JP3666714B2 - シームレス缶製造装置の温度調節方法と装置 - Google Patents

シームレス缶製造装置の温度調節方法と装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、両面を有機被膜で被覆された金属板よりなるカップ体より、再絞り加工によりシームレス缶を製造する装置の温度調節方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
両面をポリエステルフィルムで被覆されたラミネート金属板より形成されたカップ体を、トランスファープレスにより、ダイス、ポンチおよび皺押え具によって再絞り加工して、フランジ部を有するシームレス缶を製造する場合に、再絞り加工前にダイス、皺押え具内に温水を貫流し、再絞り加工を開始する直前に上記温水を冷水に切替えて再絞り加工を行なう方法、およびそのための温水および冷水の循環装置が提案されている(特許公報第2550845号)。
シームレス缶のフランジ部の平均半径方向長さ(以下フランジ長さという)は、所定値内にあることが望ましい。フランジ長さが短か過ぎると、薄い胴部の剛性が乏しくなるので、把持具で胴部を把持して搬送する際に把持が困難になるからである。一方フランジ長さが長過ぎると、胴部の高さ方向の厚みのばらつきが大きくなるからである。
しかしながらカッピングマシーン(例えば特開平7−299534号公報参照)によってカップ体を形成するためのラミネートコイルは、コイル毎に、またコイルのリード部とテイル部の間で僅かに厚さが異なるので、これが皺押え力に影響してフランジ長さの変動を招く。この変動を防いで、所定範囲値内のフランジ長さのシームレス缶を得るためには、生産中に冷水の温度を調節してダイスや皺押え具の温度、すなわちダイスとポリエステルフィルム間の滑り摩擦抵抗を調節することが好ましい。
しかしながら 上記の循環装置では、冷水の温度調節機構が無いので、ダイス等の温度調節が不可能であるという問題を有する。仮に冷水槽に温度調節装置を設置したとしても、生産中に急速に冷水槽中の冷水を温度調節することは不可能である。
また作業時間中にトランスファープレスが、カッピングマシーンの不調等によって度々停止することがある。しかし上記の循環装置の場合は、その度にダイスや皺押え具の導孔に温水が入り、生産再開後直ちに冷水が導孔に流れるので、導孔中の温水が冷水槽に入る。そのため冷水槽中の冷水の温度は次第に上昇する。上記の循環装置では、この温度上昇を止めることができないという問題を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、両面を有機被膜で被覆された金属板より形成されたカップ体を、再絞り加工してフランジ部を有するシームレス缶を製造する場合における、フランジ長さを規定範囲値内に調節するため、シームレス缶製造装置のダイス、皺押え具およびポンチの迅速かつ精密な温度制御を行なう方法および装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的に加えて、シームレス缶製造装置のダイス、皺押え具およびポンチの安定した温度制御を行なうことが可能な装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的に加えて、シームレス缶製造装置のダイス、皺押え具およびポンチの温度を、加温状態から冷却状態に迅速に、かつ安定して低下させることが可能な温度制御装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の、シームレス缶製造装置の温度調節方法は、両面を有機被膜で被覆された金属板よりなるカップ体から、再絞り加工によりフランジ部を有するシームレス缶を形成するシームレス缶製造装置の温度を調節する方法において、
冷却水を、冷却水調整槽に比べて格段に大きい横断面積を有する冷水タンク又は加温水調整槽に比べて格段に大きい横断面積を有する温水タンク、に連結された冷却水調整槽と冷却水ポンプの間の第1の導管を通った後、冷却水ポンプとシームレス缶製造装置の導孔の間の第2の導管を通って導孔に供給し、
その後第3の導管を通って冷却水調整槽に戻して循環させ、第2の導管および/または第3の導管の冷却水の温度を検出し、この検出値に基づいて第1の導管に供給する冷水または温水の水量を、調節することを特徴とする。
【0005】
本明細書において、再絞り加工という用語は、通常の再絞り加工の他に、曲率半径が小さい加工コーナを有するダイスを用いて側壁部を曲げ延伸薄肉化する、所謂薄肉化再絞り加工(特開平1−258822号公報、特開平3−155419号公報参照)、および同一工程で薄肉化再絞り加工としごき加工を行なう再絞りーしごき加工(特開平7−275961号公報)を含む。
冷水とは、冷却水や加温水より低い温度の水をいい、温水とは、冷却水や加温水より高い温度の水をいう。
冷却水調整槽と冷却水ポンプの間の第1の導管に、冷水または温水を供給するのであるから、冷却水の温度は急速に下降または上昇し、それに応じて導孔を備えるシームレス缶製造装置の温度は迅速に調節される。第2の導管および第3の導管の冷却水の温度はそれぞれ、導孔を通過する前および後の冷却水の温度であり、この温度の両方または何れかの検出値に基づいて第1の導管に供給する冷水または温水の水量を調節するのであるから、精密な温度調節が可能である。
【0006】
請求項2に係る発明のシームレス缶製造装置の温度調節装置は、両面を有機被膜で被覆された金属板よりなるカップ体から、再絞り加工によりフランジ部を有するシームレス缶を形成するシームレス缶製造装置の温度を調節する装置であって、該装置は、冷却水調整槽;冷却水調整槽に連結し、冷却水調整槽より格段に横断面積が大きい冷水タンク;冷却水調整槽より格段に横断面積が大きい温水タンク;冷却水ポンプ;冷却水調整槽と冷却水ポンプを接続する第1の導管;第1の冷却水開閉弁および第1の加温水開閉弁よりなり、シームレス缶製造装置の導孔の入口側に接続する上流側フリップフロップ開閉弁;第2の冷却水開閉弁および第2の加温水開閉弁よりなり、導孔の出口側に接続する下流側フリップフロップ開閉弁;第3の冷却水開閉弁および第3の加温水開閉弁よりなるバイパス用フリップフロップ開閉弁;冷却水ポンプと第1の冷却水開閉弁および第3の冷却水開閉弁を接続する第2の導管;冷却水調整槽と第2の冷却水開閉弁および第3の冷却水開閉弁を接続する第3の導管;第2の導管および/または第3の導管内の冷却水の温度を検出する第1の温度計および/または第2の温度計;第1の温度計および/または第2の温度計の出力が入力する温度指示調節計;中間に第1の比例制御弁を有する、冷水タンクと第1の導管を接続する第4の導管、および中間に第2の比例制御弁を有する、温水タンクと第1の導管を接続する第5の導管を備え、温度指示調節計の出力が第1の比例制御弁および第2の比例制御弁に入力することを特徴とする。
【0007】
本明細書において、フリップフロップ開閉弁とは、並列に配設された2個の開閉弁の片方が「開」となると同時に、自動的に他方が「閉」となるタイプの開閉弁、またはこれと同等の機能を有する開閉弁(例えば電磁型3方弁)をいう。開閉弁としては、電磁開閉弁が好ましく用いられるが、比例式の開閉弁であってもよい。
冷却水調整槽と冷却水ポンプを接続する第1の導管を備えている。また冷却水ポンプと第1の冷却水開閉弁を接続する第2の導管を備えており、第1の冷却水開閉弁はシームレス缶製造装置の導孔の入口側に接続する。さらに冷却水調整槽と第2の冷却水開閉弁を接続する第3の導管を備えており、第2の冷却水開閉弁は導孔の出口側に接続する。
従って第1の冷却水開閉弁および第2の冷却水開閉弁を「開」とすることにより、冷却水を、冷却水調整槽と冷却水ポンプの間の第1の導管を通った後、冷却水ポンプとシームレス缶製造装置の導孔の間の第2の導管を通って導孔に供給し、その後第3の導管を通って冷却水調整槽に戻して循環させることができる。
第2の導管および第3の導管内の冷却水の温度を検出する第1の温度計および/または第2の温度計、第1の温度計および/または第2の温度計の出力が入力する温度指示調節計、中間に第1の比例制御弁を有する、冷水タンクと第1の導管を接続する第4の導管、および中間に第2の比例制御弁を有する、温水タンクと第1の導管を接続する第5の導管を備え、温度指示調節計の出力が第1の比例制御弁および第2の比例制御弁に入力するようになっている。
従って第2の導管および/または第3の導管内の冷却水の温度を検出し、この検出値に基づいて第1の導管に供給する冷水または温水の水量を調節することができる。冷水または温水が供給されて循環する冷却水は、冷却水調整槽内で温度が均一化される。
そのため請求項1に係わる発明を実施が可能で、シームレス缶製造装置の迅速かつ精密な温度制御を行なうことができる。
【0008】
冷却水調整槽に連結し、冷却水調整槽より格段に横断面積が大きい冷水タンク、および冷却水調整槽より格段に横断面積が大きい温水タンクを備えている。シームレス缶製造装置の温度を上げる場合は、温水タンクから温水が第1の導管に流入するので、循環する水量が増えて冷却水調整槽の水面が一時上昇する。しかし冷却水調整槽より格段に横断面積が大きい冷水タンクが冷却水調整槽に連結しているので、上昇した分の冷却水は冷水タンクに流れ込み、水面は元のレベルに戻る。従って冷却水調整槽がオーバフローするおそれがない。
生産を停止または一次停止する時は、第1の冷却水開閉弁および第2の冷却水開閉弁を「閉」とするので、第1の加温水開閉弁および第2の加温水開閉弁が自動的に「開」となり、導孔に加温水が流れる。そして冷却水は「開」となった第3の冷却水開閉弁を通って循環するので、冷却水調整槽の水面のレベルは一時低下する。しかし冷却水調整槽より格段に横断面積が大きい冷水タンクが冷却水調整槽に連結しているので、下降した分の冷却水は冷水タンクからの冷水の流れ込みによって補給され、水面は元のレベルに戻る。従って冷却水ポンプの空転とエア巻き込み等による故障のおそれがない。そのため安定した温度調整が可能である。
【0009】
請求項3に係わる発明のシームレス缶製造装置の温度調節装置は、請求項2に係わる発明に加えて、温水タンクより格段に横断面積が小さい加温水調整槽;加温水ポンプ;加温水調整槽と加温水ポンプを接続する第6の導管;加温水ポンプと第1の加温水開閉弁および第3の加温水開閉弁を接続する第7の導管;加温水調整槽と第2の加温水開閉弁および第3の加温水開閉弁を接続する第8の導管;第7の導管および/または第8の導管内の加温水の温度を検出する第3の温度計および/または第4の温度計;第3の温度計および/または第4の温度計の出力が入力する温度指示調整計;中間に第3の比例制御弁を有する、冷水タンクと第6の導管を接続する第9の導管、および中間に第4の比例制御弁を有する、温水タンクと第6の導管を接続する第10の導管を備え、かつバイパス用フリップフロップ開閉弁がシームレス缶製造装置の近傍に配設されていることを特徴とする。
【0010】
稼動前は、第1の加温水開閉弁、第2の加温水開閉弁を「開」とし、第3の加温水開閉弁を「閉」とすることにより、加温水が導孔を流れてシームレス缶製造装置を加温することができる。またバイパス用フリップフロップ開閉弁がシームレス缶製造装置の近傍に配設されているので、冷却水は第3の冷却水開閉弁を通ってバイパスしてシームレス缶製造装置の近傍を循環する。
生産開始する直前に、第1の加温水開閉弁、第2の加温水開閉弁を「閉」とし、第3の加温水開閉弁を「開」とすることにより、シームレス缶製造装置の近傍を流れていた冷却水が直ちに導孔を通過する。
その際の冷却水調整槽や加温水調整槽の水面の変動は段落番号0008に記載したようにして吸収される。従ってシームレス缶製造装置のダイス、皺押え具およびポンチの温度を、加温状態から冷却状態に迅速に、かつ安定して低下させることができる。
【0011】
請求項4に係わる発明は、シームレス缶製造装置が、一次再絞り装置および二次再絞り装置を備え、一次再絞り装置は、第1の冷却水調整槽および第1の冷水タンクから第1の冷却水を供給され、二次再絞り装置は、第2の冷却水調整槽および第2の冷水タンクから第2の冷却水を供給される請求項2記載のシームレス缶製造装置の温度調節装置である。
第1の冷却水の温度と、第2の冷却水の温度を変えることにより、生産中に一次再絞り装置および二次再絞り装置の温度を、個別に好ましい温度に調節することができる。
【0012】
請求項5に係わる発明は、シームレス缶製造装置が複数台設けられている、請求項4記載のシームレス缶製造装置の温度調節装置である。
シームレス缶製造装置が複数台設けられているので生産性が高い。
複数台の場合は、1台の場合よりも、生産停止等の時の冷却水調整槽の水面の上下変動が大きいが、段落番号0008に記載したようにして、この変動を迅速に吸収することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、トランスファープレス1には、複数列(図1では5列)の一次再絞り装置4、二次再絞り装置5およびドーミング装置6が並列して着設されており、図の右側が正面になっている。
カッピングマシーン(図示されない)によって、金属薄板200の両面に有機樹脂被膜201(図6参照)を被覆されたコイル(図示されない)よりブランク(図示されない)を打ち抜くと同時に絞り成形することによって形成されたカップ体165(図2参照)は、次々とトランスファープレス1に供給される。
カップ体165は、一次再絞り装置4でフランジ部を有する一次再絞り成形体166に形成される。直ちに一次再絞り成形体166は矢印A方向に移されて二次再絞り装置5で、フランジ部167aを有する二次再絞り成形体167(図5参照)に形成される。
その後直ちに、二次再絞り成形体167は矢印A方向に移されて、ドーミング装置6で底部をドーミング加工されて、底部に環状突出部168bおよびチャイム部168cを形成される。このようにしてフランジ部168aを有するシームレス缶168が形成される(図2参照)。各工程でフランジ部を残すのは、開口端部における有機被膜の剥離を防止するのに役立つ。
【0014】
図2は、トランスファープレス1のダイセットの、下部ダイシュー2が上死点、上部ダイシュー3が下死点に達して、再絞り加工およびドーミング加工が終了した状態を示すものである。
下部ダイシュー2には、一次再絞り装置4のダイス台7、ダイス8および装入されたカップ体165の保持リング9、二次再絞り装置5のダイス台17、ダイス18および一次再絞り成形体166の保持リング19が着設されている。
下部ダイシュー2にはさらに、図5に示すように、ドーミング装置6のドーミングダイ32のセンターダイ32aが固設され、ドーミングダイ32のリングダイ32bおよびホールドダウンリングダイ28とその保持体29がそれぞれ、液圧機構35および36により上方を押圧するように着設されている。
【0015】
上部ダイシュー3には、一次再絞り装置4のポンチ10、二次再絞り装置5のポンチ20およびドーミング装置6のポンチ30が固設されている。さらに一次再絞り装置4の皺押え具11および二次再絞り装置5の皺押え具21が空圧機構により下方を押圧するように着設されている。12および22はそれぞれ、一次再絞り成形体166および二次再絞り成形体167をダイス8および18から押上げて抜くためのノックアウト具である。
【0016】
図3に示すように、一次再絞り装置4のダイス台7およびダイス8には、後記の冷却水44または加温水74が上昇しながら通過する入口側垂直孔13a、および保持リング9と協同で形成される環状孔13bを有する導孔13が設けられている。
ダイス8は、皺押え面8aおよび加工コーナ8b(図6参照)を備えている。加工コーナ8bの曲率半径は、(1〜2.9)xt(t=ブランクの厚さ)の範囲内にあるので、所謂薄肉化再絞り加工が行なわれる。
環状導孔13bはほぼ一周した後、その入口部13b1近傍で、入口側垂直孔13aに平行に延びる出口側垂直孔(図示されない)に接続する。保持リング9には、ダイス8の温度をモニターするための熱電対26が貼着されている。熱電対26によって、加温水74または冷却水44の詰まり、或いは配管の異常などを検出することができる。
【0017】
ポンチ10は、スリーブ10a、コア部10bおよびスリーブ10a,コア部10bの保持筒10cを備えている。ポンチ10には、加温水74また冷却水44が下降しながら通過する入口側垂直孔14a、およびスリーブ10aとコア部10bの協同により形成されるスパイラル状多段環状孔14bを有する導孔14が設けられている。スパイラル状環状孔14bの出口部14b1は、入口側垂直孔14aに平行に延びる出口側垂直孔(図示されない)に接続する。
【0018】
皺押え具11にも、加温水74または冷却水44が貫流する環状の導孔15が設けられている。導孔15はほぼ一周した後、その入口部15a近傍で出口側導管(図示されない)に接続する。
導孔13、14および15の入口部および出口部はそれぞれ、後述の入口側多岐管65および出口側多岐管66(図7参照)の中の対応する管に接続する。
【0019】
図4に示すように、二次再絞り装置5のダイス台17およびダイス18には、加温水74または後述の冷却水104が上昇しながら通過する入口側垂直孔23a、および保持リング19と協同で形成される環状孔23bを有する導孔23が設けられている。環状孔23bはほぼ一周した後、その入口部23b1近傍で、入口側垂直孔23aに平行に延びる出口側垂直孔(図示されない)に接続する。
ダイス18もダイス8と同様な構造をしていて、二次再絞り装置5によって薄肉化再絞り加工を行なうことができる。保持リング19にも、保持リング9の場合と同様に、熱電対(図示されない)が貼着されている。
【0020】
二次再絞り装置5のポンチ20は、スリーブ20a、コア部20bおよびスリーブ20a,コア部20bの保持筒20cを備えている。ポンチ20には、加温水74または冷却水104が下降しながら通過する入口側垂直孔24a、およびスリーブ20aとコア20bの協同により形成されるスパイラル状多段環状孔24bを有する導孔24が設けられている。スパイラル状環状孔24bの出口部24b1は、入口側垂直孔24aに平行に延びる出口側垂直孔(図示されない)に接続する。
【0021】
皺押え具21にも、加温水74または冷却水104が貫流する環状の導孔25が設けられている。導孔25はほぼ一周した後、その入口部25a近傍で出口側導管(図示されない)に接続する。
導孔23、24および25の入口部および出口部はそれぞれ、後述の入口側多岐管125およびで出口側多岐管126(図8参照)の中の対応する管に接続する。
【0022】
図5に示すように、ドーミング装置6にも、ホールドダウンリングダイ28および保持体29と協同で形成される、加温水74または冷却水134が貫流する環状の導孔33が設けられている。導孔33はほぼ一周した後、その入口部33a近傍で、下方に延びる出口側垂直孔(図示されない)に接続する。
【0023】
ドーミング装置6のポンチ30は、スリーブ部30a、コア部30bの間に、加温水74または冷却水134が下降しながら通過する入口側垂直孔34a、およびスリーブ30aとコア部30bの間に形成されるスパイラル状多段環状孔34bを有する、二次再絞り装置5の導孔24と同様の構造の導孔34が設けられている。
導孔33および34の入口部および出口部はそれぞれ、後述の入口側多岐管155よび出口側多岐管156(図8参照)の中の対応する管に接続する。ドーミング装置6のホールドダウンリング28とポンチ30を冷却するのは、チャイム部168cの皺発生防止のためである。
【0024】
図7において40は、横断面積が高さ方向に一様な冷却水調整槽で、41は、横断面積が高さ方向に一様な冷水タンクである。冷水タンク41は、冷却水調整槽41に比べて格段に大きい横断面積(例えば約10〜30倍の)を有し、冷却水調整槽40との間で冷却水44および冷水44’の流入、流出があっても、その中の冷水44’の水面44’aのレベルが実質的に変化しないようになっている。両者40、41の高さはほぼ同じである。
冷水タンク41内の冷水44’は、熱交換器(図示されない)によって、循環する冷却水44の温度より低い、すなわち後記の設定温度T1より低い、かつ後記の加温水74の設定温度T4より低い所定の温度、例えば26℃に保たれる。
冷却水調整槽40および冷水タンク41は、共通の水平床面42の上に設置されている。冷却水調整槽40および冷水タンク41は、高さHのレベルにおいて、パイプ43によって連通していて、冷却水調整槽40の水面44aが上下すると直ちに、冷却水44または冷水44’がパイプ43を通って両者40、41の間を流れるようになっている。
生産をしていない時、および安定生産時は、冷却水44の水面44aおよび冷水44’の水面44’aのレベルは、高さHの位置(パイプ43の内頂部43a)にある。冷水タンク41の上部は開放されており、冷却水調整槽40の上部は端板40aで覆われており、端板40aの孔部(図示されない)からエア導通パイプ45が冷水タンク41の上部空間に延びている。エア導通パイプ45は、万一の場合にオーバフローパイプの役目をする。
冷却水調整槽40の底部近傍の高さHより低い壁部から導管46が、冷却水ポンプ47の吸入口47aに延びている。
【0025】
49は、並列に配設された冷却水電磁開閉弁49aおよび加温水電磁開閉弁49bよりなる上流側フリップーフロップ開閉弁である。50は、並列に配設された冷却水電磁開閉弁50aおよび加温水電磁開閉弁50bよりなる下流側フリップーフロップ開閉弁である。
トランスファープレス1の5個の一次再絞り装置4の、各導孔13、14および15の上流側にフリップーフロップ開閉弁49が、出口側に下流側フリップーフロップ開閉弁50がそれぞれ、入口側多岐管65および出口側多岐管66を介して接続している。
51は、冷却水電磁開閉弁51aおよび加温水電磁開閉弁51bよりなるバイパス用フリップーフロップ開閉弁である。冷却水電磁開閉弁49aの入口部近傍と冷却水電磁開閉弁50aの出口部近傍を冷却水バイパス電磁開閉弁51aが接続している。また加温水電磁開閉弁49b入口部近傍と加温水電磁開閉弁50bの出口部近傍を加温水バイパス電磁開閉弁51bが接続している。上流側フリップフロップ開閉弁49、下流側フリップフロップ開閉弁50およびバイパス用フリップーフロップ開閉弁51は、トランスファープレス1に近接して配設されている。
【0026】
冷却水ポンプ47の吐出口47bと上流側冷却水電磁開閉弁49aを、導管48が接続している。導管52が、下流側冷却水電磁開閉弁50aと、冷却水調整槽40の比較的高い、常時は空間部となる箇所の壁部を接続している。トランスファープレス1の近傍において、導管48と、導管52の間に圧力調整弁54が配設されている。圧力調整弁54は、冷却水ポンプ47側において導管48に着設された圧力センサ53からの電気信号によって動作し、導管48および導管52間の圧力を所定値P1に調節する。
【0027】
導管48の冷却水ポンプ47の比較的近傍に、熱電対式温度計55およびダイヤル表示式圧力計56が着設されている。導管52の冷却水調整槽40の比較的近傍に熱電対式温度計57およびダイヤル表示式圧力計58が着設されている。圧力計56および圧力計58はそれぞれ、内部汚れ等による導管48および導管52の圧力の経時変化をチェックするためのものである。
温度計55および温度計57の出力は、温度指示調節計60に入力する。温度指示調節計60には、所定温度T1、例えば34℃が目標値として設定されている。中間に比例制御弁62を備える導管61が、冷水タンク41内の冷水44’と冷却水供給用導管46を接続している。また中間に比例制御弁64備える導管63が、後記の温水タンク71内の温水74’を導く温水供給用導管93と導管46を接続している。
温度指示調節計60の出力信号は、比例制御弁62および比例制御弁64に入力して、弁62、64の開度を制御する。
【0028】
70は、横断面積が高さ方向に一様な加温水調整槽で、71は、横断面積が高さ方向に一様な温水タンクである。温水タンク71は、加温水調整槽70に比べて格段に大きい横断面積(例えば約10〜30倍の)を有し、加温水調整槽70との間で加温水74および温水74’の流入、流出があっても、その中の温水74’の水面74’aのレベルが実質的に変化しないようになっている。両者70、71の高さはほぼ同じである。温水タンク71内の温水74’は、電気ヒータ(図示されない)によって循環する加温水74の温度より高い温度、すなわち後記のT4より高い所定の温度、例えば65℃に保たれる。
加温水調整槽70および温水タンク71は、共通の水平床面42の上に設置されている。従って加温水調整槽70および温水タンク71の底面のレベルは、冷却水調整槽40および冷水タンク41の底面のレベルと同じである。
加温水調整槽70および温水タンク71は、高さHのレベルにおいて、パイプ73(内径は例えば約20mm)によって連通していて、加温水74がパイプ73を通って両者の間を流れるようになっている。生産をしていない時、および安定生産時は、加温水74の水面74aおよび温水の水面74’aレベルは、高さHの位置(パイプ73の内頂部73a)にある。温水タンク71の上部は開放されており、加温水調整槽70の上部は端板70aで覆われており、端板70aの孔部(図示されない)からエア導通パイプ75が温水タンク71の上部空間に延びている。エア導通パイプ75は、万一の場合にオーバフローパイプの役目をする。
加温水調整槽70の底部近傍の高さHより低い壁部から導管76が冷却水ポンプ77の吸入口77aに延びている。
【0029】
導管78が、加温水ポンプ77の吐出口77bと上流側加温水電磁開閉弁49bを接続している。下流側加温水電磁開閉弁50bと、加温水調整槽70の比較的高い常時は空間部に接する壁部を導管82が接続している。トランスファープレス1の近傍において、導管78と導管82の間に圧力調整弁84が配設されている。圧力調整弁84は、加温水ポンプ77側において導管78に着設された圧力センサ83からの電気信号によって動作し、導管78および導管82間の圧力を所定値P2に調節する。
【0030】
導管78の加温水ポンプ77の比較的近傍に、熱電対式温度計85およびダイヤル表示式圧力計86が配設されている。導管82の加温水調整槽70の比較的近傍に、熱電対式温度計87およびダイヤル表示式圧力計88が配設されている。圧力計86および圧力計88はそれぞれ、内部汚れ等による導管78および導管82の圧力の経時変化をチェックするためのものである。温度計85および温度計87の出力は、温度指示調節計90に入力する。温度指示調節計90には、所定温度T4、例えば60℃が目標値として設定されている。
中間に比例制御弁92を備える冷水供給用導管91が、冷水タンク41内の冷水44’と導管76を接続している。また中間に比例制御弁94備える温水供給用導管93が、温水タンク71内の温水74’と導管76を接続している。温度指示調節計90の出力信号は、比例制御弁92および比例制御弁94に入力して、弁92、94の開度を制御する。
【0031】
図8において、100は冷却水調整槽で、101は冷水タンクである。
冷水タンク101は、冷却水調整槽101に比べて格段に大きい横断面積(例えば約10〜30倍)を有する。両者100、101の高さはほぼ同じである。冷水タンク101内の冷水104’は、熱交換器(図示されない)によって循環する冷却水104の温度より低い、すなわち後記のT2より低い、かつ前記の温度T4より低い所定の温度、例えば35℃に保たれる。
冷却水調整槽100および冷水タンク101は、共通の水平床面42の上に設置されている。従って冷却水調整槽100および冷水タンク101の底面のレベルは、冷却水調整槽40および冷水タンク41の底面のそれと同じである。冷却水調整槽100および冷水タンク101は、高さHのレベルにおいて、パイプ103によって連通していて、冷却水104がパイプ103を通って両者の間を流れるようになっている。
生産をしていない時、および安定生産時は、冷水104’の水面104’aのレベルは、高さHの位置(パイプ103の内頂部103a)にあり、冷水44’の水面44’aのレベルに等しい。冷水タンク101の上部は開放されており、冷却水調整槽100の上部は端板100aで覆われており、端板100aの孔部(図示されない)からエア導通パイプ105が冷水タンク101の上部空間に延びている。
冷却水調整槽100の底部近傍の高さHより低い壁部から導管106が冷却水ポンプ107の吸入口107aまで延びている。
【0032】
109は、並列に配設された冷却水電磁開閉弁109aおよび加温水電磁開閉弁109bよりなる上流側フリップーフロップ開閉弁である。110は、並列に配設された冷却水電磁開閉弁110aおよび加温水電磁開閉弁110bよりなる下流側フリップーフロップ開閉弁である。
トランスファープレス1の5個の二次再絞り装置5の、各導孔23、24および25の入口側にフリップーフロップ開閉弁109が、出口側にフリップーフロップ開閉弁110がそれぞれ、入口側多岐管125および出口側多岐管126を介して接続している。
111は、冷却水電磁開閉弁111aおよび加温水電磁開閉弁111bよりなるバイパス用フリップーフロップ開閉弁である。冷却水電磁開閉弁109aの入口部近傍と冷却水電磁開閉弁110aの出口部近傍を冷却水電磁開閉弁111aが接続している。加温水電磁開閉弁109bの入口部近傍と加温水電磁開閉弁110bの出口部近傍を加温水電磁開閉弁111bが接続している。フリップーフロップ開閉弁111は、トランスファープレス1に近接して配設されている。
【0033】
冷却水ポンプ107の吐出口107bと冷却水電磁開閉弁109aを導管108が接続している。導管112が、下流側冷却水電磁開閉弁110aと、冷却水調整槽100の比較的高い壁部を接続している。トランスファープレス1の近傍において、導管108と、導管112の間に圧力調整弁114が配設されている。圧力調整弁114は、冷却水ポンプ107側において導管108に着設された圧力センサ113からの電気信号によって動作する。
【0034】
導管108の冷却水ポンプ107の比較的近傍に、熱電対式温度計115およびダイヤル表示式圧力計116が着設されている。導管112の冷却水調整槽100の比較的近傍に熱電対式温度計117およびダイヤル表示式圧力計118が着設されている。圧力計116および圧力計118はそれぞれ、内部汚れ等による導管108および導管112の圧力の経時変化をチェックするためのものである。
温度計115および温度計117の出力は、温度指示調節計120に入力する。温度指示調節計120には、所定温度T2、例えば39℃が目標値として設定されている。中間に比例制御弁122を備える導管121が、冷水タンク101内の冷水104’と導管106を接続している。また中間に比例制御弁124備える導管123が、温水タンク71内の温水74’を導く導管93と導管106を接続している。
温度指示調節計120の出力信号は、比例制御弁122および比例制御弁124に入力して、これ等の弁の開度を制御する。
【0035】
さらに図8において、130は冷却水調整槽で、131は冷水タンクである。冷水タンク131は、冷却水調整槽131に比べて格段に大きい横断面積(例えば約10〜30倍の)を有する。両者130、131の高さはほぼ同じである。冷水タンク131内の冷水134’は、熱交換器(図示されない)によって循環する冷却水134の温度より低い、すなわち後記のT3より低い、かつ温度T4より低い所定の温度、例えば35℃に保たれる。冷却水調整槽130および冷水タンク131は、共通の水平床面42の上に設置されている。従って冷却水調整槽130および冷水タンク131の底面のレベルは、冷却水調整槽40および冷水タンク41の底面のそれと同じである。
冷却水調整槽130および冷水タンク131は、高さHのレベルにおいて、パイプ133によって連通していて、冷却水134と冷水134’がパイプ133を通って両者の間を流れるようになっている。常時は冷却水134の水面134aおよび冷水134’の水面134’aのレベルは、高さHの位置(パイプ133の内頂部133a)にある。冷水タンク131の上部は開放されており、冷却水調整槽130の上部は端板130aで蓋われており、端板130aの孔部(図示されない)からエア導通パイプ135が冷水タンク131の上部空間に延びている。
冷却水調整槽130の底部近傍の高さHより低い壁部から導管136が冷却水ポンプ137の吸入口137aまで延びている。
【0036】
139は、並列に配設された冷却水電磁開閉弁139aおよび加温水電磁開閉弁139bよりなる上流側フリップーフロップ開閉弁である。140は、並列に配設された冷却水電磁開閉弁140aおよび加温水電磁開閉弁140bよりなる下流側フリップーフロップ開閉弁である。
トランスファープレス1の5個のドーミング装置6の、各導孔33および34の入口側にフリップーフロップ開閉弁139が、出口側にフリップーフロップ開閉弁140がそれぞれ、入口側多岐管155および出口側多岐管156を介して接続している。
141は、冷却水電磁開閉弁141aおよび加温水電磁開閉弁141bよりなるバイパス用フリップーフロップ開閉弁である。冷却水電磁開閉弁139aの入口部近傍と冷却水電磁開閉弁140aの出口部近傍を冷却水電磁開閉弁141aが接続している。また加温水電磁開閉弁139bの入口部近傍と加温水電磁開閉弁140bの出口部近傍を加温水電磁開閉弁141bが接続している。フリップーフロップ開閉弁141は、トランスファープレス1に近接して配設されている。
【0037】
冷却水ポンプ137の吐出口137bと冷却水電磁開閉弁139aを、導管138が接続している。導管142が、下流側冷却水電磁開閉弁140aと、冷却水調整槽130の比較的高い壁部を接続している。トランスファープレス1近傍において、導管138と導管142の間に圧力調整弁144が配設されている。圧力調整弁144は、冷却水ポンプ137側において導管138に着設された圧力センサ143からの電気信号によって動作する。
【0038】
導管138の冷却水ポンプ137の比較的近傍に、熱電対式温度計145およびダイヤル表示式圧力計146が着設されている。導管142の冷却水調整槽130の比較的近傍に熱電対式温度計147およびダイヤル表示式圧力計148が着設されている。圧力計146および圧力計148はそれぞれ、内部汚れ等による導管138および導管142の圧力の経時変化をチェックするためのものである。温度計145および温度計147の出力は、温度指示調節計150に入力する。温度指示調節計150には、所定温度T3、例えば40℃が目標値として設定されている。
中間に比例制御弁152を備える導管151が、冷水タンク131内の冷水134’と導管136を接続している。また中間に比例制御弁154備える導管153が、温水タンク71内の温水74’を導く導管93と導管136を接続している。
温度指示調節計150の出力信号は、比例制御弁152および比例制御弁154に入力して、弁152、154の開度を制御する。
【0039】
加温水調整槽70に加温水ポンプ77を介して接続する導管78が、上流側加温水電磁開閉弁109b、139bおよびバイパス用加温水電磁開閉弁111bおよび141bに接続する。また下流側加温水電磁開閉弁110b、140bおよびバイパス用加温水電磁開閉弁111b、141bが、導管82を経て加温水調整槽70に接続する。
その他、図8に記載の温度調節装置の構造、機能は、図7に記載の温度調節装置の構造、機能と同様である。
【0040】
図9は、トランスファープレス1の他に、同様なトランスファープレス1’およびトランスファープレス1”が設けられている場合の配管図を示す。トランスファープレス1の場合と同様に、冷却水または加温水が、冷却水調整槽40または加温水調整槽70から上流側フリップフロップ開閉弁49、入口側多岐管65を通ってトランスファープレス1’の各一次再絞り装置4の各導孔を流れた後、出口側多岐管66、下流側フリップフロップ開閉弁50を通って冷却水調整槽40または加温水調整槽70に戻って循環する。
冷却水または加温水はまた、冷却水調整槽100または加温水調整槽70から上流側フリップフロップ開閉弁109、入口側多岐管125を通ってトランスファープレス1’の各二次再絞り装置5の各導孔を流れた後、出口側多岐管126、下流側フリップフロップ開閉弁110を通って冷却水調整槽100または加温水調整槽70に戻って循環する。
さらに冷却水または加温水が、冷却水調整槽130または加温水調整槽70から上流側フリップフロップ開閉弁139、入口側多岐管155を通ってトランスファープレス1’の各ドーミング装置6の各導孔を流れた後、出口側多岐管156、下流側フリップフロップ開閉弁140を通って冷却水調整槽130または加温水調整槽70に戻って循環する。
トランスファープレス1”の場合も、冷却水または加温水は上記と同様にして循環する。
図示は省略したが、バイパス用フリップフロップ開閉弁等が、トランスファープレス1’および1”の近傍に配設されているのは、トランスファープレス1の場合と同様である。
【0041】
次に前記の、トランスファープレス1の各ダイス、皺押え具、ポンチ等の温度調節装置の動作について説明する。
トランスファープレス1の稼動前は、加温水電磁開閉弁49b、50b、109b、110b、139bおよび140bを「開」とし、加温水電磁開閉弁51b、111bおよび141bを「閉」とする。同時に冷却水電磁開閉弁49a、50a、109a、110a、139aおよび140aは「閉」となり、冷却水開閉弁51a、111aおよび141aは「開」となる。この状態で冷却水ポンプ47,107および137、ならびに加温水ポンプ77を起動する。
すると加温水74が、加温水調整槽70から導管76、加温水ポンプ77、導管78を通った後、加温水電磁開閉弁49b、分岐管65、一次再絞り装置4の導孔13、14、15、分岐管66、加温水電磁開閉弁50b、および加温水電磁開閉弁109b、分岐管125、二次再絞り装置5の導孔23、24、25、分岐管126、加温水電磁開閉弁110b、ならびに加温水電磁開閉弁139b、分岐管155、ドーミング装置6の導孔33、34、分岐管156、加温水電磁開閉弁140bを経て導管82から加温水調整槽70に戻って循環する。
この間冷却水44は、冷却水調整槽40から導管46、冷却水ポンプ47、導管48、バイパス用電磁開閉弁51aおよび導管52を通って冷却水調整槽40に戻って循環し、水温はT1になる。同様に冷却水104は、冷却水調整槽100から導管106、冷却水ポンプ107、導管108、バイパス用電磁開閉弁111aおよび導管112を通って冷却水調整槽100に戻って循環し、水温はT2になる。さらに同様に冷却水134は、冷却水調整槽130から導管136、冷却水ポンプ137、導管138、バイパス用電磁開閉弁141aおよび導管142を通って冷却水調整槽130に戻って循環し、水温はT3になる。
【0042】
生産開始、すなわち再絞り加工を開始する直前に、加温水電磁開閉弁49b、50b、109b、110b、139bおよび140bを「閉」とし、加温水電磁開閉弁51b、111bおよび141bを「開」とする。同時に冷却水電磁開閉弁49a、50a、109a、110a、139aおよび140aは「開」となり、冷却水電磁開閉弁51b、111bおよび141bは「閉」となる。
従って温度がT1の冷却水44は、冷却水調整槽40から導管46、冷却水ポンプ47、導管48、冷却水電磁開閉弁49a、分岐管65、一次再絞り装置4の導孔13、14、15、分岐管66、冷却水電磁開閉弁50aおよび導管52を通って冷却水調整槽40に戻って循環する。
同様に温度がT2の冷却水104は、冷却水調整槽100から導管106、冷却水ポンプ107、導管108、冷却水電磁開閉弁109a、分岐管125、二次再絞り装置5の導孔23、24、25、分岐管126、冷却水電磁開閉弁110aおよび導管112を通って冷却水調整槽100に戻って循環する。
さらに同様に温度がT3の冷却水134は、冷却水調整槽130から導管136、冷却水ポンプ137、導管138、冷却水電磁開閉弁139a、分岐管155、ドーミング装置6の導孔33、34、分岐管156、冷却水電磁開閉弁140aおよび導管142を通って冷却水調整槽130に戻って循環する。
この間加温水74は、加温水調整槽70から導管76、加温水ポンプ77、導管78を通って、バイパス用電磁開閉弁51b、バイパス用電磁開閉弁111b、バイパス用電磁開閉弁141bおよび導管82を通って加温水調整槽70に戻って循環する。
【0043】
再絞り加工中に、加工熱や摩擦熱等のために、各ポンチやダイス等の温度が上昇し、これに伴い冷却水44、104、134の温度が次第に上昇する。この温度が所定値を越えた場合は、例えば冷却水44の温度が設定値T1を越えてT1’となった場合は、温度計55またはまたは57がこれを感知して、温度T1’に対応する電気信号を温度指示調節計60に出力する。温度指示調節計60は、この信号に基づいて、(T1’−T1)の値に比例した開度で比例制御弁62を開いて、冷水タンク41の冷水44’を導管61を通って導管46に供給し、循環する冷却水44の温度を設定温度T1にする。安定生産時、すなわちT1’=T1の時は、比例制御弁62は閉じている。
そのため循環する冷却水44の量が増えるので、冷却水調整槽40の水面44aは例えば一点鎖線の44aで示すように一時上昇する。しかしパイプ43を通って直ちに、冷却水調整槽40内の冷却水44は冷水タンク41に流入するので、冷却水調整槽40内の冷却水44のオーバフローは防止され、水面44aは元の実線で示すレベルに戻る。
例えば冷却水44の温度をT1からT1”に上げる場合は、温度指示調節計60の設定温度をT1”にする。すると温度指示調節計60は、(T1”−T1)の値に比例した開度で比例制御弁64を開いて、温水タンク71の温水74’を導管93、63を通って導管46に供給して、循環する冷却水44を設定温度T1”にする。この場合も循環する冷却水44の量が増えるので、冷却水調整槽40の水面44aは例えば一点鎖線の44aで示すように一時上昇する。しかしパイプ43を通って直ちに冷却水調整槽40内の冷却水44は冷水タンク41に流入するので、冷却水調整槽40内の冷却水44のオーバフローは防止され、水面44aは元の実線で示すレベルに戻る。
冷却水104や冷却水134も、上記と同様にして温度調節される。
【0044】
循環する加温水74の温度をT4からT4’に下げる場合は、温度指示調節計90の設定温度をT4’にする。温度計85または87からの信号に基づいて、温度指示調節計90は、(T4−T4’)の値に比例する開度で冷却水比例制御弁92を開いて冷水タンク41の冷水44’を導管91を通って導管76に供給して、循環する加温水74を温度T4’にする。そのため循環する加温水74の量が増えるので、加温水調整槽70の水面74aは例えば一点鎖線の74aで示すように一時上昇する。しかしパイプ73を通って加温水調整槽70内の加温水74は温水タンク71に流入するので、加温水調整槽70内の加温水74のオーバフローは防止され、水面74aは元の実線で示すレベルに戻る。
循環する加温水74の温度をT4からT4”に上げる場合は、温度指示調節計90の設定温度をT4”にする。温度計85または87からの信号に基づいて、温度指示調節計90は、(T4”−T4)の値に比例する開度で加温水比例制御弁94を開いて温水タンク74の温水74’を導管93を通って導管76に供給して、循環する加温水74を温度T4”にする。そのため循環する加温水74の量が増えるので、加温水調整槽70の水面74aは例えば一点鎖線の74aで示すように一時上昇する。しかしパイプ73を通って加温水調整槽70内の加温水74は温水タンク71に流入するので、加温水調整槽70内の加温水74のオーバフローは防止され、水面74aは元の実線で示すレベルに戻る。
【0045】
生産停止の時は、冷却水電磁開閉弁49a、50a、109a、110a、139aおよび140aを「閉」にし、冷却水電磁開閉弁51a、111aおよび141aを「開」にする。同時に加温水電磁開閉弁49b、50b、109b、110b、139bおよび140bは「開」となり、加温水電磁開閉弁51a、111aおよび141aは「閉」となる。
そのため直ちに前記と同様にして、一次再絞り装置4、二次再絞り装置5およびドーミング装置6の導孔に加温水74が流入する。同時に冷却水バイパス用電磁開閉弁51a、111aおよび141aにそれぞれ、冷却水44、104および134が流れる。
この切替えの時に、一次再絞り装置4、二次再絞り装置5およびドーミング装置6の導孔中の冷却水は、導管82を通って加温水調整槽70に流入するので、加温水調整槽70の水面74aは上昇し、一方冷却水調整槽40の水面44aは例えば2点鎖線44aで示されるように下降する。しかし何れの場合も、パイプ73およびパイプ43を通る水流のために水面は短時間で元の位置に復する。水面が下降した場合には、ポンプが空転し、エアを巻き込んで故障するおそれがあるが、上記のように直ちに水面は上昇するので、このような欠陥は防止される。
なお温度計55と圧力計56の組および温度計57と圧力計58の組の中、何れか片方の組のみを設けてもよい。温度計85と圧力計86の組および温度計87と圧力計88の組の中、何れか片方の組のみを設けてもよい。温度計115と圧力計116の組および温度計117と圧力計118の組の中、何れか片方の組のみを設けてもよい。温度計145と圧力計146の組および温度計147と圧力計148の組の中、何れか片方の組のみを設けてもよい。
【0046】
【実施例】
横断面積が何れも0.1m2で、高さが1mの、円筒形冷却水調整槽40、100、130、および加温水調整槽70、ならびに横断面積が何れも2m2で、高さが1mの角筒形冷水タンク41、101、131および温水タンク71を、同一床面42に設置し、パイプ43、73、103、133として内径50mmのものを使用した。導管46、76、106および136の内径は25mmであった。バイパス用フリップフロップ開閉弁51、111および141は、トランスファープレス1から1m以内の所に配設した。
各槽40、100、130、70および各タンク41、101、131、71に、各パイプ43、73、103、133の内頂部に達するまで水を収納した。この時の水面高さHは80cmであった。冷水タンク41、101および131の冷水44’、104’および134’の温度をそれぞれ、26℃、35℃および35℃に熱交換器によって保持した。温水74’の温度は65度に保持した。圧力調整弁54、84、114および144の設定圧力を何れも3kgf/cm2とした。温度指示調節計60、90、120および150の設定温度をそれぞれ、34℃(T1)、60℃(T4)、39℃(T2)および40℃(T3)にした。
【0047】
シームレス缶168を製造するためのラミネートコイルは、規準厚さが0.17mmで、調質度がDR6Mの冷延鋼板よりなるティンフリースチール(電解クロム酸処理鋼板)200のコイルの片面に厚さが17μm、他面に厚さが25μmのポリエチレンテレフタート/ポリエチレンイソフタート共重合体(モル比:88/12、融点:230℃、ガラス転移温度(Tg:70℃)のフィルム201を熱接着することにより作製され、グラマーワックス(融点:60℃)を少量塗布されたものである。
このラミネートコイルをカッピングマシーン(図示されない)により、直径179mmのブランクに打抜き、絞り比1.56で浅絞り加工することにより、平均高さが44mm、内径が112mmのカップ体165を形成した。
一次再絞り装置4のダイス8の加工コーナ8aの曲率半径は0.4mmであり、二次再絞り装置5のダイス18の加工コーナの曲率半径も0.4mmであった。一次再絞り比は1.37で、二次再絞り比は1.27であった。形成されたシームレス缶168は、高さが127mm、外径が66mm、胴部の平均厚さが0.13mmであった。皺押え力は3.5tonであった。
【0048】
作業開始前に、加温水電磁開閉弁49b、50b、109b、110b、139bおよび140bを「開」とし、加温水電磁開閉弁51b、111bおよび141bを「閉」として、一次再絞り装置4、二次再絞り装置5およびドーミング装置6の各導孔に加温水74を循環させた。
一次再絞り装置4の熱電対26の温度が45℃になった時点で、自動的に冷却水電磁開閉弁49a、50a、109a、110a、139aおよび140aが「開」となり、冷却水電磁開閉弁51a、111aおよび141aが「閉」となる。この時の信号に基づいて10秒後にカップストッパーが自動的に開いて、カップ体165を、図1に示すタイプのトランスファーマシーン1に次々と送入し、生産、すなわち再絞り加工を開始した。
冷却水電磁開閉弁49a、50a、109a、110a、139aおよび140aが「開」となり、冷却水電磁開閉弁51a、111aおよび141aが「閉」となって、導孔13、14、15、23、24、25、33、34に冷却水が循環するまでの時間は約18秒であった。トランスファーマシーン1による生産速度は毎分100ストロークであった。
【0049】
生産されたシームレス缶168のフランジ長さを、特開平8−198234号公報に記載の方法によって全数、自動的に検査し、フランジ長さを求めた。
試験のため、二次再絞り装置5に対する温度指示調節計120の設定温度T2を39℃とし、ドーミング装置6に対する温度指示調節整計150の設定温度T3を40 ℃として、一次再絞り装置4に対する温度指示調節計60の設定温度T1を30℃、35℃、40℃および45℃と変えて、シームレス缶168を作製した。温度切替に要する時間は、何れの温度の場合も約20秒であった。
各シームレス缶168の底部中心のティンフリースチール200の厚さ(この厚さは、ブランクのティンフリースチールの厚さと等しい)を測定し、この厚さと、フランジ長さおよび冷却水温度との関係を調べた。
結果を図10に示す。線1、2、3および4はそれぞれ、冷却水温度が30℃、35℃、40℃および45℃の場合のフランジ長さを示す。板厚が厚い程、また冷却水温度が低い程、フランジ長さが大きくなることが分かる。冷却水温度が35〜45℃の場合、5℃の変化でフランジ長さが約0.6mm変化することが分かった。
【0050】
さらに試験のため、一次再絞り装置4に対する温度指示調節計60の設定温度T1を34℃とし、ドーミング装置6に対する温度指示調節整計150の設定温度T3を40℃として、二次再絞り装置5に対する温度指示調節計120の設定温度T2を15℃、26℃、30℃、35℃および40℃と変えた場合のシームレス缶168の、フランジ長さ検査し、前記と同様にしてティンフリースチール200の厚さと、フランジ長さおよび冷却水温度との関係を調べた。
結果を図11に示す。線1、2、3、4および5はそれぞれ、冷却水温度が15℃、26℃、30℃、35℃および40℃の場合のフランジ長さを示す。この場合も、板厚が厚い程、また冷却水温度が低い程、フランジ長さが大きくなることが分かる。冷却水温度が26〜40℃の場合、5℃の変化でフランジ長さが約0.5mm変化することが分かった。
従って生産中に、フランジ長さが規定範囲値(例えば2〜4mm)の上限または下限に近づいた時は、図10、図11に基づいて、温度指示計60または120の設定温度T1またはT2を変えることによって不良フランジ長さのシームレス缶168を無くすことができる。
【0051】
【発明の効果】
請求項1および請求項2に係わる発明は、シームレス缶製造装置のダイス、皺押え具およびポンチの迅速かつ精密な温度制御が可能であるという効果を奏する。
請求項3に係る発明は、請求項1に係わる発明の効果に加えて、シームレス缶製造装置のダイス、皺押え具およびポンチの安定した温度制御が可能であるという効果を奏する。
請求項4に係る発明は、請求項3に係わる発明の効果に加えて、生産中に一次再絞り装置および二次再絞り装置の温度を個別に好ましい温度に調節することができるという効果を奏する。
請求項5に係わる発明は、請求項3に係わる発明の効果に加えて、生産性が高いというメリットを有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のシームレス缶製造装置の1形態である再絞り装置を備える、トランスファープレスの例の説明用平面図である。
【図2】図2は、図1の要部側面図である。
【図3】図3は、図1に示される一次再絞り−しごき装置の要部縦断面図である。
【図4】図4は、図1に示される二次再絞り−しごき装置の要部縦断面図である。
【図5】図5は、図1に示されるドーミング装置の要部一部切断縦断面図であり、中心線より左側が成形開始直前の状態を、右側が成形終了直後の状態を示す図面である。
【図6】図6は、カップ体の一次再絞り−しごき加工中の状態を示す、図3のA部の拡大図面である。
【図7】図7は、本発明の温度調節装置の例であって、図3に示される一次再絞り装置に対する水循環回路図である。
【図8】図8は、本発明の温度調節装置の例であって、図4および図5にそれぞれ示される、二次再絞り装置およびドーミング装置に対する水循環回路図である。
【図9】図9は、図1のトランスファープレスが複数台配設されている場合の、温度調節装置の要部水循環回路図の例を示す。
【図10】図10は、ブランクの厚さ、および一次再絞り装置を流れる冷却水温度と、シームレス缶のフランジ長さとの関係の例を示す線図である。
【図11】図11は、ブランクの厚さ、および二次再絞り装置を流れる冷却水温度と、シームレス缶のフランジ長さとの関係の例を示す線図である。
【符号の説明】
1 トランスファープレス(シームレス缶製造装置)
1’ トランスファープレス(シームレス缶製造装置)
1” トランスファープレス(シームレス缶製造装置)
4 一次再絞り装置(シームレス缶製造装置)
5 二次再絞り装置(シームレス缶製造装置)
6 ドーミング装置(シームレス缶製造装置)
13 導孔
14 導孔
15 導孔
23 導孔
24 導孔
25 導孔
33 導孔
34 導孔
40 冷却水調整槽
41 冷水タンク
44 冷却水
44’ 冷水
46 導管(第1の導管)
47 冷却水ポンプ
48 導管(第2の導管)
49 上流側フリップフロップ開閉弁
49a 冷却水電磁開閉弁(第1の冷却水開閉弁)
49b 加温水電磁開閉弁(第1の加温水開閉弁)
50 下流側フリップフロップ開閉弁
50a 冷却水電磁開閉弁(第2の冷却水開閉弁)
50b 加温水電磁開閉弁(第2の加温水開閉弁)
51 バイパス用フリップフロップ開閉弁
51a 冷却水電磁開閉弁(第3の冷却水開閉弁)
51b 加温水電磁開閉弁(第3の加温水開閉弁)
52 導管(第3の導管)
55 熱電式温度計(第1の温度計)
57 熱電式温度計(第2の温度計)
60 温度指示調節計
61 冷水供給用導管(第4の導管)
62 比例制御弁
63 温水供給用導管(第5の導管)
64 比例制御弁
70 加温水調整槽
71 温水タンク
74 加温水
74’ 温水
76 導管(第6の導管)
77 加温水ポンプ
78 導管(第7の導管)
82 導管(第8の導管)
85 熱電式温度計(第3の温度計)
87 熱電式温度計(第4の温度計)
90 温度指示調節計
91 冷水供給用導管(第9の導管)
92 比例制御弁
93 温水供給用導管(第10の導管)
94 比例制御弁
100 冷却水調整槽
101 冷水タンク
104 冷却水
104’ 冷水
106 導管(第1の導管)
107 冷却水ポンプ
108 導管(第2の導管)
109 上流側フリップフロップ開閉弁
109a 冷却水電磁開閉弁(第1の冷却水開閉弁)
109b 加温水電磁開閉弁(第1の加温水開閉弁)
110 下流側フリップフロップ開閉弁
110a 冷却水電磁開閉弁(第2の冷却水開閉弁)
110b 加温水電磁開閉弁(第2の加温水開閉弁)
111 バイパス用フリップフロップ開閉弁
110a 冷却水電磁開閉弁(第3の冷却水開閉弁)
111b 加温水電磁開閉弁(第3の加温水開閉弁)
112 導管(第3の導管)
115 熱電式温度計(第1の温度計)
117 熱電式温度計(第2の温度計)
120 温度指示調節計
121 冷水供給用導管(第4の導管)
122 比例制御弁
123 温水供給用導管(第5の導管)
124 比例制御弁
165 カップ体
168 シームレス缶
168a フランジ部
200 金属薄板(金属板)
201 有機被膜

Claims (5)

  1. 両面を有機被膜で被覆された金属板よりなるカップ体から、再絞り加工によりフランジ部を有するシームレス缶を形成するシームレス缶製造装置の温度を調節する方法において、
    冷却水を、
    冷却水調整槽に比べて格段に大きい横断面積を有する冷水タンク又は加温水調整槽に比べて格段に大きい横断面積を有する温水タンク、に連結された冷却水調整槽と冷却水ポンプの間の第1の導管を通った後、冷却水ポンプとシームレス缶製造装置の導孔の間の第2の導管を通って導孔に供給し、
    その後第3の導管を通って冷却水調整槽に戻して循環させ、
    第2の導管および/または第3の導管の冷却水の温度を検出し、
    この検出値に基づいて第1の導管に供給する冷水または温水の水量を、
    調節することを特徴とするシームレス缶製造装置の温度調節方法。
  2. 両面を有機被膜で被覆された金属板よりなるカップ体から、再絞り加工によりフランジ部を有するシームレス缶を形成するシームレス缶製造装置の温度を調節する装置において、
    該装置は、冷却水調整槽;冷却水調整槽に連結し、冷却水調整槽より格段に横断面積が大きい冷水タンク;冷却水調整槽より格段に横断面積が大きい温水タンク;冷却水ポンプ;冷却水調整槽と冷却水ポンプを接続する第1の導管;第1の冷却水開閉弁および第1の加温水開閉弁よりなり、シームレス缶製造装置の導孔の入口側に接続する上流側フリップフロップ開閉弁;第2の冷却水開閉弁および第2の加温水開閉弁よりなり、導孔の出口側に接続する下流側フリップフロップ開閉弁;第3の冷却水開閉弁および第3の加温水開閉弁よりなるバイパス用フリップフロップ開閉弁;冷却水ポンプと第1の冷却水開閉弁および第3の冷却水開閉弁を接続する第2の導管;冷却水調整槽と第2の冷却水開閉弁および第3の冷却水開閉弁を接続する第3の導管;第2の導管および/または第3の導管内の冷却水の温度を検出する第1の温度計および/または第2の温度計;第1の温度計および/または第2の温度計の出力が入力する温度指示調節計;中間に第1の比例制御弁を有する、冷水タンクと第1の導管を接続する第4の導管、および中間に第2の比例制御弁を有する、温水タンクと第1の導管を接続する第5の導管を備え、温度指示調節計の出力が第1の比例制御弁およ第2の比例制御弁に入力することを特徴とするシームレス缶製造装置の温度調節装置。
  3. 請求項2記載の装置に加えて、温水タンクより格段に横断面積が小さい加温水調整槽;加温水ポンプ;加温水調整槽と加温水ポンプを接続する第6の導管;加温水ポンプと第1の加温水開閉弁および第3の加温水開閉弁を接続する第7の導管;加温水調整槽と第2の加温水開閉弁および第3の加温水開閉弁を接続する第8の導管;第7の導管および/または第8の導管内の加温水の温度を検出する第3の温度計および/または第4の温度計;第3の温度計および/または第4の温度計の出力が入力する温度指示調整計;中間に第3の比例制御弁を有する、
    冷水タンクと第6の導管を接続する第9の導管、および中間に第4の比例制御弁を有する、温水タンクと第6の導管を接続する第10の導管を備え、
    かつバイパス用フリップフロップ開閉弁がシームレス缶製造装置の近傍に配設されていることを特徴とするシームレス缶製造装置の温度調節装置。
  4. シームレス缶製造装置が、
    一次再絞り装置および二次再絞り装置を備え、
    一次再絞り装置は、第1の冷却水調整槽および第1の冷水タンクから第1の冷却水を供給され、
    二次再絞り装置は、第2の冷却水調整槽および第2の冷水タンクから第2の冷却水を供給される請求項2記載のシームレス缶製造装置の温度調節装置。
  5. シームレス缶製造装置が複数台設けられている、請求項4記載のシームレス缶製造装置の温度調節装置。
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