JP3669144B2 - 加熱調理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は加熱調理装置、特に排気口を機器本体前面に有する電子レンジに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の加熱調理装置は、図3に示されているように機器本体1の排気口2が機器本体1の前面側に有する構成において、ルーバ3を有するグリル4をグリル取り付けねじ5によって機器本体に取り付けていた。ルーバ3は、排気口2から排出する排気、即ち加熱室6内の食品から発生する生成ガスを機器本体1外部に排出すると同時に、隙間を狭くすることにより使用者の指又はドライバなどの異物が機器本体1内部に誤って挿入されて感電することがないようにしていた。一方、図4に示されているように食品を収納する加熱室6内部を照明するためにランプ7を設けていた。ルーバ3の隙間からランプ7の光が機器本体1外部に漏れないように、ランプ7はランプカバー8によって覆われておりランプカバー8はランプカバー取り付けねじ9によって機器本体1に取り付けられていた。10はチャコールフィルタなどの空気濾過手段であり、ルーバ3の裏面側の機器本体1側に設けていて、排気口2から排出される生成ガスを濾過していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の加熱調理装置では、食品から発生する生成ガスによりルーバ3が汚れた場合、ルーバ3の隙間を狭くしているために掃除がしにくい。また、グリル4全体を取り外して掃除しようとすると、使用者は都度ドライバを使用してグリル取り付けねじ5を取り外さなければならず不便である。グリル4の取り付けをグリル取り付けねじ5ではなく溝と爪などの着脱自在な手段にすることも考えられたが、グリル4を取り外している間、指や異物が誤って機器本体1内に挿入されて感電しないようにするため、使用者は、グリル4を取り外す度に電源プラグ(図示せず)を抜くなどして自ら感電防止の手段をとらなければならず不便である。グリル4の取り外しが容易にできる分、使用者の不注意等による感電の危険を機器本体で防止できない。さらに、ランプ7の交換の際には、グリル取り付けねじ5とランプカバー取り付けねじ9の両方を取り外さなければならず不便である。また、空気濾過手段10を取り替えたり、掃除したりする場合もグリル4全体を取り外さなければならないため、ルーバ3の掃除と同様に不便であるという多くの課題を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために排気口に当接して機器本体に着脱自在に取り付けたルーバと、前記ルーバに当接する機器本体開口部に設けた異物挿入防止手段と、前記ルーバを着脱自在に保持するルーバ保持部と、加熱室を照明するランプと、前記ランプの光を遮蔽し機器本体外への漏洩を防止する遮蔽部とを備え、前記異物挿入防止手段は、前記ルーバを取り外した際に使用者が機器本体内部に異物を挿入されることを防止し、前記ルーバ保持部に異物挿入防止手段を取り付け、前記遮蔽部は、前記ルーバ保持部に設ける構成としたものである。
【0005】
上記発明によれば、ルーバを容易に取り外すことができるため掃除をしやすくすることができる。また、異物挿入防止手段によりルーバを取り外した際に使用者の指などの異物が機器本体内部に挿入されることを防止ことができるため、使用者の不注意による感電の危険を機器本体で防止することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明は被加熱物を収納する加熱室と、被加熱物から発生する生成ガスを前記加熱室から加熱室外へ排気する排気口と、前記排気口に当接して機器本体に着脱自在に取り付けたルーバと、前記ルーバに当接する機器本体開口部に設けた異物挿入防止手段と、前記ルーバを着脱自在に保持するルーバ保持部と、加熱室を照明するランプと、前記ランプの光を遮蔽し機器本体外への漏洩を防止する遮蔽部とを有し、前記異物挿入防止手段は、前記ルーバを取外した際に使用者が機器本体内部に異物を挿入されることを防止し、前記ルーバ保持部に異物挿入防止手段を取り付け、前記遮蔽部は、前記ルーバ保持部に設ける構成とした構成とするものである。
【0007】
そして、ルーバが着脱自在であるため、排気口から排気される生成ガスにより汚れたルーバの掃除を容易にすることができる。また、異物挿入防止手段を有しているため、ルーバを取り外して掃除をする場合に、機器本体内に異物が挿入されることを防ぐことができる。そして、ルーバ保持部にルーバを着脱する溝などを設けることができ、また異物挿入防止手段を有することができるため、機器本体の構造を簡単にし、設計しやすくすることができる。そして、ランプの交換の際はルーバ保持部を取り外すと同時に遮蔽部も取り外すことができるため、遮蔽部を個別に取り外す必要がなくランプの交換を容易に実施することができる。
【0008】
また、異物挿入防止手段とその内側に電気部品を備え、前記電気部品近傍では前記異物挿入防止手段の間隔を狭くし、排気口近傍では間隔を広くする構成のものである。
【0009】
そして、充電部に使用者の指やドライバーなどの異物が誤って挿入されるのを防ぐことができるので、使用者が電源プラグを抜くなどの特別の注意をしなくても感電を防止することができると共に、一方で排気口の排気抵抗を少なくし、排気効率をよくすることができる。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0011】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の加熱調理装置の構造説明図である。また図2は加熱調理装置の要部断面図である。
【0012】
図1において、2は機器本体1内の加熱室6に収納した食品から発生する生成ガスを排気する排気口である。機器本体1にグリル4がグリル取り付けねじ5によって取り付けられている。ルーバ3はグリル4に設けた溝11に爪12を嵌合する事により取り付けている。13はグリル4に一体成型された格子状の異物挿入防止手段であり、ルーバ3を取り外した場合にも、ランプ7の配線や端子などの充電部に、使用者の指やドライバーなどの異物が誤って挿入されるのを防いでいる。異物防止手段13の格子の間隔は、ランプ7などの電気部品がある部分では狭く、排気口2の近くでは広くなっている。ランプカバー8はグリル4に設けており図2に示されているように機器本体1との間に、ランプ7をほぼ密閉するようになっている。ルーバ3は耐熱ABSなどの耐熱樹脂で成形されている。空気濾過手段10はルーバ3とグリル4の間に挟み込んでいる。
【0013】
次に動作、作用について説明する。ルーバ3は爪12をグリル4の溝11に嵌合して取り付けているため着脱自在であり、排気口2から排気される生成ガスにより汚れたルーバ3の掃除を容易にすることができる。グリル4に格子状の異物挿入防止手段を有しているため、ルーバ3を取り外して掃除をする場合に、ランプ7の配線や端子などの充電部に使用者の指やドライバーなどの異物が誤って挿入されるのを防ぐことができるので、使用者が電源プラグを抜くなどの特別の注意をしなくても感電を防止することができる。異物防止手段13の格子は、グリルに一体成型されているので、機器本体に設ける場合に比べて構造が簡単であり、また、ランプ7などの電気部品がある部分では狭く、排気口2の近くでは広い間隔としているので、使用者の指やドライバーなどの異物が、機器本体1内の充電部に挿入されにくくすると共に、一方で排気口2の排気抵抗を少なくし、排気効率をよくすることができる。さらに、ランプカバー8はグリル4に設けており機器本体1との間に、ランプ7を密閉するようになっているため、ランプ7の光が機器本体1外部に漏れることを防ぐと共に、ランプ7の交換の際はグリル4を取り外すだけでランプカバー8も同時に取り外せるので容易に実施することができる。また、ルーバ3は耐熱樹脂で成型されているので、家庭用の温水式食器洗浄機などで洗うことができる。また、空気濾過手段10はルーバ3の機器本体1側に挟み込んでいるので、交換や掃除の際にはルーバ3を取り外すだけで取り外すことができ、容易であるとともに、感電の危険がない。なお、ルーバ3は樹脂成型品に限るものではなく、また、異物挿入防止手段13は、グリル4に一体成型されておらず、機器本体1に取り付けられていても良い。また、ルーバ3は小型の食器洗浄機に入るように2つ以上に分解できる構成でも良い。
【0014】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば排気口に当接して機器本体に着脱自在に取り付けたルーバと、ルーバに当接する機器本体開口部に設けた異物挿入防止手段とを有し、異物挿入防止手段は、ルーバを取り外した際に使用者の指などの異物が機器本体内部に挿入されることを防止するため、ルーバを取り外して掃除をする場合に、充電部に使用者の指やドライバーなどの異物が誤って挿入されるのを防ぐことができるので、使用者が電源プラグを抜くなどの特別の注意をしなくても感電を防止できる。
【0015】
また、異物挿入防止手段とその内部に電気部品を備え、電気部品近傍では異物挿入防止手段の間隔を狭くし、排気口近傍では異物挿入防止手段の間隔を広くする構成としているので、感電を防止できると共に、一方で排気口の排気抵抗を少なくし、排気効率をよくすることができる。
【0016】
さらに加熱室を照明するランプと、ランプの光を遮蔽し機器本体外への漏洩を防止する遮蔽部を有し、遮蔽部はルーバ保持部に設ける構成としているので、ランプの交換の際はルーバ保持部を取り外すだけで容易に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の加熱調理装置の構造説明図
【図2】 同加熱調理装置の要部断面図
【図3】 従来の加熱調理装置の構造説明図
【図4】 同要部断面図
【符号の説明】
2 排気口
3 ルーバ
4 グリル(ルーバ保持部)
6 加熱室
7 ランプ
8 ランプカバー(遮蔽部)
10 空気濾過手段
13 異物挿入防止手段

Claims (2)

  1. 被加熱物を収納する加熱室と、被加熱物から発生する生成ガスを前記加熱室から加熱室外へ排気する排気口と、前記排気口に当接して機器本体に着脱自在に取り付けたルーバと、前記ルーバに当接する機器本体開口部に設けた異物挿入防止手段と、前記ルーバを着脱自在に保持するルーバ保持部と、加熱室を照明するランプと、前記ランプの光を遮蔽し機器本体外への漏洩を防止する遮蔽部とを備え、前記異物挿入防止手段は、前記ルーバを取り外した際に使用者が機器本体内部に異物を挿入されることを防止し、前記ルーバ保持部に異物挿入防止手段を取り付け、前記遮蔽部は、前記ルーバ保持部に設ける構成とした加熱調理装置。
  2. 異物挿入防止手段とその内側に電気部品を備え、前記電気部品近傍では前記の異物挿入防止手段の間隔を狭くし、排気口近傍では前記間隔を広くする構成とした請求項1記載の加熱調理装置。
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