JP3667749B1 - インクカートリッジの再生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インクカートリッジの再使用には、使用済みのインクカートリッジが、損傷のない物でなければならず、しかも、インクカートリッジが複雑構造の場合、インク充填の前に清浄にするには手数がかかることと、新品のインクカートリッジを製造する際の手法をそのまま踏襲するのでは、インクの充填効率が悪く、必ずしも低コストで再生できるとは限らず、新しい再生技術の出現が待望されるところである。
【解決手段】 一方側に開口する平面ほぼ矩形状の容器本体と、この容器客体の開口を封止する容器蓋体とを有し、その内部はインク流路系および空気流路系を有し、かつインク供給口及びこのインク供給口の側方に並列する第一開口部、第二開口部を有し、第一開口部は第一インク収容室に、第二開口部は前記第一インク収容室及びインクエンド室に連通され、さらに、容器本体の上方側部に係止部材が設けられ、バルブ収容室を有している使用済みインクカートリッジに対して、該容器本体のインク供給口を上向きもしくは下向きにしてセットし、密封されている開口部のうち、第一開口部もしくは第二開口部のいずれをインク注入用に選択して、これに付されている栓を除去した後、真円状に穴あけ後清浄にし、インク供給口から残存インク及び空気を吸引除去しながら該インク注入用に選択した開口部よりインクを注入し、その後該開口部を封止し、しかる後融着フィルムを載せて熱融着してシールすることを特徴とするカートリッジの再生方法。
【選択図】 図8

Description

本発明は、インクカートリッジの再生方法、特に、インク供給口に並列する第一開口部、第二開口部を有するインクカートリッジの再生方法に関するものである。
近年インクカートリッジが多く用いられるに及び、そのまま廃棄するのでは、省資源及び公害発生などの公共的見地から好ましくないので、なるべく再使用することが望まれている。
しかし、再使用には、使用済みのインクカートリッジが、損傷のない物でなければならず、しかも、インクカートリッジが複雑構造の場合、インク充填の前に清浄にするには手数がかかることと、新品のインクカートリッジを製造する際の手法をそのまま踏襲するのでは、インクの充填効率が悪く、必ずしも低コストで再生できるとは限らず、新しい再生技術の出現が待望されるところである。
本発明において対象とする使用済みのインクカートリッジの構造は、一方の側に開口部を有する平面ほぼ矩形状の容器本体と、この容器本体の開口を封止する容器蓋体とを有し、その内部にインク流路系および空気流路系から大略構成され、前記容器本体の下方部に、記録ヘッドのインク供給芯に接続可能なインク供給口及びこのインク供給口の側方に並列する第一開口部、第二開口部を有し、第一開口部は第一インク収容室に、第二開口部は前記第一インク収容室及びインクエンド室に連通され、さらに、容器本体の上方側部に係止部材が設けられ、バルブ収容室を有し、さらに、容器本体の上面部にカートリッジの識別用のラベルが貼付されたインクカートリッジは、非常に複雑構造を有しているものであり、実用上インクの色の異なるカートリッジを組合わせて印刷に使用するので、全カートリッジが同時に並行的にインクが消耗されることはなく、残存インクの殆どない物とインクが多少残存するものなど多様である。使用済みのインクカートリッジを再使用するにあたり、これに残存するインクを綺麗にクリーニングすることは望ましいが、簡単な内部構造のカートリッジにおいては可能な手段であるが、本発明で対象とするような複雑構造のカートリッジでは、クリーニングが困難であり、一旦洗浄水がカートリッジの中に入るとこれを完全に除去することが困難であり、経済的にカートリッジを再生することは不可能というほかはない。
特開2003−145792号公報 特開2003−205629号公報
本発明は、上記従来の考え方、すなわち回収カートリッジの再生はまずクリーニングから始まるという従来の観念を打破し、また、複雑構造のカートリッジであっても、開口部を合理的に選択し利用することにより、比較的簡単に、回収カートリッジをの再生することに成功したものである。
本発明は、第一開口部もしくは第二開口部を選択してインク注入用として利用することによって、インクカートリッジのインク収容室内に容易にインクを充填できることを見出し、上記問題を解決したものである。この開口部の選択は、全く意外なことというほかはない。なぜなら新品においては、第一開口部及び第二開口部を共に利用しているが、本発明は再生品の製造にかかわるが、その一方のみをインク注入口として利用することで、済むからである。なお、第一開口部をインク注入口として選択した方が、内部の室内へのインクの流動充満が短時間に達成されるようである。また、第一開口部の方が第二開口部より小径であるためにインク注入針の挿入部が小型で済む利点もあり、ドリル等穿孔手段でインク注入口を真円にするとか、清浄にするとかの作業性がよい利点がある。
本発明をさらに詳細に説明すれば、
請求項1の発明は、一方側に開口する平面ほぼ矩形状の容器本体と、この容器客体の開口を封止する容器蓋体とを有し、その内部にインク流路系および空気流路系から大略構成され、前記容器本体の下方部に、記録ヘッドのインク供給芯に接続可能なインク供給口及びこのインク供給口の側方に並列する第一開口部、第二開口部を有し、第一開口部は第一インク収容室に、第二開口部は前記第一インク収容室及びインクエンド室に連通され、さらに、容器本体の上方側部に係止部材が設けられ、バルブ収容室を有し、さらに、容器本体の上面部にカートリッジの識別用のラベル、背面に空気溝を覆うラベルが貼付されている使用済みインクカートリッジに対して、インクを注入して再生するにあたり、
該容器本体のインク供給口を上向きもしくは下向きにしてセットし、密封されている開口部のうち、第一開口部もしくは第二開口部のいずれかをインク注入用に選択して、これに付されている栓を除去した後、ドリルで真円状に穴あけ後清浄にし、インク供給口から残存インク及び空気を吸引除去しながら該インク注入用に選択した開口部よりインクを注入し、その後該インク注入用に選択した開口部を密封手段で封止し、しかる後該インク注入用に選択した開口部には融着フィルムを載せて熱融着してシールすることを特徴とするカートリッジの再生方法であり、
請求項2の発明は、インク注入用に選択した開口部の密封手段が、シリコーンゴム若しくはフッ素ゴムからなる栓と押さえ治具とでなる請求項1に記載のカートリッジの再生方法であり、
請求項3の発明は、使用済みインクカートリッジを複数個を並列にして支持具に装着し、前記各工程を連続的に行い、インク注入用に選択した開口部はインク注入後、密封手段で封止した後、テープ状の融着フィルムで、複数個の並列しているインクカートリッジの容器本体に設けられているインク注入用に選択した開口部の表面を共通して貼着し、その後各インクカートリッジの容器本体間で融着フィルムを切断して分離し、融着フィルムの端部を各インクカートリッジ容器本体に密着させることを特徴とする請求項1もしくは2に記載のインクカートリッジの再生方法であり、
請求項4の発明は、支持具は、インクカートリッジの複数個を並列にして嵌装して係止保持する切り欠き部を有し、かつ少なくとも支持体の脚部の先端四隅に設けられた突起を有し、該突起が両側面に係止穴を有する支持具固定テープ上に載置され、該突起と係止穴との嵌合により固定される請求項1、2若しくは3に記載のインクカートリッジの再生方法であり、
請求項5の発明は、インク供給口から残存インク及び空気を吸引除去する際の負圧を80〜100kPa好ましくは90〜95kPaとしたことを特徴とする請求項1、2、3若しくは4に記載のインクカートリッジの再生方法であり、
請求項6の発明は、並列に載置された複数個のインクカートリッジのそれぞれのインク注入用に選択した開口部に請求項2に記載の密封手段を行うに際して、該密封箇所の上に共通の樹脂板を載せて、その中央部を押さえ治具で圧押しして完全に封止することを特徴とする請求項1、2、3、4若しくは5に記載のインクカートリッジの再生方法であり、
請求項7の発明は、使用済みインクカートリッジの再生処理前に、容器に付されている出所表示となるロゴをコテにより溶融して消去することを特徴とする請求項1、2、3、4、5若しくは6に記載のインクカートリッジの再生方法である。
なお、カートリッジの空気溝のある箇所は勿論シールが付されたままであり、インクの注入時にはインク供給口から真空吸引しながら行う。又、インク注入用に選択した開口部を密封手段はシリコーンゴムやフッ素ゴムでなくてホットメルト接着剤などでシールしても良いことは勿論である。
本発明のインクカートリッジの再生方法は、前記使用済みインクカートリッジの製作時にシールされている第一開口部もしくは第二開口部をインク注入口として選択して必要なインク中7丹生のための真円化及び清浄化を行い、インク注入に利用するものであり、インクの供給口から残存インク及び空気を吸引しながらインクを注入する方法であり、インクカートリッジの容器内に残存インクが存在しても、インクの粘性や流動性に関係なく容易にインクの充填が出来、しかも再生製品は新品同様に印刷に使用することができ、インク組成の微妙な変化等によるインク詰まりや印刷上の色の不統一などの問題を発生することを防止できる効果がある。又全体的に再生に必要な作業効率を高めるため、複数個のインクカートリッジを支持枠に並行に取り付け、がたつかずに作業が出来るなど各種の効率的な作業工程を取り入れて、新品同様なカートリッジの作製を達成したものである。なお、インク注入に関係する作業用は、ゴミが容器内に入らないように細心の注意で、綿棒や空気吹き付け或いは吸引などにより除去することが良い製品を得るために肝要である。
なお、インク注入に利用した開口部は封止するが、簡単な栓と押さえ字具による作業も効率よく安定した封止が達成でき、加工工程での支持具が請求項3に記載のようにその脚を係止穴に嵌合するようにされることによってぐらつきの無い作業ができ、請求項2に記載のように融着テープの貼着作業も効率的に実施できるなどの利点がある。
以下、本発明が適用されたインクカートリッジにつき、図1〜図4を用いて説明する。図では第一開口部をインク注入口にした場合を示しているが、第二開口部をインク注入口にした場合も容易にに類推できるであろう。
図1(a)および(b)は、インクカートリッジの外観を示す斜視図である。図2は、インクカートリッジの正面側内部構造を斜め下方から見た状態を示す斜視図である。図3は、インクカートリッジの背面側内部構造を斜め上方から見た状態を示す斜視図である。図4(a)および(b)は、インクカートリッジのカートリッジホルダに対する接続前後の状態を示す正面図である。図1(a)および(b)に示すインクカートリッジ1は、一方側に開口する平面ほぼ矩形状の容器本体(下ケース)2と、この容器本体2の開口部を封止する蓋体(上ケース)3とを有し、その内部がインク流路系および空気流路系(共に後述)から大略構成されている。
前記容器本体2の下方部には、記録ヘッド112のインク供給針72(共に図4に図示)に接続可能なインク供給口4およびこのインク供給口4の側方に並列する第一開口部(開放孔)85,第二開口部86(共に図2に図示)が設けられている。前記第一開口部85は第一インク収容室11に連通され、前記第二開口部86は前記第一インク収容室11およびインクエンド室(後述)に連通されている。また、前記インク供給口4は、インクエンド室に連通されている。
前記容器本体2の上方側部には記録装置側のカートリッジホルダに着脱可能な係止部材5,6が一体に設けられている。そして、図1(a)に示すように一方の係止部材5の下方部には回路基板(IC基板)7が配設され、他方の係止部材6の下方部には同図(a)および(b)に示すようにバルブ収容室8が配設されている。また、前記容器本体2の上面部にはカートリッジ組付部品としての識別用のラベル88が貼付されている。このラベル88には、前記インクカートリッジ1に内封されるインク(色種)に関する情報であって、インク種類に応じて異なる符号によって表示されている。なお、前記回路基板7は、インクに関する情報データ、例えば色種等のデータを書き込み可能に保存する記憶素子を有している。
前記バルブ収容室8には、カートリッジ挿入側(下側)に開口する内部空間が形成されている。この内部空間には、カートリッジ組付部品としての識別用のブロック87(図4に図示)が組み付けられている。このブロック87は、記録装置側の識別片74〜76(図4に図示)に適合する切り欠き溝71〜73が形成されている。そして、前記ブロック87には、インク種類に応じて異なる形状を有し、この形状によってインク情報が表示されている。これにより、前記切り欠き溝71〜73の溝底の位置およびこれら各位置に対応する前記識別片74〜76の先端位置をインクの種類に対応させて設定することにより、カートリッジの誤装着を防止することができる。また、前記ブロック87には、記録装置側のバルブ作動杆(図示せず)の進退によって回動する操作アーム66が形成されている。この操作アーム66は、回動可能なアームからなり、バルブ作動杆の進入路に斜めに突出するように構成されている。
また、バルブ収容室8の室壁には、大気開放弁(図示せず)の開閉動作によって開閉する大気導通孔としての貫通孔60(図2および図3に図示)が設けられている。この貫通孔60の一方開口部側には前記操作アーム66が配置されており、他方開口部側には大気開放弁が配置されている。
次に、前記した容器本体2内の「インク流路系」と「空気流路系」につき、図1〜図4を用いて説明する。
「インク流路系」
前記インクカートリッジ1(容器本体2)の正面部には、図2に示すような内部空間が形成されている。この内部空間は、前記記録ヘッド112(図4に図示)に対するインク供給口側が若干下方となるように延在する仕切壁10によって上下に分割形成されている。この内部空間の下部領域は、前記記録ヘッド112の接続状態において大気中に開放する第一インク収容室11とされている。
前記第一インク収容室11には、各高さ位置が互いに異なる二つの中間壁300,301が配設されている。一方の中間壁300は、前記第一インク収容室11の片側側面部と所定の間隔をもって配置されている。他方の中間壁301は、前記インク収容室11の底面部に対向し、前記中間壁300のインク供給口側に配置されている。この中間壁301は、インク注入方向(上下)に並列する二つの空間部11a,11bに前記第一インク収容室11を隔成している。また、この中間壁301には、前記第一開口部85の軸線と同一の軸線をもつ切り欠き301aが設けられている。
一方、前記内部空間の上部領域は、前記仕切壁10を底面部とする枠部14によって区画されている。前記枠部14の内部空間は、前記記録ヘッド112に接続するインクエンド室(一部)を構成し、このインクエンド室の正面側が連通口15aを有する垂直壁15によって左右に分割形成されている。この分割形成された内部空間の一方側領域は第二インク収容室16とされ、また他方側領域は第三インク収容室17とされている。
前記第二インク収容室16には、前記第一インク収容室11に連通する連通流路18が接続されている。この連通流路18は、上下位置に連通口(共に図示せず)を有している。そして、この連通流路18は、前記容器本体2の背面に開口して上下方向に延在する凹部18c(図3に図示)およびこの凹部18cの開口を閉塞して封止する遮気性フィルムによって形成されている。また、この連通流路18の上流側には、前記第一インク収容室11内に連通する上下二つの連通口19a,19bを有する隔壁19が設けられている。一方の連通口19aは、前記第一インク収容室11内の下方領域に開口する位置に配置されている。他方の連通口19bは、前記第一インク収容室11内の上方領域に開口する位置に配置されている。
一方、前記第三インク収容室17側には、横長の仕切壁22および環状の仕切壁24によって、不織布フィルタを収容するフィルタ室34(図2に図示)が形成されている。このフィルタ室34の裏面側には、差圧弁を収容する差圧弁収容室33(図3に図示)が仕切壁25を介して形成されている。この差圧弁収容室33は、前記インク供給口4に至る凹部35が形成されている。前記仕切壁25には、前記不織布フィルタを通過したインクを前記フィルタ室34から前記差圧弁収容室33に導く貫通孔25aが設けられている。
前記仕切壁24の下部には前記仕切壁10との間に連通口26aを有する仕切壁26が、またその側方には前記枠部14との間に連通口27aを有する仕切壁27が設けられている。そして、前記仕切壁27と前記枠部14との間には、前記連通口27aに連通し、かつ上下方向に延在する連通路28が設けられている。この連通路28の上方部には、前記フィルタ室34に連通口24aおよび領域31を介して連通する貫通孔29が連設されている。
前記貫通孔29は、前記仕切壁27に連続する仕切壁(環状壁)30によって形成されている。前記領域31は、前記仕切壁22,24,30および仕切壁30a(図3に図示)によって形成されている。この領域31は、前記容器本体2の一方端部(前記貫通孔29に連通する部分)が深く、他方端部(前記フィルタ室34に連通する部分)が浅く形成されている。
「空気流路系」
前記容器本体2の背面部には、図3に示すように、流路抵抗を高くする蛇行溝36および大気中に開口する幅広な凹溝37が、さらには前記第一インク収容室11(図2に図示)に至る平面ほぼ矩形状の凹部38(空間部)が設けられている。前記凹部38内には枠部39およびリブ40が設けられ、これらに通気性フィルムを張設して大気通気室が形成されている。また、前記凹部38の底面部(壁部)には貫通孔41が設けられ、前記第二インク収容室16の仕切壁42(図2に図示)によって区画された細長い領域43に連通されている。この領域43は貫通孔44を有し、仕切壁603によって区画された連通溝45およびこの連通溝45に開口する貫通孔46を介して大気開放室501(図2に図示)に連通されている。この大気開放室501は、遮気性フィルムによって封止され、かつ前記第一インク収容室11に貫通孔60,67(図3に図示)を介して連通されている。
上記のような構成のインクカートリッジにインクを注入するには、新製品では、図示しないが、第一開口部に挿入されるノズル(第一インク収容室11にインクを注入するためのノズル)、及び、第二開口部に挿入されるノズル(第二インク収容室16、第三インク収容室にインク17内にインクを注入するためのノズル)を備え、第一インク収容室にインクを注入するためのノズルと第三インク収容室にインクを注入するためのノズルとは同一種類のインクタンクに接続される。また、インク供給口に挿入されるノズル(第三インク収容室内の空気を排除するためのノズルで、真空吸引用装置に接続されている)をそなえており、インク抽入は、インク供給口及び第一開口部、第二開口がラベルで封止される前にインク注入を空気排除しながら行っていた。
しかし、本発明では再生品であり、通常第一開口部、第二開口部共に密封しており、そのいずれか一方をインク注入用に利用すれば十分であるとの知見を得た。特に又第一開口部は第二開口部より口径が小さく構成されている点、及びインクの内部への流動を仔細に検討の結果、インク供給口より排気しながら、第一開口部より所定のインクを注入すれば、十分必要なインクが所定のインク室に充填されるとの知見を得た。
本発明の実施は以下のようにしてなされる。すなわち、図5の斜視図に示すように、上記のカートリッジの容器本体2を処理する個数例えば4個とか6個を用意し、並列に支持具101に装荷する。該支持具101は底部に設けた凸部103(通常4隅に設ける)を設置する基台の上の支持具固定テープ105に穿設した凹部104に嵌入して所定箇所に安定状に設置しうることが作業を正確迅速に行う上で望ましい。再生用カートリッジはインクの色が例えば、ブラック、シアン、フォトシアン、マゼンダ、フォトマゼンダ、イエローのものがあるが、同色のもを配列装荷してインクの注入するのが効率的である。
なお、その前にカートリッジ自体の折損、傷、インク漏れなどを検査し、再生適合品のみを選択し、チップ部分近傍に凹凸をもって形成したメーカーのロゴマーク2箇所を消去する。そして、フィルム剥がしをよく確認する。
次に第一開口部、第二開口部の表面のシールを剥離し、第一開口部85は回収品では密封されているので、例えばドリルにより穴明けをして、真中に穴が開いたか否か検査し、削り滓やインクの付着を良く拭いて除去する。しかる後、インク注入機にセットして、第一開口部85からインクを注入する。その際、インク供給口4から容器内の残存インク及び空気を吸引して、容器内に負圧を生じさせれば、速やかに、インクが充填される。
インクの充填が完了した後、インクの注入口(第一開口部85)及び吸引口(インク供給口4)の周辺を良く拭き取り清浄にする。その後、該第一開口部85に図6の断面図に示す如きシリコーンゴム栓102を用いて密栓する。図では中間に小径の円盤状部分があるので、強固な押し込み力で押し込まれ、押し込み部分の壁の厚さの先方に飛び出して係止するので安全な栓が出来る(胴部は壁の厚さに同じ)。又、図7は、専用の押し棒52を用いた状態の一例の下部省略の斜視図で、この際専用の押し棒52で、一定の力で、複数のキャップを一度に機械的に押すことにより過不足なく押し圧されインク漏れのない密栓をすることが出来る。なお、図7では支持具51に装荷されたインクカートリッジ3個を同時に密栓するために、透明な耐熱性プラスチック片53を介在させて、専用押し棒52で加熱押し圧して融着しているので、効率的に融着作業がなされる。
次に図8に示すように、容器本体2を複数個並べて支持具51に並べて装荷し、各容器本体のインク供給口4上にポリエステル接着テープの如き高温融着性のプラスチック接着テープ54を貼り付けて、熱融着により完全にシールし、各容器本体間の中間で、テープを切断して、切断端部を容器本体2の側面に折り曲げて貼りつけることにより密封することが出来る。
このような処理をした再生品の純正ラベル(メーカーのラベル)の上に再生品であることを明示するラベルを貼着して、再生品が完成する。
(a)及び(b)は、本発明で使用されるカートリッジの外観を示す斜視図 本発明で使用されるカートリッジの正面内部構造を斜め下方から見た状態の斜視図 本発明で使用されるカートリッジの背面側内部構造を斜め上方から見た状態の斜視図 (a)及び(b)は、本発明で使用されるカートリッジのカートリッジホルダに対する接続前後の状態を示す正面図 本発明で使用されるカートリッジを再生のために支持具に装荷された状態の基板の離隔状態で示した斜視図 本発明で使用され栓の一例の断面図 支持具に装荷された複数個のインクカートリッジの第1開口部に密栓する状態の一部省略の斜視図 支持具に装荷された複数個のインクカートリッジのインク供給口に融着性プラスチックテープを貼るつける状態の一部省略の斜視図
符号の説明
1 インクカートリッジ
2 容器本体
3 蓋体
4 インク供給口
5 係止部材
6 係止部材
7 回路基板
8 バルブ収容室
10 仕切壁
11 第一インク収容室
11a,11b 空間部
12 記録ヘッド
14 枠部
15 垂直壁
15a 連通口
16 第二インク収容室
17 第三インク収容室
18 連通流路
18c 凹部
19 隔壁
19a,19b 連通口
22 仕切壁
24 仕切壁
24a 連通口
25 仕切壁
25a 貫通孔
26a 貫通孔
27 仕切壁
27a 連通口
28 連通路
29 貫通孔
30 仕切壁
30a 仕切壁
31 領域
33 差圧弁収容室
34 フィルタ室
35 凹部
38 凹部
39 枠部
40 枠部
43 領域
44 貫通孔
45 連通溝
46 貫通孔
51 支持具
52 押し棒
53 プラスチック片
54 透明な融着性プラスチック接着テープ
60 貫通孔
66 操作アーム
67 貫通孔
71〜73 切り欠き
74〜76 識別片
85 第一開口部
86 第二開口部
87 ブロック
88 ラベル
101 架台
102 シリコーンゴム栓
103 凸部
104 凹部
105 支持具固定テープ
112 記録ヘッド
300 中間壁
301 中間壁
301a 切り欠き
501 大気開放室
607 貫通孔

Claims (7)

  1. 一方側に開口する平面ほぼ矩形状の容器本体と、この容器客体の開口を封止する容器蓋体とを有し、その内部にインク流路系および空気流路系から大略構成され、前記容器本体の下方部に、記録ヘッドのインク供給芯に接続可能なインク供給口及びこのインク供給口の側方に並列する第一開口部、第二開口部を有し、第一開口部は第一インク収容室に、第二開口部は前記第一インク収容室及びインクエンド室に連通され、さらに、容器本体の上方側部に係止部材が設けられ、バルブ収容室を有し、さらに、容器本体の上面部にカートリッジの識別用のラベル、背面に空気溝を覆うラベルが貼付されている使用済みインクカートリッジに対して、インクを注入して再生するにあたり、
    該容器本体のインク供給口を上向きもしくは下向きにしてセットし、密封されている開口部のうち、第一開口部もしくは第二開口部のいずれかをインク注入用に選択して、これに付されている栓を除去した後、ドリルで真円状に穴あけ後清浄にし、インク供給口から残存インク及び空気を吸引除去しながら該インク注入用に選択した開口部よりインクを注入し、その後該インク注入用に選択した開口部を密封手段で封止ししかる後該インク注入用に選択した開口部には融着フィルムを載せて熱融着してシールすることを特徴とするカートリッジの再生方法。
  2. インク注入用に選択した開口部の密封手段が、シリコーンゴム若しくはフッ素ゴムからなる栓と押さえ治具とでなる請求項1に記載のカートリッジの再生方法。
  3. 使用済みインクカートリッジを複数個を並列にして支持具に装着し、前記各工程を連続的に行い、インク注入用に選択した開口部はインク注入後、密封手段で封止した後、テープ状の融着フィルムで、複数個の並列しているインクカートリッジの容器本体に設けられているインク注入用に選択した開口部の表面を共通して貼着し、その後各インクカートリッジの容器本体間で融着フィルムを切断して分離し、融着フィルムの端部を各インクカートリッジ容器本体に密着させることを特徴とする請求項1もしくは2に記載のインクカートリッジの再生方法。
  4. 支持具は、インクカートリッジの複数個を並列にして嵌装して係止保持する切り欠き部を有し、かつ少なくとも支持体の脚部の先端四隅に設けられた突起を有し、該突起が両側面に係止穴を有する支持具固定テープ上に載置され、該突起と係止穴との嵌合により固定される請求項1、2若しくは3に記載のインクカートリッジの再生方法。
  5. インク供給口から残存インク及び空気を吸引除去する際の負圧を80〜100kPa好ましくは90〜95kPaとしたことを特徴とする請求項1、2、3若しくは4に記載のインクカートリッジの再生方法。
  6. 並列に載置された複数個のインクカートリッジのそれぞれのインク注入用に選択した開口部に請求項2に記載の密封手段を行うに際して、該密封箇所の上に共通の樹脂板を載せて、その中央部を押さえ治具で圧押しして完全に封止することを特徴とする請求項1、2、3、4若しくは5に記載のインクカートリッジの再生方法。
  7. 使用済みインクカートリッジの再生処理前に、容器に付されている出所表示となるロゴをコテにより溶融して消去することを特徴とする請求項1、2、3、4、5若しくは6に記載のインクカートリッジの再生方法。
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