読み取り処理部の数は同じく、3aと3bの2つとする。
【0067】
画像読み取り範囲2’が半分のA4サイズとなった場合、画像読み取り処理部の配置位置について幾通りかの対応がありうる。一つには画像読み取り処理部の配置位置は不変とし、図3の配置位置と同じ配置位置として、新しい画像読み取り範囲2’をすべて一つの画像読み取り処理部3aが走査する構成も可能である。しかし、本実施形態1の対応は、並列制御部4の指示により、画像読み取り処理部の配置位置の変更が可能な構成とする。つまり、第一キャリッジフレーム5内でのそれぞれの第一キャリッジ33の配置位置の動的な移動および第二キャリッジフレーム6内でのそれぞれの第二キャリッジ35の配置位置の動的な移動を行なう。
【0068】
原稿の読み取りに際し、並列制御部4が、原稿のサイズの画像読み取り範囲2’に応じて選択したそれぞれの画像読み取り処理部3a、3bがその割り当てた画像読み取り小範囲2a’、2b’を走査できるように、第一キャリッジ33a,33bの第一キャリッジフレーム5内での配置位置と、第二キャリッジ35a、35bの第二キャリッジフレーム6内での配置位置とを動的に調整する。
【0069】
図6は、図3に示した複数の画像読み取り処理部の取り付け例において、第一キャリッジ33b、第二キャリッジ35b、結像系36b、受光素子部37bの配置位置が動的に移動した様子を示す図である。
【0070】
図6において、第二の画像読み取り処理部3bの第一キャリッジ33bが第一キャリッジフレーム5の配置位置が黒矢印で示すように図6中、左に移動し、第一キャリッジ間の間隔が半分になる。また、同様に、第二の画像読み取り処理部3bの第二キャリッジ35bが第二キャリッジフレーム6の配置位置が黒矢印で示すように図6中、左に移動し、第二キャリッジ間の間隔が半分になる。また、光路の高さが変化するため、結像系36b、受光素子部37bは下方へ移動する。なお、光路の距離は第一キャリッジ33bから第二キャリッジ35bまでの減少分と第二キャリッジ35bから結像系36bまでの増加分が等しいので横方向の移動はない。
【0071】
上記のように画像読み取り処理部の各要素の配置位置を動的に変更することにより、異なる原稿サイズの画像読み取り範囲に対しても、本発明の画像読み取り処理の並列処理が可能となる。
なお、上記は原稿サイズがA3からA4に減少した例を説明したが、他のサイズへの変更であっても上記原理を適用すれば対応可能であることは言うまでもない。
【0072】
(実施形態2)
本発明の実施形態2にかかる画像読み取り装置および画像読み取り方法を示す。実施形態1と同様、複数の画像読み取り処理部と並列制御部を備え、原稿の画像読み取り処理を並列処理とし、さらに、画像データ処理および画像データの出力処理も並列処理としたものであるが、本発明の実施形態2にかかる画像読み取り装置ではその取り付け構成例として、一つの画像読み取り処理部の構成要素を一つの筐体に収めた構成とし、当該筐体を、筐体フレーム上に所定間隔で平行に並べたものとなっている。その駆動方法は、筐体フレームを原稿読み取り面に走査方向に平行移動させ、それぞれの筐体を一体として走査方向に平行移動するものである。
以下の説明において、画像読み取り小範囲については図1と同様とする。
【0073】
図7(a)は、実施形態2の複数の画像読み取り処理部の取り付け例を示す図である。上部分には上面から見た上面模式図、下部分には正面から見た縦断断面の模式図を示している。38aは第一の画像読み取り処理部3aの構成要素を収めた第一の筐体、38bは第二の画像読み取り処理部3bの構成要素を収めた第二の筐体である。12はそれら筐体を取り付けるための筐体フレームである。この例では2つの筐体を取り付けている。
【0074】
図7(b)は画像読み取り処理部3を収めた一つの筐体38の縦断断面図を模式的に示した図である。(a)に比べて相対的に大きく図示している。実施形態2の画像読み取り処理部は、画像読み取り処理部のすべての要素が一つの筐体38に収められている。この例では、実施形態1の図2の要素をそのまま含むものとし、光源31と第一の光学系32を含む第一キャリッジ33、第二の光学系34−1および34−2を含む第二キャリッジ35、結像系36、受光素子部37を一つの筐体38に含んだ例としたが、光源31から照射され、原稿において反射した反射光線が筐体内において受光素子部37に結像されるものであればその光路を特に限定する必要はなく、例えば第一キャリッジの第一の光学系の配置と結像系36と受光素子部37の配置位置および配置角度を工夫すれば、第二キャリッジ35を省略することなども可能である。
【0075】
この例では、第一の筐体38aが図1の第一の画像読み取り小範囲2aの範囲を走査して部分画像を得て、第二の筐体38bが図1の第二の画像読み取り小範囲2bの範囲を走査して部分画像を得る。
【0076】
なお、実施形態1の構成においては、図3を用いて画像読み取り処理部の各要素の高さの調整について説明したが、実施形態2の構成であれば、各画像読み取り処理部の光路は筐体の中に制限され、他の筐体から影響を受けないので、高さについては同じ(水平)であっても良い。
【0077】
次に、読み取る原稿サイズに対応して画像読み取り処理部の配置位置の動的な調整機能について説明する。本実施形態2でも、図5に示すように原稿サイズが変化したものとする。
【0078】
実施形態2の筐体38を用いた例においても、画像読み取り範囲2’が半分のA4サイズとなった場合、画像読み取り処理部の配置位置について実施形態1の場合と同様の幾通りかの対応がありうる。一つには筐体38の配置位置は不変とし、図7の配置位置と同じ配置位置として、新しい画像読み取り範囲2’をすべて一つの筐体38aが走査する構成も可能である。また、並列制御部4の指示により、筐体38の配置位置の変更が可能な構成であれば、筐体フレーム12内でのそれぞれの筐体38の配置位置の動的な移動を行なう構成も可能である。
【0079】
図8は、図7に示した複数の筐体の取り付け例において、第二の筐体38bの配置位置が動的に移動した様子を示す図である。
【0080】
図8において、第二の筐体38bが筐体フレーム12の配置位置が黒矢印で示すように図中左に移動し、第一の筐体38aと第二の筐体38bの間隔が半分になっている。
【0081】
上記のように画像読み取り処理部の筐体の配置位置を動的に変更することにより、異なる原稿サイズの画像読み取り範囲に対しても、本発明の画像読み取り処理の並列処理が可能となる。
なお、上記は原稿サイズがA3からA4に減少した例を説明したが、他のサイズへの変更であっても上記原理を適用すれば対応可能である。
【0082】
(実施形態3)
本発明の実施形態3にかかる画像読み取り装置および画像読み取り方法を示す。複数の画像読み取り処理部と並列制御部を備えることによる画像読み取り処理の並列処理に加え、さらに、画像データ処理を行なう複数の画像データ処理部を備え、複数の画像読み取り処理部が並列処理により読み取ったそれぞれの部分画像に対して画像データ処理を担当する画像データ処理部を複数の画像データ処理部から選択し、選択されたそれぞれの画像データ処理部がそれぞれ担当する画像データ処理を実行し、原稿の画像データ処理を並列処理とするものである。また、さらに、画像データの出力処理を行なうインタフェースを複数備え、複数の画像データ処理部が並列処理により画像データ処理したそれぞれの部分画像の画像データに対して出力処理を担当するインタフェースを前記複数のインタフェースから選択し、選択されたそれぞれのインタフェースがそれぞれ担当する出力処理を実行し、原稿の画像データの出力処理を並列処理とするものである。
【0083】
図9は、実施形態3の画像読み取り装置における、画像読み取り処理、画像データ処理、画像データ出力処理が並列処理で行なわれる様子を模式的に示す図である。並列処理とする数は特に限定されない。以下は一例として、2系統の並列処理が行なわれている例を示している。
【0084】
画像読み取り処理部3は、第一の画像読み取り処理部3aと第二の画像読み取り処理部3bを備え、それぞれ、原稿の画像読み取り範囲のうち、第一の画像読み取り小範囲2aの部分画像、第二の画像読み取り小範囲2bの部分画像を走査して画像読み取り処理を並列処理として実行し、部分画像データを得る。
【0085】
なお、画像読み取り処理の並列処理を実行する構成については、上記実施形態1の構成、実施形態2の構成のいずれであっても良く、装置構成要素の取り付けは、実施形態1に示したものとしても良いし、実施形態2に示したものとしても良く、本実施形態3では限定されない。
【0086】
画像データ処理部40は、第一の画像データ処理部40aと第二の画像データ処理部40bを備え、それぞれ、第一の画像読み取り処理部3aより受け付けた部分画像の画像データ処理、第二の画像読み取り処理部3bより受け付けた部分画像の画像データ処理を並列に実行する。各画像データ処理部40は、CCDで得たデータから画像データの生成処理、バッファリング処理などの一連の画像データ処理を実行する。
【0087】
インタフェース部50は、第一のインタフェース50aと第二のインタフェース50bを備え、それぞれ、第一の画像データ処理部40aより得られた部分画像データ、第二の画像データ処理部40bより得られた部分画像データを受け付け、通信規約に従い、部分画像データの出力処理を並列処理として実行する。
【0088】
それぞれの画像読み取り処理部3、画像データ処理部40、インタフェース部50は、並列制御部4により制御されて並列処理を実行する。
【0089】
上記のように、画像読み取り処理以外の画像データ処理、画像データ出力処理も並列処理化しておくことにより、画像データ処理がボトルネックになっている場合、画像データ出力処理がボトルネックになっている場合であっても、高速に処理することができ、画像読み取り装置の起動から出力終了までの全体のスループットを向上させることができる。
【0090】
(実施形態4)
本発明の実施形態4にかかる画像読み取り装置および画像読み取り方法を示す。複数の画像読み取り処理部と並列制御部に加え、画像合成部を備え、原稿の画像読み取り処理および画像データ処理を並列処理とし、その後、画像読み取り装置において、部分画像を合成し、一枚の全体画像を生成するものである。
【0091】
図10は、実施形態4の画像読み取り装置における、画像読み取り処理、画像データ処理が並列処理で行なわれた後、画像合成部60により一枚の全体画像データに合成される様子を模式的に示す図である。なお、並列処理とする数は特に限定されない。以下は一例として、2系統の並列処理が行なわれている例を示している。
【0092】
画像読み取り処理部3は、第一の画像読み取り処理部3aと第二の画像読み取り処理部3bを備え、それぞれ、原稿の画像読み取り範囲のうち、第一の画像読み取り小範囲2aの部分画像、第二の画像読み取り小範囲2bの部分画像を走査して画像読み取り処理を並列処理として実行し、部分画像データを得る。
【0093】
なお、画像読み取り処理の並列処理を実行する構成については、上記実施形態1の構成、実施形態2の構成のいずれであっても良く、装置構成要素の取り付けは、実施形態1に示したものとしても良いし、実施形態2に示したものとしても良く、本実施形態4では限定されない。
【0094】
画像データ処理部40は、第一の画像データ処理部40aと第二の画像データ処理部40bを備え、それぞれ、第一の画像読み取り処理部3aより受け付けた部分画像データの画像データ処理、第二の画像読み取り処理部3bより受け付けた部分画像データの画像データ処理を並列処理として実行する。
【0095】
画像合成部60は、第一の画像データ処理部40aより得られた部分画像データ、第二の画像データ処理部40bより得られた部分画像データを受け付け、一枚の全体画像データに合成する。
【0096】
画像データの出力処理については、図10では、画像合成部60により生成した全体画像データを出力単位に分け、従来と同様、一つのインタフェース50により出力する構成を一例として挙げている。他の構成としては、画像合成部60により生成した全体画像の出力にあたり、複数系統の出力単位に分け、実施形態3に示した構成により、複数のインタフェースを用いてそれぞれの系統の画像データを出力する構成としても良い。
【0097】
なお、画像合成部60を用いた画像の合成を確実に行なうため、画像読み取り小範囲にオーバーヘッド領域を付加しておく工夫も可能である。
【0098】
並列制御部4は、原稿サイズに応じて画像読み取り範囲を検知すると、当該画像読み取り範囲を複数の画像読み取り小範囲2に分割するが、ここで、画像読み取り小範囲同士が隣接し合う境界において、少なくとも一方の画像読み取り小範囲に対してオーバーヘッド領域を付加しておく。
【0099】
画像読み取り処理部3は、オーバーヘッド領域も含めて画像読み取り小範囲2で原稿の部分画像を読み取り、画像合成部60は、隣接し合う部分画像データの合成において、オーバーヘッド領域に相当する画像データ部分をマッチングしつつ合成処理を実行し、原稿の全体画像データを合成する。
【0100】
図11は、画像合成部60においてオーバーヘッド領域20の部分画像データのマッチングを行なう場合の処理の様子を模式的に示す図である。
【0101】
この例では、第一の画像読み取り小範囲2aについて、第二の画像読み取り小範囲2b側にオーバーヘッド領域20が設けられている例である。もちろん逆に第二の画像読み取り小範囲2bについて、第一の画像読み取り小範囲2a側にオーバーヘッド領域を設ける構成でも良く、また、第一の画像読み取り小範囲2aおよび第二の画像読み取り小範囲2bの両者について、他者側にオーバーヘッド領域を設ける構成でも良い。
【0102】
画像読み取り処理部3は、第一の画像読み取り処理部3aにより、オーバーヘッド領域20を含む第一の画像読み取り小範囲2aの部分画像を走査して部分画像データを読み取り、第二の画像読み取り処理部3bにより、第二の画像読み取り小範囲2bの部分画像(ここで、オーバーヘッド領域20はもともと第二の画像読み取り小範囲2bに含まれている。)を走査して画像読み取り処理を並列処理として実行し、部分画像データを得る。
【0103】
なお、図11のように、第一の画像読み取り小範囲2aにオーバーヘッド領域20を設けた場合、第一の画像読み取り処理部3aおよび第二の画像読み取り処理部3bが第一の画像読み取り小範囲2aおよび第二の画像読み取り小範囲2bの走査を並列処理し、引き続き、第一の画像読み取り処理部3aがオーバーヘッド領域20の走査も行なう。
【0104】
逆に、第二の画像読み取り小範囲2bにオーバーヘッド領域20を設ける場合であって、並列制御部4が画像読み取り処理部の配置位置を画像読み取り小範囲の走査起点となる位置に動的に変更する構成とする場合であれば、並列制御部4は画像読み取り処理部3bの配置位置をオーバーヘッド領域20の走査起点となる位置に動的に変更し、画像読み取り処理部3bはオーバーヘッド領域20を走査し、引き続き第二の画像読み取り小範囲2bの走査を行なう。その一方、第一の画像読み取り処理部3aは第一の画像読み取り小範囲2aの走査を行なう。
【0105】
画像データ処理部40の第一の画像データ処理部40aと第二の画像データ処理部40bにより、それぞれ、第一の画像読み取り処理部3aより受け付けた部分画像データの画像データ処理、第二の画像読み取り処理部3bより受け付けた部分画像データの画像データ処理を並列処理として実行する。
【0106】
画像合成部60は、第一の画像データ処理部40aより得られた部分画像データと、第二の画像データ処理部40bより得られた部分画像データの合成にあたり、両者に含まれるオーバーヘッド領域20に相当する部分の部分画像データをマッチングしつつ一枚の全体画像データに合成する。
【0107】
それぞれの画像読み取り処理部3、画像データ処理部40は、並列制御部4により制御されて並列処理を実行する。
上記構成により、部分画像の合成が正確に行なわれているか確認しつつ全体画像を得ることができる。
【0108】
(実施形態5)
本発明の画像形成装置の構成例を示す。
本発明の画像形成装置は、本発明の画像読み取り装置に加え、当該画像読み取り装置が読み取った画像データに基づいて画像を形成する画像形成部を備えたものである。
本発明の画像形成装置の形態としては、用紙に画像が形成されれば良く、特に限定されない。例えば、画像読み取り装置を備えたデジタル複写装置、画像読み取り装置を備えたファクシミリ装置、画像読み取り装置に加えプリンタを備えたコンピュータシステムなど多様な形態が可能である。画像形成方式としても特に限定されず、電子写真方式、サーマル方式、インクジェット方式など多様な方式が適用可能である。
【0109】
図12は、本発明の画像形成装置の構成例を示す図である。図12に示す例では、画像形成装置200は、本発明の画像読み取り装置を備え、さらに、画像読み取り装置100から出力されるデジタル画像データを記憶する画像メモリ116、画像メモリ116のデジタル画像データに基づいてレーザー光を照射するレーザー117、レーザー117が照射するレーザー光により潜像が描かれ、現像されて画像が形成される感光体ドラム118を備えている。
【0110】
例えば、画像読み取り装置で読み取られた画像データは一旦画像メモリ116に記憶され、画像メモリ116に記憶されたデジタル画像情報に基づいてレーザー117によりレーザビームが感光体ドラム118に照射され、感光体ドラム118上に静電気により潜像が形成され、トナーが振りかけられて現像画像が感光体ドラム118に形成される。その後、供給された用紙119に感光体ドラム118上のトナーが転写され、用紙119上に画像が印刷される。なお、この画像形成処理は説明の便宜上、模式的に説明したものである。
【0111】
(実施形態6)
本発明の画像処理システムの構成例を示す。
本発明の画像処理システムは、本発明の画像読み取り装置に加え、当該画像読み取り装置が読み取った画像データに基づいて画像処理を行なう画像処理部を備えたものである。
本発明の画像形成装置の画像形成処理としては、画像処理が実行されれば良く、その態様は限定されない。例えば、画像読み取り装置で読み取った画像をモニタ上に表示するコンピュータシステムや、画像読み取り装置で読み取った印影を登録したり照合したりする銀行窓口システムなど多様な形態が可能である。
【0112】
図13は、本発明の画像処理システムの構成例を示す図である。図13に示す例では、画像処理システム300は、上記実施形態1から4に示したいずれかの画像読み取り装置100に加え、画像読み取り装置から出力されるデジタル画像データを記憶する画像メモリ126、画像メモリ126のデジタル画像データを受け、画像処理を行なう画像処理部127、必要に応じて装備される記録装置128、モニタやキーボードなどの操作インタフェース129を備えている。
【0113】
例えば、画像読み取り装置で読み取られた画像データは一旦画像メモリ126に記憶され、画像メモリ126に記憶されたデジタル画像情報に基づいて、画像処理部127は、画像照合処理、画像圧縮処理、画像登録処理などアプリケーションに応じた画像処理を行なう。その際、操作I/F129を介して操作者に対して画像表示やプリントアウト、また、キーボードやポンティングデバイスを介した操作者からの入力を受け付ける。なお、この画像形成処理は説明の便宜上、模式的に説明したものである。
【0114】
上記実施形態1から6に示した本発明の画像読み取り装置は、原稿台カバーを設けない構造として説明した。しかし、使用しない期間中、原稿読み取り面上に塵や埃などの異物が堆積するのを防ぐため、防塵用の原稿台カバーを設けておくことは可能である。
上記実施形態1から6に示した本発明の画像読み取り装置は、原稿台カバーを設けない構造として説明した。しかし、使用しない期間中、原稿読み取り面上に塵や埃などの異物が堆積するのを防ぐため、防塵用の原稿台カバーを設けておくことは可能である。
また、連続した単葉の原稿を自動的に連続して読み取るため、ADF(自動原稿送り装置)を組み込んだ原稿台カバーを設けておくことは可能である。
【0115】
【発明の効果】
本発明の画像読み取り装置によれば、自動的に原稿台ガラスの画像読み取り範囲を複数個の画像読み取り小範囲に分割して選択した画像読み取り処理部を割り当てることができるので、選択された画像読み取り処理部一つあたりの走査すべき面積が小さくなり、かつ、画像読み取り処理部による画像読み取り処理が並列化され、装置全体の画像読み取り処理が高速化される。
また、本発明の画像読み取り装置によれば、画像データ処理を並列化することができ、装置全体の画像データ処理が高速化される。
また、本発明の画像読み取り装置によれば、画像データの出力処理を並列化することができ、装置全体の画像データの出力処理が高速化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の画像読み取り装置の基本概念を模式的に説明する図
【図2】 本発明の実施形態1にかかる、一つの画像読み取り処理部3の概略構成を示す縦断断面図
【図3】 複数の画像読み取り処理部の取り付け例を示す図
【図4】 第一キャリッジ5と第二キャリッジ6間の走査速度の調整の例を模式的に示した図
【図5】 原稿サイズの変化に対応して本発明の画像読み取り装置が画像読み取り処理部の配置位置を変化させる様子を模式的に説明する図
【図6】 図3に示した複数の画像読み取り処理部の取り付け例において、第一キャリッジ33b、第二キャリッジ35b、結像系36b、受光素子部37bの配置位置が動的に移動する様子を示す図
【図7】 (a)は、実施形態2の複数の画像読み取り処理部の取り付け例を示す図、(b)は画像読み取り処理部3を収めた筐体38の縦断断面図を模式的に示した図
【図8】 図7に示した複数の筐体の取り付け例において、第二の筐体38bの配置位置が動的に移動した様子を示す図
【図9】 実施形態3の画像読み取り装置において、画像読み取り処理、画像データ処理、画像データ出力処理が並列処理として行なわれる様子を模式的に示す図
【図10】 実施形態4の画像読み取り装置において、画像合成部60により一枚の全体画像データに合成される様子を模式的に示す図
【図11】 画像合成部60においてオーバーヘッド領域20の部分画像データのマッチングを行なう場合の処理の様子を模式的に示す図
【図12】 本発明の画像形成装置の構成例を示す図
【図13】 本発明の画像処理システムの構成例を示す図
【図14】 従来の画像読み取り装置を概略的に示す縦断断面図
【図15】 図14に示した従来の画像読み取り装置1001のキャリッジ1014の読み取り面1020を示した図
【符号の説明】
1 原稿読み取り面
2 画像読み取り範囲
3 画像読み取り処理部
4 並列制御部
5 第一キャリッジフレーム
6 第二キャリッジフレーム
7 第一のステッピングモータ
8 第二のステッピングモータ
9 動力伝達機構
10 支持ローラ10
11 固定部材
12 筐体フレーム
20 オーバーヘッド領域
31 光源
32 第一の光学系
33 第一キャリッジ
34 第二の光学系
35 第二キャリッジ
36 結像系
37 受光素子部
38 筐体
40 画像データ処理部
50 インタフェース
60 画像合成部
100 画像読み取り装置
116、126 画像メモリ
117 レーザ
118 感光体ドラム
119 用紙
127 画像処理部
128 記憶装置
129 操作I/F
200 画像形成装置
300 画像処理システム

Claims (9)

  1. 原稿台ガラスの原稿読み取り面上に載置された原稿を照射する光源と前記原稿からの反射光線の光路を折り曲げる第一の光学系を含む第一キャリッジと、前記第一キャリッジを経た光線をさらに折り曲げる第二の光学系を含む第二キャリッジを備え、前記原稿読み取り面上で割り当てられた画像読み取り小範囲を走査方向に走査するキャリッジと、前記キャリッジの前記第一の光学系および前記第二の光学系により導びかれた光線を結像する結像系と、前記結像系により結像された画像を読み取る受光素子部とをそれぞれに含む複数個の画像読み取り処理部と、画像読み取り範囲を複数個の前記画像読み取り小範囲に分割し、当該分割した前記画像読み取り小範囲ごとに、画像読み取り処理を担当する画像読み取り処理部を複数の前記画像読み取り処理部から選択して割り当てる並列制御部を備え、選択されたそれぞれの前記画像読み取り処理部が、担当する画像読み取り小範囲で前記原稿の部分画像を読み取ることにより、前記原稿の画像読み取り処理を並列処理とする画像読み取り装置において、
    前記第一キャリッジをそれぞれの前記画像読み取り処理部から集め、所定間隔で並べた第一キャリッジフレームと、
    前記第二キャリッジをそれぞれの前記画像読み取り処理部から集め、前記第一キャリッジフレームにおける前記所定間隔の半分の間隔で並べた第二キャリッジフレームを備え、
    前記第一キャリッジフレームおよび前記第二キャリッジフレームを、前記原稿読み取り面に対して傾きを持たせて取り付けたことを特徴とした画像読み取り装置。
  2. 前記第一キャリッジフレームを前記走査方向に移動することにより前記第一キャリッジを一体として前記走査方向に平行移動し、
    前記第二キャリッジフレームを前記走査方向に前記第一キャリッジフレームの移動速度の半分の速度で移動することにより前記第二キャリッジを一体として前記走査方向に平行移動する請求項1に記載の画像読み取り装置。
  3. 前記第一キャリッジが前記第一キャリッジフレームに沿って移動することにより前記原稿読み取り面に対して斜めに移動可能な構造とし、
    前記第二キャリッジが前記第二キャリッジフレームに沿って移動することにより前記原稿読み取り面に対して斜めに移動可能な構造とし、
    前記結像系および前記受光素子が上下方向に移動可能な構造とし、
    前記第一キャリッジの前記第一キャリッジフレーム内での配置位置をその担当する画像読み取り小範囲に応じて動的に変更し、
    前記第二キャリッジの前記第二キャリッジフレーム内での配置位置と、前記結像系の位置と、前記受光素子部の位置とを、前記第一キャリッジの前記第一キャリッジフレーム内での配置位置に応じて動的に変更する請求項1または2のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  4. 前記画像読み取り処理部が読み取った画像データの画像処理を行なう画像データ処理部を複数個備え、
    前記並列制御部が前記画像読み取り処理部ごとに画像データ処理を担当する画像データ処理部を前記複数の画像データ処理部から選択して割り当て、
    選択されたそれぞれの画像データ処理部が担当する画像処理を実行することにより、前記画像処理を並列処理とする請求項1から3のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  5. 画像データの出力処理を行なうインタフェースを複数個備え、
    前記並列制御部が前記画像データ処理部ごとに出力処理を担当するインタフェースを前記複数のインタフェースから選択して割り当て、
    選択されたそれぞれのインタフェースが担当する出力処理を実行することにより、前記原稿の画像データの出力処理を並列処理とする請求項1から4のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  6. 前記選択にかかるそれぞれの画像読み取り処理部が読み取った前記原稿の部分画像の画像データの合成処理を行なって前記原稿の全体画像の画像データを得る画像合成部を備えた請求項1から5のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  7. 前記並列制御部は、前記画像読み取り小範囲同士が隣接し合う境界において、少なくとも一方の前記画像読み取り小範囲に対してオーバーヘッド領域を付加し、
    前記画像読み取り処理部は、前記オーバーヘッド領域も含めて前記画像読み取り小範囲で前記原稿の部分画像を読み取り、
    前記画像合成部は、隣接する部分画像の画像データの合成において、前記オーバーヘッド領域に相当する画像データ部分をマッチングしつつ合成処理を実行し、前記原稿の全体画像データを合成する請求項に記載の画像読み取り装置。
  8. 請求項1からのいずれかに記載の画像読み取り装置と、前記画像読み取り装置が読み取った画像データに基づいて画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置。
  9. 請求項1からのいずれかに記載の画像読み取り装置と、前記画像読み取り装置が読み取った画像データに基づいて画像処理を行なう画像処理部を備えた画像処理システム。
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