JP3669461B2 - 冷凍パン生地の解凍方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は最終発酵済み(ホイロ済み)冷凍パン生地の解凍方法、前記の解凍方法を経てパン類を製造する方法、および前記の製造方法により得られるパン類に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、製パン業界においては、消費者に焼き立ての製品をタイムリーに提供することを可能とする冷凍パン生地の利用が大きく注目を集めている。
冷凍パン生地の製造方法は、(1)混捏によって得られた生地をそのまま冷凍する板生地冷凍法、(2)分割丸め後に生地を冷凍する玉生地冷凍法、(3)成形後に生地を冷凍する成形冷凍法、および(4)最終発酵(ホイロ)後に生地を冷凍するホイロ済み冷凍法に大きく分類される。
前記した方法のうちで特に注目を集めているのは、解凍後の手間が比較的少なくてすむ、上記(3)の成形冷凍法および上記(4)のホイロ済み冷凍法である。
【0003】
しかしながら、上記(3)の成形冷凍法により得られる冷凍パン生地の場合は、冷凍パン生地を解凍した後に最終発酵(ホイロ)を行わなければならず、そのため生地の解凍時間に加えて最終発酵時間も必要であり、冷凍パン生地を冷凍庫から取り出してから焼成製品などの最終パン製品を得るまでに少なくとも4時間を要する。そのために、上記(3)の成形冷凍法による冷凍パン生地を用いる場合は、消費者に出来立てのパン類をタイムリーに供給するには、かなり正確にその消費動向を見定める必要があり、予想を上回る売上があった場合の品切れ、またそれに伴うセールスチャンスロスを引き起こすなどの危険性がある。
【0004】
それに対して、上記(4)のホイロ済み冷凍法の場合は、生地の成形後、最終発酵(ホイロ)を行ってから冷凍するため、それにより得られる冷凍パン生地を用いると、解凍後に最終発酵を行う必要がなく、生地を解凍して直ちに焼成したり、蒸したり、揚げたりすることができるので、冷凍パン生地を冷凍庫から取り出してから最終パン製品を得るまでに1〜1.5時間程度の時間で済む。そのため、必要な分だけ、冷凍生地を冷凍庫から取り出して、出来立てのパン類を消費者にタイムリーに供給することができる。また、上記(4)のホイロ済み冷凍法により得られる冷凍パン生地の場合は、生地の解凍から焼成などに至るまでに発酵室のような特別な設備を必要とせず、冷凍庫と、オーブン、蒸熱処理装置および/または油揚げ装置からなる最終仕上げ装置さえあれば出来立てのパン類を常に消費者に提供できるので、少ない投資での店舗展開が可能であり、製パン業界での需要が極めて高いものとなっている。
【0005】
しかしながら、ホイロ済み冷凍法は、最終発酵後に生地を冷凍する方法であるために、他の冷凍生地法と比較して、特にパン生地に与える冷凍障害などが大きく、そのためパン体積の低下、外観の悪化(例えばパン表面の淡色化や艶の低下など)、パン底面の白色化などが生じやすい。そのうちでも、パン底面の白色化は深刻であり、パンの底面が、白墨が層状に張り付いたような状態になって商品価値を大きく低下させる要因となっている。
【0006】
最終発酵済みの冷凍パン生地における上記のような問題を解決する方法として、本発明者らは、先に製パン生地の最終発酵後にその成形生地の表面に含水液体を塗布し冷凍する方法(特開昭61−205437号公報)を提案した。そして、この方法による場合は、パン体積の向上、パン表面の冷凍障害の低減の点ではかなりの改良が見られた。しかしながら、この方法による場合は、パン底面の白色化の防止の点では未だ改良の余地があり、また成形した個々のパン生地の表面に、刷毛などを使用して1個ずつ含水液体を塗布するという繁雑な作業が必要であるため、かかる点からも改良を行う必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ホイロ済み冷凍法で得られる最終発酵済み冷凍パン生地において問題となっている上述した欠点を解消して、最終発酵済み冷凍パン生地を用いて、パン底面の白色化(白墨状化)がなく、しかもパン体積、外観、内相、食感、風味などの点においても優れるパン類を得ることのできる方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決する手段】
本発明者らは、最終発酵済み冷凍パン生地を用いる場合に生ずるパン体積の低下、外観の悪化、パン底面の白色化(白墨状化)などの冷凍障害を効果的に抑制することができる製パン方法について鋭意研究を行ってきた。
その結果、最終発酵済み冷凍パン生地を解凍する際に疎水性布で覆って解凍すると、その解凍物を焼成して得られるパン類が、大きなパン体積を有し、しかもパン底面には白色化(白墨状化)が全く生じず自然で良好な焼き色を有し、さらに外観、内相、食感、風味などにおいても優れていることを見いだして本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明は、最終発酵済み冷凍パン生地を、ポリアミド、ポリエステル、アクリル系重合体、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフルオロカーボンおよびポリウレタンから選ばれる疎水性の繊維形成性重合体よりなる繊維または糸から形成した疎水性布並びにシリコーン樹脂、フッ素樹脂、油脂およびパラフィンから選ばれる撥水性材料で繊維または糸を表面処理した疎水性布から選ばれる疎水性布で覆って解凍することを特徴とする最終発酵済み冷凍パン生地の解凍方法である。
そして、本発明は、最終発酵済み冷凍パン生地の底面が少なくとも前記疎水性布に接しているようにして最終発酵済み冷凍パン生地の全体を疎水性布で覆って解凍する方法をその好ましい態様として包含する。
【0010】
さらに、本発明は、最終発酵済み冷凍パン生地を、ポリアミド、ポリエステル、アクリル系重合体、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフルオロカーボンおよびポリウレタンから選ばれる疎水性の繊維形成性重合体よりなる繊維または糸から形成した疎水性布並びにシリコーン樹脂、フッ素樹脂、油脂およびパラフィンから選ばれる撥水性材料で繊維または糸を表面処理した疎水性布から選ばれる疎水性布で覆って解凍し、ついでそれを焼成、油揚げまたは蒸すことを特徴とするパン類の製造方法である。
そして、最終発酵済み冷凍パン生地の底面が少なくとも前記疎水性布に接しているようにして最終発酵済み冷凍パン生地の全体を疎水性布で覆って解凍し、ついでそれを焼成、油揚げまたは蒸してパン類を製造する方法を本発明の好ましい態様として包含する。
また、本発明は、前記の製造方法により得られるパン類を包含する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明では、パン生地の調製に用いる原料の種類やその配合割合等は特に制限されず、パン類の種類などに応じて、従来と同様に、小麦粉などの穀粉類から主としてなる製パン原料を用いてパン生地を調製することができる。
【00012】
また、本発明では、最終発酵済み冷凍パン生地(以下「ホイロ済み冷凍パン生地」という)を得るまでの各工程の内容や条件なども特に制限されず、ホイロ済み冷凍パン生地を得るのに従来から採用されているいずれの方法で行ってもよい。本発明におけるホイロ済み冷凍パン生地としては、例えば、ストレート法、中種法、宵種法、液種法、速成法などの方法によって得られる生地を用いて成形し、それを最終発酵させた後(ホイロを採った後)に冷凍したものを挙げることができる。
例えば、ストレート法による場合は、混捏、発酵、分割、ベンチタイム、成形、最終発酵(ホイロ)、冷凍などの工程を順次行ってホイロ済み冷凍パン生地を得ることができ、また中種法による場合は、中種生地の混捏、中種生地の発酵、本捏配合材料の添加、混捏、発酵、分割、ベンチタイム、成形、最終発酵(ホイロ)、冷凍などの工程を順次行ってホイロ済み冷凍パン生地を得ることができる。そのうちでも、本発明の解凍方法は、ストレート法により得られるホイロ済み冷凍パン生地の解凍方法として適している。
さらに、本発明では、ホイロ済み冷凍パン生地の形状や大きさなども特に制限されず、パン類の種類などに応じて適宜決めることができる。
【0013】
本発明の方法でホイロ済み冷凍パン生地の解凍時に用いる疎水性布は、疎水性布でホイロ済み冷凍パン生地を覆って解凍を行う際に、パン生地の水分を吸収せず、且つ食品衛生上安全に使用できる布であって、ポリアミド(ナイロン)、ポリエステル、アクリル系重合体、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフルオロカーボンおよびポリウレタンから選ばれる疎水性の繊維形成性重合体よりなる繊維または糸から形成した疎水性布並びにシリコーン樹脂、フッ素樹脂、油脂およびパラフィンから選ばれる撥水性材料(疎水性材料)で繊維または糸を表面処理した疎水性布から選ばれる(以下、本発明で用いる前記した疎水性布を単に「疎水性布」という)。
また、本発明で用いる疎水性布の組織の種類、厚さなども特に制限されず、疎水性布は、織布、編布、不織布などのいずれであってもよい。
【0014】
本発明の解凍方法を採用しないで、ホイロ済み冷凍パン生地の解凍時に、例えば、ホイロ済み冷凍パン生地を布などで何ら覆わずに解凍したり、木綿布などのような親水性布で覆って解凍する場合は、それを焼成、蒸し上げ、または油揚げして得られるパン類は、パン体積が十分に大きなものとならず、パン底面に白色化が生じたものとなり易く、また外観、内相、食感、風味などにおいても劣ったものとなり易い。
【0015】
本発明で用いる疎水性布は、平坦なシート状、袋状などの任意の形状で用いることが可能であるが、平坦なシート状の疎水性布を用いることが好ましい。
ホイロ済み冷凍パン生地をシート状の疎水性布で覆って解凍するに当たっては、ホイロ済み冷凍パン生地の少なくとも上面と底面を疎水性布で覆って解凍することが好ましく、ホイロ済み冷凍パン生地の全体を疎水性布で覆って解凍することがより好ましい。その場合に、ホイロ済み冷凍パン生地の少なくとも底面が疎水性布に接しているようにして疎水性布で覆って解凍することがパン底面の白色化の防止のために極めて有効である。ホイロ済み冷凍パン生地の上面および側面も疎水性布と接していることが好ましいが、場合によってはホイロ済み冷凍パン生地の上面および/または側面と疎水性布との間に多少の空間が存在してもよい。
【0016】
そして、上記したようにして疎水性布でホイロ済み冷凍パン生地を覆って解凍を行う限りは、例えば、1枚の疎水性布によってホイロ済み冷凍パン生地を1個宛て覆って解凍しても、1枚の疎水性布によって複数個のホイロ済み冷凍パン生地を一度に覆って解凍を行っても、1個または複数個のホイロ済み冷凍パン生地を複数枚の疎水性布を用いて覆って解凍しても、またはそれ以外の方法を採用してもよい。
【0017】
ホイロ済み冷凍パン生地を疎水性布で覆って解凍する具体的な方法としては、何ら限定されるものではないが、例えば、
○1枚のシート状の疎水性布の上に1個のホイロ済み冷凍パン生地を静置した後、疎水性布がホイロ済み冷凍パン生地の上面および側面に軽く接するようにして、そのホイロ済み冷凍パン生地を風呂敷で包むように包んで解凍する方法;
○1枚の比較的大きなシート状の疎水性布の上に複数個のホイロ済み冷凍パン生地を間隔をあけて静置した後、ホイロ済み冷凍パン生地の間の疎水性布を持ち上げて波状にしてホイロ済み冷凍パン生地間に壁をつくり、ホイロ済み冷凍パン生地の上面を更に別のシート状の疎水性布疎水性布で覆って、解凍する方法;
○1枚の比較的大きなシート状の疎水性布の上に複数個のホイロ済み冷凍パン生地を間隔をあけて静置した後、ホイロ済み冷凍パン生地の上面に、更に別のシート状の疎水性布をホイロ済み冷凍パン生地間に疎水性布の壁が形成されるように下に窪ませて襞を採りながら覆って、解凍する方法;
○1枚の比較的大きなシート状の疎水性布の上に複数個のホイロ済み冷凍パン生地を間隔をあけて静置した後、ホイロ済み冷凍パン生地の上面に、更に別のシート状の疎水性布疎水性布で単にそのまま覆って、解凍する方法;
などを挙げることができる。
【0018】
ホイロ済み冷凍パン生地を疎水性布で覆って解凍する際の解凍条件は、パンの種類や、冷凍パン生地の大きさなどに応じて調節できるが、一般には、雰囲気温度0〜40℃、雰囲気湿度5〜98%の条件下に、10分〜24時間(冷凍庫から取り出して焼成装置などの最終装置に入れるまでの時間)置いて解凍することが好ましく、雰囲気温度5〜35℃、雰囲気湿度30〜90%の条件下に、20分〜18時間置いて解凍することがより好ましい。
【0019】
また、ホイロ済み冷凍パン生地の解凍に用いる設備は特に制限されず、例えば、通常の製パン技術で用いられている発酵室内、冷蔵庫内、恒温室などの収納庫内に入れて解凍しても、或いは前記の収納庫に入れずに製パンの作業所内でそのまま解凍してもよい。
【0020】
上記によりパン生地を解凍した後、パン生地を覆っている疎水性布を取り除いて、常法にしたがって、焼成、蒸し処理、油揚げなどの最終工程を行って、目的とするパン類を製造することができる。
【0021】
また、本発明では、製造するパン類の種類も特に限定されず、例えば、フランスパン、ソフトフランスパン、ミルクハース、クレッセントロール、カイザーロール、グラハムロール、ライ麦パン、ヴィエノワ、菓子パン類、バターロール、クロワッサン、スイートロール、デニッシュペストリー、ブリオッシュ、蒸しパン及びドーナツ等いずれのパン類も製造することができる。
【0022】
【実施例】
以下に本発明を実施例等により具体的に説明するが、本発明はそれにより限定されない。以下の例中、「部」は重量部を示す。
【0023】
《実施例1》
(1) パン用小麦粉(日清製粉株式会社製「ミリオン」)、アスコルビン酸(和光純薬株式会社製)、生イースト(オリエンタル酵母工業株式会社製)、食塩、モルトシロップ(オリエンタル酵母工業株式会社製)を用いて、下記の表1に示す配合を使用し、下記の表2に示すフランスパンの製パン工程(ストレート法)における工程(i)〜(vii)を行って、ホイロ済み冷凍パン生地を調製した。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
(2) 上記(1)で得られたホイロ済み冷凍パン生地を、冷凍庫から取り出して、上記の表2に示したフランスパンの製パン工程における工程(viii)にしたがって解凍した後、剃刀で生地表面にクープを3本入れ、次いで上記の表2に示した工程(ix)にしたがって焼成してフランスパンを製造した。
(3) 上記(2)で得られたフランスパンのパン体積を菜種種子置換法で測定するとともに、その品質を10名のパネラーにより下記の表3に示す評価基準にしたがって評価してもらい、その平均値を採ったところ下記の表4に示すとおりであった。
【0027】
【表3】
【0028】
《比較例1》
(1) 上記の表2に示したフランスパンの製パン工程において、その(viii)の解凍工程を、冷凍庫から取り出したホイロ済み冷凍パン生地を、木綿布の上に並べて発酵室中で雰囲気温度27℃、雰囲気湿度75%の条件下に50分間置いて解凍する方法を採用して行った以外は、実施例1と全く同じ工程を採用して、製パン工程を行ってフランスパンを製造した。
(2) 上記(1)で得られたフランスパンのパン体積を菜種種子置換法で測定するとともに、その品質を10名のパネラーにより上記の表3に示した評価基準にしたがって評価してもらい、その平均値を採ったところ、下記の表4に示すとおりであった。
【0029】
《比較例2》
(1) 上記の表2に示したフランスパンの製パン工程において、その(viii)の解凍工程を、冷凍庫から取り出したホイロ済み冷凍パン生地を、木綿布の上に並べ、パン生地間の木綿布を持ち上げて波状にして壁をつくり、パン生地の上面をさらに木綿布で覆い、発酵室中で、雰囲気温度27℃、雰囲気湿度75%の条件下に50分間置いて解凍する方法を採用して行った以外は、実施例1と全く同じ工程を採用して、製パン工程を行ってフランスパンを製造した。
(2) 上記(1)で得られたフランスパンのパン体積を菜種種子置換法で測定するとともに、その品質を10名のパネラーにより上記の表3に示した評価基準にしたがって評価してもらい、その平均値を採ったところ、下記の表4に示すとおりであった。
【0030】
【表4】
【0031】
上記の表4の結果から、ホイロ済み冷凍パン生地の解凍を疎水性布(ナイロン製布)で覆って行った実施例1による場合は、パン体積が大きくパンの表面、底面、内相並びに食感および風味に優れるフランスパンが得られていること、特にパン底面の白色化が完全に防止されることがわかる。
それに対して、ホイロ済み冷凍パン生地の解凍を親水性布(木綿布)を用いて行った比較例1および比較例2で得られたフランスパンは、実施例1のフランスパンに比べて、パン体積、パンの表面、底面、内相並びに食感および風味のすべての面において劣っていることがわかる。
【0032】
【発明の効果】
ホイロ済み冷凍パン生地を疎水性布で覆って解凍することからなる本発明の解凍方法を採用する場合は、パン体積が大きく、外観、内相、食感および風味に優れる高品質のパン類、特にパン底面に白色化(白墨状化)の生じていない、できたての高品質のパン類を、ホイロ済み冷凍パン生地を前記した方法で解凍した後に、焼成、蒸し上げ、または揚げるだけで、極めて簡単に、且つ短い時間で、タイムリーに提供することができる。
Claims (5)
- 最終発酵済み冷凍パン生地を、ポリアミド、ポリエステル、アクリル系重合体、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフルオロカーボンおよびポリウレタンから選ばれる疎水性の繊維形成性重合体よりなる繊維または糸から形成した疎水性布並びにシリコーン樹脂、フッ素樹脂、油脂およびパラフィンから選ばれる撥水性材料で繊維または糸を表面処理した疎水性布から選ばれる疎水性布で覆って解凍することを特徴とする最終発酵済み冷凍パン生地の解凍方法。
- 最終発酵済み冷凍パン生地の底面が少なくとも前記疎水性布に接しているようにして最終発酵済み冷凍パン生地の全体を疎水性布で覆って解凍する、請求項1の解凍方法。
- 最終発酵済み冷凍パン生地を、ポリアミド、ポリエステル、アクリル系重合体、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフルオロカーボンおよびポリウレタンから選ばれる疎水性の繊維形成性重合体よりなる繊維または糸から形成した疎水性布並びにシリコーン樹脂、フッ素樹脂、油脂およびパラフィンから選ばれる撥水性材料で繊維または糸を表面処理した疎水性布から選ばれる疎水性布で覆って解凍し、ついでそれを焼成、油揚げまたは蒸すことを特徴とするパン類の製造方法。
- 最終発酵済み冷凍パン生地の底面が少なくとも前記疎水性布に接しているようにして最終発酵済み冷凍パン生地の全体を疎水性布で覆って解凍する請求項3のパン類の製造方法。
- 請求項3または4の製造方法により得られるパン類。
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